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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
https://fanblogs.jp/hapise/index1_0.rdf
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2016年01月23日
A485 「食品廃棄」〜雑に過ぎませんか〜
1、食品廃棄物の横流し〜もぐら叩きでいいのでしょうか

食料加工会社から異物混入の疑いがあって「ゴミ」として産廃業者に渡った廃棄食品が、当の産廃業者から食品流通ルートにのせられ店頭で販売された。
・・と報じられると、テレビも新聞も一斉に取り上げ、「ルール違反だ」「とんでもないことだ!」・・・と当該業者非難の報道合戦です。

問題が表面化した者の違法を非難すること自体は至極当然のことであり何の異論はないのですが、

・表面化した事例についてこと細かに取材して声高に非難するだけで終わるのなら、単なるもぐら叩きに過ぎません!
・これを契機に、日本は食料の大部分を輸入に頼っていながら、国内農水産生産高の7〜8割にも相当するとんでもない量の食品を廃棄していることを踏まえ、「雑に食料が捨てられていることへの問題提起」を行なって欲しい!

と行政やマスコミに期待するのですが、無理でしょうか?

2、雑な食品廃棄を続ける日本

「日本の食料自給率は40%に過ぎず、60%は輸入に頼っている」
と一般的には言われています。

しかし、肥料の大部分は輸入依存であり、畜産の飼料や養殖の餌もほとんどが輸入であり、種子も外国資本に押さえられている由。
これらを考え併せると、日本は食料自給の実力が10%台なのだそうです。

異常気象とか政治的な理由で輸入が困難となったり、途絶えたりしたらどうなるでしょうか?
今の1〜2割の食料で日本は生きながらえることが出来るでしょうか!

長年にわたってこんな状態にありながら、「国内農水産量の4分の3に相当する2,100~2200万トンというとんでもない量の食料が捨てられている」という現実があると統計が示しています。

(参考)
A172・食品がこんな捨てられ方をされている
https://fanblogs.jp/hapise/archive/255/0
A305・食料自給率39%? 自給力は格段に低い!
https://fanblogs.jp/hapise/archive/432/0
A465・宇宙から日本を見ると・・(1)食料危機
https://fanblogs.jp/hapise/archive/606/0

こんな実情を行政や報道の関係部署の人たちは先刻承知のはずなのに、安易に食品が捨てられていることに表立ったキャンペーンがなされないのは何故でしょうか。

食品廃棄を誘導する代表格の一つは皮肉にも「食品安全法」のようです。
「賞味期限」「消費期限」の「期限切れ品」は廃棄を義務付けられ、此の為に捨てられる食料はどれほどの量になっているのでしょうか?

この様な流通段階での廃棄に加えて、生産段階、製造加工段階での不都合のために「廃棄物」とされたものは前記2100〜2200万トンのおよそ半分1100万トンで、残りの約半分の1000万トンは家庭からの廃棄されているのだそうです。これが日本の食品廃棄の現状とされています。

(1)食品に「廃棄物」のレッテルを貼る量を減らす様に法制や廃棄の基準を見直す。
(現在の廃棄基準は有用な食品を大量に捨てるようになっているようです)
(2)前項で厳しく選別され、食品廃棄物(ゴミ)のレッテルを貼られたもの
は健康被害に直結する物でもあり、取扱いは厳しく監視されるよう官民の責任を明確に定め、実行される。


(1)(2)が総合的に実行されるようにキャンペーンを展開してほしいと願うのです。
テレビ、新聞、雑誌など影響力の大きい報道機関に先導してほしいと願うのですが、無理なことでしょうか。

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2016年01月18日
A484 身につけたい生活習慣〜「後で!」を「直ぐに!」
・使った物を片付ける
・ちょっとした用事を頼まれる
・済ませておきたいことを思いだす
こんな時、つい面倒に思って、「後で!」という誘惑に誘われます。
高齢化するに従って、こんな傾向が強まるような気がします。

「後で!」 を安易に繰り返していると、
それが「癖」になり、「先送り」が生活習慣になってしまって、
いつの間にか乱雑に埋もれ、
整理や溜まった用事の処理に追われるといった後向きの生活を強いられることになりかねません。
やがて疲れて、気力を失った老人になってしまっては困ります。
こうならないように注意しています。

「先送り」はお役所仕事の得意技ですが、中には(良い意味で)並外れたお役所があって、随分前のことですが「すぐやる課」というのが出来て話題になったことがあります。

「直ぐに!」 を大切なキーワードとして、実践していこうと思っています。(*1)

自分の体験・反省から「後で!」を「直ぐに!」を心がけ、ちょっとしたことでも直ぐに体を動かして処理すように心がけてきました。

もともとはものぐさな性分だったのですが、「直ぐに!」が習慣化すると、案外スムースに体が動きます。人間というのはそういうもののようです。

・「やり残し感がないこと」というのと、
「あれもしなければ!これもしなければ!と思いながら暮らす」のとでは、
前者が良いに決まっています。

・疲れているときなどでも、その都度多少の抵抗感を乗り越えて体を動かすと、左程の負荷なしにことが処理されます。溜めてしまってから行うのとでは大違いです。

精神的にもプラスがあり、体の運動でもこまめに体を動かすのは高齢者には好ましいことと自己評価しています。

「よっこいしょ!」でも「どっこいしょ!」でもいい。
あまり格好良くはないけれど、気合いをかけてでもいいから、先ずは身体を動かそうと思っています。

こう心がけるだけで、結果は随分違ってくるように思っています。

(*1)此の考えは”洋の東西を問わず”と言えそうです。
Never leave that till tomorrow which you can do today. (Benjamin Franklin)
今日できることを明日に延ばすな。(ベンジャミン・フランクリン)

