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シャンボール・ミュジニィ 1er Cru レ・フュエ[2007]/ G. ロブロ・マルシャン世間の評価とはまた別に、ワインにおいては自分にとって、相性のよい年や場所がある気がしています。私の場合、たとえばブルゴーニュのヴィンテージでいえば、83年と84年。暑すぎると言われる83年のたっぷりの果実味、逆に涼しすぎたらしい84年のきれいな酸味が、私が遭遇したボトルに関しては、今のところよいほうに作用していて、総じて美味しい思いをしています。場所の点で言えば、マイナーな1級畑でそれがあって、たとえばモレ・サン・ドニの1級のミランドは、ジャン・ラフェを始めとして、外した経験がありません。1級畑はもう一つあって、それが今回のシャンボールのレ・フュエです。そうはいっても所有者は限られているのですが、過去の経験ではギスレーン・バルトとジャン・フレデリック・ミュニエのレ・フュエは、今まで必ず美味しかったように思います。バルトは女性ながら、かなりタイトな酒質を造りがちなのですが、私が飲んだレ・フュエに関しては、柔らかく開いいていた気がします。またミュニエは、まあ間違いない造り手ですが、1級だとついレザムルーズに目が行きがちですが、それよりかなりリーズナブルなレ・フュエもいい線行っていている気がして、何年か前に飲んだ97は、たまたまジャストに熟成の頂点で、長く印象に残る味わいでした。さて、またまた今回も前置きが長くなりましたが、ロブロ・マルシャン、いただきものでオート・コートの白を飲んだことはあったのですが、赤は初めて。かなりリーズナブルだと思いました。この1級、現行のルーミエの村名1本で3本は買えてしまいます^^味わいですが、おそらくタイミングとヴィンテージがよかったのでしょう。スキはもちろんありましたが、相当に好ましい味わいでした。木苺と日本のさくらんぼ系の赤系果実、実にシャンボールらしい石灰を感じるミネラル、余韻も充分に長く、要素も一体化していました。もちろん構造の大きさは複雑性は、著名な作り手たちには及ばなくとも、シャンボール1級としては、かなり満足できる味わいでした。まあ、期待値が低かったのもありかもしれませんが^^
2015年11月27日
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ヴォルネイ[2010]/シャンソン・ペール・エ・フィス何となく購入したワイン^^一連のブルゴーニュの著名ネゴシアン、日本の濃いめのブルゴーニュ好きの間での評価でいえば、・ルロワ=◎・ジャド=〇+・ドルーアン=〇・ブシャール=〇-・シャンソン=△・ビショー=△-といったところでしょうか?ルロワはまあ、ドメーヌものとはかなり開きがあるとはいえ、好感度はやはり高い気がします。海外では昔からジャドとドルーアンの評価が高く、特にジャドの自社畑のGCなどは、日本でも高評価のようです。ドルーアンはジャドほど出回っていないせいか、周りでもあまり評価を聞きません。リーズナブルなものをよく飲む私にとって、どちらもありがたい存在です。ジャドはクーヴァン・デ・ジャコヴァンはともかく、ワンランク上のソンジュ・ド・バッカスや白のブーズロンなどは好きです。中堅のボーヌの1級などは、当たったり当たらなかったり。ドルーアンは、リュリーやシャブリなどの白が格安で出回っていますが、コスパがよいと思っています。ブシャールは資本関係の変化で、お金をかけられるようになって向上したと言われますが、さほど飲んでいないので、よくわかりません。ただ、ちょっと前に飲んだサントネは安旨でした!ビショーは最近飲んだ覚えがなく、まったくわかりません^^さてそれでシャンソンですが、これも周りでまったく話題になりませんが、個人的には好きなのです。今はブシャールと同系列のようですね。ちょっと前に、河内屋という安売り酒屋が渋谷にあって、けっこうな数のワインが置いてありました。どういうルートで入ってくるのかわかりませんが、たとえばヴァランドローのセカンドがポロット置いてあったりして(買いました^^)、予定調和ではない銘柄を見かけることが多かったのです。そこで出会ったのがシャンソンで、特に自社畑のペルナン・ペルジュレスは赤、白ともに安くて美味しく、何本も飲みました。特に06のペルナン1級の白が白眉で、まだ1本取ってあります。