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JR水戸線の電車が、無電区間で停止。発進できなくなってしまう。

テーマ：鉄道(23142)

カテゴリ：鉄道

電化されている鉄道の一部では、 無電区間（デッドセクション） という設備が設置されている線区があります。分かりやすいのが  直流電化交流電化が混在している線区 です。その線区とはこちら。

　所在地はいずれも、 左側：直流  、 右側：交流 です。
＝JR東日本＝
　羽越本線：村上～間島
　常磐線：取手～藤代

　水戸線：小山～小田林

＝JR西日本＝
　七尾線：中津幡～津幡

＝JR九州＝
　山陽本線：下関～門司

＝つくばエクスプレス線＝
　守谷～みらい平

＝えちごトキめき鉄道＝
　日本海ひすいライン（旧・JR北陸本線）：
　梶屋敷～えちご押上ひすい海岸

＝ハピラインふくい（旧・JR北陸本線）＝

　ここまでは 代表例 です。
　いずれも  直流1500ボルト  と、 交流2万ボルト（50Hzまたは60Hz） という組み合わせです。

路面電車と郊外への鉄道との平面交差 の地点でデッドセクションが設置されていた地点もありました。
　（例） 神戸市長田区 の北町1丁目付近。現在の阪神電車神戸高速線・高速長田駅付近。
　かつて、 神戸市電（直流600ボルト） と 山陽電車（直流1500ボルト） との平面交差がありました。神戸高速鉄道が開通する直前、 1968年4月まで実在していました。 この異電圧交差は全国でも珍しい存在でした。

　今日は、 JR水戸線のデッドセクション（無電区間）で電車が緊急停止し、発進できなくなるという事故が起こりました。 非常に珍しい例だと思ったので、新聞記事を引用します。

JR普通電車が「デッドセクション」に緊急停止…乗客130人が１時間超も閉じ込められる（18日、読売新聞）

　17日午前8時10分頃、栃木県小山市犬塚のJR水戸線小山―小田林駅間で、走行中の小山発下館行き普通電車（5両）が緊急停止した。 電車は停電のため自力で動けなくなり、 乗客約130人が約1時間10分、車内に閉じ込められたが、けが人などはいなかった。

　JR東日本水戸支社によると、運転士が前方の踏切の緊急停止信号を確認し、電車を緊急停止させた際、 架線に電気が流れていない区間「デッドセクション」に止まった。 同区間は  直流  と 交流 の異なる電化方式の切り替え地点で、通常は電車を止めないという。

　乗客は代替バスに乗り換えた。水戸線は約3時間40分後に運転を再開したが、上下10本が運休、同3本が遅れ、約1100人に影響が出た。

　茨城県結城市の高校に通学するために乗車していた小山市の高校1年生の女子生徒（17）は「キーという音がして急に列車が止まり、びっくりした。長時間閉じ込められたけれど、乗客はみんな落ち着いていて不安はあまりなかった」と話していた。
　（引用終わり）

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