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2023.05.10
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​​ イエジー・スコリモフスキ「EO」シネ・リーブル神戸
 なんといいますか、いや、まあ、スゴイ映画でしたね。 ​​​​​​​​​ 「ロバ」 ってご存知ですか?漢字だと 「驢馬」 って書くらしいですが、 ドン・キホーテ に出てくる サンチョ・パンサ が乗っているあの動物ですね。その ロバ が主人公なんです。時々、雄たけびというか、啼くというか、するのですけど、別になんか言うわけじゃあありません。ただの ロバ です。
 見たのは ​イエジー・スコリモフスキ という ポーランド の監督の 「EO」 です。​​​​​​​​

​​​​​ で、その ロバくん サーカス でどんな芸をしているのかよくわからなかったのですが、とにかく、 サーカス の舞台でなんかしているシーンから始まりました。相方の女性のセリフを聞いていると イーオー と聞こえます。名前が EO なのですね。​​​​​
​​ だから、まあ、 EO と名付けられて、相方の カサンドラ サンドラ・ジマルスカ) ​​​​に愛されて、一緒に芸をしていた ロバくん が、破産だか、借金だかのせいで暮らしていた サーカス から連れていかれてしまうんです。で、そこから流浪の旅です。 ロバくん ロード・ムービー というわけです。​​​​​​
​​​​ チラシにも スコリモフスキ という監督がその映画に刺激を受けて作ったと書いてありますが、この映画を見ていて思い出した ロベール・ブレッソン というフランスの監督の 1960年代 の映画に 「バルタザールどこへ行く」 ​という、とにかく ​​​​​​哀しい映画があります。その映画も バルタザール という名前の ロバくん の、まあ、いってしまえば ロード・ムービー だったわけですが、ボクには バルタザール 眼差し が焼き付いています。人間とは違う、確かに、 ロバの眼 だったという印象で、たぶん、そこに揺さぶられて記憶に残っているのだと思います。​​​​​​​​​​
​​​​​​ で、この作品の イーオーくん についても、印象に残ったのは でした。それぞれの場面で泣いたり、呆れたりしているように見えるのです。涙を流しているかのシーンもありました。もっとも、この映画の場合は、一緒に登場する とか とかの とか 仕草 にもにも表情があるのが、もう一つの特徴でしたが、見ているボクは、そのあたりで眠くなってしまいました。なんとなくボンヤリしてしまいました。​​​​​​
​​​​​ 最近見た イオセリアーニ という不思議な監督のいくつかの映画とか、 中国映画 リー・ルイジュン監督 「小さき麦の花」 なんかにも、 ロバ が出てきます。​​​​​
​​​​  イオセリアーニ の場合は
​「オッ、 ロバ やん!」​
 ​という感じで、それぞれの作品にやたらと登場する とか とかと同様に、実に唐突に出てくる ​ロバ​ という印象の映画でした。​​​​
​ 一方、 「小さき麦の花」 ​には家畜としての ​ロバ​ が、貧しい夫婦の生活を支える動物として登場していました。​
​​​​​​ その映画を見ながら、 日本 の、例えば、ボクが育った 50年前の但馬地方の農村 であれば、農家の玄関を入れば左側が 牛小屋 で右側が 座敷 であるような家の中で、一頭だけ飼われていた 眼の大きな牛 のことを思い出したのですが、前近代というか、一時代古い農耕社会の象徴的な存在で、いかにも、愚かなのですが、働き者で、夫婦から愛され、大切にされている ロバ でした。​​​​​​
​​​ この映画の イーオーくん は、それらとは少し違いました。彼は ロバ だけど、 ロバ ではないという印象ですね。​​​
​​​​​​ トコトコと歩き続ける イーオーくん に映る人間たちの冷たい眼差し、敵意なのか友情なのか馬や牛たちの表情、異様に美しい夕日、飛沫をあげて落下する滝、渦巻く水流、流れの上の橋の真ん中に佇む イーオーく んをボーっと眺めているとエンド・ロールでした。​​​
​​​ 「入り込めなかったなあ・・・」​ ​​
  ため息をついて座り込んでいると、久しぶりに盛況だった客席の人たちが我勝ちに起ち上がり、出口の灯りが場内に差し込み始めました。 ​​
​​ 「ああ、こういうことなんだ。」 ​​
 ​ ​​​​​なんとなく、 さみしい得心 が浮かんできて、やっぱり、 イーオーくん 拍手! イエジー・スコリモフスキ監督 拍手! だと思いました。
 まあ、それにしても、納得という気分ではありません。どうしてでしょうね(笑)。​​​​​​​​

監督 イエジー・スコリモフスキJerzy Sklimowski
脚本 エバ・ピアスコフスカ  イエジー・スコリモフスキ 
撮影 ミハウ・ディメク
編集 アグニェシュカ・グリンスカ
音楽 パベウ・ミキェティン
キャスト
サンドラ・ジマルスカ(カサンドラ)
ロレンツォ・ズルゾロ(ヴィトー)
マテウシュ・コシチュキェビチ(マテオ)
イザベル・ユペール(伯爵夫人)

2022年・88分・G・ポーランド・イタリア合作
原題「EO」
2023・05・10-no060]・シネ・リーブル神戸no184
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最終更新日  2023.07.15 23:42:49
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