全17件 (17件中 1-17件目)
1

《ディープ・パープル~レインボーのギタリストとして高い人気を誇るリッチー・ブラックモアが、フィアンセのキャンディス・ナイトをヴォーカルに起用したプロジェクト。1998年『シャドウ・オブ・ザ・ムーン』でデビュー。ブラックモアはそれまでのハード・ロック・ギタリストの経歴を棚上げにして、ルネッサンス期古典音楽をベースとした穏やかでファンタジックなニューエイジ的サウンドを志向。一時的プロジェクトで終わらぬ活動を展開している。》~CDジャーナルより~長い間の夢だった、大好きな人とドイツの古城(ロマンチック街道)を巡る旅。いつ実現するかは分からないけど、場を盛り上げる音楽だけは決まっている。バロックのバッハか古典のモーツアルトか、はたまたシュトラウスのワルツでも良い。ロックだったら【ルネッサンス】か【ブラックモアズ・ナイト】でしょうか。【リッチー・ブラックモア】が理想とする音楽それは、金銭的なことや音楽ビジネスのプレッシャーから解き放たれ、吟遊詩人の如く恋愛歌や民衆的な歌を自由に表現することだ。キャンディス・ナイトとの出会いにより、具現化したルネッサンス音楽へのアプローチ、それがブラックモアズ・ナイト。ジプシーというのは、外に出て、満月の下、野原の真ん中に立って、足の草を感じ、空の星を見上げる、といったものなのよ。自然の中にそれはあるわ。人間というのは自然に触れるとリラックスするでしょ?海辺に立った瞬間にリラックスするわよね?座って海の空気を吸い込むだけでね。髪に風を感じて、新鮮な空気を吸い込むべきで、閉ざされた空間だけに留まっていてはいけないのよ。自分の後ろにある、見えないものにこそ意味があるのよ。そして、それを手に入れれば、もっともっと安らかになれるわ。~キャンディス・ナイト~毎日吐き気がするほど、時間に追われる都市生活を送っていると、ジプシー的な精神までもどこかに追いやられてしまって、いつの間にか自分が自分でないものに化けてしまっているのにも気が付かない。ブラックモアズ・ナイトを聴いていると、そんな失い欠けている自分を引き戻してくれる。音楽から受ける感動と癒しの効果に涙せずにはいられません。リッチーとキャンディスのカップルは、正に男女の理想。リッチーのギタープレイにもキャンディスのヴォーカルにも生きることへの喜びに満ちている。《BE MINE TONIGHT》♪今夜あなたは私のもの 二人記憶の中を旅してゆきましょう 私たちの時間の小さな宇宙の中で あなたはいつも私のものだった 歳月を超えて 私はあなたの愛をいつも側に感じるの 笑いも涙も共にして あなたは私の恐れをみんな消してくれた…… 幾つもの物語 幾つもの宝物 私たちはそれは沢山のものを分け合ってきた 何もかも、二人で一緒にやり遂げてきた 知っているでしょう 私がいつも思っていたこと…… 私の目の中には いつだってあなたの顔が目の前に浮かんでる 私たちの魂は今 ひとつになるの 二人の愛はまだ始まったばかり……♪ルネッサンス音楽→バロック音楽→ケルト音楽→トラッドフォークという伝統音楽の流れを感じ取れる、ブラックモアズ・ナイトの音楽。リッチーのアコースティックギター、アルペジオは絶品です。ああ、ロマンチック街道を大好きな人と、手と手を繋ぎながら散策するのはいつのことになるのでしょうか。↓私の大好きな曲「RENAISSANCE FAIRE」(VIDEO)をどうぞ。ほんとリッチーとキャンディス仲睦まじいですね。Renaissance faireを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.30
コメント(4)

《2006年、英マンチェスターにて結成された2人組。地元のパーティ・シーンで火が付き、そのキュートでクールなDIYスタイルが瞬く間に口コミで広がり2007年、話題となる。ザ・ティン・ティンズとしてライブを開始してわずか4回目の公演にして音楽関係者が殺到し会場はパニックになったという伝説を持つ。「2008年・要注目新人」として彼等を称える媒体は既に20誌以上、今年の大ブレイクが固く約束されている。米でも、あのスーパー・プロデューサーで現Sony Music USA社長リック・ルービンから直々にラブコールを受け、メジャー契約に至ったという脅威的新人、本気で見逃せない。~AMAZONより~待ってました。80年代ポップのエッセンスがギュっと詰まった、こんなエレポップの男女デュオを。もっとも近いのは、デイヴ・スチュアートとアニー・レノックスの【ユーリズミックス】か。でも【ザ・ティン・ティンズ】の方がもっとストイックでシンプル。単純に踊れるポップスです。よりロックぽいのは【ホワイト・ストライプス】や【キルズ】にお任せするとして、ポップとダンスはザ・ティン・ティンズで決まりです。UKアルバムチャート初登場No.1獲得という事実。これは待望のというか、渇望されるべくして出てきたバンドというしかないですね。タイミングも良かったのだろうなと思いますが。しかし、使用している楽器はドラムスとギター。それからキーボードとエレキピアノかな。キーボードもいわゆるチープなシンセサイザーと言うよりは、ギターぽい音を出しているように聞こえます。構成はシンプルでも、聞こえてくる音は全然安っぽくなく厚い音なのです。1曲目の「Great DJ」からやられた。キャッチーさ全快のポップチューン。この安ぽさが良いのですよ。ケイティお姉さんの明るいヴォイスも大好きです。ナローレンジでありながら、繰り返し聴いていると虜になってしまう「That’s Not My Name」のグルーヴ感もたまらんです。「Traffic Light」のしっとり感も秀逸。「shut Up And Let Me Go」のビートの効いたリズムは【ブロンディ】譲りだ。エレポップ色の強い「keep Your Head」。頭を空っぽにして、弾むビートに身を委ねよう。そうそう何も難しい事は考えずに、軽いリズムに腰を揺らそう。音楽は素晴らしいザ・ティン・ティンズですが、難点はデュオ名か。日本語読みして発音した場合“チンチン”と言いかねない。 “私ち○ちん大好き”とはくれぐれも口を滑らさないようにしてください。特に女性は注意が必要です。サマーソニック08にも出演決定。今のところMOUNTAINステージのトップバッター。ハッピー気分で盛り上がったところで1日過ごせそうですね。ウィ・スターテッド・ナッシングをチェックしてみる?The Ting Tings - Great DJを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.28
コメント(2)

