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まあ、そんなことは普通、ないのですけれども、手術成功で魔が差したんですかねぇ、日本映画をレンタルDVDで借りてきて、観てしまいました。大泉洋主演の『探偵はBARにいる』、なんですけどね・・・。以下、ネタバレ注意です。 北海道・札幌はススキノをテリトリーとする私立探偵(作中、名前は明らかにされないので、ここでは便宜的に「大泉」とする)は、運転手兼助手の高田と組んで、ススキノ界隈で頻発する厄介事を解決することを生業とし、とあるバーを事務所代わりに使っている。 で、ある日、このバーに、「コンドウ・キョウコ」と名乗る女から大泉に仕事の依頼の電話が掛かってくる。依頼の内容は妙なもので、ある弁護士にある人物の名前を告げ、その反応を見る、というものだった。経験上、嫌な予感を抱くものの、大泉はこの依頼を引き受け、言われた通りのことをする。当該の弁護士は、その人物を知らないと答えるものの、どうやら動揺をしている様子。 と、その帰り、大泉はその筋の人たちに拉致され、雪の中に生き埋めにされてしまう。 どうにか雪の中から脱出した大泉は、コンドウ・キョウコの謎のような依頼には、何かきな臭いものがあるのではないかと思い、また自分をひどい目に会せた連中への復讐心もあって、独自に調査を開始する。 で、浮びあがってきたのは、関西系のその筋の団体の存在だった。 札幌に乗り込んできたその関西系の団体が、とある遊戯場・皆楽会館の地上げを行ない、最終的には最下層のチンピラ予備軍を使って放火してしまうんですな。その際、そのチンピラのヘマで、遊戯場オーナーの「近藤京子」という女性が火事に巻き込まれて死んでしまい、その失策を責められて、チンピラ自身、団体に消されてしまう。 ところが、その「近藤京子」なる人物は、札幌の大物実業家・霧島の前妻との間の子であり、彼女がこの会館のオーナーであったのも、霧島のバックアップがあってのことだった。で、実の娘を殺された霧島は、その関西系の団体への報復に着手しようとする。 で、それを恐れた団体は、霧島を罠にはめて殺害してしまうと。 そして、霧島亡き後、札幌を文字通り支配した団体は、霧島の実質上の愛人であった沙織がオーナーを務める「コンチェルト」なる高級クラブをも傘下に収め、沙織もこの親分の息子と婚約することに。 で、探偵の大泉は、これら一連の事件の背後に沙織がいることを察知。霧島の愛人であった彼女が、新興の団体に鞍替えし、そのために霧島を裏切って彼の殺害に手を貸したのではないかと推測するんです。で、そんな彼女に幻滅し、彼女を責めるのですが、探偵としてはそれ以上のことも出来ず。そして、彼に色々な仕事を依頼してきた「コンドウ・キョウコ」も、実は沙織の変名であり、探偵が一連の事件に首を突っ込むのを阻止しようとしていたのだと結論づける。 ところが。 実はそうではなかったんですな。 沙織は、本当に霧島を愛していた。で、霧島を殺した団体に復讐すべく、二代目の婚約者となってまで内部事情を探り、まず霧島を殺した実行犯を自ら射殺。そして、結婚式当日、団体の親分と二代目、すなわち自分の結婚相手を射殺した後、自らも命を絶つつもりだった。 で、その計画を邪魔させないよう、大泉に最後の依頼をし、彼をわざわざ小樽に引っ張り出しながら、計画を実行する。そして沙織の計画に気付いた大泉は、急いで札幌に戻るが、全ては手遅れ、沙織は既に計画を実行した後だった。 とまあ、そんな感じのストーリーでございます。 で、この映画に対する私の評点ですが・・・ ・・・聞きたい? ・・・ホントに? でも教えてあげないの。 っていうか、いわゆる「論外」って奴? 「評価する対象ではない」っつーか。 もうね、とにかく、内容が古すぎてダメ。基本構造が、その筋の団体の横暴、でしょ。で、それに立ち向かう探偵一匹。・・・そういうのは、昭和のテレビドラマじゃないの。 で、一応はハードボイルドに仕立てようというのか、色々小道具が揃っていて、例えばバーを事務所代わりに、携帯さえ持たない探偵、なんて造形をしてみたり、またその探偵に缶入りのピースを吸わせてみたり。相棒に、腕は立つがどこか抜けている奴を配するとか。その相棒が運転する車が異常に古いポンコツだとか。そういう演出がいちいち古い! でまた、最終的にヒロインとなる沙織(小雪)が結婚式で銃を乱射の大立ち回りだなんて、リアリティなさすぎ。警察がまったく登場しないのも変な話で、それでいて私立探偵が少し嗅ぎまわるだけで真相が明らかになるというのも、あまりにも妙。 ああ、これが今の日本の映画制作のレベルか・・・ということを実感させられて、ものすごく寂しくなること請け合いでございます。 で、一番残念なのは、大泉洋を活かしてないっつーことだよね! せっかくこれほど面白い俳優がいるのですから、その大泉を使って、もっと面白い、もっと新しい探偵像を作ればいいのに、その彼を昭和のハードボイルドの世界に押し込んじゃってる。なんとまあ、惜しいことをするものですわ。 しかし、この映画、割と評判がいいのか、第二作の制作も決まっているとのこと。どうしてこの程度のものが評価されるのか、私には全く訳が分かりませんが、もし二作目を作るのなら、もう少しね、いい作品にしてもらいたいものでございます。
June 30, 2012
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はーい、釈迦楽先生ですよ~。生きてましたよ~! 昨日のブログで手術するって言ったので、生還できたかどうか心配で、何度もブログの更新を確認してしまったという人、手を挙げて~! いないのかよっ! そりゃ、日帰りの簡単な手術で死ぬ奴なんか、いないよね。 ま、とにかく生還できました~! 良かった~! 生きているって、いいな。 ということで、今日は「生きていて良かったな記念日」をお祝いするために、外食しちゃった。行った先は竹の山の「プチ・コション」。 私は「ポテトとアーティーチョークのキッシュ」の前菜、「牛ハラミのステーキ」のメインに、デザートは「ボストック」。家内は「パテ」の前菜、「魚貝のすり身のクネル」のメインに、やはりデザートは「ボストック」。どちらのメニューもなかなか美味しかったです。特に家内がメインに選んだ「クネル」は、すり身のスープ煮というのか、ツユだくのグラタンというのか、今まで食べたことのない料理でしたし、二人がともにデザートに選んだボストックは、タルトと甘食パンの中間みたいな感じで、上に乗った生クリームとの相性もよく、素晴らしくおいしいものでありました。 で、その周辺でちょいと雑貨を見たりした後は、帰宅して昼寝。今日は、午前中の麻酔の影響もあり、のんびり過ごしました。 ということで、差し当たり懸案の手術が終わったので、とにかくほっとしたというところが本音ですね。明日からはまた元気を出して、少し勉強でもしましょうか。
June 29, 2012
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ひゃ~、キュウリもナスも下がった~! いや、夏野菜のことじゃなくて。 給料とボーナスのことよ。 なんか復興支援という錦の御旗の下、国家公務員の給料とボーナス大幅減! で、国家公務員じゃなくなったはずの国立大学法人職員の給料とボーナスも大幅減! そこがよく分からないよね! 国家公務員の数を減らすというお題目の恰好のターゲットとなり、かつての「文部教官」から、単なる「教員」にさせられてしまった我ら国立大学の教授陣。 で、そういう時だけ「もうお前ら国家公務員じゃないからね~」と言っておきながら、いざ国家公務員の給料を減らすということになると、「お前らも、まあ、公務員みたいなものだから」とか言って、我々の給料にまで手をつけると。 都合によって国家公務員じゃないことにされたり、国家公務員のように扱われたり。まったく、一貫性がないっての。 まあ、復興のためと言えば、あまり文句も言えませんが、本当に復興のために使われるのかね。 っていうか、大震災の直後、多くの日本人が寄付した莫大な額の寄付金、あれは、正当なやり方で分配されたのか? きちんとした報告が出てないぞ。どうなんだ、おい。 とにかく、働く意欲が下がる一方でございます。下げ下げだぁ。 下げ下げと言えば、ワタクシ、明日は歯科手術なの。全身麻酔かけるのですが、やっぱり麻酔で意識を失うというのは、ちょっとコワイ。麻酔が切れれば起きるのでしょうけど、ホントに起きるよね? 寝ている間に事故とか、起きないよね、ね、ね? あーん、何となく不安。前に一度経験してますけど、やっぱり不安。 ということで、今日は気分下げ下げの一日なのでございます。あー、早く手術が終わって、気分上げ上げになりたいわ~! ご愛読の皆さまも、私の無事復帰を祈っていて下さいね~!
June 28, 2012
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なんか最近、うちの大学で流行っている言葉で「見える化」ってのがあるんだよね・・・。 初めて聞いた時、何それ? とか思ったんですけど、要するに「第三者が見てそれと分かるようにしなければいけない」という意味らしく、何かというと「見える化が求められている」みたいな言い方をするわけ。それだったら、「明確化」とか「透明化」、「可視化」とか言って欲しいわ。「見える化」はないでしょう・・・。 こういう言葉を作ってしまう、または口にしてしまうセンスって、分からないわ~。分からないを通り越して吐き気がする。 他にも、例えば「大学のあり方を考える懇談会(通称「あり方懇」)」とか、政党名としての「立ち上がろう日本」とか、こういう度を超した「大和言葉造語」って、どうなんだ、っていつも思うのですが、その逆に、こなれてない英語をそのまま導入、みたいなのも多いんだよね。 例えば、最近、文科省が出した大学改革へ向けての資料なんて、すごいよ。ちょっと例を挙げましょうか?「地域コミュニティの衰退」「グローバル化によるボーダーレス化」「イノベーションの創出」「大学ガバナンスの充実・強化」「グローバル人材・イノベーション人材の育成」「大学ポートレイト」「国立大学の個々のミッション」「大学ビジョンの策定」「改革ロードマップ」「大学の持つシーズ・リソース」「クリティカルシンキングを問う共通テスト」「リーディング大学院の構築」「外国語力スタンダード」「科目ナンバリング」「テニュアトラック、リサーチアドミニストレーターの普及」「エビデンスに基づいた学科・専攻の選定」「スケールメリットを生かしたサービスの改善」「海外大学とのダブルディグリーの実施状況」「論文被引用シェア」「アクティブラーニングの実施状況」「PDCAサイクル」「社会のステークホルダーの信を得る」「教学の質保証のトータルシステム」「大学教育質転換スタートアップ」「シェアードサービスによる予算の節減」「アンブレラ方式」 もう、こんな感じのわけの分からない言葉の羅列よ。こんな生煮えな言葉遣いを、正式な書類に書き連ねてしまう今の文科省って、本当に頭おかしくなったんじゃないかって、思いませんこと? 日本の公的機関として、しかも教育に携わる機関として、恥を知りなさいって。 「言の葉の幸わう国」って、一体どこの国の事かしら? と思わざるを得ないこの状況。嘆かわしいの一言でございます。
June 27, 2012
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突然ですが、「棒の手」ってご存知? 「棒の手」というのは、たまたま今、私が住んでいる名古屋東部近郊から豊田市あたりにかけての地域に伝統的に伝わる棒術、あるいは棒術の型を取り入れた舞踊のこと。 で、先週末、長久手という町でこの棒の手の各流派が集ったお祭りというか、演武があったらしいんですわ。新聞にそんなことが書いてありまして。 あーーーー! そんなのがあると知っていたら、絶対見に行ったのにぃーーーー! 何せ私の子供の頃のアイドルは、斉天大聖・孫悟空ですからね。あ、漫画じゃなくて、本物の『西遊記』の方。で、如意棒に憧れたのよ。刃のついた剣ではなく、棒というところが素晴らしいと。以来、棒術というものへの憧れを抱き続けて幾星霜。 そう、それから、私の子供時代のもう一人のアイドルであるシャーロック・ホームズも、棒術(ステッキ術)の達人なんですよね。 で、そんな私が、たまたま名古屋にある大学に赴任し、たまたまこのあたりに住むことになったら、何と、この地域に「棒の手」と呼ばれる棒術が伝わっていたというのですから、これはもう、偶然を通り越して、必然ではないかと。 だからね、棒の手を習いたいの、ワタクシ。だけど、どこに習いに行けばいいのか、調べてもよく分からないんですよね・・・。 だから、年に一度のこの演武会に直接行けば、ひょっとしてどこの誰に習えばいいのか、見当がついたかも知れなかったのになあ、と。 あーーーー、残念! とまあ、そんなわけで、新聞で棒の手の大会の報道を読み、来年こそはぜひ見学しようと、今から決意しているワタクシなのでございます。棒の手、萌え~~!
