タイで初めてのホテルに泊まるとき、何が心配かって 、無事にタクシーの運ちゃんに場所を告げ、到着できるのか ってぇ~こと。
グロウ みたいに、駅もろ近く、知名度の高いホテルだったにもかかわらず、あのざま。今回はあたしも場所がわかんない、しかもガイドブックにも、地図が詳しい「歩くバンコク」の地図ですら有名どころがないってことで、この周辺は途中で切られていて・・・
名前の表示どころか、あるであろう場所の地図すらないっていう、立地に謎の多い隠れ家的一軒屋ホテルなもので 。
「スラサック駅から近くて大体この辺かなあ?」という目星はついていたものの、不安だったのでチェックイン前日に場所を確かめに行ってみた。
スラサック駅、ウォンエンヤイ方面行方向一番前の改札を改札を背に左に下るとすぐ大きな通りにぶつかる。BTSの駅から身を乗り出しても、ホテルがあるような雰囲気には見えず、「ここかなあ・・・」と首を傾げつつ、その通りを渡り、もう少しサパーンタクシン駅側に歩いてみた。
で、不安だったので、ひまそーに新聞を読んでいるバイタクの運ちゃんに「あのう・・・このホテルって知ってます?」と住所の書いてある紙を見せると・・・運ちゃん、英語表記のホテル名程度は読めたようだ。
「ああ、 ここなら、おら、知ってるだよ。 なあに、これ(バイク)に乗るほどのことじゃねえでげすよ。ここを戻ってすぐその道右。すぐだよ」
さすが。バイタクの運ちゃんはその付近のスペシャリストだ。「あんがと」と告げ、言われたとおり歩き、大通りを右に曲がる角で運ちゃんをふりかえった。
ぷぷぷ、やっぱし。 こういう時タイ人は本当に優しい。あたしのことを心配してずっと背中を見ていてくれたのだ。
「ここ?」
と小さくなったバイタク運ちゃんにわかるように指でさししめすと、 大きく手で「まるっ」 としてくれた。まるで焼酎のCMのワンシーンのようだよ。BGM氷川きよし・・・ 「まるっつ!」→バカ
で、ホテルに到着してびーっくり。

ほんとに一軒屋だ。すごーい!
しかし、どうやって入るのだ?ん?チャイムはこちらってかいてあるぞ、鳴らしてみるべ。
じりりーん・・・
もろに「素朴です」って顔に書いてあるおにーちゃん がにょにょっと顔を出した。
「どうしたでげすか?ミス」
「あ、あたす、明日からここにチェックインするの。」
「????」
なんで 明日からチェックインしる人がここにいるのか、奴は諮りかねているようである。 そうしたらこれまた色白でノーメイクでかわいらしい女の子が民族衣装でひょいと顔を出した。
「明日からチェックインするんだけど、道がわかるようにここまできてみたの。運ちゃんに見せるからタイ語でここの住所書いてもらっていい?」
ねーさん、大喜びでまるで鉄格子のような門をあけてくれた。で、ばっちり住所をタイ語で書いてもらい~の、あいさつしぃーの、手をふって「また明日ねー!」とお別れして某所に戻った。
で、翌日某所から拾ったタクシーは、 な、なんとおぢいちゃんタクシー。
やったぁ!あたしはタイのおぢいちゃんタクシーが大好きだ!ぎらぎらした 失礼な質問しないし、おだやかーににこにこ してくれる。だが、 間違いなく、最新スポットなど知るよしがなく、 一度どしゃぶりの日、タクシーが全く通らないので 「おぢいちゃんトゥクトゥク」 に乗ったところ、大いばりで 「今日は雨だから100バーツじゃ!」 と言ってたので(でもジャルンクルンから渋滞のシーロムとおって、スクムビットの36までだったので、100は超えそうな予感はしていた)あれ?ぼりまくったような態度だったけど、そんなんでいいのか?と思ってたら、案の定40分くらい乗ってたんだけど(爆笑)、おぢいちゃんに100バーツ払うと それはそれは「こっぷんくらっぷじゃ~」と、喜んでいた・・・。
欲のないおぢいちゃん・・・。ああ、おぢいちゃん。
今回の細くて、白髪で、よたよたした、ほくろのヒゲを大切に育てている華僑系おぢいちゃん は、あたしから道を聞き、そのタイ語で書かれた住所の紙を握り締めた。なんだかとっても不安げで頼りなさげだ。
「ピー!大丈夫!あたす、指示できるから!」
と一声かけるまで、 はためからみても「あわわ、どこじゃろうて」という雰囲気 だったんだけど、その一声で素朴な微笑みが顔に広がった。
で、シートに座って気がついた。あんら。 この車「333」だわ。
「ピー・・・もしかして、この車 ラッキーナンバー じゃないですか?」
そういった瞬間 おどおどしていたぢぃちゃんの顔がぱあっと明るくなり、さっきの何倍ものものものすんごい笑顔 になった。
「おお、そうじゃよ。333で9じゃろ。タイではのう、9はラッキーナンバーなんじゃ。これに乗ったあなたにも幸せがあるじゃろう。」
・・・。
いやーん、なんて 素敵なおぢいちゃまなの! これだからおぢいちゃんタクシーはやめられん。
しかし、ホテルの場所を予習しておいて良かった。おぢいちゃんはなんとかその大通りまでは行き着けたけど、 Uターンのタイミングも場所もつかめなかった(爆笑)。 でも、なんとかよれよれ、よたよたと、たどり着くことができたし。
おぢいちゃんと手を振り合ってお別れし、ホテルでチェックインを済ませ「スーペリアでご予約でしたがアップグレードさせてもらいました。」と通された部屋に到着してびっくり・・・。
なな、なんと、 部屋もラッキー7!
おぢいちゃんのいう幸せが来るのかもしれん(単純)!いや、 もしかしたらおぢいちゃんはバンコクの仙人 だったのかも。
数時間後、興奮して友人に話したところ 「俺の部屋も333なんだけど。」
なぬ!?
なんたる偶然。もちろんチミにも 幸せが舞い降りるであろう。
やっぱタイは不思議な国だわ。
ちなみにこの一軒屋ホテル「バーン・プラ・ノン」が、またまた超個性的だったので、続きに書きます。おたのしみにね。
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