メインで使っている、ショップブランドOZZIOのデスクトップPCですが、最近凄く重く感じ始めたので標準メモリーを増設することにしました。現在のスペックはintel Celeron D331(2.66GHz)標準メモリ 512MB×2OS Windows Vista Home PremiumやはりWindows Vista Home Premiumを動かすには、ギリギリの標準メモリーですね。ドライブのデフラグも全然やっていないものだから、余計に重くなってしまったのだろう。(デフラグすると、5・6時間はかかるだろうから、やる気になれない)一番手頃で手軽にスピードアップする方法は、標準メモリーの増設です。今回1Gを購入。2スロットル使用済みなので512MB、1枚を外して1Gを挿入。つまり1Gから1.5Gに増強しました。I-O DATAのデュアルチャネル対応メモリーです。結果は………。やはり速くなった。特に実感するのが画像系のダウンロード。横バーの伸びが速いし、画像がドバっと出てきます。You Tubeも速い!(笑)確実にPCストレスが軽減されました。Windows Vistaも安定していて、フリーズすることはないし、周辺機器も問題なく使えるし、サブで使っているノートPCとのネットワークも問題なく使えてます。PCショップで色々と見たところ、液晶モニターも安くなっていますね。15インチで2万円台がありました。SDカードも4GBで2,500円で売っていました。標準メモリは価格変動があまりないようで、今回買ったDDR2-SDRAM PC2-4200 1Gは6,970円でした。最終的には2G(拡張限度)までグレードアップするつもりです。
2008.06.27
コメント(0)

《1965年デビュー。ピート・タウンゼンド(g)、ロジャー・ダルトリー(vo)、ジョン・エントウィッスル(b)、キース・ムーン(ds)の4人で結成。当初はR&Bを下敷きにしたビート・ロック中心だったが、60年代後半からはスケールの大きなロックを聴かせるようになる。以後、『四重人格』などの話題作を発表するが78年にキースが死亡、元フェイセズのケニー・ジョーンズを後釜に82年の解散まで活動を続ける。89年に再編ツアーが行なわれ、以後断続的に再結成。2002年にはエントウィッスルが死去。06年に24年ぶりのアルバム『エンドレス・ワイヤー』を発表した。》~CDジャーナルより~だめですよー、にわかファンは。えっ?何のこと。あなたの事ですよ、あなた。。。。(ちなみに私ではないですけど………)笑決まったようですねー。単独初来日公演。このニュースに狂喜したのは、おやじロッカーにおばじ(?)ロッカーだけなのかもしれないけど、何だかジンワリと興奮を覚える事は確かです。正に“生きててよかったー”です。ザ・フー=マイ・ジェネレーションばかりではどうしようもないが、24年ぶりのアルバム『ENDLESS WIRE』もまた敷居の高いロックオペラだった。実はこのアルバムも即刻購入したのですが、今まで何度もレヴューしようとしたけど断念しました。でもピート・タウンゼントのロック哲学は充分に堪能できたし、楽しめるものだった。《GOD SPEAKS OF MARTY ROBBINS》♪地球が生まれたとき 私は永遠の眠りについていた まずは片方の目を開けてみた その瞬間 気まぐれに起きてみたくなった すると宇宙の重力が まるで波のように打ち寄せてきて すべては一つとなり 父と息子は 共に夜明けの到来を見つけた やがて大洋は温かさを増し 夢から覚める時が来た 夜明けを歓迎する歌を 唇をすぼめて語り始めた 目覚めよ、音楽を聞くために 目覚めよ、音を感じるために 目覚めよ、音楽を聞くために 目覚めよ、みなの言葉を聞くために♪この限定盤にはBONUS DISCがあり『THE WHO LIVE AT LEEDS』ならぬ『THE WHO LIVE AT LYON』というライヴ収録の音源が楽しめます。2006年の最新のフーの生演奏が聴けるわけですが、これがもう凄いのなんのって。パワー、重量感と物凄い迫力です。いってぇ、こやつら歳いくつなんだーって感じです。演奏のテンポはわりかしゆったりしているのですが、音が厚くヘヴィー。また客の盛り上がりも並じゃない。エンディングに向かう「NAKED EYE」から「WON’T GET FOOLED AGAIN」の流れは興奮ものです。ロジャー・ダルトリーのヴォーカルは、60年代70年代と変わりなく、凄みを増して尚かつ張りがあってぶっとい。ピートのギターは、無駄な脚色が無くビートを刻んでいる。こりゃ、来日公演は間違いなく盛り上がるだろうな。もう気分は11月のアリーナへ。さて来日公演ですが東京地区は下記の通り。11月14日(金)横浜アリーナ11月16日(日)埼玉アリーナ11月17日(月)日本武道館既に9割方行く気になっている私です。チケットはS席12,000円ですがボーナス時期で良かったです。(笑)家から一番近い横浜アリーナに行こうかなと思っています。花金で次の土曜はお疲れ休みで丁度良いです。エンドレス・ワイヤー 限定盤をチェックしてみる?Won't Get Fooled Againを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.24
コメント(4)

《1992年、グラント・ニコラス(g、vo)とジョン・リー(ds)により結成された、英国ではめずらしいグランジ・スタイルのハードなロック・バンド。95年にタカ・ヒロセ(b)が加入しトリオとなる。シングルを数枚発表した後、97年にデビュー・アルバム『ポリシーン』を発表。際立ったメロディ・センスが多くの人に受け入れられ、人気を博す。2002年にジョンの自殺という悲劇が訪れ2人組となったが、その後ドラムに元スカンク・アナンシーのマーク・リチャードソンを迎え入れ活動を継続。クオリティの高い作品をリリースし続けている。》~CDジャーナルより~英国ロックの良心、【フィーダー】の3年振りの新譜『SILENT CRY』を早速、先週17日に購入してきました。前作の『プッシング・ザ・センシズ』はつい最近まで愛聴していた好盤でした。プロモーションDVDまでも付いていたお気に入りのアルバムだったのですが。『SILENT CRY』ですが、うむ期待どおりの出来、内容でした。一聴してハードでラウドになった印象ですが、相変わらずエモーショナルなギターサウンド、メロウなメロディーラインは健在です。2曲目の「ITSUMO」あたりを聴き始めていたら、感情が高ぶってしまって泣きそうになってしまいました。何なのだろう、このバンドの涙腺を刺激するメロディーラインは。フィーダーマジックにまたまたやられてしまいました。“ギターって良いよね”と再認識してしまうんですね。ギターとベースとドラムスというこの上ないシンプルな構成で聴いている者の感情を揺さぶらせる事が出来る。それが素晴らしいです。《ITSUMO》♪去っていくきみを、何度見送ったことか 僕は何も言わなかったけど 心が痛む嘘が、あまりにもたくさん そろそろ僕らも時間切れ 命綱も切れた 誠意も切れた 理屈も切れた、と言う人もいるかもしれないが どこかに僕らが夜明かしできる場所があるはずなんだ 状況をガラリと変えてしまえるような イツモ、方法はこれしかない このままでいてほしい イツモ、ふたりの愛を持ち去らないで 僕らだけの瞬間が、見つかるはずだから きみには見えない側面が、どれだけあることか 僕らが変わることはあるんだろうか 僕らを隔てているのは海だけ 言葉を書きとめ、頭を整理する♪切ない切ない。ITSUMOは日本語の“いつも”だそうで感情の性急さを表現するのには適切な言葉ですね。ていうか、この言葉を英語詩に違和感なく溶け込ませたグラント・ニコラスのソングライターとしての才能に脱帽です。アルバムタイトル曲の「SILENT CRY」も感情豊かで、音の振幅は圧倒的。静と動のダナミズムを味わえます。「FIRES」は崇高で気高い激励(旅立ち)ソングかな。勇気をもらえます。フィーダーのギターロックにはメロディーがあるから、何度でも繰り返し聴けるんだな。ヘヴィーになろうがラウドになろうが関係ありません。グラントの声の良さと表現力、巧さもあるけど、飽きないです。日本盤のデラックスエディションはボーナストラック3曲(どれもタイトなギターロックで最高!)込みで全16曲。内容濃し、大満足です。サイレント・クライ -デラックス・エディションをチェックしてみる?Feeder - We Are The Peopleを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.23
コメント(0)

