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スーパーロボット大戦をやっていて思ったことがある。物語の展開上、オリジナルキャラクターは不可欠だろう。だが、主人公としてのオリジナルキャラは本当に必要だろうか?というのも、オリジナルキャラが多すぎるように感じたのだ。これは前作に登場したキャラをNPCとして登場させることから自然と増えてしまったことが原因である。確かに作品に深みが出るなどのメリットもある。だが、よく考えて欲しい。オリジナルキャラにシナリオを割く分、参戦するユニットの印象的なエピソードが削られているのだ。これでは本末転倒ではないか?色々な作品のロボットが一堂に会し、それぞれの印象的なエピソードが散りばめられた物語を楽しむ。それが本来のスーパーロボット大戦の楽しみであったはずだ。これが犠牲になることはあってはならないと思う。新作や過去のマイナー作品を参戦させるのもいい。だが、その前に基本姿勢を見つめ直して欲しい。本質的な魅力の部分を。将来的に次世代機などで発売されるなら、参戦する作品をある程度選択できるようになるとありがたい。それならオリジナルキャラの有無を選択することも可能とできるだろうし、思い入れのある作品だけ参戦させることも夢ではない。それによってシナリオのルートが変わったり、ゲーム自体の難易度が変化するのだ。どうだろう?これならやってみたくはないだろうか?プログラムや容量、シナリオなどで大変なことになるだろうが、開発メーカーの努力と勇気で補って欲しい。おそらくは、これこそ一番理想的なスーパーロボット大戦の姿だろう。
2005/08/31

今日は、昼からCATVで「稲川淳ニの超こわい話4」と「稲川淳ニの超こわい話5」をやっていた。以前観たことはあったが、つい観てしまう。ひさびさに涼しい午後を過ごせた。中身は全編、稲川淳ニが語る話を収録したものとなっている。語られる話は、比較的ポピュラーな話が多い。だが、さすがというべきか、あの独特の語りは見事としか言い様がない。ひとつひとつの擬音の表現が的確でありながら、最も怖く聴こえる様に選択されているのだ。そして語る時のリズム。声の大小のバランス。それらが見事に組み合わさって、更なる怖さを盛り上げる。デザイナー出身ゆえの巧みな計算が成せる技かもしれない。更に変に再現ドラマ仕立てになっていないところがよい。内容自体を語るのは野暮というもの。あえて語らないでおこう。気になる人は、ぜひ自分自身の耳でその語りを満喫して欲しい。話芸としても逸品なのは言うまでもない。「稲川淳ニの超こわい話4」は、現在DVD「稲川淳二の超こわい話リターンズ 2」として発売中。 第1話:オザワく~ん!! 第2話:暗闇の病室 第3話:毬をつく少年 第4話:長い髪の女 第5話:オルゴールの伝言 第6話:幽霊がついて来た!! 第7話:病院の火葬場「稲川淳ニの超こわい話5」は、現在DVD「稲川淳二の超こわい話リターンズ 3」として発売中。 第1話:誰かがのぞいてる… 第2話:ムジナの仇討ち 第3話:あいつも来てた!! 第4話:おばあちゃんが呼んだ! 第5話:あとから来てるぞ~ 第6話:グアムの廃屋 第7話:マー・マー 第8話:首吊りの因縁
2005/08/30

すべてはここから始まった…忘れもしない1997年04月11日、NECインターチャネルから1本のソフトが発売された。「センチメンタルグラフィティ ファーストウィンドウ」と名付けられたそれは、発売を控える「センチメンタルグラフィティ」のプロモーションを兼ねたデジタル原画集であった。限定発売されたことで一時は15000円を越すほどのプレミアがついたという。原画を担当した、PCゲーム「同窓会」などで知られる甲斐智久氏の美麗なイラストは、絵柄だけでも売れることをはからずも証明してしまった。その後、様々な関連メディアで「卒業」シリーズと世界観を共有していることや、登場キャラクターたちのバックボーンが明かされていく。それはキャラクター商品の人気に火をつけることとなった。おそらくは、本家本元の商品が発売される前に、その商品に登場するキャラクター商品が爆発的に売れた魁だろう。版元がキャラクタービジネスの旨味を実感した瞬間だ。そして、その人気が上り詰めたところで本家本元のソフトが発売される。 そして、暗黒舞踏へ…何度か発売延期を繰り返しながら1998年01月22日に発売されたそれは、一気にファンの熱気を冷めさせるものだった。背景が真っ暗な中で踊る登場キャラクターたち。それは、あたかも暗黒舞踏を彷彿とさせた。また、ソフトには本編ディスクの他に「セカンドウィンドウ」なる特典ディスクが付属し、先に限定発売された「ファーストウィンドウ」の価値を下げるのに一役買った。この後、PSにプラットホームを移して「センチメンタルジャーニー」というボードゲームを出すも不発。同タイトルのアニメも深夜枠で展開するも一部の好事家の間で高く評価されるに留まっている。と、ここで驚きの新展開が繰り広げられる。ドリームキャストで続編「「センチメンタルグラフィティ2」が発売されたのだ。だが、これも前作の主人公が物語冒頭で死亡するという、前作をプレイしたファンを切り捨てるような展開に不評。続く「センチメンタルグラフティ ~再会」は、ついに開発中止となる。そんな中、かろうじて発売にこぎつけたのがPS2の「センチメンタルプレリュード」だ。この作品では「センチメンタルグラフィティ」の数年前の鎌倉を舞台に、主人公が学園で出会う人々との恋や友情の物語が描かれるアドベンチャーゲームとなっている。 伝説は終わらない…以下は「センチメンタルプレリュード」クリア当時の感想。ふたりの幼馴染のうち、序盤から主人公に対してラブラブ光線出しまくりの、大人しい方の娘にロックオン。途中後輩やら不良サーファーに惑わされそうになりながら、なんとかエンディングまで辿りつく。全体的にあまり切なくはなかった。もっと切ない話になるのかと思っていたのだが…一番切なかったのは、お目当ての特定キャラをクリアするために、他のキャラの気持ちに応えてあげられなかったことぐらい。ストーリーは、やはりオーソドックスな青春モノという感じでまとまっている。登場するキャラはそれなりに個性的なのだが、ステレオタイプばかりでお世辞にもキャラクターが立っているとは言えない。もう少し工夫すればキャラが活きるだろうに、本当もったいない。またイベントはよくあるパターンのものが多く、今ひとつ新鮮味を感じなかった。そのせいかもしれないが、どうも繰り返しプレイしたくなる要素が希薄に感じた。(著しくネタバレのため、文字色反転)中盤ぐらいに修学旅行イベントがあるのだが、この時に選択肢次第で前々作(=センチメンタル・グラフィティ)のヒロインのひとりと出会えるようになっている。登場するヒロインは修学旅行の行き先によって変わる。前々作でどのキャラがどこに住んでいたか思い出すのに苦労する(泣)どうやら前々作の数年前という設定は、嘘じゃなかったようだ。が、それだけしか接点はない。前々作のキャラが攻略できる訳でもなく…はたして前々作の数年前という設定にする必然性があったのか。
