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私の今年のNo.10~No.1はこうなりました。No.10JONSI(ヨンシー)『GO』来日公演が素晴らしかったヨンシー。ライブにしてもCDにしてもアイスランドの厳しい自然から培われた、硬く鋭い真の通ったプロダクションは、ロックシーンの中にあっては孤高の存在。これを聴いてしまうと、世間にはくだらない音楽がありすぎるなと思ってしまいます。No.9CODEINE VELVET CLUB(コデイン・ベルベット・クラブ)『CODEINE VELVET CLUB』楽しそうだなぁ、気持ちよさそうだなぁ、幸せそうだなぁ。こんな気分になるアルバムもそうは無くて、これがフラテリスのジョンのサイド・プロジェクトだと知って驚く人が多いと思う。彼のバックグラウンドは60年代ポップス。グラスゴーらしい愛と優しさが詰め込められたロマンチックな作品でした。No.8スピッツ『とげまる』いつもと変わらない草野マサムネ節。でも飽きないのだなぁ。フォークからギターポップ、ロックンロールとバラエティに富んでいる楽曲の数々。情緒たっぷりの詩とメロディーに泣けてしまうのも変わらない。これだけのソングライターとしての才能があればサウンド面での冒険など不要かもしれないのだけど、ピアノを大胆に導入した壮大な曲もあったりで、進歩が見られるのです。快心作です。No.7BRYAN FERRY(ブライアン・フェリー)『OLYMPIA』ロキシー・ミュージック名義ではなく、フェリー名義で出したアルバムですが、実はサウンドはロキシーに近い。フェリーのヴォーカルスタイルは相変わらずに全盛時と変わりがなかった。豪華なゲストミュージシャンもフェリー色に染まってしまう強烈な個性。声の衰えも無いのは嬉しかったですね。まぁ、シャウトするような歌い方じゃないから。。(笑)No.6KYLIE MINOGUE(カイリー・ミノーグ)『APHRODITE』流行のデジタルビートとカイリーの艶やかなヴォーカルとがマッチングした見事なダンスポップアルバム。低音の厚みが凄い。心地良すぎる。これで踊らずしてどうする!?20年振りとなる4月の来日公演行きてぇー…。(笑)No.5UNDERWORLD(アンダーワールド)『BARKING』ハーツの『HAPPINESS』と比べると聴いていてダレるけど、フロア向きなのはこちらなのかな。エレクトロの総合芸術みたいな、ライティングからスクリーンの映像と組み合わせると良さが膨れあがるみたいな感じで。ダンスアルバムとしても優秀。カラフルさと重厚感が両立している充実作でしょう。No.4HURTS(ハーツ)『HAPPINESS』モダンでお洒落なエレクトロポップデュオ。こういった人達が出てこないとUKの音楽シーンは盛り上がらないと思う。何時の時代にも華のあるバンドは存在していた。そして退廃という名の影と言う奴を含みながらも。そして今ハーツはそれらの最先端にいるといっていい。この先どんな物語が展開していくのか楽しみで仕方がないです。No.3THE SCRIPT(ザ・スクリプト)『SCIENCE&FAITH』UK(正確にはアイルランド)の国民的なバンド。本作もロングランヒットになっています。ヒップなポップソングからギターポップ。ソウルフルでエモーショナルなポップソングが中心となっているが、楽曲のスケールは一段とアップしました。所謂“良い歌”が目白押しなのです。じっくりと末永く聴き続けられる、大人のポップアルバム。素敵です。No.2MAROON 5(マルーン5)『HANDS ALL OVER』出だしの「MISERY」の底抜けの明るさで、このアルバムの素晴らしさを確信したのだけど、ロック系メディアでは徹底して無視ですな。(苦笑)年間ベスト10クラスでしょ、どう聴いても…(笑)躍動感が半端なくあり、徹底して“乗り”に重きを置いている。理屈抜きに楽しいのです。LADY ANTEBELLUMとの共演もあります。ヴォーカルのアダム・レヴィーンの色気ある声も最高だし、表現力も増している。ボーナストラックが7曲も入っていて、こちらの出来も素晴らしい。至れり尽くせりですよ、ほんとにもぉ。5月の来日公演に向けてテンション上げてる毎日でございます。No.1GORILLAZ(ゴリラズ)『PLASTIC BEACH』物語を貫く管弦楽とエレクトロが摩訶不思議な世界観のベースになっていて、ポップやロック、ヒップホップの枠を超えてしまったエンターテインメント作品。海洋のイメージを抱かせるのも浪漫に繋がっていますね。固有のバンドをイメージさせないのも革新的だ。ディズニーランドに遊びに行くとか、ロールプレイングゲームの世界に入り込むとか、そういったものと同列の楽しみに似たような。敷居が高くなることもなかった、娯楽性が素晴らしい。創作集団ゴリラズのツアー見たかったなぁ。日本にも来てください。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★No.10~No.1はこんな感じになりました。カレンダー目当てで買ったrockin’on2月号。相変わらず理屈ぽい記事が多いですね。その中で“2010年のロック・シーンを振り返る”という対談記事が興味深かったのだけど。何か知らないけど“ロック”という奴に凄くこだわっている。こうでなければいけないという何かがバックグラウンドにあるのか思い込みが半端じゃない。ロック雑誌なんだからしょうがないのかもしれないけど、何か違和感というかズレを感じてしまった。THE SCRIPTやMAROON 5が評価対象外になってしまうのも、その辺があるのかもしれない。その点、私は随分柔軟だと思う。(笑)実際UKの音楽シーンはポップもダンスもヒップホップもエレクトロも普通に受け入れられているのだし、“ロックぽいもの”がチャートのほとんどを占めるなんて、今後もあるとは思えない。それから、各メディアで年間の上位に挙げられていた、VAMPIRE WEEKEND、MGMT、ARCADE FIREですが、私は入れてない。それぞれ好きなバンドで聴いていたアルバムだったけど、あと少し何かが足りなかっただけ。ARCADE FIREはサウンドに今ひとつ刺激が足りなかった。曲の良さとコンセプトの素晴らしさだけでは上位には入らない。VAMPIRE WEEKENDはファーストと比べると楽曲の魅力が半減。MGMTはどっちつかずで印象度が薄い。何れにしても理屈(論理)で評価を決めるというのは、自分の感性には合ってない。私はもっとナイーブな聴き方をするから。UK勢は新人から中堅どころ、ベテランまで12組も入っていて、例年よりも多くて意外な感じだったけど、雰囲気がパッと明るくなるのは確かですね。USインディが多くなると重苦しくなっちゃったりするから。ちなみに、凄く気に入っているMY CHEMICAL ROMANCEの『DANGER DAYS』は、まだまだ聞き込み不足なので来年送りにしました。
