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このところ、週末はゼミ生の卒論指導に費やされることが多くなってきました。年明け早々の提出に向け、各ゼミ生たちのお尻にも火がついてきましたので、ね。 卒論というのは、それぞれのゼミ生が思い思いのテーマで取り組んでいるので、この時期の指導というのは、完全に個別指導になります。具体的に言うと、たとえば一つの章が書けたらそれを私に見せに来る、そしてそれを私が添削して返す。その繰り返しになります。 で、さすがにこの作業を15年以上もやっていると、添削の腕前というのも上がってきまして、ほとんどひと睨みでどこをどう直すかの方針が立ち、あれよあれよという間に添削が完成してしまいます。添削前と添削後では、それはそれは論文のレベルが違ってくるものでありまして、我ながら「添削の天才か・・・」と舌を巻くほど。(はい、はい。) ところが。 今週末、さて今週分の添削をやるか、と思ってゼミ生から提出された原稿をチラ見した途端、何かこう、込み上げてくるものがありまして・・・。 ダメだ・・・。見れない・・・。 やっぱり今年も出ました。「卒論拒否症」の発症です! これね、大体この時期に一度は襲われるんですよね~。 つまりね、論理も変、構成も変、文章も変、変変尽くしの卒論原稿を一定量添削して域値を越えてしまうと、こちらの論理を司る左脳が沸騰するのか、限界が来るわけ。自分では意識はしないけど、もうこれ以上変な文章は見られない、という無意識の叫びが生じるわけですな。 というわけで、これは少し左脳を休ませないといかんな、という結論に到達。今週は卒論指導は無ーしよ。ま、毎年のことで、少し休めば、またがんがん添削する意欲も出てくることは分かっているのでね。 それにしても、アレですね。こういう現象が起こることからしても、人間の脳ミソってのは精妙に作られているんですな、きっと。ひょっとして、アレじゃないすか? たとえばこれって拷問の手段になるんじゃありません? パッと見、普通の文章なんだけど、少しずつ論理や文章構成がおかしい文章を強制的に延々と読ませる、というの。この拷問、あんまり続けたら、相手は発狂しちゃうかもね。 ワタクシも発狂したら困るので、今日、この後は少し雑務でもこなして、頭を休めましょうかね。
November 30, 2008
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さる方からとれたて(抜きたて?)の新鮮な大根をいただいてしまいました。もちろん、青々とした葉の部分もついているので、こちらも大いに楽しめそうです。 ところで、あまり立派な大根だったので、素直に「立派なものですねえ!」と言うと、「いや~、それがね・・・」と、面白い話をお聞きすることができまして。 この大根、ほんの少し前までは、細っこいもんだったんですって。ところがこの一週間ほどで、メキメキと太さが増したとのこと。その成長の早さたるや、ビックリするくらいのものなんだそうです。 で、それは土の栄養がいいとか、冬になって大根が太くなる季節に入ったからとか、そういうこともあるのでしょうが、どうももう一つ原因があるらしい・・・。で、それは何かと言いますと、なんと驚くなかれ、畑のそばにあるラブホテルだ、というのです。 つまりね、ラブホテルっつーのは夜になると煌々と明かりをつけるじゃないですか。どうもあれが植物の光合成を促進し、成長を促してしまうらしんです。ま、愛知県の三河地方にはビニールハウス内に夜間も電気をつけ、食用菊を促成栽培する「電照菊」というのがあって、一つの名産になっているのですが、今回いただいた大根も、いわば期せずしての「電照大根」なんですな。 いやいや、「電照大根」というより、「愛のおこぼれ大根」というべきか・・・。 この大根の拠って立つところが知れると、何だか一層、楽しくいただけそうです。 かくして、その種のホテルの電飾により、貴重な電気資源がいたずらに浪費されていないことを知っただけでも、今日は大いに勉強になったワタクシだったのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
November 29, 2008
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今日の午前中、名古屋都心部の栄で仕事があり、ちょうど家内もそちらの方で用事があったので、待ち合わせて一緒にお昼を食べることにしました。向かったのは愛知県芸術文化センターに最近出店した「○ォルフガング・パック」というお店。アメリカン・カジュアルっぽいところを狙っているのか、1500円のグルメバーガーなんかがお店の目玉。 で、店の外でしばらく待たされた後、入店すると、なかなか洒落た感じの内装で、これは期待が持てそうです。 ・・・と思ったのも束の間。色々問題山積みだなあ、このお店・・・。 まず、ワタクシが注文したランチのスープが冷めきっておりまして。コーンポタージュだったんですが、表面に膜が張ってましたから、盛りつけてから相当時間が経っていたのでしょう。味自体は悪くなかったですけどね。店に入った時には結構期待したのですが、まずこの時点で、やや評価下落。 で、次に家内が注文した評判の「パック・バーガー」が到着。これはね、ボリュームといい、いかにも炭火で焼いたというような風味といい、結構なものでした。 しかし、家内の料理が到着した後、ワタクシの注文したチキン料理が一向に届かないという・・・。家内が気をつかってゆっくり、ゆっくり食べてくれましたが、それにも限界があって、ついにワタクシの料理が届く前にほとんど食べきってしまいました。ところが、ワタクシたちよりも随分後に来た隣のテーブルのお客さんの元には、ワタクシが注文したのと同じチキン料理が到着したものの、ワタクシには一向来る気配もなし。 で、さすがに痺れを切らしてなかなか捕まらないウェイターさんを捕まえて催促すると、しばらくして「あと5分ほどで来ます」との回答が。完全に隣の客とワタクシと、配膳する順序を間違えましたね。 かくして、ようやくワタクシの元に料理が届いた時には、家内はもとより、隣の客さえも全部食べ終わっていたという・・・。料理自体は、それほどまずくもなかったですけど、家内を待たせて食べる料理の味気ないこと。料理ってのは、一緒に食べるから楽しいのであって、一人ひとり時間差で食べたって、ちっともうまかないですよ。 で、ワタクシもようやく食べ終わって会計を済まそうと思ったのですが、今度は伝票が一向に来ない。ウェイターさん、ウェイトレスさんを捕まえようと思っても、広い店内で沢山のお客を相手にしているものですから、捕まるもんじゃない。意を決してワタクシは手を高く挙げ、時に手を振って見せたのですが、5分間というもの、手を挙げているワタクシに誰も気づいてくれなかったという・・・。あり得ない時間差攻撃で食事自体に相当時間がかかっただけでなく、会計を済ますのも一苦労というのでは、どうしようもないですね。 さて、○ォルフガング・パックさん、ワタクシのこのお店に対する本音の評価、聞きたい? じゃ、言いますけど、料理の質を云々する前に、サービスがなってません。 誤解なきように言いますと、一人ひとりのウェイターさん、ウェイトレスさんの態度には問題がありません。むしろきちんと教育されている感じがしますし、親切でさえあります。また、料理も決してまずくはない。売り物の「パック・バーガー」にしても相当においしかった。しかーし! お店のキャパシティに対して店員の絶対数が足りない! そのためにすべてのサービスが遅い! どう仕様もなく遅い! そしてそのことは結局、「サービスがなってない」ということになってしまうんですよ。 というわけで、普段は温厚なワタクシにしては、かなり気分を害した感じで店を出ることになってしまったのでした。○ォルフガング・パックには、猛省を促しておきましょう。料理も悪くない、ウェイターさん、ウェイトレスさんも悪くない、なのに客は不愉快になる、というのじゃ、今後のお店の評判のためにも良くないと思いますからね。
November 28, 2008
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予想通り、と言うべきか、麻生総理の失言が止まりませんな。 しかし、マスコミもそういうのを取り上げ過ぎじゃないかしら。確かに言った総理も悪いけれど、言葉の端々を取り上げて大々的に報道し、事を大きくするほどのこととは思えないですけどねえ・・・。 例えばの話、もし仮に麻生さんがどこぞの講演か何かで「大学のセンセイってのは、非常識な人が多いから・・・」と言ったとしたら、ワタクシは「激しく同意!」って言うな。だって、ホントにそうなんだもん!(爆!) 実感として、そう思いますよ。 だから、「医者の中には、非常識な人が多いから・・・」という発言にしたって、現場の人たちに聞いてごらんなさいな。多分、皆さん「激しく同意!」って言うと思いますよ。そりゃ、医師会の会長さんみたいな立場の人にその話を持って行って、「麻生さんがこんなこと言ってますよ」と言いつけに行けば、「けしからん!」という答えが返ってくるでしょうよ。でも、それは言いつけに行く方が悪いのでね。 それに、マスコミだってよく「永田町の常識は、世間の非常識」だなんて書くじゃないですか。それはつまり、「政治家は非常識な人が多い」と言っているわけでしょ? 国民一同、「激しく同意!」じゃないですか。 そんなこと、いちいち取り上げて、政治の足を引っ張るんじゃないって。 そんな揚げ足取りやっている間に、マスコミも少しは「政治家に何をしてもらいたいか」ということを考えて、それを要求として突き付けて下さいよ。いくらでもあるじゃないですか、総理大臣にやってもらいたいこと。 例えば「消費税上げるのはいいけど、基礎的な食料品は非課税にするか、税率下げてね」とか。そういうの実際にやってうまく行っている国なんていくらもあるのだから、そういう国々の状況を調査するなりして、マスコミの案を出せばいいじゃないですか。 例えば「車に税金掛け過ぎ。もはや贅沢品ではないんだから、消費税だけにして、重量税だとか自動車税とか、わけわからんものは撤廃してくれ」とか。 例えば「社会主義にまだ希望が持てた時代に作られた相続税を撤廃してくれ」とか。 例えば「警察官には殺傷能力のある実弾ではなく、ゴム弾を撃つ銃を装備させ、その代り発砲に関してあんまりうるさく言うな」とか。 例えば「犯罪被害者保護の政策を出せ」とか。 例えば「ハッピー・マンデー制度」を撤廃して、「体育の日」とか「成人の日」などを固定し、月曜日ばっかりが休みになる現状を打破してくれ」とか。 例えば「四の五のいわず、一番手軽に省エネできるサマータイム制を導入してくれ」とか。 例えば「授業料タダにする代わりに、10年間の配属義務を持つ小児科・産婦人科の医者の国立養成大学を作れ」とか。 例えば「高い武器なんか買っている間に、プロのハッカー集団を養成するなど、値段の安い国防手段を考えてくれ」とか。 例えば、例えば・・・って、いくらでもあるじゃん! そういうね、「これをやれば日本は変わる、いい国になる」というような案をじゃんじゃん作って、それを政治に要求をして下さいよ、マスコミは。失言探し、あらさがしなんかしている暇に・・・。それこそが「第四階級」たるマスコミの仕事じゃないですか。 ということで、今日も今日とて、「また麻生総理が失言です」なんて、鬼の首を取ったようにトップニュースで報じるアホなマスコミに、猛省を促したいワタクシなのでありました。
November 27, 2008
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大分、寒くなって参りました。が、私ほどこの寒さを身に沁みて感じている者はいないのではないかと。 実は研究室のエアコンが壊れてしまいまして、「暖房」、しかも「30度」というあり得ない温度に設定してあるにも関わらず、うすら冷たい風がす~っと私の首筋にかかるようになってしまったという・・・。ダメだ、こんなの、つけない方がマシだ! とはいえ、何もつけないとなると、これまた底冷えがしてくるものでございまして。何せ室温が13度とか、そんなもんですから、これはかなり冷えます。 まったく! 大学のケチ! 早くスチームつけてくれよ! もうね、国立大学っちゅーところはお役所仕事ですから、12月1日にならないと暖房入れてくれないんですよね~、たとえ11月中にどんなに寒い日があったとしても。その一方、12月になると、たとえスチームなしでも十分暖かい日があっても容赦なくがんがんスチームを入れるという。その辺、適宜案配できんのかね・・・。 なんて文句を言っているうちにもどんどん部屋は冷えてきて、パソコンに向かって仕事をしていても、手がかじかんじゃってキーボードも打てやしない。 そこで、ついに意を決したワタクシは、暖房器具を求めて行脚をすることにしたのでありました。同僚の先生方の研究室のドアを一つひとつ叩いては、「すみませんが、哀れなワタクシに貸して下さる暖房器具はありませんかい?」と尋ねて回ったんです。 が・・・。 やはり世間はそんなに甘くはなかった・・・。今はどの研究室も備えつけのエアコンになっちゃったので、しょぼい電気ストーブとか、そういうのはみんな処分してしまったとのこと。あーん、15部屋くらい行脚したのに何一つゲットできなかったよ・・・。 ということで、仕方ない、部屋の中でコート着て、用心のために持参してきたマフラーまでして、雪だるまのようになって震えながら仕事を続けたのでした。心の中で「寝たらダメだ!」などと叫びつつ。 しっかし、明日もまだ11月。ということは明日も寒い研究室で仕事をしなければならないわけか~。ほんと、死ぬよ。このままじゃ凍死する。どげんかせんといかん! 誰か、タスケテ~!! ハークショイ!
