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昨日山梨県昭和町から写した富士山世界的大スタードジャースの大谷翔平選手(29歳)が本日インスタグラムで結婚を発表した。誰からも好かれており比類稀なるスポーツマンであり人格者である大谷の結婚発表、だれもけなす人はいない。素敵な伴侶を得て野球史に燦然と輝く記録を作ってもらいたいと思う。大谷の報告は以下の通りである。「Not only have I began a new chapter in my career with the Dodgers but I also have began a new life with someone from my Native country of Japan who is very special to me and I wanted everyone to know I am now married.」インスタグラムでの簡潔な報告。相手の女性はSomeone from my Native country of Japanとあり、 日本の自分の生まれ故郷の人とのことで秋田の女性ではないかと思う。どこの出身でもいい。二人は世界中の注目の的なので世界に希望を与える幸せな家庭を築いてもらいたいと思う。結婚おめでとう!!
2024.02.29
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【中古】【全品3倍!3/1限定】生涯健康脳 / 滝靖之価格:218円(税込、送料無料) (2024/2/28時点)楽天で購入瀧康之さんの生涯健康脳を読んでいる。表紙カバーの裏に「幸せに生きるということは脳を健康に保つということと同じです。そして嬉しいことに生涯健康脳を保つ方法は日常生活の中で簡単に出来ることがいっぱいあります」と書いてあり、本文の中で生涯健康脳を保つ方法を目次の形で列挙していた。脳の最高の栄養素は知的好奇心楽しい、嬉しいが脳を元気にする知的好奇心を刺激する趣味を持つ新しいことをすると脳が活性化するコミュニケーションが脳を健康にする有酸素運動が脳を活性化させる反対に脳を不健康にする事はストレスは海馬を委縮させる大きな心の傷は海馬も帯状回も委縮させる(海馬は側頭葉の後方部組織で記憶に重要な関りをもており、齢とってからでも成長を続けていると言われている組織である)おっしゃりたいことは、ストレスとか心の傷は脳を委縮させるので、失敗してもくよくよしないで早めに気持ちを切り替えて、知的好奇心を刺激する趣味などに没頭するのがいいみたいだ。
2024.02.28
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秋に自民党総裁選があるが、岸田内閣の支持率が20%そこそこと低迷しており、政治資金パーティー問題などで自民党への逆風がつよく、総裁選がどうなるかは予断を許さない状況である。岸田首相はG7の議長国としてそれなりの重要な任務をこなして支持率も着実に向上していた。そこで自信がついたのか防衛予算増額、異次元の少子化対策費増額を打ち出したまでは良かったが、その後、4%の減税を打ち出した。防衛費や少子化対策でお金がかかるのに減税とはどういうことか?!と一気に支持率が下がってしまった。増税を覚悟していたのにそれを誤魔化すように減税を打ち出した姿勢に驚きあきれてしまったのだ。財政赤字は年々膨らんでいる。財政立て直しが重要な課題なのに、人気取りのために減税して赤字をさらに大きくする。誰が考えても無責任ないい加減な内閣と思う。首相といえども完全な人間ではない。ブレインと言って知恵を授ける側近がいるはずである。ブレインの良しあしが内閣の命運を決めるとも言われている。この件ではブレインはマイナスの助言をしたと言わざるをえない。そのような事情で岸田総裁は秋の総裁選で再選確実とは言えない状況だ。今日の新聞に菅元総理が二階元幹事長、森山総務会長と会食して次期総裁について話し合ったとのことである。小泉進次郎氏、石破茂氏、河野太郎氏の3氏の可能性について話し合ったようだ。3人とも岸田総理より格段に総理に相応しいという候補者ではないように思う。人材不足を嘆かざるを得ない。総理大臣がつまずいたら、後継を狙う俊英たちが陸続と立ち合あがって競い合ってもらいたいと思うが、今の日本はまだそのような風土ではない。政治を志す若者の奮起を心より願うものである。
2024.02.27
