あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年01月06日
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今日は仕事は休み
「お墓参りに行きたい」 と声を掛けられていたので、お供することに
車に乗り込むと、ストックの甘い香りが車内に充満していた
それは、母から頼まれていた供花に用いた花の香りだった

いつもは混雑している幹線道路も、まだ若干正月ムードが残っているせいか、今日は空いていたので、思ったより早く到着した
砂利と枯葉が敷き詰められた道を静々と歩いていく
墓地は閑散としていた
苑内に植えられている桜の樹は、冬の空に枝を剥き出しにし、なんとも寒々とした光景がそこには広がっていた

お寺の方の話によると、元旦にお墓参りに訪れる方が結構いるんだとか
人によっては、松はめでたいものだからと、供える花には相応しくないという方もいらっしゃるが、こうして供えてある花を拝見していると、松が入っているお正月らしい花が供えられているのを多く見受けられた
なかには、チューリップやかすみ草といった、自分のなかでは供花としてイメージをもたない切り花を供えているところもある
“供花=菊” と固定概念に捉われすぎだが、要は故人の好きな花であるならば構わないのかもしれない
そして、なによりも先祖・故人を敬う気持ちが大事なんだと思った

供花
先祖代々の墓
お墓をきれいにすると、花を供えた
香り芳しいストックに鉄砲ゆり、白と赤の菊である
だいぶ小ぶりに作ってきたのだが、それでもいざお墓に備えてみると、まだ幾分丈が長かったようだ
思えば、お墓参りなど物心ついてからは来ることはなかった
それなので、仕事でお墓参り用の花をお客様から注文されても、今まではごくごく当たり前に丈は長いままで作っていた

昨春祖父が亡くなって、数十年振りにお墓参りに訪れた際、自分が供花を持参したのだが、丈が長くて供えるにもバランスが悪く、その場で組み直したものだ
それからは、お墓用の花は小ぶりに作るようにしている

花を供え終えると、線香に火をつけた
母が用意する線香は、いつも火のつきが悪い
ライターの小さな炎が冬の風に揺らめくので、自分の身体を盾にし、火をつけた

と、その時だった
いつもはなかなか着火しない筈なのに、今日に限っては、炎が束となり、その勢いは止まることを知らず、 線香を手にしていた自分の手をも紅蓮の炎は巻き込んだ のである
あちぃぃぃ!!
炎に包まれた手は熱さのなかに刺すような痛みを感じ、思わず線香を地面に落としてしまった
土の上に横たわる線香は、まだ炎を上げている
その声を聞いて驚いた母は、慌ててこう言った
「灯油を染みこませてきたの」
!?!?!?
毎回、火のつきが悪いので、線香を灯油に潜らせてきたのだという
どおりで火のつきが良いわけだ…って、感心している場合ではない
危うく惨事になるところだったよ
まぁ、幸いにも大事には至らず、伸ばしていた中指の爪が若干燃えて欠けた程度で済んだからよかったけど…

お墓に手を合わせると、その場を静かに去る
次はいつ来られるかわからないお墓を今一度振り返った
ストックは甘い香りを冬の空に放ち、鉄砲ゆりは誇らしげに咲いていた…







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最終更新日  2008年01月13日 08時20分33秒
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