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2020年06月26日

スラビア優勝(六月廿五日)




 一昨日の分も昨日の分も書き上げてあとは投稿するだけになっていたのだが、仕方がない。慌ててテーマを選んで書き始めた。幸い、最初はリーグが完全に終わってから取り上げるつもりだったけど、昨日の試合の結果で、サッカーリーグの優勝がスラビアに決まったというネタがあるので、ここで取り上げることにする。

 昨日の夜行われた追加リーグの第二節で、1位のスラビアと2位のプルゼニュが対戦し、ホームのスラビアが1−0で勝ったことで優勝を決めた。残りは3節で、2チームの勝ち点の差は9になり、スラビアが3連敗、プルゼニュが3連勝すれば勝ち点で並ぶ可能性は残っているが、その場合は30節終了時点の結果で順位を決めることになるので、順位が変動する余地がなくなったのである。秋の時点でプルゼニュに大きな差をつけていたから、順当な結果である。むしろ遅かったといってもいいかもしれない。
 スラビアはこれで2年連続の優勝、ここ4年で3度目の優勝と、チェコ最強チームの座をプルゼニュから奪ったと言っても問題はなさそうだ。トロピショフスキー率いるチームはヨーロッパでの舞台でも活躍し評価も高い。唯一の問題は、中華資本の傘下に入っていて、オーナーを務めるのが目立ちたがり屋のトブルディーク氏だというところである。中国側がスラビアを食い物にする前に、うわさどおりにアラブの金持ちに売却してくれんもんかね。アラブの王族もあれこれチェコで問題を起こしているけど中国よりはまだましである。それでもトブルディークは残るんだろうなあ。

 2位が確定したプルゼニュは、優勝した2010/11から10シーズンで、優勝が5回で、2位が今回のもので4回となった。残りの一回も3位という安定振りである。新監督のグリャを迎えて、ブルバ時代末期の停滞感がいっそうされたから来シーズンもスラビアと優勝を争うに違いない。中華すらビアよりはプルゼニュに勝ってほしいのだけど、資金的に負けているからなあ。

 3位はMOLカップの準決勝でプルゼニュに勝ったのも入れると、8連勝中のスパルタが入るのは間違いなさそうだ。スパルタの問題は守備が不安定なことというよりは、守備陣に毎試合信じられないようなミスが発生することだったのだが、コタルが監督に就任してから致命的なミスが無くなったというわけではない。連勝中もいくつかとんでもないミスがあったし。変わったのはミスしても、めげずに、慌てずにプレーを続ける精神的な部分だろう。この辺はまだ若いイーレク監督には難しく、老練なコタルだからこそ達成できたと言う事か。武漢風邪での中断期間が役に立ったようにも見える。

 下位の降格と入れ替え戦がかかったグループでは、我らがオロモウツがテプリツェと引き分けて、残留を確定させた。下の状況を見るとテプリツェとその下のズリーンまではほぼ残留が確定で、カルビナー、オパバ、プシーブラムの3チームで入れ替え戦に回れる2枠を争うことになりそうだ。現時点では14位のカルビナーに3点差で15位のオパバと最下位のプシーブラムが同勝ち点で並んでいる。最下位で降格するのはこの2チームのうちの一つだろう。
 残りの2チームは2部の2位と3位のチームと入れ替え戦を行うのだが、今年は、導入二年目にして入れ替え戦が中止される可能性が出てきた。それは2部のトシネツチームが武漢風邪感染の疑いで隔離状態に置かれていて試合が行なえなくなっていることが原因である。現時点ではすでに3試合の延期が決定しているのだが、隔離は7月4日までということになっている。

 トシネツは集団感染が起こっているフリーデク・ミーステク地方の町で、選手の家族に感染者が出たことで、再度チーム関係者全員の検査をしたところ、一旦は全員陰性という結果が出た。その翌日だったかな、一人の選手が個人的に受けた検査で陽性だったことが判明し、チーム全体が隔離状態に置かれることになった。隔離期間の終わりに再度検査を行って新たな感染者が出た場合には、トシネツの試合が行なわれないままリーグ戦が終了する可能性が高い。その場合には、優勝チームが1部に昇格するだけで、入れ替え戦は行われないことになっているという。

 日本で選手の中から感染者が発覚したら、その選手の所属するチームの試合だけではなく、リーグ全体が中止ということになりかねない。蒙昧なマスコミ関係者がうるさそうだし。感染のリスクをゼロにするってのは不可能だと思うし、感染者がゼロになるまで何もしないなんていっていたら国が疲弊するだけである。その辺はチェコの方がましである。
2020年6月25日24時。






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