とまあ、前置きが長くなりましたが、昨夜のネゴスもののヴォルネイ村名ですが、まあいたってフツーの味わいでした。飲む前の予想と実際の味わいは、ほぼほぼ合っていましたが。抽出はやや濃いめ。すみれ、カシス、プルーン、ブルーベリー。ややボーヌらしい果実味は良年&初期的で、そこそこ樽が効いていました。ヴォルネイらしいエレガンスはあまりないのですが、ちょっと前に飲んだモンティーユのブルゴーニュ・ルージュ11を7~8掛けにしたような味わいに思えました。ペルナンなんかに比べると、ちょっとした高級感はあるのですが、ある意味無難な味わいです。昔のエチケットに比べると、アペラシオン名が大きくなっていますが、おそらくマーケティングの結果でしょうね。味わいもそれに比して、やや大味かもしれません。でもきっと、瓶差やヴィンテージ差はないと思います。ただし、果実味、酸、ミネラルはしっかりあるので、20年くらい寝かせると(無理ですが)、美味な古酒になる気がしました。ネットで見ると、マコン系の白やブルゴーニュ・ルージュは、格安で出回っています。ひょっとしたらドルーアンのようにコスパが高いかもしれませんし、たまに買うショップでも扱っているようなので、お目当てを買う時のもう1本として、入手してみようかと思います。
2015年11月25日
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マーク・エブラール・ブリュット・ロゼ[NV]かなり前から、ネットでウメムラ・ワインセラーがプッシュしていた銘柄。何となく気にはなっていたのですが、この記事で背中を押され、購入。週末、房総に行って、魚介に安シャブリを合わせたり、帰宅してからローヌのヌーヴォーなどを飲んだりしていましたが、昨夜、これを開けたらひさびさに「瞠目」というコトバを思い出しました^^確かにロゼシャンは、割高なものが多く、スタンダードが美味しくても、ロゼのほうは値段が乗っかっているほど、味わいに優位性を感じられないものが多い気がします。個人的好みの銘柄でいえば、テタンジェのロゼは美味しいと思いますが、スタンダードよりけっこう高いので、あまり食指が動きません。シャルル・エドシックのロゼは、果皮のニュアンスが強すぎて、スタンダードのほうが美味しい気がします。実はこの造り手、このロゼが始めてで他を飲んでいないのですが、何しろロゼにあまり値段を乗せていないので、まずはコスパがよさげに感じます。味わい、赤系果実の香ばしさとほどよい果皮のニュアンス。特筆すべきはアフターのニュアンスで、ドライすぎず、柔らかすぎず、よきピノを飲んだ時のような余韻が感じられます。おそらくスタンダードも旨いと思いますが、何しろロゼが割安なので、リピートしたいです。ついまたネットでチェックしましたが、ウメムラでは今は売り切れの模様です。ザンネン!
2015年11月24日
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ヴァン・ヌーヴォー・ルージュ[2015]/クロ・デュ・テュ=ブッフここ最近、ヌーヴォーといえばボージョレではなく、ロワールやローヌのヴァン・ヌーヴォーにシフトしてしまいました。今年買った5本のうち4本がそれ。ロワールの赤・白、ローヌの赤・白。ただ一つ買ったボージョレは、ビッグヴィンテージということで、ひさびさにルロワ。ロワールはピュズラ系、ローヌはラ・グラン・コリーヌと、いわゆる自然派です。ボージョレのパカレやコサールが3,000円台後半?なのに対して、これらは2,000円代半ば。味わいの好き好きは別として、質的には互角のような気がします。しかも、白も旨いんです^^本日開けたクロ・デュ・テュ=ブッフの新酒も、たいがいの著名ボージョレより、安くて旨い気がしますが。いちごキャンディーのニュアンスはなく、時間が経つにつれ、旨みが乗ってくるのがいい感じ。まあそうはいってもヌーヴォーは、ワインおたく達にとっては、お賽銭のようなものかもしれません。この新酒の解禁日にも、健康にワインが飲める感謝の意味を込めて、買っているような気がします。お賽銭のわりに数本も買ってしまうのは、まあいつもお世話になっているワインショップへの応援の部分もあります。毎年、売れ切れるか不安だと言われるので^^まあしかし、ヌーヴォーなんてワインじゃないから飲まないという狭量?なワイン愛好家にも、毎年パーティーを開いてだくさんの種類を飲み比べる鷹揚な?ワインラヴァーにも、バッカスの神は等しく微笑んでくれるような気がしますので、むしろヌーヴォーではないガメイの人気が高まるといいな、とも思ったりします。
