しかし今アメリカでは 本当の陪審裁判はなくなりつつある。
アメリカの裁判管轄のほとんどで 陪審裁判となる刑事事件は10%以下である。
なぜか。
司法取引のためだ。
アメリカでは重大犯罪でも9割以上は裁判に持ち込まれないで検事のところで処分を決めてしてしまう。
検事が 司法取引を行う際に無罪か有罪か量刑まで決めてしまう。
つまり司法取引によって非常に重要な役割が検事の手に集中してしまうことになる。
これは危うい状況である。
郵便不正事件が例外だったのは厚生労働省の現職局長を立件した極めて注目度の高い事件だったことと法廷で供述をひっくり返した人々が社会的にしっかりした立場にある厚生労働省の職員 らだったためだ。
厚生労働省の職員は7人が証人出廷し全員が村木さんの事件への関与を否定した。
特捜神話を信じていたメディアもさすがにこの事件は何かあると疑わずにはいられなかった。
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