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送柳使君赴袁州 劉長卿宜陽出守新恩至、京口因家始願違。五柳閉門高士去、三苗按節遠人歸。月明江路聞猿斷、花暗山城見吏稀。惟有郡(一作舊)齋窗裏岫、朝朝空對謝玄暉。【韻字】至・違・帰・稀・暉(平声、微韻)。【訓読文】柳使君の袁州に赴くを送る。宜陽守に出でて新恩至り、京口家に因つて始願違(たが)ふ。五柳門を閉ぢて高士去り、三苗節を按じて遠人を帰す。月明江路猿を聞くこと断え、花暗山城吏を見ること稀なり。惟だ郡(一に「旧」に作る)斎の窓裏の岫有つて、朝朝空しく対す謝玄暉。【注】○柳使君 柳渾。字は夷曠。襄陽の人。貞元の初め官は宰相に至った。○袁州 唐の江南道に属す。治所は今の江西省宜春県。○宜陽 江西省宜春県。○出守 中央から出て太守となる。○新恩 ここでは新たに袁州の太守に任ぜられたこと。○京口 江蘇省鎮江市。○五柳 陶淵明は自宅の庭に五本の柳を植え五柳先生と称した。○高士 高潔な人士。○三苗 古代の部族の名。江・淮・荊州の地あたりに住した。○按節 車馬をゆっくり走らせる。ゆったり巡視するをいう。○遠人 都から遠く離れた未開の地の土民。○江路 舟で行く川の道すじ。○山城 山間の町。○郡斎 郡府の書斎。○窓裏岫 謝■(「月」のみぎに「兆」。チョウ)《郡内高斎閑望答呂法曹》詩「窓中列遠岫、庭際俯喬林」。○謝玄暉 謝■(チョウ)。南斉の大詩人。字は玄暉。【訳】柳使君が袁州に赴任するのを見送る。宜陽の刺史を拝命しこのたび君は旅にでる、京口に家構えたが離れるつらさ宮仕え。五本の柳うえた庭、門を閉めきり君は去り、三苗の地を巡視して野蛮な民をてなづける。月の明るい船旅に猿の鳴き声しなくなり、花に夕闇せまりきて役人たちも影まばら。役所の窓から望む山、毎朝空しく君は見ん。
April 30, 2007
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休日はストレス解消のチャンス。思いっきり釣りを楽しみたいです。いつも高速の横浜横須賀道路(通称ヨコヨコ)を使って横須賀や三浦海岸方面へ釣りにいくのだ。ま、堤防からチョイ投げでシロギスやカサゴを狙う。 でもバカにならないのが高速代とガソリン代。とくに5月からはリッター6円も値上げされるらしい。(T_T) やっぱりレジャーや買い物に使えるだけじゃなく、ガソリン値引きも付いたカードも一枚は持っておきたいとおもう今日このごろ。「出光カードまいどプラス」http://www.idemitsucard.com/mydo-plus/cm18.html?banner_id=press
April 30, 2007
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まだ携帯が普及しはじめた頃の、とある日に、大雨洪水警報・暴風雨警報が出ていたらしく、会社が出社に及ばないという連絡をだしたときに、わたしは時間をかけて苦労して出社したのに、その日は業務が無かった。その時に上司から、「自宅に電話したらもう家を出たあとだった、君は携帯持っていないのかね」と言われたのがきっかけでPHSを買った。 いまでは事業者・会社員から中学生や高校生までも、あたりまえのように利用しているが、やはり通話料が固定電話にくらべて割高というのが多くの通信会社のプランの玉にキズ。 このたび「ウィルコム(WILLCOM)」の提供する「トリプルプラン」は、月額料金1,900円で1時から21時まですべての070番号への通話が無料。さらに携帯電話、固定電話への通話は、一律10円/30秒とリーズナブルで、Eメールは、携帯電話、パソコンへの送受信含め、すべて無料というスグレモノ。 世の中経費節減の折から、会計処理では頭の痛い通信経費を低く抑え、業績向上でニンマリしましょう。「ウィルコム(WILLCOM)」http://www.willcom-inc.com/go/pb2/index.html
