うそ 0
ものがたり 0
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日本医師会雑誌の今月号の特集が「痒み」だったので、今回は痒みについて自験例のことを含めて書かせて頂く。痒みはかなりつらいものである。痒みはアトピー性皮膚炎その他色々な病気で起こってくるが最も多いのは老人性搔痒症(乾燥性搔痒症)だと思う。秋から冬にかけて寒くなったり温かくなったり、暖房を使ったりして、皮膚が乾燥して痒くなる状態で皮脂が欠乏してくる高齢者に多い。痒い所を掻くと気持ちがいいのでつい搔いてしまうが、掻けば掻くほどさらに痒くなり肌に爪痕や出血、肌荒れ、色素沈着等が出来てしまう。痒みが生じた時しばらく我慢しているとかなりの割合で痒みがなくなってくれるので我慢するのが一番いいが我慢できなくてつい掻いてしまう。そうすると痒みは益々ひどくなり血が出るほど掻いてしまう。我慢するのが一番の対応策だが、掻いた時快感があるので、一度掻いてしまうと更に、更に掻かずにいられない地獄状態に落ちてしまう。地獄に落ちない痛み対策について述べてみたい。それにはまず日頃から日常生活で注意することが大切だ。まず皮膚の刺激になることを避ける。40度C以上の熱いお湯への入浴は避け、石鹼を使った後その泡が皮膚に残っていないようによく洗い流す。強すぎる水圧のシャワーは浴びない。表面がざらついたタオルでこすらない。毛羽だった衣服は避ける。スパイシーな食べ物や過度のアルコールを避ける。通気性の良い衣類を着る。部屋が乾燥しないように加湿器を用いたり室内に洗濯物を干したりして調節する。少しくらい痒くてもすぐ掻かないでしばらく我慢してみる。内服薬は抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)、副じん皮質ホルモン剤などがあるがあまり効果が自覚できないことが多く、外用薬の方が効果の実感が得られやすい。塗り薬にはワセリンとかレスタミン軟膏、ヒルドイドソフト軟膏などがあり、個人差はあるが有る程度の効果が得られる。基本は皮膚の保湿を保つことにあり、市販の保湿クリームなどでも一定の効果はあると思われる。痒みにはまってしまうと苦しいものなので、なんとかその苦しみから逃れたいものである。普段から皮膚の保護に努め、最初痒みがきた時にはできるだけ我慢してみるのもかなり有効な対策だと思われる。どうしても我慢できなくて掻いてしまうとかじくりまわす地獄のかゆみに襲われてしまうので保湿剤を準備しておいて掻く前に塗るのが良いと思われる。塗るのは痒みの程度にもよるが入浴後とか痒みがきそうな時1日2~3回塗るのがよいと思われる。
2021.11.11
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新型コロナウイルスの流行「第5波」の収束には、流行を引き起こしたデルタ株でゲノム(全遺伝情報)の変異を修復する酵素nsp14が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性があるとの研究結果を国立遺伝学研究所と新潟大のチームが10月30日までにまとめた。ウイルスは増殖する際にゲノムを複製するが時々ミスが起きて変異が生じる。変異が積み重なるとやがて増殖できなくなるが、nsp14が修復すれば増殖できるようになる。所がそのnsp14が変化して働きが落ちたためにウィルスの増殖が出来なくなって流行が収束してきたという研究である。恐らく専門家の研究なので正しいのだと思うがウイルスは絶えず変異しているので変異の中で再度nsp14が変化して修復力を身に着けると再度感染爆発は起こりうる。諸外国をみるとnsp14が健在で増殖を繰り返しているウイルスも存在するので水際対策などでの用心が肝要と思われる。マスク、3蜜回避などの対策も引き続き行って行く方がよいと考える。
2021.11.09
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11/4から11/6までの3日間神戸コンベンションセンターで第29回日本消化器関連学会(JDDW 2021)が開催されている。日本消化器病学会、内視鏡学会、肝臓学会、消化器外科学会、消化器がん検診学会の5つの学会が一堂に会して行われる消化器関連の巨大学会である。通常なら直接神戸まで行って学会に参加するが発表演題が多岐に渡っていて会場が異なり、沢山演題が聞けない不便さがあり、巨大学会のマイナス面もあると思っていた。今回は新型コロナの関係で直接参加方法とウエブでのインターネット参加の方法があり、ウエブ参加だと参加料15,000円だけで交通費も宿泊代もかからないので随分安上がりで有難いと思ったがそれ以上に良いことがあった。従来だと聞きたい演題ごとに会場が違うのでその移動が面倒だし大変だったので主な演題を聴いた後は街に出て市内観光等をすることが多かった。ウェブ参加だとプログラムをクリックするだけで異なる演題が聴けるので大変便利であった。消化器に関する最高レベルの学会なので殆どの演題は難しく消化器を専門にしている人間でも分からない演題が多いが、中に消化器に限らないでトピック的項目で特別講演をお願いすることがあり、その中の一つの小尾茂先生の新型コロナウイルスにつての特別講演を途中から聴いた。テレビなどで見かける時は分科会会長などしているが本当によく勉強しているのだろうかと思うこともあったが、本講演ではスライドを使って説明してくれたがよくきめ細かく勉強していていることが伺われた。全部聞いたわけではないが、最後の所では今感染が急減している原因と今後の対応について説明してくれた。急減の原因はワクチン接種と出歩く人が減ったことが考えられる。夜間出歩く人は65歳以上が最も少なく、40才から64歳までの中年が最も多く、真ん中が39歳までの若者で、従来は若者が最も多いと思われていたが実際に調査してみたら中年者が最も多く中年者をマークする必要があると強調していた。ワクチンについてはワクチン打っても感染する人はいるが明らかに重症者や死亡数は減っておりワクチン接種を奨励する必要があり、活動の範囲が広い人はワクチン証明書の提示を求めるなどして接種を促す必要があるとのことだった。第6波については諸外国の感染状況をみれば、波の大きさは分からないが必ず来ると考えた方が良い。それに備えてマスクや3蜜を控えるなどの基本防御態勢は続けてもらいたい。経済活動再開については一気にパッとやらないで徐々に活動を広げてもらいたい。3週間後に患者が増えると予想された時には直ちに強力な防御態勢をとれるようにしておくこと。患者が増えた時に対応できる入院体制や、入院出来ない人の隔離施設の整備等が必要と述べていた。テレビでは一般の人が対象だが学会では学者(医学者)が対象なので数字やグラフを使って綿密に説明していたが結論はテレビで話していることと同じであった。時宜を得て良い人を特別講演に呼んでくれたなと思った。
2021.11.05
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昨年は新型コロナウイルスが猛威を振るっていたのでウイルス間の干渉があり、インフルエンザに罹った人は殆どいなかったので集団免疫が形成されていないので今年はインフルエンザが流行するかもしれないのでインフルエンザワクチンを打った方がよいと言われているが果たしてインフルエンザワクチンは効果があるのであろうか?ワクチン打ったがインフルエンザに罹ってしまったという人も多い。10月21日付けメディカル・トリビューン紙に第34回日本臨床内科医会(本年9月19-20)で発表されたインフルエンザワクチンに関する有効性評価に関する研究内容が掲載されていた。2001年2月から2019年12月までにワクチン接種群約12万例と非接種群3万例についてワクチンを打ったために感染予防が出来たか否かを調べた。全体でみると非接種者100人が感染したのに対し接種者は76人感染で予防効果があった。これを年齢別にみると15才以下では打たない人100人に比べ打った人は61人感染で一番効果があったが16~64才では72人で少し効果が少なくなっていた。65才以上では打たない人100人感染に対して打った人112人感染で却って打った方が多くなっていた。感染者数の観点からは65歳以上は全く効果がなかったと言える。一般的にはワクチン打つとインフルエンザに罹らないと思っている人が多いが、実際には以上のような調査研究データーがあり、多少は予防効果はあるが65才以上では全く効果ないと言える。この調査では罹ったか罹らなかったかの調査なので重症度の程度は分からない。ワクチン打つとインフルエンザにかかっても軽く済むとも言われているのでワクチン無効と断定することは出来ない。今後はもっと有効性の高いワクチンの開発とその後の効果についてきめこまかな研究を重ねてもらいたいと願っている。
2021.10.25
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今日のがっちりマンデーでHIROTSU バイオサイエンスが紹介されていた。尿を用いた検査で検査センターに尿を送れば2週間位で結果が送られれてくるとのことで線虫を用いて検査(N-NOSE検査)するという。広津社長が説明していたが線虫はガンの匂いを好きなのでガン患者の尿をたらすと線虫が寄ってくることでガンの診断ができるとのことでその精度は86.3%とのことだ。殆どあらゆるガンの早期も進行ガンも診断できるので大変有用だが胃がんや大腸がん、子宮がん等は内視鏡やCT,細胞診などでも診断出来て早期診断、早期治療が出来て治ってしまう時代なのでそれ程大きなメリットはない。問題はすい臓ガンである。症状がでてすい臓ガンと診断された場合は殆ど進行がんで2年以内に亡くなってしまう。広津社長は線虫は遺伝子操作が簡単で今すい臓ガンに特化した線虫を作っているとのことで来年にはそれが売り出せそうだという。30億人の人に検査してもらうつもりだと述べていた。世界を視野に述べたのだと思うがもしそのキットが世界中で使われるようになったら大朗報である。日本についていえば毎年2万人以上がすい臓がんで亡くなっている。超音波やCT検査で発見されて比較的早期で手術可能だった症例の5年生存率は10~15%で他のガンでは90%以上のものもあるのに如何にすい臓ガンの生存率が低いかが分かる。そのような現状の中ですい臓ガンに特化した線虫を用いて早期すい臓ガン診断キットが売り出されたらエコー検査やCT検査で分かる前の早期のガンが発見されて手術で救命できることになると思う。大いに期待している。
2021.10.24
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WHOは本年3月中国武漢の研究所から新型コロナが出現したという可能性は少ないという調査結果を発表したがアメリカなどで承服できないという意見が多く、今回改めて委員の名前も公表する新型コロナ起源について調査研究する専門委員会を作ることを10月13日に発表した。26人を原則各国から一人ずつ選び不偏不党で真実を追求しようとするもので、日本からは国立感染症研究所でウイルスの研究をしてきた西條正幸氏が候補に選ばれた。前回の調査では中国から十分な情報提供が得られず不十分な調査だったとの指摘があり、今度の新委員会ではその壁を破ってもらいたいと思うが中国からの情報提供は前回同様あまり期待できない。新委員会のメンバーはそれぞれの専門知識を生かして現地での独自調査なども行って新型コロナを突き止めてもらいたいと思う。そして今後はこのようなウイルスが出現しないようにすることと、出現してきた場合には即座に消滅させる方法などを明らかにしてもらいたいと願うものである。
2021.10.15
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コロナワクチンについては副作用報道などもあり、ワクチンを拒否する人達もいるが、わが国ではあくまで打つ打たないの選択権は個人に委ねられており、強制はされない。各人はワクチンの効果と副作用について信用のおける情報やデーターに基づいて判断して頂きたいと思う。本日メディカル・トリビューン紙10/7号が配達されてきた。トップページにイスラエルのデーターでワクチン2回終了者への追加接種で感染率が10分の1に減少した記事があった。60歳以上で少なくとも5か月以上前にファイザー社ワクチン2回接種を完了した113万7804人を抽出してワクチンの追加接種を行った。その結果接種後3週間後では感染率が20分の1に減少し、12日~25日後の平均では約10分の1に下がっており、重症化率は約20分の1に下がっていたとのことである。113万人に対するデーターで信用が置けると思うが観察期間が短いのでその後の推移についてはまだわからない。3回目を打った後の副作用についての報告は載っていなかったので副作用についての詳しい情報はないが、3回目接種後約2週間以後は著明に感染率が下がるとのデーターなので3回目を打つか打たないかの判断の参考にして頂きたいと思う。
