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《2001年に結成。英国ロンドン出身のロック・グループ。元XTCのバリー・アンドリュースの息子、フィン・アンドリュース(vo)を中心とした4人編成。グループを結成してすぐにレーベルと契約を結ぶ。04年に発表の1stアルバム『ザ・ランナウェイ・ファウンド』を発表すると、これが多くの音楽誌で絶賛されることとなる。美しくメロディックで繊細なサウンドが持ち味。》~CDジャーナルより~プロ野球界では、“名選手名監督にあらず”という格言があったけど、楽天の野村監督やダイエーの王監督なんか監督としても実績残してきたから、それも言えなくなってしまった。それから“名選手の息子名選手にならず”というのもあったかどうか、こちらはまだ言えているのではないか。ミスタージャイアンツ(長島さん)の息子も野村監督の息子も選手としては1軍のレギュラーに定着することなく2流に終わってしまいました。ロック界ではジョン・レノンの息子ジュリアンもショーンも父親を超えていないし、リンゴの息子ザック・スターキーもセッションミュージシャンの域を超えていないじゃないですか。一番才能の継承を期待されたポールには女の子しか生まれてないですね。(確か)他にも父親を超えたロッカーって聞かないなぁ。まぁ、優れたロックが生まれる土壌というのは、幼少の頃の分裂した家庭環境だったり、そこから発生するコンプレックスだと思うわけで、けして裕福な環境ではないですね。そんな中でも元XTCのバリー・アンドリュースの息子、【ヴェイルズ】のリーダー、フィン・アンドリュースは頑張っていると思う。(父を超えたかというレベルで)声がダミ声でビブラートがかかっている個性派ヴォーカリスト。【ルー・リード】系に近いです。かなり聴きずらく、取っつきにくいかな。1年も前に購入したアルバムですが、さすがの私でも10回ぐらい通しで聴いた辺りから、ようやく耳に馴染んできました。これはセカンドアルバムですが、ファーストを出した後に他のメンバー全員が脱退してしまったというエピソードがあります。(そんだけ個性が強い!?)低音域を増強したような重めの曲が多い中で、3曲目の「Advice For Young Mothers To Be」の出来が特によい。レゲエ調のリズムにメロディアスな曲調。バックの女性コーラスとハモリのコンビネーションも良いポップチューンです。本人はバンドにこだわっているようですが、ピアノの弾き語りがメインの「Under The Folding Branches」のようなアコースティックな曲の方が合っているような気もします。ちなみに【XTC】とは全然似ていない、インディ系の音。初期の【デヴィッド・ボウイ】にも近い発声といい、好き嫌いは分かれそうです。喜びだけではなく、痛みを共有したいという想い(欲求)が強ければ、最適なアルバムです。ナックス・ヴォミカをチェックしてみる?The Veils - Advice for Young Mothers to beを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.29
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《1940年英国リヴァプール生まれ。62年、ピート・ベストの後任ドラマーとしてビートルズに加入。70年の解散後、ソロ活動をスタート。瓢々としたキャラクター同様の歌声で74年には「想い出のフォトグラフ」「ユア・シックスティーン」の全米No.1ヒットを放つが、70年代後半以降は低迷する。だが、89年にザ・バンドのメンバーらと結成したオールスター・バンドで復活。98年には『ヴァーティカル・マン』を発表、健在ぶりを証明した。》~CDジャーナルより~ノーマークだった【リンゴ・スター】の最新ソロ作だったけど、評判が良いので試聴してみたら、本当に良かったので購入しました。実は【ビートルズ】のソロ作で、リンゴのだけは持っていませんでした。1973年の大ヒット作『RINGO』は当時のラジオでも良く流れていて、「Photograph」や「You’re Sixteen」は間違いなく名曲で、慣れ親しんでいました。たぶん買わなかった理由は、楽曲の出来は良くても時代的なインパクトがなかったからなのだろうと思います。ビートルズ時代でリンゴがリードヴォーカルだった曲で好きだったのは、「I Wanna Be Your Man」「Honey Don’t」「Act Naturally」「Yellow Submarine」「With A Little Help From My Friends」「Don’t Pass Me By」「Octopus’s Garden」等です。けっこうありますね。数が少ないので打率は高いです。(笑)さて『LIVERPOOL 8』の出来の良さは、リンゴの人柄の良さにプラスしてプロデューサーである【ユーリズミックス】のデイヴ・スチュアートの手腕もあると思うのですが……。ポップソングの壺を押さえたナチュラルでコンパクトで芸術的な音響が見事です。スパニッシュギター的響きの「PASODOBLES」は、何処かしら「And I Love Her」的旋律でビートルズを感じてしまいました。リンゴの声も、従来からの太めの声が効をそうしているのか、衰えを感じさせない声量感があります。《LOVE IS》♪静けさに心を落ち着かせ 精神を統一すれば 見えてくる もっと壮大なプランがあることが この世界は 君と僕だけのものじゃない みんなのものなんだ 戦争はこれからも続くだろうが 愛はどんどん強さを増していく 自分の考えがどこから来るのか 深く考えてごらん それが僕が願う たった一つのこと 愛はここにある 耳をすませばいつでも呼んでいる 愛はここにある 心を開けば姿を見せてくれる 愛はここに、ほらすぐそこに♪抱擁力に一杯包まれてしまう暖かいメロディー、ジーンときてしまいます。この曲もリンゴが歌うから説得力があります。リンゴにとってジョンの「イマジン」にも相当する名曲です。