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さあて、いよいよロンドン出張が目前に迫ってきました。 10時半くらいの飛行機なので、明日は空港付近のホテルに前泊の予定。朝慌ただしいのが嫌なのでね。 ところで、いつもですと、海外に行く場合、大型のスーツケースは前もって空港に送ってしまい、手荷物だけで空港に向かうのですが、今回はちょっと趣向を変えまして。 もうね、空港には直接、自分のクルマで行っちゃうの。で、空港の近くの駐車場にドーンと乗り捨ててしまう。 今まで寡聞にして知らなかったんですけど、空港の駐車場って、1か月くらい止めておいても、7~8,000円くらいなんですってね。だったら、スーツケースを空港に送ったり、空港まで行く運賃なんかとトントンというか、むしろ安いくらいじゃん? それに、帰りだって、混んだ電車に揺られることもなく、自分の車で好きなように帰れるんだから、言うことなし。 ということで、今回の空港までの新機軸、試すだけの価値はあるのではないかと。 とまあ、そんな感じで、ロンドンの準備、着々でございます。 ま、次の更新はロンドンからかな~。 ってなわけで、ロンドンからのお気楽日記、楽しみにしていて下さいね~。果たして教授は、英国の首都に何を見るのかっ! 乞うご期待、です。
August 28, 2012
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なんか最近、トマトが気になるんですよね~。 トマト、お好きですか? 結構、好き嫌いが分かれる野菜ではないかと思うのですが、私自身は、今まで、トマトについては煮え切らない態度を取り続けてきたわけ。好き、というほどでもないけれども、食べないわけではない、というような。 憧れは、あるのよ。トマトに対して。例えば小学生の時、学校の畑でトマトを栽培したのですが、夏野菜だから小学生にも割と簡単に育てられるわけ。で、結構沢山実がついた。 で、それを収穫しようという時、指導の先生が「旨いぞ~」とかいいながら、いきなりトマトを一つもいで、何のためらいもなくガブっと齧ったんです。もちろん何もつけずに。トマトというのは、切った形で、しかもドレッシングをかけられた状態でサラダボウルに並んでいるもの、と思っていた私は、先生のワイルドな食べ方に衝撃を受け、なるほど、トマトというのは、ああやって食べたら旨いのか・・・と思ったわけ。ま、実際にその食べ方をしたのは、もっと大人になってからでしたが。 一方、トマトに対する悪い思い出もある。 生まれて初めて「トマト・ジュース」なるものを飲んだ時の衝撃。悪い意味で。ジュースというのはすべからく旨いものであると信じていた子供のころのワタクシにとって、トマト・ジュースは信じがたいほど不味かった・・・。あやうく吐き出しそうになったほど。あれ以来、トマト・ジュースって飲んだことがないですから。 ところが。 先日、夏休みで実家に帰っていた時、なぜか野菜嫌いの父が毎食トマトを食べておりまして。遅まきながら、父にトマト・ブームが来たらしいんですな。ま、父の場合、旨いまずいよりも、多分、トマトの高い栄養素とか、健康にいいらしいとか、そういうことを聞き及んでのブームではないかと邪推するのですが。 とにかく、そんな父につられるように、最近、ワタクシもトマトを食べているんですな。実はまだ、心の底から旨いと思っているわけではなく、「これは旨いものなんだ」と強く念じながら食べているようなところもあるのですが、それでも少しずつ、好きになりつつあるような気がします。 で、さらに最近では、かつて決別したトマト・ジュースにも手を出す始末。といっても、さすがに100%の奴には手が出ず、他の野菜や果物とミックスした奴ではありますが。 といういわけで、まさかまさかのリコピン大量摂取。抗酸化作用が強く、若々しさを保ってくれるそうですから、これでこの残暑を乗り切ってやりましょうかね。これが結構いける! ↓野菜生活100 Sweet Tomato / 野菜生活 / 野菜ジュース★税込1980円以上で送料無料★野菜生活100...価格:1,200円(税込、送料別)
August 27, 2012
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夏休みに大学生の甥っ子に会ったのですが、彼の目下の関心はずばり「筋肉増強」。今時の若者らしくスリムな体型な彼は、しかし、ちょっとスリム過ぎるようで、合う服がないらしいんですな。で、少し筋肉をつけて細マッチョとなり、好きな服を着こなしたいと。 で、理由は異なるとはいえ、格闘家として筋肉増強に興味が無くはないワタクシと話があってしまい、筋トレの方法など、ひとしきり筋肉談義に花が咲いたのでした。もちろん、「ロングブレス・ダイエット」の情報も伝えたことは言うまでもありません。 で、そんな筋肉談義の中で彼が「プロテイン」を飲んでいるということを小耳に挟み、彼愛用のプロテイン(ウェイトアップ用)を私も飲ませてもらったのですが、これがね、結構おいしいのよ。バナナ味で。 かくして「筋肉兄弟」なるユニットを結成した我ら二人、競うようにプロテインを飲み、かつ、筋トレをした結果、なんか、ますます顕著にパワフルな体型になりつつあるワタクシ。 その一方、「縄跳び」をすると内臓が揺すられるため、内臓に溜めこんだ脂肪が消費されやすくなるという情報を家内から仕入れた私は、筋トレに縄跳びも導入。筋肉兄弟の甥っ子と、どちらが先に体脂肪率10%を切るか、どちらが先に腹筋の6パックを実現するかを競う構え。 いやあ、だけど、いくつになっても身体を鍛えればちゃんと結果が出る、ということは、楽しいですな。それに、身体を鍛えて結果が出るなら、きっと脳みそだって鍛えればまだまだ賢くなるはず。そう思うと、勉強の方にも身が入るというものでございます。 ということで、私もプロテインをゲットし、ますます筋肉増強を図りつつ、ロンドンで脳みそに刺激を与えて来ようと意気上がるワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!これこれ! ↓大きな体づくりを目指す方向けSAVASのプロテイン[20%OFF!]ザバス プロテイン ウエイトアップ3...価格:2,688円(税込、送料別)ザバス(SAVAS) ウェイトダウン ヨーグルト風味 360g/ザバス(SAVAS)/大豆プロテイン/送料無料ザ...価格:2,184円(税込、送料込)
August 26, 2012
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来週に迫ったロンドン行きに備え、今日はあれこれ準備をしておりました。 勝手知ったるアメリカとは異なり、今回はイギリス・ロンドン。私も初めて行くもので、とりあえずは観光ガイド2冊を熟読。空港からロンドン市内へ行くのにどの手段を取るべきか? 地下鉄やバスの乗り方は? チップのシステムはどうなっているの? どのあたりが危険な地域? などなど、分からないことだらけですからね。 また、過去の海外滞在の際にこまめにつけていた日誌などを引っ張り出してきて繙き、日本から何を持参すべきか、何が重宝するかなどをチェック。最近、私は海外でも日本食が無性に食べたくなることが多いので、差し当たり何食分かの「サトウのごはん」や、レトルト食品も買い出ししたりして。 そうそう、それから保険にも入っておかなくては! とまあ、そんなことを細々やっている間に、一日が終わっちゃった。何だかなあ、という感じもしますが、しかし、こういう事前の準備がモノをいうこともありますからね。 ってなわけで、気分は早くもロンドン・シフト。なんか、この先もこんな風にそわそわと過ごしてしまいそうなワタクシなのでありましたとさ。
August 25, 2012
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ひゃー、名古屋に戻って参りました~。 ものすごい集中豪雨に祟られて実家に戻ろうとして戻れず、右往左往したのが8月の11日でしたっけ。翌日になってようやく帰省することが出来、以来、実家でのんびり過ごすこと10日余り。毎日暑い日でした。 で、先ほど名古屋の自宅に戻ってきたわけですが、駐車場からマンションのエントランスに向かう途中、目の前にぴょこんと何か茶色い生き物が飛び出してきた。 すわ、ゴキブリか?! と思ったら、コオロギ君でした。大きな大きなエンマコオロギ。 そしてふと気づくと、植栽の中からは虫の音が。 秋ですなあ・・・。 そう言えば、このごろ、暑いことは暑いですけど、日の光が白い。既に真夏の日差しではなく、白秋の日差し。8月も下旬ですからね。 ということで、帰省終了と同時に、夏も終わったなという感を抱きました。ワタクシって、詩人かしら? ま、それはさておき、あと数日でロンドン出張が待っております。明日からは気合を入れて準備に取り掛からねば! ということで、ひとまず名古屋に戻ったご報告でした。明日からはまた名古屋からのお気楽日記。お楽しみに~!