April 30, 2007
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むかし(今みたいに1ドルが120円以下ではなかった時代。たしか360円かなあ)は留学なんていうと、大変な費用がかかるものでした。知りあいの話だとカナダに留学するのに旅費や何やかやと100万円以上もかかったんだとか。それも大学新卒者の月給が1万円以下の時代にです。早い話が留学というのは相当な資産家の子女にしか許されないことでした。 それが今や「サウスパシフィックフリーバード」ならフィジーにおける1週間の短期留学なら、な、な、なんと49,800円で実現可能とのこと。1年間の留学でも793,000円ですむらしい!! 5万円なら大学生の一月のアルバイト代でも余裕で行けそう。いい時代になりました (*^_^*) 南の楽園フィジーの豊かな自然に触れながら、あなたも英語を学んでみませんか?ほかの5万円でできることと比較してみても、ずいぶん値打ちがあります。中古のブランドバッグに費やすより自分への投資の時代です! フィジーの気候は年間平均気温は25℃と穏やかで、まさに南国、常夏の国!青い空、青い海、白い砂浜、そして豊かな緑に溢れています。フィジーの人はとてもフレンドリーで陽気な人ばかりで笑顔も溢れています。街を歩いているだけで、多くの人に話しかけられる国、それがフィジーです!英語力アップのコツは話す機会をたくさん設けること!周りの人とたくさん話していると、自然と英会話を楽しむことができますよね。公式ページはこちら>>http://www.southpacificfreebird.co.jp/フィジー>>http://www.southpacificfreebird.co.jp/
April 30, 2007
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送陸■(サンズイに「豐」。レイ)倉曹西上 劉長卿長安此去欲何依、先達誰當薦陸機。日下鳳翔雙闕迥、雪中人去(一作過)二陵稀。舟從故里難移棹、家住(一作在)寒塘獨掩扉。臨水自傷流落久(一作居落久)、贈君空有涙沾衣。【韻字】依・機・稀・扉・衣(平声、微韻)。【訓読文】陸■(レイ)倉曹の西上するを送る。長安此より去つて何こに依らんと欲する、先達誰か当に陸機を薦むべけんや。日下鳳翔双闕迥にして、雪中に人は去つて(一に「過」に作る)二陵稀なり。舟は故里に従つて棹を移すこと難く、家は寒塘に住つて(一に「在」に作る)独り扉を掩ふ。水に臨んで自ら傷む流落の久しきことを(一に「居落久」に作る)、君に贈るに空しく涙の衣を沾す有り。【注】○陸■(レイ) 劉長卿の友人らしいが、未詳。○倉曹 倉曹参軍事。府州の佐官で、度量・倉庫・租賦征収・田園・市肆のことを掌る。○長安 いまの西安市の西北。前漢や唐などの都があった。○先達 先輩。○陸機 西晋の文人。字は士衡。呉郡華亭(いまの上海市松江)の人。晋が呉を滅ぼすや十年家にこもって学問に励んだ。そののち弟の陸雲とともに洛陽にのぼり、文才をもって知られ二陸と称された。成都王司馬穎に仕え、長沙王司馬乂討伐のさい、後将軍、河北大都督となったが、敗れて成都王に殺された。(二六一……三〇三年)。○日下 都。首府。○鳳翔 唐代の府の名。いまの陝西省鳳翔県。○双闕 両側に物見台のある門。転じて、宮城。○二陵 二▲(「山」のみぎに「肴」。