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遂に認知症の薬レケンビが2023/12/20にエイザイから売り出された。製薬会社の人がその薬を使って下さいと病院に説明に来た。治療法はレケンビを2週間に一回点滴で投与する方法だがプラセボ(偽薬)との比較では明らかに効果はあるみたいだが、点滴したら認知症がケロリと治るには程遠いようだ。対象は軽度の認知症で認知症の進行をある程度抑えるが元の様な正常脳になるというところまではいかないようだ。治療の原理は脳内に老廃物であるβ蛋白が蓄積することによって発病するという考えから、それが蓄積しないように抗体を注射して異常たんぱくに抗体を結合させて老廃物の蓄積を防ぐというものだが、最初からそんなにうまくいくものではないと思った。これから改良を繰り返したり、使用法を変えてみたりして認知症が治る薬になってくれることを願っている。
2024.02.26
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本日昼過ぎに縁側から写した庭の雪天皇誕生日の2/23金曜日は雨で寒い日であった。でも天気予報はその翌日の土曜日は晴れになり、その次の日曜日つまり本日は雨か雪になるとのことだった。雨、晴れ、雨(雪)と1日おきに天気ががらりと変わるとは信じられなかった。しかし日にちが過ぎてみると正にその通りになっており、天気予報の正確さに驚嘆した。人類の智慧は今や自然の推移をほぼ正確に数日間は予測できるようになっているのだなと思った。この冬甲府に雪が降ったのは2度目で、前回は2/5月曜日夜から降りはじめ10㎝前後積もって、翌日火曜日の朝、出勤のために車で乗り出してみたが、家から出てすぐの細い道の積雪が多く、不安を感じたので自宅から湯村にある勤務先まで約1時間10分歩いて通勤した。明日の朝もまた歩きかなと思っていたが、夕方頃には止んでくれたのでそれ程積もっておらず車で通勤できそうで良かったと思っている。前回歩いた後健康のためにこれからは歩いて通勤しようかなと思ってみたが、そうすると7時15分から始まる朝ドラ「まんぷく」が見れなくなるので、朝ドラ好きの私には少し無理だなと思って諦めた。
2024.02.25
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今日土曜版のフロントランナーは自民党派閥の政治資金パーティーの問題を克明に調べて特捜部の捜査のきっかけを作った神戸学院大学教授の上脇博之(かみわきひろし)さん(65歳)だった。上脇さんは大学に入るのに3浪、大学院に入るのに2浪している苦労人で、いわゆる頭の切れる人でなく、業績をコツコツ積み上げて日本の政治を良くするにはどうしたらよいかを常に考えてきた人である。1994年の政治改革で導入された今の選挙制度では得票数と議席数が比例していない。前回の総選挙で自民党は小選挙区で5割未満、比例区では3割台の得票率で絶対安定多数を確保している。つまり大政党には得票数以上に議席を与え、中小政党には過小な議席数しか与えない最悪の選挙制度になっていると述べている。民意がゆがめられて国会が作られており、権力は簡単に暴走してきた。無所属の人も立候補できる得票数と議席数が比例する完全比例代表制を導入すべきであると述べていた。今の選挙制度では今回の裏金造りつくりみたいな法に違反することが様々な形で行われる可能性がある。いい政治が行われるためには今の選挙制度は改めて完全比例代表制にすべきであると述べていたが、選挙区は中選挙区制なのか大選挙区制なのか具体的な選挙区の大きさには言及していなかった。得票率が議席数に完全に比例するようにするためには大選挙区制にした方がいいように思われるがいずれにしても現在の制度では優秀な選良は選ばれていない。早急に民意が確実に政治に反映される選挙制度を検討してもらいたいと考える。
2024.02.24
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縁側に置いて避寒していたゼラニウムが咲き始めた現在65歳以上の高齢者の内、認知症の方は602万人おり、65歳以上の人口の約6人に一人が認知症になっている。年齢別に見ると60歳代だと30人に一人、70歳代だと5人に一人、80歳代だと3人に一人、90歳代だと二人に一人以上と年齢が上がるにつれて増えている。長命化して80歳以上、90歳以上まで生きる人も増えてきたが、3人に一人とか二人に一人は認知症では長命化しても幸せではない。そこで日頃からの認知症にならない心がけが必要になってくる。その大切な要点を脳科学者の瀧康之さん達は5つのポイントとしてアドバイスしている。その5つとは1.糖尿病、高血圧、動脈硬化症などの生活習慣病について予防に努め、既に病気にかかっている場合は治療を行う。2.適度の運動を習慣化して体力弱化を防ぎ、酸素を体や脳に取り込む。3.何事にも真剣に取り組んで達成感を味わう。やり遂げた喜びを感じながら生活する。4.地域や同好仲間やSNS等で多くの人と楽しく交流する。5.旅行とかガーデニングとか囲碁や将棋、音楽やダンス、習字など自分が好きなことに没頭して絶えず好奇心を持ちながら暮らす。口で言うのは簡単だがこれらを習慣化して実行していくのは大変だと思うが、要点は好きなことに没頭することだと言われているので、何でもいいので好きなことを見つけて打ち込んでいけば5つのポイントを満たしていくことになるのではないかと思われる。私も心がけて行こうと思う。
