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鉄拳のエリカ:3年前と比べて拳法の腕は比べ物にならない。悪風のキリエ:髪を縛る場所は時々変えている。第252話【絶対防御】わたしとキリエは囲まれている事に気がついた。手足の長いスワンプフォークと異常に頑丈なスワンプフォークに手を取られ船が包囲された。手を出してくる様子は無い、しかしこの状況は芳しくない。「船は、ワレワレが頂く!!お前達はコロス!」「長年こう着状態だったトライバルとのパワーバランスは崩れタ!これからポイントルックアウトはワレワレスワンプフォークが支配する!」「・・・・・・」猛攻を繰り返しながら大男が叫ぶ。この地を支配する?ガボールやメロディ、キリエが来た事でポイントルックアウトのバランスが崩れた?その為にこの船が必要・・・「エリカ!もう少し粘れるな?」「ええ」「よし・・・」キリエの体の周りに竜巻が発生する。手足の長い男を吹き飛ばす。「この船をスワンプフォークに渡すわけには行かない!」風の力を利用して高く飛び上がるキリエ、そこから滑空しスワンプフォークらの上を通り過ぎていく。「ギャアアアア!!」「グオワアアアアア」「がはぁ・・・」「グェ・・・」キリエが通り過ぎた後、スワンプフォークらから血が噴出する。「ハアアアアアアアアア・・・・」キリエの体に纏う竜巻の勢いが増す。周辺の小石や砂などを巻き込み大きくなっていいく。「クソ!!どこだ!!」「アッチダ!!」「オノレェェェ!!」最初のキリエの攻撃で目潰しを食らったスワンプフォークらは浮き足立っている。「死ね・・・」キリエはそのままスワンプフォークに突進する。次々と凶器と化した竜巻で跳ね飛ばし肉片を飛び散らせていく。「ウオオオオ・・・!」ショットガンを連射するも弾丸は全て竜巻に飲み込まれる。群れの端から端までキリエが通り抜けた時、残っていたのは手足の長い男だけだった。その男も片腕が使い物にならない状態になっている。「風の力思い知ったか?」「クソオオオオ!なんなんだオマエは!!」「悪風のキリエ」キリエが右足を振ると男の顔が水平に両断される。今ようやく解かった。キリエの足から飛ばしているのは砂などの細かい飛礫。それを超高速で飛ばし攻撃していた。昔メガトンで戦前の雑誌を読んだとき竜巻の記事を見た。その記事の写真には車のガラスに紙切れが突き刺さっていたものが写っていた。わたしは子供ながらに竜巻の恐ろしさを知った。「エリカ、そいつはお前が片付けてみろ」「わかった」キリエの攻撃が続いてる間も猛攻を休まなかった大男。それほど早くもない為わたしは回避を続けていた。男は頑丈なだけでなく体力も異常だった。「ここでオレがやられても・・・お前たちは死ぬ!!ボスには絶対にかなわねぇ!!」わたしの右足を狙ったけりが放たれる。わたしは右足を上げて回避し着地と同時に右手で敵の左腕を払い落とす。そこから体を回転させ横殴りに敵のアバラを打つ。鷂子束身からの右横拳。そしてその突き出した右手の上をこするように左拳を放つ。左鑚拳。「ガアアアアアア!!」わたしの肩を両手でつかむ大男。つかまれた瞬間敵の力が入る前にわたしは攻撃する。双托掌。相手の肘を下から掌で突き上げる。大男の両手を払いのける。双托掌で出した手を顔の前に持って行き左足を進める。右足を出すと同時に両拳をひねって前に突き出す。両拳が大男の顔面を捉える。馬形拳。もんどりうって背後の木にもたれかかる大男。わたしは一気に間合いを詰める。そしてとどめの一撃を放つ。一番体に染み付いている技。一番練習した技。マスターの拳法の中で一番好きな技。「崩拳」力まず慌てず最速で打ち抜く。わたしの右拳が大男の腹部にめり込む。その瞬間、何かが破裂したような音が鳴った。「グ・・・ア・・・」うつ伏せに倒れる大男。その背中は破裂し骨が飛び出していた。そして男の持たれかかっていた木が音を立てて折れる。