そしてリヴァプールの想い出を綴った表題曲の「LIVERPOOL 8」《LIVERPOOL 8》♪リヴァプールよ 俺は町を出て行った人間さ いつだって自分の気持ちに正直だったから 俺は旅に出たんだ 運命が呼んでいた ハンブルグに行ったんだ 赤いライトに照らされて ジョージとポールと友達のジョンと一緒に 一晩中演奏したものさ 怖いもの知らずだったよ 大したこともなかったが もうたくさんだった♪歌詞には出てこないけど、“俺はリヴァプールを出て行った男だけど、リヴァプールが大好きなんだ。”と言っているような気がしてしょうがない。エンディング近くのリヴァプールの歓呼に想いが伝わってくるようです。きっとジョージとポールとジョンも同じ思いに違いないです。「THINK ABOUT YOU」のメリハリの効いたロックンロールナンバーも楽しい。「FOR LOVE」のコーラスとギターにはジョージの影がチラついたりで、「GONE ARE THE DAYS」の濃い粘りのある曲調は聴き応え充分、「GIVE IT A TRY」の軽やかなパーカッションは心の解放へと導き、カントリー調だけどお洒落なメロディーラインの「HARRY’S SONG」、「IF IT’S LOVE THAT YOU WANT」は小気味良くてダンスしたくなってしまいます。などなど密度の濃い曲が目白押し。つまり極上でビンテージ品にも匹敵するポップソング集です。正に円熟で、ここに来てリンゴ・スターは大化けしちゃったのねーという感じで、要するに『LIVERPOOL 8』は最高で文句無しという事で締めます。この人は長生きするねー、たぶん。。。。(笑)想い出のリヴァプールをチェックしてみる?Liverpool 8を見てみる? Powered by TubeFire.com
2008.02.26
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《1979年6月20日、英国ロンドン生まれの女性ギタリスト。17歳の時にアッシュのオーディションを受け、加入。01年、バンドの3rdアルバム『フリー・オール・エンジェルズ』でデビューを飾る。停滞気味だったバンドは同作で完全に勢いを取り戻し、彼女の名も広く知られるようになった。05年、ソロ・アルバム『グレイ・ウィル・フェイド』を発表。アッシュとは異なるキュートなニューウェイヴ系のサウンドで、間口の広さを見せつけた。》~CDジャーナルより~【アッシュ】を脱退した、【シャーロット・ハザレイ】が2007年に出したソロ作第2弾です。その後にリリースされた“3人組アッシュ“の新譜よりも、私はこちらのシャーロットの方が気に入ってたりしますが。。。全面【XTC】のアンディ・パートリッジの協力(アドバイス)を得て作られただけあって、XTC風の細やかなリズムのポップチューンが満載です。でもそこはXTCでしてストレートなポップチューンではないです。それから彼女が敬愛する、【ケイト・ブッシュ】を意識しているかのような歌唱といい良いのですね。シンガーとしては、けして前に出たいわけではなく、自分はあくまでギターリストであると公言するなど奥ゆかしいところも見せているシャーロットです。ヴォーカリストとしてはアクティヴ系ではなく、たおやかな感じ。そこがまた良い。こちらから、シャーロットの世界に飛び込んでいく感じです。例えば【コクトー・ツインズ】見たいな。アッシュを脱退した理由についてシャーロットは、『メルトダウン』のような【フー・ファイターズ】や【ニルヴァーナ】路線の作品は自分がやりたかったものではなかったと言っています。【デヴィッド・ボウイ】や【イエス】も好きだと言っているようだし。それはこのアルバムで聴かれるように、ニューウェイヴ風味のポップサウンドに見事に反映されていますね。ギターリストとしては緻密で多彩な音を出しているようですが、ハッとさせるようなリフを聴かせるような人ではないでしょう。楽曲の雰囲気感が勝っている感じです。それからジャケットはツインピークスのローラの死体を思い出しちゃうんですけどねー………。瞑想中と考えた方がコンセプトとしては自然です。こちらツインピークスのローラ。よう似てるわ。(笑)うむ、これもなかなかディープで教養に満ちている耽美な世界です。アッシュとは関係なくお勧めできます。
2008.02.24
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ふーん、サマソニ08のヘッドライナーはコールドプレイですか。いいんじゃない。でもヘッドライナーよりもインディバンドに興味がある私としては早く第1弾アーティストが知りたいんですが、小出しにしてくるCREATIVEMANのやり方には毎度憤慨する。早く知りたければ会費払ってモバイル会員になれって言うのは………。意地でも会員になりません。会員ブロガーさんの速報に期待しています。(笑)サマソニ前にひとつLIVEを見に行きたいのですが、スターズとブロークン・ソーシャル・シーンの追加公演が決まったので行こうと思う。平日だけど3月7日は休めそう。会社帰りに行くという手もあるのですが、急な残業が入る可能性があるので危険、やはり休もう。渋谷はクアトロもAXも、家からは田園都市線1本で行けるので良いです。10数年単独公演は行ってなかったのですが、今年からは年3・4回は行こうかなと考えてます。ギターを始めてからギターリストへの興味が湧いてきて、生でプレイを見たいという欲求が強くなってしまったのが理由です。ギターリストが二人いるバンドが興味深いな。パートの分け方とか、ギター種やエフェクターの使い分けとかね。
2008.02.22
