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キャンティ・クラシコ[2011]/コッレベレート信頼できる筋が評価しているキャンティ・クラシコで、2,000円代半ばくらいであれば、飲んでみてハズレを引くことは、滅多にないような気がします。サンジョヴェーゼという品種を好ましく思っていれば、ですが。コレを読んで買った、このキャンティ・クラシコも納得の味わい。果実味、酸、ミネラルのバランスがよく、いい感じでした。ブルゴーニュのピノ・ノワールが好みの方にとっては、ハードルになるのはおそらく、サンジョヴェーゼが持つ軽いソリッド感と、イタリアンな酸のあり方ではないかと思います。ピノが、赤系ならラズベリー、クランベリー、グリオット、黒系でもカシス、ブルーベリーなどの果実の酸を想起させるのに対して、サンジョヴェーゼはそれよりはアセロラや堅めの杏系の酸を感じるかもしれません。でもそのへんがピノとは違う美味しさだと感じられれば、ブルゴーニュ・ルージュクラスよりはコスパよく、安定した美味しさが手に入る気がします。ただ価格帯による味わいの違いもけっこうあって、2,000円以下だったりすると、なかなか満足するものに出会えない気もします。その価格帯であれば、むしろテンプラニーニョなのかもしれません。
2015年09月30日
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先週末、月イチペースの男子4人のワイン会。今回は、麻布十番のチャイナ、ナポレオンフィッシュで、辛いモノと発酵系の調味料を使った料理を食べることを主目的に。ワインは、それとの相性を想像して、各自1本。私は、冒頭の画像の白、ヴァンサン・ジラルダンのドメーヌもの。ピュリニィの1級、コンベット04を。このワインを買った7~8年前は、ネットでワイン情報を探すのに熱心だった時期。このワイン、プロの水平テイスティングで、ドルーアンのモンラッシェやルフレーブのシュバリエを抑えて1位だったという情報に惹かれて購入しました。やや過熟?でしょうか。状態が万全だったかは別として、やや新世界的で、コンベットにしてはミネラル感不足でした。しっかり果実味があってこなれていたので、その日の強めの味付けの料理とは悪くなかったのですが、グラン・クリュ並みの味わいではなかった気がします。みなさんからは泡2、赤1。メンバーはいつも、一筋縄ではいかない泡を持ってきてくれるのですが、ブラインドでまったくわからず。1本目は、写真撮り忘れ。先日家で初めて飲んだ、ロジェ・プイヨンのスペシャル・キュヴェのコレ。ブラン・ド・ノワールという認識で一致しましたが、先日のスタンダードとは、ほとんど共通項がなかったように思いました。まったくリキュールを使わないと、こういう味になるのかわかりませんが、アフターに乾いたニュアンスがあるのが特徴的でした。赤は、贅沢にもドメーヌ・ルロワ。98のシャンボールのフェルミエール?。ビオなニュアンスが顕著。とはいってもロックほど強くなく、ほどよく抑制が効いていて、余韻も長いので、ルロワ?と思ったのですが、瓶が細い……。「外見に惑わされましたね」と言われながらオープンしたら、やっぱり赤キャップでした。そう、この年代は瓶が太くないのだそうです。〆泡は、ジャクソン733、デコルジュマン・タルティヴ。遅い澱引きバージョン、9年の長期熟成もの。熟成感とニュアンスの細かさ。コレも通常のジャクソンとは、ちょっと違った趣でした。これまた画像がありませんが、その後2次会で、モエ・シャンドンNVの80年代ボトルを。旨い!と酔っていても思いました。モエやヴーヴのノンヴィンは、よく熟成しますね。特にモエは、強めの酸と青さが減衰し、香ばしさと熟成香がよい加減に加わってきて、別物になると思います。おそらく熟成能力を支えているのは、多めのドサージュ。糖の貯蓄を、少しずつ取り崩しながら、熟成していくのだと思います。
2015年09月28日
