今週、サッカーのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの本選が始まった。チェコテレビがチャンピオンズリーグの放映権を手放した関係で、スラビアがイタリアに出向いてインテルと対戦した試合は、見ることができなかった。それで、テキスト速報で試合展開だけを追いかけていたのだが、前半は予想通り攻め込まれる展開が続いたようだった。
去年のヨーロッパリーグと同じように、0−0の引き分けでいいと割り切って守りを固めたのかと思っていたのだが、後半に入るとスラビアが攻勢に出たようで、意外な展開だと思っていたらあっさり先制点を挙げた。残り時間が30分ぐらいあったから、インテルの猛攻が始まるという予想に反して、スラビアの攻勢が続いた。最後は90分を越えてからソウチェクのファウルで与えたFKから同点に追いつかれたとはいえ、スラビア大健闘である。
スラビア・プラハなんてチームの存在も知らないようなスポーツ記者が記事書いてるんだろうなあ。一応創立以来120年以上の伝統を誇るチェコ最古のチームなんだけど、日本のマスコミの目には、旧東側で、日本選手がいるわけでもない国のチームなんか、入っていないのだろう。勝ち点0に終わるのではないかというのは杞憂に終わったから、これからの試合でも相手をしっかり分析して、勝ち点を積み上げて日本のマスコミを驚かせてほしいものである。中国資本とか、オーナーのトブルディークにはいろいろ文句もあるけど、監督や選手たちは十分に応援に値する。
さて、木曜日はヨーロッパリーグである。こちらはチェコテレビが放映権を持っているのだが、今年はチェコからの出場チームが存在しない。どうするのかなと思っていたら、隣国スロバキアのスロバン・ブラチスラバの試合を放送した。この試合がいろいろとひどかった。日本では対戦相手のベシクタシュのキーパーのミスだけが騒がれているようだが、ひどかったのはキーパーだけではない。
実は、この試合、ブラチスラバがファンの問題行動で処罰を受けて、無観客試合で行なわれることになっていた。実際に試合を見ると、観客が入っていたのだが、普通の観客とは違っていた。UEFAの規定で、14歳以下の子供であれば、無観客試合でも招待することができるらしいのである。子供10につき1人の割合で、引率者の大人もスタジアムには入れるらしいから、数千人の観客のうち、10分の1ぐらいは大人の観客だったようだ。それでも普通試合の観客席より穏健で問題行動も発言もなかったから、迷惑ファンが問題行動を繰り返すチームには、1年とか2年とかの間、子供しか客席に入れられないという罰則を導入してもいいような気がする。
それはともかく、無観客試合という処罰に、こんな抜け道があるとは、知らなかった。試合を見ているときにも、アナウンサーの指摘がなければ、違和感はあっても客席に子供しかないというのに気づかなかっただろうし。こういのはUEFAでももっと宣伝してもいいと思う。スパルタとトラブゾンスポルの無観客試合は、雰囲気が微妙すぎたし。この試合でスパルタが子供を招待しなかったのは、子供たちの安全に責任が持てなかったからだというけど、今更の言い訳じみて響いた。試合のときにはそんな話は出てこなかったし。
もう一つひどかったのは、この試合を裁いた審判で、トルコチームに微妙な判定でPKを与え、同じ選手が次にエリア内で倒されたときには、こっちの方が明らかなファウルだったのに、シュミレーションを取ってイエローを与えていたのは、他の審判も、バランスを取るためにたまにやることだから、まだ許せなくはない。しかし、試合終了間際のブラチスラバが決勝点を挙げたコーナーキックにつながるプレーの判定はひどかった。
ゴール前に上がったボールを競り合ったスロバンの選手がトルコの選手の頭をけったのは明らかで、スロバンの選手が蹴ってしまった選手に謝っているのに、ファウルを取らなかった。中継のアナウンサーも、えっコーナーなのという感じで驚いていたし、選手たちの反応も戸惑っているようにも見えた。ヨーロッパリーグはビデオはまだだったっけ? でもゴール前の審判が見ていれば問題なかったと思うのだけど、いなかったのかね。引き分けで終わっているはずの試合だったから、ベシクタシュの選手たちには、特にキーパーにはかわいそうな判定で敗戦だった。ミスしたために袋叩きにされているのも、隠した相手に負けたからだろうし、勝っていれば笑い話で住んだのだろうけど。
とまれ、しばらくはサッカーよりもラグビーだな。
2019年9月20日24時30分。
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