June 26, 2012
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今日というより、昨日のことなんですけど、『127時間』という映画を観ましたので、心覚えを付けておきます。以下、ネタバレ注意ということで。 主人公アーロン・ラルストンは20代と思しき好青年で、根っからのアウトドア派。休みの日には一目散にアメリカ西部の大自然の中に飛び込んで、トレッキングに興じる男。で、この日もいつものように、誰にも何も告げずにただ一人、トレッキングに出発するんですな。 で、途中、トレッキング中に道に迷っていた同年代の女性二人に出会い、この二人を案内して、しばし楽しい時間を過ごすものの、そこから先はまた一人で大自然の中に飛び込んでいく。 ところが・・・。 大きな岩が自然の浸食によって抉られたような、そんな岩の隙間に差し掛かったところで、アーロンはうっかり不安定な岩に手をかけてしまい、岩もろとも隙間に落下してしまうんですな。で、その岩に右手を挟まれる形で、宙吊りになってしまう。 落下のショックから立ち直ったアーロンは、しかし、自分の右手があまりにもしっかりと岩に挟まれているため、身動きが取れなくなったことを悟ります。大声を出し、先ほど別れた二人の女性の名を呼びますが、大自然の中で彼の声はあまりに小さく、彼女らに届くはずもなし。 アーロンとしても、気軽なトレッキングのつもりでしたから、それほど重装備しているわけではありません。一食分の食糧、400ミリリットルの水、中国製のポケットナイフ、それにカメラとビデオ。それだけ。 で、とにかく岩に挟まれた右手を外すため、切れないポケットナイフで岩を削るのですが、削れば削るほど、余計岩の重みが右手の上に掛かってくる。そこで持っていた登山用のロープを使い、滑車の原理で岩を吊り上げようとするのですが、ロープが本来的に持っている伸縮性が災いして、どうしても吊り上らない。もがけばもがくほど、工夫すればするほど、どうしても身動きが取れないという厳しい現実だけが明らかになってくるんですな。 そうして一日が経ち、二日が経ち、三日が経つ。勿論、アーロンは自分の息先を誰にも告げずに来ていますから、救助が来るはずもなし。アーロンの生来の一匹狼的性質、そして若い気楽な独り者のライフスタイルの中で、家族や友人たちと緊密な連絡を取り合ってこなかったことが、今更ながら後悔されるわけですが、今となっては後悔したところで始まらない。 食料はとっくに尽き、水も尽き、ついには自分の小便を飲んでしのぐのですが、それももう尽きてしまう。思い余って自分の腕を切り落とすことも試みるのですが、切れの悪いポケットナイフでは、骨を断ち切ることが出来ないことも判明する。後はもう、ゆっくりと死が近づいてくるのを待つばかり。そうした究極の窮地の中、ぼんやりした意識の中で、様々な思いがアーロンの脳裏を通り過ぎていく。不義理ばかりしていた両親への感謝の気持ち。もうすぐ結婚式を迎える妹に、大したこともしてやれなかったことへの後悔。友達の顔。別れた恋人の顔。 そして彼は、自分を愛してくれていた人々に対し、自分が如何にしみったれた愛情しか返していなかったか、ということを悟るんですな。この試練の中で彼はこのことに気付く。そして、彼にこのことを気付かせるために、自分はこの地を訪れ、不安定な岩に手をかけ、岩と共に落下したのだ、ということを悟るんです。すべては、いわば神のおぼしめしであり、宇宙が生まれた時に、彼の運命も決まっていたのだと。 そのことに気付いた時、アーロンは、強烈に「生きたい」と思うわけ。生きて、もう一度、両親に会いたい、友達に会いたい、恋人に会いたいと。 で、彼はそのためにやるべきことを決意するわけ。 アーロンは、自ら自分の腕の骨をへし折り、気絶しそうになるのに耐えながら、切れないナイフで腕を切り落とすんです。そして、127時間の苦闘の末、アーロンはついに脱出する。 驚くべきことに、これは実在するアーロン・ラルストンという青年が経験したこと、つまり実話なんです。 映画の最後で、本物のアーロン・ラルストンの今の姿も登場します。彼は右腕を肘から失ったわけですが、今は結婚もし、子供も出来、そして今でもトレッキングや登山にうち興じている。ただし、自分の行き先はいつも家人に告げて・・・。 映画でアーロン役を演じたのは、スパイダーマン・シリーズで主人公ピーター・パーカーの親友ハリー・オズボーン役を演じた若手俳優ジェイムズ・フランコ。何しろ、孤立無援の状態で岩に挟まれているわけですから、映画の最中、ずっと彼が画面に映りっぱなしみたいな状態なんですけど、そんな独り芝居を彼は十分説得力をもって演じきっている。それはなかなか、大したものでございます。 で、この映画に対する私の評点は・・・ 「74点」でーす。合格! 元が実話ということもあって、すごく緊迫感があるんですよね。気楽なトレッキングのはずが、恐怖の127時間になってしまう、そのあたりのリアリティ。何とか脱出しようと様々な手を打つものの、すべて失敗して絶望に陥っていく様。そして、何と言っても、最後に自分の腕を切り落とすシーン・・・。私なんか、もう失神寸前。実際、この映画が上映された時には、あちこちで失神者が続出したそうですが、それも頷けます。 でね、この窮地の中で、アーロンが、すべては自業自得なのであって、過去に積み重ねてきた不義理の数々が、今こうして自分を罰しているんだ、と悟る、その悟りの重さ、そして、だからこそ生きてその過失を取り返したいと望むその気持ち。このあたりが、見ていて切実に伝わってくるんですよね。それは、ある意味、右腕を失うということでしか得られない悟りだったわけですが。 で、最後に、アーロンが、もう一度両親に、妹に、友人たちに、再会できた、というところもね、すごくいい。 ということで、観る価値のある映画だと、私は思います。 ただ、心臓の弱い方には、最後のシーンの衝撃が大きすぎますので、ご用心下さいと言っておきましょう。私も、もう一度観ろと言われたら、ちょっとキビシイかな・・・。【送料無料】127時間 ブルーレイ&DVDセット【Blu-ray】価格:2,095円(税込、送料別)
June 25, 2012
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なんかニュースを見ていると、またもや小沢一郎率いるグループが、消費税増税に反対して党を離れるとか、そんなことを言っておりますなあ。 しかし小沢一郎という人も不思議な人で、よく所属党を飛び出る人だねえ。自民党から新進党、自由党、民主党ときて、今度は何党になりますことやら。 ま、次の総選挙では民主党は大敗するでしょうから、特に確固たる基盤を持っていない若手議員などは、民主党に所属していること自体不利になるのであって、それならむしろ「増税反対」の御旗を掲げる小沢氏に同調し、今のうちに沈みかけの船から離れる方がいい。小沢氏のグループが民主党を出て、新党を結成する可能性は大ですな。 小沢氏というのは、いつでもある程度の数の議員の塊を手中に収めることで、政局のキャスティング・ボートを握ってきたわけですが、それだけでは首相の座は獲れない。誰よりも首相になりたいであろう小沢氏にとって、実力は自分以下と思われる人材が、自分の目の前で次々と首相になっていくのを甘んじて見ていなければならなかったことは、歯噛みするほど悔しいことだったでしょう。 30年も40年も「政界の実力者・剛腕」と言われ続けながら、首相にはなれない。その理由を、彼はどう分析しているのか。 分析してないのかな。 分析してても、やっぱり離党・新党結成劇を繰り返すのか。「今度こそ」という思いだけは、毎回フレッシュなのかしら。 既存の党の中では首相になれないと見て取ると、新党を作って分離、他の既存政党からの同調派も吸収し、改めて一大勢力となった上で首相を目指す。これが小沢氏のいつも変わらぬ青写真。増税反対は、この青写真を実現するための恰好の方便でありましょう。仮にもし自分が首相になって、増税が必要となれば、剛腕を振るって増税しちゃったりして。国民の皆さんのために。 ところで、面白いのは小沢氏が囲碁好きなこと。アマ六段、政界最強の腕前だそうで。 これに対し、小沢氏の政治上の父である田中角栄氏を始め、歴代首相の多くは将棋好き。 将棋は、相手の駒をとって自分の駒にしてしまうことができる。つまり、「敵を自分の味方にするゲーム」ですな。 一方、囲碁は、常に多数派工作を模索するゲーム。 多数派工作をしながら、敵ばかり作っている囲碁好きの小沢氏に、首相への道はまだ残されているのでありましょうか。 ないんじゃないかな。
June 24, 2012
