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2021.11.17
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​​​ルネ・クレール「リラの門」シネ・リーブル神戸 ​​ 今日は土曜日でした。いつもは出かけないのですが、昨日から見始めた ​ルネ・クレール レトロスペクティブ​ 2本目、 ​「リラの門」​ をお目当てに、ちょっとお天気も危なそうだったのですが出かけました
​「JRの神戸駅から元町商店街を抜けて・・・」
 ​​
大丸前 の交差点では聞いたことのない政治団体の人が街宣車の屋上から演説をしていました。日の丸を持った人がたむろしている中で 「ニッポンのオカーサンのこころ!」 とか聞こえてきて、車の屋上から若い女性が手を振っているのに、ちょっと引いてしまいましたが、維新なんとかの悪口を聞いて立ち止まってしまいました。まあ、信号が赤だったのですが、その場の妙にズレたレトロな雰囲気が不思議でした。もっとも、ズレているのはこっちかもしれないのが、最近の世の中なのですが・・・。
 で、映画館について座ってみると、お客さんは数人で、懼れていた人出の心配は皆無でした。
 酒場のシーンで、何とか盗み飲みしようとする主人公と、バーテンのオジさんとの珍妙なやり取りから映画は始まりました。
​  酒場のカウンター、小太りの飲んだくれ、石畳の路地、地下室の蓋、髭のギター弾き、フォアグラの缶詰、おしゃれな人殺し、偽のパスポート、かたそうなフランスパン、新聞の指名手配写真、胸の突き出たオキャンな美人、服屋の露店、荷物を背負った老婆、煙突の煙、如雨露のシャワー、戦争ごっこ、悪ガキ集団、目つきの悪いネコ。
 記憶に残った断片を思いつくままに書き上げました。 ギター弾き が歌うシャンソンとアコースティックなギターの音色が映画の底に流れていて、ひなびたパリの下町の風景の中で、生涯金持ちにもなれそうもないし、女性にもてるなんていうこととも、やっぱり、一生、巡り合えそうもない男の 「ある秋の物語」 でした。
​ 毎日酒場にやってきて、何とかマスターの目を盗んでいっぱいやろうとしながら、結局、 「もう帰って首を括る」 と啖呵を切って出ていきながら、翌日、やっぱり同じことをしているこの 「愚か者」 、主人公 ジュジュ の末裔は、戦後の日本の喜劇映画の人気者にもいますね。それが 森崎東 なのか 山田洋二 なのかわかりませんが、彼らがこの映画にインスパイア―されたことは間違いないと思いました。​
 とはいえ、作品の随所に、何の関連もなさそうにちりばめられた、シーン、シーンの面白さにはうならされました。大人同士のやり取りに加えて、筋とは直接関係のない子供たちの、 生き生きとしたイノセント の描き方や、なんの意思もあろうはずのない窓際の 猫の表情 の撮り方には、笑いを忘れて、ただ、ただ、 拍手! でした。
​ 怠け者で、役立たずの 「愚か者」 ジュジュ は、酒場の娘 マリア に恋し、指名手配の人殺し バルビエ をかくまう羽目になりながら、そんなふうにしか生きられない 「素直さ」 を、どんくさいながらも、活き活きと生きていて、記憶に残るにちがいない登場人物でした。​
「愚かしさ」 ということが、人間にとってかなり上等な 「美徳」 でありうることを、これだけ丁寧に描いた映画を今まで見たことがありませんでした。
​​​​​​​​ 今更なのですが ルネ・クレール という監督に 拍手! でした。
 もちろん、情けなくて、やるせない ジュジュ を演じた ピエール・ブラッスール、 ギターの弾き語りでシャンソンを歌い続けた ​ジョルジュ・ブラッサンス にも 拍手! です。
 そして縦横無尽に画面を走り回った下町の ちびっ子たち にも 拍手!拍手! でした。​​​​​​​

 それにしても、最近、この映画のようなガキどもを、とんと見かけなくなりましたが、まあ、当たり前ですよね。この映画のような 「町」 の雰囲気は今や記憶のかなたなのですからね。
監督 ルネ・クレール
原作 ルネ・ファレ
脚本 ルネ・クレール  ジャン・オーレル
撮影 ロベール・ルフェーブル
美術 レオン・バルザック
衣装 ロジーヌ・ドラマレ
音楽 ジャック・メテアン ジョルジュ・ブラッサンス
キャスト
ピエール・ブラッスール(ジュジュ:人のいい飲んだくれ)
ジョルジュ・ブラッサンス(芸術家:ギター弾き)
アンリ・ビダル(ピエール・バルビエ:人殺し)
ダニー・カレル(マリア:酒場の娘)
1957年・99分・フランス・イタリア合作
原題「Porte des Lilas」
日本初公開1957年10月6日
2021・11・13‐no108シネ・リーブル神戸no127
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最終更新日  2024.01.04 22:39:37
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