2005/08/29
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ある日、火星の方向から飛行物体が大挙して飛来するのが探知される。世界中が合衆国の対応を見守る中、大統領は決断を迫られていた。「宇宙からの訪問者を歓迎すべきか」はたまた「火星に追い返すべきか」の二者択一だ。宇宙を越えてくるほどの種族だ。そんなに高等なら争そいは好むまい。次期大統領選の差し迫った大統領は、自分が懐の深いところを国民に見せようと、歓迎する対応を選択する。宇宙人の着陸が予想されるアリゾナの砂漠には、歓迎式典の準備が整えられ、大勢の観客が訪れた。大統領の代理としてハト派の将軍が控える中、遂に着陸する円盤。その円盤から降りてきたのは、体長70センチ程度と小柄ながら、肥大化した頭部と骸骨のような顔に飛び出した目玉を持つ醜悪な宇宙人たちであった。見た目はグロテスクであったが、先入観を持つのはよくない。そう考えた矢先、1羽のハトが飛び立ったのをかわきりに宇宙人の熱線銃が火を吹く。果敢に応戦する軍だったが、ほとんど一方的に虐殺されてしまう。これを不幸な誤解による戦闘と考えた大統領は、議会に宇宙人の代表を招く。しかし、宇宙人は本性を剥き出して、その場にいた議員を皆殺しにしてしまうのだった。事態を重く見た大統領は、すぐに対応策を練り、彼らの円盤へ核攻撃を命じる。だが、頼みの綱の核攻撃も全く効果がない。大統領は火星人の代表に講和を申し込み、感動的な演説で彼らの目にも涙を浮かべさせることに成功するのだが…ティム・バートン監督作品の中では、唯一例外的に私のお気に入りである。が、驚くべきことに世間での評価は何故か低い。よもやこの手の映画のユーモアがわからないとは…日本の映画ファンのブラック・ユーモアに対する理解の低さを浮き彫りにしてしまった作品。多分に配給会社にもその責任の一端はあるのだが。おそらくティム・バートンが手掛けた作品の中では1、2を争う傑作であろう。同時期に公開された「インディペンデンス・デイ」と比べても、決して負けてはいない。いや、むしろこちらの方が面白いのではあるまいか?そう感じさせるストーリー運びだ。馬鹿馬鹿しいほどに漫画的な部分もあるが、それは御愛嬌。元はガムカードの絵物語なのだから。だからこそ、理屈抜きで楽しめるのかもしれない。何も考えずにカウチで楽しむには最適だ。もちろん手にはコークを、傍らにはポップコーンもお忘れなく。
2005/08/28
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昨日に引き続き「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のシリーズから「フロム・ダスク・ティル・ドーン3」を紹介しよう。タイトルに3とあるが「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の前日譚だ。地獄のサンタニコ(「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に登場する吸血鬼のひとり)の誕生秘話ともいうべき物語である。主人公は、一応ふたりいる。ひとりは物語冒頭に絞首刑に科せられそうになる、盗賊団の頭目。彼は処刑直前に処刑人の娘を人質に脱走する。そして、もうひとりはなんと「悪魔の辞典」で知られる作家、アンブロース・ビアス(!)彼はメキシコへの旅の途中、馬車が盗賊団に襲われ、件の宿屋(この時代は酒場兼宿屋になっているようだ)に迷い込むのだ。もちろん、その馬車を襲った盗賊団の面々もこの宿屋へ来ていた。さらに盗賊団を追う処刑人と兵士達の一行も…例によって物語中盤で吸血鬼達が正体をあらわすのだが、たたみかけるようなテンポで展開するため、凄惨なシーンも胸が悪くなる間がない。むしろ、そのテンポのよさからドキドキ感がヒートアップ。さらにエンドクレジットが流れ終わったあとにはお約束の大どんでん返しが…この思わずニヤリとしてしまう、大どんでん返しはぜひその目で確かめて欲しい。なお物語冒頭、絞首刑に科せられそうになったもうひとりの主人公が脱走するシーンで流れる曲は、なんと「踊る大捜査線」のラテン・アレンジ・バージョンと言えそうな曲である(笑いや、本当にそっくりなのだ。この辺も実際に鑑賞して確認してもらいたい。もしこの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」サーガを見るなら、順番に見るよりも時系列に沿って「3」→「1」→「2」の順で見ることをお勧めする。
2005/08/27
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以前「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」の記事を書いたのを覚えているだろうか?「フロム・ダスク・ティル・ドーン」や「フロム・ダスク・ティル・ドーン3」の記事がないよ、といった指摘があったので、アップしておこう。銀行強盗をして逃亡中のゲッコー兄弟は、メキシコへの逃亡の途中、旅行中の牧師一家を人質にする。まんまとメキシコへの国境越えに成功した彼らは、メキシコ側の仲間との待ち合わせ場所に指定された酒場へと向かう。だが、そこは吸血鬼の巣窟だった…クエンティン・タランティーノがエグゼクティヴ・プロデューサー、脚本、出演と3役こなした吸血鬼映画(ヴァンパイア・ムービー)。物語前半はアクション・ムービー、物語後半はホラー・ムービーと揶揄されるが、当たらずとも遠からず。いや、むしろ全篇ジェットコースター・ムービーといった方が正解か。特に吸血鬼たちが正体を現わしてからのくだりは、ハラハラさせられっぱなしだ。半ば迷宮のような地下回廊を進んでいく不安感は、観ている方まで伝染してくる。こういった部分も存分に味わって欲しい。物語はピカレスク・ロマンではあるが、そう感じさせないのは主人公よりも吸血鬼達が悪役然としているからだろう。ラストにどんでん返しこそないものの、二転三転するストーリーは見る者を飽きさせない。蒸し暑い夏の夜に最適な1本だ。余談だが、この作品の後日談に当たる「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」を見る限り、彼ら(吸血鬼達)は全滅していなかったようだ(謎
2005/08/26