2021.10.08
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最近感染者数が減少してきてその理由はワクチン効果とか新型コロナを軽視して出歩いたり食べ歩いていた若年層が自宅療養で死亡する人達がいるのを見て「これは危ないぞ」と外出を自粛しだしたためとか、ウイルスそのものの感染の周期によるものだとか色々いわれているが、様々な要素が重なって減少に転じてきているものと思われる。しかし油断は禁物でこれから再度増加に転じるかもしれず感染防御には引き続いて注意していく必要がある。それにはまず感染経路を再確認しておく必要がある。病原体の感染経路としては飛沫感染(水分を含んだ5µm以上の飛沫を吸い込んで感染するもの)、接触感染(ウイルスが付着していたものに触ってその手で鼻や口目などに触って感染するもの)、エアロゾル感染(2~3µm以下の飛沫で数時間空気中に漂っているものを吸い込んで感染するもの)、空気感染(飛沫から水分が抜けたもので5µm以下の軽い飛沫核が空気中に漂っているものを吸い込んで感染するもの)があるが新型コロナではこれらすべての感染経路が考えられている。それを防御するにはマスクはある程度有用と思われるがエアロゾル感染や空気感染を防ぐにはマスクは2重にした方がよいと言われている。それと人が密集する所は避けた方が良い。接触感染を防ぐには手で鼻孔などに触らないことだが、手洗いして手を清潔にしておくことも重要である。感染経路を完全に遮断することは不可能だが、感染経路のことを念頭に入れて生活すれば感染しにくくなるので注意して生活して頂きたいと思う。
2021.09.27
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今私はリハビリテーション病院に勤めており、常時約20人位の患者さんを受け持っているが殆どが80才以上、90才以上の高齢者である。私が医者になった頃は80才以上の患者さんは滅多にいなくて90才以上はまずいなかった。当事も大腿骨頸部骨折する人は多かったがすぐ手術してもらえなかったのでそのまま寝たきりになる人が多かった。脳出血や脳梗塞でも麻痺がある状態のまま寝たきりになり、不本意で生涯を終わるケースが多かった。しかしこの病院で働くようになり以前の老人感や老人の病気に対する見方が一変した。老人になると大なり小なり認知症はある。それらの人が転んで大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折をする。そのまま放置していたら動けないので寝たきりになり、認知症はどんどん進んで廃人になってしまう。しかし今は認知症があろうがなかろうが年齢が80才だろうが90才だろうがすぐ手術してリハビリ病院に送られてくる。病院には理学療法士が大勢いて彼らが運動療法や作業療法、言語訓練などを行ってくれる。脳卒中でも早期から歩行訓練や言語訓練を行ってくれる。当院に送られてきた時には口から食べられないので鼻から管を入れて栄養していた人も訓練によって口から食べられるようになった人も沢山いる。今迄は高齢で認知症だから何をしてもダメと思われていたような人達も理学療法士達が療法を加えることによってかなり改善することが分かってきた。昔は90才以上の高齢者とか認知症がある人には積極的な医療介入は行われなかったが、今では国民全体の長命化がベースにあってのことだが年齢差別、認知症のあるなしの差別は一切なくその人にとって最も望ましいと思われる医療が行われている。リハビリテーションの使命は病気などで何らかの障害を有する人達の社会復帰を促すことであるが理学療法士等の活躍でその役割が少しは果たせているなと感じている。
2021.09.14
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日本医師会長 中川俊男氏から医師会員全員に一人一人個別にお願いの封書が届いた。新型コロナに対しては救急センターの医師や呼吸器科関係の医師は連日連夜激務の最中と思われるがそれ以外の一般医に対する要請である。1.新型コロナの入院受け入れはできないとされている病院でもこの状況を鑑みて再度受け入れの可否について検討してもらいたい。2.開業している診療所の医師たちも出来うる限り自宅療養、宿泊療養の患者さんの健康観察のために電話等による診療や往診を行って頂きたい。3.今や大災害級の有事を自覚し、医師会員全員が心を一つにして感染抑制と治療に当たってもらいたい。が主な要請事項であった。都道府県によって違いはあるが、一般病棟の一部をコロナ病棟に転換してくれた病院もあり、医師会長のお願いは多少効力を発揮してきている面もある。医師会員一人一人が気持ちを新たにして新型コロナに向かっていくことは大切だが役所の職員や学校職員などあらゆる職種の国民も一人一人が新型コロナを抑え込む気持ちと体制を作っていく必要があると思われた。
2021.09.09
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メディカル・トリビューン紙(9/2号)にオックスフォード大学の人達がアストラゼニカのワクチンを打った後ファイザーのワクチンを打ったら抗体濃度はファイザー2回より高く ファイザーワクチンを打った後にアストロゼニカワクチンを打ったものは有意差は出なかったが抗体値は高かったと報告した。つまりアストロゼニカとファイザーの組み合わせはファイザーやアストロゼニカ単独より抗体値が上がり、特に先にアストラゼニカをうち2回目にファイザーを打った群では統計学的に有意にファイザー単独より抗体値が上がっていた。違う種類のワクチンを打ったからと言って特別な有害事象は認められなかったとのことである。ワクチンは全体的にまだ不足しておりアストラゼニカ製はあるがファイザーは不足しているという地域もある。ファイザーとアストラゼニカを組み合わせても有効性に変わりなく却って効果が増すかもしれないと言う研究結果はワクチン不足を少し緩和する朗報と思われる。メディカル・トリビューン紙には他にデルタ株に対するワクチン効果は1回接種での有効性は極めて低いが2回接種ではファイザーは有効率88%、アストラゼニカ67%で2回打てばデルタ株に対してもかなり有効であることが示された。ワクチン接種完了したにもかかわらず再度コロナに感染した症例(ブレークスルー感染)についてはカタールでの研究報告が示された。カタールでの研究成果は重症化及び死亡の発生はワクチン終了者48例(10.5%)に対しワクチン未接種者121例(25.5%)で明らかにワクチン終了者の方が重症者率が少なかった。これらのデーターを参考にして国はワクチン計画を立ててもらいたいと思う。
2021.09.06
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山梨県では市町村や報道関係者、医療機関などに新型コロナの感染状況が日報の形で夕方の集計が翌日送られてくる。8月31日の報告を見てみた。感染者数は72人で殆どが20才台~40才台の若い人で10歳未満も数人いたが70才以上は甲府市の37人中には一人もいなかった。殆どがが軽症で数人は無症状であった。高齢者が少ないのは高齢者に最初にワクチンを打ったことと関係していると思われた。感染経路は同居家族が最も多く、続いて職場や学校のサークルなどであった。ワクチン打てば絶対安全かといえば72人中年齢分布は分からないが1回のみ終了者6人8.3%、2回終了者5人6.9%も感染しており絶対的なものではなさそうだ。現在までの感染者4421人中入院が222人重症3人、宿泊療養393人 その他(自宅等12人)退院3773人、死亡25人となっていた。最近の変異株の分析も載っていた。変異株1356例中アルファ株526例,L452R618例、デルタ株193例で山梨県ではまだほとんどがデルタ株という状況ではないと思われた。東京などでは自宅療養が圧倒的に多いが山梨ではまだ少数と思われた。県の担当者が毎日苦労してこれらのデーターを纏めているのだと思うが、必ずしも各人には徹底されていない。病院医局でも回覧板として回ってくるが忙しいと詳しく観ていない人もいると思われる。情報を皆で共有しながら新型コロナ撃退に向かって皆で協力して戦っていきたいと思う。
2021.09.03
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今パラリンピックが行われている。先天的、後天的の様々な障害をもった人達が殆ど不可能と思われたスポーツに挑戦してその不可能と思われたことを跳ね返して見事な結果を出している。今我が国では高齢者が著明に増えており高齢者国家である。街を走っている車の大半は高齢者運転車である。運転免許更新に際しては高齢者講習や認知機能検査などが義務付けられているが高齢者による交通事故は後を絶たない。高齢になると視力、聴力、筋力、判断力が衰え事故を起しやすくなっていると考えられる。今までの考え方だと高齢になると色々な機能が衰えるので何もしないで家の中に閉じこもって静かにしている方が良いという考え方だったがその考え方が少しづつ変わりつつある。障害者も障害があって何も出来ないのだから傷害保険を貰って家の中で静かに暮らすしかないと思われていた時代があったが、今は国で障害者を積極的に採用するように制度化し、バリアフリー化を促進し障害者に対する差別意識を無くし、お互いに助け合う雰囲気も生まれつつある。それにはパラリンピックが大きな役割をはたしてきたと考えらえる。老人も同じだと思う。老人ピックを開催して老人でもこれだけのことが出来ると示していくのも一つの方法だ。会社等には障害者を何人雇用しなければならないという決まりがあるが、それと同様に70才以上の老人を何人雇用しなければならないという条例をつくることも一つの方法だ。障害者と違うのは老人は年と共に体力がどんどん落ちていく問題がある。最近ではスポーツジムに老人会員が急激に増えているとのことだが年とっても訓練することによって機能低下を防ぎ、場合によっては筋力も向上させることが出来ると考えられてきたからだと思われる。老齢化は障害であり、ハンディキャップだが、訓練によって多少でも能力アップは期待できる。家の中で自分でやっても良いし、スポーツジムに通ってでも訓練をすることは有用と考える。こんな老人がジムに行ったら笑われると思っている方がいたら一度行ってみるがよい。周りの人は殆ど老人なので安心して自分のペースで体を鍛えるのがよいと思われる。
2021.08.30
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政府は今度のコロナ敗北の反省から2年後の2023年度医学部入試から感染症科優先枠を作ると発表した。優先枠というのは今年度の全体入学定員は9357人で一般入学枠が8398人、地域優先枠888人だったが地域優先枠888人の中に40人以上の感染症科の優先枠を設けるというものである。そのほか救急科、総合診療科も優先枠に加えるとのことである。優先枠は受験時から別枠で一般入試より入りやすくなっており、入学後自治体から奨学金を支給されるので恵まれた学生生活が送れる。其の優先枠に将来感染症を専門にしたいと思う受験生枠を作るとのことで、今後大きな感染症が発生した場合助けになるかもしれない。しかし毎年40人ずつ感染症専門医が誕生しても今回の様に感染爆発を起こしたらあまり役に立たないだろう。それよりも総ての医師達の活用を考えた方がよいと思う。現状では卒業後は内科、外科、耳鼻科、眼科、健診科などに分化して専門医になり、勤務医や開業医になるが、コロナが大発生したら各科の専門医は自分はコロナの専門医ではないからと何の役にも立たなかった。40人の専門医を育てるのもよいがそれ以上に大切なのは大多数の一般医がいざとなった時私は眼科だから、私は耳鼻科だから、私は開業医だからなどと言わず総ての医者が臨戦態勢がとれるような教育と研修、各地域への医師や看護婦配置システムの構築等が重要と考える。それから感染症の患者を収容する病棟をあらかじめ準備しておき、いざとなった時に臨時にその病棟の担当医や担当看護師の割り振りのシステムも国で決めておく方がよいと考える。
