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「もしかしてもしかしてお前のすねてる訳がさっきの電話のせいならば馬鹿だな仕事の相手だよ」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 2016年だかのイタリア映画「おとなの事情 Perfetti sconosciuti」をフランスで再制作したもの。 一般には原作のほうが優れていることが多いし、もとのイタリア版のほうを観るべきなんだろうけど、機会がなく、いきなり再制作版のほうを観ることに。よってあんまり期待しすぎずに鑑賞に臨む。 夕食会に集まった七人の友人(40代ぐらい)が、それぞれの携帯電話を食卓中央に集め、食事中に届いた電話/メール/テキストをみんなの前で公開することにする。各人の恥ずかしい秘密が次々と明らかになり、愛情や友情が崩壊していく。<感想> 普通に楽しめた。皆さん、演技も悪くないし。 ま、浮気相手さんからの電話だのお色気画像の受信だの、内容は思いっきり想定の範囲内。自宅でのんびり一時停止とかしながらだらだら観るぶんにはもってこいの娯楽作品。てか、映画より舞台で演じられるほうが効果的か。 余談としては、誰かの家に集まって夕食会っていうのは、そのお国の文化が垣間見られて面白い。この映画では、彼らはほとんどが幼馴染みそして七人という多すぎず少なすぎない人数という設定だけれども、例えば以下の点で、これってフランスらしいんだろうなと興味深く思えたわけで。 - ご自宅に伺うときは手ぶらで可、ただ葡萄酒持参するなら二本(自分用とみんな用?) - 頻繁に会ってる仲であっても、会ったらとにかく男も女も接吻(左)接吻(右)でご挨拶 - オトナだけの食事会なので、主催夫婦の娘さん(17歳)にはご外出いただく - ちなみに親としては、娘さんとオトコとの夜のアムールを積極的に奨励 - 食卓での席は、夫婦は必ずしも隣どうしに座らなくてもいい - 食卓上にごちゃごちゃ料理を置かない(食事は一品一品持ってきては下げる) - 葡萄酒のみならずチーズ盛り合わせも暴飲暴食(てか、チーズはもはや主食並みの扱い) - 呑んだくせして、さっそうと車を運転してお帰り
Feb 23, 2019
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「灯りの消えた街角で速い車に乗っけられても急にスピンかけられても怖くなかった」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) イギリスで人気のお笑い芸人が父親と一緒に世界を旅する紀行系ドキュメンタリー/モキュメンタリー。全部観終えたので感想をば。 第1期:タイ、カンボジア、ベトナム 第2期:ドイツ、ハンガリー、ルーマニア、モルドバ、ウクライナ<感想> とぉっても気に入った。アジアのほうが彼らにとってはより異国的だろうけど、ヨーロッパ編も充分に楽しめた。是非続編も期待したいところ。南米とか。 行き当たりばったりの紀行ものと見せかけて、たぶんヤラセも多く台本もしっかり存在するんだろうけれど、別にいいと思ふ。楽しけりゃいいし。 マイケルさん(父親)は絵にかいたような英国老紳士で堅物。大自然に遠足に出かけるのにも背広にネクタイに帽子に革靴。いつも不機嫌で決して笑わない。感情があるんだかないんだか、国境越えとか怖いお兄さんとかにも動じることはなく、実はかなり強靭な精神力の持ち主。ときどきロンドンの自宅で待つ奥さんと電話する場面では素の一面をも見せる。 一方のジャックさん(息子)はチャラ男。ほんとはかなりお育ちがよろしいはずなのに、下品なお笑いばかりを連発。 いやぁ、旅ってほんっとにいいもんですね、とか思いながら観進めたのだけれど、なんだかんだ言って最も印象に残ったのは、カンボジアの地雷現場とチェルノブイリの事故現場を訪ねる回。
Feb 17, 2019
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「それなりに、solidarity」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 1980年代のイギリス北部の炭鉱町を舞台にした2000年の映画を鑑賞。 この映画はミュージカル化されてて、実はついこないだ友人が出演する舞台を観てきたばかり。<感想> すごくよく出来てる。主演のお若い俳優さんも名演だし、脇役さんたちも上手い。 撮影に使われた町は今もあんな感じなのだろうかと思いながら観た。寂れてて哀しくも見えるけれども、地元に方々にとっては愛おしい町。いつか行ってみたいよーな。 下手に脚本や撮影に凝りすぎてないのが好感が持てる。かえって人物描写が映えている。 