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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。筆者の経験と知識による解釈です。日本語表記の正確さ、言葉の言い回しのうまさについては、自信ありません。間違いなどありましたら、ご指摘ください。ただ、言いたいことは説明しているつもりです。●パーミッション・マーケティングユーザーの許可(パーミッション)をあらかじめ得た上で、ユーザーへのアプローチを行うマーケティング手法。ユーザーが、メールを送って欲しいジャンルをあらかじめ登録しておくオプトインメールが代表的。ユーザー側から見れば、自分の欲しい商品やジャンルの情報であれば、記事、広告、パブリシティなどに関わらず、ニュース、新製品、動向、技術などをチェックしておきたいという心理を利用する。企業側から見れば、欲しい人に確実に情報を届けられ、また商品やサービスの勧誘もやりやすいというメリットがある。また、ユーザーとあらかじめ一定の約束を取り決めているため、お互いに信頼感を高めやすく、長期的な関係を築きやすいという特徴もある。オプトインメールのほかには、企業が実施するプレゼントキャンペーンなどのユーザーの応募時に、メール購読の希望有無を確認することも多いが、これもパーミッションである。ユーザーデータに基づく手法であり、データベースマーケティング、ワンツーワン・マーケティングの中の一手法である。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.31
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。筆者の経験と知識による解釈です。日本語表記の正確さ、言葉の言い回しのうまさについては、自信ありません。間違いなどありましたら、ご指摘ください。ただ、言いたいことは説明しているつもりです。●バイラル・マーケティングバイラルとはウイルス(Virus)のことで、ウイルスのように情報が伝達するクチコミを使ったマーケティング手法のこと。クチコミは、本来人から人へと情報が自然に流れていくものだが、このクチコミを意識してビジネス的に活用していくやり方が、バイラル・マーケティングである。その基本的な考え方は、自分の知人の情報は信用できる、つまり、ユーザーの購買にあたっての影響力がとても大きいということである。ここにおいて、重要な概念が「ハブ」と「バズ」である。「ハブ」とは、影響力の大きい人のこと。「バズ」とは、人から情報が流通していく経路のことである。リアルの手法においては、クチコミになりやすいネタをつくり、それを影響力のあるハブから紹介してもらったり、場所と時間を共有しての会合を開くなど各種のプロモーションの実施を通してバズを広げていく。Web上の展開でも基本は同じで、影響力の大きいハブとなるリーダーやユーザーからの推薦や、クチコミサイトやコミュニティサイトを活用し、情報を流布させていく。そして、現在のWebの特徴は、ブログなどCGMメディアの発達である。CGMメディアを通して、一般のユーザーから、さまざまな商品、サービスに関する情報が発信される。つまり、クチコミ情報が拡散しやくなっていて、自分が欲しい商品、サービス情報の評価がWeb上で探しやすい。これらのCGMメディアをどう活用していくかもバイラル・マーケティング的にはポイントなのである。この中で、クチコミのよい流れを積極的に活用しつつ、悪い流れができたら、すぐに元になる情報を突き止め、対応していくことが求められる。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.30
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この本では、マニュアルを創ることが感動的に描かれている。一般的なマニュアルとは、業務の標準化であり、それを社内や部署で共有することによって、仕事の効率や業務の生産性を高めることにある。しかし、マニュアルはそれだけの問題ではないのだ。そういうことが、この本を読むとわかる。働く人が自分で仕事を行うことで気付いたこだわりや小さな工夫、そして、サービスを提供する中でさりげない心遣いなどが出てくるもの、それがマニュアルである。だから、マニュアルには、その会社ならでは、その部署ならではだけでなく、その人ならではのやり方やノウハウがつまったものになる。この「その人ならでは」というところが肝心である。しかし、そうはいっても、いろいろ苦労して自分で工夫した仕事の知恵であっても、それをマニュアルにするのが難しい。ふだん言葉にする習慣のない人たちには、この言葉にする作業が、特に難しいのである。それでも、マニュアルのプロである著者は、マニュアル作りのフレームワークは示すものの、マニュアルは働く人に直接書かせる。全部の文章はもちろん、マニュアルの構成そのものも、働く人が自分で考えることになる。そうすると、問題なのが、自分なりのマニュアルにはならないで、一般的なこと、常識的なことを書こうとしてしまう人が多いこと。そういう人に対して著者は、書く人の自分の仕事へのこだわりの部分を聞き、それを中心にして書くように指導していく。そうすると、マニュアルそのものが、格段によくなっていくという。まさにプロならではの指導法である。著者は「仕事の中で言語化できないものはない」という。マニュアルとは「暗黙知」を「形式知」にするものだが、どんな仕事でもそれは必ずできるという。できる営業マンは、やるべきことが、きちんとマニュアルのように整理されている。つまり、こういう人は、「暗黙知」を「形式知」にすることを自分の中で確実に行っているのである。だから著者は「ひとり標準化」という、自分の仕事をマニュアル化することをすすめる。そうすることで、自分の仕事を確認し、自分のやっていることに自信をつけ、さらにステップアップできるようになるのである。こうして指導してきたマニュアルづくりにおいて、働く人が書いたマニュアルを著者はたくさん読んできた。その中には、たくさんの感動的な話があるそうである。そこには、平凡に見えるかもしれない仕事の中に、小さいけれども、人の心を打つさりげない話がでてくるのである。世間一般のマニュアルのイメージとは違って、「マニュアルとは感動的なものである」ということが、よく描かれている好著である。あなたもこの本を参考にしながら、「ひとり標準化」を行い、感動的なマニュアルを作ってみては!#読書時間 3時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.29
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これぞ、マニュアルのためのマニュアルというべきか。マニュアルの目的、内容、作成する手順、体制、そして活用方法まで詳細に書かれている。それも、事務業務マニュアル、サービスマニュアル、工場内作業5Sマニュアル、人事考課マニュアルなど、マニュアル別の作成方法まで書かれている。それらを、各テーマ見開きで、左ページに図や表、右ページにその説明というように、わかりやすく説明している。全体的には、とても完成度の高い本であろう。しかし、である。この本によって作られたマニュアルは、どれほど人にとって、魅力的なマニュアルになるのだろうか?どうも、マニュアルにありがちなイメージである、「仕事をやらされる」というニュアンスを強く感じるマニュアルができそうな感じがする。確かに、できたマニュアル通りやれば、それなりに仕事をこなせ、うまくできるが、やはり、仕事はそれだけじゃないだろうということである。どう自分が仕事に関わっていくのか、仕事を通して、働くことによって何を得られ、どうその人が変わっていくのか、そういう仕事の価値や意味について、読む人に考えさせる要素がマニュアルには必要だ。そのきっかけを確実に与えたい。仕事をするのは感情や感覚がある人であって、この人が行うという視点をもっとマニュアル作りに、取り入れていってほしいということである。そこが、この本には、なくはないのだが、もっと欲しいところだ。#読書時間 2.5時間★3つ ★★★☆☆ **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.29
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この本は、mixiの参加人数が70万人ぐらいにときに書かれている。700万人以上になった今でも、mixiでどんなことができるか、基本を理解するには参考になるだろう。実際には、事例としてもごく少ないだろうし、よくあるパターンでもあるのだが、以下のような話がおもしろかった。mixiの「足あと機能」が縁でサイトをのぞいてみると、信頼できそう、話が合いそうということで、メッセージ交換から始まり、恋人が見つかった。mixiで今の彼氏と知り合っただけでなく、その出会いの日記を細かく書いていたら、話がおもしろく人気がでて、書籍になった。mixiのオフ会で知り合った人がきっかけになって、転職に成功した。やはりおもしろいのは、出会い話か。恋人であったり、よい仕事であったり、人との出会いがうまくプラスになっていくいうことがこのmixiから生み出されている。「実際にはそれほどうまくいくわけがない」と思いつつも、「いや、もしかしたら・・・」という可能性を想像させるもの、それが、このmixiであり、SNSであろう。また、従来ならば、とても危ないものであるこういったWeb上の出会いの、危険性がかなり軽減できた、あるいは、なさそうに見えるところが、このSNSというしくみのすごいところである。とはいえ、特に女性は、やはり気を付けないといけません。全体としては、SNSの魅力を伝える本になっている。#読書時間 2時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.29
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ご存知でない方に説明すると、安藤百福は、日清食品の創業者、世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンを創った人である。その世界的な功績もすごいが、現在96歳?で、まだ元気なご様子もすごい。その安藤百福のまさに「執念」のビジネスを綴ったのが、本書である。もともと、実業家の家で育った安藤は、なるべくように、実業家として身をたてていく。22歳にして起業し、繊維などいくつかのビジネスを成功させるが、40代になると実業家として名前は知れ渡っていた。そんなときに、畑違いであったが、頼まれた信用組合の理事長におさまる。しかし、これが、あえなく倒産してしまう。ほとんど財産を失った安藤は、自宅に研究所を作り、まだ、この世に存在しないインスタントラーメンの研究を始める。それは、365日毎日、いろいろなことを発想しては、試すという、まさに試行錯誤の連続であった。そしてついにチキンラーメンが完成する。安藤、ときに48歳。ところが、チキンラーメンは、流通での評判が悪かった。しかし、消費者に圧倒的に受けて、その後わずか1年で600万食を販売する。そして、その後も爆発的に売り上げを伸ばしできないといわれたカップヌードルも成功させる。失敗の話もある。ごはんのインスタント化を行ったことである。このような話の中で、安藤の執念のビジネスが、語られていくのである。これらを読んでいると、戦時下において、食の大切さを痛感し、また、現在という時代の食のあり方を考えながら、食を天職とする安藤の、そのかける思いや執念がとてつもなく大きいものであることが伝わってくる。ビジネスとは、仕事とは、企業とは、そういう根本的なところで大切なことは何か、そんなことを考えさせられる本になっている。#読書時間 3時間★5つ ★★★★★安藤百福語録**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.28