既に最終予選進出が決まっている両チームの対戦。でもアウェーでバーレーンに負けてるからねぇ。消化試合ではなく、日本も勝つ気充分なのは見て取れました。開始早々の5分、ペナルティキックのチャンスで俊輔外しちゃった。ちょっと正面すぎたかな。キーパーの反応が良かったからしょうがないとしても、その後終始ボールを支配していたにもかかわらず、シュート数が極端に少ない日本の攻撃だった。ゴール前にアタックをかけるのが、ディフェンスの中澤や闘莉王だけじゃどうしようもないです。左サイドの新戦力、安田もパスミスが目立ったしFWの玉田と佐藤も目立った動きはなし。敵陣が密集したところでトラップばかりしてたら駄目だ。相手は即座に守備の体系を整えてしまいます。どうしてダイレクトシュート打てないのかなぁ。中村俊輔も怪我の影響か、パスの精度はいつもより欠けていた。前半の45分に遠藤のフリーキックがバーに当たるという惜しいシュートがあったけど、こぼれ球を空振りしてしまったのにはガックシ。フリーで2・3人もいたのに……。得点シーンは後半45分。フワっとゴール前にあげた内田のボールが相手ディフェンスとキーパーの間で大きくバウンド、飛び込んできた巻との死角にもなって、バーレーンキーパー反応出来ずそのままキーパーの頭を越えてゴールしてしまった。高さのある闘莉王を前線に上げて、流れの中でパワープレイが功を奏した結果になりました。サイドからでもセンターからでも良いけど、ゴール前にしつこくボールを上げなくては駄目ですね。なんだか日本はボールを奪われることばかりに気を使いすぎている感じです。高さのある闘莉王や中澤がいるんだから、もっと貪欲に責めなくては。収穫はキーパーの楢崎の安定感のみかな。このまま最終予選も川口ではなくて楢崎でしょう。攻撃陣では、ドリブル突破が出来る松井が入ってこないと戦力ダウンしてしまうのは明らか。サイドは駒野以上の人材は見あたらないし。代表入りしていない三都須や小笠原の状態はどうなっているのだろう。FWは玉田、佐藤では厳しい。やはり高原と大久保(今回は前試合レッドで欠場)待ちかなぁ。うーむ、3次予選1位通過は最低限のノルマ達成かもしれないけど、最終予選は厳しいぞ。
2008.06.22
コメント(0)

《1947年1月8日、英国ロンドン生まれ。67年にソロ・デビュー。69年発表の「スペイス・オディティ」が大ヒット。72年に傑作『ジギー・スターダスト』を発表し、グラム・ロックのスターになる。70年代中盤ソウル/ファンクに接近した作品を制作した後、ベルリンで『ロウ』『ヒーローズ』をブライアン・イーノと協同制作。80年代には映画出演やバンド“ティン・マシーン”の結成など新たなスタイルを模索。その後もサウンドを変化させながら、クオリティの高い作品を作り続けている。》~CDジャーナルより~【デヴィッド・ボウイ】のアルバムはどれも愛着があるけれど、個人的にはボウイ熱がピークにあったのは『STATION TO STATION』『LOW』で、『HEROES』辺りになるとやや盛り下がっていたかな。なので『HEROES』を最高傑作に揚げる人もいるようですが、あくまで個人的に??かな。やはり全面的に参加している【ロバート・フィリップ】のリードギターの個性が大きくサウンドに関わっているアルバムですかね。で、フィリップのギターも大好きというほどのギターリストでもなく、例のねじれ曲がったギタープレイも邪魔くさいなんて思ったりもして………。【カーロス・アロマー】のギタープレイは大好きなんですけどね。でもボウイのサックスと琴演奏は素晴らしいですね。数カ所音を外しているようなところも聴き取れますが……。「MOSS GARDEN」は当時のインタヴューで京都の苔寺を散策した後、それにインスパイアされて作った曲だとボウイは語っていました。神秘的な雰囲気はフィリップのギターが貢献しているでしょうね。ボウイの切なくも艶めかしいサックスの音色も魅力的です。犬が吠えている音や、小鳥のさえずり音、水の流れる音が聞こえてきますが【ブライアン・イーノ】のシンセサイザーによる模倣でしょうか。アルバムカバーは鋤田正義氏で、ポーズもバッチリ決まっているボウイで素晴らしいのだけど、B-SIDEの音のイメージ(特に「MOSS GARDEN」)と結びつかなくて、そのギャップを埋めるのに大変でした。あえて言うならば、落ち込んでいる状態の『LOW』がメランコリックなインストゥルメンタルが多かったのに比べると、『HEROES』のB-SIDEはストイックでポジティヴで、クッキリと明確な音像を創り上げている。そのスタンスはアルバムカバーにも表れていると言えるかも。A-SIDEの「JOE THE LION」はロバート・フィリップとカーロス・アロマーのギーープレイの個性が分かって面白い。フィリップはやはりメタリックで長いサスティン。アルバムタイトル曲の「HEROES」は傑作中の傑作。フィリップのギターとイーノのシンセ抜きには語れません。穏やかな流れの中にもグラデーションがありドラマがある、ボウイのヴォーカルも見事に融和しています。それから「THE SECRET LIFE OF ARABIA」のボウイの声域は素晴らしすぎるし。聴きやすさ、明快さ、落ち着き、安定感、充実期のボウイのアルバムであることは間違いないなぁ。『HEROES』を最高傑作にしても納得は出来ますね。やはり。(笑)PSボウイの過去の名作群(日本盤)が、期間限定スペシャルプライスで今月(6月)から売り出されているようです。紙ジャケではないようですが……。(リマスター盤でもない?)私はほとんどアナログ盤しか持っていないので購入検討の余地はありです。ヒーローズをチェックしてみる?heroes - original video 1977を見てみる?Powered by TubeFire.comボウイはいつ見ても美しいのぉ。わたくし今度生まれてくるときは、ボウイになって生まれてきたいです。。。。(笑)
2008.06.21
コメント(0)

