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別離
です。
クリックして聴いてみてください。
またまた、ビデオ観てました。
まあ、今日は午前中、合唱だったので、半日ですが(笑)
映画「愛する」は、原作が 遠藤周作
の「わたしが・棄てた・女」です。
遠藤周作の描くイエスは、弱く、人間的で、寄り添ってくれる。
まるで、宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」の
「デクノボー」のようです。
人をおんぶしてくれるのではなく、隣で一緒に歩いてくれる感じです。
この映画にはイエスは出てきませんが、渡部篤朗が下水溝に棄てて、
水に沈んでいた十字架が、象徴していたように思えました。
また、酒井美紀はずっと十字架をお守りのように首にかけてました。
言ってしまったけど、主演は、渡部篤朗と、酒井美紀。
渡部篤朗好きなんですよね。
北条時宗の兄役良かったなあ! 父親役の渡辺謙も!
なんて、話がどんどん脱線してしまう(笑)
主役二人の演技は若かったせいか、ちょっとわざとらしいけど、
脇の岸田今日子、上条恒彦はさすが、味がありますね。
特に岸田今日子は、声もいいし、深みがあって、存在感がある。
ハンセン氏病の患者の苦しみを、淡々と語りつつ、
胸を打つものがありました。
ハンセン氏病の強制隔離、差別については
大体は知っていたけど、本当に酷いなあと痛感しました。
法律が改正されて、自由になっても、帰る家がないのですよね。
死んでも、お骨さえ引き取ってもらえないと聞き、
あんまりだと思いました。
「火葬されて煙になれば、たなびいて故郷に帰れる。」
そんなの、あまりにも可哀想過ぎますよね。
でも、もっと泣けると期待していたのですが、
それほどではありませんでしたね。
展開が意外で、淡々としていたせいもあるけど、
盛り上がりに少しかけるな・・・
昨日の「あすなろ白書」は感情移入できたのだけど。
また、ドラえもんの「伸太が生まれた日」は、
下のカズが、どうしても観てというので観たのです。
自分と重ねてみるのでしょうね。
誕生日に散々怒られた伸太が、
家出をし、タイムマシンで生まれた日に行くというもの。
こんなにも自分は望まれて、期待されて生まれてきたんだと実感します。
そして、名前の由来の木がきられてしまうことを知り、
河原に挿し木するのです。
伸太のフルネームは「伸 伸太」。
伸び伸びと育って、大きな木になってほしいという願いが込められています。
迎えに来てくれた両親とともに、
伸び伸びと育ったその木の上に行く。
思わず、涙してしまいました。
親子愛に弱いんです。
自分も親になって初めて分かったんですよね。
でも、いつもは泣かないカズも、これでは、
涙ぐんだらしいから、少しはわかったのかしら(笑)
「伸太の結婚前夜」も、親子愛ですね。
結婚相手の静香ちゃんが、
前夜に父親に「結婚したくない」と言い出す。
「親に何も報いていないから」というのです。
父親は「生まれてきてくれたこと、それ自体が
大きな贈り物で、育ってくれた喜びと思い出をくれたから、
もういい」というのです。
「伸太君は、人の幸せを喜び、不幸を哀しむ心を持っている。
それが人間として一番大切なことだから、
きっと静香を幸せにしてくれる。」とも。
ドラえもんの映画でも、いいこと言うじゃない、なんて思いながら、観ていました。
あまり期待してなかった分、良かったかも。
子どももこういうのを観て、何か感じてくれたらいいな。
なんて、思ってしまいました。
教育的効果をアニメに期待してはいけないかしら(笑)