2021.08.24
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斑入りツルバキア・シルバーレース(だいちゃんに教えて頂きました)今はコロナで心身共に疲れ切って人生に嫌気がさしてきている人も多いのではないかと思う。このような時「入浴は究極の疲労回復術」を書かれた入浴研究の第一人者で東京都市大教授早坂信哉さんが雑誌第三文明8月号に「健康増進装置であるお風呂でコロナ渦を乗り切ろう」というセルフケア法を載せていたので紹介する。入浴には多くの健康効果があるが、主なものはシルバー1.温熱作用ー体を温めることで血管が広がり血流が良くなり酸素や栄養、免疫物質を運び炭酸ガスや老廃物、疲労物質を取り除いてくれる。2.静水圧作用ーお湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態になり溜まっている血液の流れを心臓に戻し足の浮腫みなどを解消することが出来る。3.浮力作用ー水には浮力があり、身体の重みが10分の1程度になり全身の筋肉や関節の緊張を解きほぐしてくれる。4.清浄作用ー皮膚表面の汚れを洗い流すことで付着した雑菌などを除去することが出来る。 5.蒸気作用ー蒸気による適度の湿り気は鼻や喉の粘膜を乾燥から守り免疫機能の低下を防ぎ風邪やコロナの感染防御に役立つ。などを挙げており「もったいないお風呂の入りかた」をしている人もおり、折角お風呂にお湯が入っているのに時間がないからシャワーだけとか半分しかお湯に入らない半身浴だとお風呂の恩恵を半分くらいしか受けていないとのことである。自分自身についていえば大したこともしていないのにいつしか12時近くになってしまい、もう寝なくてはと思って大急ぎで風呂に入って寝るのでストレスの解消とか健康増進装置として殆ど活用してこなかったと思った。これからは寝る前に焦ってばちゃばちゃ入るのではなく、9時か10時頃ゆったりした気分で入浴してストレスを解消しようと思った。最後に最適な入浴法の5項目を挙げていたのでまとめておく。1.適温は40度。2.全身浴で肩までつかる。3.入浴時間は10~15分、できれば毎日入る4.入浴剤は血流改善作用があるのでお気に入りの香りのものを選んで使用5.入浴後は温熱効果を逃さないー入浴後扇風機やクーラーで冷やすのは折角体を温めて血流を良くしたのに冷やしてそれをストップさせてしまうのでNG今までそんなに効力があるとは知らず入浴をおざなりにしていたことを反省して今後は十分活用して心身の健康増進に活用していこうと思った。
2021.08.21
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現在コロナ感染状況はウナギ昇り、天井知らずで増え続けている。重症者も増えている。そのような時に私が以前このブログで書いたコロナ治療薬で重症化を予防するとするロナプリーブの配布通知が地元医師会を通じて配布されてきた。本剤は中和抗体で既に病原体が体内の受け皿に結合している人でも本剤を点滴することで本剤が病原体と結合して人体の受け皿に結合しているものを放させて病気を治すのが原理だが今までの臨床試験では70%に有効だったとのことで、かなり有効と思われるが変異株に対する効果はまだ未知数とのことである。費用は4万円位かかるが全て国で負担する。原則入院なので自宅とか宿泊施設にいる人で重症化の疑いがある人がその治療を受ける場合は2-3日病院に入院することになり移動手段のタクシー代なども補助の対象になる。個々の医療機関から国に申請して条件に合致していれば翌日薬が届くという。条件は重症化が疑われる症例ということで細かい基準がある。重症化しないだろうと思っていた人が急に重症になることもあるので細かいことは言わないでどんどん使ってもらいたいと思うが数に限度があるので条件をつけるのは仕方ないかも知れない。しかしどんどん増産してもらいたいと思う。まだはじまったばかりだがそれで病気が軽くなったり重症化が防げるならありがたいと思う。
2021.08.20
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7/19にレムデシビル、デキサメタゾン、ベリシチニブに続く4番目のコロナ治療薬ロナプリーブが日本での使用が承認された。今までの治療薬は重症用だったが本剤は軽症から中等症でも使えるところに特徴がある。原理はウイルスの表面にとがった突起があり、それが人体の受け皿と結合して感染が成立するがその突起に対する中和抗体カシリニマブとイムデビマブを混ぜたものを注射して人体の受け皿に結合しているウイルスの結合をはがしてこれらの中和抗体と結合させて病気を治そうとするもので2薬を混ぜているのでカクテル療法と呼ばれている。海外のデータでは入院又は死亡のリスクが70.4%減じたとのことでかなりの効果が期待できる。副作用はほとんどない。スイスのロシュ社の子会社である中外製薬が売り出しており政府で全て買い入れ必要に応じて各病院に配分するシステムになっている。重症化予防効果は十分あると考えられる。費用は一回の点滴治療で4万円位かかるがコロナ関連は全て無料なので本人負担はない。PCR検査やワクチンも国で負担するがPCRは2万円、ワクチンは2回分で4万円かかるとのことだ。PCR検査は濃厚接触者でもなく症状もないのに調べてもらいたい人は自己負担で2万円かかる。海外のデーターだが自宅療養している人に本剤ロナプリーブを注射すると家族内感染が80%減るとのことだ。軽症から中等症で使えるとのことなので国は金の出し惜しみをしないで中等症の人にどんどん使用して重症化するのを防ぎ家族内感染を減らすようにしてもらいたいと願う。
2021.08.05
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数日前から咲き始めた庭のアメリカフヨウ政府はコロナ感染者急増を受けて軽症者及び一部の中等症も原則自宅療養にして病院は重症化した人達が入院出来るように確保しておく必要があるとの声明を出した。軽症や中等症の鑑別は地域によって医療体制の整備状況が違うので各都道府県に任せるとのことである。現在重症度分類は軽症:発熱、咳のみで呼吸困難なし。中等症Ⅰ:呼吸困難、肺炎の所見あるも酸素投与するほどではない。中等症Ⅱ:酸素投与が必要、重症:救急室に入院、人工呼吸器が必要、となっているが軽症と中等症Ⅰまでは自宅療養して下さいということである。家庭内感染の恐れがある場合はホテルなどの宿泊施設を使って下さいと言っているが、家庭内感染の恐れは全ての感染者に言えるのではなかろうか。しかし以前と方針を変えた根底には重症化しやすい高齢者の大半は既にワクチン接種が終了している。家庭内感染しても感染するのは若者や中年者で大事に至らないだろうとの考えがあるのだと思われる。デルタ株の感染力は絶大で感染者数は爆発的に増えており、重症化しないで軽症のままで治癒するならよいが軽症や中等症Ⅰだったのに急に重症に転ずることもある。そのような場合地域の開業医の往診や電話連絡が必須だと思われる。今は殆どの医療従事者は開業医も含めてワクチンを終了している筈である。ワクチン修了者は殆ど感染しないとされているので積極的に往診などを行い、地域を守る医療の本領を発揮してもらいたいと願う。
2021.08.04
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朝通勤しようとしたら数日前まで白いバラが咲いていたとなりに真っ赤なバラが咲いていたので撮影した。図鑑ではロサ・ガリカと出ていた。認知症の87歳の女性が骨折してリハビリ目的で入院してきたが、物盗られ妄想や看護師が何もしてくれないという不満で物を投げたりする患者さんがいた。高度の難聴があり、意思疎通が極めて困難だが、90才のご主人とリモート面会した後にがらりと変わった。物盗られのことは殆ど言わなくなったし看護師への不満も少なくなった。今まではご主人がいつでも何から何までしてくれていたのでそれを自分が望む時看護師がしてくれないのでイライラしていたのだと思われたがご主人に会ってから気持ちが落ち着いたらしく不穏行動などが少なくなってよかった。今はコロナでどこの病院も面会謝絶になっている。そのおかげで良くなる病気も良くならずどんどん悪くなっている人もいる。そこでタブレットを使ってリモート面会を行うようになった。タブレットの数が限られていることとと付き添い看護師の確保などで数を限定して予約制で行っている。上記のリモート面会で認知症の患者さんの心が落ち着いたことをパーキンソン病で入院している患者さんのご主人に話した。そのご夫婦は同じ年で二人とも76才である。コロナでなければ毎日お見舞いにくるであろう旦那さんだがそれが叶わないので毎週手紙を送ってきていた。有島武郎は結核で入院中の奥さんに160通の絵葉書などの手紙を送ったとのことだが、この旦那さんは時々写真を入れたりして30通位の手紙を送ってきたがパーキンソン病に認知症も合併しているので来た手紙を枕元に置いても読んでいるのかいないのか分からないような状況であった。私が旦那さんにリモート面会の話をした時も「お互いもう8か月も会っていないので相手が分かってくれないのではないかと思われ不安だし緊張する」などと言っていたが先週の金曜日にその面会がやっと出来た。今日は月曜日で恐らく金曜日の面会のこと等覚えていないと思ったら「覚えていますよ」とにこにこしながら話してくれた。そして「彼から手紙がきていますよ」といったら「そうですか、うれしいよう」と初めて言った。今まで手紙をみせても何の反応もなく、「ただ一言でいいから返事を書いてやったら」と言っても返事など全く書ける状態ではなかったが今度は一言返事が書けるかもしれないと思われた。診察が終わり私がベッドを離れる時「ありがとうございました」とはっきり言った。今までそのようなことは一度もなかったのにである。彼からの手紙に対して「嬉しいよう」と初めて言ってくれたこと等、随分活気が出てきたと思われた。直接面会ができればそれに越したことはないが、リモート面会でもこれほどお互いが喜び合い活気がでるとは思わなかった。旦那さんは今週も面会の予約を入れると言っていた。恐らくこれから毎週病院に来てリモート面会をすると思われるがそれで患者さんの状態がすこしでも向上してくれればありがたいと期待している。
2021.08.02
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モンステラ今は高齢者が非常に増えてきており、その高齢者の最大関心事は健康法だ。物忘れがひどくなった、立ったり座ったりが大儀になった、背中が曲がってきた、おなかが出てきた、歩いたり階段を昇ったりするのが辛くなったなど高齢になれば誰にでも起こってくる現象で昔はそれは加齢現象で仕方のないことと考えられていた。しかし近年は自然科学が進歩し、情報網も発達してきたので従来は加齢現象で仕方のないことと思われたことも何等かの努力で多少改善することが出来ると考えられるようになってきた。その結果高齢者でもジムに通って筋トレする人や1日1万歩、2万歩も歩く人も出てきた。新聞広告などを見て認知症に効くとする健康食品や活力が増して若返るとする健康食品を服用している人も多い。しかしそれらは何の実証もなく効果の自覚もないのにいつか健康になるだろうと思って継続している人が多い。先日ブログ仲間から東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室長の青柳幸利さんのサイトを教えてもらい感銘を受けて皆様にもお役に立つのではないかと思ったので紹介させて頂く。歳を取ると体を動かすのが大儀になり家庭内の仕事もままならなくなるがそれは筋力が衰える、つまり筋繊維が細くなったり消滅してしまうからである。筋繊維には長距離対応型と短距離型があり訓練しないと主として短距離に対応する短距離型筋繊維がやせ細ってしまう。それを何とか防ぐ方法を青柳さん達は群馬県中之条町の65歳以上の住民5000人について毎日24時間データーを集め15年間調査した。その結果1万歩以上歩くのは体を疲れさせ免疫機能を低下させ体に良くない。1日8000歩でその内20分間は速足で歩く習慣をつければ認知症やうつ病になる割合が減り、短距離型筋繊維の減少を防ぎ、猫背やお腹が出てくるのを防ぎ、健康になるという結果を得たのである。健康食品の効果は実証されていないが上記8000歩その内20分は速足法は5000人の調査で有効なことが実証されたのである。しかもその8000歩は買い物、通勤、職場内での歩行、散歩、ウオーキングマシンなどを足したものでよくて、ある決まった道路を8000歩歩かなければならないというように堅苦しいものではない。速足20分と言うのは短距離型筋肉繊維を太くするのに有効だが大股で歩くことを意識して少し早く歩けばいいとのことでこれも厳密な規定はない。金もかからなくて確実に健康になる方法、それはジムにいく必要もなく健康食品を飲む必要もなく極めて簡単で自宅や職場でできる方法なので私もやってみようと思うが、皆さまも習慣化なさったらいかがかとお勧めする。