「終わった」振り返ると少し驚いた顔のキリエが近づいてきた。「それがお前の能力か?」「いえ・・・これは技術。わたしを教えてくれた師はこの程度でない」「・・・そうか」全てのスワンプフォークを倒し船に向かう。「うっ!」「キリエ!?」キリエの背中に銛が突き刺さった。わたしは能力を全開にして振り返る。そこには左腕に盾のようなものを装着した羽飾りのついた帽子をかぶったスワンプフォークが。「キリエ・・・」銛を抜かずにそっと船の甲板に寝かせる。「・・・なんだ、まだ生きてるのか。せっかく死に時が来たと思ったのにな」「まだ死なせない、こんな死に方は駄目。フェンディ、フェンディ出てきて!」スワンプフォークの男を睨みつけながらフェンディを呼ぶ。「オレノ部下ドモをよくもぶっ殺してくれたナ!」「ふ~~~・・・・・・」わたしは船から飛び出し一気に間合いを詰める。「崩拳!」「オオットォ!」わたしの右拳は届くことはなかった。男の左腕からバリアーが発生していた。「グハハハハハ!!フォトニック・レゾナンス・バリアーだ!」「!!?」フォトニック・レゾナンス・バリアー、それはエンクレイヴが浄化施設を占領したときに張った絶対防御壁とも言われるバリアー。それを何故この男が・・・「ウオオオオ!」右手にもった金属棒を振る男、わたしの体を掠める。「このバリアーがある限りオレは無敵だ!!」252話終 次回へ
Aug 27, 2011
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鉄拳のエリカ:キリエの事に興味津々。悪風のキリエ:エリカに不思議なものを感じている。第251話【キリエとエリカ】「メガトンに行ってみるか・・・それから先のことは考える」「うれしい」キリエは少し複雑な表情を浮かべている。「エリカ、お前に出会ってなければメガトンに行こうとしなかっただろう。放浪の旅を続けいつか戦死するのを待っているだけだっただろう」「会えてよかった・・・キリエ、中に入って。わたしの家族と友人を紹介する」「もう信用してくれるのか?」「目と・・・オーラを見れば解かるから」「オーラ・・・か。私の様な独善的な殺戮者のオーラなど濁っているだろう?」キリエの問いにわたしは首を振る。「鋭さはあるけれど濁っていない、だから大丈夫」「そうか」キリエを船室に連れて行くとエレナが驚きの声を上げる。「ああああっ!ママ姉、この人もしかして!!」「キリエ、わたしのお姉さんにあたる」エレナと目を合わせ少し表情が和らぐキリエ。「キリエだ。お前の名前は?」「エレナだよ!えっとねぇエレナは最後のシスターズなんだって!」「最後の子・・・か」エレナを見つめるキリエ。エレナもじっとキリエを見つめている。「なんという目の力か。エレナ、お前の将来が楽しみだな」「えへへ~・・・エレナも早く大人になりたいよ」「エリカが育ててるのか?」「ええ・・・いつも振り回されっぱなしだけど」「なるほど、この子を扱うのは骨が折れそうだ」「あれ?お客さんですか?」フェンディが機関室から帰ってきた。キリエの姿を見て挨拶をしている。「BOSなのか・・・」「えっと・・・正式な隊員になったのは最近ですけどね」「BOSの本質を知っていて入ったのか?」「え?う~ん・・・私はエルダーリオンズのBOSしか知りませんしねぇ。本隊のBOSの噂は聞いたことあるんですけどいまいちピンとこないですねキリエさんはご存知なんですか?」「少しな・・・NCRも気に入らないが」「NCR?NCRって西側の大きな国ですよね?」「ああ、大きさだけではおそらくアメリカ1だろう」「エレナもききたいー!」ローレンたちの帰りを待ちながらわたし達は会話を弾ませる。キリエはすっかり笑顔になりみんなと打ち解けている。・・・よかった。「・・・!?」わたしはアリの知覚で妙なうめき声を察知した。波止場のほうから聞こえる。船から様子を伺うとそこには異形の者達が大勢迫ってきていた。50人はいる。「スワンプフォークか・・・かなり怒っているようだが何かあったのか?」