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サン・ロマン・ブラン・スー・ル・シャトー[2008]/ドメーヌ・クリストフ・ビュイッソン先日、ブルゴーニュの赤の端と端を飲みましたが、同じ08の白で、今度は標高が高いほうを。特級も1級もないサン・ロマン村ですが、スー・ル・シャトーという畑は、日照に恵まれていて、いちおう村いちばんの畑と言われています。シャソルネは、この畑のものは毎年、マグナムでしか詰めません。毎年飲んだわけではないのですが、レギュラーボトルで詰める、同じサン・ロマンのコンブ・バザンという畑のものより、やや果実の熟度が上のような気がします。さて昨夜のクリストフ・ビュイッソンの08ですが、メジャーではないヴィンテージの、高度が高い畑らしい味わいでした。多くのシャブリを凌駕する高い酸度。ミネラル感も同等にしっかりありますが、シャブリとは微妙に違っていて、あまりチョーキーではありません。サン・ロマン、よく飲むのはやはりシャソルネなのですが、あの白の果実の熟度とたっぷりの旨みは、例外的なのでしょうね。まあふだんワインを飲まない人だったら「酸っぱ!」の一言で片づけられそうな味わいです。ですが、蛇足のようなタイトルを付けたように、サン・ロマンと書いてあるエチケットを見ながら飲むと、何だかこの酸高も納得できて、美味しく感じられるから不思議です。まあ、舌だけではなくアタマでも飲んでいるわけですが、改めて自分はそういう飲み方をするタイプだと再認識しました。外のお店でも、デキャンタで飲むより、断然ボトルで飲みたいのは、たぶんそんな性癖があるからだと思います。ただデキャンタが、ボトルが目の前に一度も現れないのに比べて、グラスワインの場合、眼前でボトルから注がれるケースが多いので、デキャンタよりも好ましく感じてしまいます。ある意味、俗物なんでしょうが、たぶんコレは変わらないと思います^^
2015年09月25日
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ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru オー・ペルドリ[2005]/ドメーヌ・デ・ペルドリヤマウズラのエチケットでおなじみ?のドメーヌ。最近、あまり見かけなくなりました。ニュイサンのこの1級は、同じ畑名ですが、モノポールではない模様です(ただ、大半を所有している模様)。しかしながらこの05ですが、大いに閉じていました。ひたすら堅めのカシスな味わいで、香りもあまり……。長熟型なのでしょう。でも何だか、10年くらいでは開かない予感……。総じていま飲む2005年のブル赤は、閉じているような気がしますが、それにしても深い沈黙を感じたワインでした。2、3日放っておけば、また違っていたかもしれませんが。
2015年09月24日
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サントネ[2008]/ブシャール P&Sマルサネ・レ・シェゾー[2008]/ドメーヌ・バールコート・ドールの端と端(まあマランジュもありますが)、マルサネとサントネを飲み比べてみました。どちらも08、ネゴシアンとドメーヌ、どちらも予想以上に美味しかったです。ブシャールのマルサネは、近所で¥1,980+税で売っていたもの。さほど期待はしていなかったのですが、ブシャールの技術力でしょうか。サントネらしい野良臭さはなく、きれいなボーヌの赤のよう。やや黒系が勝った果実味、よく躾けられがタンニン。香りもBベリー、カシス、ヨードに、軽めの樽のニュアンス。家にある古いパーカーのバイヤーズガイドの日本語版で、ブシャールのサントネの96を高評価していましたが、確かにうなずける味わい。倍の値段を出してもOKな味わいでした。対するバールは、初めて飲みました。こちらはグッと熟成が進んだ香り。土、皮、下草、やや黒トリュフ。グリオット系の赤系果実に、南高梅のような酸、塩けを感じるミネラル。ひと口飲んで「おっ、旨いじゃん」と声が出てしまいました。この\3,000もバーゲン価格だと思いました。サントネは、プスドールが銘酒を造っているので、昔から飲んでいましたが、マルサネは、ロゼ以外はあまり飲んできませんでした。しかし、最近飲んだいくつかは総じて美味しいですね。いずれ高くなるのでしょうが、それまで少し飲み進めてみようと思いました。特に、ドメール・バール!