November 26, 2008
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うちの大学の英語科の院生室が手狭になったということで、今、在学中の院生たちが中心になって部屋の大掃除を実施中です。 ま、それだけですと、とりあえず我々教員には無関係なんですが、今日、たまたまその院生室の前を通ったら、何やらすごい量の書籍が廊下に山積みになっている。そうですね、ざっと1000冊分くらいはありましたかね・・・。いや、もっとあったかな。 で、なんだこれは? と思ってよく見ると、何とこれが定年退官された歴代の先生方の退官論集の山なんです。他に置く場所がなかったので、これらを院生室に置かせてもらっていたのか、それとも元々ここが英語科の書庫だったのを、後から院生たちが自分たちの居場所として使いだしたのか、その辺はよく分かりませんが、とにかく膨大な量の退官論集の売れ残りが、院生室から追い出されたらしい。 ひゃー・・・。 ま、素人の方はご存じかどうか知りませんが、大学の先生が定年を迎えたとき(あるいは還暦を迎えたとき)に、この種の「記念論集」というのを作ることがよくあります。主役の先生の論文を中心として、同僚や若手の後輩たちが論文を出し合い、合わせて一冊の論文集を編纂するんですな。もちろんそういう記念論文集には「○○先生退官記念論集」などの文字が金文字で入った立派な表紙が付けられ、一般に販売もされます。見かけは非常に体裁がいい。 が、実際のところ、この種の論文集というのは「自費出版」なんですな。で、たとえば500部作るのに200万円とか、あるいはそれ以上のお金がかかるわけですが、これらはすべて執筆者負担です。主な執筆者、つまり定年(あるいは還暦)を祝われる張本人が半分くらいを出し、残りを20人ぐらいの執筆者で5万円くらいずつ分担する、というのが相場です。だから、「先生ももうすぐ退官ですから、論文集でも作りましょうか」と、同僚や後輩から声が掛かるのは嬉しいものでしょうが、実質、その時点で「100万、200万の負担は覚悟してくださいね」と言われたようなものなんですな。 ちなみに、この種の自費出版を出版社の側から見ますと、出版にかかる費用のすべて(+出版社の取り分)が前もって執筆者によって支払われるわけですから、出版社としては絶対に損が出ない、ある意味、笑いの止まらない商売、ということになります。一般市場で売れようが、売れまいが、出版した時点で既に出版社としては儲かっているわけですからね。たとえ1冊も売れなくても、出版社としては黒字です。 でまた、実際にこの手の記念論文集というのは、「出版することに意義がある」という手合いのものですから、一般の読者が買うということはほとんどありません。ですから、出版したはいいけれど、執筆者がそれぞれ数部ずつもらって捌けた分と、執筆者のそれぞれが友人や図書館に寄贈した分以外は、全部売れ残りになることが多い。ですから、気張って500部を出版したとして、おそらくそのうちの400部は売れ残りになるわけです。 本っていうのは、それほど売れないものなので、ね。 で、自分の名前を冠した記念論集の売れ残りを、当該の先生はしばらく自宅に置いておいたりするのでしょうけど、いずれ邪魔になって大学に持ち込み、共同書庫なんかに段ボールごと置いていってしまったりする。そして、そういうのが溜まり溜まって・・・。 それこそが、私が今朝、院生室の前で見かけたものだった、と。そこに置いてあった膨大な量の本は、ほとんどがこの種の記念論集の売れ残りだったのであります。 でもね、ずっと段ボールに入っていたため、まるで昨日出版されたかのようにフレッシュな体裁の立派な記念論集が、「捨てるしかない」と言わんばかりの状態で廊下に積み上げられているのを見ますとね、それはそれは哀しいものでございますよ。中には、かつて私もお世話になった先生や、すでに亡くなった先生の記念論集も含まれていますからね・・・。 一度もページを切られることなく捨てられる本というのは、しかし、哀しいですなあ・・・。そんな本でも、中身を書くときは、執筆者の誰もが一生懸命だったはずなんですから。そして、それが出版された直後は、執筆者の誰もが顔を輝かせ、新刊本の香りを嗅ぎ、表紙を撫でさすり、そして出版記念のお祝いに一席を設けて、皆で楽しい酒を飲んだはずなんですから。 というわけで、今朝はそんな処分一歩手前の悲しき自費出版本の山を見て、なんとなく物悲しい思いに捕らわれてしまったワタクシだったのでありました、とさ。
November 25, 2008
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今日の名古屋地方は生憎の雨。夜が更けると共にシンシンと冷えてきました。 ということもあり、今日の我が家の夕食は「おでん」! 今シーズン初でございます。今シーズン、既に「カレー鍋」「キムチ鍋」「豆乳鍋」など、鍋物が食卓に上ることが増えてきましたが、いよいよおでんの到来で、冬の食卓という感じが強くなってきましたネ。 で、前にも書きましたが、東京生まれ・東京育ちの私もついに家内の軍門に下り、おでんと言えば名古屋風の「練り味噌付き」でございます。昔はおでんと言えば芥子と決まっていたのですが、最近は名古屋の豆味噌を酒や味醂で練った味噌ダレをつけて食べるようになってしまいました。東京人としては堕落! ・・・だけど、名古屋風もおいしいかも・・・。いや、名古屋風の方がおいしかも・・・。 関東地方の皆さん! 騙されたと思って、おでんに練り味噌をつけて食べてご覧なさい。今や「食在名古屋」の時代なんですから! ちなみに、名古屋人が転勤や結婚などで長期間他府県で暮らす必要に迫られた時、必ず持参すると言われているものの中に、ナカモという会社が作っている「つけてみそ かけてみそ」という、ちょっとお○○なネーミングのチューブ入り練り味噌があるということを、名古屋以外にお住まいの方はご存じでしょうか?これこれ! ↓TVでも話題になった名古屋めしの必須調味料ナカモ つけてみそかけてみそ400gx5本入り これね、名古屋人必携の調味料で、もちろんおでんにつけるも善し。逆に、これが冷蔵庫に入っていないと、名古屋人はとたんに不安に陥り、遅かれ早かれ禁断症状が出始めるというシロモノです。東京とかに住んでいて、これを切らした名古屋人は、「どこどこデパートの食料品売り場で見かけた」などというあいまいな情報を頼りに東京中を駆け回るとさえ言われております。(実話) ほんと、名古屋人の食生活は豊かだけど、ものすごく変わっていて、しかも変わっていることに気づいていないので、敢えて外部には宣伝しない、というところがありますね。最近、他府県でも見かける「味噌カツ」とか「ひつまぶし」とか、そんなのまだまだ氷山の一角。本当はもっとすごい食べ物がい~っぱいありますよ~。 ということで、今日はそんな名古屋の味覚を堪能してしまったワタクシなのでありました、とさ。おいしいもの好き!
