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キャンティ・クラシコ[2013]/フォントディついリピートワインが多くなってしまっている最近、この造り手は有名どころながら、初めて。本寸法のキャンティ・クラシコでした。すみれ系の香り、Bベリー系の味わいに、ごく軽くエスプレッソ。アルコール度数14%ながら、こなれたタンニンが何ともいい感じで、決して重たくなく、スルスルと飲み進められます。王道ではないかもしれませんが、ブルゴーニュを多く飲まれている人でああれば、このワインの本来の適温より、少し高めの温度で飲むのがいいのかもしれません。黒みやソリッドな印象が薄れて、奥に隠れていた赤系果実の要素が前に出てきます。それでいてダレた印象がまったくないのは、ぶどうがしっかりしているのでしょう。本当は、もう少し瓶熟させたほうが旨みもグッと乗ってくると思いますが、若くてもまずまず美味しいのは、良質キャンティの美点ですね。
2017年09月28日
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ギィ・チボー・ブリュット・ナチュレ[NV]ゴッセ・エクセレンス・エクストラ・ブリュット[NV]ドサージュなしと少量の2本。ギィ・チボー、開けたてこそタイトに感じたものの、どんどん柔らかく、鋭角的な酸を感じなくなりました。ピノ80、シャルドネ20だそうですが、いい感じの赤系果実のニュアンスが感じられ、料理に合わせやすい味わい。ノンドゼとは思えません。普通のブリュットもよかったですが、こちらはさらにいいかも。ヴェルズネイらしいミネラル感もバックボーンにあって、温度が上がってもダレも少ない感じでした。ゴッセのほうは、セレブリスのミニチュア版的な味わい。こちらのほうが酸の存在感は強く、引き締まった味わい。しかし新進の造り手のドサージュレスなシャンパーニュのような、ギスギス感?はありません。ノンマロのメゾンとして知られていますが、このキュヴェはマロありのようです。黒ぶどうの比率が多く、リザーブワインもしっかりしているから、タイト過ぎないのかもしれません。多少和食や中華ならギィ・チボー、洋食ならゴッセが合うような……。
2017年09月22日
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3連休の初日、Sさんの最後の壮行会。今月末には、日本を離れることに。泡は何とも贅沢な飲み比べ。Iさんからジャック・セロスのブー・デュ・クロ、Yさんからアラン・ロベール・ル・メニル・レゼルヴ1990。セロスのリュー・ディは、飲むたびに完成度が上がっていることを思い知らされます。ブラン・ド・ノワールでもセロス節。デコルジュが古めだったのもあって、焦点が合ったミネラルと酸。アラン・ロベールは、古めのサロンかと思いました。こちらはさらに鋼を思わせる酸とミネラル。飲み頃の後期でしょうか?セロスとアラン・ロベールの値段の話で昔話。Sさんからソゼ。2010年のペリエール。心地よい塩け。ルフかソゼだと一同思いました。逝っていないソゼは、やはりいいですね。その日は、神楽坂の日本料理店だったので、赤は嫋やかなのがいいと思ったのですが、メオ・カミュゼ。ネゴスのニュイサンのペリエール2005年。中途半端な位置付け?のワインですが、個人的な訳ありボトルで、家で10年弱寝ていたもの。毎月飲んでいるこのメンバーで飲みたかったこともあり、離日前にということで。ほどよい黒赤混じりの果実味。やや軽めでミネラル多めの畑らしく、タンニンはすでに柔らかく、土っぽい熟成香もあって、美味しく飲めました。05は、下位の1級は飲み頃になり始めた感があります。別れがたく2次会で、お座敷ワインバー。初見の05の泡を飲みました(飲んだ記憶があります)。Sさんの帰国は、3~5年後。その時まで、ワインを美味しく飲めるカラダでいようと、半睡しながら思った雨の神楽坂でした。
2017年09月19日
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マコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリ[2010]/ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バローバローのいちばんベーシックなキュヴェ。ちょい熟ですが、バックヴィンテージのアドヴァンテージはあまりない味かも、でした。最初は堅めの白桃のイメージで、果実味がやや減衰したかと思ったのですが、温度が上がってくるとマコンらしく、トロピカルな黄果実に。後半、やや飲み飽きしてしましました。ヴァン・ド・フランス・キュヴェ・クラ・ルージュ[2016]/ピエール・オリヴィエ・ボノームサンスフルですが、最初は微発泡。この炭酸ガスがあるので、早飲みワインですがけっこう持つような気がします。小梅の始まり、温度が上がってくるとロックばりのビオ香。ガメイ70、ガベフラ30。最近、ビオボージョレよりロワールのこの手が好ましく思うのは、単一品種という縛りがないため、味にレイヤーがあって飲み飽きしないので。11.5%という度数もいいです。ハウスワインの白、といったら選択に悩みますが、赤だったろ今はこの手のロワール赤だな、と思います。
2017年09月14日
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前回のシモン・ビーズの村名99を飲んだ時、赤は3本をブラインドで飲み比べました。その前に泡を1本。ミニエールのブリュット・ゼロ。セロスの弟子系だそうで、開けたてタイトですが、飲んでいるうちの酸化が早いです。もちろんマズくはないですが、この手は……。流行りの味わいでした。赤は村名縛りだったのですが、08のシャンボールが2本揃いました。持参した人を含め、なかなか自分のものがわからず。ルーミエは、私がコレが自分の持参したサヴィニ1999だと思ってしまいました。旨みがしっかりあるワインで、熟成したこなれ具合、タンニンのあり方などなどで。美味しいワイン。でも、昔の村名にあったルーミエの刻印がしっかり刻まれた感じは……。対するA.F.グロ。VR村名などでも、特にオフヴィンは酸高でやや果実味不足のイメージだったのですが、このシャンボール村名はモダンでしっかりした味わいに感じました。いい塩梅の樽が骨格を造っているようで、この村らしいミネラル感に果実味も負けていなくて、味筋は違えど、ルーミエといい勝負。こちらが向上したか、あちらが沈んだか??
