不満は、紙の本で読みたいなあというのと、『国歌大観』が収録されたのに、個人契約では利用できないこと。個人で利用できないものには、JKブックスなんてものもあって、『群書類従』や吉川の『人物叢書』など利用できたら嬉しいというものがある。正直、外国語の辞書やなんかいらないので、それを削って、歴史関係を充実させたコースを作ってくれんかなあとは思う。最近刊行されたチェコ語日本語の辞典が収録されない限り、外国語の辞書は使う機会はない。
それはともかく、これまでは、月ごとの契約の場合には、クレジットカードを登録することで自動更新ができるようになっていたが、年間契約の場合には、毎年契約の切れる月に契約更新の手続きをしなければならないのが面倒だった。大した手続きではないのだけど、ものぐさ人間には面倒くさかったのだ。
それが昨年の後半に入ってだと思うが、年間契約でも自動での契約更新が可能になったとメールで連絡があった。クレジットカードで処理するから、お金を使う実感はないとはいえ、チェココルナにして4000コルナ以上。ちょっとだけ悩んだのは事実である。結局は自動更新の手続きを済ませ、銀行の預金がなくなるまでは契約が自動で継続されることが決まった。もちろん解除は可能だけれども、そんな面倒なことを自分がするとは思えない。
その後、ジャパンナレッジのサイトで、料金を二重請求してしまったというお詫びの告知があって、自分はどうなんだろうと不安になったのだが、対象者にはお詫びのメールが行くというのでメールが来ていない以上は問題ないのだろうと安心していた。そうしたら、今日ジャパンナレッジからメールが来ていたのである。
もしかしてと思って開いてみたら、二重請求とは関係のないメールで、1000円分の図書カードネットギフトというのをくれるというメールだった。どうも年間契約の自動更新を申し込んだ人にプレゼントというキャンペーンをやっていたらしい。あってもなくても申し込むのに変わりはなかったから全く気になかったのだが、もらえるものはありがたい。でも図書カードネットギフトってのは何ぞやである。
説明のページへのリンクがついていたので見てみると、かつての図書券が、何でもカード化すればいいと思われていた時代に、姿を変えた図書カードの進化版もしくはバリエーションらしい。何が違うのかは知らんけど、図書カードも図書カードNEXTとかいう何でこんなところで流行を追うかなあと嘆きたくなるような名称のものに変わっているようだ。
かつての図書券と同じものなら、日本にいる人にあげてしまおうかとも考えたのだが、有効期限が10年ぐらいあるので、そのうち日本に行く機会もあるだろうから、そのときに使えばいいかと思い直した。念のためにネット上で使えないのかと確認したら、紀伊国屋や、hontoで使えることがわかった。紀伊国屋の電子書籍は使えないので、hontoで電子書籍を買うことになりそうだ。とはいえ、たったの1000円、何を買うかで悩むことになりそうだなあ。
その図書カードのサイトで「 図書カード使い放題 」という本の雑誌社が提供している記事を発見してしまった。使い放題といっても3万円なのだけど、作家たちに3万円で自分の欲しい本を買ってもらうという企画である。3万円なら使いごたえがあるよなと思いながら何人かの、作品を読んだことのある作家の記事を読んでみたのだけど、みんな楽しそうに買い物をしていてうらやましくなる。
ジャパンナレッジのプレゼントが全員に1000円じゃなくて、抽選で3万円、いや10万円とかだったらよかったのに。1000円分本が買えるとわかったときのちょっとした嬉しさはどこかに行ってしまった。抽選だとあたらない可能性のほうが高いのだけど、もともと応募したつもりのないキャンペーンだから外れても痛くもかゆくもないし、その分当たったときの驚きと喜びは大きくなる。とはいえ、1000円というのも、全員ではなく抽選だった可能性もあるのだけど。
さあ、久しぶりに買うべき本を探すかあ。これがネット上じゃなくて、本物の本屋だったら嬉しさ倍増なんだけどなあ。
2020年1月29日23時。
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