地上波で放映していた「タイムクラッシュ・超時空カタストロフ」を観た。主人公は、ニュースリポーター。原発での火災を取材中、無理な撮影を続行したせいで、彼を除く撮影クルーは全員死亡。この事件の責任を問われて、彼は会社をクビになり、良心の呵責から引きこもり状態となっていた。だが、それも昨日までのことだ。彼の実績を買って雇いたいという新聞社が現われたのだ。もちろん3流のゴシップ記事を売り物にした新聞だ。しかし、贅沢は言っていられない。彼がその会社へ行くと、早速資料のチェックを命じられる。お題は「20世紀の大惨事」コンピュータで検索をかけて資料を呼び出す主人公。なかなか構想がまとまらず、思案に暮れる。と、妙なことに気付く。それぞれの惨事の現場写真に同じ人物が写っているのだ。偶然とは思えない不自然さを感じた彼は、それらの資料を持って上司の元へ。すぐさま取材の指示が出る。彼は不本意ながら飛行機で取材に向かうのだった。飛び立った飛行機の座席で彼が資料を広げていると、隣の席の少女が尋ねる。「その写真の人を取材するの?」と。彼が答えると「何をした人なのか?」と更に尋ねてくる。なぜそんなことを気にするのかと逆に聞くと「すぐそこにその人がいるから」と答える少女。そう、奇しくも、あの写真の男も同じ飛行機に乗っていたのだ。彼は、男が席をはずしたところを見計らって、男のカバンを調べる。何やら旅行のパンフレットのようなものが入っている。そこには、過去の大惨事からこれから起きる大惨事まで載っていた。しかも今乗っている飛行機の墜落事故のことも…時間もののSFアクション映画だ。事件の真相に一番近付いた人が周囲に信じてもらえないというお約束を守りながら、主人公・敵・警察の三つ巴の追いかけっこが大半を占める。時間ものでありながら、タイムパラドックスを使った仕掛けが乏しく、単純なストーリーに終始してしまっている。が、逆に言えば、物語が複雑化しないために非常にわかりやすい。結局、好みの問題だろう。ゴールデンタイムに放映したと言うことは、遠からず深夜や昼過ぎの時間帯にも放映されるに違いない。見落とした人は、その機会を逃がさないように。
2005/08/25

早くも一周目が終わったという人々がいる中、私は未だに物語中盤をプレイ中である。何故そんな状態なのか。一体今まで何をしていたのか。その辺を少しだけ説明させて欲しい。このゲームは、ゲーム開始時に4種類用意された主人公キャラクターから好きなタイプを選んでスタートするようになっている。このキャラクター選択によって物語の展開や他のキャラクターとの会話に変化が生じる。これによって複数回のプレイをした時に飽きさせないようにする仕組みだ。とはいえ、物語の展開の違いといっても大筋はそれほど違わない。いわゆる共通ルートの存在だ。同じマップをプレイするなら、敵の増援の出現パターンなどの展開を覚えているうちにプレイした方が効果的だ。それなら、いっそ4キャラ併行して進めたらどうだろうか?そう考えたのだ。結果は、御覧の通りである。他の人が12マップ進む時間で3マップしか進まない。クリアまでの時間は4倍に膨れ上がったのだ。確かに戦闘の効率はよい。敵の増援の出現パターンや位置などがわかっているため、事前にマップ兵器を有するユニットを配置しておいて一気にやつけることもできる。この点では、ある意味快適といえるだろう。ただメリットがあればデメリットも存在する訳で…都合4回同じようなマップをプレイするのは正直疲れる。効率的ではあるが、一回のプレイ時間が長い人には向いていないといえるだろう。逆に一回ごとのプレイ時間が短い人にはいいかもしれない。自分の戦略を極めたいという人には、お勧めのプレイ方法だろう。クリアまで通常プレイの4倍の時間はかかるものの、一気に全キャラクリアできる点は捨て難い。という訳で、私はこのままのスタイルでクリアを目指している…
2005/08/24
本日は、当ブログの映画関係の記事のインデックスを作成した。記事が増えたことから、どんな作品が取り上げられているのかわかりにくいこと、見たい記事をすぐに見れないなどの理由による。作成には意外と時間がかかったが、どうにか完成。が、いざアップしようとした時に問題が発生した。そう、文字数制限に引っかかってしまったのだ。項目ごとにインデックスを分けることも検討したのだが、それでは使い勝手がよくない。散々考えた挙句、結局フリーページの方へアップした。これにともなって、再録などで重複していた記事は1本化した。また不充分と思える内容のものへも順次加筆を行ないたいと思っている。
2005/08/23
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蒸し暑い日が続く。こんな日は思いきって真冬の映画を観よう。少しは涼しくなるのではないだろうか?そんな訳で今日は「グレムリン」だ。さすがに「グレムリン」を知らない人はいるまい。「グレムリンちゅーたら赤の広場が…」なんてベタなネタはともかく、ある意味動物パニック映画の一種だ。ただここで描かれる動物が普通ではない訳で。物語は、ひとりの発明家が息子へのクリスマス・プレゼントを求めてチャイナタウンに訪れるところから始まる。彼はチャイナタウンの片隅で見つけた、古ぼけた小さな骨董屋へと足を踏み入れる。店内には埃を被った珍しい品が並ぶ。その店の奥から美しい歌声が聞こえてくる。この歌声の主は、なんと見たこともない可愛らしい姿の小動物だった。男は「息子へのプレゼントはこれしかない」と心に決め、さっそく値段の交渉を始めた。だが、店主の老人は「これは売り物ではない」と取り合わない。破格の値段を提示するも店主の答えは「NO」であった。諦めて帰りかける男。その男を呼び止める声。なんと店主の孫が、店主が席をはずした隙に件の小動物を持ち出して来たのだ。先刻の値段に少し色をつけてくれれば売ってもよいという。男が異を唱える訳もなかった。商談成立。喜び勇んで息子の待つ自宅へと家路を急ぐ男。帰宅した男は、息子へクリスマス・プレゼントを手渡す。彼は買う時に聞いた、3つの飼育上の注意事項を息子に告げる。1.水に濡らしてはいけない2.太陽光線にあてない3.真夜中を過ぎて餌を与えてならない簡単なルールのはずだった。だが、些細なことからこのルールは破られてしまう。その結果がどういう結果をもたらすのか、知らないままに…監督は「ピラニア」や「ハウリング」で知られるジョー・ダンテ。公開当時、日本での知名度があまり高くなかったため、プロデュースしたスピルバーグの名で宣伝された。このため、一部の劇場ではパンフレットやチラシに監督ジョー・ダンテとあるにもかかわらず、スピルバーグ監督作品と説明していたりした。嘆かわしい限りだ。劇場公開の時期にGのつく作品が重なったことから、3G決戦などとも言われた。ちなみに他の2本は「ゴースト・バスターズ」と「ゴジラ(1984年版)」だ。その当時の雰囲気を味わうために、併せて観てみるのもおもしろいだろう。
2005/08/22