「今出来ること」を「先に延ばすな」とも読み取れます。

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2016年01月12日
A483 正月雑感;MYブログあれこれ
1、私の居城

今年のNHK大河ドラマ「真田丸」と関連してかどうか、暮れから正月にかけてテレビで日本の城の番組が幾つか放映されて、城好きにとっては有難いことでした。
何百年も昔の設計能力、施工技術の凄さに圧倒させられます。

所で私の居城(居室)は!
我が家の2階、南西の角にあり、西日をまともに受け、夏は忍耐道場でもあります。退職後20年、ここを拠点として過ごしてきました。

机は今は50男である息子が中学生の頃使っていたもので、ここにパソコンを置き、横にサイドテーブルがあってプリンターを置いて、これで城主の居室の幅いっぱいです。

息子の子である小学生の孫が遊びに来ると、この机に直行してパソコンを開き、
ゲーム遊びなどに余念がありません。

図らずもこの机を息子〜父親〜息子の子(孫)3代が使うことになって、退職時、築城の折に、新しい机に買い替えずにきて良かったと思ったりします。
一つの事が続いていると、思いがけないことが起こったりするものだと思わさせられます。

2、MYブログのあれこれ

机の横の壁に地震対策を兼ねて作り付けの書棚があり、毎回のMYブログのコピー100回分を一冊のファイルに綴じて並べてあります。
ブログ投稿を始めてから足掛け12年分のファイルがずらっと並んでいます。

パソコンで疲れた目を休めるときなど、並んでいるファイルの背表紙をボンヤリ眺めていると、MYブログと共に来た自分の軌跡が見えてくるような気になります。
我ながら「よくぞ続いてきたものだ」と思います。

退職後しばらくして、生活が大きく変わった為もあってか?自分なりの日課を持ってはいましたが何か歯車が合わず、「朝食のメニューを思い出せない」などの物忘れ症状がかなり進みました。

危機感を持って、隗より始めよ!で「日記」を考えたのですが、三日坊主になること必常!と自慢できない思いがありました。

・メモ用紙を常備して折々に書きとどめる位なら続くかもしれない!
・「日記」とは言えないような、テニオハ無視で事項柄だけを箇条書き、は如何?
など、形、内容には一切拘らず、「続けること」だけをキーワードにして歩き始めました。

あれこれ自分なりに変えながら続けていると、それなりに自分流が出来てくるものでした。
一本指打法でパソコンをたどたどしく扱いながらブログなるものを始め、知っている人が見ると初歩中の初歩のことにも四苦八苦しながら「続けること」に拘りました。

1か月が3か月、半年、1年と経つうちに、自分が来た道を振り返ったり、新たに行ないたいことが出てきたり、連休させて眠っていた脳が働きだしたようでもありました。
・物忘れは以前から人並み以上と自覚してはいましたが、危機感を覚えるような水準から、自分の以前の水準に戻っていることに気づきました。
・惰性で過ごす時間が少なくなったり
・ブログ投稿予定日に合わせてのテーマ選定、資料整理、要すれば収集、原稿作成などで生活にリズムが出てきた
など予期しない効果を実感する様になりました。

ブログとか日記とかで
・自分の困ったこと、失敗したこと、
・逆に嬉しかったこと
・この先、如何ありたいか
などなどを形にとらわれることなく、思うままに「書き綴ること」そして「続けること」は脳の健康に、心の健康に大きくプラスする様だと実感します。

具体的な証明はありませんが、自分の体験から「そう思って」、
今年もブログを書き続けていこうと思っています。

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2016年01月06日
A482・年齢〜「満」と「かぞえ」
1、今と昔

お正月閑話です。
試験とか塾とかに追われている孫たちが時間を割いて、新年を祝うために我が家に集まってくれました。

一番下は小学4年ですが、「おじいちゃん、理科を教えて」と言って演習帳を持ってきて開きましたが、覚えていないこともあります。
説明文を読んでいると、孫は指で文面に沿って早口でつぶやきながら、あっという間に私を追い抜いて先に進み、「アッそうか」と言いながら回答欄を埋めていきます。
こんな時はおじいちゃんの出番はありませんでした。

40年程も前のことですが、小学6年の子を持つ中年の同僚が「中学入試の問題を読むだけで時間がなくなりそうで、とてもついて行けない」と話していたのを思い出しました。

学童期の子供たちの読解速度・集中力の高さに驚き、頼もしく思わせられたことです。

スマホとかタブレットとか最近の機器を使いこなすことでも、高齢者たちは逆立ちしても全く歯が立たないことでしょう。

「今」のことでは全くかなわないので、「昔」のことを話題にしてみました。
「齢を数えるのに、「満」と「かぞえ」があるのを知っている?」と聞きますと、案の定、知りません。
やっとオジイちゃんの出番です。