《2枚のアルバムを残して惜しくも解散してしまった、ブリティッシュ・プログレッシヴ・フォークの最高峰、トゥリーズの1970年発表の2ndアルバム。みずみずしくも、豪快なサウンドが楽しめる。彼等の作品は英国の田園風景を思わせながらも奥行きのある幻想的な面も兼ね備えており、中にはプログレッシヴ的展開を見せる曲も。しかしながらベースにあるのはトラッド・フォークで、今作は前作に引き続きトラディショナル・ナンバーとオリジナル曲をバランスよく取り入れ、若々しさや瑞々しさはそのままながら一段と飛躍した演奏を聞かせる出来上がりとなった。尚、少女が庭で水を撒いている極めて印象的なジャケットはヒプノシスのストーム・ソージャースンによるもの。オリジナルのUKアナログ盤は激レア盤として扱われている。》~CDジャーナル及びHMVより~【トゥリーズ】の名盤『ON THE SHORE』の紙ジャケ再発盤が発売されてから、丁度1年が経過しました。HMVで調べたところ、このアルバム(2枚組限定盤)は、もう既に入手不能のようです。昨年6月に即行で購入しておいて良かったです。有名なヒプノシスのジャケットですが、“少女が庭で水を撒いている”とされていますが、良く見てみると水の軌跡は、後から書き加えられているようで、虹色のカラーが反射していたり、長方形上の帯状の断片が連なっているような感じです。それから少女とされていますが、拡大鏡で見てみたところ(物好き?)30代から40代あたりのオバサン顔でした。(岸田今日子さんに似てない?)堀が深く唇は厚く、化粧しているみたいだし、とても少女とは思えないんですけど………。はめ込み画像処理なのか、小人の中年女性なのかもしれない。裏ジャケットはさらに不気味。極端な内股で右後方に首を傾けている少女の姿ですが、髪の毛の垂れ下がり方が不自然だなと思ってよーく見てみると。。。。。キャー、真ん中へんの白い部分が顔になっている。つまり首を前方下にかしげている顔に見えるのだ。完全なオカルト写真ですね。後方のピラミッド型の屋根の建物も不気味だし。肝心の音の方は、フォークロックやトラッドに睡眠作用をもたらす覚醒的なエレクトリックギターが被さる響きが生々しい。「STREETS OF DERRY」とか。歌詞は今まさに絞首刑にされようとする恋人への想いを歌にした曲。淡々としたリズムが緊迫感と不可思議さとトラッドの格調性をもたらしている感じです。「SALLY FREE AND EASY」は10分8秒の大作。山の清水のように湧いてくる、滑らかで細やかなセッション風のサウンド。フォークギター(12弦ギター)とエレクトリックギター、ピアノのハーモニー。セリア・ハンフリーズのヴォーカルは透明感と深みを共有、空間に溶け込んでいて幻想的です。“国王の鹿を16頭盗んで売り飛ばして、裁判にかけられた”という話の「GEORDIE」なんかを聴いていると、トラッドって貧しくて庶民のより所みたいな音楽(民謡)なんだなぁという認識を改めてしてしまう。哀れだけど、とても責める気持ちにはなれないみたいな。戦争に行って傷ついて帰ってきた男の悲哀「POLLY ON THE SHORE」。こういった深く沈んだ曲調の方が、悲惨さが伝わってくる。説得力という意味では、こういった方法のほうが効果的なんじゃないでしょうか。そして、何と言ってもこの再発盤の目玉はディスク2。オリジナル盤の音源のマスターテープからトラックダウンし直したものが収められていますが、とにかくディスク1で聴き取りずらかったハープシコードやオルガンの音等がクックリハッキリ聴き取れるようになって、音楽の楽しさが倍増いや3倍ぐらい楽しめるようになりました。曲調にしなやかさ、雰囲気感とステレオイメージが出てきて、情報量が豊かです。とかく固っ苦しくなりがちなトラッドソングもポピュラーソングとして楽しめるようになりました。「LITTLE SADIE」もバタツキ感がなくなって、よりスッキリと乗りの良い曲になっていますね。また未発表曲の「FOREST FIRE」「LITTLE BLACK CLOUD」が聴けるのも嬉しいです。いゃあ、ディスク2は素晴らしいです。この限定盤も数年先には激レア盤になるのでしょうかね。オン・ザ・ショアを見てみる?
2008.06.20
コメント(0)

