あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年08月21日
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テーマ: 京都。(6076)
カテゴリ:
浅い眠りから目が覚めると、そこは京都だった…


京都駅烏丸口に停まったバスから降りると、冷んやりとした空気がフワッと身を包んだ
Tシャツ1枚では肌寒く感じるほど で、その冷たさが自分には意外だった
盆地である京都の夏といえば暑いことで有名だからである
前日に京都の天気予報を調べたところ、曇りのち晴れで、最高気温は30℃の予想とのこと
猛暑とまではいかないものの、暑さを覚悟していたので、この冷ややかな歓迎振りは、少々拍子抜けしてしまった
しかしながら、肌寒い気候が好きな自分にとってはありがたいこと

嵐電妖怪電車朝の嵐電車内にて
京都駅から地下鉄を乗り継ぎ太秦天神川まで出ると、通称“嵐電”の名で親しまれている京福鉄道に乗り換える

“妖怪電車!?”
なんでも、夏だけのイベント列車のようだ
乗車運賃は、大人200円、小人200円、 妖怪50円
よ、妖怪!?
これは、関西流の駄洒落?と思いきや、 妖怪に扮した乗客は50円で乗車できる んだとか
なるほどねぇ
考えるもんだ
って、ほんとうに妖怪に扮装した子供が乗るのかなぁ?
と、興味津々だったが、運行時間の都合がつかないので、どうも拝めそうにない
残念…

程なくして、嵐電がホームに滑り込んできた

折角なので、レトロな車輌に乗り込んだ
ウッド調の落ち着いたモダンな内装に、照明や手すりなども気品があって、古き良き時代の昭和を象徴するかのような空間
そんな車内に、乗客は自分ひとりだけなので、電車を貸し切っているみたいで、すごく贅沢な気分
ゆっくりと走る電車、心地よいリズムを刻むレールの音、味のある京都の風景
なんだか、時間がゆったり流れているような錯覚に陥った


お目当ては、京都のシンボルともいえる風景のひとつである 嵯峨野の竹林 を見ること
昨日、バスの車内のなかでどこに行こうかガイドブックを片手に思案の最中、緑鮮やかな竹林が目に留まって、“これだ!”と思ったのである
あとは、化野念仏寺や祇王寺など、 嵯峨野周辺を散策 しようと決めていた

嵯峨野の竹林
しばらく歩いていると、霧雨のような細かい雨が降ってきた
そんななか、縁結びの神として有名な野宮神社を横目に歩いていくと、竹林はあった
天を覆いつくすように鬱蒼としている竹林を目の当たりにすると、その荘厳たる光景は圧巻である
一歩足を踏み入れると、日常の空間とは思えないような感覚へと誘われる
風が吹くたびに、竹が擦れあい、ザワザワと声を挙げる
竹の葉を縫うようにして落ちてくる細かい雨は、自分を濡らす
なにやら背筋に薄ら寒いものを感じるほど、そこには非日常的な凛とした空気が漂っていた
それにしても目につくのが、 竹に刻まれた心無い悪戯書きの数々
記念にとでも思ってやっているのかもしれないが、折角の美しい光景を台無しにしていて非常に不愉快
名を刻んでいった人たちのモラルを疑ってしまう
それからもうひとつ思ったことは、 竹林の道が意外と短かった ということ
自分が勝手に、ものすごい広大なイメージを抱いていたので、ちょっと拍子抜けしてしまった
とはいえ、ほんと素敵な景色だった
朝早いせいか、観光客は自分以外誰もおらず、のんびりゆっくりと散策できて、気持ちヨカッタァ

御髪神社
竹林を抜け、トロッコ嵐山駅を見過ごすと、目の前には小倉池があり、その池の畔にひとつの神社があった
御髪神社 である
御髪神社は、 日本で唯一の頭と髪の神社 であり、頭髪に悩む人々や、美容師を目指す人が国家試験の合格祈願に訪れたりと、まさに頭と髪にまつわる神社
髪の毛が細いうえに猫ッ毛なので、「お前は絶対禿る!」なんて幼い頃にからかわれていた自分としては、なんだか人事ではないような気がしたので、興味津々で訪れた