2、「満年齢」と「かぞえ年齢」

「おじいちゃんが子供の頃はお正月に年が一つ増えた」
「大晦日の夕食の時に、おじいちゃんのお父さんが子供たち一人一人に、OOは明日から**歳になる。と言っていた」
と話し、
「満年齢」とは?
「かぞえ年齢」とは?
について説明していくと、孫たちは次第に興味を持ち始めてあれこれ質問が出たり、会話が盛り上がりました。その中で、
「何時から変わったの?」
と問われて、はっきり覚えていなかった為「調べておくからね!」となって、
お蔭で私も「知ることは楽しきかな」を実感で来た・・そんな正月でした。

「満年齢」と「かぞえ年齢」についての話と「何時から変わったの?」への答えを以下に列記します。

(1)「数え年」は始まりを1歳とした理由は
 イ、大昔は0の概念がなかったこともあるだろうし、あるいは
 ロ、序数として扱い、1を起点とした。
   生まれて1年目の齢=1歳とした。
(参考) 元号、学年、妊娠月齢、所番地など1から始まる。(例外0番地)
(2)元日で一斉に加齢する理由
個人ごとに日付で細かく加齢するのは扱いが煩雑だから。
(満年齢でも、一日のうち朝生まれても夜生まれても一律に○日生まれと扱い、日の変わりで一斉に加齢す  る。
 それを年単位で、何月何日に生まれても元日に一斉に加齢するようにしたと考えられる)
(3)年齢の数え方
 イ、数え年は、生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳加算する。それに対して
 ロ、満年齢は、生まれた時点の年齢を0歳とし、以後誕生日前日午後12時に1歳加算する。
 ハ、従って、満年齢と数え年の関係は次のようになる。
   自分の今年の数え年は、元日から誕生日前日午後12時までは「満年齢+2」、それ以降は「満年齢+1」で   計算する。
 ニ、日本・中国・朝鮮半島・ベトナムの東アジア諸国では古くから満年齢は使われず、数え年が使われた。
   しかし多くの国では満年齢に切り替わり、現在は韓国のみで民間で広く使われている。
(4)「何時から変わったの?」
 イ、日本でも古くから数え年が使われていたが
明治6年2月5日の「太政官布告第36号(年齡計算方ヲ定ム)」 を受け、満年齢を使用することとなった。
  ただし、満年齢を使用することとしながらも、実際は数え年が広く使われていた。
 ロ、 明治35年12月2日 法律第50号「年齢計算ニ関スル法律」(1902年12月22日施行) で、明治6年太政官布  告第36号が廃止され、満年齢に一本化されることとなった。
  それでも一般には数え年が使われ続けたことから、
 ハ 、昭和24年5月24日 法律第96号「年齢のとなえ方に関する法律」( 1950年1月1日施行)により
  国民には満年齢によって年齢を表すことを改めて推奨し、
  国・地方公共団体の機関に対しては満年齢の使用を義務付け、数え年を用いる場合は明示することを義務  付けた。

同法制定の理由は以下の4点である。
1.「若返る」ことで日本人の気持ちを明るくさせる効果
2.正確な出生届の促進
3.国際性向上
4.配給における不合理の解消(昭和20年代前半、敗戦後の食糧難で配給制度がとられていたが、配給量の基礎となるカロリー計算は満年齢を基に算定されていたにも関わらず実際の配給の現場では数え年を基に支給されていたため、2才の赤ん坊や50代であるか60代になるかで配給の有無、配給量が変わるなどの支障が生じていた)

(ついでながら)
・本来、数え年で行われてきた伝統行事である七五三や年祝い(古稀・喜寿など)も数え年・満年齢のいずれで祝ってもよいとされていることが多い。

・また、日本の競走馬の年齢(馬齢)も1990年代頃までは数え年によっていた。しかし2001年からは馬齢の国際表記に従って、「生まれた年を0歳、(新たに1月1日を迎える毎に)1歳加齢する(=数え年から1を引いたもの)」とすることになった。つまり加齢日は現在も一律に1月1日であり、馬齢=「満年齢」ではない。

故郷の北海道は厳しい冬のさなかですが、現住地の首都圏は晴れて穏やかなお正月3が日でした。
昨年傘寿を迎え、元日に数え年は1増えて82歳となりました。随分馬齢を重ねて来たものだと我ながら感心します。
今年のテーマは「数病息災」。
加齢性の不調が目立つようになってきました。
適度に体を動かし(程ほどのインターバル早歩き)
脳を連休させない(ブログを書いたり、「後でを直ぐに」の励行)などで
子世代、孫世代にあらぬ迷惑をかけず、逆に応援者であり続けるようにして、今年一年を過ごしたいと願っています。


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2015年12月30日
A481・平成27年を振り返る(3)
(前回まで)
1、Myブログから
2、自分の健康
(今回)
3、日本の健康