地元の舞踏教室を主宰するウィルキンソン夫人は、煙草吸いながらバレエ教えるというとんでもない教師なので、モンスターペアレンツでなくても親御さんたちからよく文句が出ないもんだと思ってハラハラしてしまった。そんな教師が、ビリー少年の才能を早い段階で見事に見抜くとかいうくだりはやっぱり強引だったか。 肝心の少年が踊る場面については、ほんとに上手いのかどうかビミョー、てか、クラシックバレエとは程遠いようにも思ったけど、そうゆうものなのかもしれない。特にバレエは男子と女子とで求められる素質や技術が違うらしいし、個性を出すということは重要。 あと、並行して描かれる父や兄の炭鉱労働者としての苦悩についても興味深く観られた。 ちなみにチョー余談。この作品のミュージカル版では、炭鉱労働者たちの歌う「Solidarity」(団結、連帯)という重要な曲があるのだけど、ソリダリティと連呼するとこ、空耳で「それなりに」と聞こえて、ぼくはミュージカル観たときに笑いを抑えるのに必死だった記憶がある。力強く前向きな歌詞なだけに、脱力してしまう。 それなりにそれなりに、それなりにフォーエバー All for one and one for all それなりにフォーエバー こんな曲。https://www.youtube.com/watch?v=UkF24VS6sPQ&feature=youtu.be&t=115
Feb 16, 2019
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(↓今季の衣裳は赤の首飾り) 久しぶりにマリアッチ楽団で弾きました。今日のバイオリン軍団は三名(Tさん、ぼく、Cさん)。 バレンタインの週だし、アモーレな音楽ばかり演奏したいとこでしたけど、改めて考えてみるに、マリアッチって、日本の昭和歌謡同様かなわぬ恋とかを歌った曲が多い。てか、実際ぼくはスペイン語の歌詞わかんない状態で弾いてきたので気づかなかったけど、明るい曲だからといって明るい歌詞の内容とは限らないみたい。むしろ逆かも。失恋の曲を明るく歌うなんて、マリアッチ、やっぱし奥深い。 ちなみに、ぼくらは最近衣裳を新調し、首回りを真紅のお飾りに変更。そしたら、これがバイオリン奏者的には邪魔。かなり固い素材なので。 そういえば、こないだメキシコ行ったときに本場でいろいろ観察してきたのだけど、やっぱり衣裳的には帽子(ソンブレロ)が気になるところ。巨大すぎてバイオリンの弓がぶつかってしまう。皆さんどうなさってるんだろうと思ってたら、最初の一曲弾いたあとにさりげなく脱帽、というのが業界での常識らしい。(↓メキシコ行ったときの写真)
Feb 15, 2019
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バレンタイン関係の催しにて演奏いたしました。愛し合うお方たちのお食事を彩るべく、ピアノ三重奏であんな曲やこんな曲を何十曲も弾きました。中でもお客さまからのご反応がよろしかったのは、マイケルブブレ氏のSave The Last Dance For Me。 お約束のMy Funny Valentineも弾きましたが、実際に音に出してみると短調の哀しい調べなわけで、歌詞なしで弾くにはつらいものがありました。
Feb 10, 2019
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「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 「万引き家族」や「ローマ」らとともに米アカデミー賞外国語部門の候補になってる作品。音楽家の男と教え子の女との愛憎物語。舞台は主に1950年代のポーランド。 日本公開は2019年6月らしい。https://coldwar-movie.jp/<感想> 映像も音楽も上手く撮れてるので第一印象はいー感じ。 こうゆう手法、ぼくは基本的には嫌いぢゃない。つまり、いちいち細かく描写せず起承転結も強調しすぎずにさくさくと。見事に90分以内に収めてある。 でも、さすがにはしょりすぎたか。東ベルリンから西ベルリンへの越境なんて、あまりに簡単に達成なさってるのには拍子抜け。わずか数秒? 二人がどうやって惹かれあったのか、国境を越えてまで愛する価値のある相手だと互いにほんとに思えてるのか。全てが唐突すぎ。冷静に考えば考えるほど、感情移入しようにも同情しようにも、彼らはただの自己チューさんにしか思えず。 ま、確かに当時はそうゆう時代だったのかもしれないし、「時代に翻弄される」というのはそうゆうことなのかもしれない。であるからして、微妙な立ち位置だったポーランドというお国をしっとり称えてさしあげるなり、西へと亡命する人生もそれはそれでありと正当化してさしあげるなり、観ている我々は美しい映像に騙されてる場合ぢゃない。 