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今日2月20日に発売予定だった【LOS CAMPESINOS!】(ロス・キャンペーシーノス!)のアルバム(日本盤)が3月12日に延期になったのは楽しみにしていただけに残念です。その代わりとは何ですが、1か月前にHMVの店頭レヴューで“ロス・キャンペーシーノス!が好きならばこのバンドもストライクでしょう”見たいな事が書いてあったので気になって試聴してみたら、爽やかなギターポップサウンドだったので気に入ってしまい即買いしたのがこの【ラクロス】というバンドのアルバムです。このバンドも情報絶無なのですが、スウェーデン出身らしいです。日本語読みも分からないのですが、たぶんラクロスでいいんですよね!?メンバーは6人うち女性が1人いるようです。ロス・キャンペーシーノス!が7人組でうち女性が3人なので、似ているようで似ていません。(笑)彼らウェールズ出身だし。音はジャケットの可愛らしさと同様。アコースティックでメルヘンチックなギターポップです。リード・ヴォーカルは女性で声量感はありません。囁き系の歌い方。歌もけして上手いとは言えないのですが………。でもキュートです。男性のコーラスがどの曲にも付きます。エレクトロニクスも使用していますが、宝石のごとくキラキラした響きを聴かせてくれます。トランペット系やハーモニカ系の音も出しています。エレキギターは主にネオアコ系の爽やか系キラキラサウンドですが、メリハリを効かせた歯切れの良いカッティングもあります。楽曲の親しみやすさは、バンド間の仲の良さが伝わってくるようで手作り感覚があります。Myspaceを見てみると、まあ可愛らしい子犬がいっぱいの壁紙。音からくるイメージにピッタリでーす。ともかくギターポップが好きな人、スウェディッシュポップが好きな人、可憐な声の女性ヴォーカルが好きな人に超お勧めしまーす。聴きなさい!!(笑)それから今月末から4月に駆けて、私の好きなバンドのリリースラッシュが続き嬉しい悲鳴です。LOS CAMPESINOS!もそうなんですが、【VAMPIRE WEEKEND】も良いし、【FEELING】も来ちゃうし、【KILLS】も来ちゃうし、【CLUB8】だってあるぞ。【KOOKS】だってあるし【DELAYS】も楽しみだ。トリは【REM】で決まりだ。どうしょう………。全部買うだけ。。。首を洗って待ってろー、ヴァージンレコードにHMV!?!私はゴールド会員。(爆)そんな中でラクロスは予定外の拾い物、今年最大の収穫(今のところ)でした。(大袈裟)myspaceで試聴してみる?
2008.02.20
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なんだなんだなんだ。ブルーレイだろうが、HDDVDだろうがどっちが次世代のDVDになろうが私は構わないんですけど。だって家のメインの録画機はベータなんですから……。(苦笑)それは冗談ですが。。(笑)でもベータも1台完動してますし、VHSも3台あって完動してますし、テレビも3台完動してますし(これまたアナログでブラウン管)、DVDも2台完動しています。ベータはEDベータなんですが、過去に修理は2度しています。VHSはSVHSでこれも2度修理しています。さすがに次壊れたら修理するつもりはありません。なぜなら全てアナログチューナーなので、アナログ放送終了を見据えて、修理をして現用機として引き延ばすのは意味がないからです。DVDの2台も1台は再生専用機のDVDプレイヤーで、もう一台は録画機ですがアナログチューナーです。2011年7月24日にアナログ放送が終了しデジタル放送が開始されると、現用の録画機・テレビでは受像出来なくなるため、新たにデジタルチューナーを付け足すか、買い換えるしかありません。これが2011年に発生するとなると、大変な出費になるわけです。あと3年後までに少しずつ壊れて欲しいという変な希望的な観測をしている私です。こんな深刻な(?)問題を抱えている我が家にとって、次世代DVD戦争なんて空論に等しいのですが………。しかしこのデジタル放送化は問題を抱えているようで、経済的な理由等でデジタル化できない世帯に対して切り捨てられるのかという問題や、受像機の需要に生産が追いつかない事態も考えられるため、両波がしばらく併存することもありえそうです。(詳細はこちら)☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★今日読売新聞の朝刊を見てたら一面を使って“ターンテーブル&カセットデッキ付CDレコーダー”の通信販売の記事が掲載されていました。これはレコードやカセットの音源を面倒な配線もせずに、ダイレクトにCD化出来る一体型のオーディオ機器です。再生に手間の掛かるレコードをCD化したいのは常々思っていたのでこれはいいなと思いましたが、価格が69800円というのは少し高いかな。プレイヤーの性能にも不安があるし。69800円でCD買えちゃうじゃんというのもあるし………。30枚程度。(笑)LDソフトのDVD化も課題なのですが、これもやらなければと思いつつ面倒で手つかずです。LDが壊れたら貴重なソフト(ロックの映像集が50枚近くあるので)が見られなくなってしまいます。修理するほどでもないというのもあるので。思い切って処分するというのも1つの方法ですが、捨てきれないのもあるものです。AV機器の進化進歩のスピードが速いのは良いのですが、ユーザーへのサポート(責任)は全うしてほしいものです。HDDVDを既に買われている人達のためにも。
2008.02.19
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《ホットレッグスを前身とする、英国職人気質のポップ・バンド。1972年に改名し、翌73年に1stアルバム『10cc』を発表。名作『オリジナル・サウンドトラック』(75年)からは、ロック史上に残る名曲「アイム・ノット・イン・ラヴ」の大ヒットを生む。76年以降はグレアム・グールドマン(b)とエリック・スチュワート(g)のデュオとして活動するが、83年に解散。92年、オリジナル・メンバーで再結成し、その後も変則的な編成を繰り返しながら存続している。》~CDジャーナルより~クッキーシーン59号の伊藤英嗣さんのレヴューを読んでいたら、【10cc】の話がチラっと出てきたりして、ちょっち嬉しかったりで。。。やっぱ【フージアーズ】あたりは10ccの流れなんだよなぁ等と共感したりで……。その10ccもLPでしか持っていないので、聴きたくても聴く機会はめっきり減っています。