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昨日、暑さに耐えかねて冷房の効いた部屋へ逃げ込んで何気にCATVを観ていたら大映の「妖怪大戦争」が始まった。懐かしくて観始めたら結局最後まで観てしまった。物語は、バビロニアの遺跡から始まる。滅びた都に残る伝承が語られる中、ふたりの盗掘者が遺跡を荒らす。それが原因なのかは定かでないが、突如として遺跡の一部が崩れ、鬼面の形相に獣の身体有する怪物が蘇る。崩れた遺跡に押しつぶされた盗掘者には見向きもせず、何処かへ飛び去る怪物。ところ変わって、日本は伊豆。娘と磯釣りを楽しんでいた代官・磯部兵庫は、沖合いの黒雲を見るや嵐の到達を予測し、娘を先に返すと自身は浜辺の見廻りを始める。そんな磯部兵庫を怪異が襲う。バビロニアの遺跡から飛び去った怪物であった。怪物の魔力の前に成す術もなく、血を吸われてしまう。遅い帰りを案じていた娘と家臣の元へ帰ってくる磯部兵庫。だが、彼の性格は一変していた。そこには、毎日朝に夕に神仏を敬っていた信心深い代官の面影はなかった。薙刀で神棚や仏壇をなぎ払い、不浄だから焼き払うように命じたのだ。代官のあまりの変貌ぶりに困惑する家臣たち。なぎ払われた時に香炉のひとつが庭の池に落ちる。池の底へと沈んで行く香炉。用人は騒ぐ家臣たちをなだめると、事情を訊ねるためにひとり代官の部屋へ向かう。香炉は池の底にいた河童を直撃する。何事かと様子を見に来た河童は、用人の血を吸って自身の化身とする怪物を目撃する。そう、それは先刻の怪物だった。怪物は磯部兵庫に成り代わり、この地を我が物にしようと企んでいたのだ。河童は果敢にその怪物に挑戦したものの、怪物の魔力は絶大で、その敵ではなかった…妖怪物でありながら、しっかりと人間側のドラマが描かれている。また妖怪のキャラクターもひとりひとり丁寧に描き出している点は好感を持った。その辺が徹底しているためにひとりひとりのキャラが立っているのだ。こういった部分は(最近の映画でおざなりにされがちなだけに)評価に値するだろう。その反面、物語のテンポは比較的ゆっくりと進行する。最近の特撮映画を見慣れた人には、このゆったりとした独特のテンポはつらいかもしれない。劇中で敵の妖怪がバビロニアの妖怪ダイモンとなかなか判明しない展開もよく考えられている。余談だが「ダイモン」とは、元々善霊と災霊のふたつの側面を有する守護霊を意味していた。聖書がギリシア語に翻訳される時、天使を表わすヘブライ語「マラーク」の訳語として、単なる使者の意味を指す「アンゲロス」(⇒エンジェルス)を採用したために、後にキリスト教で「ダイモン」(⇒デーモン)は災霊としての意味が定着してしまったのだと伝えられている。追記…現在劇場公開中の「妖怪大戦争」とは別物なので混同しないように。
2005/08/21

先日、友人と買い物をしていて入った量販店にチャイルドシートのディスプレイ用として飾られていた赤ん坊の人形があった。実際の赤ん坊よりひとまわり小さいものの、そのリアルな出来に薄気味悪さを感じた。ところが一緒だった友人は、これをいたく気に入った様子。ついには記念写真をパチリ。買いたかったそうだ。そんな友人の想いに応えるべく調べたところ、普通に通販で売っていることが判明。今回、この場を借りて紹介する次第。商品名は「やすらか赤ちゃん」価格は3800円(税込) 送料別。この手の人形としては異例の安さだ。同じコンセプトで実物大の赤ん坊の人形(スイス製)が約16500円だという。実物よりひとまわり小さいものの、いかに安いか、わかってもらえると思う。ただ安いからといって大量に買い込むのはお勧めしない。あくまでも自分の責任で良識を持って購入して欲しい。もちろん、夜中に勝手に動き出したとしても当方は関知しない…(ぇやすらか赤ちゃん(ブルー)やすらか赤ちゃん(グリーン)やすらか赤ちゃん(ホワイト)やすらか赤ちゃん(ピンク)
2005/08/20
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たまたまBSで「連合艦隊」をやっていた。もちろん視聴。物語は、昭和16年の真珠湾攻撃直前の太平洋戦争開戦前夜から昭和20年の沖縄戦での戦艦大和沈没までを描いた戦争スペクタクルだ。司令官・参謀・兵員など軍部内の人間模様を絡めながら、連合艦隊の人々を追った群像劇でもある。白眉なのはレイテ沖海戦のくだりだ。小沢治三郎中将率いる機動部隊は、ハルゼー大将の敵機動部隊を北方へ引きつける任を受ける。レイテ湾突入を担う栗田健男中将の第1遊撃部隊を敵の目からそらすためである。出撃前に新兵が整備士の元を訪れる。彼らは整備士に謝る。「自分たちは新兵なので操縦が未熟です。発艦はできても着艦はできません。だから、戻って来ずに敵艦に突っ込みます。せっかく整備してもらった零戦を壊してしまうことを許してください」と。これに胸打たれた整備士長は、こう応える。「着艦が下手でも戻って来い」と。泣けるではないか。もちろん、この後の展開で、この新兵は出撃したまま、二度と戻ることはない。それだけならまだしも、整備士長も敵襲を受けた艦上で果敢に対空砲を握るのだ。敵の爆撃で煙に包まれる対空砲。煙が消えると、対空砲を握る血まみれの腕だけが残されていて…なんともショッキングな描写だ。こんな描写がいたるところにある。戦争物とは言え、ここまでスプラッタな作品とは思わなかった。幼い頃にこういう作品を観なくてよかった。観たらトラウマ必至だ。泣かせる場面がある反面、こういった残酷描写も潜んでいる。戦争の悲惨さを伝える上で必要なのだろう。そういう意味では、決して娯楽作品として観れない映画だ。
2005/08/19
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時々無性に怪獣映画が観たくなる。そんな体験はないだろうか?幼年期に怪獣映画を観て育った世代なら、きっとあるだろう。実は私もそうなのだ。先日「ゴジラ FINAL WARS」を観て以来、妙に怪獣映画が観たくて仕方ない。そんな訳でひさしぶりに「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」を観た。オープンを間近に控えた世界子供ランドは、ゴジラタワーを目玉とするアミューズメント・パークである。ここへ取材に訪れた駈け出しの劇画家・源吾は、ひょんなことから怪しい録音テープを入手する。こっそり持ち帰って、再生してみても訳のわからない音の繰り返しだ。一方、怪獣島ではアンギラスがゴジラに偵察を命じられていた…世界子供ランド建設の裏に何か陰謀があることを感じ取った源吾は、仲間たちと調査を開始する。そんな中、偵察に出たアンギラスは防衛隊の攻撃に遭っていた。源吾たちは、宇宙人の侵略計画を知るものの、件のテープは奪い返されてしまう。その録音テープは、宇宙から怪獣を呼び寄せるためのものだったのだ。飛来するキングギドラとガイガン。防衛隊との戦闘で消耗したアンギラスに襲いかかる宇宙怪獣。そこへ駆けつけるゴジラだったが…ガイガンの初登場エピソードだ。「ゴジラ FINAL WARS」のガイガンしか知らない人にはぜひ観てもらいたい。ガイガンは、これだけ強く、これだけ格好いいのだ。ゴジラが正義の味方だったり、物語がオーソドックスな侵略モノだったりするのだが、そんなことは実際どうでもよいのだ。この映画は、ガイガンの勇姿を満喫するためにあるのだから。ゴジラやアンギラスがガイガンの攻撃の前に満身創痍になる様を堪能しよう。余談だが、ガイガンの元デザインは、なんと水木しげる御大だったりする。こういう部分も意識して見ると、また違って見えてくるのではないだろうか?