2024.02.23
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昨日の新聞に東北大学加齢医学研究所の瀧靖之先生が子どもの能力を効率的に伸ばすには脳の発達の順番に合わせて習いごとをしていくのが良いと述べていた。視覚や聴覚が発達る0歳児は図鑑や絵本や音楽に触れさせ始めるのに適しており、運動野が発達のピークを迎える3~5歳頃はスポーツや音楽演奏、バレエ等に良い時期ではないかと述べていた。語学の獲得は早ければ早い方がよいとは必ずしも言えず10歳頃までに始めるのが効率的という報告があるとのことだった。将来の可能性を広げていくのに欠かせないのは「知的好奇心」を育てることだと強調していた。知的好奇心とは、「これはなんだろう?」「どうなっているの?」「どうしてこうなるの?」と自ら興味を持ち、それについて「深く知りたい!」と主体的に探索したり、没頭したりできる力で、もっと簡単にいえば、ものごとに興味を持って、ワクワクする気持ちを味わわせてやることで、わくわくした気持ちが記憶と密接に結びついて忘れられないこととなるとのことだ。伸びる子に育てるには早くから子供の好奇心を育て上げることが重要で山野や公園などに行って自然にふれることも重要だと述べていた。好奇心を育て、適齢期に合わせて習いごとや情操感を育て、しなやかでたくましい子供を育ててもらいたいものだと思った。瀧靖之先生は脳科学の成果を実用化させるために多くの著書を書かれている。その中に「生涯健康脳」という著書がある。今までは脳はいったん成長が終わった後は脳細胞は減少するばかりで抜け殻のようになって生涯を終えていくと信じられていたが、最近の研究で脳内にある海馬という部は高齢になっても神経細胞を増やしていることが分かったとのことである。従ってその気になれば、生涯成長を続ける健康な脳でいられるのだ。その具体的生活法は、近年の脳科学研究により、脳の活性化を促し、将来的な認知症のリスクを下げる方法が明らかになってきており、その中でも特に有効な3つの生活習慣があり、それはすなわち、「好奇心」「有酸素運動」「コミュニケーション」を心がけることとのことだ。その具体的方法については大体推察できるが詳しい内容については本日早速この本を買って読んでみようと思っている。
2024.02.22
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土曜日に久しぶりに山梨大学医師会講座を聴きに行ってきた。長期にわたってコロナが猛威を振るっておりウェブサイトを介して在宅参加の学会や講演会はあっても会場に集まって講演を聴く機会は殆どなかったので今回県医師会館で直接講演が聴けるということで参加してきた。医大の専門の先生が3つの演題について講演して下さった。1)肝細胞癌の治療、2)頭頸部癌治療の実際、3)肺がん診療の実際と展望の3題であった。1)の肝細胞癌については私も消化器内科医なので長く携わってきた癌で、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによって肝炎になり、一定の期間経過後肝硬変になり、その肝硬変に癌が出来てくると理解していた。ところが第一線からしばらく離れていたらその様態が随分様変わりしていたのに驚いた。ウイルス性肝炎→肝硬変→肝癌はむしろ少なく、アルコール性肝炎、脂肪肝性肝炎などが肝硬変になり、そこから肝がんが発生してくる方が多いとのことで晴天の霹靂であった。その治療法も免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療が主体になっており、2)3)の講演でも免疫チェックポイント阻害剤による治療が行われていて治療成績が向上しているとのことだった。今まで抗がん剤というと癌細胞をやっつけると同時に正常の細胞もやっつけるので副作用が大きく、あまり大きな成果はあがっていなかった。ところが免疫チェックポイント阻害剤(オブジーボ等)は副作用が少なく、かなりの成果を上げているとのことだった。癌が出来ると我々の体内にある白血球(T細胞)が異物だとして攻撃して殺してくれるはずなのに癌が生き残ってどんどん大きくなっていく。何故なのかを研究して日本の本庶裕博士が癌が白血球から攻撃されないようにチェックポイントと結合してしまうからでその結合を阻害する薬を注射すると癌は丸裸にされてしまい白血球に殺されてしまうことを発見してノーベル賞をもらった。その原理を応用した薬が免疫チェックポイント阻害剤であるが、理屈は分かっていたが実際面ではそれ程成果は上がっていないと思っていたが、今ではかなり成果を上げつつあるとのことで癌治療に光明がさし始めていることが実感できた。講演会に出席しなければ時代から遅れてしまうものだなとしみじみ思った。