(レコードはセッティングが面倒なので)次作の『オリジナル・サウンドトラック』があまりに評価が高いので、こちら『SHEET MUSIC』は影が薄くなっていますが、なかなかどうして、勝るとも劣らない好盤です。むしろ私はこちらの方が聞き込んでいて好きなくらいです。曲調は正攻法なポップソングでしょうが、歌われている内容は毒っぽい、皮肉っぽいブラックユーモアです。以下10ccのブラックユーモアが表現された曲の一部「THE WALL STREET SHUFFLE」ウォール街をシャッフルしたらどうなるか?(トランプじゃないって。でも札束が舞って、拾えたら面白いじゃない。痛快かも。)「THE WORST BAND IN THE WORLD」ドジでへっぽこなロックバンド、テクニックなんかありゃしない。それでも穴の空いた黒いビニールに音を詰め込んで、気づいてみたら不思議不思議レコード売り上げ1億枚。皆にやんややんやの喝采を受けるロックンロールアイドル。そんなバンドに俺たちはなりたいのさ。(こんな曲を作れるのは、テクニックがあると自慢しているようなもの、可愛くないバンド10cc)笑。「OLD WILD MEN」ロックンロールの先達は、カムバックを目指して日夜シコシコとギターをいじりまくっている。老いぼれちまった男ども、ワイルドな先駆者達はひたすら奇跡を待っている。神よ多数派にあわれみを、神よ彼等にうだつが上がりますように。(最近復活ライブをした警察官や飛行船達にあわれみを感じてしまうのは私だけ?)「CLOCK WORK CREEP」僕は意志を持った最新のジャンボジェット機。搭乗員も貨物も乗客もぴかぴかの新品。でもパイロットときたら僕が原子爆弾を積んでいることも知らずにスチュワーデスといちゃつくことに大忙し。時限爆弾のタイマーを止められるのは彼だけなのにね。もう、1分と迫っているのに。(この曲は2001年宇宙の旅をはじめとした、キューブリックの映画にかけているようです。)70年代の初来日時に、私は中野サンプラザに見に行っていますが、その時はロル・クレームとケヴィン・ゴドレーは脱退した後でした。正直コンサートはレコードほど面白くなかった。冷め切った演奏に終始していたかな。バンドとしてのピークは過ぎていたのかもしれないけど……。バンドの特質からいったら舞台装置に工夫があっても良かったんじゃないかなと思うところだけど、ごく普通に演奏していただけでした。理工系のサウンドクリエイターである二人の脱退は大きかったなと正直感じました。エリックとグラハムはソングライターチームでしたから。スクリーンなんかもない時代だったから、しょうがなかったかな。つまり70年代のバンドとしては進みすぎていて、環境が彼等に追いついていなかったといったところなんでしょう。エリック・スチュアートはヴォーカリストとして、表現力もありますが、少し声が軽めなのが弱み。それをカバーしていたのが、アルバムコンセプトの素晴らしさと歌詞の面白さです。10ccとはそんなバンド。なおアルバムカバーは、ヒブノシスによるものです。このアルバムをチェックしてみる?The Wall Street Shuffleを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.17
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《日本の“はっぴいえんど”にも影響を与えた、60年代のサンフランシスコ・ロックを代表する伝説的なバンド。フォーク、カントリー、ブルース、R&B、サイケデリックなどの多彩な要素を融合させた60年代後期のサンフランシスコ・ロックのなかでも独特の存在感で異彩を放った。1966年に結成され、1st『Moby Grape』、2nd『WOW』といった名作を残すものの、1stアルバムから5枚のシングルを同時発売するといった無理もたたってか、短かい活動期間で解散した。》~CDジャーナルより~60年代末期、サンフランシスコで活躍した【モビー・グレープ】の『WOW』です。ジャケットがシュールなダリ風の油絵ぽくて、サイケ時代を反映したかのような作品です。【バッファロー・スプリング・フィールド】あたりと同世代のようですが、モビー・グレープの方が音楽性が多様で面白い。いや、ほんとフォーク、カントリー、ブルース、R&Bと色々とある。メンバー全員がソングライターの才能があり、曲を提供している。そしてヴォーカルも出来るようなのです。どの曲にも【バーズ】ほど綺麗ではないが、独特のハーモニーワークが聴けます。カントリー系の曲は「MURDER IN MY HEART FOR THE JUDGE」フォーク系の曲は「BITTER WIND」「HE」サイケデリックな「ROSE COLORED EYES」ジャムセッション風のブルースなナンバー「MILLER’S BLUES」ブルージーなロックンロールナンバー「CAN’T BE SO BAD」なんかギターリフが渋くて最高。さらにホーンの導入でファンク度アップ。踊れるー。「JUST LIKE GENE / AUTRY A FOXTROT」の50年代あたりのレトロな酒場(グラスが鳴る音、ウェイターの声が木霊し雰囲気抜群!)のダンスホールを再現したかのような音場は、良き時代のアメリカを連想してしまい、聴いているこちら側まで入り込んでしまい、幸福な気分になれます。「HE」で聴けるヴァイオリンはフラワーカルチャーそのものの音色で、ふくよかなコーラスと共にトリップを誘います。「MOTERCYCLE IRENE」はマリファナ煙草をくわえ、入れ墨をしたヒッピーな女、南に行けばハーレーの上で処女を奪われ、男遍歴は数知れず、刑務所暮らしも経験し、今は放浪暮らし、行く末はバイク事故で死んでしまった。そんな物語の曲。最後にオートバイがスリップし、衝突したようなSE(サウンド・エフェクト)で終わる。「THREE-FOUR」はラブバラード。ストリングスが美しい名曲!《THREE-FOUR》♪どうか俺のことは心配しないで 君を守ってやるよ 俺を思うだけでいい そしたら駆けつけるから 悩みは忘れるんだ 嫌なことは考えないで 愛の美しさは君と共にあるから たとえ心は遠く離れていても 君の全てを愛しているんだから 俺は命が尽きるまでここにいるつもりだよ 俺が死んでこの命が 君の見えないところに行ってしまっても 君の中には俺の魂がずっと生き続けている♪「FUNKY-TUNK」はヴォーカルに早回しを使用。