2005/08/18
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本日は「エアウルフ」と並んで、私の大好きな海外テレビドラマ「謎の円盤 UFO」を紹介しよう。本放映は1969年。実に36年前だ。…と聞いて、敬遠するのは早計というもの。今観てもまったく古さを感じさせない内容なのだ。基本的な物語は、明らかな敵意を持って地球へ侵入するUFOと地球防衛組織SHADOの攻防を描いたもの。このSHADOが、月面基地のムーンベースからなる第1次地球防衛網と、海中に潜ませた海底部隊スカイダイバーを主軸とする第2次地球防衛網と、多層式に迎撃を行なうのだ。勘の鋭い方は気付いたのではないだろうか?そう、バトル・オブ・ブリテンである。これをSFに置き換えて展開したものだ。面白くない訳がない。しかも、このSHADOの組織の描写が緻密でやたらと格好いいのである。多彩な登場キャラクターがこれに拍車をかける。またサイケな近未来の描写もこれを際立たせている。この辺の魅力は、ぜひ映像で確認して欲しい。製作はサンダーバードのテレビシリーズと同じスタジオによるもの。メカの描写のリアルさは、今更言うまでもないだろう。もちろん、人形劇ではない。ライブ・アクションである。近年、こういった魅せるドラマが少ないとお嘆きのあなたにお勧めのシリーズだ。謎の円盤 UFO COLLECTORS'BOX PART-1 (前半13話収録) 謎の円盤 UFO COLLECTORS'BOX PART-2 (後半13話収録)
2005/08/17
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タクシー運転手のジミーはその運転の腕前を買われて、謎の大富豪デヴリンのお抱え運転手にスカウトされる。破格の待遇だったが、デヴリンのタキシードに触れることだけは固く禁じられていた。ある日、いつものように車を走らせていたところを何者かに爆弾で襲われ、デヴリンが重傷を負ってしまう。運良く助かったジミーは、デヴリンが襲われた原因を調べるうちに、好奇心から禁じられていたタキシードの袖に腕を通してしまう。そのタキシードは格闘からダンスまで、着る者に超人的能力を発揮させ、全てをこなすことができる特殊機能を有したスーパー・タキシードであった。デヴリンになりすまして電話に出たジミーは、デヴリンが秘密組織CSAの伝説的なエージェントであることも知らずに、その呼び出しに応じるのだが…ジャッキー・チェンとジェニファー・ラヴ・ヒューイット主演のアクション・コメディ。運転くらいしか取り柄のない主人公がタキシードを着ることで大変身という、まるでアメコミのような設定なのだが、妙に説得力がある。そんな難しい役をもこなしてしまうジャッキー・チェンの器用さと、おそらくは画面からは微塵も感じられない密かな努力を感じ取ろう。ラストのオチもハートウォーミングなので、安心して楽しんで欲しい。
2005/08/16

ようやく「ゴジラ FINAL WARS」を観た。巷では色々と言われているが、素直に面白いと思った。ひさしぶりに血涌き肉踊る映画に出会った感じだ。累々と横たわる戦車の残骸が激闘の跡を想起させる。氷を割って飛び出す海底軍艦・轟天。相手はゴジラだ。激しい死闘の末、偶然起きた地震による地割れをこれ幸いと利用した反撃で、氷の奥底にゴジラを封印することに成功する。かろうじて収めることができた勝利だった。それから数年の時を経て、地球防衛軍はM機関を組織する。数年前から世界各地で特殊な能力を持った新人類(=ミュータント)が確認されていた。このミュータントを対怪獣用の戦力として集め、特殊部隊として結成したのだ。彼らは破天荒な艦長ゴードン大佐の指揮で、新たに建造された新・轟天を駆る。新・轟天は、ノルマンディの海底で怪竜マンダと激しい戦闘を繰り広げ、満身創痍になりながらもこれを撃破する。そんなある時、北海道の沖合いで巨大な怪獣のミイラが引き上げられる。M機関の尾崎は、国連からそのミイラの調査のために派遣された科学者・音無の警護を命じられる。そんな中、ニューヨークにラドンが飛来する。ソニックブームで次々と破壊されていく摩天楼。それを皮切りに、世界各地に出現する怪獣たち。地球防衛軍は全戦力を投入するのだが…物語の出だしからして、こんな具合だ。なんともテンポよく展開していく。逆に言うと、ながら作業しながら観ていると、物語の展開を見逃してしまう。それほど密度に溢れた作品だ。怪獣映画にありがちな人間側のドラマが弱いということもない。むしろ人間側のドラマをしっかり描いているがために(怪獣の描写などに)物足りなさを感じさせるかもしれない。かなりハリウッド映画を彷彿とさせる場面が散見されるが、これはオマージュとして受け取っておこう。北村一輝が楽しそうに悪役を演じているのもポイントだ。観ればわかるが、本当に楽しそうなのだ。そういった部分も含めて必見に値する作品といえよう。スペシャル・エディション ↓スタンダード・エディション ↓
2005/08/15
先日、NHKのニュースを見ていて呆れかえった。たしか郵政民営化に関連した支持率などの調査だったと思う。全国から無作為抽出した1500人足らずの人たちに質問し、900人未満の人から回答を得た結果とあった。そんな小人数に聞いた程度のことで、本当に世論が計れるというのだろうか?統計学の専門家に聞かせたら、鼻で笑われそうだ。一般的に1万人の世論調査に必要なサンプリング数は1300人といわれている。いつから日本の人口は1万人程度になってしまったのか?NHKには、日本の人口を御存知の方はいないのだろうか?これでは自分達に都合のよい世論を引き出すためにいい加減な調査を実施したとの謗りを受けても反論できまい。中には「民放も似たようなものだ」と言い訳する輩もいるかもしれない。だが、それなら尚のこと、民放と同じようなことをしていてはいけないのではあるまいか?公共放送を名乗るなら、他の民放の規範になるぐらいの姿勢は求められる。そのNHKにして、この程度なのだ。今に始まったことではないとはいえ、なんとも嘆かわしい限りである。こんな中途半端な、正しいとは言えない調査をするなら、公共放送を名乗る資格はない。相次ぐ不祥事に襟を正すのも結構。だが、こういった部分もおざなりにせず、しっかりとやって欲しいものだ。
2005/08/14