2021.07.31
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7月1日に姪夫婦が内科医院を開業してそのお祝いに頂いた胡蝶蘭の一つを我が家で管理しているが1か月経つのにずっと同じように華やかに咲いておりその花持ちの良さに驚いている。いつまで咲いていてくれるか楽しみだ。医院の方は二人とも患者さんに優しくPCR検査や新型コロナワクチンも打ってくれるとのことで繁盛しているとのことで喜ばしいことだ。現在世界的に新型コロナ感染者が増加しており、日本でも爆発的に全国的に増加している。その内訳を見ると青少年や壮年層が多く重症化し易いと言われる高齢者の感染は少ない。それは高齢者からワクチンを開始したので現在ワクチン2回終了した高齢者がかなりの割合に達しているからと考えられる。それなら若い世代にもどんどんワクチンを打てばよいが予定していたモデルナ社ワクチンの供給が間に合わず後れをとっている現実がある。そこでアストラゼニカ製ワクチンが登場してきたのである。アストラゼニカワクチンは国内に工場もあり供給は十分あるが感染防御率や副作用の点で公的接種の対象になっていなかった。英国のアストラゼニカワクチンはワクチン開発競争のトップを走っていたが副作用問題などで立ち遅れ、ファイザー、モデルナの後塵を拝することになった。日本は早くからトップランナーだったアストラゼニカと契約を結びそのためファイザーやモデルナとの契約に積極的でなかったことが日本のワクチン遅れの最大の要因になった。そのアストラゼニカワクチンを日本が台湾に300万回分贈呈して感謝されたとの記事が出ていたが国内で打っていないのに台湾に贈るのは無責任ではないかとの意見もあった。有効率はファイザーが95%, モデルナが94.1%、アストラゼニカは70.4%と劣り、血栓症などを起こす可能性があると言われている。それは若年者に多いので今回は40歳以上と決められた。ワクチン打った方が明らかに予防効果があることは分かっているので、70.4%の有効率でもかなり有用だ。インフルエンザワクチンの有効率は50%で70.4%はそれよりかなり高い。有効率50%のインフルエンザワクチンでもある程度の予防効果はあった。70%ならもっと有効と思われる。ファイザーとモデルナは3週間開けて2回接種だがアストラゼニカは4週間あけて2回接種である。今ワクチンを打っていない若い世代に爆発的に感染者が増えているのでアストラゼニカワクチンでもいいので40歳以上の人にどんどん打ってもらいたいと願う。
2021.07.30
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庭先にぽつんと一つ咲いていた白いバラが目についた家内が友人から枝を分けてもらって挿し木で育てた花である。いよいよ今日から2020 東京オリンピックが開幕する。このバラの花のように四面楚歌で厳しい状況下での開幕だが大成功を心より願っている。そしてそれに続くパラリンピックの成功も心より願っている。昨日日本の学校の体験学習のために日本に来ていた娘とその子供二人がアメリカに帰国した。それに際して事前に開業医でPCR検査を受けて行ったが一人1万1千円で合計3万3千円、それ以外に診断書料が一人3千円かかるとのことだった。PCR検査は無料ではないのか?と思っておられた方もいるかも知れないがそれは発熱などでコロナ疑いの人は保健所もしくはかかりつけ医に連絡して新型コロナ外来を受診して検査を受ければ料金は国もしくは県で出してくれるので無料になるが実際には1万円以上の料金を国もしくは県で出してくれているのだと思われる。それ以外の健康な人が外国に行く時とか熱はないがコロナが心配で検査を受けたい人は全て自費になる。自費料金の相場は一人大体2~3万円でそれに税金がかかり診断書料が追加される。しかし感染者が出てその周囲にいた濃厚接触者などの検査は症状がなくても公費負担で自分で検査料金は支払わなくて良いようだ。空港などで自費検査を数千円で行ってくれるところもあるようだが、無料どころかかなり高い検査ということを認識する必要があると思う。オリンピックは無観客になったが有観客の時は入場希望者はPCR検査が必須との意見もあり、高い入場料の他に2万円前後のPCR検査も受けなければならず大変だったと思った。医学的にはPCR検査は予防的にはあまり意味がなく、むしろワクチン接種証明書の方がはるかに効果が大きいが、日本では高齢者から順番にワクチンを打っていたので、オリンピック観戦者だから特別にワクチンを早く打ってもらうことは不可能だった。無観客になってよかったと思う。
2021.07.23
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朝日新聞で尿トラブルアンケートを本年1月に行い、280人が回答した。悩みは無いと答えた人は約1割で残りの約9割の253人は何らかの悩みを抱えていた。年齢別とか男女別の数などが示されておらず大雑把な数だが恐らく中年以後の男女で尿トラブルを抱えている人が多いというデータだと思う。その中で尿漏れがあると答えた人は40%あった。かなりの人が尿漏れで悩んでいることが推察された。尿漏れには咳やクシャミなどでお腹に腹圧が加わった時に尿が漏れる「腹圧性尿失禁」と突然尿意に襲われ直ぐ漏れてしまう「切迫性尿失禁」があるがその両方に効く骨盤底筋トレーニング法が朝日新聞7/18号に掲載されていたので紹介する。講師は理学療法士の田舎中真由美(たやなか まゆみ)さんである。骨盤底筋は子宮や膀胱など骨盤内の臓器を下から支えている筋肉群で、妊娠、出産、肥満、加齢、姿勢の悪さ、手術などが原因で衰えたり傷ついたりする。これが衰えると膀胱が圧迫されて尿漏れにつながることがあるので、それを鍛えれば尿漏れ症状を改善することが出来るとのことである。その方法は肩幅くらいに足を広げて立ち、息を吐きながら骨盤底筋を引き締める。それは女性は膣、男性は陰茎を持ち上げるイメージで行う。5-10秒膣又は陰茎を持ち上げるイメージをしたあとゆっくりと息を吸いながら骨盤底筋をゆるめる。これを8-12回繰り返し1日4-6回続けると2-3か月後に効果が表れるとのことである。2-3か月とは少し気が長く5-10秒とか、8-12回とか曖昧な数字を挙げている。個々人にとって適当な数字を選んで下さいと言う意味だと思うが、もっとはっきり言った方がし易いと思う。5-10秒は真ん中を取って7秒、8-12回は10回とした方が分かりやすい。1日4-6回は5回にした方が良い。つまり、骨盤底筋訓練を1日5回行う。その方法は背中がまるくなっていると腹圧がかかって逆効果になるので背筋を伸ばして立ち息を吐きながら(吐きながらというのは難しいので息を止めて)膣又は陰茎を持ち上げるイメージでゆっくり7つ数えてから息を吸い又息を吐きながら7つ数えてそれを10回繰り返す。そうすると2か月後には効果が表れる。なんだかかなり煩雑で面倒くさいようにも思われるが深刻な悩みを抱えておられる方は挑戦してみたら如何だろうか。坐ってしてもよいとのことで慣れれば案外簡単かも知れないので尿漏れが治るなら試みる価値があると思う。もうすこし優しく解説してある骨盤底筋訓練法のサイトがありましたので参考までに載せておきます。https://takanawa.jcho.go.jp/wp-content/uploads/2019/11
2021.07.22
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ナスの花感ずるところあって本日スポーツジムに入会してきた。体力がなくなり廊下を歩いたり階段を登ったりするのがかなり辛くなってきた。歳をとれば仕方ない事で姿勢もどんどん悪くなり老体として終末を迎えるしかないと思っていたが家族からしきりに背中が曲がっている、首が前に落ちているなどと言われる。歳をとれば当たり前のことでとやかく言われる筋合いではないと思っていたが、道を歩いていてガラス戸に映る我が姿をみるとやはり家族の言うとおりだと思う。年とれば筋力がなくなり姿勢を保つことが出来ないが、筋力をつけようにも高齢になった筋肉細胞は反応してくれないのではないかと思っていた。しかし妻は本で読んだかテレビを観てなのか「年とってからでも適切な筋トレをすれば筋力がつく」という情報をもっていたが「筋トレに堪えられればの話で、恐らく無理でしょう」と言っていた。自分でも無理だろうと思っていたが、やってみたわけではない。やってみて駄目ならそれはそれで仕方ないが、挑戦してみる価値はあると思って本日申し込んできた次第である。スポーツジムに行ってみたら今はコロナで利用者は少ないだろうと思っていたら駐車場はほぼ満車で中に入ってみても大勢の人がいた。自分のような高齢者はいないだろうと思っていたら高齢者はいっぱいいて自分より高齢と思われる人もかなりいた。高齢になって体力の衰えを自覚して何とかならないものかと挑戦を始めた人達だと思うが、個人差があって効果がある人とない人がいるのだと思う。また真面目に継続するか否かにもかかっていると思う。私は土曜、日曜とウィークデーなら午後5時から参加できるが実際に週に何日行けるか分からない。月に2-3回になってしまうかもしれないが試してみるからにはきちんとやって結局駄目だったのか少し効果があったのかの結果を出そうと思う。本日は最初だったので自転車漕ぎとウォーキングマシンの上を歩いてみた。ウォーキングマシンはかなり前に購入して自宅に置いてあるが2-3回乗っただけで場所を塞いでいるだけである。高齢でも筋力が付くかどうかまず3か月トライしてみようと思う。3か月して駄目ならきっとそれ以上しても駄目だと思うので止めることを考えたいと思う。
2021.07.17
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キュウリの花今週は昨日(月)、今日(火)、明後日(木)、明々後日(金)と連日新しい入院患者さんを受け持つことになった。腰椎の圧迫骨折や股関節症術後のリハビリの患者さんが多いが金曜日入院の方は48才男性で屋根修理をしていて5m下に転落した方である。環椎骨折、頚椎骨折、骨盤骨折その他と紹介状に書いてあった。環椎というのは頚椎の一番上の骨で頭蓋骨の直下にある骨でその骨が骨折するのは相当の外力が首に加わり頚髄損傷で命を落とすことが多いが奇跡的に助かった方である。しかし首を自由に動かすことが出来ずハローベストという胸部と頭部を連結した装具で3カ月間首を固定しておかなければならない。そのような患者さんを受け持つのは初めてだが、寝る時はどうするのだろうか?入浴や、洗髪はどうしたらいいのか今から心配している。首を曲げらないというのは大変なストレスだと思う。ST, OTなどと協力しながら細心の注意を払いながら機能回復のリハビリに当たっていこうと思う。それにしても大変な負荷に耐えながら日常生活を送らなければならず精神的ストレスは甚大と思われそのフォローに心していきたいと思う。
2021.07.13
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グロリオサ今までも道沿いのガラス戸に写る己が姿勢の悪さを自覚していたが、先日ピアノ発表会で撮影してもらった写真を見てあまりにも背中が曲がって姿勢の悪い姿を目の当たりにして何とかもっと姿勢を良くしたいと思った。ライザップというジムの名前を聞いたことがあったのでその無料カウンセリングに行こうかと思っていた時、来日していてアメリカに帰った婿さんから無事アメリカに着いたというテレビ電話があったのでその話をしたら、「ライザップは姿勢をよくするというより肥満体を痩せた体にすることに特化しており、マンツーマンの厳しい指導で毎日の厳しいトレーニング、家庭での綿密な栄養管理などで連日電話があって目標体重に到達できることが多いが費用は2か月で約30万円位、姿勢をよくしたいという目的では適切ではないかもしれません」と教えてくれたのでその無料カウンセリングはキャンセルした。朝6時25分からのテレビラジオ体操はもう1年以上続けているが少しも健康になったという実感はない。姿勢もどんどん悪くなっていくみたいだ。健診では血液検査や尿検査、レントゲン、心電図などに大きな異常はないが、廊下を歩いたり、階段を登るのがかなり大変になってきた。老化現象で仕方のないことなのかと半分は思っているが、ジムなどに行って筋力をつければ姿勢の良い健康体になれるかもしれないと半分は思っている。しかしジムなどに行ってトレーニングについて行けるかどうか危うい。朝行っているラジオ体操でさえかなり辛くてやっとこさ行っている現状だ。でも一旦はライザップに行こうかと思ったくらい気持ちは高まっている。肥満に特化していないスポーツジムに通って筋力を鍛えて廊下歩行や階段昇降がスムーズに出来るようになり姿勢もよくなるか挑戦してみようと思っている。年齢でもう何をしてもダメで無理かもしれないが残り少なくなった人生、駄目で元々の気持ちで挑戦してみようと思う。
