無 駄な銭はびた一文使いたくねえんだ。ごめんよ
札差屋の戸倉屋彦兵衛と彦作 、高坂格之進、の間で画策しての婚礼の祝いがおこなわれようとしていました。戸倉屋の一人娘おたかは花嫁姿でいましたが、高坂が来たとの知らせを受けると、そばにいたものが逃げる支度をするようにと・・・花嫁衣裳を脱ぎ、鳥追い姿に着替えます。祖父の彦右衛門は高坂との婚礼を反対、おたかが逃げて浪花に落ち着くことになっているのを知っています。おかつとおしんと一緒に浪花まで逃げるのです。三人は鳥追い姿で街道で見るものが珍しいようで楽しそうに歩いていきます 。(ここで、歌がかかります )おたかは半次郎の後を追って行き、半次郎の背中めがけて小銭を投げつけます。
半次郎は、 何が当たったのかと後ろを振り返ってから、ぶつけたものを見ます。
(
おたかはふり向いてくれたのでうれしそう ?
です。 )
半次郎がにこりとした顔でこういいます。
半次郎「 俺を、乞食扱いにしなさったのは
、お三人さんの内どなたかねぇ」
(
おたかは、まさか半次郎が起こるとは思っていなかったでしょう。
)
おたか「あたくしでございます」
半次郎「確かに、おめえさんかね」
おたか「はい」
半次郎「べらぼうめ、よくも・・・」
・・おかつが親切でした事なのだからと間に入り、おたかは、人を訪ねての旅でお金もかかると思い何かの足しにと思ってやったことが、そんなにいけなかったのかと。
半次郎「・・はばかりながら、草間の半次郎は、物ごころついてから今日が日ま
で、 あかの他人さんから合力を受けた覚えは一度もねえ男だ
。ふざけた
真似はよしあがれ」
立ち去ろうとして、投げつけられて道に落ちている小銭を足で蹴り返して去っていきます。追ってきた呑みこみの金介はおたか達に沼津の宿は富士屋、きっと半次郎さんもその宿に泊まるはずと言うと、前を行く半次郎を追って行き沼津の宿は富士屋、自分も泊まると言って先を急ぐのでした。
半次郎「ちぇっ、おせっかいな野郎だ」
後ろから来るおたか達の姿を見て、急ぎ足で行く半次郎です。
これから、金介、おたか達が、半次郎の旅先に関わってきます。お雪を探すのが目的の半次郎。旅先で身辺に様々な事が起きます。半次郎はお雪に会うことは出来るのでしょうか。
続きます。
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