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クライヴ・オーウェン主演のサスペンス映画『ザ・バンク 堕ちた巨像』を観ましたので、心覚えを。以下、ネタバレ注意です。 クライヴ・オーウェン演じるルイ・サリンジャーはインターポールの捜査官で、IBBCという銀行の不正を暴くため、ずっとこの銀行を捜査しているんですな。で、数年に亘る捜査により、ようやく銀行の内実を語るインフォーマントを見つけるわけ。 ところが、このインフォーマントの情報により、どうやらこの銀行が巨大武器会社からミサイル誘導装置を某国に売り渡す仲介をしているらしいことが分かるんです。で、これを糸口にこの銀行の実態を暴くことが出来るのではないかと思った矢先、このインフォーマントは謎の死を遂げ、彼から情報を引き出したサリンジャーの同僚も、サリンジャーの目の前で殺されてしまう。サリンジャーは、彼らの死がIBBCの仕業と見て捜査するのですが、IBBCが先に手を回したらしく、証拠はもみ消された後。 実は、こうしたことは初めてではなく、サリンジャーのここ数年の捜査は、同様の手口でIBBCによって邪魔され、彼自身、イギリスのスコットランド・ヤードを辞職せざるを得ない羽目に陥っていた。彼が今はインターポールに所属して捜査を続行しているのは、そういう理由だったんですな。 で、先のインフォーマントの情報から、IBBCがイタリアの武器会社と接点を持っていることを掴んだサリンジャーは、当該の武器会社の社長に面会するんです。この社長は、政界に打って出ている最中で、いずれはイタリアの首相になるのではないかとも目されている人物。しかし、彼はどちらかというとIBBCのやり口には必ずしも賛同しておらず、むしろこの銀行との関係を絶ちたいと思っている。 で、この社長の助力でIBBCの解明の突破口が掴めるのではないかと考えたサリンジャーは、さらに捜査を続けるのですが、そんなサリンジャーの目の前で、今度はこの社長が暗殺されてしまう。どうやらIBBCは、銀行に批判的な現社長を殺し、後を継ぐ息子たちと契約したいと考えていたんですな。そんなこともあって、またしてもサリンジャーのもくろみが潰えてしまう。 しかしサリンジャーもさるもの、どうやら一連の証人抹殺のために、銀行は同一の殺し屋を使っているらしいということに気付き、この殺し屋を逮捕すれば、そこから銀行の不正を暴けると考えるわけ。で、今度はこの殺し屋を追って、NYにやってくる。 一方、IBBC側は、サリンジャーが殺し屋を追っていることに気付き、逆に殺し屋にサリンジャー暗殺を命じます。そしてそれと同時に、殺し屋から足がつくことを恐れ、この殺し屋を殺すための殺し屋軍団を派遣する。 で、サリンジャーたち捜査官は、殺し屋がNYのグッゲンハイム美術館の中でサリンジャー殺害の指令を受けるところを突き止め、彼の逮捕に向かうのですが、その動きに気付いた殺し屋軍団が、サリンジャーもろとも殺し屋を殺すため美術館内で発砲、かくして殺し屋軍団対サリンジャー&殺し屋ペアの壮絶な銃撃戦が始まってしまう。サリンジャーは殺し屋を逮捕するのが目的、また殺し屋はサリンジャーを殺すのが目的なのですが、今はそんなこと言っておられないので、二人で協力して殺し屋軍団に対抗するわけ。 が、結局、殺し屋は殺し屋軍団に射殺されてしまう。つまり、またしてもサリンジャーは銀行の不正を暴くための切り札を失うことになると。 そんな中、サリンジャーが目を付けたのは、殺し屋にサリンジャー殺害指令を出すために銀行から派遣された老役員でした。彼は長年IBBCに仕えたにも関わらず、役員会の中では影響力を持つことが出来ない窓際重役。否、今は銀行の「捨て駒」のような扱い。しかも、昔は共産主義者としての理想に燃え、自由主義世界と戦ったこともある人物。サリンジャーはそんな彼に、銀行の不正を暴くため、協力するよう説得。彼の協力を得て、IBBCの頭取をトルコのイスタンブールまで引っ張り出し、武器売買の契約を頭取自ら取り付けるように仕組み、そのやり取りをサリンジャーが秘密裏に録音する、という計画を立てるんです。 そしてイスタンブールで、その計画が実行されるのですが、武器売買のやり取りが電波の届かぬ場所で行われたため、銀行が武器売買にかかわっていることの決定的証拠が掴めなかったんですな。 で、絶望したサリンジャーは、もはや他に方法がないと悟り、IBBCの頭取を自ら射殺することを決意。頭取を追いつめ、引き金に指を掛ける・・・。 が、その瞬間、どこかで銃が発砲され、IBBC頭取は倒れます。実は、例のイタリアの武器会社の社長の暗殺が、IBBCの仕業であることをサリンジャーがその会社に通報したため、後を継いだ息子たちが、頭取及びIBBCの主要メンバーに対する復讐を企てたんです。イタリアのファミリー企業に手荒なことをすると、結局、こういうことになると。 かくして、頭取はじめ主要メンバーを失ったIBBCは迷走し、最終的にはその悪事の実態にメスが入ることになる、ということがほのめかされ、映画の幕が下りることになる。 とまあ、そんな感じの映画でございます。 で、この映画に対する私の批評点は・・・ 「65点」でーす! まあ、そんなに悪くはないが、敢えて観る価値はなし、というところ。 『ゴスフォード・パーク』や『インサイドマン』などでの演技により、私はクライヴ・オーウェンという俳優が決して嫌いではないのですが、この映画では、彼の良さを必ずしも活かしきってないような・・・。それに、IBBCの壊滅が、サリンジャーの努力ではなく、イタリアン・マフィアによる暗殺によって成し遂げられるというところが、何だか、これだけ長く見てきて、その結末がこれかよっ! という感じがしなくもない。 ま、グッゲンハイム美術館での派手な銃撃戦をはじめ、ロケ映像の美しさなど、見るべきところもあることはあるので、酷評はしませんが、期待値が大きかっただけに、「それほどでも・・・ないかな」というところに落ち着いてしまった感じがあります。ですから、逆に期待しないで見ると、そこそこ面白いじゃん? という印象になるかもしれませんけどね。 それにしても、クライヴ・オーウェン。独特の存在感がありますね。この映画では捜査する側でしたが、私が思うに、むしろプロの殺し屋の側に回った方がいいのではないかと。寡黙で苦み走ったクライヴ・オーウェンの暗殺者役。見てみたいもんですなあ・・・。
June 23, 2012
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今日は色々なことをしましたよ! まずお昼頃、名古屋郊外「竹の山」に最近できたインテリア&雑貨の店、asquisse interior (アスキース・インテリア)を覗きに行ってきました。小さなお店で、外からはあまり目立たないのですが、入ってみると可愛いお店で、しかも他の店では置いてないような面白いモノも置いてある。例えば、シンプルでモダンな傘立てとか、ちょっと欲しくなりましたね。 で、あれこれ見ているうちに、壁掛けの時計が一つ、目に入りまして。我が家に入居してもう相当経ちますが、時計なるものがずっとないままになっていて、気が付く度に色々見るのですが、なかなか気に入るものがなかったんです。ところがひょいと見ると、なかなか可愛い時計が6,000円ほどで売っているではありませんか。で、これは一期一会みたいなもんだと思い、お買い上げ~。店を切り盛りしている若いお兄さんが感じの良い人だったので、言わば開店祝いですな。 で、お店を出て、次に家内と私が向ったのは、「やきとり一式 左門」というお店。初めて行くお店ですが、「鶏のひつまぶし」がおいしいと、タウン情報誌に書いてあったもので。 で、私がそのひつまぶしを、家内は個数限定の「鶏のハンバーグ」を注文。さて、どんなお味かな? うーん。まあね、おいしいことはおいしい。だけど、特にハンバーグの方ですが、もうちょっとタレ(ソース)の量が多い方がいいかな・・・。鶏肉の味自体は、炭火焼の風味で非常においしいので、そこが改善されればさらにグッドかと。 ということで、諸手を上げて絶賛、というところまでは行きませんでしたが、もう一度、今度は別のメニューにトライしてみようという気になるほどのレベルではありました。店員さんの感じが良かったことも高評価。 さて、お腹が一杯になった我らが次に向かったのは、藤が丘にある「IACE」という旅行代理店。今日はこれがメインの用向き。 そう、この夏、2週間ほどロンドンで過ごそうと思っておりまして、その航空チケットを買いに行ったのでございます。 名古屋セントレア空港からロンドンへの発着便は、ルフトハンザかフィンエアの2種類。他にアジア系の航空会社のもありますが、それはちょっと遠慮しまして。で、ルフトハンザはドイツの会社だから、信頼性があっていいかなと思ったのですが、両者を比べると値段が違う。フィンエアの方がずっと安いの。 一応、代理店の方に「フィンエア、落ちませんよね?」と聞いてみたところ、「落ちません」と即答されたので(そりゃ、そうだ)、ここは値段を優先させてフィンエアを選択。ヘルシンキ経由のロンドン行きとなったのでした。 わーい、「フィンエア」も「ヘルシンキ」も「ロンドン」も、ぜーーんぶ初めてづくし。楽しみ~! ってなわけで、今日やるべきことを順調に果たしたので、すっかり嬉しくなった私たちは、藤が丘のジャズ喫茶「青猫」へ。ここへ来るのも久しぶりだなあ・・・。 で、家内はレーズン入りプリンにアイス・ピーチティー、私はメープル風味のチーズケーキにジンジャーチャイを注文。どれも非常においしかったですが、特に家内が頼んだプリンの旨いこと。普通のプリンと違って、もっとずっしりと濃厚なもので、ラム酒に漬けたレーズンとの相性もばっちり。 で、これらを楽しみつつ、さらに備え付けの本棚から面白そうな本を手に取り、それを巨大スピーカーの奏でるジャズを聴きながら読む幸せ・・・。しばし時を忘れます。 そして、青猫でのティータイムを楽しんだ我らは、さらに帰りがけにレンタルDVDショップに寄って週末見る映画を選んだりしながら、帰宅の途に就いたのでございます。 というわけで、今日は壁掛け時計も買い、ロンドン行きのチケットも買い、色々おいしいモノも食べて、すっかり大満足の我ら夫婦だったのでございます。今日も、いい日だ!