まだ朝が早いので、どこもまだ拝観時間を迎えていない
そこで、散歩がてら一番奥から観て周ろうと、化野念仏寺へと向かう
その道中、相変わらず小雨は降っていたが、コンビニはおろか、土産物屋も開いておらず、傘を買うことができない
まぁ傘をさすほどの雨でもないので、しっとりと濡れながら、周囲の景観にあった古風な造りの土産物屋が軒を連ねる街道をそのまま歩いていく
雨の降りが激しくなってきた
木陰に隠れて、しばし天を仰ぐ
天気予報どおり、京都の空は厚い灰色の雲に覆われていた
このまま雨は降り続けるのだろうか?
不安な眼差しで空を見つめていると、次第に雨脚も収まってきたので、再び歩き始めた

愛宕神社・一の鳥居
まだ拝観時間を迎えていない念仏寺を見過ごし、鳥居本の歴史と風格ある町並みを散策していると、念仏寺の拝観時間を迎えたので、引き返して足を向けた
念仏寺では、数日後に千灯供養を控えているため、その準備で追われているようだった
夜間のライトアップのためか、鉄パイプを組む作業が行われている
そんななか階段を上り、門をくぐる
どうやら自分が1番乗りのようだった

化野念仏寺 化野の地は古来より葬送の地 で、初めは風葬だったが、のちに土葬となり、人々が石仏を奉り、永遠の別離を悲しんだ所
境内にまつる八千体を数える石仏・石塔は往古化野一帯に葬られた人々のお墓なのである
(拝観時に頂いた小冊子より)

化野念仏寺 というと、やはり西院の河原のたくさんの石仏のイメージが色濃い
実際に初めて訪れてみて、 意外と狭小なスペース ということに驚かされた
テレビで見たとき、広く感じていたからである
永い年月を経て形が朽ちてきているいくつもの石仏を見ていると、なんともいえない哀しみに包まれた悲愴さが胸を突いてくる
こうして自分が一歩一歩歩んでいる地の底に、葬られた人々の思いが今でも眠り込んでいるかと思うと、どことなく神妙な面持ちになるのであった

念仏寺を後にすると、次に向かったのは、 平家物語の悲恋の尼寺として有名な祇王寺
祇王寺・苔庭祇王寺
さほど広くない苔庭は青々として美しく、竹や楓といった木々たちに囲まれて、しばし静寂のなかに包まれる
その緑の向こう側に、祇王寺はあった
苑内をぐるりと廻るかたちで歩くと、祇王寺の建物はあがる事ができるそうなので、ちょっとお邪魔した
仏間にある仏壇には、平清盛公、祇王、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されており、それらを興味深く拝見すると、畳に腰を下ろして、庭を見つめた
目にも鮮やかで美しい青々とした庭を見ていると、悠久の流れを感じる
時折、雲の切れ間からは太陽が顔を覗かせ、青葉に光が透き通って、煌きを放っていた
しばしそんな光景に見惚れていると、自分の背後から横にかけて、なにやら気配を感じた
!?
見ると、白い猫が1匹いるではないか
どこからか迷い込んできたのだろうか?
と、思いきや、その猫は我が物顔をして、堂々と闊歩している
よぉく見てみると、祇王寺の襖は、この白い猫がつけたのか、いくつもの引っかき傷がある
そして、仏間の隅の障子は、猫が自由に出入りできるように、角が切り取られていた
どうやら、 祇王寺には猫もよく訪れる ようだ
それにしても、歴史あるこの祇王寺なのに、猫に好き勝手させていいのかなぁ?
そんな自分の心配をよそに、白猫は涼しげな顔をして、チョコンと座っているのだった







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最終更新日  2008年08月28日 06時45分28秒
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