《1969年、スモール・フェイセズを脱退したスティーヴ・マリオット(vo&g)とザ・ハードに在籍していたピーター・フランプトン(vo&g)を中心に結成。ツイン・ギターのハード・ロック・バンドとして出発。フランプトン脱退後、エッジの効いたハード・ロックを聴かせるようになり、72年の『スモーキン』をはじめ4牧のアルバムをリリースするが75年に解散。フランプトンとバンドの結成を構想していた矢先の91年4月20日、マリオットは自宅の火災により死亡。》~CDジャーナルより~【ハンブル・パイ】の初期のアルバムって、意外と評価が低いようですが、それを覆すような物凄い音盤がこれです。ディスクガイドブックによると、内省的でアコースティックな面もあり、当時のロックファンはよりヘヴィーなサウンドを求めていたため、受け入れられなかったとなっていますが………。「K2 High Definition コーティング」というJVCのリマスターテクノロジーで蘇ったファーストアルバムの紙ジャケ『AS SAFE AS YESTERDAY IS』。もう凄いの何の、ギター音がバリバリバリ、ジンジンジン、ベース音ドラム音がドカンドカンと明瞭で音程が明確に聴き取れるし、マリオットのR&Bスタイルのヴォーカルは豪快そのものです。音がぐいぐい前に出てきて、とにかくダイナミックレンジが広いです。丁度小さな箱(ライヴハウス)で、至近距離から聴いているような生々しさです。つまり当時、いかに酷い音のレコードを聴かせられていたという事が分かってしまうのです。アルバム中最大の聞き物は、やはりタイトル曲の「AS SAFE AS YESTERDAY IS」ハードでありながら、エコー感を伴う壮大なスケールの曲風。組曲調で中間部はアコースティックギターとエレキピアノが絡むサイケ調です。《AS SAFE AS YESTERDAY IS》♪夢の紡ぎ手を追う時間 美と光のプリンセスに向けて 俺は夜を歌う詩人にすぎないけれど 彼女は俺を気に入ってくれる 俺の右手には、道化役者たちと共に王が座る 女王の気が滅入っている間、道化役者たちは笑いを演じるが ひと拭きの微笑みも王冠の中に消える 助けてくれ、俺を助けてくれ ハチドリたちが歌い、正体を現した悲しみという喜びが 俺の耳に溢れ返る お前の翼を貸してくれ 夜明けの太陽光線がまだ輝いている もう俺は戻りたい、そろそろ戻るから、いや戻らなきゃならないんだ これが夢の中で俺が見たことすべて、そして俺は祈る 今日が昨日と同じくらい安らかであるように♪ピーター・フランプトンとスティーヴ・マリオットとの共作です。凄い深い詩ですね。素面で創ったとは思えないくらい。(笑)【レッド・ツェッペリン】の「天国への階段」よりもこっちの方が迫力もあるし、聴き応えがあります。フランプトンの繊細さとマリオットのソウルが合体した大傑作、ハードロック史上に残る名曲でありましょう。フランプトン作の「I’ll Go Alone」も素晴らしい。シタールとフルートによる序章のサイケドリーム。フランプトンのギター音は銃の弾丸の如く、今にも煙が立ちこめそうな迫力です。「A Nifty Little Number Like You」はリードとリフというツインギターの魅力を満喫出来ます。アマチュアバンドにも参考になりそうな名演。「Natural Born Boogie」渋い!カッコ良すぎ。【ビリー・プレストン】ぽいピアノ。そう【ビートルズ】の「ゲット・バック」に雰囲気が似てる曲です。スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトンとの力関係もほぼ同格で、熱気と緊迫感が演奏から伝わってくるのが素晴らしいです。ベースのグレッグ・リドレーとドラマーのジェリー・シャーリーのテクニックも一流。このアルバムの凄い所は、テクニック、発想、インパクト、ソリッドさと繊細さ、ヘヴィネスと、ハードロックの魅力の全てが備わっているところです。分かる人には分かると思うけど、個人的には最高傑作と言いたいです。しかしー、生々しいマリオットの声を聴いていると、とても亡くなっているとは思えません。宝だったよなー、この人は。かなわなかったフランプトンとの再結成ハンブル・パイ。それにしても惜しい。アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ+2をチェックしてみる?Natural Born Boogieを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.17
コメント(0)

《1998年にロンドンの大学でクリス・マーティン(vo、g)を中心に結成された4人組ロック・バンド。活動開始当初から、ジェフ・バックリィやトラヴィス、レディオヘッドなどと比較されるスケールの大きな歌を聴かせる正統派バンドとしてメディアから絶賛され、デビュー・アルバム『パラシューツ』が全英チャート初登場1位、100万枚を超えるセールスを記録。さらに米国進出にも成功し、04年にはグラミー賞を獲得。世界的人気バンドに成長した。全世界で売り上げ3,300万枚以上のセールスを記録した『X&Y』から約3年、6月11日に待望のニュー・アルバム『美しき生命』を発表する。》~CDジャーナルより~ふーん、もうあの『X&Y』から3年も経っていたんだ。その『X&Y』だけど、良く聴いていたわりにはその年の《マイベスト20》にも入らなかったし、不満タラタラのアルバムだった。“そこまで聴きやすくしなくても良いんじゃないの……?”とか“音質が悪い”といった理由が主だったけど、“ロック界の八方美人”というか、“金太郎飴”見たいに思えてしまってアカンかったです。で、やっぱり気になる新譜『VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS』も昨日買ってしまいました。うーん、やっぱりシャープで鮮明なピアノ音を期待していたのに聞こえてこない。その代わりに聞こえてくるのは、重苦しく濁ったギターサウンドとブーミーなベース音。シンセ音は【イーノ】ぽいなぁとか。周波数レンジはやはりナローで良い音とは言えないです。まるで便秘症サウンドだなぁ等と。そういったサウンドの表層からくる印象も、歌詞を見ていたら考え込んでしまった。まるで“負け犬”“自閉症”“鬱”といった言葉を連想してしまうような、負の要素が多いコンセプトアルバムだったのだ。これなら音が鮮やかになるわけがないなと。《Lost!》♪負けそうになっているからといって 途方に暮れているわけじゃない 止まってしまったわけじゃない 向こう側に行ったわけじゃない 痛みを感じているからといって 傷ついているわけじゃない ふさわしいものが手に入らなかったわけじゃない 良くも悪くも ただ道に迷っただけさ! 渡ろうとした川という川 開けようとしたドアはどれも鍵がかかっていた 僕はひたすら待っているんだ、輝きが薄れるのを♪吹っ切れていないと言うか、混迷を窮めている詩。まるっきり正反対のタイトルが2つっていうのが、歌詞の内容を反映してるよね。この世はあまりにへんてこりんな場所だから、意気消沈しちゃうのは簡単なんだよね。このタイトルはバンドとしての僕達に対するメッセージなんだよ、どんなに落ちこむようなことがあっても決して諦めるな、決して打ちのめされるなって。簡単なんだよ、もうだめだって言っちゃうのは。でもそんなことはしたくない。~クリス・マーチン~そんなクリスの言葉を念頭に置いておくと、アルバムの音も違って聞こえてくるから不思議です。「LIFE IN TECHNICOLOR」の重厚さとダイナミズム、波動がビシバシと伝わってきます。「LOVERS IN JAPAN/REIGN OF LOVE」も序盤、悲しくも痛々しいピアノ音と弦楽音が流れていますが、中盤それに打ち勝とうとするノイジーなギター音とリフが流れてくるのです。7曲目の「VIVA LA VIDA」あたりからの盛り上がりが素晴らしいです。ストリングスはコールドプレイらしく相変わらず美しいし、「VIOLET HILL」の高揚感も健在。「STRAWBERRY SWING」では中央アジアのタイあたりのメロディーが覗いたりして新鮮。「DEATH AND ALL HIS FRIENDS」の躍動感と繊細さも○です。そして余分な贅肉を削ぎ落とした、日本盤ボーナストラックの「Lost!」の別バージョン「Lost?」は、ピアノバラードで素敵すぎます。従来のコールドプレイらしくて絶品です。あえてこのバージョンを採用しなかったことに、このアルバムのサウンドコンセプトへのこだわりがかいま見れてしまうのです。(この曲を聴くために、日本盤購入が絶対お勧めです!)近年のロックバンドでは流行らない大作主義というものを、このアルバムでは聴き取れる。それは100万枚を売った自信からくるものなのか、彼等の世界No.1バンドとしての責任と誇りからくるものなのでしょうか。70年代の【ピンク・フロイド】あたりが得意にしていた、負のコンセプト主義。手法かなと思います。私は支持しますが、最近の若いファンに理解されるかは疑問の余地があるかな。賛否が分かれそうなアルバムかもしれないです。唯、やはりスタジオの癖なのか、エンジニアの個性なのか知らないけど、音はもう少しクリアーにして欲しいですね。美しき生命をチェックしてみる?Coldplay - Violet Hillを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.15
コメント(0)