コウ)。河南省洛寧県の北にある山の東西二峰。○故里 ふるさと。○寒塘 さびしい土手。○掩扉 門を閉じる。○臨水 川を眺める。○傷 感傷にひたる。○流落 落ちぶれてさすらう。○沾 ぬらす。【訳】陸■倉曹が西のかた上京するのを見送る。都の長安目指すにはここ去りどこに立ちよらん、あふれる君の文才も誰が推薦してくれよう。天子のひざもと鳳翔の宮城とてもはるかにて、雪ふる中をきみは去り、さびしく二陵そびえたり。舟は故郷のそば通り棹移す手も渋りがち、土手のほとりの家の門ひっそり閉じてさびしげな。川を眺めて落ちぶれた我が身の上をなげきつつ、君に別れの詩をやるも留めがたきは涙かな。
April 24, 2007
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送子婿崔真父歸長城 劉長卿送君卮酒不成歡、幼女辭家事伯鸞。桃葉宜人誠可詠、柳花如雪若為看。心憐稚齒鳴環去、身愧衰顏對玉難。惆悵暮帆何處落、青山無限水漫漫。【韻字】歓・鸞・看・難・漫(平声、寒韻)。【訓読文】 子婿崔真父の長城に帰るを送る。 劉長卿君を送れば卮酒歓びを成さず、幼女家を辞して伯鸞に事(つか)ふ。桃葉人に宜し誠に詠ずべきも、柳花雪のごとくにして若為(いかにして)看ん。心に憐む稚歯環を鳴らして去り、身は愧づ衰顏玉に対すること難きを。惆悵す暮帆何れの処にか落ち、青山限り無くして水漫漫たるを。【注】睦州司馬の時の作。○崔真父 未詳。○長城 江南道湖州の県名。浙江省長興県。○卮酒 杯についだ酒。○幼女 若いむすめ。○辞家 家人に別れを告げて去る。○伯鸞 梁鴻の字。その妻孟光は容姿はなはだ醜かったが徳行きわめて高く、質素倹約にしてよく夫に仕えたこと『蒙求』《孟光荊釵》に引く『列女伝』に見える。○桃葉 『毛詩』《周南・桃夭》「桃の夭夭たる、蓁蓁たる其の葉、之の子于に帰(とつ)ぐ、其の家人に宜しからん」。○柳花 春に飛ぶ柳の絮。○稚歯 若い年齢。○環 輪状の玉。ここでは婚礼の時に装飾品として身につけたものであろう。○玉 『晋書』《衛■(「王」へんに「介」。カイ)伝》「■(カイ)、字は叔宝。……総角にして、羊車に乗りて市に入る。見る者みな以て玉人と為す。……王済は■(カイ)の舅なり。儁爽として風姿有り、衛■(カイ)を見る毎に輒ち嘆じて曰く『珠玉側に在り、我が形の穢れたるを覚ゆ』と」。るに対すること難きを。○惆悵 嘆き悲しむ。○暮帆 夕暮れの帆船。○漫漫 ひろびろとして水量ゆたかなさま。【訳】むすめむこの崔真父が長城に帰るのを見送る。君が去るからばさかずきの酒をのんでもうまくない、幼きむすめ家を辞し嫁して夫に尽くすなり。歌に詠まれた桃葉のごとくになれよ我がむすめ、柳の花が雪と降り去りゆく姿もよく見えぬ。おさなき孫は身に帯びた環を鳴らして今ぞ去る、残るわが身は、美しい顏に合わせる顔も無し。ああ君ゆうぐれ舟に乗り今宵どこまで下るやら、遠くに見える青い山、川は流れるどこまでも。
April 21, 2007
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送盧侍御赴河北 劉長卿謫居為別倍傷情、何事從戎獨遠行。千里按圖收故地、三軍罷戰及春耕。江天渺渺鴻初去、■(サンズイに「章」。ショウ)水悠悠草欲生。莫學仲連逃海上、田單空愧取聊城。【韻字】情・行・耕・生・城(平声、庚韻)。【訓読文】盧侍御の河北に赴くを送る。謫居して別れを為せば倍(ますます)情を傷ましむ、何事ぞ戎に従ひて独り遠く行く。千里図を按じて故地を収め、三軍戦を罷めて春耕に及ぶ。江天渺渺として鴻初めて去り、■(ショウ)水悠悠として草生ぜんと欲す。仲連を学びて海上に逃ぐること莫かれ、田単空しく愧づ聊城を取るを。