2010.12.31
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今年1年は、個人的にインディ系からポップ系に趣味がややシフトしたような気がする。巷ではUSインディー物が流行のようで、それも良いのだけど少し食傷気味なところがあります。特に60年代のサイケやカリフォルニアポップ、スベクターサウンド辺りの音に触発されたようなものに対しては。色々といじられるとね、シンプルなポップソング&ダンスミュージックが聴きたくなるという訳です。とは言えUSポップやUKトラッドにもカントリーのスパイスが効いたようなものも増えて、これも流行と言えなくもないですね。でもここ1年はそんな音楽が心地良かったのは確かです。私の今年のNo.20~No.11はこうなりました。選定条件としては、(1)昨年以前の旧譜も含む。(2)11月以降購入したアルバムで聞きこみが不足しているものは対象外。☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★No.20THE SUNSHINE UNDERGROUND(ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド)『NOBODYS COMING TO SAVE YOU』まさかの来日公演キャンセル(初めてのチケット払い戻し経験)で夏フェスに期待したのだけど、それも叶わずとても残念でした。乗りはニューレイヴなのかもしれないけど、基本はギターロック。静と動の展開の速さと疾走感溢れるギターサウンドに興奮しました。No.19THE NATIONAL(ザ・ナショナル)『HIGH VIOLET』重厚なバリトン・ヴォイスが魅力のインディバンドだけど、60年代のビートバンドぽい風情もある。ダークだけどロマンチックで哀愁を帯びていて、アダルトな味わいが何とも言えない。一緒に深く深く落ちるところまで落ちたところで、至福を共有出来るみたいな。。。生涯の親友に出逢えたみたいな。そんな重みがある素敵なアルバムでした。No.18LADY ANTEBELLUM(レディ・アンテベルム)『NEED YOU NOW』男女の優秀なシンガーソングライターが2人揃っているかのごとき、楽曲の質が恐ろしいほど高い。しっとりと聴かせるバラードから、軽やかなカントリーソングまで楽しめてしまうポップネスが満載。ハーモニー、コーラスとも極上となれば鬼に金棒。これも素敵なアルバム。No.17SCISSOR SISTERS(シザー・シスターズ)『NIGHT TRAIN WORK』3作目にして、純ダンスアルバムに近くなった。これが彼らの素の姿に一番近いような気がしないでもない。風格と落ち着きみたいなものが出てきて、聴いていて安心出来ます。1作目のニューウェーブ味も良かったんだけどね。フジのステージも素晴らしかったし、2月の単独ライブが楽しみでしかたがないです。No.16BELLE AND SEBASTIAN(ベル&セバスチャン)『WRITE ABOUT LOVE』毎度質の高いアルバムを出しているベルセバだけど、これはグラスゴーから出て一歩踏み出したというか、ポピュラリティが増したというか。ノラ・ジョーンズとの共演が象徴的です。男女のデュエットによる愛に満ちた作品集で、可愛らしい楽曲が並んでいます。聴いていてほっこり、にっこりしてしまう、そんなアルバム。No.15JAMIE.T(ジェイミー・T)『KINGS&QUEENS』ようやく日本盤が出たものの、盛り上がりはもう一つだった。しかし、英国での評価は絶大。ヴォーカルの癖は好みは分かれるでしょうが、好きになれば、ど壺にはまってヘビーローテーション。UKの若者の現状とやさぐれ感を明るいヒップなリズムとヴォイスで表現した充実作。No.14FANFARLO(ファンファーロ)『RESERVOIR』楽器の編成がアコースティックなインディフォークバンド。楽器の持つ本来の美しい音色を堪能したいのならこれを聴けば間違いがない。メロディーとヴォーカルにアーケイド・ファイア似のところもあるけど、彼らは重いコンセプトを背負い込んでしまったようなのと比べて、まだまだミニマムな世界観で収まっている。そこがまた良い。身近な我らのバンドという距離でこのまま居て欲しい。No.13BAND OF HORSES(バンド・オブ・ホーセズ)『INFINITE ARMS』曲調は地味っぽいですが、ジンワリくる浸透系の楽曲が多数占めます。メランコリックなメロディーラインにアメリカのスケールの大きさを感じてしまいます。深夜になんか聴いてしまったら泣けてしょうがないかもしれない。これを聴いて癒されたら、また明日から頑張れる、そんな感じでしょうか。No.12TWO DOOR CINEMA CLUB(トゥー・ドア・シネマ・クラブ)『TOURIST HISTORY』爽やかで軽快なギターポップサウンドが気持ち良い。エフェクトの使い方もさりげなくて適切。個人的に今年の若手UKバンドではNo.1。乗せるという事に関しては、どういった音が気持ちが良くて踊れるかという事を分かっている人達だと思う。聴かせるポイントもわきまえているし、職人芸的な味わいもある。現状でも充分だと思うけど、楽器の数が増えるとどうなってしまうのだろうと思わずにいられない。先の可能性も無限に拡がっているように思えます。2月の単独公演も楽しみ。No.11BRETT ANDERSON(ブレット・アンダーソン)『SLOW ATTACK』ソロ3作目にして最高作。私小説的な前2作から飛び出して、光が差し込んだところに顔を出したといったような。瑞々しいブレットの声が眩しすぎる。美しすぎる。ここまでやりきれたから、スウェードも並行する事が出来るのだろうか!?単独のライブも熱かった。特に披露した新曲が素晴らしく、(スウェードでの来日を含めて)2011年はかなり期待して良さそうです。