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<いい子>であることの問題を説明する本。親子関係は難しい。親は子どもに対して、<いい子>であることを求めていたり、求めがちになるし、子どもの側も親に対して、<いい子>である期待に応えようとする。しかし、問題がおこると、親は<ありのまま>でいいというが、決して<いい子>という考え方から逃れられるわけではないし、子どもにとっても、同様である。その背景には、親はいろいろ大変なので、せめて子育てにはラクしたいという願望があったりする。逆に、「いい子すぎるのが問題だ」という親もいるそうだ。<いい子>問題は、親子関係の中でも、かなり根深い問題というか、なかなか逃れられない幻想なんである。こうした中で、著者は<いい子>をやめることをすすめる。もっと、素直な関係を築くべきであるという。ダメでも、できが悪くても、親は子どもを見捨てるわけはないんである。だから、<いい子>である必要などない。<いい子>というテーマは、自分の問題として考えやすいとっても身近な問題である。私も自分の親から、よく言われたし、そして自分の子どもに対しても、よく使ってしまう。こうした中で、わが娘たちは、言葉遣い、態度や行動など、全然いい子でないことがよくあるのだが、これは、これでいいことなのだろうか、とこの本を読んで思ってしまったのである。#読書時間 2時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.28
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いやー、「Google Analytics」って、すごいですね。ちなみに「Google Analytics」は、「グーグル アナリティクス」って読みます。ちょっと言いずらいですが、ご存知ない人に説明しますと、サイトのアクセス解析をしてくれる、グーグルのサービスです。何がすごいって、これだけの機能があって、だれでも無料で使えるんですよ。登録して、ログインすると、まず、使う人によって、つまり、・経営層向け・マーケティング担当者向け・ウェブマスター向けに情報が整理されているんです。自分の職種によって、必要な情報が「概要」として見れるってわけです。そして、データ的には、訪問数やページビューなどはもちろんなんですが、目標に対する達成数や達成率もわかるし、ショッピングサイトならでのログもカバーしているし、ユーザーの年齢などの属性データを取ることも、ある操作をすれば、可能なんです。そして、もちろん、あのアドワーズと連動した効果測定ができてしまうというわけです。ここまでくると、さすがに、グーグルの広告サービスをより使ってもらう、より成果を出してもらうためのそのサービスの中の1つだなとわかるわけです。実際、500万ページビュー以上のデータはグーグルの広告サービスを利用してないと集計できないようです。それでも、ここまでできるサービスが、無料というのは、やっぱりすごいことです。基本は、コードを自社サイトの解析したいページにはるだけ。1アカウント作れば、いくつものサイトを登録、解析することができます。どうせ無料なんだから、やってみてやめればいいと思っても、使い始めたら、やめられなくなって、アドワーズを始めてしまう、そんなことになるサービスです。あ、この本ですが、この「Google Analytics」の機能を丁寧に説明しています。「Google Analytics」を利用してない人なら、どんなことができるかわかりすし、利用している人なら、詳細に機能をチェックできます。#読書時間 2時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.28
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。筆者の経験と知識による解釈です。日本語表記の正確さ、言葉の言い回しのうまさについては、自信ありません。間違いなどありましたら、ご指摘ください。ただ、言いたいことは説明しているつもりです。●MNPMobile Number Portabilityの略で、自分が持っている携帯番号を異なる携帯電話事業者に移行できる制度のこと。日本では2006年10月25日始まった。携帯番号は移行できるが、メールアドレスや決済方法は移行できない、ダウンロードした音楽やゲームデータは使えなくなるなどの制約がある。また、現在契約している事業者への解約費と新規契約する事業者への契約費は別途かかる。携帯事業者サイドからみれば、使用ユーザー数においては成熟している携帯市場において、ユーザー獲得のための激しいサービス競争の中におかれることになる。また、行政サイドから見れば、携帯市場そのものの活性化につなげたいというねらいがある。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.27
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。筆者の経験と知識による解釈です。日本語表記の正確さ、言葉の言い回しのうまさについては、自信ありません。間違いなどありましたら、ご指摘ください。ただ、言いたいことは説明しているつもりです。●ブログ・マーケティングブログを使ったマーケティング手法のこと。ブログの更新の容易性、コミュニケーション機能などの特徴を有効活用し、企業が顧客への情報提供やプロモーションなどのコミュニケーション活動として採用する。その一番の特徴は、書いている人の顔が見えること。どんな部署の、なんという人が書いているかがわかることで、読む人に親近感を与え、記事への信頼性を高めることができる。その中で、更新が容易な特徴を生かし、読者に対して、キメ細かく、貴重な情報を高い更新頻度で提供していく。さらに、ブログのコメント機能、トラックバック機能により、顧客とのダイレクトなコミュニケーションを行う。広報的な展開が主流であるが、製品開発者ブログ、社長ブログのほか、人事ブログなど応用範囲は広い。特定の人が使うのではなく、ブログシステムを使って企業サイトを構築することで、迅速なサイト更新が可能になったり、RSSで情報を提供するなどの展開もある。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.26
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●リレーションシップ・マーケティング顧客との長期的な関係を築くことを目的とするマーケティングコンセプト。顧客の満足度を高め、1人の顧客から一生で購入してもらう総額、つまり生涯獲得する価値=顧客シェアの最大化を目指す、関係性(リレーションシップ)を重視する。成熟化している市場下では、市場規模から自社の強さを表す市場シェアを元にしたマーケティング戦略ではおのずと限界があり、市場シェア主義を乗り越えるアンチテーゼとして出てきたマーケティングコンセプトである。また、顧客のニーズに合わせて商品・サービスを開発、提供し、提供した商品・サービスに対して顧客からの意見を反映していくという、企業と顧客の持続的なマーケティングコミュニケーションのプロセスそのものをさすこともある。具体的には、既存顧客を重視し、自社商品・サービスを進化させ、リピート購入やアップセルを狙う展開になる。顧客にとって、なぜ、その企業の商品やサービスを購入するのか、使うのかはさまざまな理由がある。デザインがよい、使い勝手がよい、信頼できる、機能がよい、ステータス性があるなどである。この中から、自社が最大の強みを発揮できる領域を明確にして、顧客へ提供できる商品やサービスの価値やメリットを追及し、最大化し、提供しながら、持続的なコミュニケーション展開を行い、生涯顧客化をねらっていくのである。CRMやデータベースなどは、顧客データの管理と活用という点において、リレーションシップ・マーケティングを実現するツールの1つである。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.25
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●ソーシャルブックマーク本や雑誌に付箋を付けるように、気になるWebページをWeb上に保存しながら、さらに他の人が保存したWebページを共有できるサービス。このWebページ単位でのブックマークは、ブログの「ブックマークレット」機能を活用すれば可能であるが、このソーシャルブックマークを利用する価値は、他の人が保存したブックマーク情報そのものと交換できることにある。代表的なソーシャルブックマークサービスの「はてなブックマーク」で、中心的な機能を見てみよう。ここでは、どのWebページを何人がブックマークしているかがわかる。つまり、Webページ単位で人気ページを知ることができ、これは、どんなことが話題、関心ごとになっているかがリアルタイムでわかる。これはマスメディア側における編集、操作がない、生の情報になっている。また、本やCDなどは「コレクション」として集めることができる。しかも本やCDの表紙イメージとして保存できるので、読みたい、気になる本を集めておくと、一覧で見ることができ、忘れることがない。さらに、自分と似た情報をブックマークする人そのものをお気に入りに入れることによって、自分の情報収集力を高めることができる。ソーシャルブックマークは、個人の情報収集力を格段に高めてくれるツールとして活用することができる。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.24
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●コミュニティ・マーケティングWeb上の「人々が集まり、コミュニケーションを行う場」であるコミュニティを活用したマーケティングのこと。現在、Web上には、パソコン、不動産、旅行、化粧品、就職など、さまざまなテーマのコミュニティがある。Web上のコミュニティの特徴は、住んでいる地域や所属する組織に関係なく、人々の興味、関心を共有できる場であること。コミュニティ・マーケティングでは、企業と顧客との関係を強化していくとともに、顧客同士のコミュニケーションをもマーケティング的に活用していく。運営する目的は、リサーチや商品開発、販売促進など。効果としては、以下のようなものが挙げられる。顧客の自社へのロイヤリティを高められる。顧客からのマーケティング情報を吸い上げられる。参加者から知人への紹介というクチコミ効果がある。新製品の発売やキャンペーンなどの情報を確実に届けられる。一方で、コミュニティ・マーケティングには、いろいろな課題もある。まず、コミュニティは、一部の参加者によって、言い争いが起きるなど場が“荒れる”という問題がつきまとう。特に、ユーザー間のコミュニケーションを基本としたコミュニティではそうである。そして、企業に対する誹謗、中傷という問題。こうした荒れる問題に対して、どう対応するかを十分にコミュニティ運営前に検証しておく必要がある。そのため最近では、人のつながりをベースにした、比較的安全な場を作成できるSNSを使用したコミュニティが人気になっている。また、開発、運営コストの問題も大きい。コミュニティはシステム的な機能が多く、通常サイトに比較すると開発プロセスも多いためコストがかかる。また、短期的に行えるプロモーションと違い、長期的な取り組みが必要となるため、運営コストもかかる。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.23