August 24, 2012
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はーい、更新が途絶えてどうしたんだと思っていたアナタ! ワタクシは無事でございます。実は家族で軽井沢に行ってたのよね〜。何せ、4家族合同10人旅ですから、大変よ。 初日、実家から軽井沢に向かったわけですが、都内を通過するのも剣呑だってんで、国立府中インターから中央道に乗り、八王子ジャンクションから圏央道、鶴ヶ島ジャンクションから関越道、藤岡ジャンクションから上信越自動車道と乗り継いで碓氷・軽井沢インター着。大体3時間半くらいの道のりでしょうか。 で、まず向かったのは「軽井沢タリアセン」なる施設。タリアセンというのは、アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトのスタジオの名称でありますが、軽井沢タリアセンはフランク・ロイド・ライトとはどうやら何の関係もないらしく、なんでその名前にしたのか意味不明。とにかく、美術館があったり、文学記念館があったり、小さな湖があったり、バラ園があったりという複合施設ですな。 ま、1,500円の入園料に見合う価値があるとは思えないところではありますが、中にあるペイネ美術館は、小さいながらちょっと面白かったかな。 ペイネって、フランスの画家というのか、イラストレーターで、メルヘンチックな画風ですから、ワタクシにはまったく興味がない・・・だろうと思いきや、実際にはそうでもなかったというね。結局、ペイネの人柄がいいわけ。愛妻家でね。若い頃に恋に落ちて一緒になった奥さんのことを生涯大切にし、老年になっても初めて出会った頃のように妻に恋していたというのですから、ステキな人。 で、彼の経歴がまたすごくて、戦争中、ナチスドイツの捕虜になったものの脱走、妻子の待つ疎開先になんとか辿り着こうと逃亡をしている時、草原で赤ん坊の泣き声を聞き、落ちてた赤ん坊を連れて逃げるというハプニング。後日、その赤ん坊の母親と偶然出会って、無事、赤ん坊を母親の元に引き渡したというのですから素晴らしい。で、ようやくペイネ自身も家族と再会を果たすも、しばらくは絵では食えず、仕方なく切手の偽造などをして食いつないだのだそうで。なかなか波瀾万丈でしょ? ってなわけで、そんなペイネの描く絵、以前よりよほど興味を持ってみることが出来るようになりました。こういうのが、旅での勉強だよね。 その他、アメリカの建築家でメンソレータムやバウムクーヘンを日本に紹介したことでも知られるヴォーリズの設計になる朝吹一族(三越の社長の一族で学者・翻訳家・作家を多く出す)の別荘「睡鳩荘」とか、有島武郎が愛人と情死し、顔も見分けがつかないほど腐乱した状態で見つかったという別荘なんかも見ました。後者は今はカフェになっていて、コーヒー飲んじゃった。この辺で腐乱してたのかな〜なんて思いながら。 で、その日は中軽井沢近くの宿に宿泊。翌日は、まず白糸の滝を見、それから軽井沢の新たな観光スポットになっている「ハルニレテラス」に見参。とはいえ、隣接する駐車場が一杯で随分遠くの駐車場にまで持って行かれ、ハルニレテラスに着く迄が大変だったという。で、ここにある「イル・ソーニョ」なるピザ屋さんでピザを食べましたが、ここはなかなかおいしかった。 で、その後、旧軽井沢に移動して旧軽銀座を流し、中山農園の「アサマ・ベリー・ジャム」などを購入、さらに茜屋でコーヒーを飲み、ちもとでちもと餅を買うという定番ショッピング。旧軽はねえ、私は子供の頃から行きつけの場所でございますから、勝手知ったるなんとやら。 で、この日は軽井沢駅の近くに宿泊したので、ついでに軽井沢プリンスのアウトレットも見に行っちゃった。だけど、通常のアウトレットとは異なり、敷地が広大すぎて、かえって買い物しにくいこと限り無し。西武系の観光地開発って、なんか要領悪いところが多いよね〜。 さて、そして今日。今日は鬼押出し(軽井沢に縁の深い私にして、実は今回が初見参)を見、ついで田崎廣助美術館を見て、大自然(特に鬼押出しから見る浅間山は、隣の黒斑山とあいまって、観音様が横臥している様に似て印象的)の奇観と人の手になる美を堪能してきました。で、2泊3日の旅も終了、来た道を引き返すような形で東京に戻って来たと。 とまあ、そんな軽井沢旅行だったんですけど、軽井沢は暑かった。全然避暑になりませんでした。人も多かったし。久しぶりに訪れることもあって期待していたのですが、ちょっと観光地化されすぎましたかね。でまた、食事から何から高いのよ、値段が。10人連れの旅行だと、一回カフェでコーヒーを飲むだけで1万円ですからね。 ということで、家族旅行ですから、わいわいがやがやと楽しかったですが、まあ、もう当分、行かなくてもいいかな、軽井沢。私にはやっぱり、八ヶ岳・蓼科の方が性に合いますね。 以上、ざっと旅の報告でした。 さて、これで私の実家での夏休みは終了〜。明日は名古屋に戻ります。月末のロンドン行きに向けて、少し準備をしなくては。それではまた名古屋からのお気楽日記、お楽しみに〜!
August 23, 2012
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今日は野暮用で町田に行ったのですが、昼はラーメンにしようということになり、「69'N'Roll One」という変った名前のお店で食べることにしました。 このお店の場所は、町田ターミナルビルの2F。昔、東急ハンズがあったビルの隣のビル(上階は駐車場)ですな。 で、入り口しかない洞穴みたいな店構えなんですが、入り口付近に整列用のゲートがあって、おそらく時分どきには相当な行列ができるらしい。ううむ、これはちょっと期待できそうです。 中に入ると内装はブラック。ラーメン屋というより、オシャレな BAR みたい。食券マシンで券を買い、店員さんに渡して待つことしばし。ちなみに、私と家内が注文したのは「2号ラーメン」。何が「2号」なんだか分かりませんが。 で、待ちながらふと見上げると、「食事中は静かに」「携帯操作や読書はお断り」「水も器も食品。器は有田焼」「水(セルフサービス)は、飲み残しのないようにお願いします」などの貼紙が。なるほど、ラーメンが出来る迄は期待に胸を膨らませながらじっと待て、ラーメンが出て来たら一心不乱に食え。食い終わったら水も飲み切って帰れ、ということですか。 されば期待して待ちましょうということで、オープンキッチンになっている厨房を見ていると、職人さんたちがもくもくとラーメンを作成中。ボスとおぼしき方の麺の湯切りの見事な手さばきなどを拝見。さすがに「69'N'Roll One」を名乗るだけあって、ボスのヘアスタイルはポマードでばっちり決めたリーゼント(?)風。高橋ジョージ的な方向性でございます。かっこいい! ワタクシもああいう髪型、真似してみようかな! で、そんなボスのヘアスタイルに見とれているうちに、注文した2号ラーメン登場。醤油系スープに細麺のストレート麺。チャーシュー2種2枚にメンマ&ネギというシンプルな構成に好感が持てます。で、実際に食べてみると・・・ うまーい! ま、若干味が濃いかな、もうちょっとあっさりでもいいかな、という感じはありますが、濃い味の好きなワタクシとしては許せる範囲。スープも残さず頂きました。おいしかったです。 先ほど言いましたように、客の礼儀にうるさい店ではありますが、別にラーメン屋で長々しゃべりたいという気もないワタクシとしては全然OK。肝心なラーメンの味にも満足ということで、結構、高評価かな。それに、店内がすごくキレイなのもいい。普通、ラーメン屋さんというと、どことなくべたべたした感じがしますけど、この店はよほど気を使っているのか、テーブルも厨房も、油一滴、シミ一つない。店員さんも規律正しく、かつ感じは悪くないというところで、その点でもいいですね。 ということで、町田のラーメン店「69'N'Roll One」、教授のおすすめ! ということにしておきましょう。ちょっと時分どきを外して行かれると、すんなり心静かに食べられますよ。
August 20, 2012
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唐突ですが、実はワタクシはカミナリが怖い性分でして。 母方の実家、群馬県はカミナリの名産地でもあって、その昔、夏休みに祖父母の家に遊びに行くと、それこそ時計で計ったかのように毎日夕方の5時頃に必ずカミナリと夕立が来たものでした。で、その度に縮こまっていた子供の頃のワタクシは、祖父母から意気地がないと馬鹿にされたものでございます。 しかし、子供の頃のワタクシですら、科学的な見地から言ってカミナリを恐れるのには十分な根拠があると思っていて、むしろ「自分に落ちる筈がない」と妙な自信をもってカミナリを恐れないのは愚か者であると思っておりましたし、今もそう思っております。だから、大人になった今でも、カミナリは怖いの。絶対落ちない、たとえ落ちるとしても、宝くじに当たるくらいの確率だと言われても、カミナリが鳴っている間は外に出たくないの。 だって、怖いんだもの! そしたら、どうよ。昨日の雷雨で、何人もカミナリに打たれた人がいるじゃないですか。お気の毒なことに、亡くなった方迄出てしまった。やっぱりカミナリは人にも落ちるし、傍にある木などに落ちた場合でも、電気が飛んで来ることがあるのよね〜。 それにしても、今年のカミナリはちょっと尋常じゃないですな。 ということで、今後も暫く、ワタクシにとっては気がかりな日が続くことになりそうなのでした。こわや、こわや。
August 19, 2012
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今日、遅れて私の実家に来た家内を迎えにクルマで新横浜まで迎えに行ったところ、駅から出て来た家内がこちらを見て怪訝そうな顔をしているので、どうしたのかと思ったら、「ナンバーがないよ?」とのこと。 で、私もクルマの外に出て自分のクルマを良く見てみたら、あらま、ホントだ。ナンバープレートがない。後ろの方はついているけど、前の方のがない。 ぬ・す・ま・れ・た。 ひゃー、まさかそんなことが我が身に降り掛かるとは! で、家に戻ってから警察署に連絡すると、近くの交番からお巡りさんが現場検証に来てくれまして。しかし、明確にいつ盗られたかが分からないので、往生しましたけれど、とりあえず被害届を作成。 だけど、結局、新しくナンバーを発行してもらわないと行けないので、その費用はワタクシ持ち。被害は被害だよなあ・・・。 ということで、今日はまさかまさかのナンバープレート盗難にあってしまったワタクシなのでした。 しかし、アルファロメオって、ナンバープレートがついてないと、美しい造形がそのまま活きるので、余計美しいね! なんだか暫く、このまま無粋なナンバーなしで走りたい感じ!