あの【フォーククルセイダーズ】の「帰ってきたヨッパライ」はもしかしてこの曲のパクリか!?うーむ、これは60年代アメリカンロックの名盤に相応しい、密度の濃い作品ですね。当時のヒッピームーヴメント文化の臭いがプンプンしております。“はっぴいえんど”への影響とありますが、以後の【細野晴臣】のソロ作に通じるものを感じとりました。ルーツなのかもしれないなと思った。これを知ったことも収穫でした。ニヤリ。PS(なおモビー・グレープは、2007年1月にサンフランシスコのフィルモアにて、再結成ライブを行ったそうです。)このアルバムをチェックしてみる?Moby Grape Omahaを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.15
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《1977年1月8日、米国ラスベガス生まれの女性シンガー。もともとは子役として活躍していたが、98年にインディ・ロック・バンド、ライロ・カイリーに加入、2001年に『Take-Offs & Landings』でミュージシャンとしてもデビューを飾った。06年、The Watson Twinsなる女性メンバー2名を従え、ソロ・アルバム『Rabbit Fur Coat』を発表。フォークの香りが漂う、優しげなオルテナティヴ・カントリーという色合いのサウンドを聴かせた。》~イープラスより~1年半前に購入した【ジェニー・ルイス】の初ソロアルバム、『RABBIT FUR COAT』。当初はそれほど感銘を受けなかったアルバムですが、何故か最近聴いたら心地良くて、はまっています。目が大きくて、色白で肌がムチムチしていて、胸が大きくて(笑)女性らしい身体をしている人だなぁと常々思っていて、彼女にするなら最高の女性だなぁと思っていました。典型的なアメリカ娘って感じなのですが………。「RABBIT FUR COAT」で歌われる過去の家庭環境は、彼女自身でしょうか。容姿の華やかさからはとても想像できない境遇です。成功者になる事に対しての心の葛藤や、それを曲の素材にしてしまう事への自責の念。カントリー風味のフォークソングの手を借りて、自己の生き方を振り返る。物事には表と裏があって、溺れることなく冷静に見つめることこそ必要。《Melt Your Heart》♪あれほど素敵なものは他になかった そうなの人の魂にとって良いものは 裏を返せば神経にとっては害になるの それはきっとあなたの心を溶かすはず 何だかんだであなたの心を溶かすはずよ 本人のためになるのであれ害になるのであれ それはまるで自分の母親がくれる バレンタインカードみたいなもの あなたの心を溶かすはずよ そして愛せたかもしれない人々を 失ってしまった私たち そしてあなたが自分で持っていると考えてるものや 求めているもの それは決して完璧じゃないの♪そう幸福のカードの裏には不幸のカードがあって、どちらか1つだけ手に入れようと考えるのは愚か。幸福と不幸のチャンスは均等に巡ってきます。人生とはそういうもの。どちらも知った人間のみ語れる歌、それがジェニー・ルイスのフォークソング。彼女の歌声は深みがあって荘厳、かつ素朴で暖かく嘘がない。だから素晴らしいのです。癒されるのです。ウサギの毛で出来たコートって、暖かいのかな??ウサギの毛で出来たコートって、どんな匂い??着てみたら、このアルバムの事はもっと分かるのかも………。(笑)【ライロ・カイリー】は未聴なので、そのうち聴いてみよ。このアルバムをチェックしてみる?Jenny Lewis "Rise Up With Fists"を見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.14
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《英国ロンドン出身、Vo&key、b、percという編成のトリオ・バンド。2005年に始動し、07年にはEpic UKと契約。同年秋にEP「It's Not About You」でデビューを飾ると、同作が全英シングル・チャートのトップ40入りを果たすヒットを記録した。続く「She's So Lovely」はトップ10ヒットとなり、08年2月にセルフ・タイトルの1stアルバムをリリース。ピアノを活かした、爽快かつキャッチーなメロディを武器に高い評価を得ている。》~イープラスより~うーむ、一聴してみて、とてもUKアルバムチャートで2週連続No.1になるような最新の音には聞こえないのですが。。。むしろ、野暮ったくて垢抜けないサウンド。でもこれがとても新鮮に聞こえるから不思議です。その理由の一旦は何なのだろう?と考えたら、どうやらバンドにギターリストが存在しないことにもありそうです。ここ数年の若造達のギターロックに飽きられてきたというのもあるのかもしれない。大半はピアノがリズムを刻むピアノロック(?)といった感じです。【フージアーズ】にしてもこの【スカウティング・フォー・ガールズ】にしても、音楽に関しては、若さというよりも、熟練性を感じてしまうのです。若年寄りみたいな。それからヴォーカルの魅力もあるかもしれない。太くて低音の声の魅力は、希少価値が大です。古くは【アニマルズ】のエリック・バードンや【J・ガイルズ・バンド】のピーター・ウルフ系譜の声の持ち主って、そうあるもんじゃないのです。ビデオクリップも面白い。見て感じたのは、この人達は相当の映画好きなのではないかという事。それもアメリカングラフィティあたりのムービーです。「JAMES BOND」という曲もあるし……。センスの良さはバンド名の“スカウティング・フォー・ガールズ”も表れているし、ジャケットは東南アジアのタイあたりの運河で見かけるような風景で、異質です。並のバンドだったら、こんなのをアルバムカバーに採用しないでしょう。例によって日本盤発売は今のところ未定のようですが、3月のBRITISH ANTHEMS 2008では来日決定。その全貌が明らかになるでしょうが、日本のロック好きには受けるかなぁ。日本の若いファンは刺激を求めたがる傾向があるような気がするから。70年代ポップが好きな、年配のロックファンにも結構受けそうな気はします。もちろん私はこの音、懐古趣味ぽい素朴なメロディー、好きですよ。(笑)エルビス・プレスリーは死んでいなかったのか。知らんかった!?ふーむ………。(笑)SCOUTING FOR GIRLS - ELVIS AIN'T DEADを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.12