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昨日に引き続き「怪談新耳袋」のDVDを観た。今日観たのは「ふたりぼっち編」だ。もちろんテレビ放映時に観たことのある話である。しかし、そんなことは関係なく怖い。怖いものは何度観ても怖いのだ。例によって内容を紹介するか否かでずいぶんと悩んだ。実際、内容を知らずに観た方がより楽しめるのは間違いない。だが、内容がわからないと判断できない人もいるだろう。そこで一話だけ、ごく簡単に紹介しておこうと思う。「訪問者」主人公は、最近学校を休んでいる友人が気になっていた。彼女は、帰らぬ母を待ちながら不安な時を過ごしていた。と、突然鳴る呼び鈴!しかし、外に誰かがいる気配がない。玄関が見える窓からそっと覗くと、そこには血まみれの女性がさまよっている。そして、尚も鳴る呼び鈴!!おそるおそる玄関を見ると、玄関のドアの上の窓から中を覗いてる血まみれの女性。恐怖のあまり身じろぎもできない彼女。そんなことが続いたある日、続けて学校を休んだ彼女を心配して訪れた主人公は、彼女の家の中でドアノブにべっとり付いた血を見つけてしまう…収録話の中で私が一番怖いと感じた作品だ。ひとりで留守番している時には絶対見たくない1本と言えよう。
2005/08/13
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蒸し暑さに耐えかねて「怪談新耳袋 三人来るぞ編」を観た。実はテレビ放映の際に観ているので2度目だ。だが、それには関係なく怖かった。毎回観る度に思うのは、タイトルが出るまでが怖い。ハイコン(※)で撮影されたと思しきそれは、音楽とあいまって物語が始まる以前に観ている者を恐怖へ誘う。このオープニングだけでも必見だ。この作品、一話が5分程度のショートドラマだ。それだけに、余韻を味わう間もなく、次々に新手の恐怖が押し寄せるのだ。気持ちが整理できる前に次が来てしまう。正に怪談の波状攻撃だ。怖くないはずがない。内容を紹介しようかとも思ったが、やはり知らずに観た方がより一層怖いだろう。どれも怖いが、個人的には「三人来るぞ」が最も怖く感じた。速攻で涼しくなりたい人にはお勧めの一品だ。(※)ハイコン…ハイコントラストの略。映画などでタイトル・クレジットの撮影用に使われるフィルムの一種。文字通りコントラストがきついため、普通は文字以外に使わない。ごく稀に(演出の手段として)人物などに使う監督もいる。
2005/08/12
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強引な捜査で知られるパリの刑事ユベール。ある日、彼の元に日本からかつての恋人、ミコの死を知らせる電話が入る。急ぎ日本へ飛んだ彼を待っていたのは、なんと自分の娘の存在だった。娘が母を捨てた父親を恨んでいるらしいということを知ったユベールは、自分が父親であることを言い出せない。しかもミコがユミに2億ドル近い大金を残していたことが判明する。彼は、その事実に犯罪の匂いを嗅ぎつけ、相棒モモを誘って、独自の捜査を開始するのだが…意外かもしれないが、この作品の監督はリュック・ベッソンではない。「Taxi 2」や「Taxi 3」の監督で知られるジェラール・クラウジックがメガホンを取った作品だ。リュック・ベッソンは、製作と脚本のみだったりする。実は私も勘違いしていた口だ。当時、広末涼子が出たフランス映画と言うことで話題になったが、彼女の鼻の形がフランス人っぽいということでキャスティングされたことは意外と知られていない。物語は、冒頭を除き、ほぼ全編日本が舞台となっている。劇中では秋葉原を新宿に見立てていたりするが、それは御愛嬌。脚本自体、甘々でツッコミどころ満載だが、勢いで見せてしまうところは流石か。むしろ出演者への先入観から鑑賞を敬遠している人に言いたい。「騙されたと思って観ろ!」
2005/08/11

今野敏氏のST警視庁科学特捜班シリーズ最新作だ。このシリーズは、新設された警視庁科学特捜班が難事件に挑むミステリー。このメンバーがすごい。名前に色を含む5人組なのだ。そう、戦隊モノを彷彿とさせる設定だ。もちろん、ミステリーだから変身はしない。だが、彼らは各分野のエキスパートなのだ。常軌を逸した特殊能力で事件を解決へと導いていく。この設定だけでも十二分にワクワクしないだろうか?物語は、役者志望の貧乏青年がひょんなことからクリック詐欺に遭うところから始まる。彼は旧友と飲みに行った際、その話をしているうちに怒りが涌きあがり、犯人への復讐を計画する。一方、その数日後、新宿・歌舞伎町の雑居ビルで起きた密室発火事件に狩り出されるSTの面々。捜査を進めると、そこには中国人マフィアの影が…一応ミステリーものなのであまり書いてしまう訳にもいくまい。シリーズものだが、前作を読んでいないとわからないようなことはない。いきなり最新作だけ読んでもきちんと楽しめるようになっている。こういった点は、評価に値する。まずは実際に手に取って読んで欲しい。読み始めるなり、ぐんぐんと物語に引き込まれること請け合いだ。このシリーズを読む時は、実写のドラマになったらと想像しながら読んでみよう。それぞれのキャラクターに好きな役者をイメージしたら準備完了。読みながら、場面が目に浮かぶはずだ。こんな楽しみ方もぜひやってみて欲しい。
2005/08/10
今日は、私の好きな海外テレビドラマから「超音速攻撃ヘリ エアウルフ」を紹介しよう。CIAが極秘裏に開発した超音速の攻撃ヘリコプター、それがエアウルフだ。ところがこのエアウルフ、上院議員を招いたお披露目の席で、突如反旗を翻した開発者のモフェット博士によって奪われてしまう。モフェット博士はエアウルフ共々、リビアのカダフィー大佐の元へ。極秘開発が裏目に出て、直接行動に出れないCIAは、凄腕のヘリコプター・パイロット、ストリングフェロー・ホークにエアウルフの奪還を依頼する。彼の兄はベトナム戦争で行方不明となり、MIAに認定されていた。この兄の捜索と引き換えにホークは依頼を引き受けるのだった。彼は、旧友ドミニク・サンティーニと共にリビアへ向かう。はたしてホークたちは、無事エアウルフを取り戻せるのか?…というのが、パイロット版にして第1話だ。パイロット版とは言え、テレビシリーズとは思えないしっかりした特撮だ。もちろん、実際のヘリは超音速で飛べない。これは技術的な理由ではなく、構造的な理由なのだ。ふたつのローターで飛ぶというヘリの構造上、音速を超える飛行は無理なのだ。この辺は明らかに大嘘だが、目をつぶって楽しもう。エンターテイメントは理屈ではないのだ。ストリングフェロー・ホークをジャン・マイケル・ビンセント、ドミニク・サンティーニをアーネスト・ボーグナインが演じている。彼らの名コンビぶりも見所だ。更にCIAの特別作戦部長アークエンジェルをアレックス・コードが演じている。彼の格好よさも見逃してはいけない。メカだけでなく人物もしっかり描かれているのが、この作品のよいところ。残念ながら、DVD化はされていない。日本では以前、何本かビデオで発売された程度に留まっている。レンタルビデオ店で探して観て欲しい。それだけの価値がある作品だ。