【注】広徳元年(七六三)春、揚州における作。○盧侍御 劉長卿の知人らしいが、未詳。○河北 唐の河北道。東は海に浜し、西は太行・常山に至り、南は黄河に至り、北は薊門・楡関範囲の内地に達す。安史の乱のおり、河北の州郡は、多く反乱軍の陥れる所となったが、広徳元年正月に悉く平定された。○謫居 罪により遠方へ流される。○倍 ますます。さらにまして。○傷情 悲しみで心をいためる。○何事 どういうわけで。○従戎 戦争にたずさわる。○遠行 遠方の地にゆく。○按図 領土をやすんじる。○故地 もとの領地。○三軍 大軍。○罷 やめる。○春耕 春になって、田畑をたがやす。○渺渺 遠くはるかなさま。○鴻 大型の雁。○■(ショウ)水 山西省に源を発し河北省に入り衛河と合流する。○悠悠 ゆったりした様子。○仲連 戦国時代の斉の高節の士、魯仲連。趙・魏が秦を恐れて秦王に帝号を与えようとした際に異を唱えてやめさせた。魯仲連が斉を助けて、燕の占領下にある聊城を奪回した。その功により斉が爵位を授けようとしたとき、海上に逃れた。○田単空愧取聊城 田単は、戦国時代の斉の武将。火牛の計(牛の角に刃物を固定し、尾に葦束を結んで火をつけ、敵陣に突入させる計略)により燕の将軍楽毅を破り、次いで斉の七十余城をことごとく奪還し、安平君に封ぜられた。【訳】盧侍御が河北の地に赴任するのを見送る。遠い異郷に流されて、いままた君と別れるは、なんともつらいことじゃわい、なぜにいくさにたずさわり、私を置いて遠く行く。唐の領土を安んじて反乱軍から取り戻し、大軍ようやくいくさやめ、春の耕作はじまらん。川の上空眺めれば遠くに雁が飛び去りて、■(ショウ)水流れゆったりと土手には草が生えはじむ。海に逃れた魯仲連、ゆめゆめ真似をしたもうな、田単のごとき武将とて城の奪回恥じていよう。
April 14, 2007
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觀李湊所畫美人障子 劉長卿愛爾含天姿、丹青有殊智。無間已得象、象外更生意。西子不可見、千載無重還。空令浣沙態、猶在含毫間。一笑豈易得、雙蛾如有情。窗風不舉袖、但覺羅衣輕。華堂翠幕春風來、内閣金屏曙色開。此中一見亂人目(一作眼)、只移行到雲(一作行雨到)陽臺。(洪邁取末四句作絶句)【韻字】姿・智・意(去声、■(ウカンムリに「眞」。シ)韻)、還・間(平声、刪韻)、情・軽(平声、庚韻)、来・開・台(平声、灰韻)。【訓読文】李湊の画く所の美人の障子を観る。愛づ爾の天姿を含み、丹青殊智有るを。無間に已に象を得、象外更に意を生ず。西子見るべからず、千載重ねて還ること無し。空しく浣沙の態をして、猶ほ含毫の間に在らしむ。一笑豈に得易からん、双蛾情有るがごとし。窓風袖を挙げず、但だ羅衣の軽きを覚ゆ。華堂翠幕春風来たり、内閣金屏曙色開く。此の中一見人の目(一に「眼」に作る)を乱し、只だ移す行きて雲(一に「行雨到」に作る)陽の台に到るを。(洪邁取末四句作絶句)
April 11, 2007
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送李穆歸淮南 劉長卿揚州春草新年緑、未去先愁去不歸。淮水問君來早晩、老(一作無)人偏畏過芳菲。【訓読文】李穆の淮南に帰るを送る。 揚州春草新年緑なり、未だ去らざるに先づ愁ふ去つて帰らざらんことを。淮水君に問はん早晩来たるかと、老(一作無)人偏へに畏る芳菲を過ぎんことを。【注】○李穆 劉長卿の娘婿。○淮南 唐の方鎮の一。治所は今の江蘇省揚州市。○揚州 治所は江都、江陽二県にあり。今の江蘇省揚州市。○淮水 川の名。源は河南省南部の桐柏山に出で、東流して安徽省を経て、江蘇省北部にて海に入る。○早晩 いつごろの意の疑問詞。○老人 ここでは作者自身。○芳菲 かぐわしく花が咲き匂う時分。【訳】むすめむこの李穆が淮南に帰るのを見送る。 揚州の地は春迎え、草の緑の鮮やかさ、きみまだこの地去らざるに、もうもどらぬかと心配す。淮水見やり君に問う、いつごろ戻ってくるのかを、老いたる我の気がかりは花盛りをば過ぎること。