《2005 年にアレックスとダンがヨークのミンスタ ー・スクールで出会う。やがてエドと出会い、3 人でバンドをスタート。その後、アレックスの幼少時代からの友人であるアリとテディが加わり、現在のエリオット・マイナーとなる。5人のメンバーはそれぞれ豊かな音楽的バックグラウンドを持っている。彼らはヴァイオリン、ピアノ、クラリネット、チェロ、ダブル・ベース、サックス、歌唱などのクラシックの教養をつんでいる。UKのプレスから「ロックとクラシックの衝撃的な融合」と評されるように、泣きのメロディと性急なビート、ドラマチックな展開と緻密なハーモニーが交錯する、ハイブリッドな音楽性を持つ。これまで4 作のシングルすべてをTop 40 に送り込み、満を持して今年4/14に本国UKにてアルバム『ELLIOT MINOR』をリリース。UKナショナルチャートにて初登場6位を記録した。》~ASTRO HALLより~うーん、これまた久しぶりに目から鱗の若さ一杯のバンドに出会いました。70年代【クイーン】の音を初めて聴いたときのような感覚とでも言いましょうか。【エリオット・マイナー】もまた、デヴュー時のクイーンと同様にヴォーカルにしてもギターにしてもハーモニクスを持ち味とするバンドだ。プラスしてクラシックの素養があり、楽曲はシンフォニックときています。なんだか、凄い高級なロックを聴いている気分になります。インディ・シーンとは別の所で、こんなバンドが出てくるイギリスの土壌ってほんと面白い。彼等もイギリスのロックやインディ・シーンは好きではないと言っているようですし。USのエモ系の音に影響を受けたバンドと言ってしまえばそれまでだけど、音楽の教養や基礎は明らかに飛び抜けています。メロディーラインはマイナーコードを得意とする、泣きのメロディーが満載。高揚感が素晴らしいです。ほぼ捨て曲なしの密度の濃い曲ばかりですが、ハードな「Jessica」(「Parallel Worlds」も同傾向で素晴らしい!)のスピード感、疾走感がロックバンドらしくて抜群です。高速でドライヴしているような気持ち良さです。続く「The Broken Minor」という曲は、クラシカルな大作。本格的なクラシックの管弦楽の演奏が入っているのにはビックリです。映画音楽にも使えそうなスケールの大きい楽曲です。この展開はアルバム中最大の聞き物です。アクが無くロックヴォーカルらしくない(ブルース臭さがない)ヴォーカル、ボーイズ系にも匹敵するコーラスの美しさが、人によっては物足りないと思う人はいるかもしれないけど、綺麗な声が好きな人にとっては問題ないでしょう。「Last Call To New York City」なんかホント、本家ボーイズ系の【ウエストライフ】も脱帽のハーモニーとコーラスですよ。日本でも、はやくも熱狂的なファン(やはり女子かな)が出始めているような予感です。私も大好き。今後の彼等の躍進に大いに期待。ワクワクするなー。エリオット・マイナーをチェックしてみる?Elliot Minor Jessica を見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.14
コメント(0)

《2006年3月、イギリスのカーディフで結成された男女混合7人組、LOS CAMPESINOS!!。スペイン語で"農民"の意をするこの7人組は、2006年5月に初ライヴを敢行。そして壮絶なるレコード会社争奪戦の末、ブロック・パーティーやクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー、シミアン・モバイル・ディスコなどが所属する人気レーベル、ウィチタと契約。自由な編成と楽器演奏、楽しさと幸福に満ちた旋律、その一方で怒りと皮肉と出口のない状況を描いた歌詞を痛快なほどに嬉しそうに歌いつつ、彼らはアンチ・クールの旗をこれ以上ないほどに愉快に掲げてみせる。アークティック・モンキーズが切り開いた道の「次」を作り出してみせるのは、他ならぬ、この新時代パンク集団ロス・キャンペシーノス!だ。》~Music Loungeより~インディ・ロックの魅力。音が硬くて、刺激的で、ダイレクト録音のような生々しさ、機械的なノイズがない、変拍子、等々。この【ロス・キャンペシーノス!】というバンドの音も正にそれ。初耳したときは、けして分かりやすく聴きやすい音ではないと思ったけれど、3回4回と繰り返し聴き返すほど、その良さが分かってきます。そういったインディ・ロックの特徴にカラフルなメロディーラインを持つポップさ加減にキュートな女性ヴォーカルとの絡み。7人分の手持ちにある楽器をとりあえず全部使ってしまえ見たいな、強引さみたいなものもあって、大雑把なのか綿密な計算の上でなのか、分かりにくかったりもする。でもそれは音楽をする楽しさからくるものであって、けしてCDの売り上げを気にして作っているものでは無いはず。制作ではなく、創造の産物として考えた方が良さそうです。このバンドのリード楽器は主にヴァイオリンで、もっとも感情的に使用しているようです。鉄琴なんかも使っているのは珍しい。ヴォーカルは歌と言うよりもお喋りに近い感じ。「YOU!ME!DANCING!」が一番乗りの良い曲だけど、序盤の盛り上げ方が雑多でゴチャついてる感じ。その後中盤から、縦乗りでイケイケ路線に突入。終盤、学芸会みたいな早打ち鉄琴演奏も楽しめます。(笑)謎多きバンドで、このバンドの真価はライヴパフォーマンスで解明されるかもしれない。【ブロークン・ソーシャル・シーン】あたりと似た雰囲気もあるので……。と言う訳で、SUMMER SONIC 08で要チェックバンドの1つです。キュートな3人の女性達に会うのも楽しみー。(笑)“ホールド・オン・ナウ、ヤングスター..."をチェックしてみる?You! Me! Dancing!を見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.13
コメント(0)
確かに酷い事件だ。最近は行ってないけど80年代、90年代には月1回は秋葉原通いしていた私。とても他人事には思えない。どうして秋葉原なの??サリン事件の時も、自分が良く利用していた日比谷線だったので、ゾッとした事を覚えています。もし時間軸がずれていたら、自分が被害に遭遇していたかもしれないなと……。“派遣社員でリストラへの不安を抱えていた”この中に予備軍が何人いるのだろう。と考える方がもっと怖い。掲示板に犯行予告が書き込まれていた事から、政府は“対策としてネット掲示板をチェックする方策を検討”という記事も出ています。変な方向に行かなければいいと思いますが……。そしていつも私が辿り着く所は、音楽(ロック)には人を救うパワーがある、といったところでしょうか。
2008.06.09
コメント(2)