「・・・メロディとガボールが引き受けた仕事に関係あるかもしれない」「そういう事か。奴らに話は通じない、さっさと片付けるぞ」キリエは船から飛び出した。スワンプフォークたちの武器はライフルにショットガン、斧にシャベルとスーパーミュータントに比べて控えめ。それでも油断は出来ない、ネイディーンの話ではスーパーミュータントが『泣いて逃げ出す』くらいらしい。デスクローよりも危険なのだろうか・・・キリエの周りに風が吹き始める。「あぶない」スワンプフォークらの銃口が一斉にキリエに向けられる。「・・・・・・」しかし銃弾はキリエに当たることは無かった。すべてキリエの体を避けるように軌道が変わり地面や空に消えていった。「ウゴオオオオオ!!」銃を捨て猛スピードで襲い掛かってくるスワンプフォークたち。手には斧、シャベル。「はっ!」キリエは何も無い場所に右足で水平蹴りを放つ。すると何かが飛びスワンプフォークを3人引き裂いた。「ふっ!」左足で後ろ回し蹴りを放ちまたも何かを飛ばす。スワンプフォークは二人の首が飛ぶ。「エリカ下がっていろ。ここは私に任せるが良い」次々と襲い掛かるスワンプフォークを謎の飛び道具で切り裂いていく。10人を越えた後スワンプフォークたちは距離を置き警戒しはじめた。「野生動物とは違うようだな」「コロス・・・オマエハコロス!!」「アケロ!!」スワンプフォークの群れから大きな声がする。後ろから出てきたのはデスクローほどの大きさのスワンプフォークと手足の長い長身の二人。「ウオオオオオオオオオオ!」空気が割れると思うほどの咆哮、それを合図に長身の男がナイフを手にキリエに襲い掛かる。「はっ!」キリエが飛び道具を放つ。「ハァ!」昆虫のように地面を這うように伏せキリエの攻撃を回避する男、そのままの体勢でキリエに突進する。その動きはラッドローチを思わせた。「・・・」キリエの足から続けて飛び道具が放たれる。「オオット!!」全てを回避する男。全身がバネで出来てるかのように柔軟で力強く素早さを持つ動き。「キリエ!」わたしは船から飛び出しキリエに向かう。「邪魔ハサセナイ!!」もう一人の大男が街灯を引き抜きわたしに投げつけてくる。「っ・・・!」巨体からは想像も出来ないほどの速さでわたしに接近してくる。「グアオッ!!」「はっ」大男が右拳を繰り出してくる。わたしは右足を一歩下げ、左手で外から払う。反撃しようとする男の腹部にに右拳を叩き込む。退歩劈拳からの順歩崩拳。「や!」追撃、左足を進めて右手を引き戻しながら頭上に、左拳で大男のあごを打つ。更に追撃、両手を腰まで引き左足を寄せつつ両拳をひねりながら喉に打ち込む。鷂子入林からの虎形拳。後頭部からもんどりうって倒れる大男。手ごたえは十分にあった。フェンディに貰ったガントレットのおかげで怪我を気にせず全力で打ち込める。「オマエ・・・コロス!!」「・・・・・・」顎を押さえ立ち上げる大男。思ったよりもダメージを与えれていない。「はぁぁぁぁぁ・・・」大きく息を吐く。こうする事によってわたしは自分の能力を引き出せるようになった。以前とは違い感情が高ぶらなくても生命の危機に瀕しなくても引き出せる。マスターにいろいろな事を教わり、おかあさんに能力の事を聞かせてもらった。わたしはアダマンチウムの骨格にデスクローの身体能力+アリの知覚を持つシスターズ101号。「ウワァオオオオオ!!」両腕を掲げて掴みかかる大男。敵に認識を超える速度で踏み込み下から全力で拳を突き上げる。炮拳。大男の体が浮き上がる。突き上げた右手を引き戻しながらこするように左手を突き上げ右足を後方に引く。退歩鑚拳。空中に浮く大男、スーパーミュータントをバラバラにするほどの攻撃を加えたにも関わらず着地後蹴りで反撃してくる。「っ・・・!」ガードをするも体を持っていかれ後方に吹き飛ばされる。「イデェ・・・イデェゾオオオオオ!!」口から血をにじませる大男。今回の攻撃は効いている。251話終 次回へ