April 10, 2007
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舟中送李十八(一作送僧) 劉長卿釋子身心無有分(一作紛)、獨將衣鉢去人群。相思晩望西林寺、唯有鐘聲出白雲。【韻字】分・群・雲(平声、文韻)。【訓読文】舟中にて李十八を送る(一に「送僧」に作る)。 釈子身心分つ(一に「紛」に作る)こと有る無し、独り衣鉢を将(も)つて人群を去る。相思し晩に西林寺を望まば、唯だ鐘声の白雲より出づる有らん。【注】○李十八 劉長卿の知人らしいが未詳。「十八」は、排行。○釈子 僧。釈迦の教えにしたがい、みな本姓を捨てて仏姓にしたがうのでいう。○衣鉢 袈裟と鉄鉢。禅宗の始祖達磨が弟子に正法眼蔵を伝えるとき、証として授けた。○西林寺 この名の寺は各地にあるが、最も著名なものは、江西省九江市の南の廬山の西北麓に在り、東林寺と相対する。【訳】舟の中から李十八を見送る。 たとえ僧侶になったとて我らとかわらぬ身と心、きみは独りで衣鉢もち憂き世に背を向け去ってゆく。夕暮れさびしく君思い遠く見やるは西林寺、唯だ聞こえるは鐘の音、雲の峰から響くだろ。
April 7, 2007
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東湖送朱逸人歸 劉長卿山色湖光併在東、扁舟歸去有樵風。莫道野人無外事、開田鑿井白雲中。【韻字】東・風・中(平声、東韻)。【訓読文】東湖にて朱逸人の帰るを送る。山色湖光併(なら)びに東に在り、扁舟帰り去つて樵風有り。道(い)ふこと莫かれ野人外事無しと、田を開き井を鑿(うが)つ白雲の中。【注】○東湖 睦州州城のひがしの湖。○朱逸人 朱放。字は長通。襄州(湖北省襄陽)の人。右拾遺をつとめた。(?……七八八?)○山色 山のようす。○湖光 湖の景色。○扁舟 ちいさな舟。○樵風 順風。後漢の鄭弘が、仙人の箭を拾った礼に、採った薪を船に載せて若耶渓を渡るときに順風を吹かせてもらった故事。○野人 庶民。○外事 世間のわずらわしい用事。○白雲 雲は高い山の洞穴から湧きおこるものと考えられていた。【訳】東湖で朱逸人が帰るのを見送ったときの詩。山や湖東に見、えてに帆を揚げ君は去る。君はおそらく言うであろ、官に仕えぬ者なれば世間に関わる雑事無しと、いやいやなかなかさにあらず、雲わく山の奥にても畑たがやし井戸を掘り生きて行くのは楽じゃなし。
April 5, 2007
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伊勢に住む友人が、とある神社の餅まきの神事に参列したので、記念に漢詩を詠めというので・・・漱石の『猫である』に、クシャミ先生が漢詩を作るのに、ああでもないこうでもないと、うんうん唸って苦吟している場面があるように、そんなに簡単ではないんですよ。とくに近体詩は平仄のルールがやかましいから。・・・ということで七言絶句。友人の希望で返り点や訓読文は書いておりません(笑)《祠堂撒餅》四月喧和好景晨、暖煙花柳賞陽春。神官厳撒紅白餅、欲奪霊祠捲埃塵。
April 3, 2007
