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ガボール:靴下は丈夫なのを選ぶ。音響のメロディ:靴下は履き心地で選ぶ。猛毒のローレン:タイツ派なので靴下は殆ど履かない。第249話【マイクロ波エミッター】キリエの周囲に風が吹く。「もう沢山だ、お前達の話など聞きたくは無い」「キリエ!!」「キリエさん!」「キリエ・・・」風の勢いで跳躍するキリエ、ガボール達を飛び越え海岸沿いの岩の上を飛び跳ねていく。「どうするガボール?追う?」「うーん・・・」「放って置いてもいいだろう、それよりもカルバートやらに会うのだろ?」「そうだ!!あの脳みそ野郎を殺すのは私だ!!」傷を抑えながら叫ぶデズモンド。「キリエの事は一先ず置いておいて目の前の仕事を片付けるぞガボール」「そうだね・・・ローレンちゃん」「ええ~・・・せっかく会えた第一世代なのに・・・」不満そうに口を尖らせるメロディ。「ならお前は後を追うがいい、止めはせんぞ?」「う・・・・・・・・・私は追うよ!」キリエを追いかけていくメロディ。「さぁカルバートを始末するぞ!」デズモンドが灯台の中に入っていく。中に入ると切り裂かれたトライバルが数人転がっており、地下へ続く扉が開かれていた。「キリエの仕業だな・・・」武器を構えて地下へ進む三人。ロボットとタレットの残骸が散らばっている。「徹底的に破壊していったようだな・・・あの仮面女め!」「鋭利な刃物で切り裂かれたような痕・・・真空刃だけではここまで金属を切り裂く事はできんだろうな」「風と一緒に塵なんかを飛ばしてるのかもねぇ。ほら、キリエさん体に風を纏わせた状態で戦うスタイルじゃない?そうじゃないときはただの真空刃しか放てないとか」「・・・驚いたな、あれだけの接触でそこまで分析できるのか」デズモンドがガボールの顔を見て驚く。「はは・・・推測さ、違うかもしれないけど考え方としては悪くないと思うぜ?」破壊しつくされた地下の研究室を進む三人。最深部には大きな円柱の水槽があり脳が浮いている周囲に配置されたプロテクトロンは全て破壊されていた。「やっと会えたな脳みそ野郎!!鉛玉をぶち込まれる準備は良いか?」「もたもたしやがってこの汚らしいゾンビめが!もう遅い」「あの仮面女にやられて死を待つだけなんだって?このままその脳みそが腐れるのを眺めていてやろうか?」「馬鹿め!そうかんたんにこのカルバートがやられると思ったか?確かに生命維持装置の電源は切られた、今は呼び電源で生きているに過ぎない、修理用のロボットも全て破壊された!だがたった一つだけまだやれる事があるぞ!」「言って見ろ!遺言代わりに聞いてやる」「修理用のロボットは全て破壊されたといったが殺害用の切り札は残っている!デズモンド、貴様を残虐に一瞬で殺してやるためにな!グハハハ!!」「面白い!やってみろ!!」デズモンドが銃を構える。カルバートの入っている水槽の横にあるハッチが開く。「ウゴオオオオオオッ!!」現れたのはフェラルグールリーバー、薬を撃たれたのかかなり興奮している。「ゾンビがゾンビに殺されるのだ!貴様がむごたらしく死ぬ様子を見届けてやる!」「この脳みそが!!」デズモンドのショットガンが火を噴きカルバートの入った水槽にひびが入る。「グアアアアアアアアアッ!!」リーバーが襲い掛かる前にガボールのレールガンはは頭、喉、心臓を貫く。「良くやったガボール」続けてローレンのダーツガンがリーバーに突き刺さる。「ウオオオオオ・・・」腕を振りかざし襲い掛かって来るリーバー。足がもつれ床を転がる。「相変わらず強烈だねローレンちゃんの毒・・・」「ふん・・・奴に止めを刺せ」掴みかかるリーバーの攻撃を回避しレールガンを連続で叩き込んでいくガボール。「おっと・・・ここでレールガンの弾が切れたか・・・あとは通常弾とショットシェルだけか」リーバーの頭部は三分の一ほど無くなっているが動いている。