あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年01月01日
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テーマ: 京都。(6076)
カテゴリ:
“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった”


“長い眠りから醒め、瞼を開けると京都であった”
本来であるなら、そうなるべきであった
年末は仕事が多忙で、ろくに睡眠時間も取れずにいた
バスの車内では久しぶりに長い睡眠にありつけることを期待していたのだが、実際のところは、短いうたた寝を繰り返すだけに留まった
座席のシートを倒すにも後部座席の方に気を使うので、座席の角度はほぼ直角
自由の利かないスペースの中での安眠体制の確保は難しい
さらには、真夜中の走行中は暖房を切っているのか、車内はかなり冷え込む
そんな状況下のなかでは、眠りにつくことはできなかったようだ

最大の原因、それは…
憧れの京都に向かっているということで、気分が高揚して寝つけなかったんだと思う
現に、ほぼ睡眠はとっていないにもかかわらず、まったく眠気も無いし、疲れてもいない
むしろ心は躍り、楽しくて仕方ない

そうこうしているうちに、バスは京都東インターを降り、京都の街を走る
時刻は5時すぎ
街には人影は無く、まるで街全体が眠りについているかのようだ
なんだか京都に着いた実感が全くないのだが、車窓から煌々とライトアップされた京都タワーが見えたとき、
「あぁ、本当に京都に到着したのだ」
と始めて思った
バスは京都駅八条口に到着
東京から京都、 夜行バスに揺られること約6時間の長旅

ここからは、フリータイム
ツアー客は各々、元旦の京都を楽しむため、蜘蛛の子を散らすようにして四方へと散らばっていった
さて、自分も行くとしますか!
昼食は花見小路にある料亭でとることになっており、その料亭に11時30分に集合となっている
今は5時30分だから、 6時間が自分に与えられた自由な時間

さあ!戦いの火蓋は切って落とされた!!
って、京都にまで来て何と戦うの?
折角なんだから、ゆっくりすればいいのに…
あかんがな!
そんな悠長なこと言うてる場合じゃない
時間が限られているんだから、サッサ廻らんとな
時間の許す限り、自分なりに京都を満喫しよう

旅のお供
まずは、清水寺へと向かう為、地下鉄に乗車、京都から一駅隣りの五条駅に降り立った
地上に出ると、相変わらず外は闇に包まれていた
カバンからガイドブックを取り出し、地図を見ながら歩いていく
傍から見たら、観光客丸出し
でも恥も外聞も気になんてしていられない
いかに効率よく廻るかにかかっているんだから
それなら、タクシーを利用すればいいのだろうが、そんなにお金を持ち合わせていないし、歩きながら京都の街並みも楽しみたいんだよね
…って、周囲を見回しても辺りは真っ暗
普通、こんな朝早い時間帯から観光客って出歩かないか
だって、まだ6時前だもん!
地図と街に出ている表示板を頼りに、ひたすら清水寺へと向かうのであった


仁王門
五条坂、茶わん坂と上がっていくと、清水寺の三重塔が見えてきた
ここまで来ると、人影に出くわすようになった
腕時計を見ると、時計の針はちょうど6時を指していた
清水寺の入り口とでもいうべき仁王門では、ライトアップされたその鮮やかな朱塗りの門を撮影しようと、それなりの人手で賑わっていて、ようやく観光らしいムードになってきた

拝観料の300円を支払うと、本堂へと進んだ
そこが、かの有名な清水の舞台である
まだまだ闇に包まれているせいか、清水の舞台や奥ノ院、辺りの山林はライトアップされていて、なんとも幽美な光景が広がっていた
よく、何かを決断するときの心意気として、 “清水の舞台から飛び降りる…” なんて諺があるが、実際どれほどの高さなのだろう?
太くてしっかりとした欄干に手をかけ、恐る恐る下を覗き込んだ
ムチャクチャ怖いんですけどォ!
暗くてよくは見えないが、高い所が苦手な自分としては、足元がすくむような高さだということだけは判る
なんでも高さは13メートルあるんだとか
こりゃぁ、そう易々と飛び降りられる高さじゃないでしょう
よほどの決断をする時にしか、“清水の舞台から…”なんてセリフは吐けないね

意外だったのは、清水の舞台から京都の夜景が一望できたこと
清水寺って、高いところに建てられているんだね
知識がまったく無いので、その眺望の良さに驚いてしまった
それにしても、ライトアップされた清水寺を見ることになろうとは、夢にも思わなかった
思えば、6時といえば東京でもまだ暗いのだから、さらに日の出時間が遅い京都なら、暗いのは当たり前か
よくよく考えてみれば気づきそうなものなのに…
ライトアップされた清水寺は、それはそれで魅力的ではあるが、なんせ初めて来るものだから、明るいときの清水寺も見たかったかな

夜明け前の清水寺奥ノ院に足を運び、そこから清水の舞台を見た
そこには、テレビなどで見かける構図があった
そうそう!これが清水の舞台だ!
うほ~
一人興奮する自分
顔、たぶんニヤけています
だってだって、一度は来て見たかった場所に、今こうしているんだよ?
そりゃあ興奮するでしょ!