3-1 虚弱体質の日本は輸入に頼って生きてのびている

日本の中にいると、日本が見えないのかもしれません。
私たち日本人は「日本は平和国家である」とかなんとか言っていますが、
「食料自給率の真の実力は10%そこそこ!」
「エネルギー源自給率は僅かに数%!」 
こんな状態がずっと続いてきています。

このままでは
「日本は自力で生きていけるはずがない!
「日本には自立できるだけの体力がない。輸入が必須の生命線である」
ことを思い知らされます。

しかし、日本人はこの事実にほとんど関心を示していない様に思われます。
この事実を自覚したら、私たちのものの見かた・考え方はイヤでも変わることでしょう。

日本の健康状態は
「自立出来ない虚弱体質のまま、外国からの栄養補給に頼って生きている状態」
ということを、私たち誰もがよく知らなければいけないと思うのです。

技術の力などで高度成長期に蓄積された経済力で生き延びているのですが、
幸いにも!とでもいうのでしょうか、
政治的にも、経済的にも、たまたま輸出国があり続け来たので今日があるわけで、この先も同様に・・とは誰も言えないはずです。
国家の危機管理について、私たちは格段に目覚めなければならないと思うのです。

・異常気象が常態化するような昨今、洪水・干ばつなどの自然災害が多発し、食料輸出国が輸出不能になることは想定しなければ行けないし、
・人口増加、新興国の生活様式の変化などで食料需要が増大し、輸入が難しくなると考えるのが自然でしょう。
従前はも何度か国際価格が急騰して騒ぎになったことが度々ありましてが、治まると直ぐに忘れてしまうことを繰り返してきました。
今後は輸入出来る品物がなくなる!という事態を想定することが必要だろうと思うのです。
・輸出国の政策次第で、食料もエネルギー源も輸出が減少又はストップの事態への対応を国家として当然準備しておかなければならないと考えます。
(これは政府のみが行うことではなく、国民一人一人の問題でもあるはずです)

何かの理由で日本が追い込まれた時、自分の実力で生きていく力を持たずにあれこれ自己主張しても、何の支えにもなりません。相手が「NO!」といえばそれまでです。

「世界地図から日本を消すのはいとも簡単で、エネルギー源の供給をストップすればよい」とも言われているとか。
どこかの国がその気になった時、
日本はなすすべがないことは誰の目にも明らかなはずです。

3-2食料自給虚弱体質

「日本の食料自給率は僅か40%に過ぎず、半分以上の60%は輸入に頼ってる」と言われています。
(こう言われても危機感を持つ人は意外に少数派で、一般大衆はほとんど無関心のように思われ、心配です)

しかし、
「日本の真の食料自給能力は40%より格段に低く、実力は10%そこそこしかない!」という実態があり、何故かあまり報道もされていません。

「農産物」では肥料の多くを輸入に頼らざるを得ないので、肥料がなければ「コメ」すら自給できなくなります。また「種子」の多くが特許で外国資本に抑えられているという事情もあるそうです。

「畜産物」では飼料のほとんどが輸入です。畜産物の自給率は50%程とされていますが、飼料を含めてみると答えは明らかです。

「水産物」では、天然魚は資源の枯渇で国際規制が強まり、養殖が頼りですがその餌がこれまた輸入依存です。養殖魚も餌の輸入次第と言うのが実態のようです。

この様に食料自給率が実質的には僅か一割そこそこと言うのに、のんびり過ごしている!?
国際情勢一つで簡単に食糧危機に陥ってしまう!
巷には食べ物が溢れているけれど、日本の食料事情の健康状態を考えると、とても浮かれた気分ではいられなくなるはずです。

(参考)
465・宇宙から日本を見ると・・(1)食料危機
https://fanblogs.jp/hapise/archive/606/0

3-3 エネルギー源自給虚弱体質

エネルギーの自給率はわずか数%に過ぎないと統計に示されています。
ほとんど全てを輸入に頼っている訳です。

こんな状態が一体何年続いて来たのでしょうか?
こんな状態を、今後何時まで続けるつもりでしょうか?
食料とエネルギー源という日本の首根っこを外国につかまれている現状をどう考えたらよいのでしょうか?

自前のエネルギー源をより多く確保するように国家プロジェクトを組んで強力に推し進めようとしないのは何故なのでしょうか?
エネルギー政策はあれこれとられてはいるようですが、何故か説得力に欠けるというか、的を射ていないように思われます。

(1)原発は数字上は大きな選択肢の一つでしょうが、懸念されるマイナスが大きすぎます。誰も責任を取る能力がない状態での再稼働はリスクが大きすぎます。
目先の利権にとらわれず、国家百年の計で対処すべき問題のはずです。
近い将来、水力発電、水素発電に置き換えられることを強く望みます。
(2)太陽光・風力・地熱発電などが話題にされていますが、量的に見て主役ではなさそうです。
(3)水力発電
原発事故があってもなお水力発電に注目しないのは何故でしょう。
統計によると、水力発電の現有設備能力は発電全体設備能力の19%ですが、原発事故以前も事故後も水力発電量は8%に抑えられています。

また未開発水資源での中小発電設備は現状設備能力の倍位には2020年目途に増やし得るという試算があります。単純掛け算では38%を水力で賄えることになります。この水力発電がほとんど話題にならないのは不思議なことです。

現行法規制の改定や、多くの技術者養成などが課題がありそうですが、原発や他の再生可能エネルギーよりも短期間に、量的にも日本のエネルギー自立を進め得るようです。
優先開発すべき分野であると思います。

(4)メタンハイドレート
日本の沿岸はメタンハイドレートの宝庫だそうです。現在のLPガス使用量の100年分以上の埋蔵量と言われます。
採掘技術のめどがついているというのに、なぜか進展を見せません。

(5)中国が東シナ海の日本との境界海域で海底油田発掘準備を進めていると非難していますが、日本も既成事実を残そうとしないのは何故?高度な政治判断?

