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息子の入院している病院から電話が入った。高熱が出た、という知らせだった。肺炎だという。「えっコロナ」一瞬頭によぎった。その心配はないが面会日ではないので、ほんとに危険な状態の時は連絡するとのこと。 様子が見えないだけに心配の度合いは膨らんで来る。車で45分かかる病院にはすぐには面会できない。面会日でも運転免許証を返上した今、まだ運転できる気力は十分あるのに、と口惜しい。 いまはただ、回復を祈るしかない。熱には強い息子だから、と思うことにした。
2021.04.29
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昭和四十八年に、明治から昭和初期までの児童文学復刻版ができたとき、まっ先に購入した。小川未明、宮沢賢治、野口雨情等児童文学者そして芥川龍之介、武者小路実篤その他著名な作家の三十五人の児童文学書。そのカバーが変色しているのに気付いた。小さいものは手のひらサイズから、A3サイズほどの大きなものまで、本の大きさは一冊として同じものがない。すべて初版本通りだ。本棚にどのように並べてもバラバラで見栄えがしない。『猿飛佐助』に至っては、小さい本で小さい字、しかも漢字に全部ルビがふってあって非常に読みにくい。そのうえ紙が悪く、紙面に空きがない。行替えも一字下げもない。一面びっしり文字で埋まっている。そして句点がないときている。それでも文字が大きく見える、偽物のハズキルーペをつけて読んだ。読みづらく苦労したが実に面白かった。 これらの児童文学書のうち、四十数年たった今までに半分も読んでいない。Å3版大の芥川龍之介の『三つの寶』などは亡くなる三年も前から企画し、没後に発刊された画家の絵入りの贅沢なものだ。今頃気づくなんて、なんともったいないことしたものだ。この本の序に変えてと題し佐藤春夫が亡き芥川にあてて書いている手紙文に胸を打たれた。 君はこの書物が出来上がるのを楽しみにしていたと言うではないか、何故この本のできるのを待っていなかったのだ。君自身のペンで序文を書かなかったのだ・・・・
2021.04.18
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車で45分かかる祐二の入院中の病院にでかけた。新型コロナ感染予防のため面会中止だったが、週1回15分だけ許された。 病院前片道45分かかる。一昨年までは自分の車で行けたが、免許返上した今、足がない。娘の都合と日にちがあったので出かける事ができた。本当に久しぶりに祐二の顔を見ることができた。 言葉が話せないが笑顔で迎えてくれたのでほっとした。相変わらず両手を拘束されていた。経管栄養の管を抜いてしまわないようという配慮のための拘束のはずだ。思い切ってナース室に行って聞いてみた。「昼夜とも拘束しているのですか」と。そんなはずはないという。いつ来ても繋がれているのでなんだか涙が出てしまいますと話した。それ以上強く言えない立場もある。入院が1年以上過ぎているのだから。
2021.04.14
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今日は朝から鉢物の植え替えと昨日買ってきた花を植えました。この作業は夫の仕事だったものです、一昨年までは。古い土を陽に当て消毒してから腐葉土や肥料など混ぜたものを準備しました。幸い植物が大好きな娘が指図してくれますので助かります。バラがたくさんあってその手入れは娘が一人でやっていました。手慣れたものです。かつて植木屋さんがたいそうほめていましたから。 夫がいたころは二人で庭仕事はよくやってくれましたので私は出る幕はありませんでした。ただ除草は私がずっとやってきましたけどね。今は娘を助けて土を掘る仕事もしたもので腰がいたくてまいりました。 疲れはしたものの、やったーという充実感は気持ちいいものです。季節の花々にコロナは関係ありません。わが家の庭は花盛りです。
2021.04.08
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昨年、環境の悪い場所にひっそり息づいていたサクラソウ、ほうずきを陽の目に合わせたくて陽当たりの良い場所に移して今年の春を待った。 中々芽がが出なくてやきもきしていたが、サクラソウが柔らかな薄みどりのギザギザの芽をのぞかせた時は胸が久しぶりにときめいた。 コロナ渦中の憂鬱も一瞬のうちに吹き飛んだ。 あのやきもきさせられたサクラソウは、愛らしい花を次々に見せてくれている。こんな小さな花でも待ち焦がれてそれを見にしたことでこんなにも人心をゆするなんて、凄い癒しの力を持ち合わせているものだ。 一方ほうずきは、さらにやきもきさせられたが、これも四季めぐりにたがわず、こちらはやや濃いめの芽をやっとのぞかせてくれた。安堵した。 例年庭を彩るチューリップ、昨年だいぶ球根を腐らせてしまったためいつもより少なめだが、100個ほど咲いている。夫が健在な頃は200個は優に咲かせていたっけ。
2021.04.06
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