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2019.12.28
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​鈴ノ木ユウ「 コウノドリ  19  」(講談社)

​​  ​ ヤサイクン がクリスマスの 「マンガ宅急便」 を届けにやってきました。​

「あと何巻あるの?」
28 巻かな?最新は。うちには20何巻やったかな?コユちゃん姫が読んでるから、読み終わったら持ってくるわ。」
「エエー、小学生が読んでるの?」
​「テレビでやってたやろ、知らん?19巻の腰巻になってるやん。下の二人が出産ごっこしてんの見たやろ、チビ二人で。あれ、テレビ見て、やってんねん。」​

ポカーン!?

​​​​​​​ テレビを見ない シマクマ君 チッチキ夫人 は、 一年生 保育園 チビラ 2 号、 3 の二人が、ぬいぐるみをスカートの中から引っ張り出す、その遊びにはおぼえがあります。
 それにしても、

​​「どうして、そんなことを知っているのか?」​​

​​​​​​​
​​​​​ 一方で、 四年生 のオネーちゃん、 ​チビラ一号​ は読み仮名を振っているわけではない、ちょっと大人向けの、この 「産婦人科」マンガ を、 65 ジージ と(この程度の漢字なら、一応、軽く読める)競い合って読んでいるというのも、考えようによれば、かなり 「???」 という感じがしないわけでもありません。​​​​  
 さて、 19 。このマンガの面白さの一つは、病院内の人間関係の描き方にあるんじゃないでしょうか。 ​鴻鳥サクラくん を中心に、巻毎にそれぞれの人間模様が描かれる。今回のお話は二つ。​​
​​  54 話「 NICU part12 白川先生 の成長譚。何巻か前に壁にぶつかって 「救急救命」 にいってった 下屋カエ さんと同期の自信家ですが、彼がぶつかる壁は 「医療ミス」 の危機でした。
 自分の診断を過信するとはどういうことか。たぶん、教育の現場なんかでもありがちな、一生懸命やっている自分に対する過信。適当な人はぶつからないかもしれない壁ですね。​​​

​「ここ( ​NICU)​ のスタッフが何か変だと思ったときは何か変なんです」​
「白川先生はその助言をないがしろにしました」
​​ 「それは明らかにあなたのミスであり・・・実力を過信したに過ぎない」

​ 先輩 今橋先生 の厳しい一言。なんか、 40年前 学年の主任の先生 に言われたことばを思い出しましたね。​

​「シマクマさん、あなただけで働いているわけでもないんですよ。」

​​  微妙なニュアンスなんですが、けっこう記憶に残ってますね。​
​​​ ​​​​​​​  55 話「羊水塞栓症」 助産師小松ルミ子さん と親友の助産師 武田陽子さん の究極の友情の物語でした。大げさな言い方で申し訳ないが、ちょっと究極でした。
小松さん 武田さん と出会ったのは助産師免許を取る学校ですね。
​ 回想シーンのお若いとき、(多分お二人は十代ですね)と、ちょっと高齢出産の年齢になられたお二人に、絵柄上ほとんど差がないのが、このマンガ家さんの特徴ですね。普通、へたくそって言うんですが、あんまり気にはなりません。​
小松さん 、悩んでたんですね、助産師になるかどうか。背中を押してくれたのが 武田さん 。いい友達ですね。その 武田さん が、、親友 小松さん の病院で、無事、出産、めでたしのはずが、出産直後 「羊水塞栓症」 という、よく知らないんですが、読んでると分かる症状を発症するんです。
 帝王切開の手術室が、命がけの現場になってしまっています。
 小松さん は、 武田さん が出産した赤ちゃんを、約束どおり取り上げて、保育器の部屋に運んだあと、手術室に走ります。そこでは心肺停止した 武田さん に「除細動」の電気ショックが施されようとしています。勝負がかかっています。ボー然と立ち尽くす 小松さん が祈ります。

​​「武田・・・ちゃんといるぞ。」 ​​

​​

​​ 「私はちゃんとそばにいるぞ!」 ​​​

​ ね、読者はここで、やっぱり泣くと思うんです。 「心拍再開!」 にじゃなくて、 小松さん が、そこに駆け戻って、祈りながら、呼びかけることにね。祈るなんてどこにも書いてないんですが、読んでるとわかるんです。 小松さん は心から祈っていました。
​  「赤ちゃん」 が誕生する漫画を描き続けている 鈴ノ木ユウさん は、テレビドラマ化もされ、きっと人気者になっているに違いないんですが、このシーンで、このセリフがでてきて、こんなふうに描けるかぎり読者は読み続けるでしょうね。​
​​ 思うに、このマンガは、始めっから、

​​ わたしはあなたのそばにいるぞ! ​​

 ​ という、 「祈り」 の話なんですよね。相手が 「赤ちゃん」 なんですから。​​
追記2019・12・27
「コウノドリ1」 ​はここをクリックしてください。
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最終更新日  2024.01.02 14:21:36
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