「コイツは本当にしぶといな・・・」ローレンのダーツがリーバーに次々と突き刺さる。「コ・・・・・・」リーバーは糸が切れたように力が抜け床に伏す。「バカナ!!あのゾンビをこんなに簡単に!?」「あいにくコイツとは嫌って程やってるんでねぇ・・・な?ローレンちゃん?」「ふむ、リーバーの対処の仕方はもう我々の中でマニュアル化されている」「これまでのようだなカルバート!!貴様等一族との因縁もこれで終わりだ!!」「先に地獄で待ってるぞデズモンド・・・」デズモンドのショットガンはカルバートの水槽を砕き本体の脳まで粉砕する。「私の勝ちだ!!」勝利の余韻に浸る暇も無くデズモンドは踵を返す。「えらくあっさりしてるねぇ」「決着は着いた。すぐに新しいライバルを探しに行く、カルバートは既に過去の人物だ。私はライバル達との戦いに生きがいを感じているのだ。・・・そういえば報酬を約束していたな、この鍵をやる、この施設から好きなものを持ち出すがいい。私は奴の残したデータを頭に叩き込み次の戦いに備える。さぁもう行け、お前達に用は無い」「そうかい・・・」「行くぞガボール」鍵を受け取り来る途中で見た扉に向かう。そこを開けると大量の武器と弾薬が隠されていた。「んん?変わった形の光線銃だな」「まぁ・・・何も無いよりかはいいか。あれだけ苦労したのにな全く人騒がせなグールだぜ」「ではさっさと帰るぞガボール」「ああ・・・でもメロちゃんは?」「どうせキリエには追いつけてないだろう。そうならここに戻ってくるか波止場に行ってるかだ。何も気にする事はあるまい」「うーん・・・めんどくさがりの癖に負けず嫌いだからな」「そうか」「ローレンちゃんならどうする?追っていた人物を見失ったら」ガボールの質問に腕を組んで考えるローレン。「仲間との連絡手段が無ければ深追いせずに戻るぞ」「なるほどねぇ・・・」二人は灯台を出る。海岸沿いを歩きながらメロディの姿を探す。「おおーい!!」空気が割れんばかりの大声が辺りに響き渡り。林からメロディが現れる。「なんという声だ・・・」「メロちゃん!」「逃がしちゃったよ・・・」「ま、仕方が無いさ。そのうち会えることもあるさ」「デズモンドとその敵は?」「全部終わったよ・・・これが報酬だってさ」光線銃を持ち上げるガボール、それを見たメロディは驚いている。「えええっ!その銃!?」「これがどうかしたのかい?」「だってそれマザーが持ってたのと同じ・・・」「カイリーナさんのと同じなのか」「ガボール・・・」「ああ、いいさあげるよ」249話終 次回へ
Jul 28, 2011
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音響のメロディ:チェスは苦手。猛毒のローレン:チェスは得意。ガボール:チェスはいつも長引く。そこそこ強い。第248話【キリエ】「自己紹介は済んだ、立ち去れ。お前達には関係の無い事だ」感情の無い声でキリエは話す。「だが、私に敵意を見せるのならここで消えてもらう」「えらそうに・・・何様のつもりだよお前」メロディはその場から動かずにキリエの様子を伺っている。「罪人に裁きを。善人に救いを。それだけだ」「そういう奴が一番危ないんだよね・・・何が裁きだ」「理解など求めていない。私は私の価値観で動く」「・・・ふん、あっそ。敵をいっぱい作る生き方って訳だ」「敵はすべて排除する」「解かり合えそうにないね、お前とは」「去るかここで果てるか選ぶかいい」キリエの威圧感に動けないメロディ、ガボール、ローレン。デズモンドはスティムパックが効き始め出血は止まりつつある。「おのれ・・・カルバートは私が殺すんだ!」「だめだぜデズモンド・・・下手に動かない方がいい、あのレディまるで隙が無い」「あの脳みそ野郎と私はどれだけこの瞬間を待ったと思ってるんだ!」「落ち着けよ、あんたは長生きして賢いんだろ?」