2024.02.20
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今朝6時35分から7時までのNHK俳句を観た。本日のゲストはテリー伊藤さん(74歳)だった。テーマは「老い」で司会者がテリーさんに「老い」につい感想を求めた。それに対してテリーさんは「老いにはいいことは一つもない」と声を大にして言っていた。「老いることにはいいことは何もない。そのマイナス状態に自分を置いて無心に頑張れば、どんなことでもプラスになる」とのことだった。老いに関係する飯島春子さんの句「蛍の夜 老い放題に 老いんとす」が紹介されて、テリーさんは老いを見事に明るく表現しており素晴らしい句だと絶賛していた。テリーさんは60歳過ぎてから慶応義塾大学政策・メディア研究科の大学院に入学し、修士号を取得している。このことについてテリーさんは「齢をとればとるほどいいことは無くなっていくので若さへの挑戦のつもりで大学院に入った」と述べていた。老いは誰もが忌み嫌う、しかし何かをこじつけて「老いてもこんないいことがあるよ」と言っている人もいる。テリーさんは忖度しないで「齢とることは何もいいことはない」と述べていたが、それだからこそ大学院に行ったり、旅行したり、テレビの企画を考えてみたりして喜びを見出しているのだと思った。老いには何一ついいことはないので、若さに挑戦するつもりで、勉強や仕事、体力造りに取り組んで心身を鍛えてもらいたいと思う。
2024.02.18
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雪が降った後なのに昨年11月に植えたエンドウの苗が枯れないで残っていた。妻が友人から聞いてエンドウの苗に冬を越させると春になってから生育が倍加されて実も沢山成るとのことで秋に3本の苗を植えていた。寒い冬になったら枯れてしまうだろうにと思っていたが、何とか冬を越しそうで、凄いことだと思っている。今朝の新聞に70年ぶりにローマ字表記変更か?という記事が出ていた。ことの経過は昨日2/15の文化審議会国語分科会でローマ字表記を改訂しようと決定したとのことである。1937年に訓令式の採用が決まり、1954年に内閣告示で示されたのは教科書などの国語の表記や公用語は訓令式で国際関係とか使い慣れた社名などで変更困難の場合はヘボン式でもよいという内容であった。その後ヘボン式と訓令式が混在した状況で長期間経過し、変更はなかったが今度70年ぶりに改定して、広く用いられているヘボン式を教科書や公用語でも用いて良いことになるのではないかと思われる。例えば、た、ち、つ、て、と、は訓令式ではta,ti,tu,te,toだがヘボン式ではta,chi,tsu,te,toになる。ヘボン式は英語の発音に近く、かなり広い分野で用いられてきたので、その扱いについて新たな基準が示されるのは良いことだと思う。名前の表記は2020年1月1日から変わっているので確認しておきたい。今までは例えば大谷翔平は名前を先で名字が後、Shohei Ohtani と記入していたが改定では名字が先で名前が後になった。Ohtani, Shohei もしくはOHTANI Shoheiのように記載することになっているが、知らない人も多いのではないかと思い、ここで再確認した。
2024.02.16
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冬寒の中で咲き残っていた椿胃の調子が悪い時に飲めばすっきりして食欲も戻ってくるエクセラーゼが製造中止になったとのこと、それなら同じ作用のタフマックはとみたらこれも製造中止とのことである。胃腸が弱い人に有効に働き、喜ばれていた薬が無くなってしまう。咳や淡に効く薬も出荷調整とのことで今まで便利に使っていた薬が品不足で医師や患者さん、調剤薬局等が大変困っている。発端は2020年に、ある大手の後発医薬品(ジェネリック)製造会社の不適切な製造法や品質管理の不正が摘発され、国や都道府県が全国の製薬会社の調査に乗り出した。その結果多くの会社で不正が見つかり、多くの製品で製造が停止されたり、出荷調整に追い込まれ、薬の使用者である病院側は毎月今まで使っていた○○薬は入荷できなくなりましたと医師に告げなければならなくなった。主に後発医薬品会社が出荷できなくなったが先発の大手製薬会社でもすでに後発に移行していたジェネリック医薬品をすぐ製造することはできず、今までの先発品で補充することもできなくて品不足になっている現状がある。製薬会社が国の決めた基準に沿わないで製薬していたことに問題があり、大いに反省して頂き、監査体制を整備し、1日も早く、再生産体制に入ってもらいたいと思う。一方、国や県は患者さんが困っているのだから、厳重注意や厳しい処罰は当然としても、いきなり製造中止とか出荷中止にしないでもらいたいと強く願うものである。