November 24, 2008
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一昨日の夜だったか、たまたまテレビをつけたら沢田研二さんの特集をやっていて、古いところから新しいところまで、ヒット曲のオンパレードを聴き入ってしまいました。 何だか最近、沢田さんが取り上げられることが多いようですが、ひょっとしてリバイバルが来てますかね・・・。 しかし、あらためて聴いてみると、これがなかなかいいんですよね、ジュリーのヒット曲。リアルタイムで聴いていた時はそれほどにも思いませんでしたけど、長じてから聴くと阿久悠氏の歌詞の意味もよく分かって、すごい歌詞を書いていたんだな、と思います。 でまた、ジュリーのファッションセンスがまたいいのよ。それこそ30年近く前のものを見ているのに、それほど違和感がない。これは稀有なことでございます。だって、今、バブルの頃の服装・髪形を見ると失笑ものでしょ? しかしジュリーの場合は、バブル時代よりさらに前のスタイルなのに、失笑を誘うどころか感心させるのだから、大したものです。 ということで、昨日・今日と、家で仕事をしながらも、頭の中では「裸にならなきゃ、始まらないショーの始まりさ~!」(from 「ストリッパー」) などという、教育者にあるまじき歌詞がぐるぐると回っているのでありました、とさ。ジュリー!(←樹木希林風に。といって、わかる人はいるのかしら・・・。)
November 23, 2008
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よそ者だからこそ分かることですが、名古屋ってのは夕日のきれいな街でございますなあ。特にこの時期、息を呑むような夕焼けを見ることも珍しくありませんが、今日の夕日もなかなかきれいでした。ちょっと皆様にもおすそ分けしましょう。もっとも、実際に見たものの方が百倍はきれいでしたけどね。これこれ! ↓ さて、話は変わりますが、ワタクシ、先程から新種の調理パンの開発に余念がないのであります。 最近、我が家のほど近く、番地で言いますと名古屋市名東区貴船のあたりに「Paris Paris(パリパリ)」という名のパン屋さんができまして、先日試しにここでパンを買ってみたらこれが結構おいしかった。というわけで、今日の夕食用のパンを買いに、先程、このパン屋さんに行って来たところなんです。 で、パンを選んでお支払いという段になった時、新しく店を構えて頑張っている「パリパリ」の皆さんを元気づけようと、「先日、バゲットやピスタチオ・ベーグル買って食べたのですが、すごくおいしかったですよ」と正直な感想を言うと、お店の方も喜ばれ、「もし何か、こんなパンが食べたいというリクエストがありましたら、ぜひお願いします。研究のタネにしますので」とのこと。 ま、普通の人はここでおしまいになるわけですが、「ぜひお願いします」の一言を真に受けるワタクシ。で、先程から新しい調理パンを考案しようと躍起になっておるわけですよ。 しかし、そこは私も学者の端くれ、やみくもに考案するわけではありません。過去の例を見て、どういう場合に調理パンがヒットするかをまず分析したくなります。 で、そういう方向で考えると、「異文化ハイブリッドなパンが受ける」ということはすぐに分かります。西洋のパンと日本のアンコとの出会いで「あんパン」。西洋のパンと日本(インド?)のカレーとの出会いで「カレーパン」。西洋のパンと日本の野草との出会いで「よもぎパン」。西洋のパンと日本の明太子との出会いで「明太フランス」。数え上げていけばきりがありませんが、要するに日本っぽい食材をパンと組み合わせれば、なんか受けるんじゃないかと。 そこで私が考えた新調理パンは・・・1 シラスパン:ピザパンっぽいものに、シラスでも散らしたらどうかと。カルシウムたっぷりで女性に最適。シラスとチーズの相性も良さそうです。2 肉じゃがパン:カレーパンの中身を肉じゃがにする。もう既にあるかなあ・・・。3 納豆ベーグル:おつまみで「乾燥納豆」ってのがあるじゃないですか。あれをベーグルの生地に練り込んで焼いてみる。「味噌パン」だってあるのだから、大豆発酵食品とパンの相性は悪くないはず。4 甘酒パン:甘酒の元(酒粕ではなく、米麹の奴)をもう少し煮詰め、かつ甘さ控えめにして、それをあんパンのあんの代わりに入れて焼いてみる。少し日本酒の香りを残したら、お父さんにも受けるかも。5 ショウガパン:「ジンジャーブレッド」となるとクッキーみたいになってしまいますが、そうではなく、ショウガのスライスを甘煮にし、「スライスしたアーモンド」的な見た目でデニッシュに乗せるとか。冷え性改善にいかが? ・・・とまあ、そのあたりまで考えたのですが、どんなもんでしょうか。ちなみに家内曰く、無理に日本の食材とのコラボにしなくとも、6 香草の香り豊かな「レモンバジル・ベーグル(レモンピール入り)」7 食感がプチプチと楽しい「ポピーシードパン」 などはどう? と申しておりますが・・・。 ということで、以上7種のアイディアでピンときた方、「○番がいい!」というご意見をお聞かせ下さい。特に好評なものがあれば、「パリパリ」にマジでリクエストするつもりでございます。あるいは、他にもっといい案があれば、ご教示下さいませませ。
November 22, 2008
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今日は大学がお休み。ということで、家内を連れてお昼を外食することに。我らのお気に入り、鶴舞線・日進駅前の「プチ・ヴェール」で久々に食べたのですけど、いつもながらお見事なシェフの腕前。堪能いたしました。 で、その後は特に予定がなかったのですが、よく考えてみれば今週末あたりが紅葉の見納めかと思い、思い切ってそのまま名古屋郊外の紅葉の名所、香嵐渓までドライブすることに。今日はまだ平日のせいか案外道も空いていて、渋滞らしい渋滞もなく、小一時間ほどで到着。が、さすがに現地はそれなりの賑わいです。こんな感じ! ↓ で、とりあえず当地の名刹・香積寺にお参りしてから、「参州足助屋敷」の前の広場を散策。色々な食べ物を売っていたり、産物を売っていたり、猿回しをやっていたりと、見ているだけでも楽しくなってきます。プチ・ベールでおいしいランチを食べた直後でなければ、このあたりで有名な「ZiZi工房」のフランクフルト焼きとか、やはりこのあたりの名物である鮎を使った「鮎むすび」、あるいは中国人の料理人が作っている刀削麺なんかを食べたかったんですけどね! ところで、香嵐渓の某所には抹茶とか甘酒なんかを飲ませてくれるところがありまして。割と奥まったところにあるので、余所が人でごった返していても、そこだけはひっそりとしているものですから、我々のお気に入りなんです。で、今日も人込みを避けてそのお店へと向かい、緋毛氈の上でまったりしながら、対岸の紅葉をのんびり楽しみました。秘密の店からの眺め ↓ さて時間も4時を過ぎる頃になると、年配の観光客軍団と入れ代わるように若いカップルの姿が目につくようになってきますが、これは5時からのライトアップ目当ての連中なんですな。ま、ライトアップされた紅葉もきっときれいなものなのでしょうけど、我ら夫婦は次第につのってきた寒さに追われるように帰路につきました。私も風邪が治ったばかりですからね。でも、帰りがけに近くの「百年草」という施設にちょいと立ち寄り、「ZiZi工房」のソーセージや合鴨の燻製なんかを仕入れたりして。これは明日の夕食になりそうです。 ということで、今日はちょっとしたランチのつもりが、勢いで香嵐渓での紅葉狩りに発展し、予想外の展開を大いに楽しんでしまったのでした。今日も、いい日だ!
November 21, 2008
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NHKの『クローズアップ現代』という番組を見て知ったのですが、今、日本中で「荒廃マンション」というのが増えているんですってね! 何でも、バブル崩壊以降、景気対策的な意味合いでマンション建設が奨励されたこともあり、また都心部の地価の値下がりも手伝って投機的な目的で建てられるマンションが林立したそうな。ところが、もともとそんな不健全かつあやふやな理由で建ったマンションで、今、入居者の激減・空き家の急増が深刻化しているらしく、しかも入居者がいないため修復工事のための積み立ても出来ず、建物は荒廃する一方。でまたそんな荒れ果てたマンションに住みたくないということで、さらに入居者が減るという悪循環に陥っているのだとか。 で、そういう荒廃マンションは、当然、中古物件としての値段も下がり続け、もともとは3000万円とかそんな値段だったものが、今では400万円とか、中には200万円+アルファほどの値段のものさえあるという・・・。それでも買い手がつかないというのですから驚きます。 二百数十万円って言ったら、それこそ2リッター程度のごく普通のファミリーカーが買えるくらいの値段じゃないですか。それで2LDKとか3LDKのマンションが買えるなんて、ねぇ。でも、いくら安くても、周辺はゴミだらけ、エレベーターは動かず、雨漏りまでする、なんてマンションでは買い手がつかないのも無理はないか・・・。 そういや、ちょっと前まで我が家にもこういう投機マンションの勧誘がうるさいくらいありましたよ。どこからか大学の名簿をゲットするんでしょうな。「東京の都心のど真ん中、駅前のマンションを買いませんか」的なことを電話で言ってくるわけ。で、こちらが「いや~、そんなお金ないですよ」と言うと、待ってましたとばかり「実はお金がなくても買えるんです」みたいなことを言う。 要するに名目だけ買って、実質、人に貸し、その賃貸収入でマンションの支払いを済ませ、二十年後、三十年後には元をとって自分の財産になる、みたいな仕組みだというわけ。ま、もちろん私としては「お金がなくても買えるなら、あなた、ご自分で何軒もお買いなさいな」と言って電話を切ってしまうわけですけどね。 ま、そんなインチキ臭い勧誘も百人にかければ、一人くらいは引っ掛かる奴がいるんだろうな・・・。 しかし、それにしても、それなりの大きさのマンションが二百万円代って、安いよな・・・。これ、何とかならんもんですかね・・・。 たとえば売れっ子の漫画家数人が共同でマンション一棟買い上げ、自分たちのスタジオ件事務所にし、あとは助手を住まわせたりして21世紀の「トキワ荘」を作る、なんてのはどう? あるいは古本屋さん同士でマンションを買い上げ、マンション全戸古本屋にするとか。神田・神保町や早稲田古書店街に対抗する古本屋マンション。私だったら、「今日は1階の5軒、明日は2階の5軒・・・」という感じで、入り浸るけどなあ。 あるいは、郊外型大学が全戸買い上げて、都心のサテライト校舎にするとか。「今日の授業、何号室だっけ?」「3限は204号室じゃない?」なんてね。・・・いやいや、マンション型教室だと、変な気を起こすセクハラ教授がやたらに登場したりしてまずいか・・・。 そもそもこういう荒廃マンションがあちこちに出来るのは、日本の行政の無責任さゆえなのでしょうけど、それはそれとして、せっかくの建物、何とか活用できないかしらと、頼まれもしないのにあれこれ想像してしまうおせっかいなワタクシなのでありました、とさ。皆さんだったら一戸二百万円代のマンション、何に使います?