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2日間留守にしていたら、アダルトエロサイト系のコメントスパムが5つも付いていた。今年に入ってから毎日のように付いています。これほど多いと、コメントもそろそろ認証制の機能を持たせて欲しいなと思う今日このごろです。楽天以外のコメントを拒否する機能はありますが、これをしてしまうと私のような、楽天内の交流が少ない者にとっては、意味がなくなってしまいます。以前から感じてはいたけど楽天ブログはスパム対策にしては、腰が重い。相変わらず煩わしいコミュニケーションツールは作りたがるけどさ。今時画像容量の合計が50MBというのも少なすぎる。毎年YAHOO!インターネットガイドでは人気ブログサービスのランキングを発表していますが、前回は5位だったか6位だったと思う。3・4年前はNo.1を争っていたと思うのですが………。要するに基本機能がしっかりしていない所は人気が無くなるのです。深刻に考えないと、楽天のイメージダウンにもつながると思うのですけどね。新規に始める人には、楽天は絶対勧めないな。FC2やamebroがよろしいのではないでしょうか!?
2008.02.11
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《シュガーカルトやパニック!アット・ザ・ディスコなどのツアーのオープニング・アクトを務めた経験のある、シカゴ出身の5人組バンドのメジャー・デビュー・アルバム。キャッチーなメロディで展開されるものや、哀愁漂うミディアム・チューンなど多彩なロック・ナンバーを披露。歌詞が持つメッセージをストレートに伝えるエモーショナルなボーカルに聴きほれる。》~mu-moミュージックより~「HEY THERE DELILAH」が世界中で大ヒット、2008年のグラミー賞にもノミネートされた【プレイン・ホワイト・ティーズ】のメジャーデヴューアルバムです。日本での人気はこれからみたいなのですが、私は結構気に入ってます。哀愁漂う感傷的な歌詞が特徴的なエモ系のギターロックです。トム・ヒゲッソのヴォーカルは若さいっぱい、青春真っ直中といった感じで、可愛らしさもあり好感度大。純粋なエモというよりも、パワーポップが入った聴きやすさも○。《MAKING A MEMORY》♪フライデーナイト、きれいな夜だけどどこに行くんだ 台無しにするつもりはなかった 君は気分を悪くしている 何を言ったか分からないけど謝るよ 君と僕は想い出を作っていくべきだ 一緒にいる時はいつも僕を見て 二人は一緒にいるべきだって分かるだろ 想い出を作っていくべきだ 上着を脱いで出て行かないで もう出て行く必要はないんだ 一人じゃ解決できないから手を貸してくれ みんな手助けが必要なんだ フライデーナイト、きれいな夜だ 君さえここにいてくれるなら♪ギターリフがキャッチーに決まっていて、リズム隊もカチっと決まっていて破綻がない。基本のサウンドがしっかりしているので、トム・ヒゲッソのヴォーカルも安心して聴けます。そして何と言ってもメロディーの素晴らしさ、全曲キャッチーでシングル化可能なくらいです。「WRITE YOU A SONG」のようなアコースティックナンバーも織り交ぜていて、飽きさせない。「HEY THERE DELILAH」がヒットしたのはストリングスの導入がポイントかな。女の子受けも良さそうなバンドですね。PUNKSPRING08出演決定!来日記念盤として、3月にライブ映像付きのDVD, リイシュー, デラックスエディションが出るようです。これはファンにとってはたまらんプレゼントです。ライブも良さそうですね。(笑)このアルバムをチェックしてみる?myspaceで試聴してみる?Plain White T's - Hey There Delilahを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.09
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《きざしカンパニーはこのほど、ブログ同士の“相性”が分かるというサービス「Myピース」(β版)を始めた。 2つのブログのURLを入力すると、RSSフィードの内容をもとに分析。記事に使われているキーワードから、共通する話題や感情を抽出し、相性を判定する。ブログを更新すると、判定結果も変わる。》~IT media newsより~ブログ交流も、最近は片思い(一方通行)が多くなってきた。理由はいろいろあるだろうけど、長い間やっていれば飽きてきてしまうからしょうがない。それでも音楽への思いは始めた頃と変わりがありません。自分には大好きな音楽があって、それが全てであるし、本来の姿。現在進行形である限り終わりは見えない。振り返る必要もないのだ。きざしカンパニーからブログ同士の“相性”が分かるというサービスが始められて、面白そうなので試してみました。相性度は単位「Boo」で数値が表示されます。ほとんど20台が多かった。20台は相性が良いのかな?ついでに自分のブログの解析も結果は………“悲しい気持ちがブログからにじみ出ています。話題に関してはバンドについて多く書かれているみたいです。”だと??悲しいかなー。そんなに書いてて悲しくはないのですが。。。バンド について多く書かれているなんて、当たり前な解析ですね。ベータ版だからなのか、有能なサービスじゃないみたいですね。気休めにもならないな。(苦笑)お暇な方はどうぞ試してください。(笑)(なお、エキサイトブログは対応していないみたいです。)