(6)水素発電
水力発電と並んで、もう一つの期待は「水素発電」です。
実証プラントが建設されて実用性を確認済み!というのですから将来の夢物語ではなく、商用化が進んでいる現実の話となっているようです。

発電コストは、現行価格の水準まで低コスト化可能とされていて、原発の廃棄物処理費がどれ程高額になるか試算できないでいるのに比べると、はるかに優位のようです。

また、水素で走る燃料電池自動車の価格や水素ステーションの問題も電気自動車と比べてどちらが先行するか?と言われるまでになっているようです。
水素ステーションが大都市に広がるのは時間の問題となったようです。
水素化社会の前触れとも思われます。

この「水力発電」と「水素発電」をクローズアップさせることで日本の発電構成地図が大きく変わることが考えられます。

「水力発電」+「水素発電」+「太陽光・風力・地熱・潮力発電」+「メタンハイドレート」+「X」+「Y」・・・

この様な日本の自前のエネルギー源を増やす事に一人一人が強い関心を持つことが緊急、優先課題であると思うのです。

(参考)
A466・宇宙から日本を見ると・・(2)エネルギー危機
https://fanblogs.jp/hapise/archive/607/0


今年も残すところ明日一日となりました。
ブログを中断することなく、ここまで来れたことに満足しています。
6日ほどの間隔でブログを書くことが生活のリズムとなり、惰性で日時を過ごさない事に役立っています。
頭の老化防止にも効果がありそうです。
来年も引き続き同ペースで行こうと思っています。
今回までのアクセスに感謝致しますとともに、来年もまた宜しくお願い申し上げます


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2015年12月25日
A480・平成27年を振り返る(2)
(前回)
1、Myブログから

(今回)
2、自分の健康

傘寿を迎えて、若いつもりではあっても現実の問題として腰痛首痛など老齢劣化に依る体の変調が見られる様になってきました。
糖尿病は病歴20数年のベテラン患者で、長年「一病息災」を願って過ごしてきましたが、どうやら「数病息災」に看板を変える時期が来たようです。

実際にはどんなことが問題なのか?
「自分の健康」をキーワードに、今年のMyブログからピックアップしてみました。

2-1フットケア
「地雷を踏んで足を切断する人は30分に1人」だが「糖尿病で足を切断する人は30秒に1人」と言われます。
顔は毎日鏡で見ますが、足の健康には注意散漫でした。糖尿病のベテラン患者などと言って粋がっていたことを反省し、フットケア専門医の定期的な検診を受け始めました。 (*1)
(*1)関係Myブログ
  A439・「足病変」〜足のケアに注意!
https://fanblogs.jp/hapise/archive/574/0
  A443・足のケアに注意!(2)
https://fanblogs.jp/hapise/archive/580/0

2-2腰痛・首痛
7月下旬、腰を捻ったなどの心当たりが何もないのに、急に激しい腰痛に見舞われ、多分長丁場になるだろうと覚悟して、兎に角近くの総合病院に行ったところ、素人考えしていた「整形外科」ではなく「脳神経外科」での検査・治療となりました。

放射線検査の結果、骨盤のゆがみ、腰椎のゆがみ、股関節のズレからの痛みと診断され、注射1本と2〜3分程「此処は痛い?」「ここはどう?」と問いながらのモミ治療?があって、飲み薬を処方されて、「2週間経って、痛みがある様だったら来てください」で終了です。

帰路、随分痛みが和らいでいましたが「注射で一時的に抑えられているのだろう」位に思っていました。

ところが2,3日して痛みが嘘のようになくなったのは望外の喜びでした。(*2)
2週間して腰痛の気配が全くないので再診を受けることなく過ごしていました。
(*2)関係Myブログ
  A459・「腰痛」にみまわれて
https://fanblogs.jp/hapise/archive/600/0

しかし2か月程後の10月初めに、今度は首痛です。激しい痛みではなく、上下前後左右にほんの少ししか動かせない。といった症状に見舞われました。

腰痛を見てもらった病院の脳神経外科に行ったところ、「頚椎症」と診断されました。MRI検査の画像に頚椎管狭窄が素人にもはっきり分かるほどに鮮明に映し出されています。
頚椎の変形、椎間板の変形が長年にわたって進行した結果とのこと。
加齢症状をはっきりと見せつけられ訳です。(*3)

この先、急激な外力が加わらないように注意し、漢方薬の服用で対処しています。日常、痛みはほとんど感じない程度です。
(*3)関係Myブログ
A471・高齢者の首痛;素人判断せず専門医へ!
https://fanblogs.jp/hapise/archive/612/0