June 22, 2012
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8月に車検を迎える我が愛車アルファ156。先日、故障未遂を起こしたこともあり、このまま車検を通すか、はたまた買い替えるか、思いを巡らせております。 で、あれこれ自動車関連のサイトを見ていたのですが、その中で私の目を釘付けにした一台のクルマが。 それは、マツダの次期アテンザになると思われるプロトタイプで、その名も「雄(タケリ)」。これこれ! ↓次期アテンザ? どうですか、この美しいデザイン! デミオのデザインなど、マツダのデザイナーの優秀さにはつとに気付いておりましたが、ここまでやるとは・・・。これ、現行のフェラーリとかアストンなんかより美しいではないの。もし、これがほぼこのままの形で世に出、しかも噂の「スカイアクティヴ」技術が盛り込まれていたら、もう買うしかない。2台続けて外国車に乗ってきたクルマ好きのワタクシが、ついに国産車の世界へカムバックか?! 新型アテンザは、噂によると、今年の秋に発売するのではないかとのこと。となると、とりあえず今回の車検はそのまま通して、新型アテンザの発売を待って買い替えるという方向もありかと。 ということで、久々に国産車に萌えてしまったワタクシ。車検問題は、ますます混迷の度合いを深めているのでございます。
June 21, 2012
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今日はWBC・WBA世界ミニマム級の統一世界戦、井岡一翔選手と八重樫東選手の一戦があり、ボクシング好きの私も興味津々で観戦してしまいました。 で、見始めて30秒、私は井岡の勝利を確信。 だって、ボクシングの格が全然違う。八重樫のパンチは井岡のガードの上から叩いているだけなのに対し、井岡のパンチは、手数こそ八重樫に劣りますが、ほとんど当たっている。それは両者の試合中の顔を見たって歴然としていて、井岡がきれいな顔をしているのに対し、八重樫は第3ラウンドくらいからもう左目の上が腫れ上がって、ほとんど見えていない状態。 で、こりゃ試合にならないわ、と思ったのですが、それでもそこからの八重樫の頑張りがすごかった。 身体の細い井岡に対し、八重樫の方はミニマム級らしからぬ筋肉隆々の体格。で、そのいかにも強そうな体躯の八重樫が、ダイナミックにパンチを繰り出すもので、実際には井岡にさしたるダメージを与えていないにもかかわらず、見た目は結構いい。っていうか、むしろ押し気味にすら見えるという。 そんな見かけに騙されてか、4回終了時のジャッジ判定は全員がイーブン、8回終了時点の判定でも、3人のジャッジのうち一人は八重樫有利の判定を下すという状況。私は見ていて、そんなはずはないだろう、どう見たって井岡の圧勝じゃないかと思ったのですが・・・。 で、結局、井岡も決定打を打つことが出来ず、12ラウンドまでもつれ込み、最後は壮絶な打ち合いに。実質はやはり井岡の圧勝だったと思いますが、八重樫も最後まで気迫を見せ、さすがにチャンピオン同士の一騎打ちという感じ。 結果は、3人のジャッジとも井岡優勢と見て、井岡が判定勝ち。井岡が統一王者となりました。ま、妥当なところでございましょう。井岡は強いね。ひょっとして叔父さんより強いかも。 しかし、テレビを見ていて不満だったのは、全体的に何だか妙に八重樫サイドに立ったような実況だったこと。判官びいきということなのか、井岡の適確なパンチを過小評価し、八重樫の頑張りばかりを盛大に盛り上げるような放送に対しては違和感を感じざるを得ませんでしたなあ。放送局はどこよ。TBS? やっぱり・・・。 ただ、解説に招かれていた内藤大助さんは、やっぱりボクシングそのものがお好きなのか、井岡のパンチだろうが、八重樫のパンチだろうが、いいパンチが当たる度に「ほぅ~!」と感嘆の声を上げられ、その意味で非常に公平でした。あれは気持ちのいいリアクションでしたね。 ということで、日本人チャンピオン同士の好試合を見ることができ、大満足のワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
June 20, 2012
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昨日の出来事の後日談ですが、今日の午前中、故障警告アラームが鳴ってしまった愛車アルファ156の点検・修理のため、ディーラーにクルマを持って行きました。 で、当然、クルマはガレージにお泊まりなのかと思いきや、メカニックの方たちがすぐに様子を見てくれて、その結果、アルファ君には特に故障している点、故障しかけているところはないということが判明。 結局、プラグがかぶり気味だったために、点火が上手く行かなかったらしいんですな。ということで、特に修理をすることもなく、ただ、「時々、エンジンを高回転まで空ぶかしして下さい」というアドバイスをいただいて、それで無罪放免となったのでございます。 しかし、「プラグがかぶり気味」って・・・。昔、燃料噴射にキャブレターを使っていた頃にはよく聞いた話ですが、電子制御の燃料噴射装置が導入されるようになってから、そんな話聞いたことがない。さすがはアルファロメオ、そういうところでまだ古風な味を保っていたのですなあ・・・。 でも、いいや。ふかせばいいんでしょ、ふかせば。ブオン、ブオン!と、威勢良くやっちゃうよ。 で、修理代も一銭もかからず、いい気分で一旦帰宅し、それから急いで大学へ出勤! すると・・・、 大学は昼から台風のために臨時休講になったのでした。あれ~~~。 大学の規約見たら、うちの大学、暴風警報が発令されると、その時点から休講になってしまうんですと。 何と軟弱な! 台風くらい、何です! その昔、慶応義塾の黎明期において、福澤諭吉大先生は、上野戦争の大砲の音が鳴り始めた時ですら少しも騒がず、フランシス・ウェーランドの経済学書の講読を淡々と続けたというではないですか。学問の府としては、そのくらい根性を据えてかかって当たり前。それを、ちょっとくらい風が吹いたといって、休講なんかにして・・・ 超ラッキー! ということで、本日の午後は、ワタクシ、心おきなくのんびりと自分の仕事をしていたのでございます。クルマ関連で予期せぬ出費をせずに済んだし、授業はやらなくて済んじゃったし、今日はついてるなあ! わっはっは!
June 19, 2012
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今日、通勤の途中、愛車・アルファ156が突然、悲鳴を上げまして・・・。クルマの不調を示すアラームが鳴りだしたのですが。 実は2年ほど前にもこれが鳴ったことがあり、その時は、次の瞬間、ギアが入らなくなって、クルマが完全に動かなくなってしまった。それも大通りの十字路の右折レーンの最前列で。往生しましたわ。 で、そのことが記憶にあるもので、今回もアラームが鳴りだした途端、脳裏に大文字の「やばいっ!」が点灯! とりあえず路肩にクルマを止め、様子を見ることしばし。とりあえずエンジンは回っていますし、ギアも入れれば動く感じ。アラームも止まりました。 だ・け・ど。どうするべ。このまま大学に向かうか。しかし、大学までの道のりを考えると、少なくとも1回は大通りを右折する必要があり、2年前のようなことが起こると非常に厄介だよなあ・・・。 で、まだ担当する授業まで時間に余裕があったので、ディーラーが割と近くにあるのをいいことに、とりあえずディーラーに駆けこむことに。 で、馴染みのメカニックにちょっとだけ見てもらったところ、差し当たりは問題なさそうとのこと。しかし、この前のようなこともあるので、一応は臨時の整備に出すこととし、明日、入庫することに決定。 でも入庫は明日ですから、とりあえずこのまま大学まで行き、夕方には家まで戻らなくてはいけません。それは大丈夫なのか?! で、何となくアイドリングが安定してないような感じがしたので、なるべく3速以上はシフトアップせず、かなりの高回転をキープしたままずっと運転して、何とか大学まで行き、また大学から自宅に戻ることに成功。ひゃー、冷や汗かいたぜ。 とまあ、そんな感じで詳しいことは明日、入庫・整備してからということになりましたが、うーん、この先、どうしよう? 我が愛車も走行距離が7万キロに到達。イタリア車としては、そろそろ故障が出始める時期ではある。 ここから先は、チキンレースかもね。ひょっとして、そろそろ買い替え時か? ということで、我がアルファのご機嫌は直るのかどうなのか、直ったとしても、一時的なもので、いずれ近いうちに再び故障するのかどうなのか。その辺を見きわめつつ、場合によっては、このあたりで手放すべきかどうかも考えなくてはならないなあと思い始めたワタクシなのでありました、とさ。
June 18, 2012
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わーい、本ブログ開設以来のアクセス数が50万を超えました~! 自分でもよく続くと思うほど律儀に書き続けてきた結果の延べ50万アクセス。ま、芸能人とかのブログだと、この程度の数字、あっという間に通過しちゃうのでしょうけど、こちらは地道に、ね。ご贔屓の皆さまには、今後ともよろしくお願いいたします。 さてさて、今日はまた優れモノを一つご紹介。 なんか最近、髪の毛がパサパサで、痛んでるな~と思っていたワタクシ。たまには「髪の毛孝行」しなくちゃと思い、家内が最近買ってきたヘアパックを失敬して使ってみたわけ。すると・・・ いやーーーん! 髪の毛ツヤツヤやーーん! っていうか、天使の輪ができてるやーーん! ちなみに私が使ってみたのは、花王の「エッセンシャル・ヘアパック」って奴。 これこれ! ↓ エッセンシャル ヘアパック リッチプレミア200g価格:668円(税込、送料別) 髪の毛の先を中心に揉みこむようにして、洗い流すまでちょっと時間を置くのがポイントよ、って、そんなの、皆さんの方がよく知ってるか・・・。 とにかく、50万アクセスの男がおすすめするんですから、本製品の効果のほどは保証付き。私同様、いつも手早くシャンプーだけで済ませてしまう男性諸君、たまには髪の毛の養生に気を遣ってみてはいかが?
June 17, 2012
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テレビで『ロード・オブ・ザ・リング』をやっていたので、途中から見たのですが、30分くらい見たらもうお腹いっぱいになっちゃって、後はどうでもいいや、という感じで一抜けしてしまったワタクシ。 ダメだわ、私。ファンタジーって全然分からない。何が面白いのかさっぱり分からない。 そもそも、「それを持つと、悪に支配されてしまう指輪」とか、「悪魔的なるもの」とか、そういう前提が分からないんだよなあ。邪悪な存在ってのは、何が楽しくて邪悪になりたいの? 「お金が欲しい」とか、そういう願望は分かるわけ。お金があると、とりあえず楽しいことが出来るから。だからお金が欲しい人の心中は分かるし、それ欲しさに悪いこと(人から盗むとか)をする人のことも、まあ、理解できる。 だけど、ファンタジーによく出てくる「悪の王様的存在」ってのは、何がしたいのか分からないなあ。ああいうのは、世界中を悪い人だらけにしたいの? それで、そうなったら、何か楽しいの? だから、そういう力を持つ指輪の争奪戦見てても、何をやっているのか、まったく分からないんだなあ・・・。 で、『ロード・オブ・ザ・リング』とかも、悪い人達とか、怪獣みたいなのが5分置きくらいに代わりばんこで襲ってくるじゃん? ああいうのを見てても「また変なのが来たよ」ってなもんで、退屈しちゃうんだよなあ。 一方、昨夜遅くテレビで見た『エイリアン2』、あれは分かる。あれは人間をエサだと思っているから襲ってくるので、それは納得だよね。 もっとも、『エイリアン』シリーズについて、一つ疑問に思っていることがありまして。 エイリアンはさあ、普段は何食ってるの? たまたまある星で地球人見つけちゃったから、それを食ってる(っていうか寄生する)わけだけれども、それはたまたまでしょ。 普段はどうしてるの? そういうことは考えなくてもいいのか・・・。 とにかく、私にとってファンタジー映画というのは、まーーーーったく理解を超えたものなのであるなあと、つくづく思ったのでありました。