2008.02.08
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USで人気のインディ・バンド、【マグネチック・フィールズ】のアルバムを入手しました。このバンドの情報は絶無なので、音そのものの傾向を書くぐらいしかないのですが………。メンバーは4人のようでClaudia Gonson Sam DavolJohn WooStephin Merritt中心人物はStephin Merrittという人物でUSインディ・ポップ界の奇才と呼ばれているようです。女性が1人含まれているようです。とりあえず2008年1月15日にリリースされたこの『DISTORTION』が最新作みたい。結論から先に言ってしまうと、かなり良いです。音はフィードバックやディストーションを多様。機械的なノイズ音と歪みに包まれて、甘味なメロディーが流れています。音像はぼやけていて、高域と低域はカットされ中域主体で恐ろしいくらい狭帯域サウンド。意図しているかのようなハウリング音も違和感はなし。しかしながら、不思議とポップで心地良い。もっとも近いのはシューゲイザー系の音でしょうが、爆音ではない。音のレベルでは、ヴォーカルが楽器音(?)よりも大きく録られている。つまり基本は歌ものポップ志向なんです。Stephinのヴォーカルは太くて低くて、通りが良い。色気もあります。曲によって女性(たぶんClaudia)とメインヴォーカルを分け合っているのも良い。曲調は明るい。「California Girls」なんて曲は特に明るく、【ビーチ・ボーイズ】風メロディ。この作風をステファンは“フィードバック・ピアノ”と評しており、【ジーザス&メリー・チェイン】よりもジーザス&メリー・チェインに聴こえる”ともコメントしています。だいぶ音の傾向が掴めてきたでしょうか?古いところでは【ヴェルベット・アンダーグラウンド】あたりが好きな人にも勧めたい。もちろんジーザス&メリー・チェイン好きにもね。こういう音に魅せられてしまうと、メジャーの完備されたスタジオ制作のアルバム、(音を多重に被せた音)がつまらなく聞こえてしまいます。インディポップ素晴らしいな。マグネチック・フィールズも最高!!myspaceで試聴してみる?アニメが可愛い100,000 Firefliesのビデオを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.07
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エレキギターも2・3時間も練習していると、最後の方になってくると指が痛い痛い。でもその頃になると、弦を押さえる左手の動きもスムーズになってくる。きっとプロのギターリストなどは、指先がコチンコチンでタコになっているのだろうな。私でもけっこう人差し指と薬指の先端が硬くなってきます。その状態を保ちながら、毎日練習していれば、上達は早いのだろうけど、週に1日ぐらいが限度かな。1週間も経つと指が元の状態に戻ったりしていかんです。マルチエフェクターを買っといたのは正解だった。1つの音に飽き始めたら、次の音に瞬時に変えられるのは良いです。教則本や楽譜などに載っている、TAB譜は小さくて見にくい(目も悪いので)ので何とかならないものかと考えていた。エクセルで作ってみたらどうだろうと閃いたので作成してみました。線がかすれて見にくいですがこんな物です。↓写真の例はパワーコードです。A4サイズでプリントすれば大きくて見やすいし、これなら遠目でも充分に確認できます。押さえる弦のフォントを大きくし太字にしたり、押さえるフレットにも●で表し指種も表記してあります。至れり尽くせりです。いいんじゃない。自画自賛(笑)忘れかけたら、これ見て確認、バッチグーです。隣のシートに基本形をコピーして、どんどんコードを増やして覚えていこう!!では、またー。(笑)
2008.02.05
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♪夏が来れば思い出す遙かな尾瀬~じゃなかった。雪が降ると思い出すレコードがこのジェネシスの『Wind And Wuthering』です。と言っても、ジャケットのイメージ、音のイメージからくるだけで、雪とは全然関係ありません。ジャケットの色合いは雪っぽいのですが、雪が降っているわけでもなく積もってもいません。むしろ霧がかった景色に鳥の大群が空高く飛び立っている、今にも雷雨がある前ぶれのような怪しい景色です。個人的にはジェネシスの事をプログレバンドと思ったことはありませんが、あえてプログレぽい音を出しているアルバムといったら、ジェネシスの全アルバム中これが1番目か2番目あたりになるでしょうか。そのためかプログレ好きには受けの良いアルバムのようです。私はどちらかと言えば、前作の『トリック・オブ・ザ・テイル』の方が好きなのですが………。『トリック・オブ・ザ・テイル』が骨格のはっきりした、明確な音作りであったのに比べて、こちらは叙情的でシンフォニック寄りです。クロスオーバーからフュージョン寄りになったバンドアンサンブルがより英国らしいシンフォニックサウンドに戻ったことからセールスも反応。特にアメリカでは『トリック・オブ・ザ・テイル』がNo.3のヒット、『Wind And Wuthering』がNo.26の小ヒット(かな?)となっています。「Eleventh Earl of Mar」リードはトニー・バンクスのストリングシンセかな。音場は横に広く縦に薄い、典型的なシンフォニックロック。フィル・コリンズのヴォーカルもそれに併せてか細い。「One for the Vine」これは聴かせる大作。メロトロンからハモンドオルガンからグランドピアノまで色んな音が立ち代わり立ち代わり出てくる。「Your Own Special Way」ポップ化路線の第1弾とも言える曲かも。マイケル・ラザフォードの曲でもあります。スティーヴ・ハケットの出番があまりないような曲。