2021.07.08
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私は今リハビリテーション病院に勤めている。高齢の患者さんが多く、つまずいて転んだり、尻餅ついたりして大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折した患者さんや脳梗塞、脳出血後の麻痺患者さんのリハビリが主である。昔は高齢になりつまずいて転ぶと殆どが大腿骨の頸部が骨折しており、歩けないので寝たきりになり、ボケが進行して廃人になって終末を迎える人が多かったが、今では骨折するとすぐ人工骨頭挿入などの手術をして翌日には車いす乗車などのリハビリを開始してスケジュールにそって様々な訓練を行って機能回復を図り、元通り歩けるようになって退院している。機能訓練には国家資格のPT(理学療法士)、OT(作業療法士)ST(言語聴覚士)が当たってくれている。PTは主として運動や器具を使って身体の機能回復を図り、OTは台所動作や物干し動作、入浴動作、書字、読書などの指導を行い、STは嚥下機能検査や嚥下機能訓練などを行う人達である。骨折するような高齢者は殆どが認知機能障害があり、糖尿病などの内科的疾患を持っている人もおり、それらを総合して月に一回 PT, OT, ST、医師、看護師、ケースワーカー等でカンファレンスを行いながら治療方針を決めている。大腿骨頸部骨折などは原則3か月、脳血管障害は原則6か月の入院リハビリが国で決めた保険診療期間として認められている。概ねその期間内によくなって退院していく患者さんが多いが、中にはその期間が過ぎても入院治療の必要な患者さんがたまにいる。その場合保険診療のカバー率が下がり、病院が不足分を補填しなければならず赤字になってしまうので退院や転院を患者さんにお願いすることもある。高齢になると筋力が衰え、機能が衰えてしまうがPT,OT,STなどの専門セラピストによる指導で筋力を少しづつつけて機能の回復が出来ているのだと思う。私たち一般人も高齢になると機能が衰え姿勢が悪くなったり歩行障害や体動困難を起こしたりするが、専門のセラピストの指導を受ければ筋力が向上して姿勢が良くなったり体動がスムースに出来るようになるかもしれないと思った。
2021.07.06
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コンクール7-8年前ブリッジの支えである右下奥歯のかぶせてあるものが欠けてしまったので、ある歯医者さんにいったら「その歯は歯肉から4mm位定規が入るのでその内抜ける歯ですので今の内に抜いて入れ歯にした方が良いですよ」と言われた。別の歯医者さんに行って「抜かなければだめだと言われたのですがここでも同じご意見なら覚悟を決めます」と言ったら「ゆすってみてぐらぐらしているわけではないのでまだ暫くは持つと思いますよ。これを抜いてしまうとブリッジにする時の支えの歯がなくなってしまうので入れ歯になってしまいますのでそのまま抜かないでブリッジにした方がよいと思います」とのことで抜かないで欠ける前と同じブリッジにしてもらった。以来いつだめになるかの不安を抱えながらも普通に噛める状態が何年も続いてきた。しかし最近同部位の歯肉が歯を磨く時痛いのでいよいよだめになってきたのかなと不安になってきた。以前から時々上記コンクールを薄めてうがいに使っていたが、試しに1日2回これでうがいをしてみた。そしたら歯を磨く時痛くなくなったのである。いままでは歯を磨くと痛いので歯磨きがつらかったが今は痛くないので楽しい。歯肉が痛いと言うのは歯槽膿漏になりかかっていたのだと思う。それがコンクールのうがいでブロック出来たのである。痛みだけで歯槽膿漏が治ったとか悪化したとか言いきれない面もあるがコンクールは鎮痛薬ではない。痛みがなくなったと言うことは治ったか軽快したと考えてよいと思う。歯槽膿漏に対してよいうがい薬があってよかったと思った。
2021.06.29
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高校の同級生の奥さんが2年くらい前からかたずけが出来なくなり部屋や調理場が散らかし放題で今まで畑に出て積極的に農作業をしていたがそれもしなくなった。調理もしなくなり出来合いのものを買ってきて食べるようになった。同級生から「妻の認知症が進んできて困っているので診てくれ」と言われて診察した。長谷川式認知症テストを行ってみた。今いる場所の名前や100から7を引くといくつか等の質問に答えてもらうテストで30問中18個答えられ軽度の認知症の診断であった。念のために頭のCT検査もおこなってみた。予期していなかったが頭の前の方に直径8センチくらいの大きな腫瘍が発見された。良性腫瘍の髄膜種(メニンジオーマ)と思われた。髄膜腫は中年以後の女性に多く髄膜から発生する腫瘍で大半は無症状である。何年経過しても大きくならないケースがかなりあり、経過観察されていることが多い。本症例は前頭葉に近く認知症と関係がある可能性があり、手術適応と思われ山梨大学病院脳外科に紹介することにした。腫瘍摘出術によって認知症が治ってくれればいいと願っている。
2021.06.23
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松葉ボタン今日の新聞にアフィリエイトを使った化粧品の商品宣伝で体験談として使用前、使用後の写真は嘘の合成写真が使われる事が多いと出ていた。健康食品でも随分効いたとかこんなにお腹がぺしゃんこになったなどの体験談や写真は実名が入っていないものは疑ってみた方が良いかもしれない。健康になりたい、軽やかに歩けるようになりたい、物忘れしないようになりたい、しみ、そばかすを治したい、ぽっこりお腹を治したいなどの気持ちを持っている人はいっぱいいる。それが治りますよ。これが良くなった人の写真ですよと言われると自分も試してみたいと思う。中にはそのような効果が出る人もいるかもしれないが健康食品だけで良くなる人は少ないと思う。食事を減らすとか運動等に努力して初めて自分が望むような体型が得られるのではないかと思う。
2021.06.15
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庭の南天の花数日前の全国紙に記憶力をよくするという機能性栄養食品の全面広告があった。役者の名前が思い出せない、地名や夜食べた食事の内容が思い出せない、忘れ物を取りに来たがそれが何だったか分からなくなってしまった、漢字が思い出せないなど記憶力が落ちたと思っている方は是非この栄養食品をお試しくださいという内容であった。全面広告なので数千万円の広告費だと思うが一紙だけでなく数紙に広告を出したとすれば一億円以上の広告費を使ったと思う。ご希望の方はお電話をとのことで電話してみたら直ぐつながった。恐らく何百人、何千人というアルバイトの人を雇って直ぐつながるような体制を組んでいたのだと思う。このアルバイト料金だけでも数千万かかっていると思われる。「どのくらい飲んだら効果が出てくるでしょうか?」と聞いてみた。「最低3か月位しないと効果は出てこないと思いますのでお得になっている定期購買コースをお勧めします」とのことだった。全国には記憶力が落ちたと自覚している人は一杯いるのでその人達から電話が殺到したことと思う。定期コースを申し込んだ人がどれくらいるか知らないが広告費を一億数千万円使っているのでその元を取ってさらに利益があがると予想しているのだから莫大の人が申し込んだのではなかろうか。効果については個人差があるので何とも言えないが多くは無効だと思う。でもそのうちに効いてくるかもしれないと購入を続ける人が多いのではなかろうか。これは記憶力に関する栄養食品の話だが他にも内臓脂肪を減らす食品、肌を綺麗にする食品、若さを保つ食品など様々な健康食品がある。痩せたい人や肌を綺麗にしたい人はいっぱいいるので巨大な金が集まり健康食品会社は大企業になっている。実際の効果は兎も角、頭が良くなったりお腹がぺちゃんこになる夢に向かって自分は何らかの対策をしているのだとの自己満足もある。それらの健康食品の成分を調べてみるとこれでもか、これでもかと言わんばかりに人体に有用と思われる成分が含まれている。しかしそれらの栄養満点なものが体の中に入った時に満点の働きをしてくれるかというと必ずしもその働きはしてくれない。多くの国民が健康になるものならと健康食品を購入しているが必ずしも国民は健康になっていない。健康食品産業には莫大な金が投資されているが効果の実感と言う面から考えてみると国民の健康を押し上げているとは思えない。国は現在の健康食品産業の発展を見て見ぬふりをしているが、もっと主体性をもって国民の健康生活のための指南体制を構築すべきだと思う。スポーツ庁ができて徒歩通勤の勧め等が行われ、それも一つの健康への道だが国はもっと積極的に運動、栄養、精神の3本柱で健康立国してもらいたいと思う。現在の健康食品企業は大きな広告を打って儲けることに主体が置かれているが国民が真に健康になるための基礎研究を積み重ねてもらいたいと思う。国と製薬会社、健康食品会社が一体となって地道な研究を積み重ねて真に国民が健康になる道を切り開いてもらいたいと願う。
2021.06.14
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サフィニア「○○さんが行方不明になりました。年齢は何歳位、白髪、黒いジャンバー・・・」毎日のように拡声器で放送されて仕事中だと「うるさくてじゃまだ」と思ってしまうが、身近の人が失踪したとなると捜索願の放送に対する気持ちが変わってくる。私の高校時代の同級生が失踪して毎日捜索願が放送されているが4日経ってもまだ発見されていなくて心配だ。数年前から認知症になり、友人の話だと何度も行っていた友人の家が分からなくなり電話で迎えに行って会えたことが何度かあるとのことだ。運転免許証は家族に言われて返納したが散歩は許されていたらしい。帰り道が分からなくなったら電話してくれればいいが電話のかけ方も分からなくなったのかもしれない。あるいは電話を持たないで外出したのかもしれない。何処かで避難してくれていればよいが、側溝にでも落ちたのか車に轢かれてしまったのかもしれない。認知症は本人だけでなく家族にとっても大変な難病である。アメリカFDAが現地時間6月7日に世界で初めて認知症の薬アデュカニュマブを承認した。米バイオジュン社と日本のエーザイの共同開発の薬である。従来までの薬は認知症の進行を遅らせる薬だったが本薬は病気の本体であるアミロイドβを取り除く薬で世界で初めて認知症の治療薬として承認されたのである。一人分の年間薬剤費用600万と超高額だがアメリカでは治るなら金に糸目をつけない人は多いので両社の株は高沸し、一時取引が成立しなかったとのことである。金の問題は兎も角、認知症が治るとなると大朗報である。しかし治験の最終段階で確かに症状が軽くなった人はいたが、症状が軽くならない人がいたり、頭痛などの副作用が出る人もいたりして世界で最も新薬の承認に厳しく時間がかかる日本では承認までにかなり時間がかかるのではないかと思う。コロナワクチンが遅れた理由は様々あるが厳しい承認制度が大きな要因だったのではなかろうか。この薬をきっかけに認知症治療薬が次々と出てきてくれることを願っている。
2021.06.09
