付加価値経営へ雇用のパラダイムシフトをして経営革新せよ
一方、「いい人が来ない」とか、「応募がない」という話をよく耳にしますね。しかし、よくよくお聞きすると、人余りの幻影を抱いているかたが多く、募集そのもの、いや賃金体系そのものが、団塊世代が生産年齢人口の中からリタイアした後にあわないやりかたをしていることに気づきます。
サービス業が主体になりましたので集約的労働でなりたつ事業所が多く頭数が必要な今の時代、もはや、中途採用において良い人材は年俸 400
万円を大きく下回る募集では来ないのです。
確かに、新卒は安定志向が強い労働者ですからあまり法外な金額を提示するとびびってしまいます。ですので、新卒は未来の見通しを提供しつつ技能や意識に応じて賃金をあげていけば良いです。
しかし、それなりにできる人は、現職場を上回る条件を提示(前給保証)で、魅力的な金額(年俸 400
万円、月給 35
万円)きなれば、良い人にとっては転職がリスクにしかならなりません。
この年俸を出すには、労働単価に見合った高い付加価値を生み出さないといけません。また、労働単価を上げ続けるには、労働単価に見合った時間あたりに生み出す付加価値の上昇を行わないといけません。
つまり、マニュアルのようなルールを決めてそのゴールを目指していている付加価値がどこかであがらなくなる経営ではいけません。
常に右肩上がりの高付加価値を生み出す経営でなければ、人手不足から離脱できないのです。
大切なことは高付加価値を生み出す人の成長です。個々人が未知を既知にして、未熟を技術にして、常に相対するお客様が喜び、成長できるものをつくる環境作りが必要になるのです。
※『四方よし通信』の塾生には、すでに、高付加価値経営を実践している塾生が数多くおりますので、その方法論を短期、中期、長期的なマルチ視点でお伝えしていきます。
大久保一彦繁栄塾会報『四方よし通信』2017年11月号より
GW連続講座 価値観経営を成功させるため… 2024.05.06
GW連続講座 価値観経営を成功させるため… 2024.05.04
「経営状態の見える化」 2023.05.28
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