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武蔵野の小山社長が、「仕事の中に人生がある」などといえば、現代の若者は、また悩んでしまうだろう。作家の村上龍が、「好きなことを仕事にせよ」などといえば、自分の好きなことはなんだろう、と、さらに悩んでしまう。若者は、なぜこの職業を選ぶのかを完全に納得しようとすることが問題だ、と著者はいう。この本は、働くこと、就職することについての若者の意識を、いろいろな視点から分析している。せっかく、就職する気になっても、この本が書かれた就職氷河期には、面接で落ちてばかりでいる。落とされた学生は、自分の全人格が否定されたような気がして、就職活動を中止してしまうのだ。そして、学生を巡る環境の問題もある。例えば、親の問題。就職しなくても、ある程度親の収入があれば、親のほうでもそんなに厳しく就職しろ、などということもない。現代において、就職することは、とても難しいことなんである。大学で就職サポートもしている著者は、あまりにも学生が就職する気がないことに、焦燥感を感じる。しかし、著者のスタンスはわかりやすい。そんなに考えないで、面接に落ちたって、それは、あなたの人格が否定されているわけではないんだよ、とりあえず就職してみなよ、ということである。働いてもいない、スキルも、ノウハウもない学生に、完全に自分にとっての最適な職業がわかるわけがないのだ。著者の学生を見つめる目の確かさから、現代の就職、職業意識が見えてくる。#読書時間 3時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.21
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私が、ユニクロのすごさを見せ付けられたのは、ボディテックのスパッツだった。ジョガーである私にとって、その低価格、高品質さは、驚くべきものだった。それは、この本で説明されている、まさにユニクロが提供したいモノと一致している。もともと、流行や形から入っていって、ファッションそのものに価値があるようなファッション業界の言説や見え方に私はとても違和感があった。それに対して、「ファッションは人をひきたてるもの」という著者のファッションに関する価値観は、私にとってとても共感できるものだった。この本は、そんなユニクロの歴史と哲学、経営姿勢がよくわかる。その中でも、一番大切なことが、このタイトルにもなっている失敗することである。失敗しても失敗として終わらせない、いかに失敗を成功にするかが大切なことなのである。社員であっても、みなが経営者としての意識をもちビジネスをおこなってほしい。規模が大きくなっていくと、作業の標準化、マニュアル化は必要だが、お店にきたお客の子どもが突然、病気になってもマニュアルとおり電話を貸さない店長は、もっと自分で判断できるようにならないといけないという。これらのことは、まさに、現在の経営の基本となる、考え方や姿勢、行動を示すものになっている。この本を読んでいると、最後まで完璧な経営に思える。しかし、1つだけいうなら、なんか冷たい感じがするのである。それは、「低価格高品質」の商品特性に似ているのかもしれない。私にとってフリースは、冬の半纏を駆逐してしまったものであるが、半纏にあったおばちゃんの感触は、フリースで味わうことは決してない。あと、会議で発言しない人は、出席する価値なしとして、著者によって退場されてしまうのだ。こういう人の中には、発言すること自体が下手な人、いつ発言しようかタイミングの悪い人もいるだろう。こういうことをされた人は、自分には存在価値がないと悩み、香山リカにお世話になることになるのだろうか?話が変わるが、私のニーズを読みすかしたかのように、ボディテックのロングスパッツが最近出た。待ち望んでいたので寒くなりはじめる頃に、私は買ってしまうだろう。#読書時間 3時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.21
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Web2.0に関する50コほどのキーワードを「本質」「背景」「技術ポイント」「サービス」にわけ、それぞれを図解で説明している。Web2.0の最初の本、同じ著者による『Web2.0 BOOK』と同じ表紙デザインに「図解」の文字を入れて、サイズが大きくなった。内容的には、図解を入れていることと、簡潔に説明していることで、『Web2.0 BOOK』よりもわかりやすくなっている。「Web2.0」をもっと、簡単に理解したい人向きだろう。ただ、『Web2.0 BOOK』を読んでいる人にとっては、あまり目新しいものはないようだ。内容的には、1つ間違っている個所がある。グーグルのビジネスモデルを説明している99ページの図で、アドワーズがヘッド部分、アドセンスがロングテールになっている。アドワーズは、ヘッド部分でも実施できるが、むしろロングテールであることが、その本質である。#読書時間 2時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.21
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香山リカの著書「就職がこわい」によれば、現代の若者は、自分に語りかけてくるのものでないと、反応しないそうである。こういった何に反応するかという刺激論からみても、「テレビCM崩壊」の理由が見えてくる。テレビは、特定の人ではなく、標準化された人に語りかける。インターネットは、仲間とのコミュニケーションやパーソナライズ手法によってあなたという人に語りかけることができる。かくして、インターネットは、メッセージを確実にユーザーに届けることができ、メディアとしての力をもつことになる。そんなテレビというメディアで放映されるマスプロモーション最大の手法CMの崩壊が、まず、語られる。そして、プロモーション手法として、テレビに変わる、今後期待できるやり方が解説されていく。それは、インターネット上でのCGMやコミュニティマーケティング、ゲーム内広告、視聴者が自分の好きな番組を好きなときに見れるビデオオンデマンドなどである。本の構成としては、とても理解しやすい。しかし、翻訳本のせいか、話がいろいろと飛びすぎるのか、なぜかとても読みにくい本になっている。(私だけ?)誤植の多さも気になる。#読書時間 3時間★2つ ★★☆☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.21
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この本は、タイトルにSNS「的」とあるように、SNSの使い方も含めたSNS的な仕事術を解説するものである。だから、Web上のネットワークだけでなく、リアルのネットワークのSNS的な仕事術の重要性も指摘される。個人の価値でビジネスを行う時代だから今、このSNS的仕事術が求められるのである。ビジネスには、自分なりのこだわりや熱意が必要であるが、ブログやSNS、リアルでの会合などをとおして、情報発信力やコミュニケーション能力を高め、自らのビジネスの価値を高めていくのである。それは、起業家はもちろんだが、会社員であっても、会社の看板を外して、個人の名刺を持って、個人として動くかどうかである。そして、個人をベースにしたビジネスは、組織ベースではなく、プロジェクトベースになり、さまざまなテーマで、いろいろな人と仕事をするようになる。「SNS的仕事術」とは以上のような、仕事への考え方とやり方である。読む前には、もっとWeb版SNS活用法を想定していたので、実際読んでみると、少し、想像とは違ったという感じ。著者は自分のことを「自己演出プロデューサー」と言っている。なので、正面からWebのSNSをどう使っていくかというより、これからの時代個人としてどう仕事をするか、その中でどうSNSを活用していくか、そして、それを、リアルビジネスとしてどうからめていくかという関心がある人のほうが、本書の読者にふさわしい。#読書時間 2.5時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.21
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●Webプロモーション広告業界やWeb業界におけるプロモーションとは、企業がユーザーに自社商品やサービスを最終的に購入してもらうように働きかけること。このプロモーションには、認知を高める広告、認知を高め理解を促進するDM、実際に商品を試してもらうサンプリング、購入を促進するプレゼントキャンペーンなど、さまざまな手法がある。プロモーションの目的を考えて、最大限の効果をもたらす手法を組み合わせて実施することが、プロモーションミックスである。このプロモーションを、Web上で行うことがWebプロモーションである。Webプロモーションにおける主要な目的は、アクセス促進、商品・サービスの理解の促進、そして購入促進。実際には、プレゼントやモニターなどの訴求力の高い、魅力的なテーマのキャンペーン企画を中心にして、広告などで告知し集客、そして、インセンティブを与えて、最終的に応募や購入というアクションを導き出すような展開になる。この中で、特に広告関係の手法が多様化しているのがWebプロモーションの現状である。バナー広告、アフィリエイト広告、検索連動型広告、コンテンツマッチング広告、メールマガジン広告、RSS広告などがある。ほかには、自社商品と関係の深いコミュニティとタイアップして、サンプリングやモニターなどのキャンペーンを実施する展開もある。例えば、化粧品コミュニティの@コスメで、化粧品メーカーがサンプリングを行うなどである。Webプロモーションとは、Web上でフォーカスユーザーがどこにいるかを見極め、確実にリーチし、ユーザーの心をとらえ、最終的に購入してもらうために実施することである。●著書のご案内○知人からの情報で、東京の新宿駅ビルの有隣堂書店で、拙著「世界一わかりやすいWebマーケティングの本」がビジネス書・週ランキング4位だそうです。 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.20
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●検索連動型広告(リスティング広告、キーワード広告)ヤフーやグーグルなどの検索サイトで、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告が表示される広告サービスのこと。リスティング広告、キーワード広告ともいう。ヤフーのサービス名は「Overture(オーバチュア)」、グーグルは「アドワーズ」である。広告コストはクリック単価。広告主は1つのキーワードか、いくつかのキーワードの組み合わせでキーワードを、最低金額以上の落札金額で購入する。落札金額の高い順に、検索結果の上位から表示される。この広告の特徴は、今までにないほどニッチであること、さらに事業者がフォーカスするユーザーに確実にリーチできるピンポイント広告であること。そして、コストも1クリック10円以下からと、とても少額からの展開が可能になる。といっても、人気の高いキーワードは、1クリック数千円という単価が付く場合もある。これは、市場規模や競合環境、さらに1ユーザーの獲得コストというキーワードをめぐるいろいろな環境の要素によって決まってくる。なので、検索連動型広告を実施する以前に、自社市場のキーワードの動向をきちんと把握する必要がある。逆に、起業する場合や新ビジネスを行う場合、まだ参入がない、少ないニッチなキーワードを探し、そこからビジネス展開を行うという考え方もできる。この場合、低コストで確実にフォーカスしたユーザーをとらえられる。●著書のご案内○知人からの情報で、東京の新宿駅ビルの有隣堂書店で、拙著「世界一わかりやすいWebマーケティングの本」がビジネス書・週ランキング4位だそうです。 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.19