August 18, 2012
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今日は、昨年7月に亡くなった恩師S先生のご自宅を1年半ぶりくらいに訪れ、S先生の奥様にお会いしてきました。奥様にお目にかかるのは、ご葬儀以来ですから、1年と1ヶ月ぶりです。 先生がご存命の時は、毎年、甲子園で熱戦の繰り広げられているこの時期に先生のお宅をお訪ねし、先生と3時間ほど雑談するのが常でしたが、今日は、初めて、先生がいらっしゃらない先生のご自宅にお邪魔した次第。 以前は、先生と私が雑談に花を咲かせている間、お茶を出して下さったり、会話に加わったりして下さった奥様ですが、今日は、その奥様と、いわば「面と向かって」お話しすることになったわけで、最初は何を話し出せばいいのか分からず、馬鹿みたいに「お寂しくなりましたでしょう?」などと口にしてしまった私・・・。 すると奥様答えて曰く、「寂しいは寂しいですが、少しは元気よく寂しがることができるようになりました」と。 なるほど、「元気よく寂しがる」、ですか。なんか、分かる気がします。「打ちひしがれて寂しい」というところから、一段階抜け出した、という感じでしょうか。実感でしょうね。 で、そこから少しずつ気持もほどけて来て、色々なお話を伺うことができました。ご家族の写真も見せていただきましたし。 S先生のご両親の結婚式の時の写真とかね。まあ、厳しそうなお父様と、賢く美しいお母様と。S先生のお母様は、琴の名手で、和歌を詠み、書をよくする教養人で、S先生はお母さんっ子だったそうです。それで酔っぱらった時など、「この家に琴を弾ける女はおらんのかっ!」などと言って、奥様やお嬢様を困らせたのだとか。 また、先生の亡くなった息子さんの写真や、息子さんの遺品(交通事故の時に止まってしまったオメガの時計など)なども見せていただくことができました。 それから、S先生は歌はお嫌いではないし、音痴ではないのだけれど、拍子音痴で、晩年、教会での賛美歌の合唱が苦手であったことなど伺いました。 そう言えば、先生と音楽の話をしたことがない、ということに気が付きましたけど、それは先生の拍子音痴のせいだったのかも知れません。 しかし、これも晩年のある時、サトウハチロー作詞になる童謡(軍歌)「めんこい仔馬」を聴かれて、しばらくご自身でも口ずさみながら、「この歌が、すべての歌の中で一番好きだ」とおっしゃったことがあったとか。さすがにこの歌を知らなかった私は、家に帰ってからネットで調べ、聴いてみましたが、まあ、なんていうこともない歌で、どうして先生はこの歌がそんなにお好きだったのか、もし先生ご存命の頃にこのことを知っていたら、尋ねてみたかったような気がします。何か郷愁を誘うようなものだったのですかね。めんこい仔馬 とまあ、そんなこんなで、先生の奥様と、在りし日の先生を懐かしむ話をしたり伺ったりして、私は今日の午後を過ごしておったのでございます。 そして帰り際、もう一度先生の愛されたご自宅の庭をひと眺めしましたけれど、もう月見草が咲いていて、猛暑の中にも秋の気配が感じられました。そう言えば、先生は、月見草がお好きでした。「主なき庭」という寂しさが感じられる反面、手ぬぐいを腰に下げ、汗だくになって雑草と格闘している先生が、茂った草むらの向こうから、「ほーい、ここだあ」とおっしゃりながら、今にも顔を上げられるのではないかという幻影も見ました。 まあ、要するに私は、その一瞬の幻影を見に行ったようなものでございましょう。
August 17, 2012
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これも先日行った東急東横店での古本市で買って来た一冊なんですが、『リンボウ先生の<超>低脂肪お料理帖』なる本を読了しましたので、心覚えを書き付けておきましょう。 本書は、料理好きの「リンボウ先生」こと林望(はやし・のぞむ)氏が、ご自身の考案になる超低脂肪料理のレシピを開陳しつつ、その傍らで、食に関する短いエッセイもあれこれ載せた、というような類のものでございます。ま、もともと林望さんのエッセイには食に関することが多いですから、彼のエッセイのファンとしては、いつもながらのリンボウ節に耳を傾けつつ、実際の料理のレシピと写真に見とれることも出来、さらに自ら厨房に立って楽しげに料理をするリンボウ先生のお姿も拝見できるという、楽しい本ですな。 もともと食文化への蘊蓄もあり、さらにご自身の食に対する嗜好を強く意識されてきたリンボウ先生が、ことさらに低脂肪料理の方向に向かわれたのは、中年を過ぎて贅肉が付き、さらに急性胆嚢炎まで発症してしまったことがきっかけ。この時点で、それまでの自らの食生活を深く反省したリンボウ先生は、俄然、脂肪断ちすることを決意された。 脂肪断ちするということは、西洋料理における「旨味」と絶縁する、ということでもあって、以来、リンボウ先生は日本人の食の原点たる和食に向かわれた。つまり、昆布出汁、かつお出汁、清酒・酢、醤油・味噌・魚醤などの発酵食品など、日本古来の低脂肪なる旨味をもって、西洋風の脂肪起源の旨味に代えることにした、ということですな。で、頭の中でそういう旨味を使った料理を考え出すと、立ちどころにオリジナル・レシピが思い浮かぶほどのリンボウ先生のこと、自ら厨房に立って次々と超低脂肪な料理を考案し始めたと。で、その結果、ごく自然に10ヶ月で10キロのダイエットに成功し、医者に指摘されていた脂肪肝も完治してしまった。 実際、本書に載っているリンボウ先生のレシピを見ると、実においしそうであり、また彩りも美しく、しかも、意外に簡単に作れそうなものばかり。低脂肪生活というのは、続けないと意味がないので、特に最後の「意外に簡単そう」というところが重要なんだろうと思います。 例えば「冷や汁うどん」とかね。胡麻を煎ってすり鉢ですり、そこへ直火で炙った白みそを加えて更にすり、そこへ出汁を入れて解いた汁の中に冷凍うどんを凍ったまま投入、自然解凍したところへ、キュウリ・青じそ・茗荷などを添えて出来上がり。まあ、確かに、「意外に簡単そう」でしょ。それでいて、かなり本格的でもある。 「カラフルマッシュポテト」は、皮を剥いて水から茹でたジャガイモ(4個)とサツマイモ(1本)を潰し、人参・さやいんげん・コーン・グリーンピースを湯がいたもの、さらにカッテージチーズと豆乳と上質の塩を加えて混ぜ合わせるだけ。カッテージチーズと豆乳を加えるところが、ポイントですかね。その他、「サンマのわた焼き」とか「牛スジの煮こごり」とかもおいしそうです。 またリンボウ流デザートもおいしそうで、例えば「とろ芋」とかね。これ、四角く切ったサツマイモを砂糖とレモン汁を入れた水で茹で上げ、芋を取り出した後の汁に葛を入れてとろみを付け、茹で上がったサツマイモにこの葛餡をとろりとかけて出来上がり。 あと、「インゲン豆と豆乳のアイスクリーム」も旨そうですなあ。インゲン豆を圧力鍋で茹で、茹で上がった豆は取り出して裏ごしする。で、ゆで汁に葛を入れてかなり重いとろみをつけ、そこに豆乳と裏ごししたインゲン豆を戻して混ぜ、これを時々撹拌しながら凍らせる。これで完成。 それから、いくつかの料理で使われるリンボウ流「偽マヨネーズ」というのも面白くて、無脂肪ヨーグルト大さじ4に対して味噌大さじ1、練り辛子小さじ1、酢大さじ1.5、胡椒少々を混ぜて出来上がり。これ、ヨーグルトの味も味噌の味もしないそうで、立派にマヨネーズの代用になるのだそうで。しかも脂肪の塊と言っていいマヨネーズとは異なって、低脂肪ですからね。 とまあ、こんな調子です。なるほど、これなら作れそうだな、そしておいしそうだな、と思えるものばかり。で、こういうレシピの合間合間に、食をめぐるリンボウ節が聞けるのですから、林望ファンならば一読の価値はあるのではないでしょうか。 ってなわけで、『リンボウ先生の<超>低脂肪お料理帖』、教授のおすすめ!です。ここにあるレシピの全部を試そうと思わなくても、まあ、気が向いた時に一品でも試してみる、という程度の気構えで読んでみてはいかがでしょうか。とりわけ、脂肪肝予備軍、メタボ予備軍の皆さんには是非! ま、ワタクシのように、アスリート並みの体脂肪率10%以下を目指している方にも、いいかもよ〜!これこれ! ↓【送料無料】リンボウ先生の〈超〉低脂肪お料理帖 [ 林望 ]価格:1,575円(税込、送料別)おっと、この本は既に絶版かな? ならば、こんな本もあります。 ↓【送料無料】リンボウ先生の〈超〉低脂肪なる生活 [ 林望 ]価格:730円(税込、送料別)
August 16, 2012