2015年09月23日
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エチエンヌ・ルフェーヴル・カルト・ブランシュ[NV]夏が終わって、急にシャンパーニュを飲みたくなって、家にあるものを次々と開けてしまいます。この造り手のスタンダード。ちょっと前にブラン・ド・ノワールを飲んで好印象だったので、買った1本。コレはPN75、Ch25のようです。最近、ピノ多めのシャンパーニュを3連続で開けていますが、その中でコレはいちばんフツーでした^^ややアフターがゆるく感じて、ドサージュが多いのかな?と思ったのですが、ブラン・ド・ノワールと同じく6gのようっですから、決して多くありませんね。スタンダードなので、万人向けに造っているのかもしれません。洋梨、杏、軽いナッツ系の香りと柔らかい酒質。ブラン・ド・ノーワールは、もう少しタイトで、赤系果実がしっかり感じられた記憶があります。大きく値段は変わらないようなので、次にリピートするのなら、ブラン・ド・ノーワルかな、と思いました。
2015年09月20日
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クメウ・ヴィレッジ・シャルドネ[2011]/クメウ・リヴァー最近、評価が高い、ニュージーランドの造り手。前から気になっていましたが、この記事に触発されて、ネットで検索。少し上のキュヴェに合わせて、ベーシックなコレも2本買ってみました。スクリューキャップは、ラクチンでいいですね^^確かに、一口目から冷涼感があります。きれいな酸がしっかり、ミネラル感もなかなか、果実味もファットではなく、白桃、レモンカスタード、ヘーゼル系のナッツのニュアンス。でもトロピカルではないのに、なぜだかどこか底流に新世界感があります。もちろん、悪い意味ではないのですが。その日、鮭ときのこの包み焼きをバターじょうゆで食べながら、このワインを合わせてみたのですが、ちょっとだけズレを感じました。同じ鮭ときのこでも、クリーム系だったら、たぶん相性がもっとよかったような気がします。でもたぶん、ブルゴーニュのシャルドネだったら、そのどちらにも合わせれらた気がするのですが、それはきっと自分の舌が、俗にいうフレンチパレットなのだからだと思います。でもそうはいっても、2000円代半ばというこの値段のブルゴーニュ白で、これだけの質感のものは、今はなかなか見つからないのも事実。少し時間をおいて、また再飲してみたいと思います。
2015年09月18日
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ロワイエ・エ・フィス・キュヴェ・ド・レゼルヴ[NV]つい最近、ワインにおける最難関の資格であるマスター・オブ・ワインを、日本在住の日本人が初めて獲得して話題になりましたが、あの受験資格を得るのも相当大変らしいです。友人の女性Hさんは、その受験資格を持っている人物。ペーパー試験は確か3回受けることができるみたいですが、1回言受けてダメで、膨大な勉強が必要と実感して、そのままでいるようです。当然ワイン関係の仕事をしているのですが、その彼女がハウスシャンパーニュにしているのがコレだそうです。多い時には、月に10本飲むんだとか。「今度会う時に1本持って行くよ」と言われていたのですが、近々会う予定もなく、そんな話を聞いてしまったので、ワインおたくとしては当然気になり、ネットで検索してゲット。しばらく落ち着かせて昨夜、抜栓してみました。コート・デ・バールのレコルタン。このスタンダードは、PN75&Ch25、瓶熟3年で、ドサージュは6~8gというスペック。抜栓直後の香りのボリュームは大きく、赤い果実と少し熟成の進んだニュアンスを感じます。ほんのわずかにエグミを感じましたが、状態か本来の要素か、よくわかりません。先日のロジェ・プイヨンに比べると、やや大人しいのですが、飲み進めていくとぶどうの完熟感が感じられ、泡が抜けても美味しそうな感じがしました。酸高でもなく、柔らかい味わいなので、飲み飽きしないスタイルです。ちなみにネットでの購入価格は、約3,000円。この価格帯のシャンパーニュとしては、確かにアタマ一つ抜けたレベルかも、です。Hさんは、家でワインを飲む時は、あれこれ味の分析をせずに、ゆったりとしたキブンで過ごしたいそうなので、確かにコレはベストチョイスの一つかもしれません。