2015年11月20日
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ブルゴーニュ・ピノ・ノワール[2013]/フレデリック・マニャンエレガントが合言葉のブルゴーニュにおいて、確信犯的にややコッテリ系を貫いているように見受けられる造り手。ちなみにずいぶん昔に、ボルドー好きからブルゴーニュ好きに移行するにあたり、最初に家飲み用にお試しで買ったのが、クローード・デュガのブルゴーニュ・ルージュ、アミオ・セルヴィルのブルゴーニュ・ルージュ、それにマニャンのドメーヌ部門であるミッシェル・マニャンのブルゴーニュ・ルージュ、モレ村名、1級でした。ヴィンテージは、確か2000年。マニャンだけ3種類も買った理由は今はさだかではありませんが、おそらく濃いめボルドーから移る場合、薄口ではないデュガやマニャンが適当で、マニャンはデュガほど高価ではなかったので、1級クラスまで手が伸びたのだと思います。ではなぜアミオ・セルヴィルも?? おそらく、違ったタイプの薄口系ブルゴーニュも試してみたかったからだと思います。ちなみにうっすらと覚えている味の記憶では、デュガが堅くて美味しくなくて、アミオはチェリッシュで酸がしっかりでしたが、何だか美味しく思え、マニャンはレジョナル、1級より村名がいちばん旨かったです。確か、トレ・ジラールという畑でした。たぶん当時のマニャン(確かマニアンと言っていた?)は、濃いといってもデュガやペロ・モノほどではなかったのではないかと思いますが……。さて、昨夜のコレは、人気が高くないせいか、税抜きだと2,000円以下。ブルゴーニュ好きを表明している方は、関心を示さないかもしれませんが、開けたてからジューシーで愛想よく、シンプルながらツボを押さえた味わいでした。誤解を恐れずに言えば、ニュージーランドのピノと極めて類似している味わいで、果実味と酸のニュアンスがアセロラやアンズ系で、今どきのブルゴーニュらしい味わいとは一線を画しているかもしれません。ブルゴーニュにして、このニュージーな味わいを造れるのは、ある意味スゴイことかもしれません。それにこの独自路線、あえていえばエレガント系ではない美味しさは、個人的には大いにアリだと思います。いつも思うことですが、生活も趣味もエレガントとは程遠い人間なので、ワインだけエレガントを求めるのは、何となくおこがましいような気がするのです^^
2015年11月19日
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リュリー[2010]/ジェセフ・ドルーアンすっかり気に入ってしまい、半ダースは飲んだ銘柄。値段は2,000円そこそこでした。最近は、2011を飛び越して2012が出回っていて、1本買って飲んでみたら、2010のほうがかなりこなれた味わいに感じたので、1本だけ残しておきました。昨夜、それを開けてみたのですが……。ちょっと味わいが、想像よりはチグハク?でした。開けたては、香りも味わいもおとなしめ。いわゆる白い花系の香りで始まり、だんだんと熟した黄柑橘の果実味がふくらんでいく感じなのですが、今回はそんな盛り上がりは一瞬で、後半はややエグミも……。閉じた時期なのか、もともとのポテンシャルの弱さで、早くもヘタったのか?ただまあ期待値が大きかったからそう思うわけで、値段以上の味わいには感じられましたが^^
2015年11月18日
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ランゲ・ネッビオーロ[2010]/ラ・スピネッタ最近、ネッビオーロを何本か買っています。で、ひさびさのスピネッタ。これはバルバレスコの銘醸畑の若木バージョンのようです。ブルゴーニュでいえば、GCや1erのデクラッセ。しなやかな酒質、開けたてに感じた、やや粉っぽく感じたタンニンとアフターの乾いたニュアンスはほどなく落ち着き、しっとりと湿り気を帯びてきました。果実味も黒と赤がいい感じ。プルーン、ブルーベリー、杏、アセロラ……。アルコール度数14%が気にならず、クイクイ飲めてしまうのが怖いです^^サンジョヴェーゼも美味しいと思いますが、ネッビオーロのほうが官能性を帯びやすいかもしれません。ポテンシャルが高い1本です。先日のロエロ・ロッソより、テロワールの優位性?を感じます。ボルドーが世界的需要、ブルゴーニュが国内需要で高騰したいま、バローロ、バルバレスコなどのネッビオーロは、グロバールな評価が高いわりに、日本では一部の人気に留まっている気がします。でもそのおかげで、ガヤなどを除いては、相対的にはかなりリーズナブルに入手できるので、このスピネッタを始めとしたメジャーどころを、少し探してみようかと思ったりもしています。