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●ワンツーワン・マーケティング一人ひとりの顧客のニーズに合わせで行うマーケティング手法。ワンツーワン・マーケティング自体は新しい手法ではない。高度成長期におけるマスマーケティング以前、いわゆる「パパママストア」の小規模小売店流通が主流だったときには、消費者と顔を合わせて販売する対面販売が基本だった。まさしく、店頭で個々のお客の顔を見ながら販売、コミュニケーションを行う、ワンツーワン対応である。それから、高度成長期になり、生産規模が拡大し、ダイエーをはじめとした大規模小売店の出現により、大量販売、大量消費の時代になっていく。それに伴い、売り方も対面販売ではなく、消費者が自分で商品を選び、買っていくセルフ販売方式に移行していく。その後にくるのが、消費者の個性化、ファッション化、つまり、消費者から生活者への変化である。ここにおいて、マーケティングは市場を細分化するセグメントマーケティングに移行していく。そして、この延長線にでてきたのが、個人のニーズにフォーカスするワンツーワン・マーケティングである。ただ、マーケティング戦略において、完全に個人にフォーカスすることは、コスト的、マーケティング効率的な面からみても完璧に実施することは難しい。それが、IT技術などの進化により、システム的に個客ニーズを把握、対応することが可能になってきた。例えばCRMを使用し、個人の購買履歴に即した内容のDMを送る、メールマガジンに個人名を付けて送るなどのやり方である。Web技術であるアルゴリズムなども、ワンツーワン・マーケティングの1手法であるといえる。ワンツーワン・マーケティングは、Web技術の進化とともに、まさに現在の手法になってきている。●著書のご案内○知人からの情報で、東京の新宿駅ビルの有隣堂書店で、拙著「世界一わかりやすいWebマーケティングの本」がビジネス書・週ランキング4位だそうです。 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.18
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●アルゴリズム algorithmある目的を達成するために必要な手順のこと。Webの世界では「計算式」という言い方が理解しやすい。Web上で、このアルゴリズムは、さまざまなところで使われている。もっとも有名なのが、検索エンジンのアルゴリズム。検索エンジンにおいては、ユーザーが入力したキーワードに対して、いかに一番求めている検索結果ページを表示させるかが求められる。この入力されたキーワードに対して、適切な検索結果を表示させる計算式のことがアルゴリズムである。ちなみに、検索のアルゴリズムにおいては、人気サイトからリンクされているサイトの評価を高くするページランク方式によって、検索順位を決めていると言われている。同じグーグルの、サイト内容に合わせて最適な広告を表示させるコンテンツマッチング広告である「Google AdSense」、そのほか、オンラインショップのAmazonのアイテムページに表示されるおすすめ情報である「あわせて買いたい」「この商品を買った人はこんな商品も買っています」などもアルゴリズムである。要は、サービスを提供する側が、Web上でのユーザーの行動履歴、購買履歴などのアクションデータを解析し、自動的に最適な方法でアプローチするしくみである。その精度も、自動化しているとは思えないほど高く、人々の興味を引くしくみとして効果を上げているため、ビジネスアーキテクチャーとしてみても注目度が高い。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.17
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●Ajax「Ajax」(エイジャックス)とは、わかりやすくいうと、Webの使い勝手を今まで以上によくする技術である。技術的にはJavaScript+XMLのことであり、目新しい技術を使っているわけではないが、この組み合わせによって、Webのユーザビリティを高めることができる。操作レベルで考えるほうがわかりやすい。例えば、オンラインパソコンショップでAjaxを使っているとしたら、ノートPCというカテゴリーをクリックすると、瞬時に製品ラインナップが表示されるというようなしくみである。これは、ブラウザとサーバー間で、つまり、JavaScriptとXMLの間で必要な情報、または必要であろう情報のみをやりとりするしくみによって成り立つ。これを、「非同期」的な通信という。これによって、Webを使う側は、ページごとにWebページのデータをすべて読み込むようなアクセスから開放され、Webページの使い勝手がよくなるというわけである。GoogleMAPによって注目を浴びたが、あらゆるWebアプリケーションで使用することができる。現在は、Web上の表計算、ワープロなどがでてきているほか、RSSリーダーやスケジュール管理などさまざまなものがAjaxで作られ始めている。ただ、問題なのが、JavaScriptのブラウザ間の互換性の問題である。いろいろなブラウザの使用を前提とした一般ユーザー向けサイトでは、使用ブラウザを限定するか、多くのブラウザに対応させるために、開発工数やテストなどが多くかかることになる。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.16
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このムック本は、雑誌に別々に書かれたマラソンの歴史に名を残すランナーに関する記事を、1つにまとめたものである。しかし、結果、これは単なるマラソントレーニング本ではなくなっている。人の生き方というか生き様を知るきっかけなる本になっている。特に、名ランナー中の名ランナーである、この本の冒頭の2つ、瀬古と中山の話がすごい。マラソンについて何も知らない人にとって、マラソンの練習とは、無闇やたらと走るようなイメージがあるだろう。ところが、そうは簡単ではない。走ることは、自分のカラダと会話し、どこまで理解し、どこまでやるかを考え、もっている力を最大限引き出すことである。単にたくさん走るだけでは、ダメなんである。走るという一見単純なことについて、走ることのプロであれば、何をやったら調子がいいとか悪い、なぜ早く走れるのか、足が重いのかを、いろいろなことを試し、実践し、自分で理解できるようにならないといけない。「あ、今日は調子いい」と思うだけではダメなんである。だから、一流選手は、失敗を繰り返しながら、考え、走ることをやっていくのである。走ることは、持久力を高める、スピード力を鍛える、そして、休養のバランスが基本であるが、そのやり方は無限にある。1週間のスケジュール?1日、何回、いつ何キロ走るか?走り方の研究日誌を付けて前後の関係をチェックレース前の時期の違い高地などどこを走るか?食事、睡眠はどうするか?練習以外でもなるべく歩くテレビをみているときでもマッサージなどなどである。瀬古や中山は、こうやって、できることを極限までいろいろ考え、自分の走ることの能力を大会の日に最大に引き出そうとするのである。ここで、注目しておきたいことが、いろいろと練習で試して失敗をたくさんすることである。失敗をすることで、よい練習方法がわかってくるのである。走るというベーシックなことは、とても大切なことを教えてくれる、そんなことがわかる、とてもよいムック本である。マラソンに興味がない人にも、おすすめである。#読書時間 3時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.14
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この本は、とてもよい本である。集客を否定しているわけではないが、新規顧客を獲得するよりも、既存顧客を大切にしなさいというのである。そして、そのための3つの関係を深めるのである。3つの関係とは、・お客様とスタッフ・スタッフと経営者・経営者とお客様である。考え方もシンプル。そして、実践的な手法がいろいろ書いてある。さらに、章ごとに最後に出てくるまとめも理解しやすい。例えば、お客様とスタッフの章では、・簡単な言葉を使う・目的を差し上げる・成長を確認してもらう・お客様を守る・お客様を叱る・ねぎらいの言葉・離れてしまうお客様を分析する・スタッフの力を高めるとまとめてある。これだけ読んでも、その中身を思い出すことができる。要は、お客様の立場にたった顧客満足なのである。それに向けて、ビジネスを組織化すること、それが成功につながる。最初のほうで、集客にばかり力を入れていたテニススクールを経営する著者が、結果的に顧客離れを引き起こしていた話をしているのだが、この「失敗」から学んだことが多い。だから、集客のデメリットが語られる。しかし、顧客満足はもちろん、集客もやはり大切なことであろう。この2つは、対立するものではない。あたりまえだが、既存顧客は、最初からいるものではない。#読書時間 2時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.14
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マーケティングにおけるあらゆる商品・サービスのコンセプトは、必ず2つのうちのどちらかに類型化される。プラスの価値を提供するか、マイナスの要素を除去するかである。プラスの価値とは、おいしい、楽しい、おもしろいといった価値であり、マイナスの要素とは、危険、コンプレックス、怖いなどである。この本で扱われる「結婚」は、まるでマーケティングにおける商品のように扱われると私には思える。まず、人の「結婚」に関していろいろな定量的なデータが示される。未婚率をはじめ、フリーターと結婚の関係などだ。そして、次は定性的な具体的な事例だ。そこでは、いろいろな問題がある。「国家」が「結婚のよさ」を少子化対策の元にいい始めたり、ある知識層までもが、あまり深く考えずにいくぶん感情的なレベルで「結婚することのよさ」を叫んでいる。ここでは、結婚する人自身も含めて「結婚=幸福」感覚自体の価値観の強さが起こっているのである。ほかには、もちろん異性間の相性があり、そして仕事、学歴、お金、親子関係など、まず、結婚する前にいろいろな問題がある。さらに、結婚したあとの、姑関係、子ども、仕事などの問題もあるから、これも、結婚することの足かせになる。結婚は、マーケティング的に扱われながらも、プラスの価値が少ししかなく、たくさんのマイナスの要素があり、それが、複雑に絡み合って迫ってくるのである。こういった問題に対して、著者の最終的な回答は、仕事で自立しつつ、結婚とのバランスを自分なりに決めること、そして、結婚における自分なりに「愛」のあり方を求めることである、と言っている。現代の結婚のあり方がわかる、良書というべきか!興味深く読める。#読書時間 2.5時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.14