November 20, 2008
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今日び、大学というところは入試ばっかりやるのでありまして、普通の入試の他に、やれ推薦入試だ、AO入試だ、帰国子女入試だ、留学生入試だ、とやたらにある。で、場合によっては、これらの入試に「面接」というのが含まれることがある。 ところが、これまた今日び、面接というのはやっかいなものでして、色々な「べからず」というのがくっついてくるんです。ま、「個人情報を聞き出してはいかん」という一連の流れの中で、尋ねていいことと悪いことというのが明確に色分けされるようになってきたんですな。 たとえば受験生に対して、親の職業を聞いてはいけない。年収を聞いてはいけない。家族構成を聞いてはいけない。宗教・思想・信条を聞いてはいけない。支持政党を聞いてはいけない。尊敬する人物を聞いてはいけない。云々、云々。 もちろん「親の年収」とか「宗教」とか、そういうのは分かりますけど、「思想」とか「尊敬する人」も聞いてはダメ、となると、面接で一体何を聞けばいいのか・・・。「君、中学からずっと野球やってるみたいだけど、目標にするプロ野球選手とかいるの?」なんて質問は「尊敬する人を聞いてはいけない」にひっかかるので、もちろんダメ。あるいは「君、ここに入学したら、特に何を勉強したいですか?」と尋ねて、「いえ、それは私の考え方に関わることですので、ちょっとお返事致しかねます」なんて答えが返ってきても、それこそ致し方ないというわけ。難しい時代になったものです。 ・・・ってなことを同僚と話をしていたら、高校教員の経験のあるその先生が、こんな面白い話をしてくれました。昔々、まだ「○○を聞いてはいけない」なんてことがあまりうるさく言われなかった時代の話。 それによると、その先生が勤務されていた高校では、入学試験の面接で、「尊敬する人は誰ですか」という質問がよく出されたというのです。これに対して、当然、色々な答えがあるのですが、その中で「お父さんです」と答える受験生がそれなりにあった、というのですね。 で、「お父さんを尊敬しています」と答えた受験生の親の職業を見ると(当時は受験申請の書類の中に親の職業を記す欄があったんです)、八百屋さんだったり、お米屋さんだったり、ラーメン屋さんだったり、とにかく自営業が多いんですって。そして、そういう風に答えてその高校に入学してきた子は、いい生徒が多かったというのです。 逆に、一流企業の部長さんとか、官庁のお偉いさんとか、「お、これは・・・」と思うような肩書の親を持つ子ほど、「父親を尊敬する」とは言わないんですって。で、敢えて知らん顔して「お父さんはどんなお仕事をしているの?」などと聞いても、「さあ、よく知りません」なんて答えるのだそうで、またそういう子は、入学した後で案外グレたりするのですって。 要するにですね、親がどんな仕事をしているのか、どんなに頑張って仕事をしているのかを、子どもが日頃から目の当たりにできるような家庭環境だと、子どもは概していい子に育つってことらしいんですな。 結局、子どもは親の背中を見ているってことなのでしょう。家族が三度三度の食事をし、自分が学校に行けるのも、みんな親父がああやって汗水たらして頑張っていてくれるからなんだ、というのが分かっていると、子どももそういう父親を尊敬し、「迷惑はかけられん。真面目にやらにゃいかん!」と自覚するらしいんですな。 一方、朝早く出てって、夜中に帰って来て、一体何をやっているんだかよく分からん、というようなタイプの職業についている父親は、いかに世間的には「お偉いさん」でも、子どもの目にはそうは映ってないことが多いのかもしれません。 で、その先生曰く、「一番始末が悪いのは、親が大学の先生ってケース!」だそうで。確かに、傍目には何やっているのか分からないでしょうなあ・・・。 ま、そんな話を聞きながら、この先、仮に私が親になったとしたら、自分が今何を研究しているのか、研究というのがどんなに大変なことかを、色々な形で子どもに見せなきゃいかんなあと思ったのでありました。書斎のドアを締め切り、「うるさい! 静かにしろ! 外で遊んで来い! 邪魔するな!」なんて言っていると、いずれ大きなツケを払わされる日が来る、と覚悟しないといけませんね。 それにしても、こんなことが分かるのも、受験生に親の職業を聞いたり、尊敬する人を聞いたりすることができた時代の話でありまして、今はもう、面接をしていて、面接官の方が何か悟りを開く、などというチャンスもないのでしょうな。 あれを聞いちゃダメ、これを聞いちゃダメ、という時代の悲劇、なのかも知れません。
November 19, 2008
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「はいしゃクラブ」ってご存知ですか? 「歯医者クラブ」、じゃありませんよ、「俳写クラブ」。「俳画」という言葉がありますが、あれをもじったもので、要はデジカメ写真に俳句を添える「俳写」を楽しむクラブ、ということなんです。 で、最近、東京に住む父が地元のシニア俳写クラブに入会したらしく、おかげで私も大忙し。何で私まで大忙しかと言いますと、この俳写クラブは、毎月自分が撮った写真と俳句を電子メールで会長さんのところへ送付しなければならないらしく、それゆえメールの使い方に習熟していないと都合が悪いんです。ですから、父にメールの使い方、とりわけメールに写真を添付するやり方を教えなければならないわけ。 ま、これで私自身が実家に居れば、すぐにその場で伝授できるのですが、何せ私は名古屋に住まう身。結局、電話上で説明しなければならない。で、やってみると、これが案外大変でね。私:パソコン起ち上がってる? じゃ、左上の方にある「メール」っていうボタン押して。父:メール・ボタン? そんなのないぞ。私:いや、あるはずだって。キーボードの左上の方だよ。父:左上、左上。あ、あった。私:それ、それ。それ押して。メールの画面になったでしょ?父:なった、なった。私:じゃ今度は、その画面の左上にある「メールの作成」ってとこクリックして。父:した。私:宛先というところに、会長さんのアドレス入れて。父:入れた。私:じゃ次に「件名」ってところに、「今月の分」とか適当に書いて。父:書いた。だけどその上の「cc」って何だ?私:それはいいの。次。画面の上の方に絵が並んでいるとこ、あるでしょ?父:絵? 絵って何だ?私:えーと、ほれ、鋏とか、そういう絵が書いてない?父:これか。私:よく分からんけど、多分それ。で、その中にクリップの絵があるでしょ?父:クリップ? クリップって何だ?私:クリップだよ、クリップ。ほら、紙をまとめたりする。父:ホッチキスか?私:いや、ホッチキスじゃなくて、クリップ。父:クリップって、どんな形をしてるんだ。私:だからさ、その、縦長の渦巻きみたいなやつだよ。父:あー、あー、あった。これか。私:それ。それクリックして。父:ん? クリックをクリップするのか。私:そう。・・・じゃなくて、クリップをクリックするの。 という感じで、延々と遠隔指導するわけですから、骨が折れる、折れる。 それでも、どうにかこうにかメールの使い方と写真の添付の仕方を教えたわけですが、とりあえず練習として、私宛てに写真付きのメールを送らせてみたんです。すると後からまた電話をかけてきて、父:あのな、さっきお前のところにメール送ってみた。2、3日うちにはそちらに着くぞ。 ですって! あまり可愛いので笑ってしまったのですが、「いやいや、メールってのはものの30秒ぐらいで届くんだよ」と言うと、「そうなのかー」と驚いていました。 ところが、翌日、また父から電話が掛かってきて曰く、「どうもお前に宛てたメールが届いていないのではないか?」とのこと。そうかしらと思って、メールを開けてみると、何と父からのメールが20通くらい溜まっているんです。で、「いや、ちゃんと届いているよ」と言うと、「そうか。お前からちっとも返事が来ないので、届いていないのかと思って何度も出した」ですって。 あのね、父上様、メールのチェックなんてせいぜい一日に1回とか2回なんだから、いくらなんでも「こだま」みたいにすぐ返事が返ってくるものじゃないよ! それでも人一倍せっかちな我が父上殿は、私宛てにメールを書く度に電話をかけてきて、「さっきメールを出したから、見てみろ」と催促するのでありました、とさ。 それにしても、齢80を越してなおパソコンにチャレンジしている我が父も偉いもんだと思いますが、そういう年配のユーザーに対し、パソコンってのは実に不親切に出来ているものであるなあ、とも痛感します。もし現在、パソコンを開発している技術者の方々にも、私の父のようなお父様がいれば、機械音痴の人にも使いこなせるパソコンを作ろう、という発想が湧くのでしょうけど、ね・・・。
November 18, 2008
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先週末からどうも風邪っぽいワタクシ。今日は大学からの帰り道、薬局に立ち寄って色々と対策用品を購入してきました。 ま、病気に対してありったけの物量で対抗する。これがワタクシのお得意の作戦なんですけど、今回は「温め作戦」と名付け、色々と温まるものを買いましたよ! たとえば「まずは身体の内側から温めよう!」というわけで、カルピスの「ほっとレモン」をゲット。これのお湯割りで温まりながら、ビタミンCも摂取しちゃおうという腹です。これこれ! ↓カルピス ほっとレモン希釈タイプ500ml紙パック×12本入 さて、お次ぎはお風呂。風邪を引いても風呂だけはどうしても入りたい派のワタクシ。ならばバスクリンの「薬湯」で芯から温まろうという訳。これこれ! ↓薬湯 バスクリン レモンバームの香り バスクリンの薬湯には、これの他に「ショウガ」というのもあるのですが、風邪の時は最強の「トウガラシ」ですわ。 そして、最後、寝る時には「貼るホッカイロ」。こいつをパジャマの腰のあたりに張り付けてですな、じんわりと腰を温めながら眠るという作戦です。 どう? 完璧でしょう? ま、これだけ完璧を期しても、風邪って悪化する時は悪化するのですが、しかし「信じるものは救われる」とも言いますからね。「これだけ手を尽くしたのだから、明日はもっと良くなるはず!」と信じて、頑張りまーす。それでは、また。明日あたりからまた寒さが戻ってくるといいますから、皆さんも風邪などお召しになりませんよう!
November 17, 2008
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先週末から何だか疲れが取れない感じがあったワタクシ。ここへ来てついにダウン。 なんでしょうね、風邪ですかね。別に喉が痛いとか、そういうこともないのですが、何となく身体に熱が籠もる感じがして、しかもだるいという・・・。 今日は、久し振りに自分の仕事ができる程度に雑用が少なかったのですが、せっかくのチャンスも気力・体力が続かず、一日寝たり起きたり、ぐずぐずと過ごしてしまいました。ま、ここで無理して本格的に風邪を引いたりすると、これまた完治するまでに時間がかかりますから、今日はこのまま寝ちゃうことにします。 それでは、皆様も体調管理に気をつけて、風邪など引かないで下さいね~。お休みなさーい!
