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2004年03月22日
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テーマ: 砂の器(123)
カテゴリ: カテゴリ未分類
僕は最初ドラマを見た時、
和賀が過去を知られたくないと思ったのは、
単に今の栄華を手放したくないからだと思っていた。
自分から逃げているのだとも思った。

しかしその真相は、
とんでもなく深い心の闇から発せられている事を知る。
和賀が、なにゆえ、
あそこまで感情をあまり表に出さないのか?
婚約者と偽りの愛を演じているのかが


物語は、父親から引き離された時の慟哭から始まった
本当に秀雄も父を愛していたのだ。心から…。

和賀の悲しい宿命。他人には決して知られたくなかった過去

それは村八部という差別意識から生まれた。
千代吉(父)は、さぞかし無念であっただろう。
それでなくとも、愛する人を失った悲しみは
言い様の無いほどの苦しみと、
寂しさを超えた切なさで心が泣き叫ぶ辛さがある。
しかも、それが謂れの無い差別意識からくる見殺しであるのだから、
その悔しさたるや例えようも無いものがあったに違いない(と思う)

僕が分からないのは、

と言うその理由が知りたい。
辛い苦しい厳しい旅、でもそこには確かな愛情があった。
子供に何かを教える為?
子供の寂しさを考えたから?
何かの信念、思いがそこにはあったのだろうか?


後でいくらでも自首出来たハズ。でもしなかったのは何故?
やはり子供のためだろうか?

“差別といじめ”

憎しみからは何も生まれない
鬼が鬼を生んだのだ
と、今西は言った。

今でも必ず起き続けている、「いじめ問題」

人が簡単に陥り易い差別意識、
いじめと言う、その“地獄”は
誰の身にも突然、容赦なく降りかかる。
苦しみを、自分以外の他人(ひと)に与え、
そのことで、己の快楽とする。
否定したくとも出来ない、人間に潜む“鬼の本性”
人の不幸を喜ぶという心の歪み。

“人間”という存在の弱さがそこにはある
優しさ 温かさ  助け合う 支えあう
人間が人間たらしめる“心のありよう”が、
いかに大切かを、気付かせてくれる。 
この作品を、過去何度もやていたのに、
今まで見てこなかったことを痛切に後悔している。

幼い秀雄の子供心は、いかほどのものだったのだろうか?
相当心に深い傷を負ってしまったことだろう。
それでも父親と一緒だから、耐えることが出来たのではないか。
そこには親子の強固な絆と言う愛があったと思う。
だから、とても辛かっただろうけど、
淋しくは、無かったんじゃないかな。

ピアニカを手にした秀雄は、嬉しそうだった。
経緯はどうあれ、それは、秀雄にとって、
何にも代え難い宝物だったのだ。
ひしひしと伝わってくる親子の絆、幸せ。
今の時代、物質的な恵みに満ち溢れ、現代は確かに不自由さを感じない。
しかし、愛という“精神的幸せ”を、人は中々見出せない。
例えようの無い、虚しさが、そこここにある。
改めて、幸せとは何か?を自分に問い直す…。

ピアノを奏でながら、回想する和賀(と僕は思う)
差別や偏見があるかぎり、
その迸る能力も人目を見なかったのかもしれない。
やはり、宿命を完成させたい何かが和賀にはあるのだろう。
和賀のその特別な才能は、
その激しいほどの過去の厳しさから生まれたのだろうか?

厳しさ悲しさに彩られた宿命
父との愛、幸せ、厳しさ、叫び。
そういった思いが凝縮された
心の表現を、厳粛で荘厳な音楽の響きが
見ている我々に、鬼気迫る迫力で心の奥まで伝わってくる。
このドラマを見て、本当に良かった。










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最終更新日  2004年03月22日 12時21分30秒
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