2010.12.30
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《1994年に米国サンフランシスコで結成された、クラッシック・ロックのテイストが残る音楽性を持つオルタナティヴ・ロック・グループ。98年に『トレイン』でデビュー。その後も2001年には『ドロップ・オブ・ジュピター』、03年には『マイ・プライベイト・ネイション』などを発表。活動休止期間を経て、09年に通算5作目のアルバム『セイヴ・ミー、サンフランシスコ』をリリースし、王道のアメリカン・ロックを聴かせ健在ぶりを示した。》~CDジャーナルより~細々とやっている楽天アフィリエイト。それでも年間で3万円ぐらいの売り上げがあって、そのうち自分の手元に入るポイントは3パーセント程度です。つまり3千円ほどの買い物が楽天で出来るというわけ。ま、CD1枚程度ですね。たった1枚のCDといえども貴重な訳でして、ありがたい事です。この場を借りて、ロックの部屋経由の楽天で買い物して頂いた方にお礼申し上げます。で、そのポイントでゲットしたのが【トレイン】の『SAVE ME,SAN FRANCISCO』です。そのキャリアと実績からいってアメリカでの人気は不動のようなのに、日本ではあまり人気が無いですね。その実私も知らなかったし、聴いていませんでした。サウンドは70年代から80年代のクラシックロックテイストの匂いがプンプンで、正直ダサイなぁと思ってしまいました。やはり、この手のロックは日本のメディアには大きく取り上げられる事は無くなっています。音の固まりを投げつけられるような、大味で豪快な王道アメリカン・ロックテイスト。それでもメロディーとアレンジには光る物があって、ドラマがある。わざとらしいくらいに。(笑)その大らかさがアメリカで受けるのかなぁ。アルバムタイトルでもある「SAVE ME,SAN FRANCISCO」。カントリー風味のロックンロール。まるで70年代前後『レット・イット・ブリード』あたりの【ローリング・ストーンズ】みたいです。「I GOT YOU」になってしまうと、ロックというよりソウルシンガーのそれになってしまい、違和感が増す人が多いのじゃないだろうか?アメリカの人にとっては日常的に親しんでいたルーツロック的なものとして抵抗無く聴けるのかもしれないですが。。。バラード系で本領を発揮する、ヴォーカルのパットの美しい声をより活かすのならば、バンドサウンドは邪魔なような気がしないでもない。ストリングスとピアノを中心にしたほうが良いのでは。ギターの音色は濁っているし、荒い。ドラムスももう少しタイトにコンパクトにリズムを刻んでほしい。色々と細かい不満はあるものの、「Parachute」「This Ain’t Goodbye」をはじめ名曲揃いで楽しめるアルバムです。Train/Save Me San Francisco
2010.12.28
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2010年の参戦ライブは20公演でした。昨年の21公演とほぼ一緒。もう少し押さえるつもりもあったのだけど、ライブ禁断症状が出てしまうのでこれが適切なのかもしれない。そして今年はクラブイベントも幾つか参加しています。こちらは音響の不満やらDJの選曲の不満やらで、満足感の得られたものは無かった。やはり自分がDJしないと心底楽しめないような気がする。あと悪酔いしやすいというのも難点。(笑)1月20日 FAUNTAINS OF WAYNE(渋谷クラブクアトロ) 1月29日 CAMERA OBSCURA/フルカワミキ(新代田FEVER) 2月 6日 PASSION PIT(原宿アストロホール) 3月 1日 TRASHCAN SINATRAS/サニーデイ・サービス(渋谷クアトロ) 3月14日 AC/DC(さいたまスーパーアリーナ) 4月 2日 THE ALBUM LEAF(渋谷AX) 5月 2日 「熱狂の日」音楽祭2010(東京国際フォーラム) 5月12日 COPELAND(渋谷O-EAST) 6月15日 FOALS(原宿アストロホール) 7月30日~8月1日 FUJI ROCK’10(苗場) 8月7日・8日 SUMMER SONIC’10(幕張) 8月21日 非常階段(HMV渋谷店インストアライブ) 9月21日 KYTE(恵比寿リキッドルーム) 10月6日 BRETT ANDERSON(渋谷Duo) 10月8日 「花とギター」、ADVANTAGE LUCY、D.Wニコルズ他(代官山UNIT) 10月20日 MELEE(渋谷クラブクアトロ) 11月6日 OWL CITY(渋谷AX) 11月21日 D.W.ニコルズ(渋谷クラブクアトロ) 12月4日 JONSI(新木場STUDIO COAST) 12月23日 ADVANTAGE LUCY(下北沢CLUB QUE)単独公演で特に印象に残ったのは、FAUNTAINS OF WAYNE、PASSION PIT、AC/DC、COPELAND、BRETT ANDERSON、MELEE、D.W.ニコルズ、JONSIFAUNTAINS OF WAYNEのアコースティックなギターセットでの、グルービーな乗りは新鮮で目から鱗だった。良い意味で外観とサウンドとの落差が魅力的だったPASSION PIT。チケット代は高かったもののAC/DCのエンターテイナー振り、全力投球振りには納得がいったし、満足感が得られた。解散前のラストライブとなったCOPELAND、けして感傷的な方向にはいかず、徹頭徹尾硬くクリスタルな美メロを貫いたバンドの荘厳さに感動。