2015年09月16日
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ロジェ・プイヨン・ブリュット キュヴェ・ド・レゼルヴ[NV]初めて飲む造り手でしたが、好印象!最近、いろいろなキュヴェを造っているようですが、このスタンダードでも小樽発酵、小樽熟成の模様。しかしながら、あまり樽のニュアンスは感じられず、酸化熟成のニュアンスもほどよく、黒ぶどう主体らしく重心は低めですが、酒質は柔らかく、中盤の伸びも上々。ドサージュも5gだそうで、アフターのキレのよいので、飲み飽きしません。クリュグのようなゴージャスさはありませんが、よくバランスしている上に、テンションが高くなく肩の力が抜けている感じなので、家飲みで楽しいシャンパーニュでした。
2015年09月14日
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昨夜は、浅草のガンゲット・ラ・シェーブル。年長の友人と。ぜひ、このメニューをご覧ください。料理とワイン、そしてガンゲットの説明。ある種の確信犯的な方向性です。もともと、同じ浅草で単にラ・シェーブルというフレンチの店をやっていたオーナーシェフ。昔行ったことがありましたが、キレのよいレストランフレンチを供する店でした。そこを畳んで、いわゆるパリの居酒屋的な店に方向転換。客単価もグッと下げました。メニューを見ると、フランスの大学の食堂か?と思うような、ウフ・マヨネーズみたいな料理まである、ド定番だらけ。ワインも驚きの値段で、フランスの主要アペラシオンを、これでもか!と載せています。実際、お店に行ってメニューを見たら、造り手も小さく記してありましたが、おそらくごくごくフツーのタイプばかり。友人はかつて、ミシュランが上陸するはるか前に、グルマン、エピキュリアンといった東京フレンチのガイドドブックの編集と覆面調査員をしていた、かつてのフレンチ食いの権威のような人物。数年前にパラダイムシフトをして、中国料理を究めようと、いまは中国全州に行くという野望を着々と実現中。フレンチはモダンよりはオーソドックスがよくなったそうで、真っ当なビストロがメインになったそう。中でもこの店はお気に入りで、ここ最近、数回リピートしているそうでした。実に美味しいと勧められたパテ・ド・カンパーニュ、確かに今どきのタイプと違って、脂のほどよさが絶妙。その他、ポーチドエッグの赤ワイン煮、ギリシア風サラダ、コック・オ・ヴァン、パリ風ステーキなどなど、定番中の定番を堪能しました。ワインは、フランシュ・コンテのシャルドネ(造り手は苗木家のギョームのようでした)をカラフェで飲んでから、ボトルで赤。画像のガスコーニュの赤。ちなみにフルボトルで2,800円でした。品種はタナなのですが、アラン・ブリュモンのシャトー・モンテュスなどとは、まったく違い、あちらの半分くらいの濃度。タンニンもさほど強くなく、おそらく収量が相当多いのでは?と思いました。ですが、この店のパリのカフェで使っていそうな、ごく小さなワイングラスでも、まあ美味しく飲めました。青臭くない、ごく軽いボルドー・シューペリウールのような味わいでした。店の雰囲気につられて、珍しく食後酒まで。ゆっくりカルヴァドスを楽しみました。今週、気が付くとフレンチ3軒目でしたが、どの店もキャロット・ラペ的な料理がメニューに載っていたりして、モダンフレンチとは別のカテゴリーでは、定番回帰の傾向にあるのかな?と思いました。しかし、さすがにたっぷりカロリーを摂った模様で、体重は1キロ増。細々と続いているスポーツクラブ通い、今週2回行けたにも関わらずそうでしたので、やはりこの生活、なんとかしなくては!です。
2015年09月11日
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昨夜は大雨の中、下北沢にライブを聴きに。お目当ての出演後、定番の流れでビストロ ディア・ログへ。料理、あい変わらず簡潔で旨い!ライブの後は、21時、22時からの食事になるので、ワインは軽めのものを選ぶことが多いです。3人で2本、泡&白か白&赤。友人2人は、赤より白派です。昨夜の1本目は、クリスチャン・ビネール。コート・ダメル・シュヴィールの2010年。混植の畑の模様。ビネールはこの下にプリンタニエールという銘柄もありますが、エーデルツヴィッカーの上級版的位置づけでしょうか? アルザスの白ブドウ各種の競演。