2024.02.15
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クリスマスローズが咲きました私は朝6時25分から10分間テレビで行うラジオ体操をしている。テレビ画像に合わせて手足を動かしていると何とか体操が出来ていると思っていたが、今朝ふっと横の方を見たら隣の部屋にかかっている鏡にわが身が映っているのが見えた。額が随分頭のてっ辺の方まで禿げ上がっているのだなと見えた。腕を上げたり下げたりしている時肘は真っすぐのつもりなのに、随分曲がっていた。怪獣がやっとのことで手足を動かしているように見えた。もっと若い時には腕も伸びていたのだろうにこのざまはみじめで気持ち悪いと思ったが、どうすることも出来ない。この思いを片隅に残して出勤した。出勤後最初の業務は回診である。「具合悪い所はありませんか?」「リハビリ頑張っていますね」などといって様子を聞いたり激励して歩くのである。ある88歳の女性患者さんから「先生が廻ってきてくれると温かい気持ちになる。先生も頑張って下さいね」と言われた。入院している皆さんは家族と離れ、骨折などの痛みも抱えて「辛い思いをしているだろうな。良くなるのだろうか?等の不安も抱えているだろうな」と思いながら出来るだけ希望が持てるように激励することを心がけているが、相手がどう感ずるかは分からない。今日のように口に出してもらうと少しは役立っているのかなと思えた。たとえ体はゴジラが壊れたような様子かも知れないが、心を温かく持っていれば温かい笑顔となって帰ってくると思った。鏡はガラスの鏡だけではない。相手の表情の中にもわが身は映っているものだなと思った。そしてまた自分の顔の表情も相手にとっては鏡になっているのだなと思った。患者によって好き嫌いしたり、損得で考えたりして曇っていては相手に失礼である。体はどんなにヘンテコでも心の鏡は明鏡でなくてはと思った。
2024.02.14
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ペルソナ 脳に潜む闇 (講談社現代新書) [ 中野 信子 ]価格:968円(税込、送料無料) (2024/2/12時点)楽天で購入ベストセラーになっている「科学がつきとめた運のいい人」を書いた中野信子さんとはどんな人なのかと思い「初の自伝」とサブタイトルがついていた「ペルソナ」を読んでみた。衛星放送で毎週水曜日にしている「英雄たちの選択」に時々コメンテーターで出演しており、「科学がつきとめた運のいい人」以外にも実に多くの本を出版しており、幸福な人生でここまで来たんだろうなと思っていたが、この本を読んでみたら事実は随分違っていた。ご両親は夫婦仲が悪く、母親は離婚して彼女が高校生の時家を出て行ってしまった。母親にかわいがってもらった記憶はなく、ピアノの調律用に祖母が母親にそのお金を渡しても彼女のピアノは調律してもらえなかった。生活が苦しく経済的なこともあったのかも知れないが彼女が欲しいと思うものは何も買ってもらえず、叱られるばかりで、毒親と思っていたようだ。また肉体的には常に頭痛に悩まされており、恵まれない少女時代だったみたいだ。学業成績は良かったので東大工学部に合格してから運が開けて現在の生活につながっているように思われるが、工学部卒業後、東大医学部大学院でも学び医学博士にもなっている。勉強について本書の中で「いい歳になってからいまさら勉強するなんて遅いという人がいる。けれど学ぶことに年齢は関係ない。いつでも思い立った時に始めればいいのだ。勉強したいと思った時が適齢期だと私は思う。むしろ、ある程度の年齢になってからの方が学習効率もよく、有機的な学びができる可能性さえある。若い学生の持っていない材料も持っている」と述べており、不幸な生い立ちだったがそれをばねにして勉強を続け、自ら運を切り開いてきた人だと思った。よくぞ、この本に書かれているような悲惨な家庭環境の中から今のような境涯を勝ち得たものだと讃嘆する。当に運のいい人だと思った。
2024.02.12
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雪の中でもしっかり青さを保っている彼岸花(葉の時期)世界的指揮者の小澤征爾さんが2月6日に心不全で亡くなった。88歳だった。1935年に中国で生まれ戦争が始まった1941年3月、5歳の時東京立川に帰国しているが中国に対する思い入れは強く中国の音楽発展に貢献し、中国の教科書にも載っている。今回の逝去に際し、各国からお悔やみが寄せられているが中国からのそれは小澤氏の中国に対する特別な気持ちに対する感謝の気持ちが込められていた。小澤氏は押しも押されぬ日本が世界に誇る大音楽家だが若い時には青年特有の悩みや失敗もしている。音楽学校(短大)卒業時に健康上の理由か、履修単位の関係か1年間卒業が延期されてしまった。その時卒業できた人達は色々な分野で活躍しており、焦りや嫉妬心に苦しめられたとのことである。