BRETT ANDERSONはソロアーティストとして、スウェードに媚びることもなかったセットリストと熱いステージは圧巻だった。オーディエンスとの一体感が素晴らしかったMELEEとD.W.ニコルズ。天使か妖精かJONSIのステージは次元を超絶し驚愕させた。そして夏フェスでは、フジロック3日間参戦。メンツの充実振りに昨年の3倍は楽しめた。特に素晴らしかったのはAIR、SCISSOR SISTERSそしてCCRとROXY・MUSICの復活の場に立ち会えたのは、一生の宝物になりました。サマーソニックは2日間参戦。特に良かったのはTWO DOOR CINEMA CLUB、BAND OF HORSES。他に良いバンドは多く楽しめたのは流石サマソニ。一部に不評だったブッキング、大物人気メジャーバンドや偏った趣味でしか楽しめないオーディエンスの方にも問題があると思うのだが。。。来年は既に5月まで単独5本参戦予定。フジロックは前夜祭から行くぞという、今からやる気行く気丸出し中です。(笑)そして、年間ベストライブは…SCISSOR SISTERS、AIR、D.W.ニコルズ、JONSIで。甲乙つけがたいっす。(笑)ではまた来年、飛び切りテンション上がるライブに出会いますように。
2010.12.26
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昨年はクリスマスイブ、今年はイブイブの日になった、アドバンテージ・ルーシーのワンマンライブ。ルーシーを見て今年ももうすぐ終わりというか、ルーシーで見納めしなけりゃ、年は越せない!そんな恒例ライブになりつつあります。そして個人的にも今年最後のライブ参戦となりました。今年もCLUB QUEは満員のお客さん。常連さんばかりなのかもしれないけど、皆歳は1つ食ったのかな?いやいや、新しいファンも確実に付いているような気がしないでもない。ルーシーは韓国でも人気があるという話を聞いていたけど、私の隣に韓国語を話していた女性二人がいました。MCでもアイコさんが、韓国のファンからメールが来てルーシーのライブで知り合った人と結婚しましたという話を紹介していましたね。あと、この日のワンマンライブのためにツイッターを始めたとか。街を歩いている時にあった出来事を140文字以内にまとめるように考えながら歩いているとかで、先日も自転車に乗っていたら、通りすがりのおばさんに区役所へ行く道を尋ねられて、説明しきれないので、一緒に役所まで行ったとか。などという話をしていました。その話を聞いていた石坂さんが、“ツイッターにはまっているんだね”などとからかっていた。アイコさんが“ナウ”はまだ使ったことがないと言うと、“ワズ”というのもあるんだよと言って使い方を伝授していました。(笑)そんなほのぼのとしたトークを交えながら、いつものように演奏はギターポップサウンド。今回は固定メンバーで5人編成。石坂さんはテレキャスターではなくギブソンの赤いセミアコを使っていた。そのせいか、従来のルーシーサウンドと比べて爽やかで伸びやかな音が聴けたような気がします。ワンマンライブのタイトル「風の吹き抜ける場所」というのも意識の中にあったような。このタイトルは石坂さんが付けたと言っていましたが、会社とか学校とか現実の社会の中ではいろんな事があるけど、ルーシーの音楽が風の吹き抜ける場所であって欲しいという願いが込められているようです。今年もアルバムに入っていない新曲が多く含まれているセットのために、飽きるということはなかったです。そして来年はいよいよアルバムリリースか!?“嘘つきルーシー”と言われないようにするよと石坂さんも発言していたし、期待出来そうですね。今年は活動を控えていてライブは5本だったと言っていて、数が少ないと忘れてしまう(ステージの進行とか)みたいな話もしていました。その辺りもルーシーにはご愛敬になってしまい、笑いを誘うところがこのバンドの魅力です。来年のニューアルバムに期待しましょう。
2010.12.25
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《2000年初頭にジェラード・ウェイ(vo)とマット・ペリッシー(ds)を中心に結成された米国ニュージャージー州出身の5人組ロック・バンド。02年に発表したファースト・アルバム『I Brought You My Bullets You Brought Me Your Love』で一躍脚光を浴び、04年にセカンド・アルバム『スウィート・リベンジ』を発表し来日も果たした。ポップなメロディ・センス抜群のアグレッシヴなサウンドが魅力的なバンドで、同郷のサーズデイと比較されることもしばしば。カリスマ性みなぎるジェラルド・ウェイを中心に、なおも進化し続けるロックンロールを聴かせている。》~CDジャーナルより~楽しい。これほど楽しいハードロックアルバムに出会うのもそうはないな。コンセプトアルバムだった『ザ・ブラック・パレード』ほどの構成はされてないものの、こっそり物語性を持ち込んでいるあたりに、4年間の創作の苦労とアイデアが感じとれます。そう、1曲1曲の単体は完璧にロックンロールとハードロック、時にギターロックで完結している。しかもテンションは半端なく高いときている。けれど流れで聴いていると、不思議と統一した世界観が感じ取れるのです。「NA NA NA」のキャッチーさは何!?笑っちゃうくらいだけど、バカバカしいくらい単純なリフとコーラス、その方が楽しいという見本みたいな曲です。「BULLETPROOF HEART」グイグイと前に出てくる主張の明確なロックンロール。エレクトロニクスが隠し味になっていて聴き応えが増している。「PLANETARY」おーこれこれ、アルバム中一番好きな曲です。冒頭のサイレン音がめちゃカッコイイ。リズムギターのカッティングといい。拳突き上げたくなる曲だなぁ。ジャンプしたくなる、間違いなく。(笑)「THE ONLY HOPE FOR ME IS YOU」これはもう王道。マイケミの18番とも言えるギターロックだけど、冒頭と途中とラストで視界が拡がったような、音響空間を創りだしていますね。