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●Webマーケティングマーケティングが「顧客と企業の間で行われる価値を創造するためのコミュニケーション活動のすべて(筆者の定義)」だとしたら、それをWebの中でどう行うかを考え、どう実践するかがWebマーケティングである。Webマーケティングにおいては、ユーザーサイドからみたWebの特徴をどうとらえることかから始まる。現在において、その一番の特徴は、ユーザーの参加性の高さである。従来のマーケティングと比較するなら、Webマーケティング以前のユーザーは、商品、サービス、情報をそのまま受ける側、つまり「受動的」な立場であった。それが、Webマーケティングにおいては、自分から情報を探し、情報発信し、だれかと情報共有していく、という積極的な立場に変わっている。つまり、「能動的」なユーザーである。この「能動的」な姿勢は、企業とユーザーという関係のほかに、ユーザー同士の関係でもおこっている。Webマーケティングにおいては、企業対ユーザーという単純な図式から抜け出して考える必要がある。むしろ、ユーザー同士の横のつながり、つまりクチコミメディアとしての影響に注目することである。そして、現在いろいろ出てきている、ブログ、RSS、SNS、CMS、アルゴリズムなどのWebのしくみ、システム、技術の進化が、後押しするかのように、この人や情報のつながりの多様化に拍車をかける。こういった能動化、多様化するユーザーの行動パターンに対して、企業は、どう対応していくかが、Webマーケティングの領域である。枠組みとしては、リサーチ、商品開発、販売促進、キャンペーン、サポートなどのマーケティング活動すべてにわたる。この中で、ユーザーへしかるべき方法でアプローチし、見込客を集め、情報提供し、インセンティブを与え、ときにはあるしくみへの参加を促し、そして購買行動や生活意識などのデータの収集を、いかに行っていくかなのである。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.13
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●マーケティングマーケティングの目的は、顧客に対して「おいしい」とか「楽しい」、「おもしろい」、「感動」、「まずい(でも、とても健康によい)」などの価値を提供していくことである。ここでいう「価値」とは、顧客が商品やサービスと出会って、使って、結果として持つことができた、感覚や感情、心情、思いということになる。その感覚や感情という価値を、商品やサービスの開発から、商品やサービスとの出会い、そして実際に顧客が使用したり、経験するシーンまで、どう作り、どう演出するかがマーケティングである。そして、それを、体制、コスト、スケジュールなど、実際にどう展開していくかを考えることが、マーケティングの理論のことであり、実際にどう展開を行うかがマーケティングの実践の領域になる。もっと簡単に説明すると、マーケティングとは、顧客と企業の間で行われる価値を創造するためのコミュニケーション活動のすべてということになる。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.12
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●SNSマーケティングSNSを使用したマーケティングのこと。自社の顧客を対象にしたコミュニティとしてSNSシステムを使用する。人のつながりをベースにしたSNSは、今までのコミュニティシステムに比較して、安全・安心なコミュニティを作ることができるというメリットがある。しかし、SNSのシステム的な機能はどれも似てくるため、特定の企業が運営するためには、テーマ、コンセプトこそ違え、その企業なりの特徴を出すことが必要になってくる。それをどこに出すか?それは、例えば、お菓子メーカーであればお菓子レビュー機能、ジョギング用品メーカーならジョギング記録機能などである。運営的には、企業と顧客とダイレクトコミュニケーションができることが最大の活用ポイント。それも、マーケティング担当者だけでなく、運営する企業のいろいろな部署の人がたくさん参加でき、顧客と直に接することができることが、今までにない展開になる。まさに、全社的な顧客とのコミュニケーション空間として活用できるのである。このコミュニケーションを通して、優良顧客、ヘビーユーザーの育成、そして関係の強化を行う。参加するユーザーをとおして参加ユーザーを集めるクチコミ的な展開も期待できる。つまりSNSマーケティングとは、顧客を創り出し、コミュニケーションを行い、いろいろな情報を取り出し、データとして活用するというマーケティング課題に応える空間として創出できるのである。日本での事例としては、全日空のANAフレンドパークが先駆け。 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.11
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このWebマーケティング関連用語集は、Webマーケティングに関係する用語を、筆者が任意にピックアップして解説していきます。●SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)のこと。ソーシャル・ネットワーキング・システム(Social Networking System)、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(Social Networking Site)と呼ばれることもある。呼び方はともかく、Web上に自分の知人・友人のネットワークを、視覚的につなぐことができるのがSNSである。参加するには登録が必要だが、運営方針の違いにより、招待が必要な場合と、招待が不要のサイトがある。機能的には、自分のプロフィールページを中心に、日記を書いたり、外部のブログを登録して、知人、友人を中心としたコミュニケーションを行う。また、もう1つの柱となるのが、知人・友人と関係を超えたコミュニティの作成、参加機能である。ここでは、知らない人と、興味や関心に従って知り合うきっかけになる。そのほか、本やCDなどレビュー機能、写真を掲載できる機能など、自ら情報を発信しつつ、だれかとコミュニケーションを行う機能がある。日本で一番大きなSNSがmixi(ミクシー)、次いでGREE(グリー)である。そのほか、サッカーのようなスポーツをテーマとするもの、ロハスなど生活テーマ、女性向けなど対象別など、さまざまなSNSがでてきている。その理由として、つながりをベースとしたSNSというシステムは、従来と比べて格段に安全・安心なコミュニティを作りやすいということがある。また、SNSサイトをだれもが簡単に作成できるオープンソースのSNSソフト「OpenPNE(オープンピーネ)」の功績によるところも大きい。●著書のご案内 **********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.10
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初心者であっても、この本を読めば、勉強嫌いなプランナーよりも、すごい企画書を書けるようになるかもしれない。そのぐらいの企画のエッセンスが、つまっている。企画書の考え方では、「ラブレター」を書くようにして、相手を説得するのではなく、相手の「やりたい」を引き出すことである。企画書の書き方においては、世阿弥の「序・破・急」を持ち出し、この3つで構成しながら、各段階での効果的なやり方が説明される。例えば「序」では、映画の予告編のようにとか、コピーライターのように買わせる言葉を使うとかである。そのほか、企画書を工夫し、相手の気をひくやり方が紹介されている。レストラン向けの企画では、目次が「メニュー」ではじめにが「前菜」で、主要な展開が「メインディシュ」で、資料編が「デザート」と企画書の構成自体を工夫する。自然をテーマにしたショップに対しては、ページ番号に月の満ち欠けの表示を取り入れたりと企画の細部へこだわる。こういった企画のプロならではの企画書づくりへのこだわりが、もりだくさんになっているのである。そして、最後のほうで、企画をすることはどんな人にでも必要であると言っている。実際、この本は、どんな人でも、企画の技術を学べるだけでなく、もっと大切な企画が好きになる要素がたくさんあるのである。同業者である私から見ても見事である。私も、おいしく読ませていただいた。#読書時間 2時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.08
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この本には、いろいろなことが書いてあるが、「強い会社」をつくるためには、やるべきことをきちんときめて、それを、着実に、工夫して行うことである、というシンプルなことを基本的には言っていると思う。それを、いろいろと分類すると、この本の構成、つまり、1、心得の心得2、仕事の心得3、時間の心得4、コミュニケーションの心得5、組織の心得6、お金の心得7、自己啓発の心得8、教育の心得9、非常識の心得となっていくのである。こうした中で実務に役に立つことがテーマごとにいろいろと説明されていくのだが、ときたま、とてつもなく強く心に響く言葉が出てくる。例えば、人生の中に仕事があるのではなく、「仕事の中に人生がある」といった言い方である。これは、テクニック的には、「認知的不協和」なのだが、それ以上の何かを感じさせるものがある。実にうまい言い方をするとも思うのだが、私的には、それ以上の何かを感じるのである。それは、多分、著者が団塊の世代であるからである。この世代と因縁深い私は、(世代的に上司と部下という関係になりやすい)とても敏感になってしまうのである。ちょっと話がずれるが、団塊の世代は、活動的なイメージがあるが、私は「言葉の世代」だと思う。行動よりも言葉。行動力もあるのだが、それよりも言葉に関する執念なんである。その理由を一言で言うなら、人数が多かった団塊の世代は、たくさんの人とたくさんのことを他の世代に比べてはるかにコミュニケーション(議論)する必要があったのだ。そこで求められたのが、言葉の強さである。短い言葉に意味を込める、糸井重里などのコピーライターが団塊の世代であることは、この「言葉の世代」だからなのである。話がちょっとずれたが、この本は、まさにこういった執念を感じるのである。そして、この執念は、言葉と実務を結び付けようとする執念になる。他の、どんな世代も、こういった執念の持ち方はしない。全体的には、各テーマの説明がもっとほしい気がする。現在の売れる本、買われる本づくりから要請される、簡単に読めてしまう本づくりでは、こうなってしまうのかもしれないが、著者はそれぞれのテーマについて、言いたいことの半分も言っていないような気がするのである。#読書時間 2時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.07