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チェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ) 先日母校から同窓会ニュースが送られてきて医学部創立100周年記念にヒポクラテスの木を植えたとの記事が出ていた。ヒポクラテスは紀元前460年頃生まれのギリシャの医者で「医者の心得」を書いた「ヒポクラテスの誓い」で有名な人である。ギリシャのコス島生まれの人で、コス島にあったプラタナスの木の下で弟子たちに医学を教えた事よりその木はヒポクラテスの木と呼ばれてきた。1969年に新潟の浦原宏博士がその木に由来するDNAを持った球状果実をコス島から持ち帰り発芽させたものが元になり東大緒方富雄博士宅で育てられ次々に色々な所に贈られ、今回の木は大阪市立大学病院長 原充弘さんが育てていたものを譲り受けたものである。ヒポクラテスの精神を引き継ぐ象徴として末長く大事に育ててもらいたいものだと思う。ヒポクラテスは医学を原始的迷信や呪術から切り離し、臨床と観察を重んじる経験科学に発展させた人とも言われている。「人生は短く術の道は長い」として医術者は生涯をかけて術を究めるために精進しなければならないと説いている。病気は血液や胆汁等の4つの体液の混合に変調が起きた時に起こるのでその変調を正常に戻すのが医療である。その変調を起すのは自分自身の生活様式や自然環境、政治環境などの周りの環境によっても引き起こされるので環境整備も医療にとって重要と述べている。治療は自然治癒力を待つことになるがその為には体を安静にすることが必要であると述べていた。現在の新型コロナ感染の猛威はヒポクラテスのいう環境要因からの病気と考えられる。新型コロナウイルスは自然発生か人為的なものかと聞かれたらもともと他の生物に共生していたウイルスを人間に感染するように変異させた人為的な病原ウイルスと考えられている。ヒポクラテスの時代からみると2500年も経過しており、その頃に比べれば科学も医学も随分進歩している筈だが見ての通り世界中がそのウイルスに負けて大混乱に陥ってしまった。ヒポクラテスの時代にはウイルスの存在は分かっていなかったので、流石のヒポクラテスもウイルス病が発生した時は対応に困ったことと思うが、「術は長い」とした精神は受け継がれてきたと思う。遺伝子情報を元にワクチンを作成したファイザー、モデルナの研究者達には心から敬意を表する。確実な有効性が証明されており、今猛威をふるっているウイルス感染症に輝かしい対処法を呈示してくれた。一刻も早く全世界への接種が推進されることを切望するものである。
2021.06.07
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ヒメオオギ(フリージア・ラクサ)「何歳からでも丸まった背中が2か月で伸びる」という新聞広告が目に留まった。サブタイトルを見るとそれは背筋の衰えからくる。ねたままなどのずぼら体操を続ければ100%と行かないまでも2か月もすればかなりまっすぐになると書いてあった。高齢になれば誰でも背中や腰は曲がってくるものだが曲がっているよりまっすぐの方がいい。多くの人がそのうたい文句につられて注文するかもしれない。しかしその本を買えばまっすぐになる訳ではない。きちんとそれを実行して続けることが必要なのだと思う。2か月きちんとやれば必ず効果がでるということだと思う。「ぽっこりお腹が2か月でぺっしゃんこ」という広告もみたような気がする。猫背もぽっこりお腹も2か月みっちりやれば効果がでてくると著者らは言っている。要はそれに真剣に取り組み2か月間続けるかということだと思う。頭に中でやってみようかなと思っていても実際にやらなければ絶対結果は出ない。まず取り掛かること。そしてそれを続けることである。その二つがそろったら宣伝が言う通り結果はついてくると思う。
2021.05.31
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キョウカノコ先日友人とゴルフをした時「最近アマゾンでアリナミンを取り寄せて飲んでいるが調子がよい」と言う話を聞いた。アリナミンはビタミンB1の誘導体でB1とほぼ同じ働きをするのでB1について述べてみたいと思う。B1は糖質をエネルギーに変える時の触媒的働きをしているので不足すると糖質がうまくエネルギーにならないため、食欲がなくなったり、疲れやすい、だるいなど夏バテのような症状になり、さらに不足すると脚気になることもある。しかし実際には現在の食生活で果物や野菜、米ぬか、豚肉その他に含まれており通常の食生活でそれほど不足することはないと言われている。アリナミンは医薬品としても認められており、明らかにB1欠乏症と思われる疾患や症状の人には医師から処方されることもある。一方民間薬として医師の処方なしでも薬局で購入できるのでだるいのでそれが改善できるのではないかと期待して多くの人がアリナミンを服用している現実がある。疲れやすかったりだるいのはB1欠乏だけでなく様々な原因で起こるので、アリナミンを飲めば治るとは限らない。既に日常の食生活で充分量のB1を摂取しているかもしれないのだ。しかし上述の友人のようにアリナミンを飲むと尿が独特のにおいがするが体調がよいとなると何らかの好影響を与えているのかもしれない。アリナミンに限らず多くの健康食品が活気がない、だるい、疲れやすいによく効くと宣伝している。しかし実際に効くかは不明である。ところが効かなかった時どうするか健康食品は記載していない。しかしアリナミンは医薬品にもなっているだけあって1か月以上服用しても効果がない場合は服用を中止して医師、薬剤師、登録販売者に相談する事の注意書きが書いてある。恐らくその症状はB1欠乏からきている症状ではないと思われるので別の治療をした方がよいということである。以前健康食品について書いたがいかにもよく効くように宣伝しているが、効くケースはむしろ稀である。効かないものをずっと服用し続けるのは無駄でかえって副作用があるかも知れない。アリナミンについては症状が良くなったと実感できるなら有効として継続してよいと思われる。
2021.05.25
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コンボルブルス・クネオルム今日「ためしてガッテン」を観ていたらCOPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)等によって呼吸機能が衰えて少しのことで息切れする人たちの症状を軽快する方法を説明していた。筋肉というと体を動かしてくれるだけのものだと思っていたら最近筋肉から分泌されるホルモン(マイオカイン)について色々なことが分かってきた。マイオカインは30種類以上あるが今回はその内のアイリシンを取り上げていた。筋肉を使うことにより、このホルモンが分泌されると肺と体の炎症を抑え息切れを軽くしてくれるとのことである。COPDで肺胞が壊れたものは元に戻らないがアイリシンは酸素効率をよくしてくれるので少ない酸素でも息切れしないようにしてくれるとのことである。そのためにはアイリシンを沢山分泌するようにする必要がある。それは何処の筋肉でも良いから繰り返し運動することが必要とのことだった。番組ではある息切れの患者さんが椅子に座って両足首におもりを括り付けて足を上げたり下げたりする運動をしていたが、足に限らず腕でも腹筋でもどこの筋肉でもトレーニング(筋トレ)するとアイリシンが分泌されるとのことだった。私も息切れをよくするのでアイリシンの分泌を促すためにスクワットか何か筋トレをして行こうと思った。
2021.05.19
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アークトチス・グランディス今朝はある先生との交代で6時半からの早番勤務だった。早朝で道が空いてたので6時20分ごろ病院に到着して6時25分からいつも家でしているテレビラジオ体操をした。健康のためと思って1年位前から体操は継続しているが健康になったという実感はない。相変わらず病院の階段をのぼると少しのことで息が切れるし、回診の足取りも重い。高齢になるとそれぞれの健康法を実行している人が多いが、私のそれはきちんとした高齢者に比べればままごとみたいなものかもしれない。寝ぼけ眼で朝10分間体操したからといって健康になれるなんて甘いものではないことを実感している。若い頃(大学浪人の頃)臍下丹田に息を溜めて力を入れる腹式呼吸法で脳の血流が増加し精神集中ができて健康感を実感できたことがある。若い時と老年期では違うかもしれないが若い時のことを思い出して臍下丹田に息を溜める呼吸法をやり始めてみようかと思っている。
2021.05.18
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ゼラニウム今朝のテレビで関西地方の入院出来ない新型コロナ患者さんを訪問している訪問看護師さんが自宅療養後入院して亡くなった患者さんについてステロイド(副じん皮質ホルモン)や酸素吸入器があれば助かったかもしれないと言っていたのを聞いた。今回は新型コロナ治療の現況について報告する。新型コロナは風邪やインフル等と同じ急性呼吸器感染症で軽症から重症肺炎、急性呼吸促拍症候群、多臓器不全まで幅広い病態を示す。治療薬が色々検討されてきたが現在までの所著効を示す薬剤は見つかっていない。酸素投与が必要な中等症から重症手前の患者さんにステロイド(デキサメタゾン等)とレムデシビルの併用が僅かに有効として標準療法になっているがその状態からさらに進行して集中治療室に回されることも多い。集中治療室では人工呼吸器で管理されることが多く十分な酸素濃度が得られない場合は12時間以上のうつ伏せ療法を考慮する。それでも十分な酸素濃度が得られない場合は体外式腹膜人工肺(ECMO)を使用する。日本医師会雑誌5月号に昭和大学の集中治療室の経過報告が載っていた。論文執筆時(2020年12月)までに20例の治療をして、生存退院15例、人工呼吸器装着中2例、ECMO治療中2例、死亡1例とのことで集中治療室に入る症例は皆さん重症なのによくもここまで治療して下さったと頭が下がった。集中治療室に入る寸前までの中等症ではステロイド(副じん皮質ホルモン)の使用方法が重要になるが看護師による訪問看護だけではその使用に限界があり、医師による訪問診療も行われているのかな?と思った。地域によりそれぞれの体制が取られていると思われるが受け入れ病院がひっ迫して自宅待機を余儀なくされている状況ではワクチンを打った医師や看護師による訪問診療が必要だと思った。
2021.05.16
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クチベニスイセン本日の新聞に日本でワクチン効果の可能性ありとの研究成果が掲載されていた。国立感染症研究所の分析結果の発表(5/14発表)でファイザー社ワクチンを少なくとも1回打った医療従事者約110万人中4月末までに感染が分かった281人分について分析した。接種から14日以降の感染者は13日以内に比べ60%減少した。28日以後だと約85%減少した。接種しない人との比較ではないが、ワクチンは接種して2~3週間後に効果あるとされているのでそれ以前の状態は接種しない人と同じと考えるならワクチン打って4週間したらワクチン打たなければ100人コロナに罹るのにワクチン打ったら15人しか罹らなかったとのことである。全体としては12日目を境に減少傾向が見られたとのことである。アメリカでは40%以上の人に接種され感染が激減している。日本ではまだ2%の人しか接種しておらず感染は激増している。日本のワクチン接種が遅れた理由の一つは新薬に対する承認が安全性を重視して極めて慎重で時間がかかるということである。モデルナ社のワクチンは世界では既に多くの国で承認されているが日本ではまだ承認されておらず今月中に何とか承認される見込みという状態である。もう一つはこちらの方が遅れた要因としては大きいがワクチン競争でトップを走っていた英国アストラゼネカ社と早々と契約したことである。同社とほぼ充分量の契約をしたので新たにファイザー社やモデルナ社と契約するのは重複になるので無駄になるかも知れないとの状況があったからだ。ところがアストラゼネカ社のワクチンは副作用の問題や有効率でファイザーやモデルナにかなり立ち遅れたのが日本の接種率最低の最大要因と思われる。そのおかげでオリンピック水泳の池江選手に出場辞退してオリンピックに反対して欲しいなどのメールが届くなどの悲しい事態を引き起こしている。病気を乗り越え必死の思いで掴んだオリンピック代表の座を断りなさいとは辛すぎると思う。オリンピックには日本の感染率の他にインドの感染率が大きく立ちはだかっている。ワクチンには金がかかるが日本もお金を出して世界中からワクチンがインドに集まるように努力してもらいたいと思う。
2021.05.15
