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January 25, 2006
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昨日、 ライブドアの社長、堀江貴文氏が逮捕された 。そのニュースは新聞第一面のトップにでかでかと掲載された。まるで世間を騒がせた誘拐犯人の逮捕の時のようだ。堀江社長は、東京の拘置所に移送され、 あっという間に「社長」から「容疑者」に凋落した

 堀江氏は、その名前が「貴文」であることから、愛称は 「ホリエモン」 だった。彼は、学校時代は目立たない生徒だった。でも中学時代、理科か何かの授業で、他の生徒が平凡なレーシングカーを作っていたのに、彼だけはそれをうまく改造し、先生を驚かせたらしい。

 彼は東大卒ということも広く世間に知られていた。でも一発で合格したのではなく、浪人して、猛勉強の結果、合格したのだそうだ。 ライブドアの社長として頂点に立っていた 頃、 自分の英語の勉強法を書いた『ホリ単』 (東大に合格するための英単語帳)を著し、ベストセラーにもなった。

私は「楽天」のサービスでこのホームページを作成している が、以前は『パンドラの小箱』という名称の HP を作成していた。それは2年前の10月頃からだった。でも昨年7月の終わり頃、急に編集ページにログインできなくなった。それで趣旨は同じだが、内容を少々変えた現在のこの HP をゼロから再び作成し始めた。

 思えば、 昨年7月末というのは、「楽天」と「ライブドア」とが合併した時期 だった。その関係で、以前のページにログインできなくなったのではないかと思う。ログインする時の私の ID (メールアドレス)は、infoseek.jp がついたものになった。現在でも infoseek.jp をメールアドレスに使っている。

「ホリエモン」は、「証券株取引法違反」で逮捕された 。私は正直言って、株のことはよく分からない。でも、世間で「ライブドアが不正取引をしているらしい」と噂され始めた頃、ライブドアの株で、一夜にして巨万の富を手に入れた25歳(だったかな)の青年の話が新聞に載った。「株」を真剣に勉強すれば、私も億万長者になれるのかも知れない。 けれども「株」というのは流動的なものなので、下手をすると手痛い目に遭いそうだ

 「ホリエモン」は、逮捕される直前、昼食を豪華なレストランでとった。その時のメニューの一部は 「フランス直輸入のスープ」 だったらしい。彼はそのスープの感想を、早速ブログに書き込んだ。けれどもその後、ついに逮捕されてしまった。

 「ホリエモン」の夢は、 「世界一の億万長者になる」 ことだったらしい。けれども、それもあっけなく消えてしまった。

 私は、社会の頂点にいた人などが、賄賂やセクハラやその他もろもろの不正を犯して逮捕されてしまうと、必ず 『平家物語』の冒頭、「祇園精舎の鐘の声」 を思い出す。「 『おごれる者も久しからず』ってこのことよねぇ 」という感想がつい口をついて出てしまう。

 ところでこの有名な「祇園精舎の鐘の声...」は、確か高校の古文で習ったように思うのだが、後はどういう文章だったか忘れてしまった。試しにネットで「平家物語」を検索すると 『平家物語メイン』 というサイトで、全巻読めるようになっている。 (http://www.page.sannet.ne.jp/kakomo2/heikemain.html)

 その「巻第一」の冒頭が、有名な「祇園精舎の鐘の声...」で、以下のように書かれてある。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。

 私はこれを英訳してみたらどうなるかなと興味を持った(暇人ねぇ)。試訳は次の通りである。

The voice of bell of Jetavana vihara of Buddhism sounds like that various deeds would be mutable. The color of the flower of both sala trees signifies the logic that a person at his peak inevitably goes to his fate. Pride will have a fall, and his ambition is nothing but a mere dream at the night of spring. A person who has once got a boost will finally ruin, and is just the same as a mere dust drifting in the wind.

 「祇園精舎の鐘の声」は "The voice of bell of Jetavana vihara of Buddhism" , 「諸行無常の響きあり」は "sounds like that various deeds would be mutable" とした。ここでは 「様々な行いも無常であるかのように響く」 と解釈して、「様々な行い」= various deeds , 「無常な」= be mutable となった。「祇園精舎」は英語では "Jatavana vihara" 「ジャタヴァナ・ビハーラ」 と言うそうだ。(広辞苑)

 「娑羅双樹(さらそうじゅ)」("both sara trees")というのは、広辞苑によれば 「釈尊(ゴータマ・シッダールタ:仏教の開祖)が涅槃(ねはん=煩悩を断じ悟りに達する状態)に入った臥床の四方に2本ずつあった沙羅樹」 のことだそうだ。

 それらの樹が「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」―すなわち 「頂点に立っていた者も必ずや落ちぶれるという論理を表わす」 と解釈できる。 "signifies (signify)" は「意味を表わす・~の前兆である」, "the logic" は "the reason" (道理)よりも意味が強く「有無を言わせぬ強く正しい論理」のこと。

 「頂点に立っていた者」は "a person at his peak" ,「必ず」は "inevitably" ,「落ちぶれる」は "goes to his fate" と訳したが、 "one's fate" というのは「究極的運命・末路」との意味。

 「落ちぶれる」には他に "go to the dogs" とか "go to the devil", "fall on bad times" などの表現がある。

 「おごれる人も久しからず」には決まった表現として "Pride will have a fall" がある。つまり 「思い上がった高慢な者(Pride=a person with his pride or vanity) もやがては身の破滅を招く (will have a fall)」 ということ。 "a fall" とは「罪・堕落」の意味で、 "a fall from grace" だと「不名誉なことから身を持ち崩すこと」 となる。

 「唯春の夜(よ)の夢のごとし」は 「その野望もただ春の夜の夢にすぎないものだ」 と解釈して、 "his ambition is nothing but a mere dream at the night of spring" と訳した。 "a mere" は 「たかが~にすぎない」という場合に使う。

 「たけき者も遂にはほろびぬ」は 「勢いに乗っていた者も最期には滅ぶだろう」 ととらえて、 "A person who has once got a boost will finally ruin" とした。 "get a boost" は「勢いづく」という意味。「勢いのある時代にあった者」の解釈は、他にも "A person in his heady days" とも表現できる。 "heady" とは「考えや行動が向こう見ずな」 であり、 "boost" は「士気の高まった状態」 をいう。

 でもホリエモンのかつての勢いは「景気の波に乗りまくっていた」感があるので、 その「勢い」を表わすのに "boost" という単語がピタッと来る感じがする

 「偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ」は、 「ただ風に漂う塵と同じようなものである」 と解釈して、 "is just the same as a mere dust drifting in the wind" と訳した。

 「ホリエモン事件」をこうして「平家物語」になぞらえると、改めて、 人間は虚しい存在だ と思う。日本昔話の「舌きりすずめ」を思い出す。あの話も、巨万の富に目が眩んだ老夫婦は罰があたり、善意に生きる老夫婦の方は幸せに暮らすというものだった。

 人間の欲望には限りがない。誰だって「お金持ち」には憧れる。そうして人間はお金持ちになればなるほど、「もっとお金が欲しい」と思ってしまうようだ。もう既に「長者」になっているのに、「まだまだ」とあくなき貪欲でもって己が利益のみを追求した「ホリエモン」は、今何を考えているんだろうか。 彼の築いた巨万の富は、ただの砂上の楼閣だった のだ。





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Last updated  February 14, 2006 01:27:52 PM
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