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本当に「下流」は層として存在するのか--この本を読むと、それを考えてしまう。確かに、ある実在する人を想像すると、この本で言われている「下流」の人の考え方や行動に該当するのではないか、と思える人は何人もいる。この本で紹介されている、いろいろなデータも、下層の存在を証明するように読むことができる。また、小泉-竹中政治の経済政策も、この本で言う階層化を前提としたものであることは、この本ならずとも、あちこちで言われている。マーケティング視点から紹介されている、日清食品の、年収700万円以上の層向けの食品と、年収400万円以下向けの食品に分けて考えていくというマーケティング戦略の話は、下層の存在のリアル感を増幅させる。ここまでくると、層としての「下流」は、やはり存在するのだろうか?ここまで説明されても、やはり信じたくはないという気持ちになる。下流の人の意識、行動パターンとして、「自分らしさ」を求めつつも、人と付き合うことが苦手であり、コミュニケーション能力のなさが指摘されている。その背景には、地域経済の進展により生まれたところで十分に生活できてしまうことや、インターネット社会の実現という要因がある。そして、こういう狭い世界で十分成立してしまう下流層の生活は、親から子へと世代間に受け継がれるという問題にまでなってきている。しかし、著者がこの階層化で一番に問題することは、下流が多くなってきているということではなく、下流と上流が、考え方も、住むところも行くところも、買うものも違う、つまるところ、交わるところのない接点のない異質な世界になっていくことであるという。そこで、そうならないための、最後には、下流、上流に関係ない教育制度などの対策が語られることになる。この本は、最終的には、下流層の出現は何を意味しているかを問うている。それは、私には、さまざなコト、モノ、ヒトが混じり合ってこそ生まれる社会全体のダイナミズムの喪失、すなわち社会全体の魅力の喪失を意味していると思えた。ならば、社会全体が魅力を失うときに、何が起こるのだろうか?小学校に乱入して児童を殺害した犯人は、あきらかにこの階級意識が存在していた。そのほか、最近頻発する通り魔事件は、他者との根本的な関係のあり方について、想像もできないような感覚を感じさせる。下層の存在は、社会全体の脅威になるのか。そういったことを考えさせる本書は、だれにとっても必読の書ではないだろうか?#読書時間 3時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.06
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全然走っていない人でも、2か月間でフルマラソンが走れるようになるという、一見、とんでもなさそうな本である。私は、よく走っているため、この条件には当てはまらない。実際に試すことはできないので、これから挑戦したい人がいらっしゃいましたら、だれか、やってみてください。本の構成的には、歩くことから始め、走る基本を覚え、そして、とにかく完走するための2か月間のメニューが示される。そのあと、4時間台で走るメニューと、3時間台で走るメニューが示される。とにかく完走メニューは、とてもゆったりとした内容なので、これならこなせそうと感じられる。ところが、3時間台メニューになると、トレーニングの最盛期には月間250キロ走るという数字がはじきだされる。これだけで大変である。走れない日を考えると、1日10キロは走らないと達成できない。しかも、スピードを付ける必要がある。ここまでのトレーニングメニューを、時間的に取れるかどうか、その前に取ってまでやるかどうかという問題もある。3時間台で走るというのは、相当の覚悟が必要だ。全体の印象としては類書と同じように自分なりのペースでということが強調されるが、トレーニングメニューの内容は、休みの日が多いような気がする。適度な休みは、カラダのためによいということだろうが、私的にはこのトレーニングメニューどおりこなすことは、どうも退屈な気がする。というか、雨の日もあれば、仕事の都合、カラダの体調もあり、走れるときに、自分の調子に合わせ、楽しく、快適に走るというように、もっと臨機応変にやることのほうが、走ることにふさわしいような気がするからだ。ただ、マラソンをやってみると、考え方も変わってくるのかもしれない。#読書時間 2時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.06
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この本は、著者が、「マーケティング戦略の実際」で示した体系をもっと具体的にしたものである。だから、実践的な視点からいろいろなことを学ぶことができる。それを具体的に説明しようとすると、いっぱいありすぎるので困ってしまうほどだ。なので、少しだけ紹介しよう。例えば、接点のブランド化。私たちは、惣菜を買うときに、惣菜を買いに行くのではなく、なんとかというお店の惣菜を買いにいく。商品ではなく、お店という接点自体が、ブランド化しているという話である。モノ需要ではなく、今は、コーディネート需要であること。時間を知るのなら単品の時計でよいが、いろいろな場面で考えるとファッションや機能としての時計になる。リサーチにおいては、全体や平均を棄てろという。それでは何も見えてこない。むしろ、現実を正しくとらえることを妨げる。現実を実感としてとらえないといけないのである。そして、4Pマーケティングではなく7Fマーケティングが説明される。7Fとは、7つのFanction(機能)であり、1、リサーチ2、商品3、流通4、広告5、販売促進6、営業7、ロジスティクスである。そして、この機能に基づいて展開される戦略は、「展開されてはじめて戦略」となる。いつものようにやさしく、そして話し掛けるような調子で書かれているが、これも、マーケティングを行うものにとっては、必読の本であろう。#読書時間 2.5時間★5つ ★★★★★**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.06
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この本は、表紙裏に、読者に「ネットワークについて考えてもらうこと」と書いてある。私はといえば、この本を読む前から、この本でいう「ネットワーク」思考から、離れられない。それは、もうかなり前のことからであるが、例えば、人なら、カラダを使うことや、考えること、食べること、コミュニケーションを行うことなど、個々の行為の関連性、相互作用がどうなっているかであり、Webビジネスなら、いろいろな情報やサイトのつながり方がどうなっていくかである。ビジネスも、顧客を始めとしたまさに複雑なネットワークそのものである。こういった私自身の問題意識から始める場合、この本は、どんな回答をもたらしてくれたのか?事例は、とても多い。著者がメインの研究対象とする、Web上のネットワークを中心に、液体としての水の分子、ガン細胞の増殖、エイズウイルスの広がり、コンピュータウイルスの広まり方、などなどである。このような事例を通して、著者がネットワークの法則、理論として提示するのが、スケールフリー・ネットワークにおける、「ベキ法則」である。これは、インターネットのような無限に増殖するスケールフリー・ネットワークでは、多くのリンクを集める少数のハブ(ノード)と、そのほかのノードにわかれる。そして、この分散型のネットワークでは、故障にはある程度強いが、ハブにしかけられた攻撃には、弱いという特性をもつというものであるということである。この本は、この「ベキ法則」のネットワーク的な現象やあり方を示すのだが、これは、一体何を意味しているのか?は、冒頭の言葉どおり読者が考えるしかないようだ。それは、私のような立場なら、クチコミ網としてのWebマーケティングの話になるだろうし、ほかにも、医者なら、電気工事屋なら、スポーツ指導員なら、という職種によってもかわってくるだろう。ただ、ここでいきなり私的な総論を持ち出せば、ネットワークとは、個々の要素間の多様な関係性、相互作用による、創造する力、進化する力に、その本質がある。もっというと、ネットワークとは、何かと何かが結び付こうとする力そのものなのであり、人というか、無機物をも含めた世界が持っている、本質的な力を導き出す世界の根源的なしくみであると思う。だからこそ「ネットワーク」への興味は尽きないのである。#読書時間 5時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.05
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この本は、Web屋、つまりWebの仕事を行うプロに向けて、Web2.0時代のビジネスサイトを作るための、参考書として書かれたものである。そのため、内容的には、Web2.0とは何かという定義から始まり、Web2.0的なビジネスサイトはどういうものがあり、そして、実際的な演習テーマを出しながら、どういうふうにビジネスサイトを構築していけばいいのか、その方向性が出されている。基本的な考え方は、とてもよくわかる。しかし、どうもこの本の言っていることが、頭の中に入ってこない。読むのがしんどいのである。それは、なぜか?いくつかの理由が考えられる。・あまりにもたくさんの現象や要素があって、1つ1つの説明が簡単なので理解するのが難しい。・Web業界にいる人を対象としているがゆえに、専門用語を多用してるのだが、それがスムースな理解を阻んでいる。・人と人の相性のように本とも相性があるが、私とこの本には相性の問題がある。それでも、もう1、2回読めば、理解が深まるかもしれない。さらに、本の中にはWeb2.0的な事例やサイトがたくさん紹介されているので、そういったサイトを見たり、使ったりしながら読めば、もっと理解できるかもしれない。ただ、英語サイトが多いので敷居は高い。著者の会社は、とてもレベルの高いところで、仕事をしているということかもしれない。#読書時間 2.5時間★2つ ★★☆☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.05
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Web2.0は、Web上のいろいろなところでおこっている現象であって、そもそも明確な概念などないので、この本のように、多くの人が、自分の分野について書くというスタイルは、Web2.0的かもしれない。まず、特徴的なのは本の形態。サイズが26x19と大きく ページは250ページ。このボリュームなので、普通に読んでいたら6時間ほどかかった。構成的には、Web2.0を、ビジネス2.0、会社2.0、技術2.0、個人2.0と大きく4つにわけて、その中で30人以上の人が書いている。さすが翔泳社の本というべきか、ここまでの人を動員してしまうこと。そのため、内容的には盛りだくさんで、Web上でWeb2.0的にどんなことがよく起こっていることがわかる。しかし、このたくさんの人がたくさんのことを書いているがゆえに、この本で示すWeb2.0とは何かとなると、ぼんやりとしたイメージになってしまう。なので、この本は初心者向けではない。可搬性のなさ、読むのにかかる時間、いろいろな現象の説明がわかる、ということからもプロ向けのものであろう。それか、辞書的な使い方か。ここで説明されているキーワードをより深く知りたいときに、そのページを読むのである。一言でいえば、Web2.0のバイキングである、といえば、落ち着くか。#読書時間 6時間★3つ ★★★☆☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.05