Aug 20, 2011
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鉄拳のエリカ:エレナが大きくなり、楽器の練習も再開している。完成のエレナ:何にでも興味を持つ為楽器も触る。第250話【不老不死】トバルという男のの死体を片付け、わたしはエレナの様子を見に船室に戻る。「ママ姉、おじさんたち大丈夫かなぁ・・・」レンツを撫でながらエレナは心配そうな顔をしている。「ローレンもメロディも居るからきっと大丈夫」「バイタルサインも全員正常ですね」フェンディが小型の端末を取り出し画面を見ている。「三人とも無事ですよ!ゆっくりとこっちに帰ってきます」「よかったぁ~」「本当に良かった」わたしはこれ以上大切な人を失いたくない。シスターズだってそう、わたしは自分の姉妹を手にかけてしまっている。・・・そしてお母さんも亡くしてしまった。フェンディの端末を見て三人が無事なのを確認しわたしは安堵した。「ん~?だれかな~?この船に誰か近づいてくるよ?」エレナが突然声を上げる。「どうしたのエレナ?誰か近づいてくるって?」「うん・・・この感じ今までにあったこと無い人・・・」エレナには不思議な力がある。ものすごい勢いであらゆるものの抵抗力を付けていくだけでなく記憶力、理解力、そして知覚に優れる。「・・・フェンディ」「警戒しましょう!レンツ、装備を」「ワン!」フェンディはレンツにサイバードッグ用のアーマーとレーダー、プラズマガンを装着していく。わたしはフェンディ特性のガントレットを装着する。「エレナ、どこの位の近さなの?」「えっとねぇ・・・目で見て顔がわかるくらいの距離、エレナの目で見てだよ?」「エレナの視力は凄いから・・・300メートルは近づいてきてると考えていいかもしれない」「レンツの装備完了です!」改造型プラズマガンを持つフェンディ、わたしはフェンディにエレナを見てもらいレンツと共に船室を出てわたしは周囲を見渡しながらアリの知覚を研ぎ澄ませる。レンツは鼻で探っている。「ワンワン!」レンツの吼える方向を見ると仮面をつけた髪の長い人物が見えた。女性に見える。ますます神経を研ぎ澄ませる。狙撃の可能性もあるためわたしは船体に身を隠す。「こちらに来る?」仮面の人物は桟橋にまで迫っている。武器は持っている様子は無い。「・・・・・・」わたしの前で足を止める仮面の人物。「この船の船員は居ないのか?出発の事について聞きたい」観光客?わたしは警戒を解かずにその人物の前に出る。「お前が船員?」「いいえ、利用客」「そう、船員はどこに?」「少し出てる・・・」「どのくらいで帰ってくるのかしら?」「そんなに時間はかからないはず」トバルに変わる新たな船長になったネイディーンは買出しに出かけている。「じゃあまたせてもらうわ」わたしの横を通り船に向かう仮面の人物。すれ違い様に何か呟いた。『お前もなのか・・・』「今のは!?」「どうかした?」「今のはどういう意味!?」「・・・さっき同じ顔の子を二人も見たから」ローレンとメロディの事だろうか?この人物は本当に観光客なのかもしれない。「灯台で会った。お前もシスターズか何かなのだろう?」「え・・・・・・?」シスターズの事まで?ローレンたちがこの人物に話したと?「何を呆けている。私がお前の敵なら今が絶好のチャンスだな」「・・・・・・っ!」「ウウウウウウウウ・・・」レンツがうなりを上げる。「イヌは警戒を解いていないか」「あなたは一体誰?」「キリエ・・・カイリーナ・ミノーグに作られた一人」「!!」じゃあこのキリエと名乗った女性はシスターズ!?「お前もだろう?名は?」「エリカ」「お前達は何をしている者だ?」「キリエ・・・あなたもシスターズなのでしょう?」「違う。それよりも前に作られたおぞましい存在だ。エリカ質問に答えろ」「・・・・・・何をしているか?わたしは失われたメガトンを復興させてエレナを育てて・・・ウェイストランドを住みやすい土地に変えていこうとしている」「なに!?