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サツキある雑誌を読んでいたら「健康で長生きしたいと思って様々な健康食品を購入していますが息子から人をだます手口もあるので気をつけろと言われました。どうしたらよいでしょうか」の質問に対して回答者は「健康食品を売っている人は悪賢い人を除き多くは騙すつもりで宣伝、販売をしているのではないと思います。しかしこれさえ食べていれば大丈夫とかこの食品を食べなければ不健康になってしまうという不安を植え付けるとすれば詐欺に近いかもしれません。健康食品は利用法によっては効果があるものもあるかもしれませんがそれに頼りすぎたりお金を使いすぎたりするのは考えものです」と答えていた。それを摂取すれば健康になったりスタスタ歩けるようになる健康食品はないと思う。何キロもやせたりお腹ぺったんこになると宣伝している健康食品もあるがその効果が自覚できる人はわずかだと思う。医薬品では高血圧や消化不良、糖尿病や感染症の薬は確実にその効果があって副作用がないことが認められなければ認可されない。効果がなければ薬事審査に合格せず薬として販売することは出来ないが健康食品としては販売できる。健康食品はいずれも薬事審査を受けておらず効果がなくても食品だからと罰せられず販売出来るのである。健康食品の成分を見るとタンパク質やミネラル、ビタミンなど栄養豊富でいかにも健康によさそうだが構成成分がいかに栄養満点でもそれが体内に入った時に健康に良いとは限らない。有効という厳密な審査を受けていないものばかりなので、効いたような気がするという主観や口コミで広がっているのが現状である。私が回答者なら「効くという保証はありませんが、ご自分で効いているという実感があるなら服用を続けても良いと思いますがそのうちに効いてくるかもしれないからと漫然と服用するのはお金の無駄だと思います」とお答えすると思う。自分が老齢化したり体力が落ちたのを自覚して藁にもすがる気持ちで健康食品を摂りはじめた人が多いと思う。しかし実際は何の効果も保証されていないのだ。それなら何をしたら良いのか。ウォーキングや体操を勧める人もいるが私は複式呼吸を勧めたいと思う。その回数や方法にはいくつかの方法があるが、頭への血流をよくすることで健康によいことは勿論、健康感の自覚も健康食品の比ではないと思う。
2021.05.04
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サラサドウザン国立がん研究センターは昨日4月27日に24万人を対象に調査したがんと診断された患者さんの10年生存率を公表した。今までは5年生存率が公表されていたが10年生存率の公表は初めてである。近年驚異的な長命化が進んでいるががん患者さんの生存率も年々伸びている。全てのがんの10年生存率が59.4%とは10年前にはとても考えられない数字である。しかしがんの種類によってはまだ低いものもある。すい臓がんは6.5%でステージ4では0.8%で10年生きている人は1%もいない。ステージというのはがんの進行度を分類した国際分類で数字が大きくなるほど進行したものになる。肝内胆管癌も生存率が低く全体で10.9%、ステージ4では0%で一人も生き残っていない。肺がんの内の小細胞がんも低くて全体で9.1%、ステージ4だと1.8%だった。生存率が高い方をみると前立腺がんは98.7%と最も高く、ステージ1から3まではいずれも100%でステージ4になると44.7%と低かった。乳がんは全体が87.2%でステージ1の早期のものなら99.1%生存しているがステージ4に進行したものは16.0%と低かった。胃がん、大腸がんはステージ1だとそれぞれ90.9%、93.6%と高いがステージ4だと6.9%、11.6%と下がってしまっていた。いずれのがんもステージ4まで進行してしまうと極端に生存率が下がってしまうのでステージ1,2の早期の段階で治療を受けることの大切さがデーターではっきり示された。がんの種類によっては著明に生存率が伸びたがすい臓がん。肝内胆管癌、肺小細胞がんでは10年生存率が10%に達していない。早期発見法や治療法の進歩を心より期待するものである。
2021.04.28
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ナニワイバラ各地域の高齢者や医療機関職員などに対するワクチン接種が始まった。副反応を極力抑えたりその後の対応などについてレジメが作られているのでそれを紹介しながら、いくつか注釈を加えさせて頂く。まず厳密な問診が必要である。最初に説明書を読んでもらい予診票にテェックしていただく。予診票の内容は初めてですか2回目ですかとか、説明書を読んで効果や副反応などについて理解しましたかなどの質問がある。説明書には1回目と2回目の間隔は3週間、一回目と2回目は同じ会社のワクチンワクチンで十分な免疫が出来るのは2回目の接種を受けてから7日程度経ってから以降。発症予防効果は95%と報告されている。副反応は注射部の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱、等があり、まれにショックやアナフィラキシーという重大な副反応がおきることがある。アナフィラキシーとは、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下など急激な全身状態の悪化で殆どはアドレナリンの注射で改善する。予防接種で健康被害が生じた場合は救済制度があり、市町村に申請して下さい。今回接種するワクチンはファイザー社製m-RNAで添加物としてポリエチレングリコール、塩化カリ、リン酸二水素ナトリウム、塩化ナトリウムその他が含まれているがアレルギーに関係するのはポリエチレングリコールではないかといわれている。ポリエチレングリコールは医薬品やヘアケア商品、スキンケア商品、洗剤など様々な用途に使われているもので飲んだり、食べたり、体に塗ったりする分には悪影響は起こさない。接種を受けた後15分以上接種を受けた場所で休憩し、異常があったら医師に連絡する。注射した部は清潔に保ち、当日の入浴は良いが注射部はこすらないようにする。当日の激しい運動や仕事は控える。妊娠中、授乳中の女性は接種は可能だが婦人科医に相談してからの方が良い。その他問診票には何らかの病気に罹って治療しているか、最近一カ月以内に病気に罹ったり熱が出たりしたか、当日体に具合の悪いところはないか、けいれんやひきつけを起こしたことはないか、薬や食品などで重いアレルギーを起こしたことはないか、これまでに予防接種を受けて具合の悪くなったことはないか、2週間以内に他の予防接種を受けたことはないかなどの質問項目がある。これらの質問項目に対する返答をみて医師が接種OK又はNoを判断する訳ですがたとえば痙攣やひきつけがあっても今回の注射に関係ないと判断したらOKで、基礎疾患があっても現在健康状態ならOKで、全身状態が悪い場合にはNoにします。直前に体温を測りますがその時37.5度以上あったらその日の接種は見合わせて頂きます。その他不明なことがありましたら会場には必ず医師がいますので相談して下さい。
2021.04.27
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ロサ・モエシー昼の林修の「今でしょう」と言う番組でコロナで外出制限がかかっている今気を付けなければいけない体の健康について解説していた。まず外出制限で家族以外の人との接触が少なくなり記憶に関係する海馬への刺激が少なくなり認知症になる可能性が高いとのことだった。その予防には1)オンラインや電話などによる会話、2)リアクションを大きくする、これは電話の相手やテレビやビデオを見た時のリアクション、家族に対するリアクション等だと思う。3)手の運動をして脳を刺激する。ピアノとか絵画、習字などの芸術も手を使うが家事が最も手の運動になり認知症予防に良いとのことだった。料理は手も使うし頭も使うのでベストだが掃除、洗濯なども手も使うし頭も使うので良いとのことだった。閉じこもりで脳が衰える次に注意しなければならないのは心臓が弱るとのことだった。運動不足で心臓はどんどん弱っていく。その対策は1)ストレッチで筋力をつける必要がある。2週間じっとしていれば筋力は28%落ちてしまう。血流をよくするためにふくらはぎのマッサージや片足を交互に膝の上に載せる股関節の運動も重要である。1日2~3000歩歩くことも筋力をつけて心臓の働きをよくするのに有効とのことだった。今は外に出れないなら家の中で2-30分足ふみでもよいとのことでウォーキングマシンがあればそれに越したことはない。2)家になかに閉じこもっているからといって気晴らしで熱い風呂には入らないこと。41-42度くらいまで。43度以上の熱い風呂は避ける。3)食事に気を付ける。炭水化物は摂り過ぎない。キノコ類をよく食べる。特にマイタケはナイアシンを沢山含んでおり心臓の働きをよくしてくれるとのことだった。最後に目の健康につての話があった。ステイホームでスマホやパソコンを見る生活で目が相当疲れている。目のスクワット運動をして目を守ってもらいたいとのことだった。近くを見た後は遠くを見てまた近くをみて遠くを見るを数回繰り返すのが良いとのことだった。認知症や心臓麻痺、視力障害になりたくなかったら参考にしていただければ幸甚である。
2021.04.24
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芝桜その時は様々な病態が考えられるが脳卒中の可能性があるのでかかりつけ医よりもまず119番に電話するのがよいと脳卒中の発症時対応について日本医大教授の木村和美さんが日本医師会雑誌4月号に分かりやすく解説しているので紹介する。この10年で脳卒中急性期治療の進歩は目覚ましく30分で診断が可能になり、血栓溶解薬(アルテブラーゼ)の静注と血栓回収療法の登場で今迄は死亡していたか植物人間になるような人が歩いて退院するなど脳梗塞は治せる時代に変貌した。血栓溶解静注法のポイントは発症直後ほど血栓が溶けやすいので発症後出来るだけ早く投与することが重要である。発症後4.5時間以内なら有効と言われている。しかし内頚動脈や中大脳動脈などの太い血管が詰まった場合にはカテーテルを入れて血栓回収療法を加えることにより著明な改善が得られることが明らかになっている。この血栓回収療法は発症後24時間(1昼夜)以内なら有効と言われている。いずれにしても早ければ早いほど良いので最初に書いた119番に速やかに電話してもらいたいとのことである。119番の電話を貰った救急隊は現場に着いたら直ちに患者が脳卒中かそうでないかの鑑別が必要で脳卒中なら脳出血か脳梗塞かの鑑別が求められる。血圧が高く、意識障害があり心房細動がない場合の多くは脳出血である。それ以外は脳梗塞の可能性があり、1)目がどちらかに偏移していないか2)時計を見せて時計といえるか、3)指4本を見せて何本か聞いて、このうち一つでも異常があれば太い血管の閉塞が疑われ血栓回収療法可能病院に搬送する。東京都では昨年4月1日から救急隊がパソコン(タブレット)を持っていてリアルタイムで血栓回収療法が可能な病院を明示してくれる世界に類のない素晴らしいシステムを導入して一刻も早く搬送できるようにしているとのことである。東京都以外では各県の大学病院とか主幹病院なら大体それを行っているとのことだ。昨年10月「循環器病対策推進基本計画」が閣議決定され、各都道府県でどのように運用していくか討議されている。木村さんは最後に「血栓溶解療法や血栓回収療法を受けられる患者はまだ少ないのが現状である。この法律が生きた法律になり、一人でも多くの患者が救われる国になることを願う」と述べていた。国、医療者、救急隊、地方自治体、国民が一体となることによって国民の健康は決まるのだなと改めて思った。
2021.04.09
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庭にある小さな畑のエンドウの花ウイルス感染症は感染する動物は特異的でサルに感染するウイルスは人には感染しないとかコウモリに感染するものは人には感染しないと言われてきた。新型コロナウイルスはコウモリに感染しているウイルスに酷似しており、コウモリはそのウイルスに感染していてもなんら病気にはならず共存している。そのコウモリ感染ウイルスに何らかの操作が加えられて人間に感染するようになったウイルスが新型コロナウイルスと言われている。その現在人間が感染している新型コロナウイルスは他の動物には感染しないし発病させることはないと思われてきた。所がこの度、東大医科学研究所の今井正樹さんと河岡義裕さんがサーズ(SARS)ウイルスがハムスターで感染成立した先行研究(Robert Aらの研究2006年)にヒントを得てサーズウイルスと極めてよく似ている新型コロナウイルスをハムスターの鼻腔内に接種してみた。接種したハムスターと対照群を比較したところ接種した群は体重減少し、肺のCT検査では人間のコロナ肺炎と同じ肺炎所見を示した。この感染ハムスターが回復した後再感染を試みたが対照群では感染したが一度感染して回復した群ではどのハムスターからもウイルスは検出されず、一度本病に罹ると抗体が出来て再感染しないことが分かった。またコロナに感染したハムスターに回復したハムスターから採血して作成した回復血清を投与したところ肺のウイルス量は対照群に比べて著明に少なかった。このことは回復血清が治療薬として使えることが示唆された。以上より人間に感染している新型コロナウイルスを感染させることができる動物が見つかったのである。有力な感染モデルを見つけ出したことで今後の新型コロナ予防や治療薬研究が一気に進む期待がもたれている。