「くそ・・・」座り込んだまま胸を押さえて怒りをあらわにするデズモンド。「少しは己の罪を悔いたか?デズモンド」「罪だと!?」「お前は多くの人間をだまし利用し己の欲望を満たしてきた。他人に与える事はせず共感せず思いやりも無く自己中心的に生きてきた。それは罪だ」「ウェイストランドでは普通の出来事だ、キレイ事を並べて説教か?クソ女!!」「綺麗事?説教?違う、これは私個人の意見。罪を悔いたか?」「悔いるものか!私の邪魔は誰にもさせない!!」「それならばここで消えろ」「ハァッ!!」何かを蹴り上げるキリエ、それに反応してノーモーションで圧縮した音波砲を撃つメロディ、両者の間で何かがはじけ衝撃が走る。デズモンドを狙った攻撃はメロディに阻止された。「・・・くっ」「・・・・・・」地面を転がるメロディ、キリエは空中で体勢を整え静かに着地する。「敵対を選択か」「危険だしお前。その考え方・・・野放しにできないね」キリエの周囲でつむじ風が発生する。「メロちゃんあれは・・・」「うん、能力者だね」「風?を操っているのか。メロディ、奴がシスターズの可能性は?」ガボールに手を引かれ立ち上がるローレン、自身の毒を塗ったダーツガンをセットする。「可能性は無いとも言い切れないけど・・・顔が見えない事には何とも。あんな能力の子私は知らないしね・・・」「知らない?母と一緒にシスターズ皆は暮らしてたのではないのか?」「ん~・・・それはね第二世代からなんだ。私も第二世代で後から生まれた連中は皆見てきたけどあんな能力のは知らない。似たような子はいたけどもう死んでいないし」「ではそれ以前の?」「どうかな?あのエンクレイヴコンバットアーマーを着てる辺り西海岸の残党かも知れないし、ひょっとしたらアンドロイドかも?」「そうか・・・もう二度と姉妹を殺すなどという事は御免だからな」「ローレン・・・」ローレンは悩んでいた。あの時あの選択がベストだとは考えていたが、時が経ち生き残ったシスターズの事を思ううちに自分が姉妹の命を奪ってしまった事を後悔していた。「キリエさん、あんたが何者かは教えてくれないのか?手加減してローレンちゃんを軽傷で済ませてくれたんだ、俺はあんたに興味あるぜ?」ガボールはホルスターに銃をしまう。「興味?」「ああ、どうしてこんな事をするのか聞かせてくれないか?」「・・・お前は突然襲い掛かってくるレイダーにも同じことを言った事があるか?」「ない・・・ね、でもそれとキリエさんは別だろ?レイダーは手加減なんてしないだろうしな」「対話を望むか。いいだろう、私も無駄な殺生はなるべく避けたいところだ」キリエの風は止まない。警戒を解く様子は無くいつでも攻撃できる体勢だ。「キリエさん、あんたは何の為にここに着たんだ?目的はなんだ?」「ポイントルックアウトに来たのは目的か・・・それともこの灯台の施設に来た目的か?」「どっちもさ」「私の目的は先に言ったとおり罪人を裁く事。そして善人を救う事。灯台に来たのはカルバートがここに潜伏していると確信し始末する為に来た」「灯台の中に入らせてくれない?」「好きにしろ。カルバートの生命維持装置の修復はどうあがいても間に合わない。何か聞きたいことがあるなら今の内だろう」メロディとローレンが武器を下ろしたのを確認しキリエは風を停止させる。「ガボール、わたしにも質問させろ」「はいはいローレンちゃん」ローレンがキリエを見据える。「お前という存在は何だ?その能力はなんだ?」「教えてやってもいい。だが私の質問にも答えてもらおう」「・・・・・・いいだろう」キリエはローレンに圧力をかける。数々の交渉の場を乗り越え多少のことでは物怖気つかないローレンだがキリエの言葉には押されている。「(なぜだ?この女のの声には何か押される)」「ローレンといったな?お前は誰に生み出された?もしくは改造された?」「なに!?」「そっちのメロディとかいうのもだ。