・・・・・・メガトンが復興している?」「G.E.C.Kを使って・・・みんなに協力をしてもらって」「G.E.C.K!!手に入れたのか!!そして使ってしまったのか!!」キリエが取り乱す。G.E.C.Kを捜し求めていたのかもしれない。「おかあさんに貰った・・・」「・・・・・・っ」仮面をつけていてもキリエが動揺しているのが解かる。「何故だ・・・何故お前達後の世代は・・・そんなに恵まれている」「?恵まれている?・・・どうして?」「G.E.C.Kを手に入れ望みをかなえているだろう!私は20年以上G.E.C.Kを捜し求めているというのに・・・」「何故G.E.C.Kが欲しいの?」「この体を・・・変えたいんだ。不老で半分以上が機械のこの体を!今の私は・・・弱者のためにこの能力を使い自己満足するだけの人生だ。人生ですらない、寿命のない者が人生など・・・」「キリエ、話を聞かせて・・・」わたしはキリエからおかあさんのこと、第一世代の事、キリエの体のことを聞いた。・・・・・・わたしはどうすればいいのだろう?なにもしてあげられないのだろうか?わたしの姉なのに・・・「キリエ・・・メガトンに来ない?」「何故だ?殺す事しか出来ない私が行って何ができる。警備兵か?」「嫌になったらいつでも出て行ってくれてかまわない。・・・キリエはずっと一人で戦ってきた。だから休息が必要・・・」「私のこの体に疲れなど無い」「心は・・・そういうわけにはいかないはず」「エリカ」「なに?」「昔そう言ってくれた夫婦が居た。バラモン農業をしてのんびりと暮らしてた。小さな村だったレイダーを追い払ってその礼に宿を貸してくれた。すぐに発つつもりだったが夫婦に甘えてそのまましばらく居る事になった」「・・・」「夫婦には子供が居なかった。年齢的にも出産は諦めていて結婚した時に子供が生まれていれば私くらいだと言っていた。こんな能力者の私を夫婦と村の人間は受け入れてくれた。警備兵の代わりにでも良いと思われていたのかもしれない。それでも良かった。そして十数年が発ち男性が亡くなった。そして次の年女性も亡くなった・・・わたしは村を出て再びG.E.C.Kを探す旅を始めた・・・その間もあの夫婦の事、村の事は忘れる事が出来なかった」「・・・」「あの時の私は充実していた。時間が経つのを忘れていた。いつまでも続くと思ってしまっていた・・・私だけがいつまでも続くというのに」「キリエ・・・」キリエの殺気が消えたことを察知したレンツは警戒を解く。「メガトンに行っても同じこと。また私だけが取り残される・・・それならば戦いに身を置いて滅びる時を待ったほうがいい。悪を裁き少しでも定命の者の役に立てれば・・・・・・それにしても不思議だな、エリカお前の顔を見ていたらついこんな話を・・・」仮面を取るキリエ。そこには私たちとよく似た顔が。違う点はホクロが無い事。「キリエあなたの苦しみは完全に解かってあげられないけど・・・それでも来て欲しい。諦めないで欲しい。メガトンで暮らしていればおかあさんのような科学者に会えるかもしれないG.E.C.Kの情報も流れてくるかもしれない」「一緒にいる時間が長くなればなるほどつらくなる」「でも・・・家族だって知ってしまったから・・・ここで別れるのは嫌」「家族・・・かお前の家族とはシスターズの事なのか?」「それもそう・・・でもそれだけじゃない」わたしはウォルターに拾われて育てられた事、ジョーダンが銃の暴発で死んだ事などこれまでの事を簡単にキリエに話す。「・・・」船室の壁にもたれかかり黙って聞いていたキリエ、その目は遠くを見つめている。「エリカ・・・」今度はわたしの目をじっと見つめてくる。「お前は諦めなかった・・・歪まず染まらず真っ直ぐに進み・・・今がある」「キリエ・・・」250話終 次回へ
Aug 13, 2011
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