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贈微上人 劉長卿禪門來往翠微間、萬里千峰在■(「炎」にリットウ。セン)((一作別)山。何時共到天台裏、身與浮雲處處閑。【韻字】間・山・閑(平声、刪韻)。【訓読文】微上人に贈る。禅門来往す翠微の間、万里千峰■(セン)(一に「別」に作る)山に在り。何れの時にか共に天台の裏に到り、身と浮雲と処々に閑(しづか)ならん。【注】○微上人 楊世明校注『劉長卿集編年校注』に「少微上人」とし、劉長卿には別に「少微上人の天台に游ぶを送る」詩もあるが、なお疑いを存する。あとの【参考】にあげたように、『全唐詩』の霊一の条には同じ内容の詩の題が「贈霊徹禅師」となっており、「徹」と「微」とは字形も近く紛れやすい。○禅門 仏門にはいった男。○翠微 薄藍色のもやのかかる山。○天台 浙江省天台県の北にある山。■(セン)県の東南にあたる。【訳】微上人に贈る詩。禅師は行き来いそがしく山から山とご活躍、寺は遥かな■(セン)山の多くの峰の奥にあり。いつになったら私も天台山に行き着いて、老師とともにのんびりと空行く雲を眺めつつ心しずかに暮らせよか。【参考】 贈靈▲(「徹」の「彳」をサンズイに換えた字。テツ)禪師 靈一禪師來往翠微間,萬里千峰到(一作見)■(セン)山。何時共到天台裏,身與浮雲處處閑。
April 3, 2007
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罪所留繋毎夜聞長洲軍笛聲 劉長卿白日浮雲閉不開、黄沙誰問冶長猜。只憐横笛關山月、知處愁人夜夜來。【韻字】開・猜・来(平声、灰韻)。【訓読文】罪所に留繋せられて毎夜長洲軍笛声を聞く。白日浮雲閉ざして開かず、黄沙誰か問はん冶長の猜みを。只だ憐む横笛の関山月、愁ひに処(を)る人を知つて人夜夜来たることを。【注】○罪所 罪により流された場所。○留繋 獄につながれる。○長洲 江蘇省蘇州市。○浮雲 太陽の光を覆い隠すところから、小人や悪人のたとえ。○黄沙 砂漠地帯。○冶長猜 公冶長は無実の罪で獄に繋がれた。『論語』《公冶長》「縲紲の中に在りと雖も、其の罪に非ざるなり」。○関山月 楽曲の名。【訳】流罪の地にて拘留され毎晩長洲軍の笛の音を聞いて詠んだ詩。天道様も雲はれず日の目をみないかのように、わが冤罪も晴れずして人にそねまれこんなざま。なぐさめとては軍中で誰が吹くやら横笛の、曲も名高き関山月、毎夜わが耳おとずれてすこしく癒やす我が心。
April 2, 2007
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昭陽曲 劉長卿昨夜承恩宿未央、羅衣猶帶御衣(一作爐)香。芙蓉帳小雲屏暗、楊柳風多水殿涼。【韻字】央・香・涼(平声、陽韻)。【訓読文】昭陽の曲昨夜恩を承け未央に宿し、羅衣猶ほ帯たり御衣(一に「爐」に作る)の香。芙蓉帳小さくして雲屏暗く、楊柳風多くして水殿涼し。【注】○昭陽 もと漢の成帝が、趙昭義(皇后趙飛燕の妹)を住まわせる為に建てた宮殿。唐代の詩人は楊貴妃の宮殿も、それになぞらえて昭陽殿と表現する。○承恩 君主の恩愛をうける。○未央 漢の宮殿。陝西省長安県にあった。○羅衣 うすぎぬの着物。○猶 まだ。○御衣 天子の衣服。○芙蓉帳 蓮の花を刺繍したとばり。○雲屏 雲母をちりばめた屏風。○楊柳 カワヤナギとシダレヤナギ。○水殿 水辺の御殿。【訳】昭陽殿をうたった歌。昨夜天子の恩をうけ未央殿にぞ宿りける。我がうすぎぬのころもには天子の移り香まだ残る。ハスの模様のカーテンはやや巾せまく感ぜられ、雲母ちりばめ飾りたる屏風の陰は薄暗し。外を見やればカワヤナギ風に吹かれてなびきおり、水辺に建てるこの御殿いと爽やかな涼しさよ。
April 1, 2007
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