2005/08/09

以前「パイソン」と「ボア vs. パイソン」を紹介したところ、何故2作目の「パイソン2」だけ紹介しないのか、と尋ねられた。まったく他意はなかったのだが、それを望む人がいるなら応えねばなるまい。今日は「パイソン2」を紹介しよう。物語は、1作目の「パイソン」から十数年後。ロシアはウラリスキー山脈で、アメリカとロシアの特殊部隊が極秘作戦を共同で遂行していた。これは、同地域に逃亡した"パイソン"を捕獲するというものだ。実は前作以降も軍は、兵器としてのパイソンの研究を続行していたのだ。しかも場所は、ロシアに移して…負傷者を出したものの、米軍の指揮の下、作戦は成功をおさめる。だが、捕獲したパイソンを乗せた輸送機は、チェチェン軍に撃墜されてしまう。墜落現場へ別のロシア軍が駆けつけ、墜落した米軍機を発見する。彼らは、無傷で見つかったコンテナの中身を知らぬまま、ロシア軍の基地へと運んでしまう。その中にパイソンが捕獲されているとも知らずに…この部分だけで冒頭だ。この後、コンテナの輸送のために雇われた主人公たちが何も知らされないまま、件の基地へと向かう。だが、現地の部隊はコンテナを開けてしまっていて…という具合だ。この主人公たちを雇ったのがCIAで、そのエージェントとして前作でも活躍した警官が出ている。前作での活躍からCIAに抜擢されたのだろう。…というか、前作のラストにそのようなくだりがあった気もするのだが。ところが、この男が前作までの善人ぶりはどこへやらで、憎らしいぐらいに悪党なのだ。年月は人を変えてしまうのか。この辺の前作とのリンクしている部分を注意して観ると、結構面白い。なお、パイソンは複数出てくるが、前作より少しばかり小さいため、やや迫力に欠けるかもしれない。
2005/08/08
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太平洋戦争で日本の降伏文書の調印が行なわれた戦艦ミズーリ。1944年6月にアイオワ級戦艦の3番艦として就役して以来、太平洋戦争~朝鮮戦争と活躍し、近代化改装を施してからは湾岸戦争にも出撃した。この長きに渡って活躍した艦も老朽化からは逃れられない。その長い栄光に満ちたキャリアを閉じる日が近づいていた。退役の記念式典へ参加するため、この戦艦ミズーリは最小限の人数で太平洋を横断していた。早くも艦内では退役を記念したサプライズパーティの準備におおわらわだ。やがてロックバンドもヘリで到着し、始まったコンサートに大いに盛り上がる水兵たち。その雰囲気は、鳴り響く自動小銃の銃声で恐怖へと変貌した。実はこのパーティ、テロリストをミズーリに乗り込ませるための謀略だった。パーティを企画した副長がテロリストに通じていたのだ。テロリストの狙いは、ミズーリに搭載されている核弾頭装備の巡航ミサイルだ。瞬く間にミズーリは、テロリストの手に落ちてしまう。ただひとり、上官相手のトラブルが元で調理場の「食品冷凍庫」に放り込まれていたコックを除いて…そのコックこそ、上官殴打が元で降格された元海軍特殊部隊(SEAL)の英雄、ケーシー・ライバックだったのだ。旧友である艦長の死を知ったライバックは、たったひとりでテロリストの集団に挑み始めるのだが…スティーブン・セガールの沈黙シリーズの記念すべき第1弾だ。何よりスティーブン・セガールの無敵ぶりを堪能して欲しい。いくらなんでもこれは強すぎだろうと思うぐらい強いのだ。思わず、観ていて惚れ惚れするぐらいだ。ここまでやってくれると逆に気持ち良いから不思議だ。もちろん、たっぷりとカタルシスが発散できる。胸のすく思いというのは、こういうことを言うのだ。
2005/08/07
よく「日本企業」という言葉とそれに対する言葉で「外国企業」という言葉を耳にする。企業だけではない。映画では「日本映画」と「外国映画」、或いは「邦画」と「洋画」といった分け方が、音楽では「邦楽」と「洋楽」といった分け方をする。グローバル化が進む現代において、この分け方はナンセンスだという意見がある。しかし、本当にそうだろうか?企業を例に取るとわかりやすいかもしれない。最近ではいくつもの日本企業が外国人によって経営されているが、これは決して外国企業とは呼ばれない。これらは、あくまでも日本企業だ。そして、それに異を唱える人はいない。つまり大多数の人が日本企業として認知していると言うことだ。こう指摘すると、大抵「企業の場合は本社の所在地や資本の関係があるので、映画や音楽と一緒にしては困る」と言い訳をする。だが、映画も音楽もそれは同じではないか。経営者が、映画の場合は監督で、音楽の場合はアーティスト。本社の所在地が、映画の場合は製作会社の所在地で、音楽の場合はCDなどの発売元の所在地。資本に関しては、そのまま他のものにも当てはまるだろう。ということは、現段階では「日本映画」や「邦楽」といったカテゴリー分けは決してナンセンスなものではないと言える。何より大多数の人に認知されていることが、大衆のコンセンサスを得ている証といえよう。更に付け加えるなら、このカテゴリー分けには、実は法的な根拠がある。税制はもちろん、様々な法律で定められているのだ。したがって、個人が「グローバル化の中にあって、この分け方はナンセンスだから使うな」と主張することは許されないのだ。そういう意見は、個人の意見として持つに留めるべきだろう。決して他人に強要することではない。大きなお世話である。
2005/08/05