ちょっとした熟成感もあって、いい感じです。このアルザスの何種類かのブドウを混ぜて造るデイリーワイン、このビネールとマルク・テンペ、ガングランジェ、ルネ・ミューレが、個人的四天王です。どのヴィンテージを飲んでもハズレがなく、旨くて安いアルザス。このクラスで満足してしまうので、なかなかリースリングなどを飲む機会が少なくなってしまいます。2本目は、ロワールのこれも自然派のレ・ヴァン・コンテ。白も赤も軽やかで旨い造り手。白好きの友人にも旨いと言ってもらえた赤です。R12(エル・ドゥーズ)は、ガメイ50、コー50だそう。ごく軽いきのこや漬物香。よきマセラシオン・カルボニックのお手本のような味わい。ベリー味のガメイに、ややや土臭いコーが上手くからんで、軽いながらも重層的な味わいを見せてくれました。レ・ヴァン・コンテ、昔は行きつけのワインショップで置いてあったのですが、最近は見かけなくなってひさびさでしたが、いいですね。存在を忘れていましたが、家飲みにも向いています。美味しくないMCもたくさんありますが、ココは秀逸だと思います。
2015年09月10日
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シャブリ[2013]/ドメーヌ・ヴォコレ・エ・フィスシャブリ、それも特に並シャブリがすごく飲みたくなることがあります。酸とミネラル補給。といっても栄養素としてではなく、口中においてですが。たとえば近所のスーパーやカクヤスのような酒の量販店で、リーズナブルなシャルドネを選ぶとすると、チリよりむしろシャブリのほうがいいかな、と思うことが多いです。大手のウィリアム・フェーブル、ルイ・ラトゥール、ドルーアン、ラ・ロッシュ、シャブリジェンヌあたりのどれかが置いてあったりするので。ドメーヌ系もアラン・ジェフロワ、ルイ・ミッシェル、クリスチャン・モロー、マランドなどなど、ネットで購入できるシャブリは、特に村名はどれも美味しい気がします。最近はステンレスにこだわらず、樽を使う造り手も増えてきましたが、樽使いに関しては、概してラヴノーやドーヴィサには適わない気がして、そういう意味ではステンレスが主体の並シャブリがハズレがないのかもしれません。早飲みOKですし。両巨頭を除くシャブリは不人気なのか、ボーヌのシャルドネがあれだけ値上がりしてもあい変わらず安めの値付けで出回っています。たしかに酸高で、果実味がスレンダーなので、新世界系が好きな方は苦手だとは思いますが、最近のタイトな造りをするボーヌのニューカマーたちの味わいが好きな方なら、美味しく飲める気がします。また、ブラン・ド・ブランのシャンパーニュが好きな方には好まれる味の構成のような気がします。まあ機械収穫主流で収量多めで選果が甘く、ややシャバイ酒質のものが多いのも事実ですが......。昨夜のヴォコレも上々の味わいでした。レモンというよりライムを感じさえる引き締まった酸、シャブリ独特のミネラル、スレンダーながら旨みを伴った果実味。単体で飲むよりも食中酒としてふさわしく、それも魚介でなくとも豆腐や野菜料理全般、鶏肉や豚肉にも充分合わせられる味わいです。しかもこのあたりの優良生産者の村名は、2,000円台。その値段のボーヌのシャルドネを思うと、シャブリは過少評価されているような気がしてなりません。日本人の食生活と相性がよい気がするので……。ただ、人気が高くないゆえのこの値段であると思うと、シャブリ好きにとっては、今の状況は喜ばしいのかもしれませんが^^
2015年09月09日
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昨夜は、北参道のアトリエ・レ・カイユで。ワインスクールで知り合った同い年と、たぶん8、9年ぶりに。ワインをボトル半分ずつ3種類。白はテンペのピノ・ブラン、赤はこの画像の確か南仏ガメイを飲んで、さらに1種類。赤の銘柄、よくわからず……。一緒に飲んだHさんは知り合った頃、私の周りでいちばんお金を稼いでいた人物で、毎年億単位の税金を払っていたようです。当時びっくりしたのは、毎年ハーラン・エステートを半樽、300本ずつ買って、自分のキュヴェ名を入れてもらっていたという逸話。知り合った当初はアメリカのカルトワインを山のように集めていましたが、ワインスクールで知り合った別のお金持ちとブルゴーニュを飲むうちに開眼してしまい、最後に会った頃はジャイエを大人買いしてました。