父親にそのことで注意されて嫉妬心を無くすよう集中的に訓練したとのことである。その後卒業出来て国内外で活躍するようになってからNHK交響楽団の指揮者に抜擢された。アジアを演奏旅行していた時、朝6時頃まで酒を飲んでいて朝起きるのが遅くなり、遅刻を繰り返していた。増上慢になっていたのだと思う。ベテランの楽団員から生意気で不真面目な指揮者にはついていけないと総スカンを食らってしまった。世に言うN響事件で訴訟したり社会問題にもなった。あの立派な小澤征爾さんがと思うが、社会でちやほやされだすと驕慢や油断が生ずるのは人の常だと思う。その後はその反省に立って世界中から尊敬される演奏と生活をつらぬいてこられたことは承知の通りである。なお今から14年前の2010年1月(74歳)食道がんで食道の全摘手術を受けている。大変な病気だったがそれを克服しその翌年の腰椎棘突起骨折も克服している。N響から追放されただけでも精神的にダメになってしまう人もいる。食道がんで食道を全て切除されたことで、挫折してしまう人もいる。その中で小沢さんは不死鳥のごとくよみがえり、音楽の歴史を切り開いてきた。音楽界、国際交流界の巨人がお亡くなりになられた。心からご冥福を申し上げる。
2024.02.10
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衛星放送の朝7時15分から朝ドラ再放送「まんぷく」、7時半から朝ドラ「ブギウギ」を観るのが楽しみである。まんぷくでは発明家萬平さんがいよいよ即席ラーメンの開発に取り組んでいるところだが、お湯をかければすぐ食べられるラーメン、そこに到達するまでに、スープ、麺、乾燥、麺の再生と様々な研究を繰り返しているが失敗の連続である。今食べているインスタントラーメンがこんなにも試行錯誤の研究の末に出来上がったのかと改めて思う。今日放送分では義兄の真一さんがエジソンの言葉「100万回の失敗は、失敗したのではなく、そのやり方では成功しないことを100万回見つけだしたことで新たな発見なのだ」を萬平さんに贈って励ましていたが、何万、何千回という試行錯誤の末に出来上がったのがインスタントラーメンなのかと思い、昨日セブンイレブンからどん兵衛を買ってきて食べた。この中に萬平さん達の苦労が詰まっているのかとしみじみ思いながら食べた。それにしても皆さん演技が上手で一つの製品を作り出すまでにはこんなにも苦労を積み重ねなければならないのかということがよく理解できた。それに続く「ブギウギ」では子供を産んだばかりの福来スズ子が羽鳥善一が作曲した「東京ブギウギ」を東京日劇で初公演した場面を本日放送していた。戦後物心両面で落ち込んでいた日本人の心を東京ブギウギわくわく♪♪と躍動させるメロディで音楽の偉大さを改めて思い知らされた。スズ子の子供、愛子の父親愛助は愛子が生まれる直前に結核で死んでしまい、スズ子は音楽活動と子育て両方で目いっぱい頑張らなければならず、今後の展開が案じられる所である。これも脚本、演劇陣いずれも素晴らしいドラマで、出勤前に活力を貰っている。
2024.02.09
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ダウンタウンの松本人志氏(60歳)が週刊誌で話題になっている。松本氏と言えばお笑い界の天皇で番組をいくつも仕切ってきて本を書けばミリオンセラー、映画監督もした超大物である。発言は高圧的、傲慢である。芸能界で頭角を現すのは並大抵ではない。何年も下積みの努力を重ねても売れなくて消えていった人は数知れない。その中でこのように売れに売れたのは才能もあったのかもしれないが運もよかったのだと思う。才能と強運で自分は偉いと思い込み、今度の性加害行動も当然のことをしてきたまでで訴えられるようなことをしていないと思いこみ、文春は悪事として報道し名誉を傷つけられたとして5億円の損害賠償を求める裁判を起こしている。裁判の結果はどうなるか分からないが、とんとん拍子に出世し、瞬く間に売れっ子芸人になったので、心が尊大になり、後輩芸人や女性を蔑視する態度になっていたものと思われる。下積みでの苦労があまりなかったのかもしれない。今は裁判で明らかにすると言っているが、それよりも後輩芸人、女性、一般人に対する思いやりの心を育ててもらいたいと思う。
2024.02.08