《男子二百メートル平泳ぎ決勝で、北島康介(日本コカ・コーラ)が英スピード社の新作水着「レーザーレーサー(LZR)」を着用し、従来の記録を0秒99更新する2分7秒51の世界新を樹立した。この記録を含めてこの日も計7個の日本新が連発し、3日間で計17個となったが、このうち16個はLZR着用選手によるものとなった。》~読売新聞より~北京オリンピックを控えて、スポーツも盛り上がってきました。昨日は男子バレーボールが16年振りにオリンピック出場決定。嬉しかった。金メダルを採ったのは、ミュンヘンオリンピックの時だったっけ。横田、猫田、大古、森田という選手達がいた時じゃなかったかしら。テレビで見てましたよ。古い。。。。(笑)さて最近話題になっている、水泳のスピード社製の水着です。今大会のジャパンオープンでは、急きょLZRに対抗した日本メーカーの水着の試着による試泳も含まれているようですが、結果はLZRの水着が圧勝しているみたいですね。これだけはっきりと結果が出てしまったら、北京でもLZRを使わないわけにはいかない。世界で勝負が出来なくなってしまいます。日本水連は国内3社意外の水着の着用も解禁するという決定をしたみたいで、良かったなと思います。ていうか、そんな規制があったというのも納得がいかないのですが……。各水泳競技の国内大会のスポンサーになっているとか、そんなしがらみでもあるのだろうか?新聞記事で読んだところ、LZRは身体への密着度が強く、一人で着るのも大変らしく、他人の手を借りて着るとか。ゴムみたいに伸ばし伸ばししながらでないと着用出来ないのかな。つまり、人に生まれたまんまの情けない姿をさらしながら着るのかな。(関取の廻しか!?)いやだー………(笑)冗談は置いておいて………。しかしー、これだけスポーツもハイテク競争になってしまったら、オリンピックは益々アマチュア精神はなくなって、プロスポーツの祭典みたいになってしまうな。(もう既にそうか)貧しい国は取り残されるばかりです。まあ、難しい事は考えずに2か月先の北京オリンピックを楽しみたいものです。
2008.06.08
コメント(0)

《2003年、地元愛媛県の大学サークルを通じて知り合い、多保孝一が越智志帆の声に惚れ込んでSueprflyを結成。松山市を中心にライヴ活動を行なうと、60s~70sの洋楽をベースに邦楽テイストを MIXさせた独自の音楽性とジャニス・ジョップリンを彷彿とさせる志帆の圧倒的なLIVEパフォーマンスで、すぐにその噂は広まり、地元の愛媛新聞にまで取り上げられた。その評判はすぐに東京にも伝わりメーカー争奪戦の末、ワーナーミュージックと契約。全国ライヴハウスツアーを経て2007年4月にシングル「ハロー・ハロー」で鮮烈にデビュー。2007年11月8日、多保孝一がコンポーザーとしての活動に集中するため、Superflyを脱退。Superflyは越智志帆が一人で活動する形態となった。バンドサウンドを表現する事にこだわっておりあえてSuperflyというバンド名を使い続けている。》~BARKSより~音楽の情報を得るのが、ほぼインターネットの時代になって、10日間もPCから離れるというのは、無人島に行ったみたいな感覚になってしまった。携帯では見る気が全然無いし………。そんな時に、ホテルでの早朝、フジTV系の「めざましテレビ」で見た【Superfly】のミニ特集。きっとオリコンのアルバムチャートで初登場No.1にもなったから、テレビ局も無視できなかったのだろう。局の女子アナとSuperflyの越智志帆が愛媛県の地元から中継していた映像。田んぼのど真ん中だった。そこで歌手を夢見て歌っていたそうだ。イメージからいくと沖縄ぽい感じの人だったのでちょっと意外でした。ここなら、どんな大きい声で歌っても苦情もないだろうね、等と思いながら。。。彼女の声量はこんな環境から生まれていたんだと感嘆してしまいました。聴いている者の感情を揺さぶられるヴォーカルは、CDでは若干おとなしく聞こえますが、音は60年代中期から70年前後のクラシックロックのテイストがあり聴き応えが充分でした。やはり【ジャニス・ジョップリン】の影響があるのかな。それからサンフランシスコのヒッピー・ムーヴメントの影響も。彼女のファッションもそうですね。「Hi-Five」のギターリフとサックスとトランペットの演奏は、『メインストリートのならず者』の頃の【ローリング・ストーンズ】を想起させる。迫力満点のロックンロールナンバーで最高。ブルースロック色の濃い、「マニュフェスト」の越智志帆のシャウトするヴォーカルとハーモニカは聞き物、ギターリフの気持ち良さとハモンドオルガンが鳴る厚い演奏は純日本人によるバンドとは思えない本物ぶりです。クラシックロックへの熱い思いは「1969」に描かれていますが、曲調はまったり調。《1969》♪遙か1969 夢見続けたサマータイム あの鼓動は ここに無い それはまるで儚い恋のように あなたはあっけなく去っても レコードだけは温かくて 針を落として 口ずさむよ 蜃気楼のようなロック・ミュージック 今となっては 昔話のようね 私は旅立つわ 宝物を胸に♪「Ain’t No Crybaby」のギターリフもカッコイイなぁ。全英語詩の「i spy i spy」は【JET】とのコラボで、ヘヴィーなロックンロールだ。なるほどー、JETもクラシック路線ですからねぇ。意気投合っていう奴ですか。JPOPぽい「愛と感謝」のような曲もあり、飽きがこない。「ハロー・ハロー」は【木村カエラ】のような明るさもあります。歌への思い、それはラストの「IRemember」に。《IRemember》♪誰からも愛される人がいつも羨ましくて 何の為にここに生まれてきたんだと 問いかけた日々 消えない傷は 胸の中で 幾度となく目覚めては あふれ出す IRemember 悲しみの雨に打たれた夜は 届かぬ この魂の歌 泣きながら叫んだ あれは 燻る私を変えた一ページだった♪大きな声で歌えるっていいなぁ、気持ちよさそうだなぁ。ライヴも良さそう。見たいなぁ。私も飛んでみたいっす。(笑)Superfly/Superflyをチェックしてみる?Superfly ft. Jet - I spy I spyを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.07
コメント(2)
6月1日日曜日、出張の合間の休日に長野市に出掛けてきました。↓はい証拠写真。長野市と言えば善光寺、これは定番。どんな由緒あるお寺か全然知らないけど、けっこう大きいですね。参道沿いには出店が立ち並び、ちょっと浅草と似た雰囲気でした。その後、徒歩で長野駅前に向かう途中、TOiGO広場という所で「門前JAZZストリート」というJAZZコンサートが行われていたので、足を止めてみました。すこしだけのつもりで寄っただけなのに、JAZZの音色に心地良くなってしまい2時間ほど聴き入ってしまいました。(笑)映画「スイングガールズ」のモデルとなったとも言われる「蓼科高校ジャズクラブ」も出演したそうです。私が聴いたのは2組。1つは60歳を超えていると思われる5人組のおじいさん達のジャズバンド。しっとりとしたジャズ演奏を聴くことが出来ました。もう1組は一般市民から公募された20人近く成るパーカッションチームの演奏。小学生から高校生、OLから主婦まで様々な歳の人達が、色んなサイズのコンガを叩いていました。楽しそうでしたね。リーダー(指揮をしていた人)は、【高橋真梨子】のバンドで活躍している人だと司会者が紹介していました。演奏も良かったけど、司会者のトークが面白かった。左の白い帽子のオジサンがそうです。私は後方のミキシングブース近くで聴いていたのだけど、途中音にうるさそうなオッサンがミキシングブースに近寄ってきて、エンジニアに向かって“サキソフォン”の音が聞こえない、分からないの!“と苦情を言ってましたね。エンジニアも気分を悪くしたのか“うるせえんだよ、この野郎”と言い返していました。言われてみれば小さめの音だったかもしれないけど、聴き取れない程の音ではなかった。エンジニアもプロだからどこの誰だか分からない素人に音の善し悪しを指摘されるのは不愉快でしょう。せっかく気持ちよく聴いていたのに、そんなやりとりを聞いてしまった私の方が不愉快です。なんだか、場の空気を読めない人っているんだなぁ。と思った私です。門前JAZZストリートを後にしてからは、長野駅前の東急百貨店で遅いお昼、その後駅前をブラブラして、しなの鉄道で出張先近くのホテル(同じ長野県)へ帰りました。
2008.06.05
コメント(0)