従来の路線では飽き足りない革新性のある曲だと思う。「PARTY POISON」日本語のナレーション付き。【デヴィッド・ボウイ】の「スケアリー・モンスターズ」とくりそつ。同じ女性じゃないの?と思ってしまうほど、素っ頓狂な発音まで似ている。(笑)「S/C/A/R/E/C/R/O/W」こういったアンセムソングもマイケミの魅力なんですよね。ヴォーカルを意図的に歪ませているし、エモーショナルなギターサウンドの気持ちの良いこと。「SUMMERTIME」これも大好きな曲。これはちょっとUKギターロックぽいですね。【スノウ・パトロール】みたい。USのギターバンドでこういう繊細な味のあるギターロックが出来るバンドっていないんですけどね。驚きです。「THE KIDS FROM YESTERDAY」“カコーン”って鳴っているパーカッション系の音やキーボードの音色が魅力的な曲。新しいサウンドへの挑戦も大成功。ロックンロールとハードロックとギターロックを基準に据えながら、新しい可能性を追求し、具現した作品。でも根底にあるのは難しいコンセプトではなく、基本的にそれらが持っている爽快さやエモーションだったりで。壺が押さえられている傑作アルバムだと思う。来年の単独来日公演決定!行きたかったけど、諸々の事情で行けそうにない。夏フェスに期待(サマソニ?)するとしよう。My Chemical Romance/Danger Days
2010.12.23
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ヘッドホンブック2011が発売されていたので買ってきた。何だか毎年買うようになってしまいましたが、今年も魅力的な新機種が発売されていますね。デジタルオーディオ時代にあっては、比較的に安価で高音質で音楽を楽しめるヘッドホンは魅力的です。現在メインで使用しているオーディオテクニカのアートモニターATH-A700もイヤーパットがボロボロになってきていて買い換え時かもしれないけど、音は問題なく再生できるので使っている状態です。ヘッドホンブック2011の中で紹介されていた機種で気になったのは、ボーズのAE2audio headphonesとデノンのAH-D1100。どちらも偶然に定価\18.900だった。重量も200g以下で軽い。早く音を聴いてみたい。それから特別付録として、高音質イヤフォンが付いていた。雑誌の付録では、たいした音ではないだろうと高をくくっていたら、良い音だったのでビックリした。音質からいったら¥5,000クラスに匹敵するんじゃないだろうか。特に中域の音の伸びと歪みのなさに感動。低域はやや軽めだけど解像度はありますね。見た目が柔で、コードが細く断線しやすそうなのが安物といったイメージ。イヤーパッドは付いていなく、長時間聴いていると耳が痛くなります。それ以外は問題なしです。ブランド名はファイナルオーディオでPiano Forteという名前が付けられていた。高級スピーカー等を製造しているところで、イヤフォンにホーンスピーカー理論を応用しているのだそうだ。その特徴が活かされているのですね。雑誌本体が¥1,905プラス高音質イヤフォン付き。これはお得な買い物しました。まだ書店で売っているので、イヤフォンの買い換えを考えているようだったら、購入検討してみてもいいかも。なお、このPiano Forteを進化させた「Piano Forte2」として市販されているみたいです。
2010.12.21
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《ヴァンパイア・ウイークエンド、MGMT、ダーティー・プロジェクターズ、アニマル・コレクティヴらの登場で沸くNYインディ・ロック・シーンの中でも、2010年最も飛躍を遂げているラ・ラ・ライオット。USインディ・ロックにチェロとヴァイオリンを大胆に取り入れたドラマティックなサウンドが圧巻な本作品は、インディ・リリースながら、全米チャート36位を獲得するなど、スマッシュ・ヒットを記録中。》~CDジャーナルより~ファーストアルバムが今年の7月にようやく日本盤化されたと思ったら、10月にセカンドアルバムのリリース、今度はすぐに(1ヶ月遅れだったかな)日本盤化されましたね。ボーナストラックが4曲も入っています。ちなみにファーストの『THE RHUMB LINE』は2008年の年間ベスト20に入れたぐらいの愛聴盤でした。(今でも聴いています)基本的にファーストと大幅な変化はないけど、曲調に伸びやかさと明るさが増したような気がする。ピアノやストリングスが前にグイグイと出てきて、躍動感が増した。そしてヴォーカルのウェスの声も柔らかくて、伸びやかでヴァイオリンの響きと見事にハーモナイズしています。彼らのサウンドの魅力は、ギターがリズムをカッティングして、ヴァイオリンがメロディーを奏でて感情をメランコリックに主導するところ。楽器の各パートも見通しが効いていて、アンサンブルされている。ファースト以上に『THE ORCHARD』ではクラシカルな方向にいっているような感じで緩さが増した。なので、聴いていて凄くまったりします。女性ヴォーカルがメインの「YOU AND I KNOW」みたいに、アルバムの真ん中に挟まれるのも良いですね。良いアクセントになっています。厚くてきめ細やかなコーラスワークが聴ける「MASSACHUSETTS」等にバンドの確かな成長を聴き取れます。《緻密に組上げられたアンサンブルの包み込むような温かい手触りに、メロディラインに潜むわずかなペーソスに、このバンドの本当の懐の広さを思い知ります。色づく秋の確かな実りを告げる文句無しの名盤。》 アジカンの後藤さんのコメントです。秋でも冬でもいいと思うけど、寒いときに聴くと暖かくなれそうな作品です。Ra Ra Riot/Orchard
2010.12.18
