あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年08月21日
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嵐山から嵐電に乗り、北野線の終着駅である北野白梅町に降り立つと、西大路通りを歩いた

銀閣寺は訪れたことがあるものの、京都の有名な観光スポットである金閣寺を見たことがなかったので、この機会に是非にと思ったのである
駅を降りて近くのところに金閣寺へと向かうバス停があったのだが、いつ来るか分からないし、それにバスの停留所3つ分だったら乗るのは勿体無いと、歩くことにした
駅から10分ちかく歩くと、通りから少しそれたところに、金閣寺はあった

金閣寺で頂いたお札
長い参道を歩いていき、拝観の受付を済ませると、そこで 1枚のお札を手渡された
お札には、 “開運招福”“家内安全” と書かれている
今まで訪れてきた寺社のように、歴史や案内が書かれた小冊子を貰うのとばかり思っていた自分としては、少々意表を突かれた

すると、目の前に大きな鏡湖池が広がり、その池の向こうに、眩いばかりに光輝く金閣寺の姿があった
ほんまに金なんや!

金閣寺
金閣寺 は、正式には鹿苑寺という
室町時代前期に形成された北山文化の象徴で、黄金に輝く舎利殿(金閣)があまりにも有名なために金閣寺と呼ばれるようになったそう
(金閣寺で貰った小冊子より)
実際、この目で見ると、ほんと光輝いてるねぇ
周囲の濃く深い緑の中だけあって、その輝きは一層際立っている
金色に輝く建物であっても、決して嫌味でも下品でもなく、むしろ品すら感じる印象を受けるから不思議
昔の人は、よくもまぁこんな贅を考えついたもんだ

別の場所で貰った小冊子は、日本語のみならず、英語とハングル文字が書かれているだけあって、金閣寺を訪れている観光客は、外国人の方がとても多い
もしかしたら、日本人より多いんじゃないかな?
とにかく、様々な言語が耳に飛び込んでくる

歴史と風格が漂う園内には、夕佳亭と呼ばれる数寄屋造りの茶室などがあるが、如何せん金閣寺のインパクトが強すぎて、しかもそれが初っ端にお目見えするものだから、歩いていて、なんだかどんどん尻すぼみになっていく感は否めなかった

金閣寺を出る頃には、時計の針は3時半をすでに廻っていた
寺社の拝観時間は限られているので、あまりのんびりはしていられない
今回の旅の最後の寺社めぐりは、千本通沿いにある千本ゑんま堂、釘抜地蔵、千本釈迦堂の3箇所
実は、自分は、京都を舞台にした推理小説を数多く発表した山村美紗氏の作品を愛読していて、今読んでいる作品に、先に挙げた3箇所の寺社が登場してくる


千本ゑんま堂
ガイドブックに載っている地図で位置を確認しながら住宅街を抜けてひたすら歩き、千本通に出ると、商店街に並ぶようにして、通りに面した 千本ゑんま堂 の名で親しまれている引接寺はあった
何の気なしにブラブラと歩いていると、
「拝観ですか?」
と、中年の男性に声を掛けられた
「時間はとうに過ぎていますが、今からなら間に合いますから」
と、訳が分からぬまま相手のペースに乗せられて、捲くし立てられるように拝観料金を払うと、本堂に案内された
本堂の中では、一組の老夫婦が、初老の男性から千本ゑんま堂の歴史や謂れ等の説明を受けていた
自分もこれに参加しろって意味なんだろうな?
と、横に座り、耳を傾ける
でもね、話が難しくて、自分にはチンプンカンプン!?
が、ところどころではなるほど!と思わせる話も聞けるので、耳を話しに向けながら、眼は正面に鎮座している 閻魔法王像 に向けた
閻魔法王像 怖ッ!!
その迫力たるや凄まじいものがあった
自分が住んでいる街にも閻魔様を安置している場所があり、実際に訪れたことがあるが、その閻魔様とは比べ物にならないほど
威厳ある佇まいと対峙していると、恐怖すら感じてくる
案内をして下さる男性と老夫婦は閻魔様の話で盛り上がっているので、そんななかにいる自分は若干の居心地の悪さを覚えつつも、普段は非公開だという掛け軸を拝見させていただいたりと、貴重な経験をさせていただく
引接寺の一画には、紫式部の供養塔がある
その説明を受けながら、自分のなかでは、
“ここが第一の事件の死体発見現場か…”
なんて、不埒なことを考えていた
だって、自分が千本ゑんま堂を訪れた目的は、今読んでいる小説の舞台となっている寺社を巡ることなんだもんッ!

一通り廻り終えると、そこで解放された
千本ゑんま堂を拝観するときは、毎回案内がつくのかな?なんて思いながら外に出ると、入り口に立て掛けられていた看板が目に留まった
京の夏の旅と題して、 “文化財特別拝観” ということで、 7月19日から9月30日までの期間だけ、閻魔法王像が間近で見られる とのこと
ということは、あの案内はその一環だったというわけか
受付は4時終了と書いてあり、自分がここを訪れたのが4時過ぎだったので、「まだ間に合う」と受付の男性に言われた理由が、これで判った
納得…

釘抜地蔵
ゑんま堂内を案内されて廻るという自分にとって想定外の出来事が起こったので、だいぶ時間を割いてしまった
歩いて数分のところにある千本通に面した 釘抜地蔵 と呼ばれる石像寺に着くと、訪れる人は殆どいない時間帯のせいなのか、掃除が始められていた
読経が聞こえるなか、遠慮気味に見て廻る
もともとは、 苦しみを抜き取るという信仰から「苦抜地蔵」 と云われていたそうなのだが、 それがいつしか訛って「釘抜地蔵」 になったそう
本尊のある地蔵堂の外壁には、釘抜地蔵というだけあって、八寸釘と釘抜きがはめ込まれている一風変わった絵馬がずらりと並べられており、その光景は、ここならではかもしれない
今日数々の寺社を廻ってきたが、町並みのなかに溶け込むようにして建っているせいからかもしれないが、一番庶民的な空間に感じた
もうちょっと早く訪れていたら、少しは賑わっていたのかな?

千本釈迦堂ぼけ封じ観音像
千本通から住宅街へと入り、少し歩いたところに、 千本釈迦堂 はあった
正式には大報恩寺という
ここでは、千手観音や六観音菩薩など貴重な仏像や文化財が見られるとのことだったが、自分が訪れた際はあいにく拝観時間が過ぎてしまっていた
そこで、あたりをぶらぶらと歩いていると、一見目立たないような隅にひっそりと立っている観音像を見つけた
観音様の足元に、年老いた男女がすがっているという、ちょっと変わった像は “ぼけ封じ観音像” と名づけられていた
色々な観音像があるんだねぇ…
ふと、参拝していた親子連れから、
「今日の晩御飯、何にするゥ?」
という会話が聞こえてきた
考えてみたら、もう結構な時間なんだよねぇ
西の空は夕日がだいぶ傾き始めていて、オレンジ色をしている
それは、京都の旅も終幕に近づいていることを意味していた







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最終更新日  2008年08月27日 07時15分42秒
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