たからくんが大人になるまで生きていたい日記

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2012.04.29
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何かで目にして、ネットで予約していた本「超小学生」が届いた。

今日読んでしまうつもりではなかったが、夫と子どもが散髪に出かけて、ちょっと休憩のつもりで読み始めたら、最後まで読み終わってしまった。

3歳までにバリバリ右脳開発して、今では何でもスーパーにこなす算盤暗算共に10段美少女とか、色々だったけど、
私が気になったのは、発達障害的で、学校でトラブルや病院へ行って見ることを勧められたエピソードを持つ何人かの子どもたちの話。

その子どもたちの親が、「育て易いいい子」「凸凹の無い子」にしようとせず、「定型発達の子のようになるために苦手なことも少しでもできるようになる為の努力」を無理強いしないで、
その子の好きなことに特化して、それを褒め、信じてブレないこと!

うちは、この本に出てくる子どもたちのような、驚異的な突出した何かの才能がある訳じゃないから、
それ一本を伸ばしてやろうなんて思いもしないけれど、

この本に出てくる子どもの親たちは、例え我が子にこれ程の天才的な要素が見えなかったとしても、
同じように、無難に平均的なことができるようになるための努力とかを強制したりしなかったんだろうな……。

と、親力の差に、申し訳ない気分になる。

小さい頃から、よくまぶしがり、祖父母に、目に異常があるかも知れないから、眼科へ連れて行ってみたらどうか、と言われていたたから。
小さい頃から、少し大き目の音が苦手で、子ども可の声楽コンサートに連れて行ったら、私がうっとりするようなソプラノの鳥肌もののサビの響きに、両耳を両手で塞いで、座席の下に潜り込もうとしたたから。

スキップや縄跳びがびっくりするくらいにぎこちなく、なかなかできるようにならなかったし……、以前よりましだけど、今でも上手じゃないし。

でも、
そんなたからを、そのままヨシとせず、
私は、少しでも、出来ないことを出来るようにさせようとしてきた。

私がたからに願っていることは、
ささやかでいいから、愛してくれる奥さんと子どもがいて、最少人数でいいから、私たち両親が死んだ後も、たからが安心できる人の温かさがある生涯を送れること。


夫は、私を悲観主義者だというけれど、
とりあえず大人と言われる年まで育てたら、みんな何らかの形で、私の望むようなささやかな願いは、誰にでも必ず降ってくる、とは、私にはどうしても、思えなくて。

家庭を維持する収入の無い、対人関係の難しいアスペルガーな青年に、お嫁さんが来てくれる確率は、かなり低くなるんじゃないかと心配してる。

息子を信じろよ、と言われるかも知れないけど、
私、息子を信じていないつもりは無くて、


でも、息子に、
公文の宿題とか、学校の宿題とか、忘れ物しないようにとか、字はなるべく丁寧に書こうとか、体操服とかの着替えは、なるべく時間内でできるようにしようとか、基礎学力は何とか付けておこうとか、
学校という集団の中で、何とかお咎め無い程度には、「ちゃんと」していることを、ひどく気にして、
私は息子に強制しまくっています。

確かに、息子は楽しそうじゃないし、イキイキしてないし、私のそんな押し付けが苦しいそうだと思うこともあり、
この本の中の幾人かの親ごさんたちのように、子どもの好きなことだけを徹底的にやらせてやることに、全力で協力出来ない自分が、たからを苦しめているのかな、とも思う。

そもそも、学校のレールに何とか乗っかって高校生までたどり着けたら、
私のささやかな願いが叶うという保証は無いのだけれど、
でも、高校生にたどり着けなかった場合よりは、まだ叶う可能性が多いかも?
と、どこかで思っているんだろうな、私。

「ふつう」であることは、この私のささやかな願いが叶うためには、そんなにも必要なんだろうか?
それとも、私がただただ、未知の未来に対して、過剰に、お尻が退けているだけなんだろうか?

「超小学生」の本は、発達障害的では無い人も書かれていたのに、
やはり、どうしても、
そういうエピソードを持つ子どもたちと、その親の腹の座り方ばかりが、
印象に残るのでした。





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Last updated  2012.04.30 03:10:26 コメント(2) | コメントを書く


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