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夏に実家に集合すると、姉一家も居ますので、姉の手料理が食卓に上ることがあります。で、今日は姉の作ったサイドメニューの一品が実に旨かったので、これはうちでも真似しようということになり、レシピを教わりました。ということで、そのレシピを「教授のおすすめ!」としてご紹介してしまいましょう。 まずフライパンにバターを適量入れて熱し、バターが溶けたところで一口大に切ったベーコン(ごく普通の薄切りベーコンでOK)適量を入れ、軽く炒めます。 で、そこに電子レンジで水切りし、一口大に切った木綿豆腐を投入。塩・胡椒をしてさらに炒めます。 豆腐がある程度炒まってきたら、大ぶりにざく切りしたトマトを適量投入。 そして、トマトに火が通って適度に崩れて来たところで、フライパンのふちから醤油を適量回し入れたら完成! ね! 超カンタンでしょう? だけど、味はバッチリよ。 何しろ主たる材料は豆腐とトマトですから、ヘルシーな上、夏バテ防止にうってつけ。しかもそこにベーコンのコクとバター醤油の風味が加わるわけですから、意外なほど食欲もアップ。で、トマトにはアルコールの吸収を穏やかにする作用がありますので、酒のつまみにも最適。冷たいビールが合います。これ一品だと夕食のおかずとしては少し寂しいですが、サイドメニューとして、「あと一品、何か総菜が欲しいな」というような時にはいいのではないでしょうか。 ということで、今日は我が家の定番サイドメニューとなりそうなレシピをご紹介しました。味は保証しましので、ビビッと感性が反応した方は是非お試し下さい。教授のおすすめ!です。
August 15, 2012
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昨日言及した版画家・山本容子さんの『マイ・ストーリー』、結局、読み切ってしまいました。これ、かーなーりー面白いです。 山本容子さんの父方の祖父というのは鮨職人で、大阪で初めて江戸前鮨店「福喜鮨」を開いて大店に育て上げ、しまいには生駒山中に「山本旅館」なる豪勢な旅館まで作った立志伝中の人なのだそうで、山本さんも幼少のみぎりはお姫様として育ったそうなんですな。 で、この時のエピソードで面白かったのは、容子さんのお母様が山本旅館の仕事の手伝いをしていて、40客セットになっているお皿を一枚欠いてしまった時のこと。何の気なしにそのことをお祖父さんに報告すると、お祖父さん、では、その皿とセットになっている他の39枚を全部持って来なさいと言いつけ、欠いた皿も含め、全セットを嫁である容子さんのお母様に割らせたというのです。もちろん、豪勢な旅館ですから、一枚だって高い皿なのに、それを40枚全部割らせた。 これが、お祖父さんの「教育」なんですな。実際、このことがあってから、容子さんのお母様は、一枚の皿も割らなくなったそうですけど、とにかく容子さんのお祖父さんというのはそういう強烈な人だった。 ところが、そんな大店のお姫様育ちの容子さんの生活が変るのは、このお祖父さんが亡くなってから。もともと理系の研究者志望で、実家を継がされたことに不満を持っていた容子さんのお父様が、お祖父さんの死後、旅館を二束三文で売り払い、そのお金を作って私設の研究所を作るも、天性の大名的性格ゆえ人にも騙され、たちどころに資産を使い果たして破産、一家は東京に夜逃げすることになると。 で、これ以降、山本さんのお宅(特に容子さんのお母様)は苦労を重ねるのですが、そういう苦労をしながらも、娘には貧しい思いをさせたくないと、容子さんを敢えてお嬢様学校の聖母女学院に進学させる。で、もともとお嬢さん育ちの容子さんは、再び、自分の世界を取り戻すわけ。 で、そのままで行けば、上智大学とか聖心女子大のようなクリスチャン大学に進学するコースもあったのですが、高校時代に前衛演劇に凝った容子さんは、当時、関西圏で前衛演劇の拠点でもあった京都市立美術大学への進学を考えるようになり、一浪の後、ここに入学。梅原猛などが後に学長になるこの大学の活気のある雰囲気に魅せられ、演劇ではなく、美術そのものに夢中になって行く。 で、京都芸大に居た頃の容子さんの思い出というのがすごく良いんだなあ。指導教授の吉原英雄の薫陶を受け、先輩に当たる木村秀樹、田中孝(両名とも後に著名な美術家となる)らに引っ張られる形で、切磋琢磨していく若き日の山本容子さんのはつらつたる学生生活の描写は、まさに青春群像という感じ。で、容子さんは特に「秀樹先輩」に憧れ、彼に認められたい一心で背伸びをした挙げ句、思い切って告白すると、「YOYO(容子さんの学生時代の呼び名)な、そういうことを言ったら終わりやろ。僕も君が嫌いではない。でも、みなで一緒にいる方がすごく楽しいし、何より、作品を創っているのが一番楽しい。」(80頁)と言われてしまって、この恋はあえなく潰えてしまう。 で、その後、「秀樹先輩」の一番の親友、「田中孝先輩」とYOYOはあっさり結婚してしまうわけ。これは愛による結婚というよりも、芸術家同士、創作と生活を共にしたら都合がいいのではないかという打算による結婚だった。 で、この結婚は4年半ほど続くのですが、この間、山本容子さんが世間的に売れ始めるんですな。孝先輩以上に。で、そのこともあり、また元々分ちがたい愛情を元に結婚したわけではなかったこともあって、二人は別れてしまう。 そしてそんな彼女の前に現れたのが、中原佑介だった。中原氏は山本容子さんより21歳も年上で、既に功なり名遂げた美術評論家として飛ぶ鳥を落とす勢い。まだインターネットもなく、海外の情報も入って来ない中にあって、気鋭の評論家として海外にも頻繁に赴き、外国人の美術家とも交流のある中原氏は、容子さんから見れば憧れの存在。その彼が、これまた新進気鋭の版画家として売れ始めた容子さんを目にかけるようになったのですから、二人の間にパッと炎が燃え上がるのも当然。 でまた、この辺の描写がこれまたいいのよ。中原氏に誘われるままに容子さんはニューヨークを訪れるのですが: 中原さんが仕事を片付けた後に合流する予定で、飛行機の便名を指定した手紙が届いた。一度しか外国に行ったことがないわたしは不安で不安で仕方がなかったが、空港で待っていてくれた中原さんの姿を見た時は、ほんとうに嬉しかった。たがが外れたような喜びだった。ホテルは一緒の部屋だったけれども、覚悟は決まっていた。予期はしていて、ぜんぜん構わないという感じだった。(126−127頁) うーーん! 爽やかな官能! で、二人は以後、生活を共にするわけですが、何しろ中原佑介氏は既婚者ですから、二人の関係は公然たる不倫。著名な評論家と新進の版画家の組み合わせとなると、容子さんが評論家に媚を売った、と判断される余地がたっぷり。で、容子さんもいわれなき・・・いや、いわれはあるか・・・中傷にさらされ、親にも勘当される日々となるわけですが、しかし、世間から阻害された二人だけの静かな生活の楽しさを語る容子さんの筆からは、中原氏との生活がいかに容子さんにとって貴重な体験だったか、ということが伺えるんですな。 で、二人の生活は14年に亘って続くのですが、この間、容子さんは版画家として売れまくるようになる。そして、それに伴って中原氏以外の世間との付き合いも増えて来る。中原氏は、他人が容子さんのことを「商業主義に陥った」と批判すれば擁護してくれたものの、やはり評論家としては、同じことを指摘せざるを得ず、また何よりも容子さんの世界が自分の世界を超えてしまったことに焦りも感じて、彼女を縛るようになる。 で、行き詰まりを感じた容子さんは、旅番組で1週間寝食を共にしたテレビディレクターの氏家力氏にいきなり容子さんの方からプロポーズする形で結婚してしまい、中原氏との関係を解消するんですな。 しかし、もちろん容子さんが、一つの関係に長く留まれるわけもなく、この後、更に彼女の活躍の場が増え、様々な魅力的で才能豊かな人々との出会いに触れつつ、結局、7年の結婚生活の後、氏家氏とも離婚しました、というところでこの自伝は一応終わります。 説明の都合上、人間関係のことに多く触れましたが、本書では、山本さんの美術に対する考え方、版画家としての自負など、創造者としての山本容子のあり方にも自然に触れられておりまして、その辺もすごくいい。そして、そういうことも含め、奔放な生き方をしているようにも見えますが、その実、筋は通っているという感じがする。その辺の凛としたところが、やっぱりいいところのお嬢さんだなと。実際にはかなり生々しいことも書いているのに、それが少しも嫌らしくなく、爽やかな読後感だけを残すところも本書の魅力。 とにかく、本書を読んで山本容子という魅力的な人物に大いに興味が湧きました。才気ある女性のBildungsromanとして一読の価値あり。教授の熱烈おすすめ!です。これこれ! ↓【中古】afb マイ・ストーリー 新潮文庫/山本容子【著】価格:150円(税込、送料別)
August 14, 2012
