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また、私の投影かな? なんて、そんなことはないですが・・・
2枚目の全体の画像は、アップと同じ大きさにしようとしたら、
幅が広がってしまいました。
本当はもう少しスリムなんですけどね。
毎年咲いてくれるので、宿根草は好きですね。
手もかからないし、季節を教えてくれるから。
今年は忙しくて、パンジー、ビオラを植え替えるのが
遅くなってしまい、徒長したままです。
やっと昨日、少し花を買ってきて、植え替えました。
植え替え要らず?(本当は植え替えた方がいいんですよね。)
の宿根草は、私の味方です!
「見果てぬ夢」12
『ママに心配かけちゃったな。つくづく私って親不孝だよね。
反対を押し切って、研究を続けた挙句、倒れて迷惑かけちゃうなんて。
でも研究は諦められないわ。ここでくじけちゃ、パパの期待を裏切ってしまう。
心配かけて申し訳ないけど、ママのためにもなるんだから、研究は完成させなくっちゃ。』
ベスは心に誓うのだった。
ジョンが研究所から駆けつけて、必死の形相で病室に飛び込んできた。
「ベス、大丈夫か?」
息を切らせながらも、娘を気遣う父にベスは言葉が詰まってしまった。
「新薬を使ったから、副作用があるかもしれない。サムを呼ぼう。」
父の友人のサムは、母からも知らせを聞いて、既に家を出ていた。
「もうすぐ彼も来てくれる。具合はどうだね、ベス。顔色はいいな。
かえって前よりもいい位だ。ちょっと心配だが、検査すれば分かるだろう。」
「体が軽い感じよ。前より調子がいいほど。どんな新薬を使ったの?」
「うん。なんでも細胞を活性化させ、免疫や治癒力を回復させる機能をもってるらしい。
まだ研究段階で、お前はその治験第1号というわけだ。」
「それよ。私が探していたのは。人工細胞を作るところまではいったのだけど、
活性化しないの。増殖活動をしないのよ。それを使えばもしかして、
人工細胞が活性化するかもしれないわ。パパ、その開発者を紹介して。」
「それはいいが、お前はまだ研究できるような状態じゃないんだよ。
また倒れたりしたらどうする気なんだ。これ以上パパやママに心配かけないでくれ。」
「ごめんなさい。でも会ってお話だけでも聞きたいの。いいでしょう。」
「しょうがないな。お前は一度言い出したら聞かないんだから。
まあ、会って話す位はいいだろう。ただし、この病室にきてもらうぞ。」
「いいわ。だから早くお会いしたいの。パパ連絡して。」
「もう連絡はついてるよ。開発者は、あのサムなのだから。
今頃、病院に向かってるところさ。」
「パパのお友達の? それならそうと早く言ってよ。ああ待ち遠しいわ。」
噂をすれば陰で、サムが息せき切って、駆け込んできた。
「娘さんが目覚めたって、本当か?」
「サム、よく来てくれた。娘も待ちかねていたんだ。大丈夫かい?」
「ああ、急いでいたからな。一刻も早く様子が知りたかったんだ。」
「ありがとう。お陰でこの通り、前よりも元気になったくらいだよ。」
「そうか。やっぱりな。もしかしてあの薬が聞きすぎたのかもしれない。」
と、サムはちょっと首をかしげた。
「どういうことだ。副作用でもあるのか。教えてくれ。」と、詰め寄るジョン。
「いや、今のところ、まだよく分からないんだ。とにかくあれは実験段階だから、
申し分けないが、娘さんの様子を見ない事にはなんとも言えない。」
うなだれるサムに、ジョンが肩をたたく。
「それは覚悟している。意識さえ戻ればこの通り、研究意欲が湧く子だからな。
ベス、サムに聞きたいことがあれば、今聞いてみなさい。」
「ほう、聞きたいことって、何だね。私に分かる範囲でお答えしますよ。」
サムも急に目を輝かし、ベスと研究者同志の会話がはずんだ。
「まず、その薬はどんな効用があるんですか?」
「今わかってる事は、細胞の中の遺伝子を刺激して、活性化させるということだけなんだ。
その結果、人間本来の自然治癒力を高める働きをする。」
「遺伝子自体が活性化するということですか。それなら人工細胞を増殖させるのに役立つかしら。
遺伝子を移植しても、細胞分裂しなんですよね。活性化できますか?」
「うーん、やってみないと何とも言えないね。でも私もその研究には興味あるな。
協力するよ。君の人工細胞に私の薬を注入して、試してみよう。」
「本当ですか? ありがとうございます。今すぐにでも飛んで行きたい。」