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病院駐車場から見た周囲の写真病院の側壁と雪の積もった道路昨日雪が降った。当地方はめったに雪が降らないので、雪が降って積もったら大変である。今朝車で出勤しようとしたが、家の庭から細い道に出るまでがかなり大変だったので車を諦めて歩いて出勤した。1時間10分位かかったが無事病院に到着した。途中車に泥をかけられたりしたが、「ほっともっと」の庭から道路に出るところで雪かきをしていたおねいさんがよたよたしながら歩いていた私に「気をつけてね」と優しく声をかけてくれた。私も雪かきに対して「お疲れ様ですね」と返答した。その人の笑顔が綺麗で病院に着くまでの道程で励みになった。笑顔といえば昨日94歳の女性が退院した。尻餅をついて胸椎圧迫骨折した患者さんである。耳が遠いので中々普通に会話はできない。それでも毎朝回診では「リハビリ頑張っていますね」「痛い所はありますか?」など何らかの声をかけてきた。その都度笑顔を向けてくれたが状況が分かっているのかどうかわからないと思ってきた。昨日退院前に、「いよいよ退院ですね。リハビリよく頑張りましたね」と声を掛けたら、「ありがとうございました。毎朝先生が回ってきてくれて笑顔で声をかけてくれて有難かった」と言われた。私も「○○さんの所に行くのが楽しみでしたよ」と言ったら嬉しそうに大声で笑ってくれた。骨折のリハビリは主として理学療法士が行ってくれて私など何もしていないのだが、何も分かっていないかもしれないと思っていた難聴のご高齢患者さんが、私の回診が楽しみだったと言ってくれて私も嬉しくなった。笑顔は笑顔を呼ぶものだなと思った。
2024.02.06
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「ドクターのヒューマンドキメント誌」2月号の表紙の顔の人は元国立がんセンター中央病院院長で現魚沼市立小山病院の内科医長の荒井保明(71歳)さんだった。そのドラマチックな人生には驚嘆した。もともと勉強はあまりできなくて山登りばかりしていた荒井少年は小説家志望だったがそれでは食べていけないと医学部進学を志し、2浪して東京慈恵会医科大学に入学した。しかしもともと勉強は嫌いだったので山登りやバンド演奏に明け暮れ、授業をさぼって麻雀荘に入りびたりの生活だった。卒業はかろうじてできたが国家試験受験には待ったがかかった。大学別に合格率が公表されるので成績の悪い君が受験すると合格率が下がるのでやめときなさいと言われたとのことである。受験までに1か月しかなかったが生まれて初めて猛勉強して国家試験に合格した。医師になり最初に厚労省に入ったが出向で国立東京第2病院で患者さんを診ることになった。ある時小児がんの患者さんと仲良くなった時、その子の世界はその治療室でそこで楽しく暮らさせてやることが大事なのだとひらめき、苦痛なくがん治療が行える方法について猛勉強を始めた。そして苦痛を与えないがん治療法(IVR)の第一人者となり、がんセンターの院長にまでなったのである。荒井さんには2度死んでいたかもしれない危機があった。一度目は東京第2病院の時でヒマラヤの8000m級のナンガ・パルバット山を登頂していた時雪面に亀裂が生じてその中に飲み込まれて何千メートルも滑落し、後700m落ちたら確実に死んでいたところで何かに引っかかって運よく止まった。一緒にラーメンを啜った同僚は未だに死体さえ発見されていないとのことである。悪運が強かったからだと述べていた。二度目は愛知県がんセンターに勤めていた時B型肝炎の患者さんの治療中針を自分の指に刺してしまい劇症肝炎にかかってしまい、同じようなB型肝炎からの劇症肝炎で三重大学の医師たちが何人も死んでいた。荒井さんも自分の血液検査データーの推移からみてもまず死ぬだろうと思いその覚悟をしていた。最後の手段として全血交換輸血をしてみてくれることになった日に術前検査したら、血液検査が何故か改善しており、助かった。この時もなぜそうなったのか分からなかったが、悪運が強かったからではないかと思うとのことだった。勉強嫌いな少年が、成り行きで医師になり、ある小児がんの少年との触れ合いの中で苦痛のないがん治療法を開発しようと発奮し、埋め込み式点滴拠点(ポート)の開発などでがん治療面で大きな功績を残した。最初から勉強ができて学者になった人もいるが、荒井さんのように君が受けると大学の合格率が下がるので頼むから受けないでくれと言われたダメ青年が、あるきっかけで一念発起すればこんなにも変わるものかと驚かされた。私を含め、世の出来の悪い人たちにも可能性があるということだなと思った。荒井さんは自分は悪運が強いと思っているとのことだが中野信子さんの本にも「自分は運がつよいと思いなさい」と書かれており、自分も悪運が強い人間と思おうかなと思った。
2024.02.05