それから10年弱経った今、彼はカナダと日本、半々で行き来しながら、そして風の噂では、もっぱらヴァン・ナチュールしか飲まなくなったと聞いていました。最近になってFBでやり取りするようになり、今度帰国した時に飲もうという話になり、昨夜それが実現しました。「だってブルゴーニュ、高すぎるじゃん。まああの頃は、バブッていたけどね。自然派、カラダにラクだし美味しいし、何しろ安いし。あんまり銘柄、覚えられないけどさ」今でも充分な資産を持っているようですが、高級ワインにはまったく食指が動かなくなったとのことで、もっぱらアルザス、ロワール、ローヌ、南仏系のリーズナブルな自然派をあれこれ飲んでいるとのことでした。アトリエ・レ・カイエのワインの品ぞろえは、気に入ってくれたようですが、そんなゆるい飲みだったので、ワインよりは会話に集中した夜でした。会う前は、彼も流行りの下山^^?かな、とも思ったのですが、たぶんそうではなくある意味のパラダイムシフトなんだろうなあ、と話をしていて感じました。おそらく彼の中では、ワインに値段の高低はあれど上下の感覚はなく、お金持ちで、高いワインを買えたから買っていた、そんなノリのようでした^^上に登って下に下がっていく的な感覚は、彼的には「カッコ悪い」考え方のようです。なるほど。そんな彼にして、お店のワインの値付けのリーズナブルさにはびっくりしたようで、「ネ申対応のよい店だった。今度行ったら潰れていないか心配」と、今朝方メッセージが来ていました。
2015年09月08日
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ブルゴーニュ・ブラン[2010]/ドミニク・ラフォンもしコント・ラフォンのワインを擬人化してアイドルだとすると、ゼリティエール名の一連のマコンは、そのアイドルのフィルムコンサートのようかもしれません。麗しい見た目はしっかり、でも3次元でなく2次元……。それで言うと、当主のドミニク・ラフォン名のワインは、そのアイドルの握手会のよう。3次元で、しっかりその感触は感じるのですが、どこか刹那的……。このワイン、一度09を著名な日本料理店で飲んだことがあって、その店のややしっかりめの味つけによく合っていた記憶があります。昨夜飲んだこの10も、開けたてから愛想がよく、ややファットな印象。熟した白&黄柑橘、塩味、ミネラル、アフターに軽い苦み。その中の塩とミネラルが一瞬、コントを思わせますが、やや造りはゆるいというか粗いのかもしれません。あるいはアペラシオンの限界?しかしながら、エチケットを横目に見ながら飲むと、ことさら美味しく感じられます^^何より、コシュ・デュリもルーロもルフレーブもソゼもラモネも造っている、アイドル好きならぬブルゴーニュ好きにとっての入門編であるACブルゴーニュが、コントではないといえラフォン名で飲めるのは、やはり嬉しいものです。たぶんその意味では、ルソーやヴォギエがブルゴーニュ・ルージュをリリースしたら、味わいに比して割高でも、何としても飲んでみたいと思うような気がします。
2015年09月03日
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ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・プレステージ[2012]/ドメーヌ・シャルロパン・パリゾ先週末の「ブルゴーニュ村名、2010縛りの会」で、持参したシャルロパンのシャンボール・ミュジニィをブラインドで当てれなかったので、反省と検証のためにコレを抜栓。ざっくり言えば、シャンボール10に比べて、タンニン増、鉄っぽさ増、ミネラル減、複雑性減といったところでしょうが、まあエチケットを見ながら飲んでいるので、そう感じるのかもしれません。タンニンは多めですが、わりあい果実味と重合しているので、さほど気になりません。先日の村名と共通するのは、強めの抽出感で、ですがどちらもエグミに繋がらず、柔らかい果実味に終始しているのはさすがだと思います。ミネラルのニュアンスは明らかに違っていて、シャルロパン、造りがテロワールを覆い隠しているわけではないのだな、と思いました。ちなみに、このACブルゴーニュ、プレステージと記されていないノーマルは見たことありませんね。
2015年09月02日
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