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2019.07.08
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​藤井道人 「新聞記者」国際松竹 ​​
 ネットで名前を知った東京新聞記者の 望月衣塑子 さんというひとのことが、少し気にかかっていた。もともと、社会派映画と呼ばれるジャンルに、そんなに惹かれタイプではないが、何となく、話題になっていることもあってでかけた。
 三宮の国際松竹という映画館で見た。ほぼ満員だった。ここのところ、何だかよく混んでいる映画館にいると思った。
 映画が始まった。暗い部屋で、女性がPC相手にメモっている。ポストイットは横文字。暗くてよくわからないが、夜中であるようだ。テレビがついていて、今、「この国」で起こっている事件について、見たことのある人たちが語っている。

​ 彼女が東都新聞の記者 吉岡エリカ ​​シム・ウンギョン) 。しゃべっている日本語に独特の癖のようなものがある。この独特さ、拙さというべきだろうか、「ことば」が、少しだけズレている。それが、ぼくをこの映画に引き付けて離さなかった肝だったように思う。​
​​ 「あのう、それはセクハラですよ。」​​
 映画が、後半に差し掛かったあたりだった。多分、見ず知らずの、他社の記者たちに向かって彼女が口にしたセリフだ。
 男たちが所属している「この国」の社会にはない「話しかた」を彼女はしている。それは男たちが何の気なしに吸っては吐いている「空気」に、ヒビを入れる話し方だ。
 この「空気」は、今や、市バスや、JRの車中、団地の集会所、学校の職員室や教室、ところかまわず、あらゆる所に漂っている。気持ち悪がってもしようがない。なにせ「空気」なんだから。
 この映画は、権力が「空気」に乗じて「虚偽」を拡散させている姿を描いているのだが、その、すべてが、「犯罪」だということを、「空気」は認めたがらない。
「まあ、そういうもんやろ。」
 わかったような、感想をつぶやくのだ。

 何しろ「犯罪」を取り締まる装置そのものが「犯罪者」であり、監視し告発するはずのマス・メディアが、お追従の装置になるという「全体主義」や「ファシズム」の悪夢が進行している。 
「国を守る」などというアナクロな言葉が、明らかな「権力」による犯罪の当事者を鼓舞している。 「家族主義」の意匠をまとって「国家」を持ち出すのは天皇制ファシズムの常套手段だった はずだが、「空気」を捏造して、作り出したに「父権主義」が犯罪者を支えている。
 生まれてきた子供と妻を守らなければならない。
​ さあ、どうしますかね、一度は決意したものの、おびえる 松坂桃李君 は、果たして、横断報道を渡ることはできるのでしょうか。
​「そこにとどまれば、あなた、あのう、それは、犯罪ですよ!」
​ しかし、まあ、健闘はしていましたね。合格!かな?(笑)
 監督 藤井道人
 原案 望月衣塑子 河村光庸
 脚本 詩森ろば 高石明彦
 キャスト
シム・ウンギョン ​(吉岡エリカ) )​

    松坂桃李(杉原拓海)
    本田翼(杉原奈津美)
    岡山天音(倉持大輔)
    郭智博(関戸保)
    高橋努(都築亮一)
    西田尚美(神崎伸子)
    高橋和也(神崎俊尚)
    北村有起哉(陣野和正)
    田中哲司(多田智也)

​​​   2019年 日本 113分 2019・07・06・国際松竹no4
追記2019・11・29
 東京新聞記者の 望月衣塑子さん をドキュメントした、 森達也「i新聞記者ドキュメント」 を観ました。感想は表題をクリックしてくださいね。​​​​

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最終更新日  2023.07.28 23:55:33
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