2021.04.06
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ヒマラヤユキノシタ昨日の新聞に「フレイル予防体操」という折り込み広告が入っていた。普通広告というのはお金をかけて印刷して新聞に折り込んでもらいかなりの金がかかるが商品を買ってもらえばそれ以上の儲けがある場合とか体操教室とか手芸教室等の案内で入学してもらえば授業料が取れるなど儲けを想定して広告を入れるものだがこの広告は違っていた。商品の宣伝もなければ入学案内などもなく、ただ皆さんに健康になって頂きたいという趣旨の広告で奉仕だけの広告だった。広告主は山梨県理学療法士会だった。勧誘などは何もなく広告主には何の儲けもない珍しい広告だったが一般の方に少しは参考になるかもしれないと思いここに掲載した。フレイルとは簡単に言えば「加齢により心身が老い衰えた状態で何もしなけれなそのまま老化が進行してしまう状態」である。そのパンフレットによるとフレイルとは、筋力の低下、活動量の低下、体重減少、疲れやすい、歩行速度の低下の内3つ以上当てはまる人はフレイル状態で身体能力の低下と共に怪我リスクの上昇、免疫力の低下により病気に罹りやすくなると述べていた。それを予防するためにフレイル予防体操をしましょうと図入りで7つの体操を紹介していた。1)深呼吸 1,2,3,4と数えながらゆっくり吸って1,2,3,4とゆっくり吐いて5-8回繰り返す。2)ふくらはぎ伸ばし運動、右足を大きく後ろに下げて踵を床に付けて左ひざを曲げて右足のふくらはぎを伸ばす。45秒キープ。左足も同様に行う。3)スクワット運動、肩幅より少し広く足を広げてお尻を突き出すように膝を曲げて30-40秒キープしてゆっくり立ち上がる動作を5-8回行う。4)肩甲骨寄せ運動 胸を張りながら両肘を後ろの引く、15秒キープ2回5)肩甲骨伸ばし運動、腰を曲げて両肘を伸ばしたまま腕を前に伸ばす。15秒キープ2回6)肩回し運動、両手を肩の上に載せ両肘をゆっくり回す。前まわし8回、後ろ回し8回 7)その場歩き運動(つまづき防止運動)下におろした両方の手のひらに交互に膝をタッチさせながらその場歩きを行う。50歩~100歩、最初はゆっくりで次第に早歩きのリズムにする。人によってなんだ簡単ではないかと感ずる人もいれば大変な運動だと感ずる人もいると思うがこれでフレイルが予防できるなら一汗かこうではありませんか。スクワットは良く言われる健康体操ですがそのやり方が分からない人のために以下のURLを準備しました。コピーして検索欄に張り付けて再生してみてください。一人でも多くの方がフレイルから改善して元気になられるよう願っています。https://www.bing.com/videos/search?q=%e3%81%99%e3%81%8f%e3%82%8f&&view=detail&mid=BC12CA7E6C1793B69FACBC12CA7E6C1793B69FAC&&FORM=VRDGAR&ru=%2Fvideos%2Fsearch%3Fq%3D%25e3%2581%2599%25e3%2581%258f%25e3%2582%258f%26%26FORM%3DVDVVXX
2021.03.29
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コロナワクチンは供給が十分ではなく接種時期は不確実だがいずれにしてもいつか打たなければならない。その注意説明書は事前に配布されるが詳しく読んできてくれる被接種者は少ないのでここに要点を書いておく。アストラゼニカ社のワクチンが日本国内でも生産が始まったとのことだが、ここでは最初に出回っているファイザー社のワクチンについて説明する。ワクチンの正式な名前はコミナティ筋注である。原材はRNAと脂質成分を混合したものでそれに白糖、ナトリウム、カリウムなどを添加したものである。これをー90~ー60度で保存、運搬し使用直前に生理的食塩水1.8mlで希釈しそこから注射器で0.3mlずつ吸い取って上腕三角筋内に筋注する。1.8÷0.3=6で6人分取れるはずだが吸い取る時のロスがあり、6人目は0.3mlないことがあり、5人分を常として残りは捨ててしまわなければならないが特殊の注射器だと6人分取れる。予防接種が受けられない人は他の一般的予防接種と同様に発熱している(37.5度以上)人はダメである。他に重篤な急性疾患にかかっていることが明かな者、本剤の成分に対し重度の過敏症の既往のあるもの、その他医師の判断で予防注射不適と判断されたものは打つことが出来ない。妊婦や授乳婦については予防接種の有益性が危険性を上回ると判断させる場合のみ接種する。接種に伴い副反応が現れることがあるので注意する。副反応には局所の疼痛、腫脹、発赤、紅斑、頭痛、下痢、関節痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱などがある。頻度は疼痛が84.3%で最も多く、続いて疲労感(62.9%)、頭痛(55.1%)が続いている。3週間後に2回目を接種するが、初回接種でショックやアナフラキシーが認められた人は2回目は行わない。アナフラキシーショックとは強いアレルギー反応で血圧の低下や意識障害を引き起こす状態でエピペン(アドレナリン)注射が必要になる。ワクチンの有効率は臨床試験で約95%とされているが副作用で苦しんだり命を落とすようなことがあったら元も子もないので接種を受けるか否かは慎重に判断してもらいたい。
2021.03.23
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家内が縁側で育てた君子欄が咲きました今は医学界もコロナ一色で重要な問題も隅に追いやられている。一時はピロリ菌が胃がんとの関連で脚光を浴びていて何処の学会でも花形だったが今は影が薄い。それでも内科学会誌3月号に2020年度の教育講演会の内容として大分大学の村上和成先生の「ピロリ菌感染と胃がんとの関連」の講演内容が掲載されていた。胃がんによる死亡者数は過去30年に渡り、年間約5万人だったが最近急に減少してきて2018年は44000人で6千人位減少している。その減少要因は2013年にピロリ菌除菌が保険適応されその条件として胃カメラ検査が必須になったことが大きいと述べていた。除菌後の胃がん発生状況は多くの研究を総合するとオッズ比0.46となり、胃がん発生リスクは約半分程度に減少する。しかしピロリ菌を除菌してもそれまでに胃粘膜に胃がんの発生母地である萎縮や腸上皮化生性変化が起こっているので、期待したほどの胃がん減少率にはなっていない。しかも別の研究によると除菌後の期間が長くなればなるほど胃がん発生が増えてくるとのことである。しかしいずれにしても胃がん死亡者数は減ってきている。データー上は「除菌すれば胃がんに罹らない」というような明瞭な結論は得られていないが、胃がん発生を約半分抑えることが出来るのでピロリ菌陽性の人は積極的に治療(除菌)した方がよいと考える。
2021.03.19
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昨夜9時から「人生120年の最新医学、世界のドクターが徹底解説、がん、糖尿病が治る時代へ」という番組をみた。世界のトップドクター60人にアンケートを行った結果をまとめたものである。まず新型コロナについては2022年つまり来年中に収束するだろうとのことだった。2035年までには癌は治るようになる。今まで抗がん剤治療が行われていたが、それだとがん細胞だけでなく正常な細胞まで攻撃することになり副作用が大きかったが、がん細胞を免疫的方法で選別しそれに光を当てることによってがん細胞のみを消滅させる光免疫療法が動物実験を繰り返した後今は実用化の段階に入っており、早期、進行に関わらず癌は治ることになるとのことだった。糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンが不足する病気だが体内にインスリンを分泌する組織をIPs細胞を使って植え込み糖尿病を治してしまう時代が来るとのことだった。人工臓器を使っての再生医療は2030年頃までには確立されるだろうとのことだ。脊髄損傷で足が全く動かない人でもIPS細胞を使って神経を再生させ歩けるようにする治療があと10年位で現実のものとなるとのことで腎臓、肝臓などの再生も可能で人工透析などもしなくて済むようになると思われる。パーキンソン病も再生医療の対象で治るようになると思われる。全身の筋肉が働かなくなってしまう難病であるALSという病気も治るようになると思われる。2045年までには体内にカプセルや微粒子を入れて体内で病気を治す体内病院も行われるだろうとのことで医師はいらなくなり医者の80%はAI(ロボット)になるだろうとのことだった。認知症に対する研究も盛んで人工臓器や体内病院を使って克服できるだろうとのことだった。不老不死つまり老化防止の研究も盛んで病気の大半は老化現象から起こっていると説明していた医師もいた。GLS1,サーチュン、エピゲノム等を使って若返りは可能とのことだった。老化予防の大家は難しいことを言わなくても老化予防の簡単な方法は食べ過ぎないことで1日3回食べないで2回とか1回にした方が良いと言っていた。2時間番組だったが結局最後には人間は死ななくなってしまって2060年には人間は120歳まで生きるとのことだった。死なないということも大変なことだ。120才となると如何に生きるかが今以上に重要になってくると思われる。いずれも夢物語でなくすぐそこまで技術が来ている話で、大変な時代が来るのだなと思った。
2021.03.15
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庭に咲き始めた水仙認知症の予防には食生活や生活習慣が重要な役割を果たすことが分かっているが本稿では大分大学神経内科の松原悦郎氏の日本内科学会誌に発表した生活習慣に関する前向きコホート研究を紹介する。その研究によると何事も多ければ多いほどよいということはなく、過ぎたるは及ばざるがごとしで何事も至適バランスを保つことが重要とのことだった。平均年齢73.8才の人では最低限の歩数3,276歩歩けば十分で無理してそれ以上歩く必要はないことを明らかにしている。睡眠時間も多ければ多いほど良いのではなく、認知機能低下を防ぐには6時間から7時間13分位がよくてそれよりも短かすぎても長すぎても危険因子になることが判明したとしている。心拍数も一分間に55以上あれば防御的に作用するので脈拍を60とか70に増やさなければと思う必要はない。会話時間も1時間20分から5時間20分が適切でそれ以下でもそれ以上でもよくないとのことだった。一般に歩数は5000以上、睡眠時間は7~8時間以上などと言われていたが、正確なデーターはなかった。今回松原先生達は臼杵市の住民にリストバンド型のセンサーをつけてアミロイド蓄積の状態などを精密に測定し、様々な補正をして上記の結果を得たのでかなり正確なデーターと思われる。つまり1日3,276歩以上歩き睡眠は6時間以上、会話は1時間20分以上、脈拍数は55以上にしておけば認知症になりずらいとのことだった。今回の論文では遺伝の関係とか食生活などについては言及されていなかったがこの論文に書かれた最低限の生活習慣を守って行こうと思った。なお歩数についてはグラフで見る限り1万5000歩でも悪影響はないので多すぎる弊害はあまりないと思う。睡眠時間はグラフで見ると8時間15分以上は危険因子となっており、歩き過ぎは良いが眠り過ぎはよくないと思われた。
2021.03.12
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