でもハープぽい音はハケットの演奏かな。次作以降に繋がるようなメロディーライン。今思えば、今後の主導権がラザフォード&バンクスに移行することを暗示しているような曲。自信に満ちたフィルのヴォーカルに不安感の微塵の欠片もありません。「Wot Gorilla?」フィルとバンクスの共作。のためか、ドラムスの躍動感が素晴らしい。エンディング近くの細かいキラキラした響きが、雪のイメージをしてしまうのかもしれない。「All in a Mouse’s Night」これも組曲風の大作。ゴリゴリしたベースラインが素晴らしいですね。Bass pedalsという楽器でこの音を出しているのだろうか?ハケットのギターとバンクスのキーボードとの絡みは絶品です。「Blood on the Rooftops」フィルとハケットの共作。色彩感豊かなハケットのクラシックギターが素敵。ヴォーカルは切ない。フィルの表現力に脱帽。この2人がメインの曲のようだけど、バンクスとラザフォードもバックで控えめに貢献。いじらしいくらいのアンサンブルです。「Unquiet slumbers for the sleepers…」~「…In That Quiet Earth’」これはもうジェネシスお得意の18番、怒濤のインスト。前作は「Los Endos」で今作がこれ。聴いている我々はエクスタシーに導かれてしまうのであります。「After glow」そしてエンディングはこれですよ。“ジェネシスよ、ありがとう!”と言いたくなってしまうような、至福感いっぱいの浮遊感漂うスローなナンバー。いやー、通して聴いてみると、改めてジェネシスって盛り上げ方が極上なバンドだなと思いました。スタジオ作でありながら、構成力がライブ的で凄いのですって。ヴォリューム感が凄い。これほどまで精密で細かい音を出しているバンドなんて、いませんもの。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★今日はせっかくの休日も、雪のため会社から電話がかかってきて、“会社に出てこい”指令がありました。なんせ公共的な事業に関わっている仕事をしているものですから、降雪とか台風接近とかあると呼び出しがかかるのです。雪がふって喜んだのは、小学生時代だけですね。(休みになるから)夕方には雨に変わり解除されたので、家に帰ってこれたわけです。もう休日の雪はイヤイヤ、ぷんぷんです。(玉緒ちゃんになった気分)ジェネシスの『Wind And Wuthering』聴いて少しは気分晴れたかしらん。(笑)このアルバムをチェックしてみる?Genesis - Eleventh Earl Of Marを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.03
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《1995年にスコットランドのエジンバラでロディ・ウンブル(vo)を中心に結成された4人組。英国バンドでありながらも、ニルヴァーナやソニック・ユースのような硬質でハードな米国のインディ・バンド的サウンドで話題を集める。98年にアルバム『ホープ・イズ・インポータント』で正式デビュー。2ndアルバム『100ブロークン・ウィンドウズ』が全英トップ20位入る。世界ツアーを経て米国でも人気に火がついた。》~CDジャーナルより~一部に熱狂的なファンがいるような、【アイドルワイルド】というバンド。なかなか良いバンドだけど、冷静に見れば、USインディロックに媚びすぎているように見えてしまうような所もありますが………。ギターは【ストロークス】ぽかったり、ヴォーカルは【REM】でハードなギターロックはクランジ系。オリジナリティはそれほどあるほうじゃない。欲を言えば、もうちょっとスコットランドらしいトラッドな曲があると良いのになぁと思ってしまいます。「IN COMPETITION FOR THE WORST TIME」「EVERYTHING」と隙間無く続くギターロックは、ありきたりでやや単調、退屈してしまいます。そんな中でも、「FUTURE WORKS」「YOU AND I ARE BOTH AWAY」「ONCE IN YOUR LIFE」の3曲はスコットランドらしさがあり、個性的で凄く良かった。「FUTURE WORKS」のようなスローなテンポの曲調に、よりこのバンドの良さが出るような気がします。ホーンの音色が艶やかで、女性コーラスも色気があって良いです。《FUTURE WORKS》♪かつての天国を眺めて気づく それはどこにでもあると いま起きてる現実の中で 僕らは自分の役割を演じる 君に起きることは 僕にも起きる 世界のどこでも 歌は響き続ける 僕のまわりで 信念とやらには夢を見させておくさ 歌は流れ続ける 僕のまわりで 愛するものを奪えばいい 奪った物を愛せばいい 川も山も見つけられなかった 地図に載っていなかったから けれど真実の在りかとはそうしたものだ 心の中だけに存在する 君と僕の♪詩にも、ロックする彼等の本心が素直に表れているようで良いですね。ディレイを多用した「YOU AND I ARE BOTH AWAY」のアコースティックギターとオルガン系のキーボードサウンドも魅力充分です。「ONCE IN YOUR LIFE」などは【ウイッシュボーン・アッシュ】の『アーガス』を想起させる旋律だ。今時珍しい濃い系のギター叙事詩は70年代のブリティッシュハードロック好きにも充分アピールする迫力です。「NO EMOTION」はギターロックとしては、良い出来で楽しめる。ストロークス好きにも良いかも知れない。全体の印象としてはヘヴィーな中にも、暖かさや優しさみたいなものがあって、大人っぽさの中にもエネルギーを感じる。この先、円熟すればするほどさらに味が出てきて、枯れてきたりすると、良くなっていくバンドかもしれない。このアルバムをチェックしてみる?Idlewild - No Emotionを見てみる?Powered by TubeFire.com
2008.02.01
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