お前達の顔は同じだ。答えてもらおうか」「それを知ってどうするつもりだ?」「確認したいだけだ」「いいだろう答えてやる!」メロディが叫ぶ。「私達を産んでくれたのはカイリーナ・ミノーグ!」「・・・・・・」何も声を出さないキリエ。仮面の奥の表情は解からない。だがカイリーナの名前が出た事でキリエの声に少し変化現れた。「懐かしい名前だ。・・・・・・なるほど、お前達の顔を見て懐かしさを覚えたのはそのせいか」「懐かしい?どういうことよ」興奮するメロディ。「あの人を思い出すからだ」「要領を得んな・・・お前とカイリーナ・ミノーグの関係は何だ?」「・・・・・・」「答えろ!」苛立つローレン。「造物主と兵器の関係だ。私は彼女に生み出された。殺人兵器としてな」「ほう・・・シスターズか」「シスターズだと?私はナンバーズの4(フォー)悪風のキリエ」「なに!?」「シスターズじゃない!?」キリエの発言に動揺するローレンとメロディ。「興味深い・・・シスターズだと?なんだそれは、ナンバーズと何が違う?」キリエはシスターズの単語に反応する。「ナンバーズなんて知らないし。とりあえずお前仮面取れ」「・・・ナンバーズとはカイリーナに生み出された10人の強化兵だ。フランク・ホリガンの量産化を目的に彼女自身の細胞を使って生み出されたクローン兵。私達に人生など無く夢も無く思いでもなく歳も取らずただ目標を始末するためだけに生み出された存在だ」「第一世代・・・おそらくそれがナンバーズ・・・」「第一世代・・・私達10人で飽き足らず彼女は研究を続けたのだな」「・・・お前、マザーが嫌いなのか?」メロディが不機嫌そうに答える。「マザー・・・か、そう呼べるのは何故だ?シリンダーの中で育てられ偽りの幼少期を体験させられシミュレーターの思い出を作らされ殺しの訓練の明け暮れたのではないのか?」「全然違う、シスターズは皆マザーの子。姉妹でミルクを飲み育った。遊び学んで訓練して・・・皆楽しく暮らしてたよ。確かにクローンだけどシスターズは兵器じゃない」複雑な表情を浮かべるメロディ。「・・・わたしはウェイストランドで育ったシスターズだ。運良く拾われて不自由の無い環境で育ったがな。楽な生活ではなかったが楽しかった、今でも充実している。母の事は殆ど知らないが感謝はしているよ。能力が無かったら今の私は無い」メロディに続きローレンが答える。「・・・・・・」「どうしたキリエさん?」ガボールの問いに答えずただ黙っているキリエ。「・・・・・・」再びキリエの周りに風が吹き始めた。248話終 次回へ
Jul 13, 2011
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ガボール:物真似は少しなら出来る猛毒のローレン:物真似は全く出来ない プライドが邪魔をする音響のメロディ:物真似どころか声コピーが出来る 第247話【風】「カチーンと来たわけよ」そういうとメロディはさっさと洞窟の出口に向かう。「メロちゃん」「待てメロディ!」洞窟を出るメロディ。ガボールとローレンはあわてて追いかける。「一体どうしたってんだ?」「メロディ!」「だからマジで怒ってるのよ。なにがアメリカ1の頭脳だ!」「それが理由?」「十分な理由だよ、わたしにとってはね!あと永遠に歩き続ける腐乱死体って表現も許せない!あの脳みそ野郎はマザーをディスってるのよ同じなのよ!!」「メロちゃん言葉が・・・」「・・・う、おほん、とにかくああいう馬鹿は始末しなきゃね」「マザー・・・カイリーナ・・・わたし達の母の事か」「ローレンは解からないだろうけどね。マザーがどんな人でどんな人生を送ったか」「・・・知りたかったよ、もっと話したかったさ」「ごめん・・・」「いい、お前達シスターズから聞かせて貰うよ。父の事は何か知らないのか?」「少しだけ・・・実際にあったことも無いし写真で見ただけだし」「そうか」「シスターズは皆マザーが大好きだったんだ。