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42.195キロなど、走ったことのない人が、この距離は初めて走ろうとすると、とてつもなく長く感じる。市民マラソンで、多くの一般市民は走っているとはいえ、実際に、フルマラソンを走った人など、私の回りにはいない。最近知った言葉で「サブフォー」とか、「サブスリー」という言葉がある。これは、フルマラソンを、「4時間以内に走る」「3時間以内に走る」、ということを意味している。サブスリークラスになると、セミプロといってもよく、サブフォーでも、私などからみたら、かなり早いほうだ。こういう言葉の問題ではなく、あらためて何回も言いたくなるが、フルマラソンを走るというのは、4時間も走っていることなのである。朝の9時に走り始めると、昼過ぎの1時まで走っている。そう、少し考えても、これは、やはり大変なことなのである。しかし、この本を読むと、そんな大変なことなのに、マラソンは、自分なりの力でそれなりには走れるものである、というニュアンスで書いてある。基本はムリしないこと、できる範囲でがんばること、そして、カラダに気を遣うことである。そんなことが全部で100書いてあり、さすがにいろいろ細かいのだが、気楽に臨むという姿勢なので、あなたなりに活用できることをやりなさい、といった感じになる。もちろん、いろいろなフルマラソンを走るためのノウハウやテクニックがいろいろ書いてある。まあ、フルマラソンを完走させることが目標の本だから、そうはなるのだが、そうとわかっていても、やはりいつかはフルマラソンに挑戦!という気にはさせてくれる。#読書時間 2.5時間★4つ ★★★★☆**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.05
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マーケティングをやる人で本を読まない人は、マーケティングの神様である水口健次の本だけを読めばいいと思う。水口マーケティングにおいて一番大切なことは、商品と顧客が出会う「顧客接点」であるが、ほとんどの著書において、この顧客接点がとても感動的に描かれる。マーケティングの本をこれほど感動的に書ける人はいない。これが、水口健次が神様たるゆえんである。(以上は、私の個人的見解です。念のため)しかし、本書は、他の著書に比較すれば、感動的ではない。それは、水口マーケティングのベースとなる、マーケティング戦略の基本的な考え方、枠組みを示すものだからだ。この本は、1983年の1版以来、1998年の3版を経て、少しずつ最新動向を加えてきている。しかし、基本は変わっていない。基本は、消費財メーカーの流通マーケティングへの視点だ。そこにおいて、ユーザー、小売店、卸、影響者、メーカーで構成される販売に関係するのが「ペンダゴン」であり、マーケティング機能としての、リサーチ、商品、流通などの8F(8つのFanction)、などをどう展開していくか?それは、製販同盟、つまり、開発力のメーカーと集客力の小売が、両者の強みを活かし、協力していくことである。そして、戦略は展開されて戦略であるというように、実践の領域である営業やロジスティックに力を入れているのが、水口マーケティングの特長である。それを、まさに現場から考えていこうとする。ただ、残念ながら、当然、インターネットに関わる記述は少ない。とはいえ、水口マーケティングにおいて大切なのは、顧客との接点であり、自分なりの視点で組換えることによって、この本の基本的なところは、Web展開でも十分に活用できるのである。しばらくぶりに読んでみたが、マーケティングをやる人にとっては、やはり入門書として最適であり、必読書であろう。#読書時間 2時間★5つ ★★★★★マーケティング戦略の実際3版**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.05
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『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、ページ数の関係で、Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、使用しなかった原稿を紹介しています。本書の目次については、以下をご覧ください。http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472■新たなビジネスを創出する「ビジネスモデル特許」Webにあるビジネスモデル特許ビジネスモデル特許には、どんなものがあるか? Webビジネスをはじめるときに、それが企業サイト、情報サイト、ショッピングサイト、コミュニティサイトなどの形態に関わらず、どんな形であっても、Web上でのいろいろなしくみややり方を検討することになります。そのときに考えたしくみや機能が、既にビジネスモデル特許としてどこかの企業が申請されたものである場合があります。あるいは、自社がビジネスモデル特許を取れる可能性もあります。 「ビジネスモデル特許」とは、「ITを利用してビジネスを実現する発明されたしくみに対して与えられる特許」です。 IT業界でとくに話題になったのは、Priceline.com社の「逆オークション」特許や、OpenMarket社の「ショッピングカート」特許、Amazon.com社の「ワンクリック」特許などです。それぞれ、特許の内容をみてみましょう。 ▼▼▼ビジネスモデル特許には、どんなものがあるか?「逆オークション」特許とは、売り手ではなく、買い手が欲しい価格を提示して、その価格を基準に売り手が買い手に対して価格を提示していくというしくみです。「ショッピングカート」特許は、ショッピングサイトで広く使われている、購入したい商品を「カート」や「買い物カゴ」に追加していく機能です。「ワンクリック」特許は、サイト内で購入したことのある人の情報をクッキーやデータベースなどを使って記録して、次回購入時には、購入者の配送先や支払方法などの情報をワンクリックで呼び出し、簡単に購入手続きができるしくみのことです。 ということは、これらのビジネスモデル特許は、多くのサイトが活用しているしくみといえます。これらの特許にあたるしくみを使用しているサイトは現在、特許を持っている企業に特許料を払っているのでしょうか? 多くは、払っていないと思われます。というのは、ビジネスモデル特許の有効性については、現在、確定しない部分が大きいのです。実際、これらの特許を元にした紛争は、ほとんど起こっていないのです。 しかし、実際には「ビジネスモデル特許」は存在しますし、いつどこで紛争が起こるかもわからないのです。「ビジネスモデル特許」自体の存在は知っておくべきでしょう。▼▼▼ビジネスモデル特許の取り方 そんな状況でも、ビジネスモデル特許を「とりあえず出願しておく」という企業は今でもたくさんあります。出願件数は、ビジネスモデル特許が注目された2000年前後に比べれば減少はしていますが、大手IT企業を中心に出願しているようです。これは、自社の権利を守り、主張するためです。 それでは、自分で考えたしくみや機能が画期的なものである場合、特許はとれるのでしょうか? とくに中小企業では、画期的なビジネスモデル特許が取れれば、強力な武器を手にしたことと同じ効果があります。 ビジネスモデル特許は、ソフトウエア特許の範囲のもので、特許権を取るためには、通常の発明と基本的には同じです。 そのときに、ちょっとむずかしいのですが、「情報処理がハードウエア資源を用いて具体的に利用されている」ことにおいて、発明であること、進歩性があること、が特許が取れるかどうかの基準になるようです。 ただ、具体的な判断はむずかしいところがあるので、弁理士等の専門家に相談することになります。 期間的には、特許は出願から審査を経て登録されるまでに二~三年ほどかかります。■ネット上でのご購入以下のサイトからご購入いただけます。・楽天ブックス**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.04
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『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、ページ数の関係で、Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、使用しなかった原稿を紹介しています。本書の目次については、以下をご覧ください。http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472■社内にも使いたいWebインフラ「ナレッジサイト」社内の情報・知識共有を促進するナレッジサイトナレッジサイトの目的 Web技術を活用した社内インフラである「ナレッジサイト」も、Webマーケティング周辺の知識としてとらえておきたいところです。Webマーケティングを展開するための、社内的な情報と知識共有の場としての「ナレッジサイト」というとらえ方もできます。「ナレッジ」とは、Knowledgeつまり「知識」のことで、「ナレッジサイト」は知識サイトのことです。Webはコミュニケーション機能に優れているので、社内コミュニケーションにおいてもWebインフラを活用して知識を共有していこうというものです。▼▼▼ナレッジサイトの目的 ナレッジサイトの目的は、会社としてのさまざまな情報やデータ、知識、知恵を共有して、組織としての力をアップすることです。それは、社員がもつべき基本的な情報や成功事例、失敗事例を共有し、社員みんなのノウハウとして蓄積していくことです。そうはいっても、実際には、それほど簡単に、スムースに情報共有ができ、組織の力がアップするものではありません。 ナレッジサイトは「鍋」に例えるとわかりやすいかもしれません。鍋には、いろんな具材、つまり、肉、魚介、野菜、練り物など自分の好きなものを入れて、煮込んでいきます。そして、煮えたら各具材をみんなで食し、最後、エキスのつまったダシ汁で雑炊を作り、みんなで「うまい」「最高だね」といいながら食べます。 ナレッジサイトも同じように、いろいろな具、つまり、情報やデータ、知識を入れていくのです。そうして、情報やデータ、知識を社員が各人の業務で食していきます。そして、最後の出し汁で作ったうまい雑炊こそが、その会社の「知恵」であり、その「知恵」こそが会社としての「組織知」となるなのです。▼▼▼「形式知」と「暗黙知」 組織が持っている知識には、「形式知」と「暗黙知」があるといいます。「形式知」とは、言葉などによって明確に表現できる知識のことです。「暗黙知」とは、言葉などによって表現できない、例えば職人の勘や職人が持っている技術のようなものです。 ナレッジサイトにおいては、Web上に文書や資料、企画書などをデータとして保存して、だれもが見ることができるので、この「形式知」を共有することは得意です。課題は、「暗黙知」です。この「暗黙知」も可能な限り「形式知」にしていき、文書化、図式化して共有化していきたい、という目論見がナレッジサイトにはあるのです。 その点で、現在注目されているのが、社内ブログや社内SNSです。社員が自由にブログやSNSで、業務や仕事に関する日記を付けていき、コメント機能などを使って、自然にコミュニケーションしながら、「暗黙知」としての知識やノウハウを引き出し、発見していくというやり方です。 イメージとしては、きちんと会議をして議事を進めていくのが「形式知」だとしたら、居酒屋とか喫煙ルームで、さりげなく仕事の話をしているときに、よいアイデアがでてきたというのが「暗黙知」の展開です。 ナレッジサイトでは、この「形式知」と「暗黙知」をうまく合わせて運用することが求められます。こうして、組織が持っている場の創造力をどれだけ発揮できるがナレッジサイトの意義になってくるのです。▼▼▼ナレッジサイトは、Webのコミュニケーション技術を活用する それでは、ナレッジサイトにはどのような機能が求められるのでしょうか。情報収集機能、資料・データの閲覧、ダウンロード機能、わからないことをだれかに質問できるフォーラム機能、社内情報を発信できるニュース機能などです。 そして、いまならブログやSNS機能などを使うことができます。▼▼▼どういったツールを使うか? ナレッジサイトを作成するためには、以下のようなやり方やツールがあるでしょう。・一からオリジナルで作成 自社のナレッジサイトに必要なコンテンツと機能を抽出して、システム会社やWebソリューションの会社などに発注しながら、一から作成していきます。自社に最適なコンテンツ構成と機能をもつナレッジサイトを作成できます。・オープンソースソフトなどを活用する 必要なコンテンツと機能に合わせて、ブログやCMS、SNSなどのオープンソースソフトをベースとしたサイト構築を行います。低コストで、スピーディーな導入が可能です。・ASPサービスを使う 社内サイト専用のASPサービスや、イントラブログ、SNSのASPサービスなどを使用していきます。提供されている標準的な機能を使っていくことになりますが、低コストで、スピーディーな導入ができ、そしてメンテナンスも必要ありません。 このように現在、社内ナレッジサイトを導入することは、いろいろな方法がありますが、簡単で、低コストでできる方法が増えていることは注目しておきたいところです。■ネット上でのご購入以下のサイトからご購入いただけます。・楽天ブックス**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.03