舞台上に立っているときにはわからなかったが、こうして奥ノ院から全体を見ると、舞台を支えている立派な骨組みが見える
崖からせり出すようにして立つ堂は、139本の欅の柱によって支えられている
以前清水寺に関して放送しているテレビ番組で得たうろ覚えの知識なのだが、 柱に使用されている欅の木は、樹齢数百年を経過しているもの のみ使用しているという
そこで、清水寺では広大な山林を買い、欅、檜の苗木を入手した山に植え、将来(数百年先)の修復に備え自前で木材を調達するという超長期のプロジェクトに取り組んでいるそう
沢山植樹しても、骨組みに使用できるような木材に育つのはごく僅かとのこと
大変な取り組みです
それよりなにより、このプロジェクトは、数百年もの歳月を有する気の遠くなるようなもの
今携わっている人々、いやそれに限らず、数代の人々はその仕事を見届けることができず、何代もの人々の手に受け継がれ、繋がれていく、まさに魂のリレー
今日明日のことすら考えられない自分にとって、数百年も先の事を見越しての行動とは、なんとも恐れ多い話である
それもそのはず、舞台を支える樹齢数百年の大木となると、なかなか数が集まらないらしい
そこで自己防衛策に踏み切ったというわけ
世界遺産を守っていくのも大変なことなんだね

元旦の清水寺
気づけば、闇夜だった空も、段々と白み始めてきていた
にわかに舞台上の人影も多くなってきていた
人々は舞台に腰掛けたり、欄干に陣取りをしている
もしかしてご来光が拝めるの?
自分も奥ノ院から、清水の舞台へと移動した
幸いにも、舞台前に空いているスペースがあったので、そこに陣取った
京都は、徐々に夜が明け始めてきていた
すると、ライトアップの照明が落とされた
いよいよか?
若者たちが中心の見物客が賑わいた
それにしても、今日は寒い
いや、京都が寒いのか?
京都は夏は暑くて、冬は寒さが厳しいと聞いてはいたけれど…
昨日のニュースでは、大晦日と元旦の冷え込みは厳しいとのこと
しかも、昨日出掛け前に調べた天気では、 元旦の京都の天気は、晴れのち雪 だとか
雪が降ったら、そりゃあロマンチックだけれど、この寒さは身に堪える
冬の空気に晒された掌は悲鳴をあげ、あまりの寒さゆえに悴んできて、痛さを通り越して殆ど麻痺状態
もはや、自分の思いのとおりに掌を動かすことができない
無駄な抵抗だとは思いつつも、少しでも暖を取ろうと、自分の吐息を吹きかけ続けた

山の上に浮かぶ空は茜色に染まっていた
眼下に広がる京都の街並みも、朝日を浴びているのか、オレンジ色に染まっている
それなのに、お日様は一向に顔を出す気配はない
本当に、清水寺から初日の出を拝むことができるの?
そんな疑問が頭の中を過ぎった
もう、どれぐらいこうして待っているだろうか?
ただただ突っ立っているだけなので、厳しい寒さは全身に回ってきていた
それに、自分は初日の出を待っているようなほど、のんびりとしてはいられないのだ
と思いつつも、ここまでこうして待ったのなら、もう少し待ってみようか?なんて、自分のなかでせめぎ合いが始まっていた
そんな時、自分の後ろの方から、一人の若者の声がした
「初日の出見えるまで、あと1時間ぐらいかかるて」
耳にしたその情報に信憑性があるものかどうかすら判らなかったが、その言葉を聞いたとき、“もうこれ以上待つのは止めよう”と、自分の足は清水の舞台から遠ざかっていた

音羽の滝本堂の下には、 清水寺の名の由来 となった 音羽の滝 がある
3筋の清水の流れは、万病に効く霊水といわれ、枯れることなく絶え間なく水を落とす
清水寺では、舞台と並ぶ人気スポットらしく、行列ができるんだとか
でも、今日は朝が早いせいか、ほとんど人影は無く、折角なので自分も一口頂戴した
長い柄杓で、上から落ちてくる水をすくう
さぞかし、水は冷たかろうと口にすると、そうでもなかった
ところで、後から知ったのだが、この3筋の流れには、それぞれに 「健康長寿」 「学業上達」 「縁結び」 にご利益があるんだとか
で、自分が無意識に選んで口にした水はというと…
“縁むずび” でした







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最終更新日  2008年08月27日 07時11分33秒
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