June 16, 2012
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先日、NHKの衛星放送で放映し、HDに録画しておいたスパイク・ジョーンズの映画『かいじゅうたちのいるところ』を観ました。以下ネタバレ注意です。 主人公のマックスは、母子家庭で母、姉と暮らす少年なんですが、年頃の姉は同級生たちと遊ぶことに夢中で相手にならず、母は母で仕事と家事の両立に苦労しており、しかも新しい恋人も出来たようで、マックスのことに手が回らない様子。そんな中、マックスは寂しさを募らせて行くんですな。 で、ある日、とうとう募る寂しさと、家族がバラバラになっていることへの不安や不満から、マックスは大暴れしてしまうんですな。それで母親に強く叱られ、家出をしてしまう。 で、どんどん家を離れて行く内に、彼の空想の世界が広がって、いつの間にやら彼は海を渡って無人島のようなところに漂着するわけ。 ところが辿り着いた島は無人島ではなく、数頭のかいじゅうたちが住むところだったんです。 しかも、まるでマックス自身の心を投影するかのように、かいじゅうの世界も大荒れ。中でもキャロルというかいじゅうは、ガールフレンド(?)のKWと別れたばかりのせいか、荒れに荒れて自分たちの住処をぶち壊している最中。他のかいじゅうたちも手がつけられない。 で、そのただ中に入ってしまったマックスは、あやうく彼らに食べられそうになってしまうのですが、その危機を回避するために言い放った「僕は王様で、すごいパワーを持っているんだ」の一言をかいじゅうたちが信じ込んだため、一命を取り留めることになる。それどころか、マックスに一目置いたキャロルによって、かいじゅう世界の王様に祭り上げられてしまい、かいじゅうの世界を治めることになってしまう。 ところが、一見すると無邪気なかいじゅうの世界も案外、人間関係(かいじゅう関係?)が複雑なところで、引っ込み思案なせいで自分の意見を聞いてもらえない悩みを抱えるかいじゅうがいたかと思うと、嫉妬深いトラブルメーカーのおばさんかいじゅうがいたりする。マックスの後ろ盾となったキャロルにしても、一応はリーダー格でもあり、仲間同士の絆ということを一番大切に思っているものの、その粗暴な性格が災いしてか、仲間の中では浮きがちで、必ずしも彼らの全幅の信頼を得ているわけではない。そしてそんな彼の性格ゆえか、一度は彼のもとに戻ったKWとの関係も、なかなかうまく行かないところがある。 ま、そういう意味では、マックスとキャロルは似たもの同士なわけですな。 で、キャロルとしては、自分がリーダーでは仲間を上手くまとめられないと見て、よそ者のマックスを王様として押し立てて、仲間同士の和を作り上げようとするのですが、しかし、マックスはマックスでまだ年端もゆかない少年であって、思いの至らないところが色々あり、彼の指示通りに遊んだり、住処を作り上げようとすると、必ず仲間割れが生じてしまったりするわけ。そして、その結果、かいじゅうたちの関係はマックスが来た時よりもむしろ悪くなってしまう。とりわけ、キャロルと他のかいじゅうたちの関係は、最悪なものに。 それを見てとったマックスは、自分が王様でもなんでもない、ただのマックスであることを告白。かいじゅうたちの期待を裏切ってしまいます。そして、彼らに別れを告げ、人間世界に帰ることを決意する。 しかし、いよいよ船出の時、かいじゅうたちは皆、彼を見送りに来てくれる。そして皆としばし離れていたキャロルも、マックスを見送るために、海岸に駆け付ける。マックスは、そうしてかいじゅうたちとお別れをするわけ。 そして人間の世界に戻り、自宅に帰ると、心配していた母親が彼のことを抱きしめ、暖かい食事を出してくれる。そして心労から、マックスが食べている間に寝入ってしまった母を見ながら、マックスは、やっぱり自分の家族が一番いいと思うのでした。 みたいな話です。 で、私のこの映画に対する評価は・・・ 「43点」でーす! 見る価値なし! まあね、上のようにまとめてみると、何だかいい映画みたいですけど、実際はよく分からない映画でございます。 何が分からないって、かいじゅうたちの世界をどう描きたいのか、さっぱり分からない。マックスが来る前も、来た後も、かいじゅうたちの世界には何か不和があるようなのですが、結局、彼らがその不和をどう思っているのか、どう変えたいのか、マックスが果たした役割は何だったのか、ちっとも分からない。 でまた、マックスがこの島に来て、何を学んだのかというのがよく分からない。もちろん、自分のせいでかいじゅうたちの心がさらにバラバラになってしまった、ということは身に沁みたでしょうけれども、そうだとすると、マックスは人間界でも寂しい思いをし、かいじゅうの世界でも寂しい思いをしました、ということになってしまって、その様を見ている我々としても、心が晴れないわけ。 しかし一番私が分からなかったのは、個々のかいじゅうたちの行動です。とにかくこの島のかいじゅうたちは、どいつもこいつも無邪気ではないので、いつどういう種類の喧嘩が起きるのか、予想がつかないため、見ている間中、常に不安に襲われるわけ。次は何が原因で喧嘩になるのだろう、という心配をずーっとしていなくてはならないというか。もう、こうなってくると、不安というか、不快な感じ。 この不快な感じがずーーーーっと続くのですから、見ていてやたらに疲れる。 私はこの映画の原作の絵本を読んだことがないので、果たして映画が原作に忠実なのか、忠実でないのか、分からないのですが、少なくとも映画版に関しては、ストーリー的に成功しているとはとても思えません。 強いて言えば、古風な着ぐるみを使ったかいじゅう表現が面白いと言えば面白いのですが、日本人好みの「トトロ」風な感性からすると、着ぐるみで表現されたかいじゅうたちが、最後まで「可愛い」とは思えないというね。肝心のかいじゅうたちが気色悪いのでは、感情移入できませんわ。 ということで、この映画、私の心には何にも響かなかったのでした。ウィキペディアなどで調べると、公開当時、アメリカではそれなりに評価されたそうですが、私には何のことやら、という感じでございます。 だから、『かいじゅうたちのいるところ』、教授のおすすめ!はなーしよ。スパイク・ジョーンズ監督には、もう少し勉強しておきなさいと言っておきましょう。
June 15, 2012
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今日は八光流の稽古の日。 稽古ってのは、毎週同じことをやっているようで、やっぱり波があるものでありまして、今日はいい稽古ができたな、という日もあれば、納得できない日もある。先週はそんな納得できない日だったようで、どうも技が上手く掛からず、不完全燃焼だったんです。 しかし、今日はいい稽古でしたなあ! 前半は若いO・Kさんと猛稽古。入門期間は大体同じくらいなのですが、向こうは私より10歳ほども若いだけあって、実力は向こうがちょい上。ですが、そのくらいの差ですと、互いに全力でぶつかれるので、痛い技をフルに掛け合って、のたうちまわるような稽古になる。 で、その次は相手が変わって、今度はO・Dさんとの稽古。O・Dさんは入門してまだ半年ですし、年齢も私より数歳上ですので、実力は私の方が上。ですから、どちらかというと私が相手に教えるような形になるのですが、そうやって人に技の掛け方を教えているうちに、自分でもその技のコツがつかめるということがよくあるので、これもいい稽古になりました。 とりわけ、二段技の「腕押捕」という技の稽古では、師範の先生のアドバイスもあり、今までなかなか上手に掛けられなかったこの技のコツがかなり分かってきた。これが今日、一番うれしかったこと。 で、稽古の最後に、師範の提案で、乱取りをすることになりまして。 八光流では、柔道と違って、乱取りの稽古というのはあまりないのですが、ある一人が次々と襲い掛かってくる稽古仲間を特定の技でどんどん倒していき、二巡くらいしたところで、別な人にバトンタッチしていくという形で、襲う側とそれに対応する側の両方を体験するわけ。休む暇がないので、ものすごくキツイですが、実戦的な練習として効果的。 で、最後はもう息が上がってヘトヘトになりましたけど、まあ、面白かった! だって、この歳になって、全身の力を使った運動で、まともに立っていられないほど力を出し尽くすなんてこと、そうはないですからね。ほんと、子供に返るんですよ。子供の頃、友達とぶっ倒れるくらい遊んだ時の感覚がよみがえってくる。 いやあ、今日の稽古は充実してたなあ! ということで、何だか今でもまだ体が躍動しているような感覚に捕えられているワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
June 14, 2012
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『アメリカン・アイドル』のシーズン11のフィナーレが昨夜日本で放映され、16歳の歌姫、ジェシカ・サンチェスを破って、フィリップ・フィリップスが今シーズンの優勝者となり、10万人を超すオーディション参加者の頂点に立ちました。 家内も私も、地方予選の時からフィリップ・フィリップスに目を付け、彼のことをずっと応援していただけに、感無量でございます。 21歳のフィリップは、ジョージア州の出身。実家は質屋さんを営んでおり、彼もそこの店員さんだったんですな。で、そこでバイト的に働きながら、仲良しの義兄と切磋琢磨しつつギターの腕を磨き、自分で曲も作るシンガー・ソングライターとなった。そして今回、『アメリカン・アイドル』の地方予選に参加したところ合格、以後、数か月にわたるライバルたちとの熾烈な競争を勝ち抜き、シーズン11の優勝者となったと。 しかし、フィリップは、何としても頂点に立ちたいというギラギラしたハングリー精神を持った人ではなく、むしろ常に控えめで、人前に立ったり人前で歌ったりするのがあまり得意ではないタイプ。服装もライバルたちに比べていつも極端に質素。しかし、そんな素朴な人柄の中にあって、歌うことへの情熱だけは負けないという感じがあって、その静かな情熱が、結果として全米を魅了した、というところでありましょうか。 とまあ、そんなことをゴタゴタ言っている間に、まずはフィリップ・フィリップスのパフォーマンスをご覧いただきましょうか。以下の映像は、フィリップが今シーズンの最後に歌った曲であり、彼のデビュー曲となる予定の「Home」という曲でございます。これこれ! ↓フィリップ・フィリップス、「Home」 お聞きいただいたように、独特のハスキー・ボイスにして粘りのある歌唱法。審査員の一人であったエアロスミスのスティーヴン・タイラーがいみじくも言ったように、「新しいボス(=ブルース・スプリングスティーン)」という形容がぴったり。 『アメリカン・アイドル』を勝ち抜いている間、既に全米に大勢のファン層を築き上げたフィリップですから、デビューすればすぐに注目を浴びる存在になることは約束されているようなもの。ずっと応援してきた私や家内にしても、CDが出れば絶対に買います。 アーティスト性もあり、自分のスタイルを変えない芯の強さもあり、しかも純朴な好青年たるフィリップ・フィリップス、教授の熱烈おすすめ!です! これからも応援するよっ!!