あと、しょせん恋愛映画であって音楽映画ではないのでいちいち突っ込むべきでないんだろうけど、主演男優の指揮真似とかピアノの弾き真似が下手すぎ。主演女優のお歌がお上手だっただけに残念。 さらに音楽的にいちゃもんつけさせてもらうと、最後の最後でバッハが流れるのに違和感があった。ポーランドだから(ショパンの)マズルカで民俗的にまとめるか、あるいはパリの都で彼らが録音したレコードをそのまま流すかしてほしかった。実際、幻想即興曲が劇中で流れてたわけだし、もっとショパン様への敬意を表するのかと思ってたのに、ば、バッハぁ? 邦題でちらっと表現されてるように、彼らの十八番の唄が英語字幕で言うところの「Two Hearts Four Eyes」。でも、ポーランド語がわからないぼくとしては、「およよ」という歌詞しか印象に残らなかったわけで。こんな曲。https://www.youtube.com/watch?v=8ImvkXgGVWw
Feb 9, 2019
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「あおり運転」 今月の合わせもシューマン。しかも2番に初挑戦。バイオリンはY氏とぼく、ビオラはN氏、チェロはE氏。 シューマンのカルテットと言えば、普通だったらまずは1番、そして3番。この2番に関しては、誰に訊いても何を読んでも、「失敗作」との評価があるらしい。実際、かなり上級者向けの作品。てか、なかなか弾かれる機会のない曲。ぶっちゃけ、曲自体が理不尽なので、合わせられただけで自分らを誇りに思ってよいかも。 1楽章は、春のように爽やかに始まるのだけれど、いつのまにかあんなことやこんなことになって、あれよあれよというまにチャンチャンっで強制終了。 そして2楽章と3楽章は超がつくほどに難しい。強拍不在のまま進行するのはシューマンの得意技ではあるけれども、ここまで執拗にやられるとムカつくというか呆れる。どのぐらいの速さで弾くのかにもよるけど、きちんと数えながら弾くのか、思い切って前のめりになって強引に突き進むのか、四人できちんとお話し合いすべき。そもそも、あれこれ詰め込みすぎるのがいけないんだと思う。せっかくいい素材で展開されてるのに、こちゃこちゃした構成という印象。 こんな曲、今後の人生で二度と弾く機会はなくても別にいいかもと思いかけた矢先、終楽章が意外に楽しいことを発見。この楽章だけはまた弾いてあげてもよくってよ系。
Feb 7, 2019
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「誰かに盗られるくらいならあなたを殺していいですか」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) American Crime Storyという人気テレビ番組の第2期、全9話。1990年代に全米を震撼させた連続殺人鬼が主人公。友人とか愛人とか他人とか殺しまくっては逃げ回り、ついにはジアンニベルサーチさんを殺害。 日本語のサイトはたぶんここ https://www.star-ch.jp/drama/american-crime-story/sid=2/p=t/<感想> 主演役者も演技がお上手なんだろうけど(実際いろいろ受賞なさったらしい)、ぼくは脇役の皆さんがあまりに素晴らしくて感動してしまった。アメリカの役者さんたちって実はほんとにすごい。どこでどうゆう修行をすればあんなに優れた演技ができるようになるものなのか。(ただ、リッキーマーティンさんとペネロペクルスさんはそれほどでもなかったよーな) それに、90年代のメリケン文化がお好きな方はそれだけで楽しめるかと。当時の車とか服飾とか歌謡曲とか。 よく出来た作品だとつくづく思うのだけれど、時系列がわかりにくいのが玉に傷。第1話冒頭でベルサーチさんがまず殺されて、犯人がそこに至るまでのあれこれを、第2話、第3話と時代を行ったり来たりしながら描写する。これって上級視聴者向けの手法なわけで、おバカなぼくは困惑しまくり。こうゆう作品は一気に見ちゃったほうがいい。 はたして何が奴を殺人鬼にさせたのかというのがこの作品で最も重要だと思うのだけれど、結局よくわかんなかった。ぼくは当初、ジョンレノンさんを殺した男みたいな精神状態なのかと予想してたけれど、どうも違う。ベルサーチさんの才能や名声に嫉妬して殺害したわけでなし、ふつーの庶民も殺しまくる。 てか、警察/FBIもだらしない。もっと早く犯人を捕まえられたはず。今まで多くの庶民を殺し続けてきた容疑者をほぼ放置してたくせに、有名人が殺されたら急に本腰入れててきぱき捜査進めるっていうのも何だかなーという感じ。
Feb 2, 2019
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