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今日は恒例、夏の古本市に行ってきました。 デパートの催事場で行なわれる古本市、なぜか名古屋ではやらないので、東京の実家に帰省した時のお楽しみなんですよね〜。冬は新宿・京王百貨店の古本市、そして夏は渋谷・東急百貨店東横店の古本市。というわけで、今日は渋谷に行って参りました。 で、いつも言っておりますように、この種の古本市に行った時は、最初の5分以内にとりあえず1冊、買い物カゴに入れるのが古本の神様への礼儀というものでありまして、今日の神様への貢ぎ物の1冊は、『アメリカの建築案内』という本。200円。この本、実はネットで買おうとした時期があって、しかしそのまま買わずじまいになっていたので、その本を200円でゲットできたのならラッキーだったかなと。 その他、例によって池田満寿夫関係の本を3冊ほど。どれも既に持っている本ですが、美本だったり、版が違っていたりしたので、迷わずゲット。池田満寿夫関係の本をすべて集めるという私の執念は、相変わらずでございます。 それから伝説の雑誌『パイデイア』の5号がたまたま500円で売っていたので、これもゲット。この号には、私の恩師の翻訳記事が掲載されているものでね。これも何かの縁かと。 ま、その他、色々買ったのですが、一つ、私にしては異色の買い物だったのは、版画家の山本容子さんの自伝『マイ・ストーリー』の新潮文庫版を200円で買ったこと。今まで、山本容子氏の書くものに興味を持ったことはなかったのですが、たまたま目に留まり、ぱらぱらと読んだら面白そうだったので、200円だし、いいかと思って買ってみたわけ。 で、古本市からの帰り道に、この本を読み始めたのですが、これが実に面白かったのよ。 ま、まだ読了していないので、詳しいことはまた後日、記したいと思いますが、これはなかなか面白い自伝です。山本さんと言う人がこういう人生を歩んで来た人なんだ、というのが分かったこともいいですが、それと同時に、この自伝に登場する人々の中に私の興味を惹く人が沢山居て、芋づる式に読むべき本が広がっていきそうな感じ。この本は、今回の古本市の一番の収穫だったかも知れません。これこれ! ↓【中古】afb マイ・ストーリー 新潮文庫/山本容子【著】価格:150円(税込、送料別) ということで、今日は古本市に出向いて、収穫大の一日となったのでした。東急東横店の古本市は明日5時までです。東京にお住まいの方は是非!
August 13, 2012
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明日から東京からのお気楽日記だ~、などと言ってしまいましたが、じつはまだ名古屋に居るのでございます。 いやあ、昨日は、ちゃんと東京に向かって自宅を出たんですよ。ところが、高速のインターに出るまでが大変で。 何が大変って、雷と集中豪雨。 雷がバンバン落ちるもので、信号機がダメになったらしく、大きな交差点でクルマが身動きとれず。それでもどうにか通過すると、今度は集中豪雨で道路が川。よくテレビのニュースでそんな映像を見ますけど、まさか自分がそういうのに遭遇するとは思いませんでした。 で、ようやくインターに近づいたと思ったところで、前を走っていた車がハザードを出して停車。運転手が外に出て、前方に歩き始めた。 どうやら、道路の冠水の深さを確認している様子。で、彼の膝のあたりまで水が深いことを知って、私もこれはアカンと思い、インターまであと500メートルの地点で、迂回するルートを探索することに。 ところが、別ルートでインターまで来たら、インター自体が閉まっていたという。 で、その時点でこの日の帰省を断念。自宅に戻ることとしました。 しかし、自宅に戻るったって、大変よ。とにかくあっちこっちで道路が冠水していて、走れないんですもん。 で、水に進路を阻まれるたびにルートを変え、えらい遠回りをして自宅に向おうとするのですが、どの道を通るにしても水深15センチくらいの場所はどうしても通過しないと帰れない。 そのくらいなら何とか渡れるかと思うでしょ? ですが、実際やってみると大変よ。何がどうなるのか分かりませんが、そのくらいの水深の川状態の道路を進もうとすると、エンジンがノッキングを始め、止まりそうになる。ガタガタガタガタっと、すごい振動に襲われるんです。排気管に水が入るのかなあ? で、あー! エンジンが止まる~! ここで止まったらやばい! っと、もうハンドルを握る手もガタガタ。 実際、あちらこちらでクルマがエンコしていて、それが大渋滞を引き起こしていたりするもので、自分もそうなるんじゃないかと、気が気ではありません。 それでも何とか川を渡り切り、普通なら20分で行ける道を、1時間半くらいかけて自宅に戻ったのでありましたとさ。もう、生きた心地がしなかったよ~! で、結局昨日は実家に戻れず。今日、あらためて帰省することに。 でも、今日も雷雨・集中豪雨が予想されるようですので、もう早く帰ろうっと! ってなわけで、私の道中の無事を、今日こそ祈っていて下さいね~!
August 12, 2012
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毎日暑い日が続いております。こう暑いと、寝る前に風呂に入っても、その余熱で、というか、せっかく汗を流したのに、さらに汗をかく、なんてことも。 ということで、私、買ってしまいましたよ。風呂の後に使うジェルを!これこれ! ↓バスクリン クールシャワー リフレッシュクールの香り 250ml/バスクリン/シャワージェル/税込\1...価格:397円(税込、送料別) これ、ジェル状のもので、風呂上りの直前、身体に塗って、さっとシャワーで流すというもの。これで風呂・シャワーのほてりを劇的クールダウン! ということなので、昨夜、実際に使ってみたのですが・・・ ひゃー!! めちゃくちゃ涼しい! っていうか、寒い!! っていうか、むしろ痛い!!! もうね、強力メントールのパワーで、寒いまでに、痛いまでに、超クールダウンできます。酷暑の夏の風呂・シャワーの後には確かに爽快でいいかも! 私を含め、男というのは、こういう刺激ものが好きですからね。 さてさて、今日はもう11日。8月も中旬に入りました。ということで、今日、私は実家に戻ろうかなと。土曜日なので、道路の混雑がちょっと心配なのですが、ま、上りですからね。渋滞とは逆方向なので、大丈夫かな。 ということで、明日からはまた、東京からのお気楽日記、お楽しみに! そのためにも、私の道中の無事を祈っててね~!!
August 11, 2012
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レスリングの浜口京子選手、3回目のオリンピックでしたけど、残念ながら初戦敗退。負けた試合も、本来なら勝てる試合だっただけに、周囲はもとより、本人の無念さはいかばかりかと。 頑張っても無理、というのならアレですけど、浜口選手は何度も世界選手権でチャンピオンになっているので、実力としては十分なものがあるはず。それが、どういうわけかオリンピックでは、望む色のメダルを手にできないというね。 お父さん・お母さんの濃いキャラも含め、何だか可愛げのある人だけに、金メダル、取らせてあげたかったなあ・・・。 次のオリンピックだと38歳か・・・。どうかな。 聞くところによると、先日五輪三連覇を果たした伊調馨選手は、一度は引退を考えたものの、練習の環境を変え、男子選手の練習に参加して、そこで流行していたレスリングの潮流に触発されて、もう一度やる気を奮い起すことが出来たとのこと。 そういうのを耳にするだに、浜口京子選手もちょっと親元を離れ、練習の環境をガラッと変えてみて、その上でこの先どうするか、考えたらどうなんすかね。 ま、本人が「まだシューズを脱ぐ気はない」とコメントしてましたから、彼女の再起を私は見守りたいと思います。 さて、今週は金曜日が八光流の練習日だったので、今日は道場に行ってきました。今日も道着が絞れるほど、汗を流してまいりましたよ。 今日は主として三段技を勉強し、「突込捕」とか「両手持廻り」などを練習したのですが、特に両手持廻りは凄かった。 相手の両手首を上から押えるように捕り、大腸経・小腸経の「雅勲」をかけながら床に倒しつつ、相手の両腕を重ねるように折りたたんで動けなくする、という技なんですが。 かけられる方は、両手を取られているので、痛くてもタップできない。耐えがたい痛みに悲鳴を上げながら、ただなされるがままに折りたたまれてしまうという、無力感に苛まれる技ですな。 これ、柔道とかレスリングでも使えないかな? おーい、京子! 練習環境を変えるなら、一度、八光流柔術を体験してみないかい? 不肖・釈迦楽、指南しちゃうよ!