June 13, 2012
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私はNHKの旅番組の中では『世界街歩き』という番組が好きで、割とよく見ているのですが、最近、NHKの旅番組でもう一つ、お気に入りが増えました。やはり衛星放送で放送している『恋する雑貨』という番組です。 これ、女優さんとかモデルさんなど、30代くらいの少し落ち着いた感じのきれいどころが世界各地を旅し、その地特有の雑貨を見て回って、気に入ったものを一つ買ってくる、という趣旨の番組でありまして、外国の風物を見る楽しみ、プラス、雑貨を買う楽しみがあるというもの。その意味で、外国好き、旅行好き、雑貨好きにはたまらない番組であります。 で、昨日見たのは、「カフェオレボウル編」。女優の田丸麻紀さんがフランスはパリを旅し、そこでカフェや雑貨屋さんや蚤の市、さらには工房や一般家庭にまでお邪魔して様々なカフェオレボウルを見て回って、最終的にお気に入りを一つ購入、という内容でした。 で、それを見ていたら、カフェオレボウル、私も欲しくなっちゃった! 私、前々から欲しかったんですよね、カフェオレボウル。だけど、まあ、要するにコップですから、今家にあるコップで用は足りているわけで、切羽詰って必要なわけではない。それだけに、自分がカフェオレボウルが欲しいことを、ともすると忘れてしまうわけ。で、たまにこういう番組を見て、そうだ、私はカフェオレボウルが前から欲しかったんだ! ということを思い出したりすると、また急に「欲しい、欲しい病」が復活、みたいな。 でまた、カフェオレボウルみたいなものっては、色々な楽しみ方がありますからね。 例えばお気に入りのカフェオレボウルを一つ見つけて、それだけを長く愛用し続けるという手もある。これはこれでいい。 他方、色々なカフェオレボウルをあちこちで買って、そのバラエティを楽しむという手もある。つまり、コレクションとしての楽しみですな。これもまた、生活に彩りを添えてくれるという意味で面白そう。 結局、カフェオレボウルというのは、基本的に日用雑貨であって、取り立てて珍しいものではないし、もともと値段の高いものでもない。さらに蚤の市のようなところには、「骨董」とまではいかないものの、それなりに年代を感じさせてくれるような古いものも大量に安く出回っている。 で、そういう安いものの中で、やはりデザインや形状が優れたものを、それぞれの審美眼にしたがって選び出し、コレクションするというのは、「コレクション」なるものの一番まっとうな道なのではないかと思うんですよね。骨董品としてすでに価値が定まったものを、何百万円ものお金を払って買う、なんていう形でのコレクションなんざ、私に言わせればちぃとも面白くないのでありまして。 というわけで、昨日、『恋する雑貨』を見てしまったおかげで、眠っていたカフェオレボウル熱がまた復活してしまった私なのでありましたとさ。NHKの『恋する雑貨』という番組、そしてカフェオレボウル、教授のおすすめ!です。現地ではせいぜい2~3,000円程度が相場のようですが・・・ ↓アンティーク カフェオレボールアンティーク カフェオレボール価格:11,760円(税込、送料別)
June 12, 2012
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大阪ミナミの通り魔殺人、コワイね! 私もああいうのに備えて護身術習っているわけですけれども、どうかな、刃物をめちゃくちゃに振り回してくる相手に対して、対処できるかな・・・。まあ、そういうのに出くわしたら、とりあえず一目散に逃げて、それでも追いつめられたら、一か八かで「打込捕」かまして押さえ付けてやりますか・・・。 それはさておき、最近の我が家のブームを一つ、ご紹介しましょう。 格闘家としての私の日々のトレーニングのために、我が家ではスポーツドリンクが常備してあるのですが、先日、その買い置きが尽きてしまったことがありまして。 それでもトレーニングで汗をかきますので、何か飲まなくちゃならない。だけど生水飲むのもアレだよなあ、などと思いつつ、一計を案じたのが「水出し緑茶」。 作り方は簡単でございます。ちょっと大きめの緑茶のティーバッグがあるじゃないですか。あれをですね、麦茶用の・・・あれ、何て言うんでしたっけ、「冷水ポット」?・・・とにかく、それにポンと一つぶち込みまして。あとは水(我が家ではブリタで濾過したものを使っております)を適量注いで一晩冷蔵庫で寝かすだけ。夜仕込めば、翌朝には目にも鮮やかな緑色をした冷たい緑茶の出来上がりと。 で、このところこいつをスポーツドリンクの代わりに飲んでいるのですが、あらま、さわやかなのど越しと清涼感で、むしろスポーツドリンクより旨いくらい。甘味料も入ってないですし、天然のカテキン入りということを考えれば、痩身にもいいかも。 ということで、スポーツドリンクを切らしてしまったことが怪我の功名となって、今、我が家は水出しアイス緑茶ブームなのであります。スポーツドリンクより経済的だし、教授のおすすめ!です。
June 11, 2012
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松浦弥太郎氏の書かれた『最低で最高の本屋』(集英社文庫・533円)を読了しました。 松浦弥太郎さんというのは、私とほぼ同年代の人で、『暮らしの手帖』の現編集長にして「COW BOOKS」主宰。 ちなみに花森安治という人の創刊になる『暮らしの手帖』というのは面白い雑誌で、多分、アメリカの『Goodhouse Keeping』という女性雑誌の影響だと思うのですが、「商品テスト」をやっていたことで有名なんですな。で、商品テストによってどこの会社の製品はいい、どこのは悪いとはっきり言うために、この雑誌は伝統的に企業からの広告を取らなかった。さすがに21世紀に入ってからこの方針は撤廃されたようですが、広告なしで雑誌を出し続けるというのは大変なことで、その意味で『暮らしの手帖』というのはガッツのある雑誌だったのよ。 そのガッツある雑誌の、現編集長が松浦弥太郎さん。 で、『最低で最高の本屋』ですが、これはある意味、松浦さんの自伝のようなものでもありまして。 私も松浦さんと同年代として同じ時代の空気を吸ってきただけに、何となく分かるところがあるのですが、我々が中学とか高校に通っていた頃は、「受験戦争」なんて言葉が生きていた頃で、いい受験校からいい大学、いい会社に入っていっちょう上がり、という風潮がありましてね。一度いい会社に入ってしまえば、あとは定年まで確実に勤められるという保証みたいなものがあった。 で、私は別にそんな風潮のことは気にせず、適当に社会に順応していたわけですけど、松浦さんは違ったんですな。そういう敷かれたレールに乗って行くのは何だか気に入らないと。 で、高校を中退して、バイトしたりしながら、アメリカに行き、かの地を放浪。 で、アメリカの空気を吸う中で、人生には「別な道」もある、っちゅーことに気付くんですな。別に社会からドロップアウトするわけではないし、仕事をしないわけではないけれど、いわゆる会社などには所属せず、自分の好きな、自分で選んだ仕事をして生きていく道もあるな、と。 で、もともと本が好きだったこともあって、アメリカの古書店で仕入れてきたヴィジュアル系の雑誌や本などを、それこそ日本の街中の路上で売ってみたら、案外儲かった。以来、アメリカと日本を往復しながら本を中心としたモノの転売で利ザヤを稼ぎつつ、向こうの流行りモノを日本に紹介するということをやり始めたんですな。で、松浦さんのバイヤーとしてのセンスもあって、日本のファッション界・アート界などで活躍している人達からの信頼も得、仕事の規模も大きくなっていった。 しかし、そこがまた松浦さんの偉いところで、面白くて始めたそれらの仕事が、「仕事」になり始め途端、「ちょっと違うな」という違和感を感じ、その気持ちに素直に従って別な分野に進出するんですな。それが編集の仕事であったり、エッセイ執筆の仕事であったり、あるいはまた永続的な本屋としての「カウ・ブックス」の創立であったりした、と。 つまり、既存のシステムに頼るのではなく、自分が自分として何がやりたいか、ということだけに頼って、自分なりの仕事をするという、そういう松浦さんの信念と、その結果の軌跡、それが本書に綴られているわけです。その意味で、この本は松浦弥太郎流の「自伝的仕事術」といった趣の本でもある。というか、それが本書のメインっちゃー、メインですかね。 で、その部分も確かに面白くはあるのですが、しかし、私が個人的に楽しんで読んだのは、むしろ本書の後半部分。こちらは「自伝的仕事術」とはちょっと離れた、純粋なエッセイ風の文章が並んでいる。 具体的に言うと、「スタンダードと新しいこと」と題された章以降です。このあたりから、松浦さんが影響を受けたアメリカの雑誌の話なんかが始まるのですが、アメリカの雑誌となると私も半ば専門ですから、興味津々なわけ。 そしてそれに続く旅のエッセイね。特にロンドン、ニューヨーク、パリ、ロスアンゼルスあたりを旅し、それらの町の横丁を縦横に歩き回りながら、様々なものに目を留めていく松浦さんの筆致が実に面白い。朝食を食べにレストランに入り、そこで店員や周りの客と会話したことを記したり、色々な店に入って商品を物色したり、そんなあれやこれやを綴っていくのですが、これがまた、ありそうでなかった絶妙の旅エッセイ/街エッセイになっていて、植草甚一の系譜につらなる新世代街歩きエッセイストの称号を与えたくなってきます。 というわけで、一冊の本としては「あれもあり、これもあり」のエッセイのごった煮風ではありますが、特に後半部の旅エッセイの光る佳作と見ました。そういうものとして、本書『最低で最高の本屋』、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓【送料無料】最低で最高の本屋価格:560円(税込、送料別)
June 10, 2012
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昨夜、『MIB 3』を見てきました。以下、ネタバレ注意です。 ストーリーは、月の裏側にある、宇宙刑務所の描写から始まります。ここには地球に害を及ぼした悪漢エイリアンが服役しているのですが、中でも極悪な奴がボリスというエイリアン。彼はあまりのワルゆえ「アニマル」というあだ名を付けられているのですが、もう40年近くここに服役しているんですな。 実は40年前、彼と彼の星の連中が地球侵略をしようとしたのですが、エージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)の活躍によってその野望は絶たれ、ボリス自身も片腕をKに吹き飛ばされた状態で、逮捕されてしまった。以来、月面の刑務所に服役しながら、復讐の時を待っていたわけ。 で、ついにその日がやってきます。彼は厳重な警備を破って脱獄、地球に侵入すると、Kへの復讐を開始する。 ボリスの作戦は、まずタイム・ジャンプして40年前に遡り、そこで自分を逮捕に来たKを待ち受けて殺してしまうというもの。既にKが逮捕に来ることは分かっているので、彼を殺すのは簡単。そうすれば、現代から見れば、Kは40年前に殉職したことになるというわけ。で、その計画は実行され、Kは現代から姿を消し、MIBの殉職者リストに載ってしまうことになる。 一方、この事態に驚いたのはKの相棒のJ(ウィル・スミス)。昨日まで一緒に仕事をしていたKが、自分の前から姿を消し、MIB本部に行っても誰もKのことを知らないと言い出す。Jは、一体何が起きたのか、愕然としてしまう。 ところが、Zを継いでMIBの本部長になっていたエージェントOが、辛うじて40年前に殉職したKのことを覚えていた。それもそのはず、40年前のKとOは、互いに相手のことを悪しからず思い合っていた仲だったんですな。だから、Oにとっても、JがKのことを言いだしたことにビックリ。 で、その辺からボリスがタイム・ジャンプで40年前に遡り、Kを殺したことが判明。しかも地球がボリスの故郷の星からの攻撃に晒され始めたこともあり、急いで歴史を元に戻す必要が生じてくるわけ。もちろん、その役はJが引き受けます。 で、Jがタイム・ジャンプして1969年のアメリカに赴くのですが、当時のアメリカはまだ黒人差別社会の真っ只中。黒人のJも、思わぬ苦労を強いられたりするのですが、とにかく彼は40年前のKを探し出し、彼に事情を説明する。と言っても、Kからすれば「未来においてアンタの同僚になる男」を名乗るJから説明されても、おいそれとは信じられません。しかし、Kの口癖を熟知していたり、MIBの情報を熟知していることなどから、どうやらJの言っていることが本当であると理解。二人で力を合わせ、Kの命を狙って未来からやってくるはずのボリスと、Kが逮捕することになっている1969年のボリスの二人を同時にやっつけ、40年後の地球の平和を取り戻すミッションに取り組むことになる。 さて、Jは若き日のKの命を救い、地球の歴史を守ることが出来るのか?! というような話です。 で、この映画に対する私の評価は・・・ 「71点」でーす! ギリギリ合格! まあね、オリジナルの『MIB』のファンにとっては、決して面白くなくはない映画ではあります。映画の最後でちょっと予想外の展開があり、KとJの浅からぬ関係というのが明らかになるところなど、上手いことストーリーを作るなと感心させられるところもある。 またそれぞれの時代における風俗が面白く再現されているところも可笑しくて、1969年のニューヨークの最先端を行っていたアンディ・ウォーホルのスタジオ、「ザ・ファクトリー」が登場し、実はアンディ・ウォーホルがMIBの潜入エージェントであった、などという筋書きになっているのですが、この辺も実に上手い。 しかし、かつての『MIB』がそれ自体として成立する優れた映画だったのに対し、『MIB 3』はオリジナルの『MIB』に頼った作りになっていて、それ自体として、単体では成立しない映画ですな。あくまでもスピンオフですよ、スピンオフ。せいぜい、良質で優れた「楽屋オチ」というか。 だから、『MIB』のファンにとっては面白いですけど、そういう下地が無ければ、よく分からない映画なんじゃないかと。 というわけで、私としてはあまり高い点はあげられないの。そういう意味では、「71点」という低めの点数も、ちょっと甘すぎるかも知れません。 それにしても、ウィル・スミスが頑張って若さを保っているのに対し、トミー・リー・ジョーンズの方は、さすがに年を取ったなあ、という感じがしましたね。あの老け方では、もうMIBのエージェント役は無理かな・・・。