November 16, 2008
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今日の名古屋地方は曇りがちのシケた天気でしたけど、昨日は天気もよく、暖かかったので、家内を連れて散歩に出掛けてしまいました。牧野ヶ池緑地というところを歩いたのですが、この公園にはその名の通り、牧野ヶ池という池がありまして、そこの水辺はこの辺の野鳥のパラダイスになっております。 で、見ると沢山の鴨や鴫に混じって白鳥が一羽。でまたこの子が案外親しげな子で、素知らぬ顔で沖を泳いでいても、「おいでー」と呼ぶとす~っとやってきて我々の間近まで来てくれる。白鳥界のツンデレ系ですな。澄まして向こうの方に居たのだけど・・・ ↓呼んだらここまで来た! ↓ しかし、やはり白鳥というのは水鳥の王者。大きさといい、優雅さといい、迫力満点。なかなかインパクトがありましたね。この子はずっとここで冬を越すつもりなのでしょうか。 閑話休題。 さてさて、話はがらりと変わりますが、先日来読んでいたジェフリー・ディーヴァーの『A Maiden’s Grave』というサスペンスを読了しました。これ、アメリカ本国でディーヴァーがブレークするきっかけとなった作品なんだそうですが(以下、ネタバレ注意)。 物語はカンザスの片田舎で、とある凶悪犯ルイス・ハンディが仲間2人と脱獄、脱走の途中、たまたまコンサート会場へ向かうために通り掛かった6人の女子生徒たちと2人の引率教師を人質にとって、今は使われなくなった屠殺場の建物に立てこもった、というところから始まります。 で、人質解放と警察への出頭を促すため、シカゴから腕利きのFBI交渉人として、本作の主人公、アーサー・ポッターが呼ばれることになる。呼ばれたアーサーは、気心の知れたアシスタントとしてプロファイリングのプロ、ヘンリー・ルボウと、電子機器操作のプロ、トービー・ゲラー、それに心理分析のプロ、アンジー・スキャペロをすぐに呼び集め、彼らと地元警察の若手捜査官チャーリ・バッドも加え、このチームで早速犯人側との交渉を始めます。しかし、犯人側のリーダーであるハンディがまた相当に頭の切れる男でありまして、さすがの凄腕交渉人のポッターも、なかなか思うように人質解放の交渉が進展せず、張りつめた交渉が続くことになる。 でまた、交渉が思うように進展しない一つの理由が人質にもありまして、実は彼女たちは年長の教師一人を除いて全員、耳が不自由なんですね。ですから、仮に武力に勝る警察側が建物への突入を試みたとしても、「床に伏せろ!」とか「走って逃げろ!」というような指示が人質たちには聞こえないため、ヤケクソになった犯人側に全員射殺されてしまう確率がものすごく高い。というわけで、警察側としても、迂闊なことができないわけですよ。 ところで、こうした犯人側と交渉人側のドラマが進展する一方、人質の側にもドラマが進展します。人質の一人、メラニー・シャロルは、この学校の若い教師なのですが、彼女には彼女のストーリーというのがありまして。音楽家志望だった彼女は、耳が不自由になったことでその夢を諦めざるを得ず、また彼女の夢を抑圧しようとする父親の影響もあって、臆病な人生を送ってきたわけ。しかし、この危機的な状況の中で彼女は、逆に彼女本来の勇敢さを取り戻していくんですな。そして、自分たちの救出に向けて必死の交渉を試みる、未だ逢った事すらもないポッターとの間に、次第に心の絆を築きつつ、彼女は彼女で、自分の生徒たちの脱出を画策し始める・・・。 しかし、この小説の中で奇妙なのは、ハンディ側の落ち着きなんです。いかに人質をとっているとはいえ、最終的には降伏せざるを得ない状況だというのに、立てこもりが始まった段階から最後の段階に至るまで、ハンディは常に落ち着き払っているわけ。まるで、交渉の行方など、最初から期待していないように・・・。では一体、彼は最後にどんな切り札を持っているというのか。そこも気になるところ。 というわけで、犯人ハンディ、交渉人ポッター、人質メラニーの三者による行き詰まる攻防が400ページを越す物語の中で展開していく、と。ま、そういう話でございます。 で、さすがにディーヴァー、作品の基盤をなす「交渉術」というものをよほどしっかり調べてあるらしく、こういう場合の犯人との交渉の手順、テクニックなどをものすごくリアルに描いているんです。たとえば、犯人側が逃亡用のヘリを要求した場合、用意するから一時間猶予をくれ、と交渉人は答えるのですが、最初からヘリを呼ぶ気はさらさらないんですな。で、一時間後に犯人側からヘリはどうなった? と要求が来ると、飛行場の周辺の風が強くてまだこちらに飛び立てない。もう一時間猶予をくれ、その代わりヘリを待つ間、人質を一人解放してくれたら食事を届けてやる、というような交渉をするわけ。なかなかタフなもんでしょ? とまあ、とにかく人質をとっているという時点で圧倒的に有利な犯人側に対し、どうやって話をつけ、一人、また一人と人質を解放させていくか。その辺の描写がすごく面白いんですな。ま、いつ人質のいたいけな女子生徒たちがハンディらによって無残に殺されるか、ひやひやしながら読まなくてはならないので、読む方としては、すごく疲れる本ですが。 ということで、さすがディーヴァーの出世作、かなり面白いですよ~。行き詰まる交渉戦に興味のある方はぜひ一度お試し下さい。『A Maiden's Grave』、教授のおすすめ!です。
November 15, 2008
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昨日の深夜、『イーグル・アイ』を見てきました。スピルバーグ総指揮のサスペンス映画です。 が・・・。 もう、ガッカリだよ~っ! いやあ、スピルバーグが長年温めてきた構想というので、少しは期待したのですが、もう、凡庸もいいところ。この上なく陳腐な「コンピュータ暴走もの」です。(以下ネタバレ注意!) まず、実は「イーグル・アイ」というコンピュータが監視カメラと電波傍聴によってアメリカに住む人々の生活を監視しており、それによってアメリカに危害を及ぼしそうな人がいないかどうかを常にチェックしているという設定があるわけ。 ところがある時、アメリカ大統領をはじめ軍関係者が、このコンピュータのアドバイスを無視して某国に潜伏するテロリスト容疑者を殺害してしまうんですね。で、当然、相手国はアメリカに対して報復攻撃をし、数十人ものアメリカ人を殺すというような状況になってしまう。 で、「イーグル・アイ」は、アメリカ大統領たちが自分のアドバイスを無視し、誤った判断によってアメリカを危機に陥れた、と判断。プログラムに従って大統領の殺害を画策し出す、と。で、その計画のためにどうしても必要な二人の人物を操作し、大統領殺害のプログラムが進行する。さて、あらゆる電子機器を遠隔操作することが出来、かつ人間の弱みを握ることで、人間をも自分の思い通りに動かすことの出来る全知全能のコンピュータ相手に、大統領暗殺計画を阻止できるのか? みたいな話です。面白いと思いますか? しかし、これって、よく考えてみると馬鹿みたいな筋なんですよ。だって、大統領が誤った判断でアメリカを危機に陥れたといっても、それをすべて彼のせいに帰することには無理があるし、第一、まだ犠牲者は数十人のレベルでしょ? それをもって「大統領自身がアメリカを危機に陥れたのだから、彼を殺さなければならぬ」という大義につなげるのは、あまりにも無理がありはしませんかい? 大体、大統領を亡き者にするために、イーグル・アイ自体が数十人どころではない数のアメリカ人(子どもを含める)を道連れにすることを正当化できるんですかね・・・。 それに、全知全能のコンピュータが考え出したにしては、その暗殺計画とやらが、やたらに複雑な割にお粗末極まりないわけ。だって、イーグル・アイはどんな電子機器でも遠隔操作できるんだから、最初から空軍の爆撃機でも操作して、ホワイトハウスにミサイルでも打ち込めば済む話でしょ? それなのに、馬鹿なやり方で大統領の命を狙うものだから、結局、失敗してやんの。もう、馬鹿みたい。 その他、話の筋に色々と矛盾があって、ほとんど噴飯ものでございます。 いや~。まあね、この映画、スピルバーグ自身がメガホンとっているわけではないですけど、それにしても、「スピルバーグ製作総指揮」と銘打つ以上、その出来には責任があるわけでして、そういう意味では、もう彼も完全に焼きが回ったとしか言いようがありませんな。 っていうかね、そもそもスピルバーグって、何ほどのものなんですかね。彼が撮った映画で私が感心するのは処女作のテレビ映画『激突!』くらいなもので、あとは『ジョーズ』にしても『インディアナ・ジョーンズ』にしても、色物みたいなもんじゃないですか。『カラー・パープル』とか『シンドラーのリスト』にしたって、そんなにいい映画か?ってなもんでしょ。それなのに、何で彼はあれほど影響力があり、大きな顔をしていられるのかしら。私には謎ですね。 ということで、私のこの映画に対する点数は100点満点で23点でーす。完璧に不合格。教授のおすすめ! は、な・し・よ。 それにしてもハリウッドって、一体いつまで「コンピュータが暴走した!」で食ってくつもりなんでしょ。もうその筋には飽き飽きしたぜっ、って、みんなで声を揃えて言わないといかんのじゃないでしょうかね。
November 14, 2008
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麻生政権がバーンと気前よく打ち出した景気活性化策第一弾、「定額給付金」がやけに評判が悪いようで・・・。テレビなんか見てても、出てくるのは批判ばかり。曰く、「地方丸投げだ」「実施が困難だ」「単なるばら撒きだ」「こんなことにお金を使って大丈夫なのか?」云々、云々。 麻生さんも気の毒ですな。お金あげると言っているのに、逆に評判落として、支持率が下がるんだから。消費税上げるといっても支持率が下がり、お金をあげるといっても支持率が下がる。処置なしです。 確かに、「高額所得者が自発的に遠慮すればいい」なんて変なシステムにしたのは悪かったとは思います。年収1800万以上なんて、就労人口のわずか2%でしょ。そんなの無視して、最初の計画通り全所帯に配っちゃえばよかったのに。そもそもこの給付金は景気対策の一環なのであって、このお金を国民の多くがジャンジャン使うことにより、景気を活発にしようというのが狙いなんですから、「お金持ちにあげる必要はない」というような話ではないわけですよ。お金持ちだろうと、貧しかろうと、お金を使うことに変わりはないのですから、皆で使ってお金が天下をぐるぐる駆け巡るようにすればいい。 でもね、色々問題はあるけれど、お金くれるんだから、ワタクシは嬉しいな! 今日び、一人1万2千円のお小遣いをくれる国なんて、そうないですよ。わーい、やったー! 根っからのラテン気質(本当かよ?)に加え、天の邪鬼な性格なワタクシですから、世間が定額給付金に対して批判的であればあるほど、逆のことをやってやろうという気がムクムクと沸き起こってきます。給付金に対して批判的な皆様方よ、そんなに嫌ならたとえ年収1800万円以下であっても自主的に受け取らなきゃいいんじゃないの? ワタクシはもらうよ。喜んでもらいますとも。批判もしない。少なくとも、口では散々批判しておいて、もらう時はしっかりもらう、なんて表裏あることはしませんぞ。 で、我が家は家内と二人暮らしですから、もらえる額は2万4千円ナリ。さて、このお金で何を買いましょうか・・・。パーっとレストランで食っちまう・・・にしては少し多すぎるし、かといって地デジ対応のテレビを買うには大幅に少なすぎる。微妙ですな。 と思っていたら、家内が絶妙の案を出してきました。曰く、「クルマにETCを取り付けるってのはどう?」。 おお! 頭いい! さすが我が妻。そういえば、麻生さんの景気活性化策第二弾はETC取り付け車両に対する高速道路の料金引き下げ、とりわけ日曜日の一律千円化でしたよね。まだ愛車にETCを取り付けてなかった我が家としては、今こそETCの取り付け時じゃございませんか。この前プジョーのディーラーで聞いたら、確かETCの取り付けに2万円ちょい掛かると言ってたし、費用の点でもピッタンコ。 よーし、定額給付金もらったら、愛車にETC付けようっと! わーい! ということで、我が家としては使い道もバッチリ決まったこととて、定額給付金の支給を心待ちしておるのでありました、とさ。さて、読者の皆さんは、このお金、一体何に使いますか? 我が家のように「これぞ!」という使い道がありましたら、ご教示下さいねー。
