1-5 商品をひねれば誰にでもわかる
共通した商品イメージというのは便利で、共通の商品の価値観を持っています。そのため、ひねりを加えた茶碗蒸しを作ると、どこをひねったがすぐにわかります。そして、テーブルを囲む人たちの間で、そのひねり(特徴)を共有することができます。
1-6 脇役である
そして注目したいのは茶碗蒸しの位置づけです。
茶碗蒸しは主役ではなく、脇役です。そして主役になることもありません。この位置づけがとても大切だと私は考えます。例えば、テレビ番組を見ますと、主役というのは旬なコンテンツゆえ、ころころと変わります。これはつねにインパクトのあるものが“慣れ”あるいは“飽き”という現象に直面するからです。しかし、脇役に位置づけされる“ブス”あるいは“デブ”のタレントは、ある程度のスパンで重宝がられていることがわかります。脇役であるゆえ、暗黙の内に無意識に個性を伝えることができる料理と言うことができます。
京都の『瓢亭』の名物商品“瓢亭玉子”のように出し続けることができるのです。
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