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『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、ページ数の関係で、Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、使用しなかった原稿を紹介しています。本書の目次については、以下をご覧ください。http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472■学生・就職者のWeb就職活動に対応する「リクルーティング」重要度が高まるWebでのリクルーティング学生同士の情報交換も盛んに行われている 生物の最大の使命は、遺伝子を引き継いでいく、つまり子孫を残すことです。企業もまた、そのマーケティング活動において、価値を創造し続け、それを担う人材を育成することは最大の使命といっていいでしょう。いうまでもありませんが、企業の採用活動の意義はとても大きいといえます。 新卒、中途に関わらず求職者の求人活動において、現在、いちばん使われるメディア・ツールがインターネットです。自宅にいながらできる求職活動は、とても便利です。求人サイトもいろいろあって、サイト自体も高機能になっていて、Webサイトからどんどん応募できますから、求職活動も一昔前に比べれば格段にやりやすくなっています。▼▼▼学生同士の情報交換も盛んに行われている 求職活動においては、学生は、身の回りの友人・知人だけでなく、インターネットの掲示板などで、同じ業界や同じ企業を狙っている学生と、お互いの持っている情報を交換するなどを行っています。学生の就職に関する情報収集力は一段と高まってきているのです。▼▼▼企業にとってのWeb採用の問題と魅力 一方、採用する側から見ると問題も起こっています。Web応募は簡単であるがゆえに、応募する側の態度も軽い、という傾向があるのです。つまり、面接予定日の時間になってもこない、連絡もよこさない、遅刻しても平気、態度が悪い、など応募することが簡単だからこそ、起こってしまうような問題もあるのです。一枚一枚思いを込めて、応募する企業のことをいろいろ考えながら書いた履歴書を、切手代を払って送れば、どこの会社に送ったかは忘れることはないでしょう。しかし、既にサーバーに保存してある履歴書をボタン一つで送ることができるからこそ、起こる問題かもしれません。こういったところは少し頭の痛いところです。 それでも、企業にとっても、求人サイトと自社サイトを連動することによって、求人広告の出広から応募者管理までできるWeb活用はとても魅力的なツールとなっています。▼▼▼採用Webの展開 Webでの採用のやり方も企業によっては、だいぶ異なっています。企業の採用方針のちがいでもありますが、1、2ページぐらいで済ませてしまう企業もあれば、採用ページ専用のドメインを取って、一企業サイトほどのボリュームで展開している企業もあります。 成長している企業とそうでない企業というちがいや、それ以外にも有名企業でも仕事がハードで定着率が悪い企業などは、頻繁にエントリーの受け付け→企業説明会→面接といったサイクルで年がら年中採用活動をやっています。 採用ページを、どんな形で作っているのか、を定期的に見るだけでも、ある程度その企業の経営状況まで垣間見ることができるものです。 コンテンツ的には、企業紹介で企業の魅力を紹介し、現場で若い人がやりがいを持って仕事をしていることを魅力的に伝え、先輩社員からのメッセージや福利厚生や教育制度など、自社で働くことの魅力を伝えていきます。 最近では、ブログをつかって、人事担当者がどんな人を求めているというようなメッセージを発信していく「人事ブログ」という展開も可能です。ブログ展開としては、現場の状況や社員の声、福利厚生の状況など、発信する情報はたくさんあるので、いろいろな切り口で見せることができるでしょう。 ブログに関しては、内定者に対して、ブログを使っていろいろ情報発信してもらい、入社前に勉強してもらうとともに、その状況を人事担当者が見て、本人の適性ややる気を判断する材料として使うこともできます。▼▼▼リクルートや毎日コミなどのサービスを活用する 求人活動においては、年中採用活動をやっている企業では、応募管理をする作業量も多大なので、求人・転職サイトを持っていて、なおかつ企業の採用活動へのサービスを提供しているリクルートや毎日コミュニケーションのような専門機関を利用することもよく行われています。 これらの求人・転職サイトで求人広告を出すことで、企業説明会の告知、そのエントリーの受付、そして、実際の面接から採用にいたるまでの応募管理を、サイト上でできてしまうからです。 こういったシステムを活用することで、採用活動もまた効率的に管理できるようになっているのです。■ネット上でのご購入以下のサイトからご購入いただけます。・楽天ブックス**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.02
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『世界一わかりやすいWebマーケティングの本』で、ページ数の関係で、Webマーケティング視点から見た重要性の順序から、使用しなかった原稿を紹介しています。本書の目次については、以下をご覧ください。http://relation-m.com/modules/wordpress/index.php?p=472■ステークホルダーへの情報提供は必須「情報開示(IRなど)」ステークホルダーとは、自社にとっての利害関係者各ステークホルダーの重要度は、企業によってちがう「CSR」という言葉があります。Corporate Social Responsibilityのことで、「企業の社会的責任」ということです。CSRは、企業が社会に対して、どんな価値を提供して、どんなことで具体的に貢献し、社会的な責任を果たすことができるかを宣言するものです。その範囲は広く、地域社会はもとより、地球環境的な視野も入ってきます。 このCSRのなかで、身近な利害関係者のことを「ステークホルダー」といいます。ステークホルダーは、顧客のほか、近いところでは、社員、株主、取引先・関係先、金融機関、そのほか、求職者、投資家、地域住民など、企業活動に関係するあらゆる人を含みます。 こういった人達に対して、きちんと情報提供、情報開示していくことも、企業Webサイトに求められる大切な視点です。Webサイトでは、こういったさまざまなステークホルダーに向けて、つまりマルチターゲットでサイト構成をしていくことが求められます。▼▼▼各ステークホルダーの重要度は、企業によってちがう Webマーケティングという観点からいえば、企業Webサイトは営業的視点からの活用が基本です。つまり、見込み客の発掘や既存顧客とのコミュニケーション活動において、Webならではのコミュニケーションを行っていく、ということです。なので、大多数の企業Webサイトは、この顧客向けのコンテンツがWebサイト上で多くなります。 しかし、企業によって、それ以外で、事業資金を募ることが課題であれば投資家、人材の補強が急務であれば求職者、パートナー企業を求めているのであれば取引先の開拓など、そのときの経営課題によって、ステークホルダーの重要度が変わってきます。 そうしたときに、Webサイトでは、投資家向けコンテンツを重視したり、採用コンテンツに力を入れたりと、経営課題に即してサイト構成と内容にしていく必要があるのです。▼▼▼各ステークホルダー別への提供情報内容のポイント ここでは、ステークホルダー別のコンテンツ展開のポイントを見ていきます。顧客向けについては、この本全部にわたっているので、外しています。また、説明することが多い求職者は、後で説明します。【ステークホルダー別と展開のポイント】○社員・・・自社Webサイトは、社員も見たり、活用したりしていることは見逃しがちです。社員が見ていることを意識して、企業理念や事業コンセプトをしっかりと作っておくと、社員の会社への理解を進めたり、意識を高めることができます。また、営業マンにとっては、得意先での製品説明などのときに、パンフレット以上に細かく説明しているWeb製品ページは有効に活用できます。こういった社員の意識や実際の活用を見越して作成しておくことも重要です。○株主、投資家・・・ベンチャー企業や、急成長している企業などは、株主、投資家向けのコンテンツにかなり力を入れていくことになります。このような企業では、いわゆるIR(Investor Relations)コンテンツに多岐にわたり詳細な情報を載せていくことになります。数字的な業績だけでなく、企業価値をいかに高められるコンテンツにしていくことができるかです。一般的な企業においても、IR情報については、財務諸表、事業報告書、有価証券報告書など必要な情報は必ず掲載していきます。○取引先・関係先・・・取引先・関係先の担当者からは、自社の一部の担当者ぐらいとしか付き合いがなく理解があまりないものなので、会社概要や業務内容などを中心にきちんと情報を伝えることを意識しておきたいものです。○金融機関・・・資金などの相談を行うときのために、企業理念、事業展開に関して、企業の価値を高める、成長性のある事業展開を行っていることを見せていきます。○地域住民地域内で営業している企業は、地域行事を掲載するなどの情報を発信し地域に密着していることをアピールしていきます。地域内で営業活動をあまりしていない企業でも、地域的な関係を築いていくために必要なコンテンツを考えていきたいものです。▼▼▼ステークホルダーを意識した全体構成 一つの企業は、思った以上にさまざまなステークホルダーをもっているものです。ですが、Webサイト一つあれば、これらのすべての人に対してきちんと情報提供とコミュニケーションを行うことができます。 そのため、社内的にも、サイト構築においては複数の部署が関わることになります。結果、部署間の力関係や利害関係などが生じて、Web担当責任者は、頭を悩ますことも多くなります。そんな場合には、企業としての理念に基づいて、Webサイトのあり方を根本からきちんと考え、それに基づき展開していくという信念を持ち、回りの人達を説得していきたいものです。■ネット上でのご購入以下のサイトからご購入いただけます。・楽天ブックス**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行
2006.10.01
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