2017年09月12日
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サヴィニ・レ・ボーヌ 1er Cru オー・ヴェルジュレス[1999]/ドメーヌ・シモン・ビーズサヴィニ・レ・ボーヌ・オー・グラン・リアル[1999]/ドメーヌ・シモン・ビーズ先週、お店にワインを持ち込む機会が2回あったので、比較のためにこの2本を。1999年は、日本より海外のほうが評価が高いヴィンテージのような気がします。酸が少ないとされています。その後の2003年や、現行の2015年に比べると、まだまだあるのでは?という気がしてきました。先に飲んだのは1級のほう。いちおうサヴィニの中では、最上位とされている畑。スーボワや皮革も入った熟成香に、野いちごのコンフィのような果実味。旨みもしっかり出ていました。タンニンは重合していますが、まだまだ主張していて、あと軽く10年以上は持ちそう。この村の野暮ったさは、熟成によってかなり隠れていて、陰性のブルのよさが前面に出ていました。最近購入したので、リリース時の4倍くらいしましたが、まあ納得の味わい。村名のほうは、2日後に飲みました。もともと1級だった畑で、長熟とされていたので、もしかしてこちらのほうが「いま飲み頃?」と思ったのですが……。コレは、ほかのブル赤2本と一斉ブラインドで飲んだのですが、オー・ペルジュレスの延長線上の味わいだと思って、他のワインとすっかり勘違い。一言でいえば、ビオ香を感じた自然派ブルゴーニュの趣。しかし、後で思えば1級に比べてタンニンが少なく、酸化熟成が進んだ結果だったようです。逆にいえば、ヴィンテージなりの熟成感だったかもしれなく、1級のほうが99にしては熟成の進みが遅かったのかもしれません。
2017年09月11日
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レ・コントゥール・ド・ドポンサン・ヴィオニエ・ヴァン・ド・ペイ・デ・コリンヌ・ローダニエンヌ[2015]/フランソワ・ヴィラール 昨日の外飲み白ワイン。赤は、ブルピノを持ち込んだのですが、そちらは明日の夜に飲む予定のワインの比較検証用。ソムリエさんから「やっぱりシャルドネがいいですか?」と聞かれながら薦められて、「いやいや」と言って頼んだのですが、苦手意識があってあまり飲んでいなかったヴィオニエ。それが逆に、ハッとするほど新鮮で、美味しく感じました。長ったらしい名前ですが、いわばコンドリューになれないヴィオニエというわけなのですが、そのぶん芳香と酒質の強さは控えめ。ヴィラールは、ヴァン・ド・ヴィエンヌも含めて、赤はいくつか飲んだことがありましたが、白は初めてでした。軽いライチなどの白系トロピカルフルーツの香りと、オレンジの皮的な苦みのアフター。単体ではなく、フレンチだと加工肉、魚介、コンソメ系スープ、魚、ホワイトミートと幅広く合ってくれます。家飲みはともかく、外食でのヴィオニエはアリだと思いました。もちろん、その日の料理に合うからこそ、ソムリエさんは薦めてくれたわけですが、素直に従ってよかったです^^こういう芸当?というか、香りと味わいの面白さは、やはりワインだよなあと。ワインスランプは、予定調和の銘柄や産地ばかり飲んでいるからなのかも?と思った次第です。
2017年09月07日
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数年前の夏もそんなキブンになったような記憶がかすかにありますが、ワインにあまり食指が動かない日々が続いています。体調不良??すいぶん長い間、ワインの引力圏に囚われていて、外で飲むワインを楽しみにし、また家で食事をする日には、日中から「今夜は何を飲もう?」とあれこれ考えるのが当たり前だったのですが、今回のワイン離れキブンは、最長かもしれません。いきおい家で開けるワイン(まあそれでも開けるのですが^^)も、あまり考えずに、期待せずに飲むので、それも悪循環の一因なのかもしれません。ついつい白を開けるのですが、昨晩のジルベール・ピクのシャブリVVも、その前のアンリ・ボワイヨのブルゴーニュ・ブランも、実に2015年的味わいで、もうひとつでした。ピクはノーマルがもうひとつだったので、VVには多少期待していたのですが、果実味が酸とミネラル感をかなりマスキングしていて、シャブリらしさがかなり後退していました。ボワイヨも、ちょっと前のトマ・モレのレジョナルと同じ方向性の味わいで、重めの果実味が支配的で、ある意味ダレた味わい。マコンも新世界のシャルドネも好きなのですが、2015年のブルゴーニュの下位銘柄は、総じて飲み飽きしてしまうのは、なぜだかわかりません。
2017年09月05日
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