2015年11月17日
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先週末、下北沢でライブの後、定番の流れでディア・ログへ。前菜あれこれと、ボトルでガスコーニュの白。知らない造り手でした。シュナン・ブランとシャルドネのよう。たまに飲むアラン・ブリュモンのガスコーニュ・ブランは、ソーヴィニヨン・ブランとグロ・マンサンだったように記憶していますが、使える品種が多いのでしょうか?安ワインの範疇ですが、ガスコーニュの白、好きです。特に単一品種でないので、香りや味わいを主張する主役が、温度帯で変わるのがいい! 時間が経つにつれ、シュナンが主張し始め、香り高い白花のニュアンスに。アルザスの並酒もそうですが、モノセパージュではない白の魅力があります。リーズナブルなワインは、単一品種でないほうがよい時があるように思います。定番の牛サガリ肉のステーキとフレンチフライにしようと思っていたのですが、鹿肉のポワレがあったので、そちらに変更。付け合わせもドフィノアに。お任せでグラス赤を頼んだら、カジュアルなボルドーを持ってきてくれました。わりあい青いニュアンスが前に出ていましたが、黒こしょうがしっかり効いたソースと口中で合わせるといい感じに!ジビエも、鹿くらいでちょうどよくなりました。山うずらや野うさぎのようなものを食べたいと思わなくなったのは、やはり年齢なのでしょうね^^
2015年11月16日
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ヴァン・ド・フランス[2013]/ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール近所の大手流通系のワインショップで買った、ラシーヌ輸入のロワールのビオ。状態は、問題なかったです。これはサンソニエールのスタンダードですが、これで充分に旨いシュナン・ブランです。りんごの蜜を感じさせる酸とほのかな残糖のニュアンス。同じ時に買って、ちょっと前に飲んだロゼは、その残糖が逆に気になって美味しく感じなかったのですが、こちらは逆にそのアフターの甘やかさがたまりません。甘口のシュナンとは一線を画していますし、やはり果実味のエネルギーと酸の美しさが、カラダに沁み渡ります。鶏だんごの鍋と、よき相性でした。シュナン・ブラン、サンソニエール、やっぱり好きです。
2015年11月13日
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昨夜は、広尾のボン・ピナール。先日ひさびさに行きましたが、今回は早い時間から3人で。シャンパーニュも安いので、ついグラスよりボトルを頼んでしまいます。リーズナブルな中から、ルノーブルを。それから赤を2本。1本目は、若いのを承知でジャイエ・ジルのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2010年。ひさびさでしたが、やはり特徴的な樽のニュアンス。しかし思いのほか、重合していました。良年ゆえか、タンニンも溶け込んでいて、時間が経つほどに果実味は開いてきました。将来もっと美味しくなりそう。2本目は、同じくコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、ショパン・グロフィエの1993年。これが飲みたかったので、前座でジャイエ・ジルを飲んだわけですが^^ひさびさに目にした歴史遺産。いい意味で朴訥な味わいでした。アペラシオンとヴィンテージの限界もあって、ピークは過ぎていて下り阪に差し掛かった印象。アフターも決して長くはないのですが、そういう条件を超えて、何故か旨いです。93らしいタンニンは溶け込み切って、香りは下草やシャンピニオン系。赤系果実は軽やかに甘く、そこそこの余韻の減衰具合が、とてもいい感じでした。クロ・ヴージョが飲みたくなりました。でもネットで見てみたら、とんでもない値段が付いていました^^