2-3体力維持・体幹強化
病院のお世話になってはいないけれど、近年強く感じるのが下記のaとbです。
a、疲れやすくなったい;
数年前との比較で、同じコースを歩いていても疲れやすく、所要時間が長くなった
b、バランスが悪くなった;
立ってズボンや靴下をはけなくなった。躓きそうになり易くなった。

数病息災を意識して、息災を得るための重要要件「食事」「睡眠」「運動」「薬」のうち、今年は「運動」としての「歩くこと」「歩き方」に継続的に関心を向けてきました。(*4)
「バランス」も片足立ちなど高齢者の体操、ストレッチを試みました。1^2週間も続けると後期高齢者でも効果が出るのですが、間もなく中断してしまっていました。
「転ばぬ先の杖」
来年は、もう少し真面目に課題であろうと思っています。
(*4) 関係Myブログ
A425・歩幅を広げて歩きます
https://fanblogs.jp/hapise/archive/560/0
A444・背筋を伸ばして、歩幅広めに、少し早足で歩く 
https://fanblogs.jp/hapise/archive/581/0
A446・自分なりに「歩く」
https://fanblogs.jp/hapise/archive/583/0
A463・“スタミナ(持久力)アップ”に「ちょいキツの動き」を繰り返す
https://fanblogs.jp/hapise/archive/604/0
A470・インターバルウォーキング
https://fanblogs.jp/hapise/archive/611/0

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2015年12月19日
A479・平成27年を振り返る(1)
1、Myブログから

今年も例年の如く、この1年何があったかを振り返っています。
「どんなことを考えたり、考えさせられたりしたか?」
こう思っても、思っただけではなかなか記憶が蘇っては来ません。

もともと「覚えは難く、忘れは易い」のに加えて、80才の後期高齢者です。
自然の摂理に逆らうつもりは毛頭なく、Myブログを思いだす手がかりとしています。

ブログを書き出したのが2006年4月でしたから、既に10年以上になります。この間、投稿間隔は毎日・3日毎、6日毎と変わりましたが、今日まで続いていて、またMyブログという記録の保存と記録の分類整理を続けてきました。

投稿の都度コピーを取り、100回分毎にファイルを新たにして、その蓄積が机の横の棚に10冊を超えるファイル群となって並んでいます。

三日坊主を自認する自分には全く似つかわしくないことで、よく続いたものだと我ながら感心する一方で、続けてきて本当によかったとつくづく思わされます。このファイルが私にとって貴重な財産になっているのです。

この一群のファイルをぼんやり眺めていると、何か不思議な思いというか、親しみのような空気を感じてきます。自分の足跡を綴る霊が宿っているのかもしれません。

ブログはジャンル別に分類して、一覧検索出来るようにしてあります。といってもろくに操作方法知らず、一本指打法でポツンポツンとうち始めたブログです。途中で自分なりにシステム改良?をしましたが、使っていると不便な点も残っています。

それでも、このお蔭で「この1年」「この10年」「特定ジャンル」「特定テーマ」など求める切り口での検索が曲がりなりにも出来ます。

「平成27年」。何があって、如何考えて来たか?!
1、自分の健康
2、日本の健康
について、振り返ってみようと思います。 (続く)

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2015年12月13日
A478・「消費税」は「通常生活品かどうか」で議論すべきでは!
1、「健康で文化的な生活」を営むための税制とは?

消費税を8%から10%に引き上げる際、生鮮食品は据え置き、更に加工食品を加えるかどうかで自民・公明が「国民の理解を得られる、得られない、云々で議論中」と報じられ、煮詰まってきたいわれ、次いで「食品全般」に「外食」を加えることで最終調整に入った・・・に、なりました。
財源は「4000億を限度」としての攻防であったはずが一挙に「1.3兆円」。
如何にも不自然な急変です。

「最初から組まれていた猿芝居」
「先般の戦争法案とこの度の軽減税率。自民/公明の貸し借り相殺」
との見方は、あながち下種の勘ぐりと言い切れないような気がします。
永田町が「国民のための政治」という感覚で政治に向き合っていないと、多くの国民は感じ取ったのではないでしょうか。

連日新聞テレビで報じられていることが、国民の期待とは随分ずれているようで、当の国民は「政策の議論と称するものが、国民の為ではなく選挙対策のための話題作りだろう」と、冷めた目で眺めている。こういう空気が強まっている様に思われます。

与党からも野党からも、報道陣からも、異論が出てこないことを不思議に思っています。

苦しい生活を工夫、節約で凌いでいる一般大衆の望みは、単に「食料品」とか「外食」とかに限るのではなく、衣食住全般にわたって、減税議論の切り口を「通常生活品であるかどうか」とし、
・「通常生活品」は税制で優遇する。
これよりも高価な物は「非通常生活品」と見做して高い税率も可とする。
・「通常生活品」「非通常生活品」の区別は国民的な合意に基づいて政治的に線引きする
というのが大衆の支持を得る政治の方向であろうと思うのです。