August 10, 2012
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昨夜は女子レスリングの試合に釘付けになっておりました。小原日登美選手、そして伊調馨選手がダブルで金メダル! 素晴らしい! それにしても今大会では、全般的に言って女子選手の活躍が顕著に見られますなあ。男子も頑張ってもらわないと。 ところで、そんなレスリングの試合を見て思ったのですが、レスリングのルールって、よく考えられているなと。 まずレスリングは2分ずつの3ピリオド制、それぞれのピリオドでポイントによる優劣が付けられます。例えば「場外に押し出せば1ポイント」とかね。「バックをとれば1ポイント」「回転させれば2ポイント」「フォールに近い体勢に持ち込めば2ポイント、そのまま5秒経過すればさらに1ポイント追加」等々。で、より多くポイントを取った方がそのピリオドを獲得し、2ピリオドを取った方が勝ち。ちなみに、同一ポイントの場合は、後からポイントを取った方がそのピリオドを制します。 で、1ピリオド2分間戦ってもどちらにもポイントが入らなかった場合、30秒間の延長戦になりますが、その際、「ボールピックアップ」というのが行われます。これは籠の中に赤・青2つずつのボールが入っていて、この中から1個を取り出す。例えばそれが赤いボールだった場合、赤い試合着を着ている方が有利な体勢で延長戦が始まるわけ。最初から有利な体勢から始まりますから、30秒の延長戦でも、決着が着くことが多い。 で、同一試合のどこかのピリオドで再びノー・ポイントになった場合、今度は先ほどと逆の、青い試合着を着た選手がボールピックアップをします。この場合、籠の中には赤1つ、青2つのボールが残っているので(つまり、最初に取った赤いボールは籠には戻さない)、青のボールを取り出す確率が高くなる。そうなれば、先ほどどは逆に青い試合着を着た選手が有利な体勢から延長戦が始まるので、試合全体としてみるとチャンスが公平に与えられたことになると。 で、試合の中で片方の選手が相手選手の両肩をマットにつける「フォール」が生じた場合、これはそれまで獲得したピリオドとかポイントとかまったく関係なく、フォールをした選手の勝利となる。 ま、ざっと上に述べてきたのがレスリングのルールなわけですが、よく考えてありますよね! そう思いません? で、思うのですが、柔道の国際試合も、このルールを応用したらどうかと。 まず2分間3ピリオド制にする。同じ「有効・技あり」のポイントでも、後から取った方がそのピリオドを取りますので、両選手とも「逃げ」は許されない。 で、3ピリオド制ですから、最初のピリオドを失っても続くピリオドを連取すれば逆転できるので、たった一回、有効をとられた位で全体の勝負がついてしまう今のシステムのつまらなさが改善できる。それに、「1本」をとればその時点で勝敗が付くのですから、1本を取る柔道の有効さも維持できます。 さらに「場外押し出し」も「有効」と見做せば、場外際で技を掛けたがる外国人選手の傾向も改善できます。常に試合場の真ん中で技を掛けあわないと、押し出される危険性がありますからね。 で、双方に有効ポイントが付かない場合は、ボールピックアップで、どちらかに有利な体勢(吊り手・引手をしっかり掴んだ状態にする)で延長戦に入りますから、技が決まる確率も高まると。 どうよ。この方式なら、実力が勝敗に反映される確率がかなり高くなると思うのですが、如何? 少なくとも、現状の柔道ルールは、つまらない試合になる事が多く、かつ、選手間の実力差を反映しない勝敗を大量に生み出す事が非常に多いので、他競技でうまく運営されているものを参考に、ドラスティックにルール変更する必要ってあると思うんですよね~。 ということで、不肖・釈迦楽教授から柔道界への提言として、「レスリングのルールを柔道・国際試合に適用せよ!」とのメッセージを送っておきましょう。 あ、それからついでに言っておきますと、日本チームの篠原監督は責任をとって辞任すべきでしょう。彼の指導方針である根性柔道では、もう、海外勢に太刀打ちできないことは今回の大会で明白になったのですから。代表選手の中からも不満が噴出しているそうですしね。
August 9, 2012
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最近、半ば仕事がらみということもあって「昭和本」を読む事が多いのですが、今日読んでいたのはコレ!これこれ! ↓【送料無料】ぼくらの60〜70年代宝箱 [ 黒沢哲哉 ]価格:1,680円(税込、送料別) これ、1960年代から70年代にかけて流行した漫画や様々な玩具を写真などで紹介しつつ、それらにまつわる思い出やエッセイを綴ったものなんですけど、まあ、著者の黒沢哲哉氏とほぼ同世代(私の方が若干年少)の人間にとっては、まさに「宝箱」のような世界が展開します。 まだエッセイの方は読み切ってないのですけど、写真で載っているグッズを眺めているだけで至福の時。例えば、「マブチの水中モーター」とか。これ、当時としては画期的なもので、私もよくバルサで自作した船の底に取り付けて遊んだものでございます。 ラブ&ピースのバッジとか。トッポ・ジージョのゴム人形ね。サンスター文具のスパイ手帳も持ってたなあ。銀玉鉄砲も懐かしいですが、50発10円の「マジックコルト」という銀玉、よく買ったものですわ。あと、「円盤ピストル」も一時流行ったなあ。 あと、先端に平玉火薬を詰めて投げる手投げロケットとか。持ってた、持ってた。シスコのウルトラマンチョコで当たる「流星バッジ」、これも持ってました。アンテナが伸びるところがいいんだよね・・・。 地球ゴマも持ってたわ。あと、ボンナイフ! 10円の奴! 世の中にカッターナイフが出回るまで、小学生の持つ刃物と言えばこれでした。これで何度指先を切ったことか! お、それから「渡辺のジュースの素 オレンジ」も、駄菓子屋で買ったなあ。大して旨くないんだけど、つい買っちゃうんだよなあ・・・。 それから各種メンコにベーゴマ、道に絵を描く時のロー石。ビー玉に煙幕。紙ピストル。何もかも懐かしい。 漫画方面では、『スーパージェッタ―』『エイトマン』『狼少年ケン』『怪獣王子』『ウメ星デンカ』『鉄人28号』・・・、みんな面白かった。 とにかく、あの頃、子供には子供の世界があって、子供らしい遊びをしていたよね! 平成生まれの子なんて、子供の時に何をするのだろう。テレビゲームだけじゃない? なんか、駄菓子屋時代をへていない子供って、可哀そうだよね。 ま、とにかく、昭和後期に生まれて良かった!って、つくづく思える今日、この頃。 そんな昭和後期世代のご同輩! この本を読んで、ご一緒に善き時代を懐かしみましょうぞ!
August 8, 2012
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いやあ、昨夜は夜更かしをしました。そう、なでしこジャパンを応援していたもので。 前半、ボールの保持率では日本が上回っていましたし、いいタイミングで先取点を取り、後半も冒頭に追加点を取って、これは行けるぞと思ったのもつかの間、その後の30分というものは、もう一方的にフランスの猛攻にさらされ、1点を奪われただけでなく、さらにフリーキックまで奪われて絶体絶命。もう、早くこのままの点差で試合が終わってくれ! と何度思ったことか・・・。 で、なでしこジャパンの勝利が決まった時には、夜中の3時を回っていたという・・・。緊迫した時間が続いたもので、疲れ切りました・・・。 だけど、大したもんだねえ、なでしこたち。彼女たちの勢いにあやかって、男子チームも頑張ってもらいたいものでございます。 さてさて、今日は来たる月末のロンドン出張に備え、資料読みをしておりました。今年度からスタートする新しいプロジェクトなもんですが、ある程度予備知識を頭に入れておかないと、ロンドンでの調査の効率が悪くなりますのでね。 何しろスタートしたばかりの研究なので、資料を読んでいてもすべてが新知識ということになり、その意味では非常に面白い。また、ネットでも新聞記事の資料が結構集められることも分かったので、その種の資料も探し出してプリントアウト。 ま、とりあえずしばらくはこんな感じで、下勉強の日々です。
August 7, 2012
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最近、「兄貴」ことK教授が愛車を変えられまして。プリウスから新型プリウスに変わったんですが。 まあ、リッター20キロを軽く超えるクルマですからねぇ・・・。一度、プリウスにしたら、もう他のクルマには戻れないということなんでしょうか。 それはさておき、今回、兄貴が買ったプリウスは、メタリックな水色なんです。ちょっと珍しい色で、なかなかよろしい。 で、注目すべきはこの「水色」というというところであります。「濃紺」ではなくて、「水色」。 今から二年ほど前でしたか、某雑誌を読んでいたところ、「これから水色のクルマが流行する時代が来る」というようなことが書いてあって、ほう、そんなもんかなあと思ったことがあった。 で、そのことはそのまま忘れていたのですが、兄貴が水色のプリウスを買ったことで、にわかにこの記事のことを思い出したわけ。 で、あらためて周りを見回しますと・・・あらま、本当だ! 世の中、水色のクルマがやたらに増えているではないの! 例えば我が家のあるマンションの広い駐車場を見ても、以前はシルバーと白のクルマがずらっと並んでいて、そのあまりの殺風景さに驚愕していたのですが、この頃は、明るい水色のクルマがあちこちにある。そういう色のクルマが増え、そういう色のクルマを買う人が増えた、ってことですよね。 いや~、確かにクルマの色の流行ってのは、あるもんですなあ。 しかし、二年ほど前にそれを予言することが出来たというのは、一体、どういう仕組みによるものなんざんしょ。まさか占いをしているわけじゃないでしょうから、何か理論的な説明があるのでしょうけどね。 ま、とにかく、いいことです。白とシルバーばかりじゃ、ちっとも面白くない。 ちなみに私の愛車、アルファ156は、アルファらしい赤色なんですが、さてさて、そろそろ考えつつある次の愛車は、何色にしますかね。 水色? あり得るな・・・。