あの人はジェネラルと出会って少し変わってしまったけどそれでも皆着いて行った。私達で実験にしてたように思うだろうけど違うよ、皆褒めて貰いたくて認めてもらいたくてやってたんだ。がんばりすぎて死んじゃう子とか事故とかでいっぱいシスターズは居なくなってしまったけど・・・」「・・・・・・わたしは姉妹達をこの手で殺めてしまったことを今でも後悔してるよ」「気にしなくていいよローレン、そうしなきゃお前が死んでたんだしね」三人はカルバートのことを報告しにグール男デズモンドが待機している屋敷に行く。「とうとう尻尾をつかんだぞ!!あの脳みそ野郎の好きにさせてたまるか!このコグウェイブ・ジャマーを観覧車に設置して来い!このジャマーでアイツの声を遮断してやる」「私もあの脳みそが許せなくなってね、協力してやるよ」「ふん、私の方に着いたほうが利口だと思い知ったろ?わかったらさっさと仕事をこなせ!」デズモンドはジャマーを押し付けるように渡してくる。デズモンドの態度と口の悪さにローレンは眉をひそめている。「ローレンちゃん、抑えて抑えて・・・」「解かっている!この程度で取り乱さん」カルバートに怒るメロディ、デズモンドの態度に不愉快になるローレン、二人をなだめるガボール。三人はすぐに観覧車のある波止場に向かう。『おい!聞こえるだろ?カルバートだ。きょろきょろしても無駄だぞ、直接脳に話しかけているからな!デズモンドからジャマーを受け取ったんだろ?』「ウルサイこの脳みそー!!ゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~!!」『な・・・だと?・・・・・・私の・・・・・・を合わせて・・・・・・・・』「自分でジャマーと同じ効果を発生させてるのかメロディ・・・」「さすがやるねぇ」カルバートの声を掻き消しそのまま観覧車にジャマーを設置。観覧車のブレーカーを上げて最上部に設置する。「おや?最初に来たときは電気入らなかったのにな」「あのデズモンドがなんかしたんじゃない?」「ふむ・・・これで完全にあのカルバートを敵に回したな。早速奴の手下が来たぞ」ローレンが建物の屋根を指差す。そこにはトライバルたちが数十人銃を構えて睨んでる。「ふん、あの脳みその言うこと聞くんでしょ?なら余裕だよ、あいつの声覚えたし」『お前達!攻撃は中止だ!!命令を変更する、スワンプフォークのアジトをしらみつぶしにしろあの馬鹿どものせいで私の声が届きにくくなった!』腹話術でカルバートの声を再現するメロディ。驚いた表情を浮かべるトライバル達、顔を見合わせた後引き上げて行った。「ふふん、余裕だね」「破壊だけじゃないというわけか・・・」「私は頭脳派だからね」「しかしメロちゃん容赦ないね・・・あの化け物と戦わせるなんて」「どっちもウザイし潰しあえばいいよ、あはは」「よし、デズモンドの屋敷に戻るぞ」三人は再び屋敷に向かう。使い走りをさせられてローレンはますます不機嫌になっている。数百メートルの所まで来た時、目の前で屋敷は大きな炎を上げて爆発し崩れ落ちてしまった。「おいおい・・・こんな最後ってあるか」「あっけないな、先にカルバートが手を打っていたようだな」「まだ生きてるかもしれないよ?」瓦礫に近寄る三人、すると床に扉を発見した。「ここにいるとか?」「入ってみるか」「気をつけろ・・・」扉を開けるとデズモンドの声が聞こえた。「クソ野郎・・・っとお前達だったか」「ああ、生きてたんだな」ガボールが一番に降りる。「クソ・・・私の犬が殺された!お前達が出た後すぐにトライバルが攻めてきて私の犬は殺された。だがジャマーを観覧車に設置してくれたおかげでカルバートの居場所が突き止められたぞ!ジャマーに負けないように奴は能力を強く発動した、それで私は奴の発信源を特定できた。あの脳みそは灯台にいる!ついにゲームの決着をつけるときが来たのだ!」