袴田にはアリバイがなく事件後左手中指を負傷しており寮の自室から血染めのパジャマが発見されたこと。
なおかつ元プロボクサーであるということで柔道2段の猛者である専務ともわたりあえその専務を始め家族四人をまとめて一挙に短時間で殺すことも可能なこと。
そして今度は犯行時に着ていた衣類5点が見つかったとして検察は法廷においてそれまでのパジャマ姿との主張を変更したのだ。と,このようなことがあれば当然手続きに瑕疵があるから無罪というような状況下,何故か袴田はそのまま死刑へと向かうことになる。
熊本は気持ちの高ぶりを抑えかねた。
裁判というのは検察が起訴事実を証明する場。
重要な証拠を途中で変更するなんて起訴は間違いでしたと言ってるようなもんじゃないか。
熊本が袴田の無罪をほとんど確信した瞬間と言ってよかった。
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