November 13, 2008
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前空幕長問題が意外に大きな波紋となっておりますなあ。 ま、もちろん某企業との癒着が明らかになるなど、当該人物に問題があることはあるのでしょう。また問題の「論文」なるものも、実際にはとても「論文」とは言えないようなシロモノだ、という話もある。しかし、そういうことを別にして、純粋に原理的な問題として考えてみると、結構難しい問題ではありますね。 例えば、某大新聞の社説を見ると、「空幕長という国家の要職にあるものが、政府見解(村山談話)と異なることを表明しおって・・・」なんて書いてある。で、これと同じような批難・批判に対し、当の前空幕長氏は「自衛官だって思想・言論の自由はあるはずだ」と応じるわけです。 で、そう応じられてしまったら、なかなか反駁するのは難しいですよ。だって「空幕長(自衛官)には思想・言論の自由なんてないっ!」と言い切るのは難しくないですか? 言い切ったら、それこそ日本国憲法で保証されている思想の自由には規制があるのか? ということになってしまう。そういうい議論に対応するのに十分な用意が、政府やジャーナリズムの側に、あるのでしょうか? ないんじゃないかなあ。 それにね、例えば逆のことを考えてみたらどうでしょう。もし日本政府が今後、他国に侵略を開始し、それが政府見解だ、と表明し出したらどうです? その場合でも、自衛隊の要職にある人は、政府の見解通り、他国への侵略を開始すべきなのかしら? 先の大戦で政府見解に異を唱えた人々を「非国民」と罵ったことの反省は、この場合、どこへ行くのでしょうか。 また、例えば国立大学の教授なんてのは、国から給料をもらっているという意味では、空幕長や自衛官と同じようなもんですけど、国の金で食っている空幕長・自衛官が国と対立する考えを表明していいのか? ということを問うとなると、同じく国の金で食っている国立大学の教授は、政府見解とは異なる立場からの歴史研究をしてはいけないのか? ということにもなってしまう。 ですから、当該の前空幕長を批判するとしたら、「政府見解と異なることを言ってはいけない」ということではなく、「日本はこれこれこういう証拠によって紛れもなく侵略国家だったのだから、あなたの説は間違いです」という形で批判する以外にないと思うのですけど、管見の限りでは、どの新聞・テレビの報道を見ても、そういう風に述べているのはないですね。何故なんだろう? ま、その場合でも、「じゃあ、歴史上、侵略国家じゃない国はどこにあるか。どこにもないのであれば、どうして日本だけがいつまでも侵略国家と認識されなければ(しなければ)いけないのか」ということに対する見解も述べないといけないと思いますけどね。当該の前空幕長が言いたいのは、多分、そういうことなのでしょうから。 でまた、今回の件に関する処分にしても、「退職金を自主返納せよ」なんて、間抜けなことを言っているのも情けないですなあ。そんなの「生活が苦しいから、返納しません」と言われたらおしまいじゃないですか・・・。 要するに、この種の問題に対して、どういう風に対処すればいいのか、あらかじめちゃんと答えを出しておかないから、その場しのぎのへっぴり腰の対応しかできず、当の前空幕長に軽くあしらわれるわけですよ。カッコ悪いねえ! 戦後60年以上経ったというのに、こんなことへの対処すらできない日本って。大体、政府見解とやらが、村山「談話」なんて形でしか表明されていないということ自体、妙なことではありませぬか? 村山じいちゃんの炉辺の昔話じゃあるまいし、「談話」って何!? あともう一つ、いつも言うことですが、日本のジャーナリズムはこういう時に一体何をしておるんでしょうか。自分たちだっていつも政府を批判し、社説とかで叩いている癖、こういう時になると口を揃えて「要職にあるものが政府見解に異を唱えるとはけしからん」みたいなことを言いおって! 味方が多い時だけ政府に異を唱え、同じく味方が多い時だけ政府の御用新聞みたいになる、その体質は何とかならんのかっ! はあ、はあ・・・。失敬、失敬。ついカッとなりまして。 ま、くだんの前空幕長のことはさておき、これを機に、思想の自由の問題と、国家の大方針の問題の間でフリクションが起こった時、どういう風に対処するのかをはっきり決めておこう、くらいの展開になればいいと思うのですが、読者諸賢のお考えや如何に。 でもどうせ、尻すぼみで、うやむやのうちに流されるんでしょうけどね、きっと・・・。
November 12, 2008
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昨夜、NHKの衛星放送で『ティファニーで朝食を』をやっていたので、それこそ十何年かぶりで見てしまいました。 で、久し振りに見て思ったんですが・・・、何ですか、この映画? 他愛ない話ですな~。筋らしい筋もないし。こんなんだったっけ? まあね、トルーマン・カポーティの原作自体も短い話で、ある意味、筋のない話なんですが、それでも原作の方には「ホーリー・ゴライトリー」という女性の独特の不思議さがあるので、とりあえず持っているんです。ところが映画版でオードリー・ヘップバーンが演じるのは、原作のホーリー・ゴライトリーとは似ても似つかぬごく普通の女性ですからね。普通じゃないのは、それを演じているのが紛れもなくオードリーだ、というところだけでありまして。 ですから、たとえば同じオードリーの映画でも『ローマの休日』は名作だと思いますけど、『ティファニーで朝食を』はそのレベルに遥かに届かない作品という気が改めてしましたねえ、私の価値基準からすると。っていうか、むしろ「駄作」の範疇に入るのではありませぬか、はっきり言えば? ただ、『ティファニーで朝食を』という映画は、ここぞというところでヘンリー・マンシーニの傑作中の傑作、「ムーン・リバー」がかかるでしょう。あの曲一発で、あーら不思議、この駄作が、あたかも名作であるかのような錯覚に陥るんだよな・・・。そういうことも含め、この映画の主演は実はオードリー・ヘップバーンではなく、「ムーン・リバー」という曲だ、と、不肖・釈迦楽、喝破してみましたが、読者諸賢のご意見や如何に? 実際、「ムーン・リバー」という曲は、傑作ですな。以前、ハリウッド映画のテーマ音楽のベストを決めるイベントか何かで、この曲がベスト2あたりにランクインしていたのを記憶していますが、その時1位を取った「オーバー・ザ・レインボウ」(『オズの魔法使い』)より、私は「ムーン・リバー」の方を高く評価しますね。本当にステキ。ヘンリー・マンシーニ、最高! 半端ないね。 ところで、久し振りに『ティファニーで朝食を』を見た後、この映画に関して軽くググってみたところ、色々面白いことが分かってきました。 たとえば、この映画の中でポールのパトロン兼愛人となる女性、演じるのはパトリシア・ニールという女優さんですが、高飛車なマダム像が『卒業』のミセス・ロビンソンにちょっと似ているな、と思っていたら、実際、彼女はミセス・ロビンソン役のオファーを受けていた、なんてことも分かったし。 あと、この映画でオードリーの相手となるポール役の俳優さんのジョージ・ペパードって、他の映画であまり見かけないよな、と思っていたら、なんと日本でも長らく放送していたテレビ・ドラマ、『特攻野郎Aチーム』の主役たる「ハンニバル」を演じていたのが彼だと知り、そうだったのか! と目からウロコ。オードリーの相手役というと、グレゴリー・ペックが真っ先に思い浮かびますが、ジョージ・ペパードは、ペックのように映画界で活躍するわけにはいかず、テレビの方に活路を見い出したわけですな、きっと。 それから、『ティファニーで朝食を』の中で印象的な、というか、変な日本人芸術家の役で登場する「ユニヨシ」を演じたミッキー・ルーニーという俳優さんが、実はアカデミー賞を2度も受賞している子役上がりの名優だと知り、ビックリ。 ちなみに、「ユニヨシ」というのは、日本人の名前としては変ですが、ワタクシが推測するに、これは当時、アメリカで有名だった日本人の画家、国吉康雄の名前をいじったものなんじゃないでしょうかね。国吉康雄を英語で書けば「Y. kuniyoshi」ですが、ちょっといじれば「Yuniyoshi」になりそうですから。ま、これは単なる推測ですが、その辺のこと、詳しい人はいないのでしょうか? とまあ、久々に『ティファニーで朝食を』を見て、色々なことを考えてしまったのでした。映画も、時間をおいて見ると、見方が変わりますね。そういう意味で、今回、この映画を見直して良かったかな。 さて、今日は同じ時間帯で『マディソン郡の橋』をやっています。話題になった作品ですが、それゆえにというべきか、私は見ておりません。というわけで、ちょっと見ようかな、という気もしたのですが、しかし、やっぱり私が見るには、気恥ずかし過ぎる映画なんじゃないかしら、と考え直しました。ま、今日は映画は見ないで、勉強することにしますかね。
November 11, 2008
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いや~、今日、大学に向かおうと思って自宅を出てビックリ! 自宅前の道路にあった街路樹が、両側数百メートルにわたって丸裸にされていたんです。え~、ウソだろ~! 木の種類はわからないのですけど、毎年この時期から紅葉が始まり、あと1週間もすればキレイな紅葉が見られたはずなのに・・・。いつも楽しみにしていたのになぁ。何でまたよりによってこの時期に剪定したんだろう? もちろん、街路樹に剪定が必要なことは分かりますよ。電線に引っ掛かりそうにもなっていたし。でもねぇ、せめてあと2週間か3週間待ってくれればいいのに。そうすれば一通り紅葉を楽しんだ後なので、多少はあきらめもつきますが、これから紅葉するという時に切らなくてもいいじゃないですか。 こういうのは市の仕事なんでしょうけど、つまらないお役所仕事をするよね! 剪定するという業務と、剪定業者の仕事の割り振りのことしか考えてないんだろうな。 でも、そういうお役人たちだって、自分の家の周りには紅葉寸前の街路樹はあるでしょうし、ちょっと考えれば「今切ったら、つまらんよな」ということ位、想像がつくでしょうに・・・。 もちろん文句を言っても、いまさら、なんですけど、今年は家の前の街路樹の紅葉が見られないんだな、と思い、また無神経に紅葉直前の木を剪定したお役人たちのことを思ったら、なんだか今日の木枯らしが、一層うすら寒く感じられたのでありました、とさ。年齢がバレますけど、「あーあーあ、やんなっちゃった、あーあーあーあ、驚いた」というところですね。
November 10, 2008