第11章から終章まで、安定期のバンドと今後。自分たちの意図に反して、企画発売決定されたベスト盤『RECYCLE』。レコード会社への不信感も、自らマスタリングに関わることで前向きに転換。契約解除も回避。スピッツは大人のバンドに成長していたのだった。音楽ビジネスという観点から見れば、確実に売れるアルバムを出そうとするのは当然だ。それがメジャーでやるということなんだ。でも、自分たちがやっていることが音楽よりも、ビジネスを優先されるものだったら、それはあまりにも寂しいし、悲しいというのが本音だった。考えてみれば、自分でも、あまり興味のないミュージシャンの作品はベスト盤から買うこともある。このアルバムをきっかけに、スピッツの音楽に触れてくれる人が増えればいい。そう思うことにした。~草野マサムネ~そうですね。バンドのエゴを通すことも大事だけど、向こう側には聴いてくれるファンがいる。投げ出すことよりも、出来る限りの最善を尽くす。それが最低限の誠意なのかな。ここで改めてスピッツの20周年アルバムの『さざなみCD』を聴いてみることにしました。そういえば、まだこのアルバムのレヴューは書いてなかったんですね。丁度良い。(笑)「僕のギター」でのドラム音の迫力と前に出てくるギター音。確かに90年代の頃の音とは厚みが違う。よりロックバンドぽいサウンドになっています。明らかに自己主張しています。マサムネの声の音域とも被っていないし……。クッキリハッキリとした明快な音です。?「不思議」という曲も大好きなんだけど、途中メタルぽいギターリフも出てきたりしてね。流麗なメロディーライン、爽やかなマサムネのヴォーカル、との対比が素晴らしいです。後ろの方でピロピロ鳴っているエレクトロニクスも可愛いのです。「点と点」はライブを意識したような曲調。何か凄く盛り上がりそうな予感がする曲です。詩が光るのは「ルキンフォー」と「P」かな。切なくなって泣けてしまうのは「P」。《P》♪君へと続く登り坂を すりへったカカトでふみしめて こんなして 再び会えたから 笑おうとしたけれど どうしたんだ? ぎこちなく おどけてる 情けなき命 抱きしめた時の空の色 思い出になるほど晴れ渡る こんなして再び会えたから 話そうとするけれど何でだろ? 知らぬ間に戻される 恥ずかしき炎 知らぬ間に戻される 消せなかった炎♪“知らぬ間に戻される 恥ずかしき炎 知らぬ間に戻される 消せなかった炎”この部分の詩が深いですね。砕いて解釈すれば、再び会った君はあのときの君ではなかった。それは自分が変わってしまったのか、それとも君が変わってしまったのだろうか。それは分からないけど時の流れの非情さなのか、あの時の君の姿は自分が創り上げた幻想でしかなかったのかもしれない。そんな事を想ってしまうと切なくなってしまうのです。次のアルバムはどんな感じになるのかな。手がかりになりそうなマサムネのコメントも書かれていました。“前から興味があったヒップホップをスピッツ流に料理する可能性はあるかもしれない”との事です。スピッツとヒップホップ面白そう。草野の曲を追いかけてきたら、20年がたってしまった。でもいまだに追いついていない。それがすごく楽しい。何よりも。だから、旅はまだまだ続く ~田村明弘~もしかしたら、追いついた時、4人がバラバラになる時なのかもしれないですね。「僕のギター」を見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.06.01
コメント(2)
全17件 (17件中 1-17件目)
1

![]()