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今日は節分とのことで妻が自分で升に鬼とおかめとひょっとこの絵を描いた升に豆を入れて「忘れないで豆を播いて下さいね」と渡された。妻は十五夜や十三夜といえば必ずススキやお饅頭、季節の果物や野菜を飾っている人で行事やしきたりをきちんとしたがる人である。節分も毎年同じように豆を渡されるので意味も分からず夜玄関先で「鬼は外、福は内」と小さな声で叫びながら豆を播いて何とか役目をはたしてきた。今年は土曜日で休みの日なので少し調べてみた。節分というのは立春、つまりこれから春になるという日の前日で季節の境目の日で豆を播いてそれまでの邪気を払って福を呼び寄せる日とのことだった。「鬼は外、福は内」というのは不幸や災害や病気など苦しみを鬼にたとえてそれらが外に出ていくように願い、幸福が中に入ってくるように願う行事とのことだ。室町時代からこのような風習が続いてきたとのことで豆を播くのは魔滅(まめつ)につながり、魔を滅してしまうからとの説があるようだ。おかめはお多福のことで、幸福を呼ぶ女性の象徴とされており、鬼は不幸、お多福は幸福の象徴として升に描かれているのは分かったが、ひょっとこは何故描いたのか分からなかった。妻に聞いたらおかめ、ひょっとこと対になっており縁起がよいものと思ったので描いたとのことだった。ひょっとこは火男とも言われ火を起こす人なので新しい季節に活力を与えてくれる象徴として描き加えたものと思われ、厳密にいえばどうなのかわからないがまあいいかと思った。豆を播くのは夜8時から10時が良いとのことでその頃最初に家から鬼を追い出し、続いて福を招き入れるとのことで今年は少し気を入れて、明日からの立春には良いことが重なるように願って豆を播いてみようと思う。豆まきが終わったら自分の年齢より一つ多い数の豆を食べなさいと書いてあったが、老人は歯が悪い上に80個以上も食べられないと思った。そういう人は福豆湯でも良いとのことでそれにしようと思う。大豆3個に梅干、又は昆布を入れてお湯を入れれば出来上がりで実質3個の大豆なら食べられる。それで幸運が呼べるならお安いご用だと思った。
2024.02.03
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テッポウユリとツバキの蕾中村元さんが書かれた「ブツダ伝 生涯と思想」を今読み終えた。お釈迦さんである大偉人、ブツダの生涯と思想について書くのは大変だったと思われるが、サンスクリット語に堪能なのを生かして、当時の文献を出来るだけ紹介して下さり、後は読者の判断に任せるという感じで締めくくっておられた。ブツダも80歳になり、体力的に衰えてきていたが故郷に帰るつもりで順次各所で説法を続けていたが途中で鍛冶工の子チェンダの供養を受けて赤い血を吐き激しい苦痛の末にお亡くなりになられた。古来ブツダは何を食べて食中毒になったか議論されてきたが、きのこ、野豚の生肉、タケノコ、一種の薬草などが論じられてきたが、色々な理由から毒きのこだったのではないかと推察されている。チェンダの出してくれた食事で重体になり、死がみえてきた時、お付きのアーナンダに「チェンダは後悔と申し訳なさで狂ってしまうかもしれない。悪意があったわけではないので、苦しめないでもらいたい。チェンダには『チェンダさんのご供養食を食べてブツダは涅槃に入るのだから大いに功徳があるのですよ』とブツダ自身が言っていたと伝えなさい」と指示した。チェンダのおかげで死ぬことになっても慈悲の心は変わらず、恐らく苦しんでいるであろうチェンダを救ってやりたいというお気持ちだけだったのだと思う。チェンダのご供養を受ける前のある時、何度も訪れていた懐かしのヴェーサーリー市に托鉢に出かけた時サンスクリット語の文章にによるとアーナンダに、「世界は美しいもので人間の命は甘美なものだ」と讃嘆している。自分の死を何となく予感してこの世の自然風土に美しさと喜びを感じ、有縁の人々に感謝して自分の一生は楽しかったと言って去っていく心境だったのかもしれない。それより少し前、ビンギャという人がブツダに質問した。「私は年を取ったし力もなく、容貌も衰えています。目もはっきりしませんし、耳もよく聞こえません。迷ったまま途中で死にたくありません。どうしたらこの世において生と老衰とを捨て去ることができるか教えて下さい」と。ブツダは「ビンギャよ人々は妄執に陥って苦悩を生じ、老いに襲われているのを見ているのだから、そなたは怠ることなく励み、妄執を捨てて再び迷いの生存にもどらないようにせよ」と指導している。人々は我欲にょって様々な妄執にとらわれている。自分さえ満足すればよいと考え、食欲、性欲、名誉欲、権力欲、有名になりたい欲、容貌欲、睡眠欲、金持ちになりたい欲、楽をしたい欲など様々な欲望に振り回されている。ブツダはそれらを修業によって打ち払って安心立命の境地になれば老衰や死なども恐怖ではなくなると指導している。人類の進化、成長を願って、教えを求めてきた全ての人達を教化、指導してきたブツダも毒キノコであっさり亡くなってしまったが、その教えは何千年たった今でも生き続けている。でもお釈迦さんは尊い方だと思い、神のように崇め、奉ってもその本当の姿を知らない人が多いと思う。私もその一人だったが、この本を読んでブツダの教えのほんの一部が分かりかけてきたような気がする。もっと勉強していきたいという気持ちを起こさせてくれた好著だった。
2024.02.02
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