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ここ1週間ぐらい前から1日の“ロックの部屋”のアクセス数が600超えなんですけど。。。ちょっと異変。それ以前はだいたい400前後だったのですが。心辺りは全然ないですが、Facebookと連携しはじめた(らしい)ので、そこからのアクセスが増えたのかもしれない。あと、アクセスランキングが500位まで表示されるようになったのも最近知りました。私は音楽部門でだいたい70位前後を行ったり来たり。これも記事を書いても書かなくてもそんなに変化はない。まぁ、態勢に影響はないので、どーでもいい事ですが。楽天ブログ内で交流のある人なんか1・2名だし。交流目的では楽天ブログは全然面白くないです。私はリンク基地みたいな使い方だからなぁ。(苦笑)
2010.12.17
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【ハーツ】以来、UKロック UKインディロックは全然面白くないなぁと思っていたんだけど、このザ・ヴァクシーンズは凄く良い。エフェクターの効いたギターロック、ギターポップ。空間再現性に長けている。4人の風情から言っても、一筋縄ではいかない経験者揃いみたいな雰囲気をもっています。ひさびさ当たりです。「Post Break-Up Sex」この曲大好き。The Vaccines - Post Break-Up SexPowered by TubeFire.comなるほど、NME,BBCなどが激プッシュなのも頷けます。アルバムリリース前の来日が決定した模様!4月12日 (tue)原宿アストロホールにてデビューアルバムも楽しみだ。
2010.12.15
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《英国出身のシンガー・ソングライター。デビュー前には英国軍の偵察将校だったという経歴を持つ。2002年、デモ・テープをきっかけにAtlanticと契約、04年に1stアルバム『バック・トゥ・ベッドラム』をリリースした。その魅力的なメロディは、エルトン・ジョンやエリオット・スミスを引き合いに出されるなど“英国の吟遊詩人”として、本国のみならず欧米各地で話題となった。05年、同作で日本デビュー。》~CDジャーナルより~前作『オール・ザ・ロスト・ソウル』が2007年のリリースだったから、3年に1枚のペース。『バック・トゥ・ベッドラム』を初めて聴いたときの衝撃と新鮮さを求めるのは無理だとしても、ファーストに迫る出来になっていて安心しました。ジェームス・ブラントの持つ内省さや暗部に、オーディエンスも慣れたのがその理由だと思うけど。前2作に見られた楽曲のバラツキがなくなってトータルでプラントの歌心が堪能出来るようになりました。共作が増えた効果が表れたようですね。共作者はスティーブ・ロブソン、ウェイン・ヘクター、ライアン・テダー、ケヴィン・グリフィン等の売れっ子メロディーメイカーがあたっています。ジェームス・ブラントの声は個性的(心臓に突き刺さるような鋭さ)だから、ピアノの弾き語りばかりだと聴いていて辛くなるような事もあるのだけど、そういった事も幾分中和されてきているように感じます。「So Far Gone」や「These Are The Words」なんかとてもバランスがとれていて聴きやすいし、しかも口ずさみやすくて合唱したくなってしまうような曲です。でも「Best Laid Plans」なんかは相変わらずに強烈ですが。。。《Best Laid Plans》♪君は暗がりは好きじゃない でも僕に光を照らさせてくれない 君の問題を洗い流そう でもどうやら、僕がすがりつくほど 君は手放すみたいだ、分かってる 誰かに愛されるままにした方がいい でなければ自分で自分を見つけるしかない 教えて、なぜ最高のプランが全部 君の手にかかると失敗に終わるのか 僕のいい意図はいつだって 僕の意志通りには終わらない♪でもでも、そんなプラントが大好きだったりするんだな。「No Tears」も同系のバラードですね。「Superstar」も大好きな曲。厚いギターサウンドとギターカッティングがエモーショナルでドラマチック。「Calling Out Your Name」のような温かくて優しいメロディーラインもまた、とても魅力的です。ファンでいることの喜びを再認識した、充実作。文句なし。James Blunt/Some Kind Of TroubleJames Blunt - Stay The NightPowered by TubeFire.com
2010.12.12
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《イギリス出身のロック・ミュージシャン。1971年、ロキシー・ミュージックを結成。72年アルバム『ロキシー・ミュージック』でデビュー。当初からバンド活動と並行してソロ活動も行ない、73年にカヴァー・アルバム『愚かなり、我が恋』でソロ・デビューする。その後も、全英1位を獲得した『ボーイズ&ガールズ』(85年)をはじめ、コンスタントに作品をリリース。2010年10月、37年ぶりにブライアン・イーノを含むロキシー・ミュージックのメンバーが再結集し、デヴィッド・ギルモアやジョニー・グリーンウッドら豪華ゲストが参加したニュー・アルバム『オリンピア』を発表。》~CDジャーナルより~“37年ぶりにブライアン・イーノを含むロキシー・ミュージックのメンバーが再結集”か。。。と言うことでリリース前から期待していた『OLYMPIA』だったのですが。いやー、素晴らしい出来です。フジロック’10でもグリーンのヘッドライナーを努めていたし、元気なブライアン・フェリーを拝められて感動した記憶が昨日のようです。そんな素晴らしいアルバムを作り上げても、それほど大きく取り上げられることもなくなったのは、時代の流れとは言え寂しいものがあります。いや、本当に内容はロキシーの最高傑作と言われる『アバロン』やソロ作の『ボーイズ&ガールズ』を凌駕するというか、雰囲気のとてもよく似たアルバムになっているのです。ブライアン・フェリーの持ち味とも言うべき、ヴォーカルの色気、妖艶さは健在ですし、4曲目の「ME OH MY」でブライアン・イーノのシンセサイザーが鳴っていたりすると、“うわー、ファーストのロキシー・ミュージックを彷彿させるじゃない”と感激にむせんでしまいました。