あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年09月08日
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カテゴリ:
雷光
“ゲリラ豪雨” なんて呼ばれているそうだが、雷や、突発的な豪雨に見舞われることが多い
今日の夜空を見上げると、雲は出ているものの、深く濃い藍色をしている
“雨は降らないだろう…”
と、割りと早めに帰宅することができたこともあって、久しぶりに軽くジョギングをすることにした
蛇行して流れる川沿いの堤防をゆっくりと走っていると、涼しげな空気が頬を伝わってきて、なんとも気持ちがいい
道端に咲いている、ピンクや白のエンゼルトランペットの花からは、けだるく甘い香りが放たれていて、心地よい疲れを感じている自分にとっては、その甘さがご褒美に思えた

丁度折り返し地点を過ぎた頃だった
ポツポツと、雨粒が当たってきた
走りながら空を見上げると、家を出るときは濃い藍色をしていた空も、今は一面灰色の雲に覆われていた

しかしその不安は的中したようだった
始めは、数える程度の雨粒だったが、次第に雨脚が強くなってきたのである
それは傘を差さずにはいられないほどの降りになっていた
うっすらと汗が滲んでいる顔にいくつもの雨粒が当たり、その粒が口の中に滴ってくる
“雨って、しょっぱいんだ”
いや、自分の汗と混じっているからそう感じるのか
先程までは、ジョギングをしている人やウォーキングしている人たちなど、何人もの人たちとすれ違っていたのに、今ではいっさい人影が見えなくなってしまっていた
そして誰もいなくなった…
雨が降ったからって、そんなにタイミングよく皆消えるかなぁ?
自分の家は数キロ先なので、雨が降ろうがかまわずに走らなければならないので、ビショビショに濡れながら走り続けた

雨は止む気配を見せるどころか、どんどん激しさを増し、叩きつけるような降りになっていた
なんとか早く帰ろうと走っていたが、 あまりの激しい雨のために満足に目を開けることもできない
ダメだ…

どこかで雨宿りしようにも、堤防沿いにいるので雨よけになるものがなく、土砂降りに晒されながら、ひとりずぶ濡れになってトボトボと歩く
横から刺すようにして降る雨は、まるでシャワーを浴びているかのよう
その冷たい雨は、容赦なく自分から体力を奪っていった
自分が身にまとっている減量衣は水をはじく素材なのだが、それでも首筋のあたりから雨が伝っていき、インナーはビショビショ
一番悲惨なのは、足元


しばらく歩いていくと、1本の大木があったので、しばらく雨宿りをしようと樹の下に身を寄せた
しかし、雨は斜めに降っているので、たとえ樹の下にいたとしても、自分の身体をいくつも刺してくる
雨宿りの意味がないじゃん
このままいつ止むかわからないのに、濡れながらボーっと待っているよりも、少しでも早く帰りたい
雨のなか、再び歩き始めた
健康のためにジョギングしてるのに、まさか、こんな目に遭うとは…
まぁでも、考えによっちゃあ、こんなにずぶ濡れになることもそうそう無いか
ここまで雨に打たれると、もうミジメという思いを通り越して、笑えてくるね
雨でビッショリになっている髪の毛を掻きながら、半笑い状態で歩いていく

ようやく家の近くまでくると、さきほどまでの激しい雨が嘘のように、止んだ
こんなタイミングのいいことってある?
もう、まるでコントみたい
雨が止むと、またどこからともなく人たちが溢れてきた
すれ違う人たちは、自分の姿を怪訝そうに見ていく
そんな刺すような視線をひしひしと肌身で感じていた
そりゃ、そうだよ
だって自分は、 頭のてっぺんから足のつま先までビショビショ なんだもん
“この人、もの凄い汗かいてるわね”
とでも思ってるのかな!?

長い間雨に打たれ続けていたせいか、身体はすっかり冷え切ってしまっていた
家につくなり、すぐ浴槽に身を沈めた
「暖まるぅぅぅぅぅ」
その後長風呂になったのは、言うまでもない







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最終更新日  2008年09月14日 06時37分44秒
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