June 9, 2012
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昨日の話なんですが、うちの大学の学生が教育実習をさせていただいている中学校に出向き、その学生の研究授業を参観して参りました。 ま、それはいいのですが、参観後、実習生と話をしていて思ったことがありまして。 うちの大学は小学校の先生になるための免許と、中・高の先生になるための免許の2枚を出すので、学生たちの多くは3年生の10月と4年生の6月の2回、教育実習に出ます。10月は4週間、6月は2週間です。 ところが、色々な事情がありまして、大学の方針として、10月・6月の実習をどちらも3週間にする、というふうに変えることが計画されている。これ、別に教育的な配慮があるわけではなく、単に大学の事情、大人の事情でこう変えることになったんです。 ところで、教員志望の学生たちは、6月の実習が終わった後、7月下旬にある教員採用試験に臨むことになります。これはペーパーの試験と面接からなる試験でなかなかの難関。しかし、これに合格しないと先生になれないわけですから、学生たちは必死です。 で、その試験対策をずっとやっているわけですけど、6月に2週間、実習に行っている期間は、もちろん試験のための勉強なんてできませんから、試験対策という面から言うと空白の時間が過ぎるわけですな。 で、昨日授業参観した学生も、2週間もの間、試験のための勉強ができないことが非常に不安であると、私に訴えておりました。 ですから、「来年から、6月の実習は2週間ではなく、3週間になるかもよ」と伝えると、彼女は目を丸くして、「それは、教員志望の学生にとって厳しいです!」と。 で、私、思うのですが、教育実習というのは、3週間とか4週間とか、そんな長期間にわたってやる必要があるのでしょうか? 私は2週間で十分だと思っているのですが。実際、私が卒業した大学では、教育実習は2週間と決まっていて、私も2週間の実習で教員免許をとった口なのですが。 私が取れたのですから、多分、教育法制上、教育実習は2週間でいいはずなんですよね。だから3週間とか4週間の実習期間を定めているのは、うちの大学が独自に決めていることなんでしょう。 つまり、うちの大学の方針として、「実習重視」というのがある。 その反面、うちの大学は「教員採用試験軽視」という方針を取っています。いや、そう宣言しているわけではないですが、実際、何もやっていないのですから、軽視は軽視でしょう。 そのため、うちの大学の教員志望学生の多くは、教員採用試験対策のために、専門学校に通っているんですな。私が参観した学生も、大原専門学校に通っておりました。 で、彼女の親御さんは、そのことが不満で、「なんで子供を大学と専門学校の両方に通わせなければならないのか。大学はもっと試験対策に力を入れてほしい」と、常々口にしているとのこと。 そりゃ、そうですよね。 で、思うのですが、うちの大学は、学生のことを何にも考えていないのではないか。学生や、その親御さんがどう思っているのか、そこにどういうニーズがあるのかということに、意を使うことをまるでしていないのではないかと。 もし、そこに意を使うのであれば、実習期間は10月時・6月時とも2週間とし、4先生に対しては6月後半から7月前半くらいにかけて、教員採用試験対策・面接対策の特別訓練期間を設け、大学の金で専門家を雇い、夜間(6限・7限)を使って短期集中授業をすればいいのではないかと。私だったら、そういう風にするけどなあ。 うちの大学は「改革好き」で、やたらに大学のシステムを朝令暮改するんですけど、私の見るところ、肝心の学生のことを考えた改革だけは絶対にやろうとしない。学生の意向を聞こうともしない。 それじゃダメだと、思うんですよね。 大学の裁量の範囲で、大学をよりよい場所にすることはいくらでもできると思うのですが、なぜか頑としてそういうことをしない我が大学・・・。 ならば、今年から多少は大学の運営に口を出せる立場になったワタクシ、昨日出会った一人の実習生の本音を踏まえて、この度の実習期間の変更問題についても、しかるべき場所で一発、かましたろうかなと思っているところなのであります。
June 8, 2012
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長らく絶版になっていた由良君美氏の著書『みみずく偏書記』が、ちくま文庫の一冊として復刊されました。まずは、この名著が復活したことを寿ぎましょう。 もっとも、私はその絶版になっていた青土社版を鎌倉にある古書店で入手し、中身の方は既に読んでおるのですが、今回のちくま文庫版には、文庫版ならではのおまけがついておりまして。 それは、由良君美氏の弟子である富山太佳夫氏による解説です。既にオリジナルを持っている私が敢えてこの本を買い直したのは、ひとえにこの富山氏の解説が読みたかったからであります。 で、読んでみたと。 うーーーん。 あんまり面白くない。(言っちまった!) まあね、この解説、分量的に短いんですよね。わずかに6ページ半。これでは、ちょっと短かすぎます。 っていうか、期待が大きすぎたところもあるのですが。 由良君美氏についての思い出の記ということになれば、まずもって四方田犬彦氏の『先生とわたし』がある。この本は、毀誉褒貶色々あったとは言え、若き日の由良氏、そして晩年の由良氏のある一面を捉えてなかなか迫力があった。 そしてもう一冊、高山宏氏による『超人 高山宏のつくりかた』。これは表向きは高山氏自身の自伝のようでいて、実際には四方田氏の『先生とわたし』に触発された高山氏による由良君美伝に他ならない。で、高山氏ならではのレトリックの中に、師匠・由良氏への思いが重層的に織り込まれていて、この本もまた凄い。 とまあ、四方田氏・高山氏による由良君代伝が出揃っているところへ持ってきて、四方田氏・高山氏と並び「由良門下三羽ガラス」と称された富山太佳夫氏が、師の本の解説を引き受けたとなれば、ついつい期待が高まるというものではありませんか。 それが6ページ半、ではねえ・・・。 しかし、分量のことはひとまず措きましょう。問題はむしろその解説文の内容です。 冒頭は富山氏の東大での学生時代の思い出として、当時まだ40才そこそこの若き学者であった由良君美氏に初めて接した時の衝撃的な印象を記すというもの。で、この辺は四方田氏の由良伝に近い趣がありまして、それなりに興味深い。 しかし、そこから先、由良氏のことを語りながら、ちょくちょく富山氏ご自身の大層な話が出てくる。例えば、由良さんに初めて会った時、学生の富山氏は既にロレンス、モーム、ディケンズ、デフォー、シェイクスピア、ジョン・ダンを読破しており、ジョージ・エリオットの全集も抜き書きを作りながら読み込んでいて、由良氏を前にエリオットとドイツの哲学者のフォイエルバッハを併せて論じたら、少しは認めてくれました、とか。 あるいはまた由良さんとはまた別の先生の授業で、ケネス・バークの『宗教の修辞』についてレポートを求められた富山氏は、当該の本の他に同じバークの『動機の文法』と『動機の修辞』、さらにエルンスト・ブロッホの『アヴィセンナとアリストテレスの環』もドイツ語で読んで、時間を大幅にオーバーしながらレポートしたら、その先生に褒められました、とか。 で、こういう自慢話(どう考えても自慢話ということになると思うのですが・・・)に、富山さんはさらに変な色を付けるわけ。由良先生はハイカラな都会人だけど、自分は田舎者だから、卒論を書き終わったら鳥取の農村に帰るつもりだったとか、修士課程3年の時に日本英文学会の全国大会でシンポジウムの講師になったときは、学会の慣習を知らず、セーター姿で登壇して顰蹙を買いました、とか。 先に挙げた高山宏氏もまた、ご自分のことを饒舌に語る人ですが、高山氏の場合は一種の偽悪趣味というか、きっとこの人は本当はシャイな人なんだろうなと思わせるところがあって、さほど気にならないんです。しかし、富山さんのものは、そういうのともちょっと違うんだなあ。読むと気圧されて、「お若い時から、すごい勉強家だったんですね、富山さんって」と言わざるを得ないのですが、その陰で肝心の由良君美氏のことがどこかへ行ってしまう。 しかし、これは由良さんの本の解説なので、それを読んだら「由良さんって、凄かったんですね」っていう風にならなきゃいけないのに、「富山さんって、凄かったんですね」になってしまうのは、いかがなものかと。 そこがね・・・。 というわけで、ワタクシとしてはイマイチ、この解説には感心できなかったのであります。 しかし、勿論、『みみずく偏書記』が名著であることには変わりないのでありまして、これは私としても熱烈おすすめ!です。またこの先、由良君美氏のもう一つの名著『椿説泰西浪漫派文学談義』が平凡社ライブラリーから復刊されるということで、これも楽しみなところ。由良君美さんの業績に、再びスポットライトが当たり始めたようで、何とも嬉しい限りでございます。これこれ! ↓【送料無料】みみずく偏書記価格:1,155円(税込、送料別)
June 7, 2012
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iPad が我が家に来てから1週間。我が家の電脳生活は激変し・・・ と、言いたいところですが、さにあらず・・・。 なんかね、ワタクシ、iPad というものがイマイチ理解できてないというか、活用できてないというか。 確かに、ノートパソコンの Mac Book Pro と比べて段違いの物理的軽さ。ウィンドウズ・マシンと比べれば起動が速い Mac Book Pro と比べても圧倒的に思える起動の速さ。これらは間違いなく iPad の魅力でございます。 が、iPad を使ってネットに接続したり、メールを見たりする以上のことを、まだやっていないワタクシ。これじゃ、普通のノートパソコンの使用法と同じだよね・・・。 あ、そうそう、iTune でジャズのCD買ってみた。どんなものかなと思って。 だけど、iPad 附属のスピーカーなんてなんぼのものでもないし、iPad でジャズを聴くことが楽しみというほどでもない。 じゃ、iPad って、何に使えばいいんですか? やっぱ、あれですかね。アプリを選んで入れるとかしないと、意味ないのかな? 例えば、出先で何か文章が書けるように、iPad 用のワープロとか、そういうアプリもあるのかしら? だけど、iPad をワープロとして使ったら、それこそただのノートパソコンだよな・・・。iPad ってのは本来、ノートパソコンを超える何かなのではないかと、漠然と期待していたのですが。 ま、今度本か雑誌を買って、「iPad で読書」というのにチャレンジしてみたら、少しは感じが出てくるかしら。 というわけで、買ってみたはいいが、まだそれを活用しきれてない感たっぷりのワタクシなのでした。 iPad って、結局、何?
