タイって、アイドル系とか、ロックとか、今やたら流行ってる韓国系とか、日本と同じでいろんな音楽ジャンルがそれぞれに頑張っているんだけど、 レゲエやスカのミュージックシーンがかなり熱い。
JOB 2 DOやT-Boneといった実力派のミュージシャンも多く、その実力派っていうレベルが、タイ好きじゃない人には意外だと思われそうだけど、 日本とは比較にならないくらい高度だ。本場の二番手にタイなんじゃないかって思う。
唄いっぷりも、タイ人ってレゲエとかスカにむいてるのかな?って思うくらい、耳障り良く自然。
南国だから日本より、そりゃー、似合う環境があって、風土がそうさせるんだと思うわ。さらに進化した土着の 「タイレゲエ、スカ」なるジャンルが確実にある ように思うよ。
デス声入り早め系、低音系はげしめロック、ブリティッシュ系、パンク系が好きなあたしも、タイ人おぼっちゃまK君たちに連れられて見に行ったスカコア系が似合うマダガスカル11(でも普通のスカやレゲエもやってるよ)と、去年MV見てがかなり気になったKAIJYOブラザーズのCDを買って帰るほどで、今やすっかりお気に入り。
・・・でも、今聴いてもタイで聴いたほど盛り上がれないのは、 日本が秋だからでしょーか ・・・それともあたしが衰弱死寸前(死ぬか!)だからでしょーか・・・とほほ。去年の夏、十分はちきれそうな肉をまとってタイに行き(今より12キロ太ってた)年末には、タイでドピークの体重を迎え 持っていったワンピースが破れ(実話)、 そこから冷静に計算したら15キロ落ちた。8月の訪タイからも3キロ落ちてる。仕事してるからしっかり食ってるし、運動も週末だけになったし、それですら疲れ果ててたまにさぼるっていうのに・・・激務で衰弱してる・・・。
衰弱している人間に、スカやレゲエは似合わねーかも。今どんぞこだから。
常夏だからこそこういう曲って盛り上がりがあるように思う。考えてみれば 四季ある日本は夏が似合ったり、夏以外聴かなかったり( 「TUBEって夏以外なにやってるんだろ?」)とか、冬が似合うミュージシャンもいたり、それこそ演歌って冬の日本海だよなあ、大なり小なりとか曲や歌詞に四季が影響してるように思う。
あっ!・・・ 「ウインターソングの女王」とかいないわけじゃん、タイって(笑)。ぎゃははは!ってか見たい!
日本がファッション、年齢、季節で曲の趣味が分かれるのなら、 タイは地方性で分かれてるような・・・。
日本だと演歌っておじさん、おばさんが聴くイメージが強いけど、タイのプレーンルークトゥンは曲調的には演歌っぽいのに、 若くても年取ってても地方の人がファンの多くを占めてる気がするし、タイでも南の方がレゲエ、スカが日常の音楽としてあるように思う。
ロック系だと中流、学生って感じがするし。
「セークのファンは金持ってないのに・・・」と最初に まむあんさん に聞いたときには「え?なにそれ?」とびっくり したもんだが、歌詞とかその人の出身の場所とかイメージとかで定着してんのかな? 日本って「貧乏な人が聴く曲」ってないもんね。 田舎の人しか聴かない曲ってのもないしな。
あ、でもトラックの運ちゃんは演歌だよね!タイもタクシーの運ちゃんはプレーンルークトゥン率高いぞ!
まあ、前置きが長くてすみません(爆笑)。本題ですが、こちら、 プーケットはパトンビーチで、まむあんさんが連れて行ってくれた、とーっても落ち着くレゲエバー。
そういやプーケットって南だけに、レゲエバーがぽつぽつある。 ビーチにもドレッドの「エセ・マーリー」が多くいる。
露出の激しいオネーさんたちが客を引くバングラー通りにあって、とてもバングラー通りとは思えぬ静けさ。大きな大きな木の下にあり、 まるで森の中のバーみたい。 ちょっとした小上がり席にちゃぶ台があったり、とにかく素敵。
まむあんさんがプーケットに住み着いた頃から通っているお店だそうでBGMはあたしの好きなスカコアじゃなくって、 お店のまったりムードにぴったりのボブ・マーリー他本場のレゲエははもちろん、タイのレゲエ。
店員さんたちもレゲエやスカをこよなく愛し、ほとんどが タイコ叩いて踊り狂っていて 「お酒ー!ちょっとお酒ーーー!」と絶叫してもなかなか来てくれない。まあ、タイだから・・・ね・・・。
店員って言うのがこれまた濃いキャラ揃いでそれもうける。
ここにいるとまむあんさんとぐってりだらけながら飲んじゃうので時間を忘れちゃうの。店の主の巨大ワンコは帰る時は大通りまで見送ってくれるし・・・うう、泣いちゃうよ。いつもぎゅうっと抱きしめて帰っちゃう。いいなあ、ここ、ワンコも大好きだわあ。
ということで好きな場所だけにまむあんさんに何度か連れてきてもらっているのだけど、きんきんに冷えたビールを小上がり席でぐびっとやりはじめると・・・
突然珍客に声をかけられた。
「はぁーい、君たち英語圏の人じゃないね!」
!!!!!!!へ?なんだいきなり?