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連日30℃を越す猛暑。こんな日は、生理的に寒くなる映画はどうだろう。本日は「ブラッダ」を紹介しよう。洋上の船の上、ガムテープで縛られた男。口もガムテープで塞がれて、生きたまま海へ投げ込まれる…ところは変わって救急病院。外科医のベンは、上司から休暇を取るように勧められる。離婚のショックからアルコール依存症となったベンを心配しての言葉だった。促されるままに休暇を取って向かった先は、別れた妻と買った別荘のあるオールズ島だ。かつては漁業で賑わった島だったが、政府の漁業制限で今は見る影もなく寂れ果てていた。そんな事情から、島の人々は、島外の人間に対して排他的だった。無論、静養に来たベンも例外でなく、余所者扱いされる始末。そんな中、虫に噛まれたような傷跡の残った奇妙な死体が発見される。そして、日を置かずに今度は電気工のジャックも遺体となって見つかる。島の人々は、ベンに疑いの目を向ける。疑いを晴らすべく、ベンは死因の解明に乗り出すのだが…B級ながら、なかなかツボをおさえた良質の物語である。展開もかなり考えられており、ハラハラさせられる。全体のテンポもよく、この手の映画が好きなら楽しめるだろう。惜しむらくは、ラストのオチがいささか安易な点だ。ちなみに原題は「THEY NEST」という。直訳すると「彼らは巣を作る」という意味だ。どこに巣を作るかは、この作品を観ればわかるだろう。
2005/08/04
あなたはCDショップなどでポイントをためたりしているだろうか?あれを店側のサービスと思い込んでいるお人好しな人がいるみたいだが、あれは決してサービスではない。個人情報の収集手段なのだ。自分自身の個人情報と引換えに割引きを受けているのだ。その店側の行為自体決して誉められたものではないが、一概に「悪い」と断じることはできない。経営者側としては、仕入れる品物の比率を把握する上で、利用者の嗜好を知る必要があるのだ。だが、そのシステムの運用も現場の人間がきちんと主旨を理解していなければ、まったくの無駄と化してしまう。先日、このCDショップのポイントカードで大変不愉快な思いをした。ポイントがたまり、いざ使おうとした段階で、今年の1月にカードの期限が切れていると言われたのだ。ポイントカードのシステムは大別すると2種類あり、一方は最後に使ってから一年、もう一方はカードを発行した日から一年となっている。今回のケースは後者に当たる。単に切れただけなら何も文句はない。問題なのは、期限切れを伝えられたタイミングだ。というのも期限の切れた1月以降まったく買ってなかった訳ではないのだ。買い物するたびにそのカードを出していても、既に期限が切れていることは全く伝えられなかった。そればかりか、新しいカードを作ることもない。ポイントがたまって使おうとした段で伝えられる。何かおかしくはないだろうか?切れているのにそれ以降のポイントがそのまま入れられ続け、満了になってから無効と伝える。これでは詐欺と同じだろう。期限切れ以降のポイントは、すべて無駄となった。問題点を指摘しても、現場の人間は期限切れなので無効の一点張り。期限が切れてたのは仕方ないにしても、期限切れのカードにポイントを加算していたのは店側の落ち度なのだ。これは現場の人間がポイントカードの主旨を理解しておらず、単に割引すると店が損するのではないかと短絡的に考えていることが原因でもある。本当に店のことを考えたら「上司と相談してご連絡します」と言って連絡先を控えるなどの対処が妥当だろう。現状の対応では、客の心象を悪くし、しかも個人情報が回収できないために経営者にはプラスとならない。こんないい加減な対応はさぞ小さい店だろうと思われるだろうがさにあらず。店内にFMスタジオを有する大手チェーンだ。言うまでもないが、この一件以降、二度とその店で買い物することはなくなった。
2005/08/03
今日は、CX系列で放映していた「怪談スペシャル」を観た。これは近年“本格ホラー時代劇”として注目を集めたテレビシリーズ「怪談百物語」のスペシャルとして製作されたものだ。狂言廻しは、例によって竹中直人演じる陰陽師の末裔・蘆屋道三。彼の家に近所の長屋に済む者たちが集って百物語の夕べに興じている場面から物語は始まる。既に96の話を話終えたところで、このままでは100話に到達するのではないかと話していると、遅れてきた踊りの師匠が参加する。この百物語に参加している長屋の者たちが語る話が今回の物語。まず語られるのが「鬼婆」の物語。なんと浅野ゆう子が鬼婆の岩手を演じている。菅井きんが岩手の下女セツ役で出ている。てっきり菅井きんが鬼婆かと思わせておいて実は…というのはキャスティングの妙だろう。次に語られたのが「座敷童子」の物語。座敷童子を大切にしていた御内儀を私欲のために追い出した悪女に対して、座敷童子の天誅がくだる話だ。人格者の御内儀を須藤理彩が、恩を仇で返す悪女を桜井淳子が演じている。続いて語られるのは「契り」の物語。これは、死んだ前妻の亡霊が後妻に嫉妬して現われるという話。前妻を佐藤仁美、後妻を石原さとみが演じている。今回の話の中では一番怪談らしい話。最後に語られるのが「化猫」の物語だ。いわゆる化け猫映画のイメージで観ていると肩透かしを食らう。CG処理された猫の瞳がやたらと怖い。この物語が語られて100話語り終えてしまう。当然、怪異が起きる訳だが…観損ねた人は、ビデオに撮った人に観せてもらうなどして鑑賞して欲しい。怖さよりも物悲しさが残る怪談だった…
2005/08/02

入手以来、毎晩のようにプレイしている。言わずと知れた人気ソフトの最新作だ。新旧様々なスーパーロボットが一堂に会するシミュレーションである。今回の作品は、PSソフトの「スーパーロボット大戦α」と「スーパーロボット大戦α 外伝」、PS2ソフトの「第2次スーパーロボット大戦α」に続く作品となっている。PS2では他に「スーパーロボット大戦IMPACT」や「スーパーロボット大戦MX」なども出ているが、別系統の物語なので注意したい。この手のシリーズものは1作目からプレイしていないと楽しめないと考えがちだ。だが、この作品に限っては、全然そんなことはない。データの引継ぎなどもまったくないので、新鮮な気持ちでプレイできる。むしろ、この作品をプレイしてみて面白かったら他のもやってみるというスタイルがいいかもしれない。基本的なゲームのシステムは「第2次スーパーロボット大戦α」とほとんど変わらない。シミュレーションとしては、かなりやさしい部類に入る。・マップはいわゆる六角形のヘックスではなく、わかりやすい四角形のスクウェアとなっている。・ユニットの向きは戦闘に影響しない。・万が一ゲームオーバーになっても、資金とユニットのレベルはそのままで同じ面からリトライできる。…など、遊び勝手を考えた作りになっているのは言うまでもない。世界観の異なる複数の作品を統合しているため、どのように辻褄合わせをしているのか見るのも楽しい。中には強引な力技を使っている部分もあるが、それは御愛嬌。寝苦しい夏の夜にピッタリのソフトだ。やりすぎて寝不足にならないように気をつけて…
2005/08/01
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