August 6, 2012
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私は子供の頃からどうもファンタジーってものが苦手で、『ナルニア国物語』とか、そういう系統のものを読んだことが一度もなく、当然、『ロード・オブ・ザ・リング』なんてものに対しては興味のかけらもないし、まともに映画を観たこともない。先日も、テレビで放映していたのをチラッと見てすぐに飽きてしまって、5分ほどで音を上げてしまったくらい。 しかし。 映画版『ロード・オブ・ザ・リング』の第二作『二つの塔』をテレビで見た私の家内が、その中で重要な役どころとして登場するスメアゴルの一人芝居を可笑しがって、その物真似をして見せてくれたんです。 私以外の人はたいてい知っているように、スメアゴルは、元は水辺に住むホビット族だったものが、たまたま例の「指輪」を手にしてしまったがために、その指輪に魅せられ、長寿と共に邪悪な心を得てしまった。その後、指輪は別なホビットの手に渡り、やがてその物騒な指輪を消滅させるためにフロドなる主人公が旅に出るわけですが、スメアゴルはフロドから指輪を取り戻したい一心で、道中、一応は「道案内」として、彼に付きまとうと。 で、スメアゴルはもともと善良なホビットですから、フロドを「旦那」と呼んで親しみ、彼の道中を助けることもするのですが、指輪に魅せられた邪悪な自己も持っていて、フロドを殺してでも指輪を取り戻したいと思っている部分もある。だから、『サザエさん』で時々登場する、「良いかつお君」と「悪いかつお君」の葛藤のシーンのように、良いスメアゴルと悪いスメアゴルが葛藤する場面がある。 この二重人格的スメアゴルによる一人芝居、我が家内殿はこれの真似が抜群に上手いわけ。「旦那さんは優しい人よ、デブのホビットからスメアゴルのこと守ってくれたよ」などと言ったかと思うと、次の瞬間、人格を変えて「あいつを殺してやる~」などと凄んでみたり。 で、あんまり上手なので、「もっとやって、もっとやって!」とリクエストしたら、旅の道中、スメアゴルがウサギを捕まえてきて、それを「旦那」のフロドに食べさせようとするシーンを、家内が物真似で演じてくれたわけ。 スメアゴルは火を使った食べ物は嫌いなので、捕ってきたウサギも生で食べたいのですが、もちろんフロドは文明人ですから、さすがにそれは無理。で、お付のサムに窘められて、仕方なくウサギはシチューに煮られてしまう。で、せっかくのウサギがシチューになってしまったのを残念がるスメアゴルが、「あーあ、せっかくのウサギが台無しだよ~」と嘆く。そのスメアゴルのセリフを、家内がリアルに演じてくれた。 で、それを聴いていた私は、もう、すっかり切なくなってしまって。「切ない」というのは、スメアゴルが可哀想だなあと思った、という意味ですが。せっかくのウサギ、スメアゴルが苦労して捕ってきたんだから、せめて彼の分だけでも、生で食べさせてやりたかったなあと。 スメアゴルは、指輪と出会ったせいで死ねなくなり、そのために容貌もすっかり醜くなってしまったし、邪悪な心も持っているわけですが、一応は「旦那」のためにおいしいものを食べさせようとウサギを追い、自分もおすそ分けを期待して、楽しみにしていたわけでしょう? それが煮られてしまったとなってがっかりする、その気持ちも痛いほど分かりますし、それ以上に、「生のウサギを食べる」という、人目には醜く映るであろう食欲を隠すマナーも忘れてしまったスメアゴルの無邪気さが、何とも言えず哀れで。 アメリカの作家にシャーウッド・アンダスンと言う人が居て、『ワインズバーグ・オハイオ』という代表作があるのですが、この本の冒頭に「グロテスクなものについての書」という一文がある。で、ここに、人間誰しも「真実」を求めているのだけれど、一旦、その真実を手に入れてしまうと、その人はグロテスクなものになってしまう、というような趣旨の事が書いてあるんです。 ま、アンダスンが言う「グロテスクなるもの」とは、意味もシチュエーションも違うかも知れませんが、何となく、スメアゴルもまた、真実を求めてグロテスクになった人なのかなと。そんな風に思えたところもありまして。 何が言いたいかっつーと、『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物の中でも、特にスメアゴルはリアルに人間臭い、だからこそ醜く、だからこそ愛おしい登場人物なのではないかと。そう私は直感し、まともにこの映画を観てもいないのに、彼に感情移入してしまったわけですよ。 で、後で知ったことですが、『ロード・オブ・ザ・リング』の原作、『指輪物語』の著者、J・R・R・トールキンは、スメアゴルのことを書くときに、泣いたそうです。涙をもってスメアゴルのことを書いた。 それを知った時、私は「そうだろうな・・・」と思いましたわ。 ってなわけで、家内の超絶「スメアゴル芸」のおかげで、にわかに『ロード・オブ・ザ・リング』に興味を持った私、昨晩、テレビでやっていた第三作『王の帰還』を観てしまいました。それも「スメアゴル目当て」で。あんまり、そういう人は居ないでしょうが。 そしたら最後にスメアゴル、死んじゃった・・・。でも、彼の「いとしい人」と一緒に滅びたのだから、良かったかな。 かくして、いわばスメアゴル一人に導かれるような形で、ファンタジー・アレルギーの私もついに『ロード・オブ・ザ・リング』の一作を通して見ることができたのでした。それどころか、今は私もすっかりスメアゴル芸を身に着け、家内とスメアゴル語で会話しているのであります。「いとしい人、そろそろおやつ食べようよ!」とかね! ま、家内はそろそろ飽きてきたようですが・・・。
August 5, 2012
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クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作の最後を飾る『ダークナイト・ライジング』を観ました。以下、ネタバレ注意です。 前作で宿敵・ジョーカーと戦い、さらにトゥー・フェイスを倒してゴッサム・シティを救いながら、トゥー・フェイスの悪行をばらすことなく、むしろ彼を善玉、自分を悪玉に仕立てたバットマン。ゴッサム・シティには平和が訪れ、バットマンの出番もなくなり、長年の悪との戦いによって体がボロボロになっていたブルース・ウェインは、8年もの間隠遁生活を続け、半ば半身不随の老人のようになっていた。 ところが、そのウェインの館に、キャット・ウーマンがメイドに成りすまして入り込み、ウェインの母の形見の首飾りを盗み出すという事件が起きます。しかもキャット・ウーマンの狙いは、実は首飾りではなく、ウェインの指紋だった。隠遁生活を送っていたウェインは、この妙な窃盗事件を機に、何か不吉なことが計画されていることを察知するんですな。 で、その悪い予感は的中。キャット・ウーマンは、自らの犯罪歴を抹消する特殊なソフトと引き換えに、ウェインの指紋をウェイン産業の重役の一人・ダゲットに渡したのですが、ダゲットはこの指紋を使い、ウェインに成りすまして株に無謀な投資をして彼を破産させ、ウェイン産業の社長の地位から引きずり下ろして、自らが社長になろうとしたわけ。 が、ダゲットの計画の背後には、さらなる悪が控えていた。それがべインなるマスクの男。彼はダゲットを操ってウェインを破滅させ、さらにおびき寄せられたバットマンを叩きのめして、かつて自分も入っていたことのある牢獄にぶち込み、ウェイン産業の一翼を担う建設会社を使ってゴッサムシティの各地に爆弾をしかけ、ゴッサムシティ中の警官を地下に閉じ込めた上、ウェイン産業が次世代のエネルギー源として開発していた核ジェネレーター用の核燃料を爆弾に作り替えて、ゴッサムシティを丸ごとふっ飛ばそうとしていたんです。 さて、牢獄に閉じ込められた満身創痍のブルース・ウェインは、脱出不可能と言われるこの牢獄から出て、べインのたくらむゴッサムシティ全滅作戦を阻止できるのか!? というような話です。 で、本作に対する私の評点ですが・・・ 「73点」でーす! 一応合格ですが、かなーり低空飛行の感あり! クリストファー・ノーラン監督のバットマンと言えば、やはり前作の『ダークナイト』。早世した鬼才、ヒース・レジャー演じるジョーカーとの死闘が記憶に焼き付いていて、今回の『ダークナイト・ライジング』にも同レベルの期待をしてしまったのですが、その期待は、少々裏切られました。 思うに、バットマンものは、ジョーカーとかペンギンといったような、個人レベルの悪を行なう相手との戦いが面白いので、今回のべインとの戦いのように、ゴッサムシティ全部を破壊するテロリストから街を救えるか的なスケールの大きい話になってしまうと、ちょっとね、違うかなと。もちろん、べインのテロ思想だって、もとはと言えば、個人的な不幸に発するものではあるのですが、その恨みを、こういう規模のテロではらそうというのは、リアリティがないわけ。 リアリティがないと言えば、べインにぼこぼこにされて、背骨まで曲がってしまったウェインが、まともな医療機器もない牢獄の中で、ぶら下がり健康法みたいなもので背骨を直し、シンプルに腕立て伏せで体を鍛えて、脱出を試みるとか、その辺の描写もむちゃくちゃリアリティがない。