「食料品」では
1個100~200円程のリンゴもあれば、数百円から1000円以上のリンゴもあります。
100gが数百円未満の牛肉もあれば、2000円以上のブランド品もあります。
「外食」では
1000円未満のサラリーマンの昼食、家族で楽しむファミレスの1000~2000円のメニューもあれば、数千円〜数万円以上というホテルや料亭の非日常的なものもあります。

国民大衆目線の政治とは前者の税率を低くし、その財源を後者に求めるもの。
可処分所得の少ない階層の税負担を少なくすることであるはずです。

実務上は、税収額の増減、実際の運用面で分かりやすさ、混乱が少ないこと、更に徴税のコスト面(事業者のコスト増を含めて)、納税者の不公平感の緩和など総合的に見てのことでしょうが、勤労大衆・低所得者層に目を向ける政策を望むのは現政権では無理でしょうか?
国民が声を上げなければ望めないことでしょうか?
野党、報道陣から声が上がらないのは何故でしょうか?

通常生活品とは;

憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」に於ける
「健康で文化的な最低限度の生活を営む」に必要な衣食住の品々を指すものとします。

「生活必需品」に近い物をイメージします。
「生活必需品」は(実用日本語表現辞典)では「暮らしの上で常に必要となるもの、生活する上でどうしても必要な品物、生活の必需品を意味する語」と説明されています。

2、「通常生活品」と「非通常生活品」の線引き

前項でも触れましたが、軽減税率について、何故か「食品」に限っての議論に終始しています。
衣食住の総合的議論がないのは何故でしょう。

1.3兆円の財源での議論ならば、衣食住全体にわたる「通常生活品」と「非通常生活品」と間の線引きで多くの国民に理解され、指示される方策が得られるように思うのです。

「通常生活水準」と「それ以上」をどこで線引きするかは庶民感覚と政治的な判断とで普遍妥当性のある、説得力のある線引きが出来ると考えます。

この検討には行政責任者と多くの生活実感を持つ消費者代表が参画して主役となることが肝要です。
俗にいう学識経験者とか利益者集団の代表と担当省庁主体のお手盛りの検討会ならば、従前の政治不信を繰り返すばかりと心得ます。

7億円のマンション26戸が即日完売のニュースが最近ありました。
この様な事例では、消費税の10%が20%であっても生活苦とは無縁で、売る方も買う方も、むしろ高価であることを自慢の種にするのかもしれません。

多くのサラリーマンが苦しい生活の中から30年ローンを組んだりして「清水の舞台から」の思いで購入する低価格住宅と同じ税率を課す税制は如何にも不自然です。

国民の多数派である勤労者、低所得者の通常生活品、日常の実用品は衣食住全般にわたって低税率に押さえ、それよりも「やや高価な非通常生活品」、「はるかに高価な非通常生活品」には段階的に高い税率をかける政策を実現していただきたく願うのです。

「非通常生活品」のイメージを以下いくつかの例で示します。

 「やや高価な非通常生活品」 「はるかに高価な非通常生活品」
<衣>
・スーツ等;  20,30万円    数十万円以上の高級ブランド品など
・バック類;  数万円      20,30万円以上の高級ブランド品など
・装飾品;   数万円      20,30万円以上の高級ブランド品など
<食>
・白米;
・果物;リンゴ ~300円/個 数百円/個以上
メロン 1000円/個 数千円/個以上
・牛肉; 数百円/100g 1千円/100g以上
・外食; 3千円/人程度 数千円/人以上
<住>
・マンション(購入)数千万円/戸 1億円以上
・マンション(賃貸)30万円/月 数十万円/月以上

この度の軽減税率の議論は、多少でも弱者救済、不公平感を是正するものと理解したいのですが、自民・公明の議論は期待に沿うものでは全くありません。

巷言われるような選挙対策としての議論であるとするならば、大きな票田である可処分所得の少ない大衆の支持を得る為には本案のような区分で税率を決める方が有利であろうと思うのですが、どうなのでしょうか。

野党も、マスコミも、どの様な考えでいるのか、自説を強く展開してもらいたいと願うのです。

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2015年12月07日
A477・自分の足あと
12月に入って、例年のように同じことを自分に問いかけます。
今年は
「何をしてきただろうか?」
「何を考えてきただろうか?」

退職して20年経ちました。当初は「10大ニュース」というタイトルで整理していましたが、最近はマイブログを見返しながら記憶を呼び出すようにしています。

今年は傘寿となって、物忘れの進行が著しくなった為か(今に始まったことではない!のではありますが)、ことのほか記録に頼る様になったと実感します。

ブログを書き始めて10年近くになります。
折々に「考えたこと」「考えさせられたこと」を、書き綴ってきました。
生活のリズムを保つために!と意識してきたこともあって、三日坊主癖の強い私にしては意外に長続きしています。
お蔭で「惰性の日々を過ごす」ことが随分少なくなりました。

自分の考えを文章化し公開するためには、自分の行動・考え方を第三者の立場からも含めて自問自答を繰り返し、巷に言われる「老齢者の頑固、自分勝手」にブレーキをかけていると自己満足しています。話が横道にそれましたのでもとに戻します。