June 6, 2012
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火曜日は『リーガル・ハイ』があるので楽しみなんですけど、今日も面白かった~。堺雅人、凄いわ。そして脚本もお見事。安易な、予想可能なオチではなく、その3段くらい上を行く結末。毎回、大物俳優が登場するのも見もの。また脇を固める里見浩太郎もいい塩梅で。昨年の今頃放送していた『鈴木先生』以来の傑作ドラマではないかと。 菊池直子、捕まりましたね。もちろん身から出た錆とはいえ、逃亡中の職場での評判も良かったようで、若い頃、あの団体と出会わなかったら、それなりに幸せな人生が送れたかもしれなかったのにと思うと、哀れな感じもしますな。 ちなみに、ワタクシのかつての教え子の中に若い時の菊池直子にちょっとだけ似ているのが居て、ひと昔前は何度も職務質問を受けたとのこと。これで我が教え子も、間抜けな警邏警官に悩まされずに済むわけだ。 民間人出身の防衛大臣の誕生に、自民党の石破氏が難癖をつけたとのこと。曰く、防衛大臣になれるのは、選挙の洗礼を受けた者だけだと。私思うに、法律上、民間人が閣僚に入ることに何の問題もない以上、石破氏の意見はまったく通用しないのではないかと。加えて小泉政権時代に竹中平蔵氏が経済財政政策担当大臣及び金融担当大臣であった当初、竹中氏は民間人だったのであって、そのことを棚に上げて何を言うのか。防衛大臣に民間人がなるべきではないというのであれば、とっくの昔に法改正しておくべき。それを放置しておきながら何を今更。石破氏には多少期待していただけに、残念。 自民党もすっかり落ちぶれて、「何でも反対、社会党」と呼ばれた時代の社会党のような、万年野党が板に付いてきたようですな。
June 5, 2012
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アホなこと以外一切しないという文科省が、またまた新手のアホなことを考え出したようです。 読売新聞の記事をそのままコピーしますと・・・ 文部科学省は、都道府県を超えて国立大学の学部の再編を進める方針を固めた。 一つの国立大学法人の下で複数の大学の学部を集約し、例えばA大は医学部と理工学部、B大は法学部と経済学部、C大は文学部に特化することなどを想定している。予算や設備、人員を学部ごとに集中させて教育の質を高め、優秀な人材を育成する狙いがある。 文科省は、政府が4日に開く国家戦略会議(議長・野田首相)で方針を報告する。年度内に基本方針を策定したうえで2013年夏をめどに具体案をまとめ、14年の通常国会に国立大学法人法の改正案を提出する方向だ。 現在、同法は一つの国立大学法人が一つの大学のみを運営できると定めており、都道府県ごとに様々な学部をそろえた総合大学が設立されている。新制度は、一つの国立大学法人が複数の国立大を運営できるようにする。その上で、各大学にある同様の教育内容の学部を再編する。 ですと。 つまり現状の国立大学法人を解体し、関連学部ごとの法人に組み替えるということらしい。 例えば東京を例にとれば、東大と一ツ橋大の法学部を一緒にして、それを統括する大学法人を作ったり、あるいは東大と東工大の理工系学部を一緒にして、それを統括する大学法人を別に作る、というようなことなんでしょうけど、そんなことして何の役に立つの? それをやると教育の質が上がるって、どうして保証できるの? 10年くらい前でしたか、「遠山プラン」というアホなプランがありまして、国立大学の人員を削減するという金銭的な狙いだけが目的の改革(改悪)をやったのですが、そのための話し合いを散々各大学に強いた挙句、結局、無理ということになって、うやむやになってしまった。 うやむやになって、そのまま放置ですよ。プランを実現させなかった大学に処罰があったわけでもなし。ただその時の文科大臣の気まぐれに過ぎなかった。ただ話し合いだの、実現へ向けてのシミュレーションのために膨大な時間と労力が無駄になっただけで。気負って遠山プランに乗ってしまったいくつかの大学だけが損をすることになっただけで。 で、この恥ずべき遠山プランの第2弾が、今回の再編計画なんでしょうが、これはもうアホの二乗、まーったく意味のないプランですよ! で、このアホなプランのために、また国立大学が大騒ぎに巻き込まれるのかと思うと! 文科省がこの国の高等教育を潰そうとしているとしか思えません。このプランだって、遠山プランと同じように、実行に移されることはないでしょうが、それまでにどれだけの無駄な討議が行われることかと思うと、ぞっとします。 一つ言えるのは、こういうアホなプランを建てては、日本中の大学に迷惑をかけている文科省だけは、何の反省もしないということ。今回の件でも、結局失敗して、うやむやに終わった挙句、その責任を追求したくとも、その頃には大臣も事務次官も別な人になっていて、知らぬ存ぜぬを決め込まれるのがオチでしょう。 大学法人の「法人」というのは、「法的な人格」という意味でしょう? 人格なんですから、個々の大学は個々の大学として、一人の人間みたいなものなんです。東大には東大の、京大には京大の、名古屋大には名古屋大の、それぞれの人格がある。それをバラバラにして統治するなんて無意味。バラバラにした段階で死んでしまう。 そんなことする意味、ないです。 大学全入時代に備える、なんてことを理由づけしていますが、そもそも全入時代になったのは、文科省が馬鹿みたいに私立大学の拡大を許してきたからです。自分たちが引き起こしたこの事態のツケを、何で国立大学に回すのか。 ほんと、信じがたいほどアホな文科省こそ、完全に消えてしまえっ! と、声を大にして叫ぶワタクシなのでございます。
June 4, 2012
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今日の話ではなく昨日の話なんですが、週末名古屋大学で開催された学会に参加するため、埼玉在住の友人T君が名古屋にやってきました。ということで、夕食を共にすることとし、家内共々星ヶ丘にあるレストラン「キッチン イノッセ」へ。ここの名物は海老がどっさり入ったペスカトーレなんですけど、T君も堪能してくれた模様。 T君とは同窓、学生時代から互いによく知った仲なので、遠慮も何もないのですが、話の展開としては常に私が夢のような将来像を描き、T君が若干呆れながら、その将来像のほころびを突っつくという形になります。 で、今回も私の将来的なハワイ(もしくは東欧)移住計画とか、現地での柔術道場オープンとか、そういった大風呂敷に、チャチャを入れつつ、暖かく見守ってくれたというところでしょうか。 一方、T君の話でビックリしたのは、最近T君が朝のTV番組『はなまるマーケット』に映ったというニュース。家族で銀座を歩いていたところ、同番組のスタッフに呼び止められ、取材されたのだそうで。しかもその内容が「イケダン」特集だというのがスゴイところ。 くそうっ! 『はなまるまーケット』に、「ジュウダン(=柔術男子)特集」はないのかっ!? それはともかく、T君から得たその他の情報としては、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』が如何に面白いかということと、大塚英志の『初心者のための「文学」』という本がなかなか面白かった、ということで、『梅ちゃん先生』はともかく、『初心者のための「文学」』についてはその日のうちにアマゾンで購入。経験上、T君が面白いと言った本・CD・映画は、私にとっても面白いことが多いことを知っているので、彼からの情報には常に重きを置くのでございます。 ってなわけで、私からの情報はあまり参考にならなかったかもしれませんが、とにかくそうした情報を交換しつつ、旧交を温めたのでございます。 最近、学会そのものに魅力を感じなくなっているワタクシではありますが、こうして普段はなかなか会えない友人と顔を合わせることが出来るという点において、学会というのはなかなか良いモノでありまして、今回もそういう楽しみを十分に引き出した私だったのでした。 ということでT君、次に会えるのは秋の学会シーズンかも知れないけれど、それまでお互い、健康に気を付けて元気でいよう!
June 3, 2012
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数多あるスポーツドリンクの中で、私のお気に入りは「ヴァーム・ウォーター」。道場での稽古の時はもちろんのこと、日頃のトレーニングの中でも、運動前にはこれを飲んで、脂肪消費の一助にしております。 で、ドラッグストアに行く度に5本から10本くらいずつまとめ買いをし、適当に冷蔵庫で冷やして飲んでいるわけですが、先日、冷蔵庫で冷やしてあった1本を取り出して何の気なしに飲んだところ、思わずビックリしまして。 味が違う・・・。 いつもの飲み慣れたヴァーム・ウォーターの味ではない味がしたんです。で、アレ? と思ってラベルをよく見ると、いつもの青い色のラベルではなく、緑色のラベルになっている。そして、「期間限定 クリアアップル」の文字が! そう、ワタクシは何の意識もなく、いつものヴァームではなく、期間限定の味の奴を買っていたのでした。 なーんだ、そうかと思って、今度はよくよく味わいながら飲んでみると、これがまた旨いのよ。 通常のヴァーム・ウォーターには独特の癖があるのですが、このクリア・アップルは、さわやかなリンゴの味がヴァーム独特の癖を消していて、実に美味。これでアルコールでも入っていたら、リンゴ・サワーだよね、ってな感じの味でございます。 というわけで、ワタクシ、この期間限定ものにすっかりはまってしまいました。スポーツをされる方、ちょっと脂肪を落とすために運動をしている方、身体を動かす前にヴァーム・ウォーター「クリア・アップル味」を飲んで、より効率的に脂肪を落とすというのはいかがでしょうか。この味、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓楽天 ドリンク屋/ヴァームウォーター/ヴァーム/VAAM/500ml/VAAM/ヴァームウォーター/vaam/バー...価格:2,352円(税込、送料別)
June 2, 2012
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歌手の尾崎紀世彦さんが肝臓癌のため亡くなりました。享年69歳。 尾崎さんと言えば、あのトレードマークのもみあげと、『また遭う日まで』ですかね。 その昔、『また遭う日まで』を初めて聞いた時はビックリしたものです。それまでにも日本人の歌手で歌の上手い人は沢山いましたが、そういう人達と比べても別格の声量、それもバタ臭い感じの声質で、ちょっと余人には真似できないものだった。当時の日本の歌謡界にとって、一種の黒船だったのではないですかね。 で、当時小学校3年生くらいだったワタクシ、釈迦楽少年は、尾崎紀世彦のヒットソングともみあげに、ピンとくるものがあったのでしょうな。「これを真似したら、ウケるぞ」と。 当時のワタクシは、もう、とにかくウケを取ること、人を笑わせること、クラスの人気を独り占めにすることだけに情熱を燃やしていたもので。 しかも、尾崎紀世彦さんとワタクシには、名前の点で共通点があった。いや、「尾崎」と「釈迦楽」では共通点のかけらもないですが、私の幼名は「清彦」だったんですね。「キーヨ」つながりですわ。 そういうこともありまして、小学校の学芸会で、ワタクシは一発、かましたわけですよ。 他のクラスメートたちが、下らない手品とか、子供っぽい人形劇とか、なぞなぞだとか、そんなレベルの低い出し物をしている一方、ワタクシが率いるチームは「紅白歌合戦」なる出し物をやることにし、他の3人に前座で歌わせた挙句、最後にトリを務めるワタクシが黒い折り紙で作ったもみあげを付け、友人に頼んで教室の明かりを消すと同時に、懐中電灯で照らされたステージに颯爽と登場するという趣向。そして拍手万雷の中、ワタクシは『また遭う日まで』を歌い切ったのでございます。 その後、ワタクシは学年主任の先生に呼び出され、「ああいう低俗な歌謡曲を、このような会で歌うというのは、非常に良くないことです」と大目玉を喰らったにも関わらず、そんな先生のお怒りも馬耳東風、狙い通りにウケを取ったことで意気揚々と凱旋したことは言うまでもありません。 あれから幾星霜、私は、周囲の期待にも関わらず、お笑いの世界に身を投じることもなく、どちらかというとクソ真面目な職業に就いてしまった。一方、尾崎紀世彦さんの方も、『また遭う日まで』を超えるヒットを出すこともなく、偉大なる一発屋で終わってしまった。その意味で、どちらもやや期待外れの人生だったと言えるでしょうか。 そんなことを思うにつけ、私は尾崎紀世彦という人が、他人のようには思えないのでございます。 というわけで、その昔、私と名前を共有し、私をクラス一の人気者に押し上げる契機ともなった『また遭う日まで』を歌い上げた歌手、尾崎紀世彦さんのご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。
June 1, 2012
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