「ゲームだと?」「両雄並び立たずだ。この日のことをどれだけ待ったか・・・着いて来い、この戦いを見届けえさせてやる!」ショットガンを手に灯台に向かうデズモンド。三人は後を着いて行く。海岸沿いの岩場を進みトライバルが居ないことを確認しながら進む。驚くほど物音がしない。「何か様子がおかしいな?」「ふん、カルバートめ、臆病風に吹かれたか?」「気をつけて、灯台の中から何か聞こえるよ」「風の音か?」灯台の中の風の音がますます強くなる。武器を構える4人、灯台の扉が激しく振動する。扉が開き突風が吹き、4人を地面に転がした。「ちっ・・・なんだ?」「脳みその武器??」「いや違うな、誰立ってるぞ?」扉の前には仮面をつけた長い黒髪を縛った女性が立っていた。金属鎧を身に着けている。体に沿ったライン、スカート型のガード、その立ち姿は修道女を思わせた。「あの装備・・・エンクレイヴの試作型コンバットスーツに似てる・・・」メロディがその姿を見て驚く。「エンクレイヴだと?」「まさか残党?」「おい女!!カルバートについてるのか?」女性はガボールたちの姿を見ている。「・・・動くな」ローレンがスナイパーライフルを構えて女性に呼びかける。「・・・・・・」スカート型の下半身の鎧が揺らめき次の瞬間ローレンが飛ばされる。「ローレンちゃん!!」「なに!?」「ぐっ・・・」ローレンのコンバットアーマーは裂け腹部に浅い裂傷を負っていた。「一体何が・・・」ガボールが女性に振り返るとゆっくりと右足を下ろしている。「まさか何かを蹴り出したのか・・・」「こいつ!私を無視するとはいい度胸だ!!」デズモンドが女性にコンバットショットガンを向ける。「・・・・・・」女性の両足が次の瞬間消え、デズモンドが血を流して倒れる。「馬鹿な・・・そんな、この私が・・・」デズモンドに十字の傷が刻まれている。「・・・・・・アーメン」女性は胸の前で十字を切る。ガボールたちはその声に感情は感じ取れなかった。「ちょっとそこのレディ、銃を向けたのは悪かった。だから質問に答えてくれ」ガボールの声に反応し顔を向ける。「俺達はそこの灯台にいる脳みそで生きてる奴に会いに着たんだが・・・あんたと何か関係があるのかい?それともあんたがカルバートか?」「・・・・・・違う」「奴を殺したのか?」「・・・生きている。しかし時間の問題」「どういうことだ?」「生命維持装置の電源を切った。カルバートはこれから己の罪を食いながらゆっくりと死ぬ」その言葉を聞き瀕死のデズモンドが体を起こす。「貴様・・・勝手なことを!奴は私の手で始末しなければ意味が無いんだぞ!!」「お前もそのままでは出血多量で死ぬ。デズモンド、手加減して生かしたのは懺悔の時間を与える為。後数分、己の罪の深さを考えろ」「メロちゃん、デズモンドにスティムパックを打ってやりな」「ええ~・・・」「たのむよ」「仕方ないなぁ・・・」メロディがデズモンドに近づくと何かが飛んできたのか地面が切り裂かれる。「懺悔の時間の邪魔はさせない」「なんだよお前・・・えらそうに」メロディがレーザーピストルに手をかける。「駄目だメロちゃん!」「攻撃意思を見せればお前もデズモンドと同じ目に遭う」「名前くらい名乗れよ・・・私はメロディ」「・・・・・・キリエ」247話終 次回へ
Jul 7, 2011