しかもその間、何ヶ月にも亘ってべインはウェインの事を放置ですよ。僕がべインだったら、そんな隙も与えずに、ウェインをぼこぼこにした段階で息の根まで止めちゃうな。なんでいずれ自分の計画を邪魔しに来るかもしれない相手が健康を回復するまで放置するのか、意味が分からない。 それから、最後の方で描かれるゴッサムシティの警官たち対テロ便乗軍団との戦いにおける、警官たちの徒手空拳的な正義感とか。なんか、こういう安っぽいスピルバーグ映画みたいなシーン、バットマン映画には要らないんだよね・・・。 というわけで、期待したレベルには全然届いてなかったですけれども、まあね、クリスチャン・べールは、相変わらずカッコいいので、彼を見るためだけでも劇場に足を運ぶ価値はある・・・かな・・・。歴代ブルース・ウェインの中でも、べールが一番ふさわしいんじゃないでしょうか。やっぱりバットマンは、ダークな感じの俳優、すっごく暗い過去を引きずっている感じのハンサムじゃないと務まりません。トム・クルーズ演じるバットマンとか、想像できないですもんね。本作見る前に、是非こちらを先にご覧ください! これは傑作!! ↓【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】対象商品ダークナイト [ クリスチャン・ベール[主演] ]価格:1,000円(税込、送料別)
August 4, 2012
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オリンピック・ロンドン大会は、毎日のようにどこかの競技で「判定が覆る」という、前代未聞の事態に陥っておりますなあ。 柔道の「海老沼評定」も、主審副審の「青三本」が「白三本」に変わるという冗談のような判定でしたし、日本体操チームの時も、判定が覆っての銀メダル。さらに、ボクシング・バンタム級2回戦で、日本の清水聡選手は、相手選手を6度もダウンさせたのに一旦判定負けとなり、これが覆って清水選手の勝利が確定というね。この試合を裁いたレフリーは、オリンピックのレフリーとしては永久追放されたとのこと。当たり前だよね! で、そのことで世間の批判が多いようですが、確かにやたらに判定が覆るのはあまり褒められたものではないとは言うものの、今のところ、悪い方に覆ったということはないですからね。どれも不正が正されるケースばかり。 私としては、例えばかつての柔道の「篠原対ドイエ戦」みたいに、明らかに篠原が勝っているのに、審判団の誤審がそのまま通ってしまった、ああいう悔しさ、納得のできなさより、今回みたいに判定がどんどん正しい方に変わる方がいいわ、って思うんですよね。 だから、しょうもない判定が出て、それが抗議で覆るドタバタは、それはそれとして、結果オーライで楽しめばいいのではないかと。 しかし、昨夜の柔道100キロ級・穴井選手の負け方、あれはひどかったですなあ。あのレベルの選手が、あんな風に押さえこまれますかね? 普通に亀になってりゃ、どう考えたって簡単に防戦できただろうに・・・。あの時、彼は一体、何を考えていたのか。涙、涙の詫びごとより、そこが知りたいな。なんで亀の姿勢で耐えようとしなかったのか。 さてさて、柔道競技も今日がクライマックス。日本男子選手団は、ついに金メダルなしで終わるのか。上川選手の奮闘に期待しましょう。・・・ま、正直、あんまり期待できないんですけどね・・・。
August 3, 2012
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今日は八光流柔術の稽古の日。この暑さゆえ「一汗かく」どころの騒ぎではなく、道着がびしょ濡れで絞れるくらい。ま、夏はこのくらいの方が、稽古をした充実感がありますけどね。 ところで、今日、師範のA先生から教えられたキーワードは「無造作」。 八光流の場合、柔道と異なって、とにかく力を抜く、脱力することが重要なんですが、これ、言うのは易しいですけど、実行するのはすごく難しい。「はい、ここで力を抜いて」とか「自分の腕を自分で持たないで、相手に持ってもらって」とか言われても、なかなかできるものじゃありません。 で、今日も今日とて、要らないところで力んでしまい、そのためにうまく技が掛からないで苦しんでいるワタクシを見ていたA先生曰く、「釈迦楽さん、あのですね、八光流の教伝書を読んでいると、ところどころに『無造作に』という表現が出てくるんです」と。 無造作、ですか・・・。 「そう、無造作。だから釈迦楽さんも、無造作にやってみて下さい」。 そう言われて、師範にがっしり持たれている手首を、何気なく、無造作にすっと引いてみると・・・ スパーーーーーンッ! と師範が彼方に飛んでいったのでした。「釈迦楽さん、できましたね!」。 無造作。敵を倒そうとか考えないで、ひょいっと。この感覚なんですな・・・。不肖・釈迦楽、肝に銘じておきまする。 ところで、八光流は基本的に「護身道」ですので、誰かから襲われることを想定した技が多くて、例えばナイフで刺されそうになったときの対処法なども練習するのですが、それに関連して、面白い話を聞きました。 それによると、八光流のハワイ支部では、ピストルを背中に突き付けられた時の対処法というのを練習するというのです。なるほど、日本ではせいぜい刃物を突き付けられるのが最大級のピンチでしょうけど、ハワイとかになると、ピストルによるホールド・アップを想定しているんですな! で、一応、それもやっておこうということで、ちょっと練習したのですけど、これがなかなか面白い。 まず基本は、「もうダメだ~、お手上げだ~」という、諦めのオーラを発するところから始まるんですな。つまり、ピストルを持った相手に、「こいつ、観念したな」と思わせ、油断させることが肝要なわけ。で、そこから華麗に、いや、「無造作」に、クルッと振り向き、銃口を体幹からそらせつつ、相手の手首をとって抑え込むと。八光流の場合、相手の手首さえ取ってしまえば、どうとでも相手を制することができるので。 ふーむ、なるほど。 この夏、ロンドンを旅するワタクシとしては、ホールド・アップを受ける可能性もゼロではありませんから、その時は、この手で参りましょう。無造作に。 ということで、勉強することの多い八光流の世界なのでありました、とさ。
August 2, 2012
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期末試験が終わり、今、採点作業中なんですけど、まあ、最近の学生の出来の悪いこと・・・。英語が専門じゃないクラスであるとはいえ、常識を超える解答が続々・・・。 例えば「cupboard」という単語。これ、「カップボード」と間違って発音する人が多いですが、「p」の音はサイレントなので、正しくは「カバード」。で、基本的には「食器棚」なんですが、場合によっては「洋服ダンス」という意味にもなる。 で、私が英文和訳の試験で出した問題に、この単語が登場しまして。しかも、寝室にあるものとして登場する。中には古めかしいドレスがずらっと並んでいるという描写まである。 にも関わらず、大半の学生が「食器棚」と訳すんだよな~。どうして? 寝室に食器棚があって、その中にドレスが入っているというのは、おかしいだろうと思わないのかな? もっとすごい例もありましたよ。 日本語に訳すと「ナイフを手にした老婆が階段の上から駆け下りてきた」という風になるような英文がありまして。それを訳した学生の解答の中に、「老婆は、星の上からナイフを手に駆け下りてきた」というのがあったんです。 え? 星、の、上、から、です、か? 仔細に見たら、どうやら「stair(階段)」と「star(星)」を間違えて訳したらしい。 しかし、「『老婆が星の上から駆け下りてきた』という日本語はおかしいのではないだろうか」という発想は、その学生の頭に思い浮かばなかったのかしら? ま、これが国立大学の学生のじ・つ・りょ・く。 ところで、最近、学生の気質が変わったなと思うのは、期末試験の採点をしているそばから、「先生、私は試験で何点をとりましたか」という問い合わせにくる学生が引きも切らないこと。これは最近、とみに増えてきた現象です。 なんでそんなに気になるの? ワタクシ自身の経験として、試験をして、その点数を気にして先生のところにわざわざ聞きに行った、なんてことは一度もないけどなあ・・・。 ま、ワタクシの場合は、100点以外取ったことがないから、ではありますが。 それはともかく、とにかくね、最近の学生、やたらに点数を気にするの。男子学生まで。 自分が何点とったか、なんてことを気にすることが、カッコ悪いことだ、という美学はないのかね・・・。 小学校、中学校、高校はまだしも、大学での勉強というのは、何を学んだかということが重要なのであって、試験で何点とったかなんてことはどうでもいいことなのに。にもかかわらず、点数を気にするというのは、やはり、大学生の小学生化がますます進行しているということなんでしょうな。 ほんと、大学の先生の仕事が、どんどんつまらなくなってくるよね・・・。 というわけで、もう憂さ晴らしだ! というわけで、今日は帰宅後、家内と一緒に近くの焼き鳥屋さんに飲みに行っちゃった。期末終了後の、いつものお楽しみでございます。 で、焼き鳥食べて、「カキ氷サワー(グレープフルーツ生絞り)」なんていう下世話な飲み物を飲んで、すっかりほろ酔い気分。 ま、このくらいで憂さ晴らしになるなら、私の不平も、大したことないか!
August 1, 2012
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