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2019年06月12日
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秋田市の中心部のほど近い住宅街に残る、藩政時代の藩主の別邸です。

国指定名勝旧秋田藩主佐竹氏別邸庭園
如斯亭 (じょしてい)

概要・主屋の内部は こちら(前回の記事)
交通アクセス情報は最後に!


秋田杉で建てられた別邸の主屋(おもや)から北側には、庭園が広がっております。





庭の散策もできる庭園ですが、このように主屋の座敷・縁側から観賞する 鑑賞式庭園 となっています。
現在こそ周囲は住宅に取り囲まれていますが、もともと昔は、周囲の山々を望む 借景式庭園であった ということです。

とにかく庭園です

ですが、庭も見てみましょう。






庭から主屋を眺めると、これまたいい雰囲気です。江戸時代藩政期の空気を残しているように感じます。敷地の周囲に木々が配されているので目隠しとなり、周りの住宅が気になりません。





庭園路には改修の際ウッドチップが敷かれ、歩きやすくなっています。





目立たぬところに、慎ましやかに。





庭園の裏手に門があります。
御萱門 といい、園内にいた方の話では、お殿様はこちらから出入りしていたのではないかということです。門の外には、かつて百日紅の木が両側に数本ずつ配されていたそうで…





御萱門の外側に行ってみると、サルスベリの木が一対残っていました。

※敷地外に出ることはできません。





観耕台 と名の付く築山から、主屋を眺めてみました。
園内は周遊して楽しめるよう、小さい庭園ながらも15か所の見どころに名称がある、 園内十五景 といわれています。パンフレットに、文献から推定した位置が紹介されています。





秋田ふき
秋田市周辺で見られ、特産品でもある大きなフキです。これでも小~中くらいのサイズで、栽培で大きくなるものは葉っぱの下に人が入れる大きさになり、秋田市の観光ガイドには必ず登場します。





清音亭
「茶室」とみられるということです。





清音亭は主屋とともに現存していた建物で、中には入られませんが、入り口から覗き込むことができます。こちらも徹底的に修繕され、後世に残されてゆくことでしょう。





主屋と清音亭との間には、巨大な ケヤキ の木が自生しています。
このケヤキは樹齢およそ 550年
ケヤキは市内各地の有名スポットに分布していて、 秋田市の木 となっています。





主屋を挟んで南側に、ぽつんと建つのは 農機具小屋 だそうです。
これは、藩政期にはなかった、後世に存在した小屋ですが、土地利用の経緯を知るために復元されたということです。
(内部は非公開)







中央に配される流れと池は、水を止めて枯山水にもできるそうです。
その水は、昔は、庭園の東方にある手形山(出羽山地の末端)の麓を広面(秋田駅東口方面)の水田まで流下している疎水から引いていたのではないかということです。
(現在は動力循環/また、秋田駅東口に水田は残っていません)




住宅街にありながら、静かで風がさわやかな居心地のよい庭園でした。
座敷で寝っ転がって、そのまま寝てしまう人もいるとか。
秋田駅から車だと10分かからない距離です。1回200円(年パス500円)ですから、時々来てみて、気分転換に静かな時を過ごしてみるのに非常に良いスポットだと思いました

たまたた園内にいらっしゃった、後日のガイド役の下見にいらしていた方から興味深いお話を色々とお聞きしました。記して感謝申し上げます。





「如斯亭」国指定名勝旧秋田藩主佐竹氏別邸庭園
秋田県秋田市旭川南町2-73

列車・バスでのアクセス
JR秋田駅西口12番より、 【351~353】仁別リゾート公園線(ザ・ブーン・森林学習館)、または【361・362】秋田温泉線 に乗って、およそ6分、「 からみでん 」下車。徒歩2~3分。
バスを降り、前方へ進んだところの「からみでん」交差点まで行くと見えます。





また、佐竹家菩提寺「天徳寺」から10分少々で歩いてこれます
(山門を出たらひたすら左へ進む)


マイカーでのアクセス
E7 秋田自動車道 秋田中央 」または「 秋田北 」どちらも15分程度。
秋田中央ICから…秋田駅東口のひとつ手前の交差点まで進んで右折
秋田北ICから…外旭川アンパス手前の交差点まで進んで左折
最短経路は他にありますが、上記が最も単純です





駐車場は、庭園東側(交差点の北側)の県道・バス道沿いに17台分あります。










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最終更新日  2019年06月12日 13時52分57秒
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