「僕もそうだからねー・・・」
1人でやってきた プーチンと三田村邦彦をかけて割ったような風貌のファラン。 相当ほろ酔いでご機嫌だ。でも一人ぼっち。
とってもまじめで、ごきげんな三田村・ぷーちん。
「ぼくねー、1ヶ月の休暇を使って、プーケットを1周したんだー。でも明後日で休暇が終わってしまうんだー・・・」と目に涙を浮かべる。 君、だ、だいじょうぶ? 名前は忘れてしまったが、フランス人だそうだ。というわけで、ここでは彼のことを 「三田村・ぷーちん君」 と呼ぶ(強引)。
そしてデジカメをわれらに押し付け「楽しかったんだー。ほら、ビーチではこうでねー。まあ、見てくれたまえ」と言う。
「・・・。」
男のタイ一人旅!二人が同時に思ったのは「タイ女とのやばい写真が入ってたらどうしよう」である。
そんときゃ勝手に消しちまうか(爆笑)。
しかし、そのデジカメの写真をすすめるうちに、あたし達二人はこの男の純粋さに驚愕することになる。 モーケン族の子ども達とたわむれる三田村・ぷーちん君、ピピ島で初めてであったファランズと乾杯する三田村・ぷーちん君、タイの子ども達とみんなで遊ぶ三田村・ぷーちん君。
そこにはギャルギャルしい女の子とたわむれる写真は1枚もなく、この1ヶ月のタイで出会った初めての人たちとの感動の日々がつづられている。
「・・・真面目ないい人なんだね」「楽しい旅だったんだね」。
とはいえ、 赤の他人の旅写真は心霊写真でも入っていないかぎりそんなに見入るようなシロモノではない。 三田村・ぷーちん君にとっととデジカメを返そうと彼を見ると。ん?おい、三田村・ぷーちん君!?
奴はボブマーリーの曲に合わせて目を潤ませながらクビをふってのりまくり、プーケットの残り少ない夜に別れを惜しんでいる。
ふふふふ。あたしはにやりと笑い、三田村・ぷーちん君のカメラを構えた。
「!!!!」
はっとしたまむあんさんにあたしは「この人、 明日目が覚めて自分の狂乱ぶりがカメラに入っていたら、思い出に残る に違いないよ。うひひひひ。」とつぶやき激写。
ぱしゃっと撮ってみると、後姿ではあるが手に小さなタイコを持ち、 トランス状態で悦に入っている素敵な写真が撮れた。
「ぎゃーっはっは!」二人でその写真をみて爆笑しているのに、 三田村・ぷーちん君には今ボブマーリーが下りてきて いて、店の店員さんと一緒に踊っていてまったく気がつかない。
そんな三田村・ぷーちん君を彼のカメラで散々激写。
だいぶあたしたちもほろ酔ってきたもんで「あとはホテルで飲みなおすかぁ」と、とりあえず三田村・ぷーちん君にカメラを返し別れを告げて、ワンコにも別れを告げて店を出た。
恐らく、翌日目が覚めてカメラを見たところ、 「狂乱の俺」 が写っている事に気がつき、「な?なんで?」と思うであろう。 プーケットの1ヶ月の思い出に華をそえてやったっていうことで、アデュー・・・。
あたしって良い人だなあ(バカ)。
ところでぷーちん君、無事にホテルに帰れただろうか。いや、おフランスに帰れただろうか(爆笑)。
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ローカルだけど、これぞプーケット・・・… 2013年07月01日 コメント(14)
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