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カボール:好きなものは間に食べる派音響のメロディ:好きなものは先に食べる派猛毒のローレン:好きなものは後で食べる派第246話【コグウェイブ・ジャマー】一行はトバルの船のある波止場に到着する。そこには赤い髪をしたネイディーンが待っていた。「あ、来た来た!約束どおりトバルの野郎の正体を突き止めたよ!!奴は閉じ込めてるよ」「やぁネイディーンちゃん、ご苦労様。で、トバルは何者だったんだ?」「トバルねぇ、トライバルと組んで客を生贄にしてたのさ。その見返りに栽培プンガフルーツを手に入れてた訳。アイツは生贄にする人間の脳みそをかき出して喜んでる変態だよ」「なるほど・・・危うく俺たちも脳みそかき出されるところだったわけだ」「さぁあの変態をとっちめてやりなよ」その言葉を聴いてメロディが前に出る。「私がやるよ。みんなはちょっと離れて耳ふさいでて」「どうして?」エリカが不思議そうに聞く。「私の能力は音を操ることだからね、言うことに従ったほうがいいよ?」「解かった」メロディはネイディーンに鍵を受け取り動力室に入る。薄暗い部屋には棚が並び無数の瓶が乗せてある。ラベルには名前、性別日付が書かれている。瓶の中には脳の一部が浮いている。「ああ、おまえか。この部屋に驚いてるのか?」にやけながらトバルがたずねる。「別に・・・キモイだけよ」「そうかい、まぁ俺の趣味は理解されにくいかもな」「うるさい、お前の語りなんか聞きたくない。質問にだけ答えろ」「へぇ~えらく高圧的じゃないか、まぁいいさ答えてやるよ」「なんでこんなものを集める?目的は?」「これはただのコレクションじゃないさ。こうやって忘れないようにしてるのさ。マザープンガの花粉を吸って意識を失ったものは自分のことを語りだすのさ。秘密を抱えた者でもペラペラと全部話してくれる、俺は他人の人生の秘密をコレクションしてるわけだ」「何も生み出さずただ己の欲を満たすだけの行為・・・最悪の屑だね、悶絶して死ね!!」「何だと!?」「ソニファイア!!アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」「ギイイヤアアアアアアアア・・・・」動力室の瓶は破裂し壁はきしみ床は波打つ。トバルは頭を抱えてながら鼻血を噴出し悶絶している。メロディはさらに声の出力を上げる。「ア・・・ガ・・・」「アアアア・・・・・っと死んだか変態。」トバルの目、鼻、口、耳からは血がにじみ出ていた。「皆終わったよ・・・」メロディが出てくると一行は頭を抱え耳をふさいでいた。「なんという声だ・・・直接浴びせられたらたまらんな」ローレンがつぶやく。「ねぇあんたたち、船の操縦できないでしょ?私がこの船貰うからただでウェイストランドに送ってあげるよ」「そりゃあありがたい、ネイディーンちゃん感謝するぜ」「それじゃわたしとエレナとフェンディとレンツは船で待機してるから」「ああ、エリカちゃんがついてれば大丈夫だ」「ワンッ!」「おう、勿論レンツも頼りにしてるぜ」「おじさん、あのグールの人を手伝うんだよね?」エリカに手を引かれながらエレナが聞く。「そうだよ?どうかしたのかい?」「うんとね・・・気をつけて」「ああ、必ず帰ってくるよ!」ガボール、メロディ、ローレンはグールの男デズモンドに頼まれたトライバルのボスを探すべく難破船に向かう。「しかし蒸し暑いな・・・コンバットアーマーは堪えるな」「ああ、俺も防弾チョッキが暑くて仕方ないよローレンちゃん」「ホントにここは最悪、絶対住みたくないし・・・」ローレンの生物操作の能力でミレルークをうまく使い3人は泥濘にはまらずに難破船にたどり着くことが出来た。「さて、ここからどうする?わたしの毒で腐食させるにもこんなに分厚い金属扉は無理だぞ」「ふふん、私に任せてよ」メロディは難破船の甲板に設置された金属扉を叩いて音を確かめ始める。「うんうん・・・じゃあこんなものかな?~~~~~~~~~~~~~~~」「む?」「ああ、あれはねローレンちゃん、声で共振させてるんだって」粘土のようにゆらゆらと揺らめき、激しく揺れる扉。やがて大きな音を立て鍵が壊れる。「どう?やるでしょ?ローレン」「うむ、先を急ぐぞ」「ローレンちゃん・・・」難破船の中は洞窟に続いていた。ローレンはミレルークを操り進む。海食洞を進むと声が聞こえてきた。