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このところ連日、学生が大麻を所持して御用になるニュースが世間を賑わしております。ま、こういうニュースは以前からちょこちょこ出て来るわけですけど、とりわけ今回は慶應義塾だとか同志社だとか、有名大学の学生が御用になったことで、ニュース性が増したんでしょうな。 しかし、ワタクシ、いつも思うのですが、タバコはOK、アルコールに至ってはほぼ野放しだというのに、大麻はダメ、という根拠はどこにあるんですかね?(爆!) たとえばの話、アルコールなんて相当社会的に悪影響を及ぼしていると思いますよ。酩酊した上での過ちなんて数限りなく例がありますし、酔っぱらい運転で人が死ぬことだって毎日のようにある。もちろん飲み過ぎて健康を害するとか、家計を逼迫させるなんて、大昔からあること。 大体、人目を忍んでこそこそと、というところに自ずと面白みも生じるわけですし、非合法であるゆえに変な利益が生じ、いけない人たちの資金になってりもするのですから、いっそオランダみたいに、大麻を合法化しちゃうというのはいかがなもんざんしょ。 で、国が合法的に販売する代わりに、法外な税金をかける。一本あたり、税金を2000円とか3000円とかかけて、一本吸うのに4000円くらいかかることにする。もう、ほとんど高級葉巻のダビドフみたいにしちゃうってのはどう? そうなったら、国の税収も上るし。 もっとも一本4000円じゃ学生なんかが吸うのは無理、無理。日本で吸えるのは、麻生首相くらいなものだったりして。ま、それならそれで、国の代表に税金を負担してもらおうじゃないですか。しんどい一日のあと、ホテルのバーでブランデー片手に大麻をくゆらせるなんて、ちょいと粋なもんですぞ。 少なくとも、大麻が合法のオランダで大麻ゆえの弊害というのがどの位なものか、飲酒による弊害と比べてどちらがどうなのか、その辺の数字を出した上で、こいつを今まで通り禁止するのがいいのか、合法化しちまった方がいいのか、論じたらいいのではないかと思うのですが、如何? もう一つ、今日のニュースでは、日本中の図書館から本が盗まれているという話が出ていましたね。 ところで図書館から本を盗むといいますと、面白い話がありまして。 ワタクシが学生時代を過ごしていた大学で、その昔、OED(オックスフォード英和大辞典)が盗まれたことがあったんです。全二十巻とか、そのレベルの辞書ですから盗むのも一苦労だったらしくて。もちろん図書館の入り口には防犯ゲートがありますから、辞書を鞄に隠したまま正面玄関を突破することは出来ません。 じゃ、どうしたかというと、共犯者を募って、人目につかない場所にある2階の窓から辞書を放り投げ、下で受け取ってもらって、それで全巻盗みきったというんです。ま、もちろんその後、捕まってしまったようですが。 でも、このOED盗難事件は、我が大学の英文科では割と好意的に語られておりましてね。つまり、決死の覚悟で辞書を盗もうとした、その勉強熱心さが高く評価されたわけですよ。お前らも、OEDを何としても自宅に置きたいと思うほど、それほどの必死さで英語を勉強してみろ、というわけです。まさに「伝説のOED盗難事件」ですな。 ま、今どきの本の盗難は、単なるモノ盗りで、我らがOED泥棒先輩とはわけが違いますから、こちらはしっかり取り締まって下さーい。 というわけで、大麻と本泥棒のニュース、どちらもワタクシには割と面白い話題なのでありました、とさ。
November 9, 2008
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昨日の深夜、何となくテレビを見ていたら、NHKでプロ棋士の羽生さんへのインタビュー番組をやっていたので、つい遅くまで見てしまいました。 ま、昔に比べて総じて人間が小粒になったなあ、という漠然とした思いがある中で、この人は昔の人よりすごいんじゃないか、と思える人がいます。たとえば野球で言えばイチローなんてのはそういう一人ですが、私の見るところ羽生さんもその一人。この人なら、古の伝説の棋士たちと対局しても勝つんじゃないだろうかという気がする。となれば、そんな人の肉声を聞くことが出来るなんてすごいことではないですか。 で、途中から見たのでアレですけど、色々面白いことを言っておられまして。 たとえば、羽生さんは小学校1年で将棋を始められたそうで、その頃、どうも将棋というゲームのコツが分からないと思っていたのだそうですが、その点から言うと、今でもいま一つコツが分からないのだとか。・・・ということを字面で書くと、何だかイヤミに聞こえますが、そうではなくて、どうも本当にそう思っているらしいことは、画面を見ていると分かります。どうも将棋というのは、あんなに上手な人から見ても、コツが分からないものらしいんですな。 あと、コンピュータの将棋ソフトについての話で、コンピュータが打った手はパッと見てすぐ分かる、という話も面白かった。やはりどこにコマを打つか、ということには人間の気息が通うものらしく、人間以外のものが打った手にはどうもそれがないのですぐ分かるということらしい。またコンピュータにとって将棋が強くなるというのは、できるだけ沢山の手を読んで完璧な損得勘定をすることを意味するのに対し、人間にとって将棋が強くなるというのは、逆に読む手が少なくなって、「この手しかない」というのがひょいっと分かるようになることだ、なんていう話も面白かった。 それから、将棋の世界では羽生さんのようにタイトル戦を争うようなトップ中のトップではないく、むしろ四段、五段くらいの若手の棋士が新しい実験的な手を編み出したりしているんですって。ふーん、そうなのか・・・って感じがしますでしょ? とまあ、なるほど、そういうものか・・・と思うような話が随所に出てきて、とても面白かった。やはり、超一流の人の話というのは、説得力がありますね。 しかし・・・。 こう言っちゃなんですが、どうもね、インタビュアーの腕前がいま一つで、「そこ、今の話、めちゃくちゃ面白いんだから、もっと突っ込んで聞いてくれよ!」というところで、あっさり流したりするものだから、何だか隔靴掻痒の感があってじれったかった。 たとえば、「将棋を始めたばかりの小学生の頃と今とでは、将棋の面白さの質がまったく違う」ということを羽生さんが言うわけですけど、そうなると聞いている方としては、「え? どこがどう違うの?」と思うじゃないですか。しかしそのインタビュアーの方は、「はあ、そうですか」で流してしまうわけ。そこで突っ込んで聞きただしてくれよ! と言いたくなるじゃないですか。 あるいは、先程の「将棋の最先端は、むしろプロになりたての人が担っている」という話が出たのなら、「じゃ、羽生さんはそういうタイトル戦とは無縁の若い人たちのやっていることに常に目を光らせて、研究をしているわけですか。その場合、羽生さんの方から練習試合を申し込んだりするんですか? それともこっそり棋譜を手に入れて研究するんですか? 羽生さんが注目したことをその若い棋士に知らせるんですか、それとも内緒にしておくんですか?」などなど、聞きたいことはいくらでもあるのに、そういうのを聞いてくれないんだよなあ・・・。 ということで、面白いインタビューを聞きながら、何だかじれったい気持ちが残ってしまったワタクシなのでありました。いやあ、ワタクシがインタビューした方が、よほど面白い番組になったと思いますよ。あーん、ワタクシにインタビューさせて~! たとえばワタクシだったら、「羽生睨みって言いますけど、あれ、どういうつもりで相手を睨んでいるんですか? 意識的ですか、それとも無意識なんですか?」とか、そういうレベルの質問も含めて、聞きたいこと全部聞いてやるんだけどな。 ま、それはともかく、今回のインタビューでもう一つ、非常に印象的だったのは、羽生さんの手ですね。すごく大きくて、指が細くて長くて、繊細できれいな手をしている。ワタクシの手そっくり。その点だけで、何だか妙に親近感が湧いてしまったワタクシなのでありました、とさ。
November 8, 2008
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某音楽プロデューサーの逮捕に伴い、最盛期にはアメリカに行くにもファースト・クラス全席買い占め、足代だけで片道2000万円かけた、などという豪勢な逸話を耳にするにつけ、「おいおい、そんな無駄なお金があるくらいなら俺にくれよ。住宅ローンの返済に充てるから・・・」と思った人、手ー挙ーげて! はーーーい! (自分かよっ!) さて、そんなお金の無駄遣いはしようったってできないワタクシ。でも、神様ってのは案外公平なものでありまして、ちょっと探そうと思いさえすれば、質素な生活の中にも楽しみは見つけられるもの。 先日も、いただき物のサツマイモの残りに根が生えてきてしまったということで、急いで食べなきゃと、根の生えた部分を切り落とし、食べられる部分はさっさと食べてしまったのですが、せっかく根が出ているのだからと、切り落とした端っこの部分をジャムの空きビンに入れてちょっと水に漬けてみたわけ。いわばサツマイモの水耕栽培ですな。すると・・・ ひゃー、あっと言う間にニョキニョキ芽が出て来た! しかも、葉の形が「ハート型」でめっちゃカワイイ! 観葉植物として、かなりイケルじゃないですか!これこれ! ↓ これ、「新種のポトスです」みたいなこと言ってみたら、騙されてくれる人いないかしら? (騙してどうする?) ま、別にポトスの新種と言い募る必要もないのですが、とにかく、いわば野菜クズですら、やりようによっては庶民の目の楽しみに、生活の楽しみになるっちゅーことですな。 ということで、もし皆さんのお宅にもサツマイモがあったら、食べる時に端っこの方を切り落としておいて、水栽培してみて下さい。それはあっと言う間に「緑のハート」と変じて、皆さんの目を楽しませてくれますぞ。教授のおすすめ!です。
November 7, 2008
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今日のニュースでちょっと面白かったのは、9歳の少年が軽自動車を運転して3キロほどもドライブしていたとの報。大垣から関が原を目指したとのことで、コンビニで道を尋ねたところで御用になったようですが。しかし、この少年は一体どういうつもりで旅に出たんですかね・・・。ま、走った道は結構クルマ通りの多い道だったそうで、人身事故とかなくて良かったですわ。これで事故でもあったら、笑い話では済まなくなりますからね。 ところで、振り返って見るとワタクシ自身の9歳頃もまた、思慮の足りない日々だったかも知れません。 確か、その頃、テレビで初めて「ハングライダー」なるものの存在を知って憧れを抱き、自分も翼を作って飛ぼうと思ったことがありまして。 で、翼を作るとなれば軽く作らないとイカンだろうと思い、自分なりに考えた結果、骨組みを竹ひごで作ることに決定。アルミ管と竹ひごをつないで長さ3メートルほどの楕円形の枠を作り、そこに和紙を貼って翼を完成。それを紐で肩にくくりつけて丘を駆け降りて見たと。 ま、もちろん結果としては、無残な失敗だったわけですが・・・。 つまり、9歳くらいの少年というのは、どのみち思慮が足りないんでしょうな。ってか、ワタクシの方がよほど夢見がちな思慮のなさですが。 でも、少年ドライバーのおかげで、妙なことを思い出すことができました。ワタクシ、今より子供の頃の方がよほどぶっ飛んでたなあ・・・。 少年ドライバー君、君も大人になったらまともになるよ。頑張り給え!
November 6, 2008
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ま、どう考えたって今日の話題はこれしかないですよね・・・。 「イエス、フォーリンラブ」を合言葉に・・・じゃなくて、「Yes, we can.」を合言葉に大統領選を闘ってきたオバマ氏が地滑り的大勝で大統領の座をゲット。歴史的な瞬間を目にすることができたという・・・。ほんの50年、60年前までは、公共の場所での水飲み場すら「黒人用」を使わなければならないほどの差別を受けてきたアメリカ黒人が、ついに、ついに大統領になる時代がやってきたとは。大学で「アメリカ公民権運動史」的な講義を担当することもあるワタクシとしては感無量でございます。 でも、今回の一連の選挙戦、ある意味、壮大な無駄でしたなあ。だって、マケイン候補との一騎討ちになる前、あるいはヒラリー候補と民主党候補の座を競いあう前からして、オバマ氏だけが別格にオーラがあったではないですか。色々なボクサーがいる中でモハメッド・アリだけが光っているように、あるいは古い白黒フィルムの中でケネディ大統領だけが光っているように、オバマ氏には「ああ、この人」という感じが最初からしましたもの。次はこの人だな、という感じ。私は1年前から「オバマが勝つ!」と言い続けて来ましたが、その意味ではブラジルの某お騒がせ地震予言者より私の方が予言者としては上かもね。ニューヨーク・タイムズも、ワシントン・ポストも、LAタイムズも、USA TODAYも、ABCもCBSもCNNもFOXも、みーんな最初から私を取材しに来てくれれば、1年前から今日の大統領戦の結果を予言してあげたのに、うふ! ちなみに、4年後の大統領戦でオバマさんが闘う相手は、人間ではなく「ターミネーター」、アーノルド・シュワルツェネッガー氏になるんじゃないかしら? この点もワタクシ、シュワちゃんがカリフォルニア州知事になる遥か以前、1990年代初頭から予言しております。いずれ彼は大統領選に出るよ、と。「史上初の黒人大統領」対「移民一世の大統領候補」、これも見物ですよ~。 それはさておき、アメリカの政権が変わることで、世界情勢がいい方向に変わることに期待しますかね。頑張れオバマ!