2015年11月11日
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週末、銀座のいわ井さん。てんぷらに合うワインを持ち寄る会。9人で12本。そのうち1本がMGなので、個人的許容量オーバー。よきワインがたくさんあったのですが、いくつかの味わいは、忘却の彼方…。ちなみに2次会で、ひさびさにル・コフレに行って、セドリック・ブシャールを飲んだのですが、これまた味わいをよく覚えていません……。私が持参したのは、ビアンカーラのサッサイアの5年ほどおいておいた09と、コレ。フリウリのヴォドピーヴェッチのヴィトフスカ2009。ヴィトフスカとは品種の名前です。アンフォラ熟成バージョンもあるのですが、これは大樽熟成のもの。若いうちは、鋼のようなミネラル感があるのですが、少し熟成してやや和らいでいました。白身魚系と合うと思っての持参。ビオらしさもありながら、独特の綺麗さがあって、ガルガネーガ主体のビアンカーラより、明らかにぶどうのポテンシャルは高そうです。昔から言われている天ぷらとシャブリの組み合わせ、個人的には大いにアリだと思っていたので、別のミネラル系の白を持って行ったわけですが、まあ合ったような気もします。よくわからなかったのは、9人ですから、ワインの数はたくさんあるのですが、1本ずつはごく少量しか飲めないので。2~3人で行って、もう1回試してみたいな、と思いました。いわ井さん、伺ったのは2回目ですが、やはり洗練された味わい。技術の高さを感じます。個人的な天ぷらの好みは、もっと江戸前のごま油でこんがり系なのですが、レベルの高さには納得です。
2015年11月09日
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サントネ 1er Cru ラ・コム[2002]/ジャン・フィリップ・マルシャンサントネづいています。外飲みで、そろそろ熟成していそうなサントネ1級がオンリストされていたのでオーダー。ジャン・フィリップ・マルシャン、名前は聞いたことありましたが、飲んだことはたぶんありませんでした。ジュヴレが本拠地のネゴシアンのようです。わざわざサントネを仕込んでいるんですね。良年の02、抜栓されたコルクを見てみると、ほとんど綺麗なままでした。かなり低めの温度で供されたこともあって、香りは控えめ。飲み口はスムースですが、アフターにややタンニンが熟れきっていないようなニュアンスがあります。飲む進めると軽いベジタルなニュアンスと酸が立ってきて、いわゆるサントネらしい野暮ったさを感じますが、そのへんの引っ掛かりも、たとえば強めの青カビのチーズなんかと一緒に口に含むと、逆にアクセントになって、至極美味しく感じました。まあ、いろいろな場所の畑で造っているネゴスですから、逆にサントネらしさが出ているのもしれません。でも、あと10年おいたら、かなり美味しくなりそうです。先日のシャト-・ド・サントネは、ただのブルゴーニュ・ルージュで、サントネだけのぶどうで造っているかは不明ですが、このラ・コムより洗練されていた印象がありました。ただただ、アペラシオンらしさから見れば、この02のほうが、よりサントネらしい味わいなのかもしれません。
2015年11月06日
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ブルゴーニュ・ピノ・ノワール V.V.[2009]/シャトー・ド・サントネここのところ、周りのワイン友達によきワインをあれこれ飲ませてもらいましたが、じゃあ家でボンヌ・マールやグリオットを飲みたくなるかといいえば、そんなわけでもなく…。週末に飲んだこのワインが、実に按配がよかったです。渋谷の東急東横店で買ったセール品。\2,000+税でした。「シャトー・ド」名、ピュリニィ、ムルソー、ポマールなどなどありますが、ひょっとして全部の村にあるのでしょうか? サントネにもあることを知りませんでしたが、いにしえのブルゴーニュ公の地所だったようです。個人的嗜好として、ブルゴーニュの端っこのほうの赤のアペラシオンなら、南のサントネとジヴリに肩入れしたくなります。北のマルサネ、フィサンよりそう思うのは、たぶん味わいではなく、今まで飲んできて、端のほうで、特に古酒でいい思いをしたのが、その2村だならかもしれません。この赤、よかったです。暑い年、古樹という条件のせいか、タンニンがよく熟していて、サントネによく感じる田舎っぽい香りや酒質の荒々さがありません。エキス系の味わいで、シンプルながら必要にして充分なブル赤でした。たぶん09という年との相性がよかったのだと思います。サントネと自身の相性もあるかもしれませんが^^
