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Oct 19, 2006

<いちおし！>『ゴルフ・ザ・ミュージカル～ゴルフなんて大嫌い！～』

テーマ：楽しいＮＹ生活(436)

カテゴリ：映画・演劇（とりわけミュージカル）評

昨晩、渋谷の PARCO 劇場でミュージカルを見てきました。
たのしかったぁ！　けらけら笑えました。

オフ・ブロードウェイでヒットした Golf: The Musical をみごとに翻案してある。
翻訳臭をまったく感じさせず、それでいて米国ミュージカル・コメディの突っ込み感覚や下ネタの混ぜ方もしっかりキープしてますね。

突然の劇中劇というミュージカル技ももちろん健在。

サイトはこちら↓
http://www.parco-play.com/web/page/information/golf/

わたし、ゴルフをやらない人です。
前にやったのは、平成13年10月に米国で。
その前は平成10年２月ごろだったか、中国で。

だからね、ゴルフのミュージカルなんて、てやんでぇ！と思ってたんですよ。
タイトル見ただけで、ぜったい行かないと思った。

それがなぜ行く気になったかというと、『シアターガイド』詩11月号で台本・演出の福島三郎さんが言ってることに惹かれたんですね。

≪お客さんが日常のテンションのまま、楽な気持ちで客席に座っていると、いつの間にかお芝居の世界に導かれてしまう。

それが、僕の理想とするお芝居の形。

そのためにも、ストーリー展開も人物設定も、≫

ゴルフをする４人＋キャディをミュージカルにすることだけでもウソっぽいのに、歌い出してしまうことがウソっぽくならないようなミュージカルって、どうやって作るの？

その興味で、行ってみた。

あと、ちょっと滅入ってたこともあったし。

そしたら、きのうはミュージカルの神様がついていてくださって、

「お客さま、いまとてもいい席が出ましたッ！」
と言って、なんと前から２列目、ど真ん中の席をくださったのです。

客層は、仕事帰りのＯＬさんがほとんどで、これはミュージカル・コメディの典型的あり姿です。

ゴルフのミュージカルだからって、サラリーマンがドバッと見てたりしません。

もともとオフ・ブロードウェイのミュージカルだから、キャストも５名だけ。

納豆会社の次期社長役の池田成志（いけだ・なるし）さんが、言い間違いからアドリブを飛ばして周りが応じてるとこなど、この夏に松山で見た藝人一座の舞台を思い出しちゃったな。
声量も豊かで、しっかり舞台をリードしてました。

かわいさをぐっと抑えて割り切り上手のキャディを演じた高橋由美子さん。
ゴルフ・ウィドウを演じた劇中劇の歌も、エネルギッシュでした。

２人の男性に言い寄られる役の堀内敬子さんも、声が伸びていて、でもって、かなり長い下ネタもしっかりこなしてました。

フェアウェイをすべて愛用のドライバーだけで回ってしまうというおかしな営業マンを演じる相島一之（あいじま・かずゆき）さん。
歌が、いまひとつでしたけど、熱演でカバーしてました。
ドライバーとパターに「ドラ太郎」「パタ吉」と名前をつけてるのが笑えた。
（台本の福島三郎さんに乾杯！）
そのドラ太郎をなめずるようにして歌う「ドラ太郎」の歌は、これは笑えた。

そして、文字どおりエンターテイナーぶりを発揮してくれた、「ゴルフコースがはじめての藝人」役の川平慈英（かびら・ジェイ）さん。
このかたが、独楽（こま）の中心にいましたね。
昨日は、滑り込んで床で手を摩擦やけどしてましたけど、お大事に。

舞台左手でパーカッション担当の長谷川友紀さんも、いい味だしてました。
池田成志さんとお饅頭のことでやりとりしてたのも最高
（台本の福島三郎さんに乾杯！）

渋谷で10月29日までやってます。ぼくは、また行くかもしれません。

東京公演のあと、一座は静岡、名古屋、大阪、福岡、仙台、新潟を廻ります。

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