涙が出そうになりました。(笑)けして上手いとはいえないフェリーのヴォーカルは相変わらずで変わりがないのですが、拍子がずれまくりなのは高度なテクニックなのではないかなんて思ってしまう。フラフラユラユラと浮遊しまくりで、雲の上を漂っているみたいです。【トラフィック】のカバー、「NO FACE,NO NAME, NO NUMBER」の料理具合も絶妙。枯れた味わいがたまらなく良い。ギターは【クリス・スぺディング】だ。フェリーのソロ作ではお馴染みのギターリストだけど、久々に彼のギタープレイを聴いて70年代80年代にタイムスリップしてしまいましたよ。良いなぁ、ディストーションのかかったギタープレイ。【ティム・バックリィ】のカバー「SONG TO THE SIREN」では【ピンク・フロイド】のデビッド・ギルモア、【レディオヘッド】のジョニー・グリーンウッド、オリジナルメンバーのフィル・マンザネラの黄金トリオによるギタープレイが聴ける。オーボエもオリジナルメンバーのアンディ・マッケイだ。ゆったりとした幽玄な雰囲気と曲調の中でそれぞれの個性と特徴を出しています。「HEARTACHE BY NUMBERS」は【シザー・シスターズ】のジェイクも参加。シザー・シスターズらしさというよりも、初期のロキシーを彷彿させるが、聞き込めば新しい発見があるかも。類は友を呼ぶと言うことにしておきます。(笑)今年65歳になるとはいえ、変わらぬ耽美さと官能さを維持しているブライアン・フェリーに大拍手!アルバムカバーに対する拘りについても全盛時と変わりなく、【ケイト・モス】を採用したのはナイスセンスでした。イーノとの関係も良好なようだし、ロキシー・ミュージック名義での新譜も期待できそう。Bryan Ferry/OlympiaBryan Ferry - You Can DancePowered by TubeFire.com
2010.12.10
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《School of Seven Bellsらを輩出したブルックリン・シーンともシンクロする、世界最突端のサウンドが国際都市・横浜から現れた!My Bloody Valentineなどシューゲイズなギター・レイヤーと美麗なるエレクトロニクス、さらには平熱の男女ヴォーカルを、Ulrich Schnauss も絶賛するセンスで折衷した、日本から世界を切り裂く、ワールド・クラスの大型新人による、圧巻のデビュー・アルバム!!》~HMVより~渋谷店に続いて、横浜VIVRE店も2011年1月10日を持って閉店するそうです。あちゃー、行きつけのHMVがまたしても閉店とは。横浜VIVRE店といえば店舗面積で渋谷店に及ばないとはいえ、広い方だったと思う。アナログ盤なんかも豊富に置いてあったと思います。新百合が丘店も1月前に閉店になってしまったし、残りの行きつけはモザイクモール港北店だけになってしまいました。最後になるかもしれないということで、日曜日に横浜VIVRE店に寄ってきました。試聴機をぐるりと一周したけど、面白そうなCDが結構ありましたね。ネオアコ系インディー系と、そして1番気に入ってしまい店頭試聴買いしてしまったのが、この【ブロークン・リトル・シスター】の『Memories, Violet & Demons』という訳。ともかく厚いエレクトロニカとシューゲイザーが織りなす音の渦にビックリしてしまった。【My Bloody Valentine】や【School of Seven Bells】、【M83】を彷彿とさせるものでした。ノイズギターが勝っていると、ほとんどMy Bloody Valentineだし、エレクトロが全面に出てきたりするとM83なのだけど、女性ヴォーカルが乗ってくると途端にロマンチックな美麗エレクトロに変化する。女性ヴォーカルが明快で、感情的なエレキピアノの響音とがドラマチックな展開をする「silence」は聴き応えが充分。ギターノイズを控えめにした、インストの「free」あたりに日本のバンドらしさを感じた。晴れやかで澄み切ったエレクトロニクスに、日本の四季の美しさを投影してみたりして。この路線で行けば、ごく一般に幅広く支持されるのではないだろうか。「still」あたりのビートは【ライド】の影響も覗いているような。パーカッシブなエレクトロも良い味を出しています。ゆったりと漂うシンセはアンビエントな空間を創造し、キラキラと散りばめられるように舞っていくエレクトロニクスが桃源境に誘う「view」。My Bloody Valentineの名盤『LOVELESS』を質で上回っていると言っても、言い過ぎではない。凄いセンスとアイデアとテクニックを持ち合わせたバンドがこの日本にいるものだなと思った。こういったバンドを嗅ぎわけるセンスというのもCDショップの役割なんじゃないかなと思うのだけど、そういう意味でも横浜VIVRE店の閉店は残念ですね。そしてそして、12月12日にはインストアライブがあるそうです。これを聞き逃す手はない。行こう!無料だ!!(笑)Broken Little Sister/Memories, Violet & Demonssilence / broken little sisterPowered by TubeFire.com
2010.12.06