November 5, 2008
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今日は何だかあれこれニュースが満載の一日でしたね。小室哲哉プロデューサー(なんで「プロデューサー」って付けなきゃいけないのかしら?)の逮捕に始まって、一宮クレーン殺人事件の容疑者逮捕の報、大阪ひき逃げ事件の容疑車両の発見などなど。悪いことはできないって話ですな。さらに16年間死後凍結されていたマウスのクローン誕生なんてのも、個人的にはビッグニュースですが。 ま、それはさておき。今日はもっといい話を。 先週末の話なんですが、日曜日に教え子(新婦さん)の結婚式があり、家内共々招待されて岐阜に行って来ました。 で、とりあえずアバウトな感想から言いますと、すごく良かった! もちろん、結婚式・披露宴というのは、基本、どれも良いものに決まっているわけですが、それにしても今回のは良かったなあ。 と言うのも、式にしろ、披露宴にしろ、隅々まで新郎・新婦の目配りが行き届いているという感じがすごくあったんですね。それは私自身も経験のあることですから、プロデュース会社がどの辺まで介入しているかということは見当がつくのですが、それにしても、一般の基準よりも遥かに、当の本人たちが携わっている度合いが大きいことがよく分かる。要するに、すごく心がこもっているわけですよ。 ちなみに披露宴の時に新婦がお色直しで着たウェディングドレスは、洋裁の得意なお母様のお手製だそうですが、「手作りで心を込める」というポリシーは、きっとご両親から新婦が受け継いだものなんでしょう。やっぱり、教育ですなあ。賢い子は、賢い親の元に生まれ育つんですわ。 でまた、その披露宴にしても、形式ばった祝辞はほとんどなく、友人による余興も新郎・新婦を交えての楽器演奏があっただけで、全体的にすごくゆったりとした時間が過ごせたのも良かった。私があまり好きではない、いわゆる「キャンドル・サービス」的なものもありませんでしたしね。 で、そういう新郎・新婦の人柄を反映してか、彼らの友人たちというのがまたなかなか良くて、調子に乗って破目を外す人など一人もおらず、全てがしっとりと、上品に、しかもくつろいだ雰囲気の中、行われたという感じでした。 で、私にとって嬉しかったのは、この目の行き届いた、心地よい式&披露宴全体のそこここに、私の教え子である新婦の意図というか、存在が感じられたことです。この善き日が、こういう風にうまく進行したのは、すべて彼女の心配りがあるからだな、ということが私には良く分かった。 賢い! 本当に賢い! さすが、我が弟子であるなあ。 っていうかね、ま、はっきり言って私よりも数段賢いね。私なんぞ、自分の披露宴であんなに隅々まで行き届かないですもん。たとえば、式の前夜に新婦がわざわざ私のところに電話をくれて、明日はよろしくお願いします、などと言ってくれるわけですけど、その気持ち一つが嬉しいじゃないですか。明日は主役の当人が、なかなかそんな余裕ないですよ、普通。 「負うた子に教わる」とはまさにこのことですな。 というわけで、私の自慢のゼミ生の、何とも気持ちのいい結婚式&披露宴に出席させていただいて、とても幸せな週末の一日を過ごすことができたのでありました。Aさん、いい式だったよ! 末永くお幸福に!
November 4, 2008
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今シーズンの最終戦となるF1ブラジル・グランプリが深夜に行われましたが、その幕切れはあまりにも劇的、総毛立つようなものでした。 最終戦を前にしたポイント・リーダーはルイス・ハミルトン、2位のフェリペ・マッサが7ポイント差で追うという状況。マッサ逆転のシナリオは、マッサ自身が優勝し、ハミルトンが6位以下になる場合に限られるというもので、マッサの最終戦での逆転は非常に厳しいものと見られていました。が、そこはマッサの得意とする母国ブラジルでのレースですから、何が起こるか分かりません。 で、レース本番。スタート直前にスコールが襲うというハプニングで、スタート前から波瀾の予感。が、その後は天候も一応は回復し、ポール・ポジションからスタートしたマッサは順調な周回を重ね、とりあえずこのレースの優勝だけは確実なものにしていくという展開。が、一方のハミルトンも4位走行で、このまま行けば、仮にマッサが優勝しても年間チャンピオンはハミルトンのものになるという状況が続きます。 が、残り周回もあと数周というところで、なんとなんと再びの降雨! 先頭集団の各チームはピットインしてレインタイヤに履き替えるも、中団グループの中には晴れ用タイヤのまま走りきろうとするチームも。 で、この戦略の差ゆえ、ピットインしなかったトヨタ・チームのティモ・グロックがハミルトンの前に出たため、ハミルトンは5位に転落。しかも後ろからは新鋭セバスチャン・ベッテルの猛追を受けることに。そして、残り周回3周となったところでベッテルがハミルトンを追い抜き、ハミルトンは6位に転落。このままあと3周すれば、奇跡の大逆転で年間チャンピオンはマッサのものに! で、マッサを応援しているワタクシも大興奮! あり得ないと思われた逆転劇が目の前に!マッサ頑張れ! あと2周! あと1周! そしてゴーーーーーーーーーール! マッサ優勝! ハミルトンは6位走行中ですから、このままならマッサの年間チャンピオン決定です! しかし! しかし、しかし、しかし、しかーーーーーーし!!! ゴールまであと数百メートルの最終コーナーで、ついに晴れ用タイヤで走り続けたティモ・グロックが力尽き、ベッテルとハミルトンに連続して抜かれるという事態に! これでハミルトンは5位に上ったため、なんと年間総合ポイントで見ると1ポイント差でハミルトンがマッサを再逆転! 目の前にあった年間チャンピオンの座は、マッサからハミルトンへと移ってしまった! オーーー、ノーーーーーー! あり得ないと思われたマッサ奇跡の逆転劇が、最後の最後の数百メートルでハミルトンに再逆転されるとは! もうワタクシ、テレビの前で茫然自失。歓喜の絶頂から絶望のどん底へと突き落とされたマッサが可哀相過ぎて、クルマから降りたマッサを直視出来ない・・・。 しかし、そこからが凄かったんです。 最終戦、しかも地元ブラジル開催ゆえ、何十万人のファンの大半が自分を応援してくれていた中、見事このレースで優勝したものの、わずか1ポイント差で年間チャンピオンの座を失い、F1の歴史に名を刻むことが出来なかったマッサの、表彰台での表情! こらえ切れない悲しみと悔しさに耐えに耐え、必死で涙を抑えながら、自分を応援してくれたブラジルの大観衆の前で精一杯胸を張ってブラジル国歌の演奏を聴いていたマッサの表情! 人間にこれほど高貴な表情が出来るのかというほど、美しかった! 勝利した人間より、敗北に耐える人間の方に、神様はこれほど美しい顔がお与えになるのか! と絶叫したくなるほどの、奇跡の表情でした。 いや~。もうね。あれを見たら、何にも言えませんよ。 というわけで、応援していたマッサの年間チャンピオンはなりませんでしたけど、今後ますますマッサを応援したくなるような、本当に劇的な今シーズンのF1の幕切れだったのでした。マッサ! また来年があるよ! 来年こそは君がチャンピオンだ!
November 3, 2008
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今日もまた、幾つか印象的な訃報を耳にしました。 一つはフランク永井さんですかねえ。ま、昨日今日亡くなったというわけではなく、もっと前に亡くなっていたようですが。 私の子供の頃は、既に全盛期ではなかったかもしれませんが、それでも毎年のように紅白歌合戦には出ていらしたので、すごい歌手なんだな、という印象は子供ごころに持っていました。ああいう低音ってのは、持って生まれた才能だったんでしょうね。その後、自殺未遂をされてからは世間から身を引かれていたようなので、もはや過去の人という感じではありましたが、それにしても残念なことでございます。ご冥福をお祈りしましょう。 あともう一人、アメリカ文学を専攻する身としては、アメリカのライターであるスタッズ・ターケル(Studs Terkel)氏が亡くなったことについても一言しておかなければなりますまい。 スタッズ・ターケルは、作家ではなく、ま、一種のジャーナリストとして、数多くの作品を残されました。代表作はピューリッツァー賞をとった『良い戦争』(The Good War) を挙げる人が多いでしょうが、この他『Hard Times』や『Working』なども有名。市井の人々の声をインタビューという形で掬い上げ、記録に留めると同時に、その人々の声を借りて時代を、歴史を描くという手法を確立した人として知られています。無名の人々のインタビューを積み上げるというやり方を、彼がどうやって思いついたか、それは分かりませんが、彼無かりせば、後に続くゲイ・タリーズの諸作品も、ジョージ・プリンプトンの『イーディー』も、あるいはカポーティの『冷血』も、生まれなかったかも知れません。 ちなみに、なぜ私がスタッズ・ターケルに肩入れするかと言いますと、実は私の師匠が好きなライターだったからです。スタッズ・ターケルはシカゴを拠点として活躍していたのですが、私の師匠もまた、色々な理由からシカゴを愛した人で、そんなところからスタッズ・ターケルのことも好きだったのでしょう。とりわけ、彼の『Division Street』という作品がお好きで、よくこの作品のことをおっしゃっていましたっけ。 アメリカの大きな街にはよくあることですが、ある通りを隔てて、ここから先は貧民街、というようなところがある。金持ちの世界と貧しい者の世界を区別する通り、アメリカの光と影を分かつ(divideする)通り、そういう通りがある。シカゴの場合、それがその名の通り「Division Street」なんですな。私も実際に師匠の後にくっついて、シカゴに実在するディビジョン・ストリートを散策したことがありますが、スタッズ・ターケルはこの通りを挟む人々の暮らしをインタビューすることで、アメリカという国の現実を語った。だから、この本の副題は「アメリカ」なんですね。 ま、そんなわけで、私の亡き師匠が愛したライターの一人が亡くなったという知らせを聞いて、私としても感慨があるわけですよ。 こんなことを書いていたら、何だかもう一度スタッズ・ターケルの本が読みたくなってきました。書架を探して、彼の本を引っ張り出してみようかな。
November 2, 2008
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北京オリンピックで柔道100キロ超級で金メダルをとった石井慧選手が、結局、柔道選手としては現役を引退し、総合格闘技のプロを目指すことを表明したようですね。 ま、私としては別にそれでも構わないわけですけれども、「総合格闘技の方に進む」と言ったかと思うと、「柔道をやめるとは言ってない」と、前言を否定するようなことを言ったりして、一体、何をやっているのか、とは思っていたんです。 が、その理由というのを知ってビックリ。 結局、上の組織から「止めるなどと公言するな」と言われていたので、「現役続行」のような態度を一応とってはいたものの、オリンピック・メダリストの報告会やら秋の園遊会などで、天皇陛下に2度に亙ってお目に掛かり、その辺のことを尋ねられた時に、「陛下にウソを言うことは出来ない」という理由で、その都度正直に総合格闘技に転向することを口にしてしまった、と。まあ、そういうことらしい。 なるほどね・・・。進路迷走の理由はそこにあったというわけですか。相変わらず面白い人ですなあ。 それにしても、確かに、色々な武道・武術があり、それぞれの道に達人がいる中で、結局、誰が(どの武道・武術が)一番強いのか、というのは興味のあるところですね。柔道を極めた人にしても、たとえば「空手家やレスラーやボクサーと対戦して、果たして自分は勝てるのか?」という疑問はあるのでしょう、きっと。で、もちろん観戦する側としてもそういう興味はあるわけで、だからこそ「K-1」や「プライド」などの人気が出るんでしょうな。 たとえば相撲界を引退した朝青龍が、柔道に転向して練習を積み、100キロ超級で出場したらどうなのか、オリンピックで勝てるのかとか、思いますもんね。(私だけ?) ま、それはともかく、ビッグマウスの石井選手、果たして総合格闘技でどこまで行けるのか、隠れ格闘技好きのワタクシとしても大注目、というところでございます。
November 1, 2008
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