あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年10月07日
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カテゴリ:
人間生きていると、様々な感情に襲われる

笑って、怒って、喜んで、悲しんで…
1日のうちに、色々な感情が目まぐるしく入れ替わり立ち代わり、自分のなかで湧き上がった
そのなかで、一番身に堪えたのは、 或る人との別れ だった…

その別れは、なんの前触れもなく、今日唐突に訪れた
本人の口からその別れを告げられたとき、自分のなかでは、“ついにこの日が来たか…”と、覚悟と否定したい気持ちとの相反する感情が、渦潮のように身体のなかで渦巻いていた
そんな告白に対し、自分は、
「そうなんだ…」

もっと他に言いたいことがあるのに、掛けてあげたい言葉があるのに、自分のなかでブレーキが掛かっていて、 素直な気持ちの言葉が口から出てこない

ふたりの視線と視線が絡み合う
「………」
しばしの沈黙
相手は、何か言いたげそうな愁いな表情を浮かべている
自分の優しい言葉を待っているのだろうか?
いや、それは自分の瞳にそう映っているだけで、 自分勝手な独りよがりの想い なのかもしれない
しかしながら、自分の眼には、相手が、自分の言葉を待っているように思えて仕方なかった
それでも自分は何も言えだせなかった
静かに、その別れを受け止め、自分の想いを胸の奥深くに仕舞いこんだ

結局、自分でも自分がわからないまま、何を強がっているのか、
別れなんか悲しくないやいッ!

あの人の去り際の後姿が、なんだか悲しみ色に染まっているように見えた
もし、あの人が振り返ったら…
いや、それでも自分は何も言えないだろうな
自分はただ、見えなくなるまで、その人の後姿を見続けるのであった…

金木犀感情を引きずったまま悲しみに包まれて、自分は街を歩いていた

秋空の下、トボトボと歩いていると、ふと甘い香りが鼻先をかすめた
それは、 キンモクセイの香り だった
視線を上げると、横の街路樹に、オレンジ色をしたキンモクセイの花が咲いていた
“もうそんな季節なんだ…”
その甘い香りは、沈みきっていた自分を優しく労わってくれて、すごく救われたような気がするのであった

あなたのことは忘れません
いや、忘れられるわけがないか
瞼を閉じると、はにかんだときの可愛らしい笑顔が鮮明に蘇ってくる
キンモクセイの香りに誘われて、甘い記憶に溺れる自分
しずかに、ゆったりと、秋は深まりを始めようとしていた…


【会って、知って、愛して、そして別れていくのが幾多の人間の悲しい物語である】
(イギリスのロマン派詩人・コールリッジの言葉より)







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最終更新日  2008年10月11日 11時42分35秒
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