2015年11月04日
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元麻布のエクアトゥールで、ワイン会。お店に伺うのは、1年半ぶり。料理、モダンですが柔らかさもあって、いい感じです。ワイン、6人で6本。泡2、白1、赤3。1本目は、ドンペリの03。ブラインドでわからず。03は初ですが、状態もあったのか、泡も弱めで熟成感がかなり。03の過熟なイメージはなし。2本目は、私が持参したミクルスキのポリュゾ00。唯一の白担当だったので、かなり迷いました。最近、白を持って行ってPMOだったことが複数あり、そうはいっても白1本だったら、そこそこ熟成したのを持って行きたい。なので、ネットでプレモックスだったという情報がない造り手の中で、まあまあ穏当な価格のものを選んだ次第です。最近のエチケットが変わった年代のものをほとんど飲んでいませんが、この時代のものは結構飲んで(下のクラスですが)、印象がよかったので。健全に熟成していて、ほっとしました。ミクルスキ、最近はとんと話題に上らなくなりましたが、個人的にはやっぱり悪くないなあと思いました。塩とミネラルを感じますが、果実味はやや太めで、くつろいだニュアンスもあり、時間が経つごとに香ばしくなったので、もうしばらく向上しそうでした。赤の1本目は、ジラルダンのポマール。自社畑の96。これ、ややくすんだ色合いで酸がしっかり。ある意味、ルロワ系の自然派を思わせる感じ。ボーヌ赤と言われて、ポマールかなあと思いましたが、オープンになって改めて96らしい酸だなと思いました。先日、私がワイン会に持参したジラルダンのピュリニィのコンベット04は、新世界的なシャルドネでしたが、この赤はまったく違う方向性の味わいでした。次の2本、偶然に同じ造り手、同じ畑が揃いました。グロフィエのボンマル、07と98。恥ずかしながらこれも、とても同じワインのヴィンテージ違いとは思わず……。シャンボールらしいミネラルは共通していましたが、07の酸のきれいさと98の香ばしさが印象的。贅沢な垂直になりました。最後も贅沢にセロスのシュブスタンス。みなさんセロスとわかって、私もシュブかな?と思いましたが、リューディーと思った方も多かったようです。いずれにせよ、セロスが造りたい味わいってこういう方向なんだろうなあというのが、みなさんの共通認識なのでしょう。確かに唯一無二の味わい。酸化に無理を感じない味わいで、アフターのズシンと来る存在感は、最後に飲むのにふさわしい味わいだと思いました。しかし、この夜はこれで終わらず、2次会。歩いて近所のボン・ピナールへ。常連メンバーの定番コースだそうです。私はボンピナ、実にひさびさでした。あい変らず、値付けの安さにびっくりするリスト(ただし売り切れも多かったです)。1本目は、ルネ・ルクレールのグリオット(確か08)。前日の鮨さいとうでも一緒だったメンバーが選んで、ブラインドで。野生のいちごやチェリー感がぐっと来て、グリオットだとわかりました。ルネ・ルクレールは、先日のコンブ・オ・モワンヌの古酒でも思いましたが、アペラシオンの特徴がよく出ています。このグリオットもポンソと共に、シェゾーのメタヤージュだったと記憶していますが、味わいはたぶんだいぶ違う感じがします。このワインは、どんどんスパイシーで香ばしくなっていって、かなりの酔いの中でも、グッと来ました。昔、ここのお店でシェゾーの84のグリオットを飲んで美味しかったのですが、それはどっちのだったのでしょう? 深い森を歩いているような味わいだった記憶があります。そして、もう1本。ピエール・アミオのクロ・サンドニ84。オフヴィンで有名な84ですが、個人的にはアタリのヴィンテージ。そして、これもまた実に美味しかったです。細めの赤系果実ですが、好ましい腐葉土っぽさがあって、余韻もかなり長く感じました。84はシェゾー以外にも、モンティーユのリュジアンも飲んだことがありますが、共通して「森感」があります^^ 04のGCや1erなんかも、20年後にこうなるんでしょうか?しかし、よく飲んだ夜でした。
2015年11月02日
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