この結果残されたブログのファイルが私の財産として棚に並んでいます。
「自分の足あと」をこのファイルでたどることが出来ます。

パソコンの扱い方、入力の仕方もろくに分からず、人差し指でポツンポツンとキーを打ちながら、「ブログというものがある」と知って、右も左も分からずに書き始めたのが2006年4月でした。間もなく10年です。

投稿頻度は毎日、隔日、3日、6日と時期によって異なりますが、改めて振り返ると、投稿回数は1000回を優に超え、弁慶以上になっていました。
「自分のあしあと」を棚に並ぶファイルで「自分の目」で見ることが出来ます。

昔の人は「日記」に毎日のことを事細かに書き残しました。
「日記」の良さ、大切さは十分に承知しますが、私は続きそうにもありません。
それで日記とは言えないような「箇条書き」のメモなど自分流の方法を探っていて、それがブログを始めることに繋がり、今日まで続けることが出来ました。

人それぞれに自分流を続けるのだろうと思います。
「継続は力なり!」
を折々に実感してきました。

今日の自分、明日の自分を考えるためには、
今迄続いている自分の足あとから今迄の自分を見つめなおすことが必須・・・
などと考えて、この先もグログを続けていこうと思っています。

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2015年12月01日
A476・今日から12月
紅葉、黄葉、常緑の緑。日本の秋の美しさを楽しんでいますが、暦を一枚めくると今日から12月。

「和風月名(わふうげつめい)」 「師走」。
おかしなことに、何やら急にせわしくなったような気がします。
(今年中に)あれもしなければ、これもしなければ、と、せかされるような気になります。

「英語」ではDecember
deca-は10の接頭語であり、decennaryは10年間、deciliterは10分の1リットル。

なのに何故decemberは12月なのか?(暇な人間の酔狂?) 
因みに
11月Novenberのnovenは9を意味し、
10月Ocutoberのoct-は8を示す接頭語。
何れも月数と「2」づれています。

以前、この由来を調べたことがあります。半ば忘れかけているので読み返し、更に文献を調べてみました。

話は古代ローマ暦に遡ります。
以下の4つの暦の移り変わりから「答」を得たように思っています。

ロムルス歴;紀元前753年、ローマ建国の祖ロムルス王が定めた
当時、一年は今で言う3月から始まっていた。
      農業の始まり、軍事の始まりでもあった。
農耕のための暦であったために、3月から12月までの10ヶ月に      名前が付けられていて、農作業を行なわない期間(今の1月2月)      には呼び名がなかった(暦は必要なかった)とされています
ヌマ歴;一年を通して暦がないと不便ということで、紀元前713年2代目      ローマ王ヌマ・ポンピリウスが定めた。冬の間2か月に名前を
      付けたが、一年の始まりは今でいう3月のままであった。
末期ローマ歴;紀元前153年〜紀元前46年
       新年に軍事を始める必要があったのではないか!との説があって      Januariusが1月、Febuariusが2月になり、以降各月が2か月ずつ      ずれることになった。
今回ブログの疑問の解答を得た!と思っています。
<ロムルス歴では年初から10か月の名前がついて、そのあとの
      60日程は名無し(暦は必要でなかった)であったものが、
ヌマ歴で名前が付けられ、(当時の暦では11月、12月は変わらず)
末期ローマ歴でそれぞれ1月、2月になるという改革があった>
<この後ユリウス暦で7月がJuliusに、8月がAugstusに変更さ      れて、現代の1月〜12月の名になった>
諸説ある様ですが、私はこの様にまとめて納得しています。
ユリウス暦;紀元前45年、ローマ皇帝Julius Caesar(ユリウス・カサエル /      ジュリアス・シーザー)が太陽暦であるユリウス歴を発布した。
1年が365日となり、4年に1度うるう年がおかれ、2月28日の      後に1日挿入されました。

      ローマ皇帝の絶大な権力からでしょうが、誕生月である7月を
      自分の名前Juliusとした。とあります。
      その後の皇帝アウグストゥスも誕生月である8月に自分の名前を      付けてAugustusとした。という解説があります。権力者の名誉欲、      勝手気ままは古来変わらないものだと変に感心します。

   ロムルス歴 ヌマ歴 末期ローマ歴  ユリウス暦
1月 Martius . 同左. Januarius .同左
2月 Aprilis 同左 Februarius 同左
3月 Maius 同左 Martius 同左
4月 Junius 同左 Aprilis 同左
5月 Quintilis 同左 Maius 同左
6月  Sextilis 同左 Junius 同左
7月  September 同左 Quintilis Julius
8月  October 同左 Sextilis Augustus
9月  November 同左 Septembe 同左
10月  December 同左 October 同左
11月  暦なし Januarius    November 同左
12月  暦なし Februarius December 同左

「12月に入った所で、”今年はどうであったか”を振り返り、年末には”来年をどう迎えるか”を考える準備に入る」といった趣旨で・・・と考えて書き始めたのですが、いきなり脱線してしまいました。

本来の趣旨は趣旨でそれなりに考えていこうと思っています。

(参考文献)
http://tech.blog.aerie.jp/entry/2014/05/13/172630 「暦に関するウソ/ホント-鷹ノ巣」(関連記事)
A222・12月(師走・しわす) https://fanblogs.jp/hapise/archive/333/0

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