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サマーソニック’10はテイラー・スウィフトとスティービー・ワンダーを優先したために、断念せざるを得なかったヨンシー。夏フェス後単独公演が決定した時には、嬉しくて小躍りしてしまいました。ソールドアウトを予測して早めにプレオーダーして大正解でした。初めての新木場STUDIO COASTでのライブ参戦。会場前に到着すると「本日の公演はSOLD OUT」の貼り紙が目に付きました。ドリンクコーナーも他のライブハウスと比べるとスペースが大きく取られているし、中のホールも高さがあり、横に広く如何にも音が良さそうだなぁと思わせる雰囲気でした。1階席もバルコニーとかいう椅子席があって、ゆったりと鑑賞出来そうなスペースがあったりで、良く考えられたホールだなと思いました。そんな好条件の中でのヨンシー期待が高まりました。定刻より10分遅れぐらいにヨンシー登場。序盤は静かな出足で、静寂な音場を演出。後方のスクリーンは曲とタイアップし、森の中に動物や鳥類が投影され幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出していた。こんな感じで最後まで進むのかなー?というのも無きにしもあらずだったけど、中盤辺り映像がフクロウを映し出したあたりの曲(Go Doかな?)から一気に、展開が激しくなって、ヨンシーの美声もヒートアップ。聴いているこちらにも伝染して、目頭が熱くなってしまった。そこからは、怒濤のヨンシーワールド。エモーショナルに発声するヴォーカルと映像を交互に見ながら、盛り上がりは最高潮。体を揺らすだけが音楽の乗りではない、そんな事を再認識したのでした。ヨンシー、この人は歌うために、持って生まれた美声を人々に聴かせるために、この世に生を受けたんではないだろうか!と何度も何度もそんな想いが湧いてくるほどのクリスタルな声だった。少なくともこの空間に存在していた彼は天使であり神に近い存在であったのだ。バックバンドもドラムス辺りは、シンプルではあったけど耳に残るビートを刻んでいて、とても印象に残った。エレクトロニクスはCDと同様にナチュラルトーンにまとめられていて、心地の良いものでした。アイスランドには行ったこともないし、良くは知らないけど映像からは厳しい環境なんだろうなと感じさせられるものが確かに存在していた。アンコールの曲だったと思うけど、雷鳴が轟く映像を背景にした演奏は圧巻でした。フジロック’10のレッドマーキーでのエールのラストの曲と同じくらいの迫力でした。素晴らしかった。アンコールが終わって、一端ステージ外に引っ込んだバンドメンバーが再度ステージに出てきて挨拶。こういう光景はクラシックのコンサートや演劇ではお馴染みの光景だけど、ロック系のライブではあまり記憶にない。日本公演の最終日だったから!?、それとも完全燃焼しきった満足感とオーディエンスへの感謝の気持ちから!?それは、良質な音楽を受容した私たちの気持ちも同じだったはず。ヨンシーとそのバンド達への賞賛の拍手はいつまでも鳴りやまなかった。記憶に残る名演。この日の感動はいつまでも忘れないだろうな。ヨンシー、ありがとう。
2010.12.05
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《1989年12月13日、米国ペンシルバニア州ワイオミッシング生まれ。女性カントリー・シンガー/シンガーソング・ライター。2006年にシングル「Tim McGraw」とアルバム『Taylor Swift』でデヴュー。同アルバムがいきなり、全米カントリー・チャート1位を記録し、カントリー・シーンの新しい歌姫として注目を集める。08年発表の2nd『フィアレス』は総合チャートでも1位を獲得し、全米で大ブレイク。翌09年には同作で日本デヴューを飾り、可憐な容姿とマイルドな歌声で話題をさらった。2010年に第52回グラミー賞で4冠を達成。》~CDジャーナルより~2nd『フィアレス』の出来が素晴らしかった、テイラー・スウィフト。ここ日本でも本格的にブレイクしたようで、サマーソニック’10の出演や単独公演も好評。来年2月にも来日公演があるようだし…。人気者になったことで、楽曲に売れ線ぽいプロデュースがされていないか気になったところですが、その心配は不要だったようです。全曲彼女の作詞作曲という徹底ぶりです。個人的な体験を元にした日記のような曲が多いようですが、テイラーの繊細で傷つきやすい心情を歌った曲が多く共感を呼ぶものが多いです。カントリー味は後退し、楽曲も『フィアレス』ほどのスケール感はなく、やや単調で小粒になったような気もするけど、味わい深い曲は多い。「Mine」などは、ギターサウンドが耳に残るロックぽい曲で好き。「Sparks Fly」もメランコリックでテイラーの表現豊かなヴォーカルが聴き取れるし、満足度は高い。「Back to December」のようなバラード系で、よりテイラーのハスキーヴォイスを堪能出来ます。アルバム中一番好きな曲かな。『フィアレス』にはこの手の曲が多かったような気がするけど、『SPEAK NOW』はやや少なめかな。ロックンロール色が強くアップなビートの「The Story of Us」「Better than Revenge」なんかは、ロック好きとしてはとても楽しめるし、ライブでは欠かせない曲になるでしょうね。「Enchanted」「Innocent」「Last Kiss」といった、しっとりと聴かせるような曲も挟まっていて、変化に富んでいます。「Long Live」も名曲。じわじわと盛り上がっていくラスト(?)に相応しいスケールの大きな曲。ボーナストラックとして、「Back to December」「The Story of Us」にはオリジナルトラックとは別にUS Versionが収録されていて、違いを見つけるのも楽しいです。「Back to December」はストリングスとギターのバランスが変えられているのだけど、こちらの方がクッキリとしたサウンドで好みかもしれない。テイラーの声もゆったりと伸び伸びと歌っているように聞こえます。「The Story of Us」はオリジナルトラックの方がバンドサウンドを強調しているような感じで乗りやすい。こちらはオリジナルの方が良いかな。DISC2には、アコースティックバージョンもあって楽しめるし。何だかんだ言っても、安定した作品に仕上がっていて、充実期に入っているテイラー・スウィフトといった感じです。購入時に付いていたポスターは自分の部屋の壁に貼りました。やっぱ可愛いなぁ、テイラーはそれが一番。(笑)スピーク・ナウ-デラックス・エディション
2010.12.02
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