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Feb 14, 2007

６ヶ国協議の合意 ― 日本は孤立などしていない

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テーマ：政治について(20276)

カテゴリ：世界を見る切り口

６ヶ国協議の結果、朝鮮国への重油供給支援に日本“だけ”参加しないことを指差して、

などという人がいるが、まったく当たっていない。

何年か、十何年か後には、朝鮮国に中国傀儡政権が必ずできて、
そのころには中国経済も失速していて、
日本が大規模な経済支援をせねばならぬことは目に見えている。

そのときはよろしくね、というのが各国の気持ちなのだ。

今回、当座、
一国あたり重油１万トン負担のはずが、１万2500トンになったところで、

日本人は、贈答品のやりとりでも、
何かをもらったらすぐお返しをせねば気がすまない。
落ち着かない。

そういう感覚でものを見るから、
「重油は日本を除く４ヶ国負担」
という一文を見ただけで、あせる。

そういう感覚だから、いつまでたってもしたたかになれないのだ。

そもそも
国連の費用の分担といい、
その他もろもろの政府開発援助といい、
さんざん国際的な貸しをつくってきているのだから、

朝鮮国を除く５ヶ国は、
重油の「100万トン」支援などという認識は
たぶんハナから無かろうと思う。

だから、今回、あっという間にまとまったのだ。

５万トンを超えたところからは、朝鮮国と徹底的な条件闘争をして、

また本性を現して……

今から二十数年前、中国政府が海外の自動車メーカーを誘致しようと躍起になっていたときのことを思い出す。

当時、中国政府は国産化率向上の目標値を海外各社に提示し、
（くそ）まじめな日本メーカーはどこも、
「中国の部品産業の現状を見るかぎり、
そんな目標は達成できない」
と、二の足を踏んだ。

ところが、ドイツのフォルクスワーゲン社は、
無謀にも
中国政府の提示した国産化率向上の目標値を受け入れて、
上海へ進出した。

日本メーカーは耳を疑った。

フォルクスワーゲンは、中国製部品の品質検査を徹底して行い、
使えない部品は冷酷に突き放した。

当然、国産化率向上の目標値は達成できないが、
「それは中国側が悪いのだ」
と主張しつづけた。

目標値がそもそも達成できないことは織り込み済のなか、
「総論ＯＫ、各論闘争」の精神で中国を相手に渡り合ったのだ。

今回、朝鮮国の前にぶらさげた 95万トンのニンジンだって、
おいそれと渡すものでないことは織り込み済のはずだ。

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