あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年01月01日
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テーマ: 京都。(6112)
カテゴリ:
只今の時刻、9時30分前

えっ?もうそんな時間?
いやぁ、楽しい時間は瞬く間に過ぎていきますなぁ

さて、これから三十三間堂へ
さすがに歩いていくことはせず、南禅寺の最寄り駅の地下鉄東西線・蹴上駅から、途中京阪線を乗り継いで、七条駅に降り立った
地図を片手に、歩くこと数分
お目当ての三十三間堂に到着した

三十三間堂長寛2年(1164)、平清盛が後白河法皇のために建てたのが三十三間堂
内陣の柱間が33間あることから“三十三間堂” と呼ばれている
(パンフレットより)

旅に出る前に京都のガイドブックを購入し、道中のバスの中で、どこに行こうかページを繰っていると、三十三間堂の千手観音像の画が衝撃的で、観音様やら仏像には興味がないのに、不思議と何か引き寄せられるものを感じ、ぜひ訪れてみたいと思ったのである

拝観料の600円を支払うと、中へ
本堂内は土足厳禁なので、スリッパに履き替える
お香のような独特の香りが漂い、静寂に包まれた本堂内を静々と中へと進んでいく
すると、雛壇に立ち並ぶ千体仏が眼の前に現れた
正直、度肝を抜かれた
千体仏を前にした時、その光景たるや圧巻で、思わず息を呑んだ
神々しく、厳か
そこには、今まで目にしたこともない この世とは思えない世界観
魂を揺さぶられるというか、なんというか、言葉では言い尽くせない何かを身体で感じていて、ただただ圧倒されてしまい、暫くはその場に立ち竦んでしまったほど

千手観音像
観音様の両肩から出る手の数は一体につき40本
1本の手がそれぞれ25の苦悩を救済する というところから、40×25=1000で、 千手観音 という
本堂内には1001体(数体は博物館に貸し出していたり、補修中)の千手観音像があるが、ひとつとして同じものがないというから驚きである
たしかに、ひとつひとつ見ていると顔の表情やら手のしぐさなど一体一体違う

何が凄いって、色んな意味で凄い
ただただ凄いの一言

本堂内には、本尊・千手観音坐像を中心としての千手観音像をはじめ、風神・雷神像といった国宝の像もいくつも展示されており、見応えがある
今回は時間に制約がある為、ゆっくりできなかったが、ぜひ再度訪れる機会があるのであるならば、千手観音像とじっくりとゆっくりと対峙させていただきたいものである
信仰心が無い自分ではあったが、気持ちばかりではあるが、献灯をさせていただいた
薄暗く、ひんやりとした本堂内に揺らめく一筋の炎
その火は邪念を燃やす炎か、愚かな自分の身を滅ぼす炎か
燃え尽きるのを見届けるまえに、本堂を後にした
三十三間堂の千手観音像
自分の人生において、忘れることのできない光景の一つとして、深く深く心に刻み込まれるのであった

休憩所には、三十三間堂を解説した冊子や、お守りなど、ちょっとした販売スペースが設けられていた
何気なく視線を配らせていると、ひとつのお守りに眼が留まった
頭痛封じ守 “頭痛封じ守”
頭痛封じのお守り
このお守りは、毎年一月に厳修される「楊枝(やなぎ)のお加持」という法要で、加持された浄水を楊枝の枝で参拝者に灌頂する作法に因み、当院の楊枝の枝と供に秘呪「消伏毒害陀羅尼経」一巻を収めた効験ある“頭痛封じ”のお守り
三十三間堂に伝わる独特のもの であり、頭痛に悩む方は是非肌身につけて癒してください
(お守りに同封された説明書き)

色々なお守りがあるが、頭痛に効くお守りがあるとは初めて知った
自分は、わりと頭痛に悩まされることが多いので、1つ購入することにした
京都に来て初めて、ようやく土産らしいものを買った
これからは、この頭痛封じのお守り毎日持ち歩きます

三十三間堂・外観
あとから知ったことだったのだが、京のご利益巡りとして、厄除け・安産・学業上達・商売繁盛・縁結びと、色々な神社仏閣があるのだが、そのなかで、ここ 三十三間堂は、頭痛平癒にご利益がある ことで有名なんだとか
なぜ今回の旅で訪れるスポットを選ぶ際、三十三間堂に強く惹かれるものを感じたのか
もしかしたら、頭痛平癒に関係があるのかもしれない
インスピレーションで訪れた場所で手に入れた、長いこと悩まされてきた頭痛を封じるお守り
偶然かもしれないが、導かれたような、訪れるべくして訪れたような、何か縁のようなものを感じずにはいられなかった







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最終更新日  2008年08月27日 07時08分43秒
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