“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

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2011.02.04

CH179　私の歩み出した道が、何か間違っていると感じた瞬間

テーマ：演出家大久保一彦のよもやま情報(266)

カテゴリ：経営者のための連続コラム

　私は、また目先のお金を求めて仕事に執着し始めていました。

こんな気持ちでいっぱいになりました。
　当時が外食市場の激動期ということもあり、本を読んでの依頼はかなりのものでした。
私は、このチャンスを逃すべきでないと思いって次々と依頼を受けました。
　当時の私は、ある意味、クライアントからのそこそこの年会費で次々に仕事をこなすことができるコンサルタントでした。

　しかし、一時は燃えていた私でしたが、弟子の樽井武司君とのあるできごとで、その熱は冷めました。そして、また気持ちが違う方向に変わっていきました。

　もともと、樽井君はとある居酒屋で店長をしていた当時に、私の本を読んで私の実践会の会員になってくれた人です。
その居酒屋をやめるというので、私のクライアントを紹介して、店長として現場に立ってもらいました。彼は売上げをかなり伸ばし、利益でも貢献していました。

しかし、あるクライアントをサポートしていたとき、私にはその気持ちが失せてしまいました。

　そのクライアントとは、ある焼き肉屋でいろいろな面で最低の状況でした。
そんなクライアントについての打ち合わせをしていると、彼は一言私に「こんなクライアント、やることはやりましたので、次へ行きましょう」といいました。

　確かに、彼の言っていることは私がやろうとしていることであり、間違っていないのですが、私はその言葉をきっかけに自分がやろうとしていることが何か間違っているように思うようになりました。

　２００４年の終わりころ、私は実践会を樽井君のような若手のコンサルタント卵たちに譲り、事実上大久保一彦の実践会は解散しました。
私は、また違う道を模索するようになりました。