スナイパーライフルのスコープで確認するローレン、そこにはホログラムと話をする男の姿があった。「ふむ・・・しかし全く気が乗らんな。払うかどうかも解からない報酬と好奇心のために命をかけるなど・・・」「あー・・・まぁ乗りかけた船って事で」「なんだそれは船とかけたジョークか?」「え!?いやそういうわけじゃないよ・・・」「ぷっ・・・あははは」堪えきれずにメロディが笑ってしまう。その声にホログラムと話していた男が反応する。「誰だ?神との交信中は邪魔するなと言っておいたはずだ」『すまない・・・ちょっと大変なものを見つけてな。こっちに来てくれないか?』メロディはトライバルの声を真似する。「なに!?すぐに行く」石階段を降りてきた男に銃を突きつけるガボール。「おっと、ここでストップだ。質問に答えてくれるだけでいい」「何だ貴様らは!」「あんたがトライバルのリーダーかい?」「そうだ!私はジャクソン、トライバルをまとめている者だ」「へぇ・・・ジャクソン、さっき話していたのはなんだ?」「神だ!我々を導き恵みを与えてくださる・・・」質問を繰り返しジャクソンから情報を仕入れる。だが脳を削り取った弊害か時々ガボールらが理解できないことを口走る。「もういいぜジャクソン帰りな」ジャクソンを解放するガボール、石段を降りて難破船とは違う方向に歩き出す。「ちっ!敵を逃がすなどと!!」ローレンが目を光らせ能力を発動、ミレルークはジャクソンに襲い掛かる。「ぎゃああああああああ・・・」「あ~あ・・・」「ローレンちゃん・・・」「このように脱出困難な場所で敵の増援を許すわけにはいかん。芽は摘んでおく」「怖い女・・・」メロディのつぶやきに反応し目を合わせるローレン。「やめなよ・・・仲良くしようぜ二人とも」「しかしコイツがだな」「ローレンカリカリしすぎだし」「はぁ~・・・」ため息をつくガボール。三人はホログラムの前までたどり着く。「素晴らしい登場の仕方だな!貴様らは・・・デズモンドと一緒に居たやつらだな!」「ああ、それであんたがデズモンドの探してる相手ってことかい?」「いかにも、私はカルバート。今貴様らの見ている姿はただの映像に過ぎない、ただの粗末な映像だ。私自身は科学の奇跡によって保存されたアメリカ屈指の頭脳である!永遠によろよろと歩き続ける腐乱死体よりはずっとエレガントだと思わんかね?」「・・・で、なんであのデズモンドと揉めてるんだい?トライバルを巻き込んで」「ふん、これが私と奴の関係だ。倒すべき相手として100年以上前から戦っている。どっちが優れているか、単純な答えを得るためにな!」「くだらない・・・マザーの足元にも及ばない。なにがアメリカ屈指の頭脳だ・・・」メロディが履き捨てるように言う。「凡人には理解できないだろうがな。・・・そうだ貴様ら私につけ、無能なジャクソンは死んだ、新たな手足が必要だ。トライバルの連中は私を神と勘違いをして訳のわからない事をいってたな。神というのも悪くないが命令を遵守できない馬鹿どもの相手はもううんざりだ。用が済んだら始末してやる。その点お前達なら大丈夫そうだ・・・デズモンドにどんな報酬を約束されたか解からんが私はそれ以上に素晴らしい物を用意できるぞ?どうだ?」「何をして欲しい?」「奴の持っているコグウェイブ・ジャマーを破壊しろ。そうすれば私の声はポイントルックアウト全域に広がる。私はそのジャマーのせいでこの洞窟の周囲でしか能力を発揮できん。奴のせいで肉体を失うことになったがそのおかげで新たな能力を得ることが出来た。礼にアイツは一瞬でむごたらしく殺してやろう、ゲハハ!」「さぁどうしたものかな・・・」「付き合ってやる必要などどこにも無いな」「・・・・・・私はやる気出てきたね」「なんだって?メロちゃんなんでまた・・・」246話終 次回へ
Jul 6, 2011
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